JP3456251B2 - 発電機能を有する建築用パネル - Google Patents
発電機能を有する建築用パネルInfo
- Publication number
- JP3456251B2 JP3456251B2 JP08852194A JP8852194A JP3456251B2 JP 3456251 B2 JP3456251 B2 JP 3456251B2 JP 08852194 A JP08852194 A JP 08852194A JP 8852194 A JP8852194 A JP 8852194A JP 3456251 B2 JP3456251 B2 JP 3456251B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- solar cell
- panel
- insulating material
- wooden frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24S—SOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
- F24S20/00—Solar heat collectors specially adapted for particular uses or environments
- F24S20/60—Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings
- F24S20/67—Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings in the form of roof constructions
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24S—SOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
- F24S80/00—Details, accessories or component parts of solar heat collectors not provided for in groups F24S10/00-F24S70/00
- F24S2080/01—Selection of particular materials
- F24S2080/017—Natural materials, e.g. wood
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B10/00—Integration of renewable energy sources in buildings
- Y02B10/20—Solar thermal
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Description
る発電機能を有する建築用パネルに関する。
一環として、一般家庭における太陽光発電システムが種
々提案され実用化されている。前記太陽光発電システム
としては、家屋の屋根上に設置された複数の太陽電池モ
ジュールと、太陽電池モジュールに電気的に接続された
インバータとを主体として構成したものが普及してい
る。
非晶質シリコン系半導体層を形成したり、透光基板上に
結晶系のシリコン半導体板を取付けたりして作成した太
陽電池素子と、この太陽電池素子を保持するアルミニウ
ム合金製の枠体とを備え、家屋の野次板上に立設固定し
た複数の取付具を介して、屋根瓦上に一定の間隔をあけ
て浮かした状態に設置されている。つまり、家屋の母屋
上に設けられた、垂木、野次板、屋根瓦からなる屋根
の、所望の屋根瓦を取り除き、その部分の野次板に取付
具を立設固定して取付けられる。
屋根瓦から浮かした状態に設けると、太陽電池モジュー
ルに対して下方から突き上げる風の力が作用し、この力
により太陽電池モジュールが脱落することも考えられる
ので、家屋の屋根や壁面に開口部を形成して、そこに太
陽電池モジュールを装着する太陽電池モジュールの取付
構造も提案されている。
た太陽電池素子は、基本的に、結晶系のシリコン半導体
を用いた太陽電池素子よりも発電効率が低く、しかも、
比較的短期間(2〜3カ月)光を照射することで、発電
出力が初期状態の発電電力の約80%まで低下し、その
後は約80%に維持されるという現象(ステブラーロン
スキー効果)が見られ、結晶系のシリコン半導体を用い
た太陽電池素子と同等の出力を得るためには、大きな受
光面積が必要となる。それ故、非晶質シリコン系半導体
を用いた太陽電池モジュールは、結晶系のシリコン半導
体を用いた太陽電池モジュールよりも安価で且つ外観も
優れているが、その普及が大幅に遅れている。但し、こ
の発電出力が低下する現象(以下、単に光劣化と称す)
は、太陽電池素子を80℃〜90℃以上の高温に加熱す
ることで、防止できるとともに一旦劣化した場合でも回
復することが知られている。
根や壁面に開口部を形成し、この開口部に太陽電池モジ
ュールを取付ける場合には、風による悪影響を防止出来
るが、家屋の骨組みは木製部材で構成されており、しか
も人手により組立てられるので、多少の寸法誤差は常時
発生し、前記のように、太陽電池モジュールの枠体をア
ルミニウム合金で構成すると、十分な強度は得られるも
のの、現場での寸法直しなどが困難なことから、開口部
を削るなどして寸法直しする必要があり、この作業が大
変煩雑なものとなる。
は、太陽電池素子の温度を積極的に高める工夫がなんら
なされておらず、太陽光の照射により太陽電池素子の温
度はかなり高くなるものの、太陽電池モジュールの上下
両面からの放熱で、太陽電池素子を80℃〜90℃以上
の高温にすることが困難で、太陽電池素子として非晶質
シリコン系半導体を用いた場合には、光劣化により発電
出力が大幅に低下することは避けられない。
容易で且つ非晶質シリコン系半導体からなる太陽電池素
子を用いた場合でも光劣化を防止し得る発電機能を有す
る建築用パネルを提供することである。
を有する建築用パネルは、方形状の木製枠体と、木製枠
体の内部空間に装着した断熱材と、非晶質シリコン系半
導体を用いて構成した太陽電池パネルであって、木製枠
体の一方の開口部に臨む断熱材の面に受光面とは反対側
の面を密着させて設けた太陽電池パネルと、断熱材を挟
んで太陽電池パネルとは反対側に端部を木製枠体に固定
して設けた、断熱材を支持する補強部材とを備えたもの
である。
製枠体の開口部を閉塞して外縁部が木製枠体の外側面ま
で延びる防水シートを介装し、防水シートを介在させた
状態で太陽電池パネルと断熱材とを密着させること、断
熱材を2層構造とし、第1の断熱材を太陽電池パネルの
受光面とは反対側の面に接着し、第1および第2の断熱
材間に防水シートを介在させた状態で両断熱材を密着さ
せること、防水シートが、粘着性を有するものであるこ
と、補強部材が、木製枠体の相対向する内側面間の少な
くとも一方向に渡した棒材であること、補強部材が、木
製枠体の内側を閉塞する板状部材であること、木製枠体
内の一部に、太陽電池パネルを設けない調整部を設ける
こと、が夫々好ましい実施例である。
おいては、建築用パネルの木製枠体が補強部材で補強し
た方形状のものなので、建築用パネルの強度を十分に確
保しつつ、建築現場において木製枠体を削るなどして、
建築用パネルの寸法を手直しすることが可能となり、建
築物に対する建設用パネルの取付けが容易になる。ま
た、太陽電池パネルの裏面に断熱材を密着状態で設けて
あるので、太陽電池パネルの裏面からの放熱が防止さ
れ、太陽光線による太陽電池パネルの温度上昇が促進さ
れる。更に、断熱材により建築物内への熱の侵入及び建
築物内からの排熱が防止され、太陽光の照射による室内
温度の変動が抑制される。
ルと断熱材間に、木製枠体の開口部を閉塞して外縁部が
木製枠体の外側面まで延びる防水シートを介装し、防水
シートを介在させた状態で太陽電池パネルと断熱材とを
密着させると、木製枠体を設けた部分からの雨漏り等を
確実に防止出来る。また、請求項4のように、防水シー
トを粘着性を有する部材で構成すると、太陽電池パネル
と断熱材とを容易に結合することが可能となる。
し、第1の断熱材を太陽電池パネルの受光面とは反対側
の面に接着し、第1および第2の断熱材間に防水シート
を介在させた状態で両断熱材を密着させると、防水シー
トと第1断熱材間に太陽電池パネルの配線を配置させ、
防水シートを貫通させることなく結線することが可能と
なり、建築用パネルのシール性を向上出来る。
の相対向する内壁面間の少なくとも一方向に渡した棒材
で構成したり、請求項6のように、補強部材を、木製枠
体の内側を閉塞する板状部材で構成すると、木製枠体の
捩じりに対する強度・剛性を一層向上することが可能と
なる。請求項7のように、木製枠体内の一部に、太陽電
池パネルを設けない調整部を設けると、この調整部の一
部を削ることで建築用パネルの寸法を調整することが可
能となり、建築物に対する建築用パネルの取付けが一層
容易になる。
する。本実施例は、家屋の屋根パネルに本発明を適用し
た場合のものである。図1、図2に示すように、家屋1
の上部には左右方向向きの複数の母屋2が屋根3の傾斜
方向に間隔をあけて複数並状に設けられ、母屋2上には
最上段の母屋2と最下段の母屋2とにわたる屋根パネル
(これが建築用パネルに相当する)4が横方向に連設し
て複数設けられ、これら複数の屋根パネル4により家屋
1の屋根3が構成されている。つまり、この家屋1にお
いては、垂木、野次板、屋根瓦が省略され、複数の屋根
パネル4が垂木、野次板、屋根瓦として機能することに
なる。但し、屋根パネル4を前後に複数に分割して、隣
接するもの同士を結合してもよい。
び最右端以外の屋根パネル4は、次のように構成されて
いる。図2〜図5、図9、図10に示すように、最上段
の母屋2と最下段の母屋2とに亙る長さを有する1対の
サイドフレーム10と、両サイドフレーム10の前端部
及び後端部を連結する1対の連結フレーム11とからな
る略長方形枠状の木製枠体12が設けられ、木製枠体1
2は母屋2に対して図示外の釘やボルトで固定され、横
方向に連結される木製枠体12同士も図示外の釘やボル
トなどで固定されている。
の棒状の補強部材13が屋根3の傾斜方向に沿って所定
間隔おきに設けられ、補強部材13の両端部は左右のサ
イドフレーム10に固定され、補強部材13上には弾力
性を有するクッション材14が設けられ、木製枠体12
の上半部内には平板状の断熱材15が設けられ、断熱材
15はクッション材14を介して補強部材13上に支持
され、断熱材15の上面は木製枠体12の上面と略同高
に配置されている。但し、木製枠体12の中段部に略L
字状の金具を固定するなどして、断熱材15を支持して
もよい。また、前記補強部材13は、木製枠体12内側
を閉塞する板状部材で構成してもよい。更に、前記木製
枠体12及び補強部材13は、角材や合板等を用いるこ
とが可能である。
断熱性、保温性、蓄熱性に優れた、例えばポリスチレン
フォーム、ポリエチレンフォーム、硬質ポリウレタンフ
ォーム、軟質ポリウレタンフォーム、硬質塩化ビニルフ
ォーム、ユリアフォーム、フェノールフォーム、ラバー
フォーム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、パーライト、バーミキュライト、泡ガラスなどの発
泡・多孔質材料や、アスベスト、ロックウール、グラス
ウール、セラミックファイバー、動植物繊維、軟質繊維
材、炭素質繊維、チタン酸カリウム繊維などの繊維材料
や、ケイ酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、けい
そう土、けいそう土質断熱れんが、耐火断熱れんが、キ
ャスタブル耐火断熱材、コルク、炭素粉末などの粒・粉
状材料や、アルミニウム箔などからなる多層箔材料や、
硬質フォームラバー、発泡クロロプレンゴムなどの発泡
ゴム材料や、軽量気泡コンクリートや、発泡アルミニウ
ムなどを用いることが可能である。
防水シート16が貼着され、防水シート16の外縁部は
断熱材15から外方へ延びて木製枠体12の外側面に貼
着され、この防水シート16により木製枠体12内への
雨水などの侵入が防止されている。尚、前記防水シート
16の素材としては、特殊ゴム化アスファルトコンパウ
ンドやポリイソブチレンなどを採用することが可能であ
る。また、前記防水シート16の両面に粘着部を形成し
て、防水シート16を介して太陽電池パネル17を断熱
材15に貼着してもよい。
傍部の上側には屋根下地パネル18が夫々固定され、前
後の屋根下地パネル18間において断熱材15の上側の
防水シート16上には複数の太陽電池パネル17が僅か
な隙間をあけて連設され、隣接する太陽電池パネル17
間の隙間にはシール材19が充填され、屋根下地パネル
18に対応する部分により太陽電池パネル17を設けな
い調整部20が構成されている。
近傍部は、左右のサイドフレーム10に固定されたガラ
ス押え21と断熱材15間に挟持されて木製枠体12に
固定され、最前部の太陽電池パネル17の前端部及び最
後部の太陽電池パネル17の後端部は、前後の屋根下地
パネル18に固定されたガラス押え22と断熱材15間
に挟持されて木製枠体12に固定され、太陽電池パネル
17は防水シート16を介して断熱材15の上面に密着
され、太陽電池パネル17とガラス押え21、22間に
はシール部材23、24が装着され、このシール部材2
3、24及びシール材19により防水シート16と太陽
電池パネル17間への雨水等の侵入が防止されている。
尚、符号28は、屋根下地パネル18と断熱材15に対
応する防水シート16とに亙って貼着した防水テープで
ある。
には端子ボックス25が設けられ、端子ボックス25に
接続された出力線26は、防水シート16及び断熱材1
5を貫通して下側へ導出されている。前記複数の太陽電
池パネル17によって得られる発電量は、屋根3全体の
発電量の15%以下に設定され、1つの太陽電池パネル
17が故障した場合でも、極端な発電量の低下が防止さ
れるように構成されている。
パネル4Aは、左右対称の構成で且つ基本的には前記屋
根パネル4と同様に構成されているので、左側のものに
ついて簡単に説明する。図6、図7に示すよう、前記木
製枠体12の左右方向の略中央部にサイドフレーム10
と平行にセンタフレーム27が設けられ、センタフレー
ム27と右側のサイドフレーム10間には断熱材15と
防水シート16と太陽電池パネル17(但し、幅を約1
/2にしたもの)とが積層状に設けられ、センタフレー
ム27と左側のサイドフレーム10間には断熱材15と
防水シート16と屋根下地パネル18Aとが設けられ、
屋根下地パネル18Aに対応する部分により太陽電池パ
ネル17を設けない調整部20Aが構成されている。
明する。前記太陽電池パネル17は、図8に示すよう
に、基本的には、透光基板30と、透光基板30の下面
に形成した太陽電池素子層31と、太陽電池素子層31
の下側に設けられた充填材32と、充填材32の下側に
設けられバックシート33とを備えている。前記透光基
板30としては強化ガラスや貼り合わせガラス、または
その他一般的な透光基板が用いられ、ガラス成分が溶出
しないよう、必要に応じて酸化ケイ素などを被着したも
のを用いても良い。太陽電池素子層31は、透光基板3
0上に透明導電膜、p−i−nまたはn−i−pの非晶
質シリコン層、金属電極層を順次堆積した積層体からな
り、その下面側に設けたEVA、PVB、ポリイソブチ
レン系樹脂等の充填材32を介して透光基板30に封入
固定されている。
をサンドしたテドラー等で構成されている。但し、前記
充填材32又はバックシート33は省略してもよい。こ
こで透明導電膜としては、従来の太陽電池素子と同様に
酸化錫や酸化インジウム錫が用いられ、非晶質シリコン
層としては、アモルファスシリコンカーバイトとアモル
ファスシリコンによるヘテロ接合構造が採用され、必要
に応じて透明導電膜側や金属電極層側のp層やn層を、
微結晶化させることも直列抵抗低減において効果的であ
る。
ミニウム、銀などの一般的な金属材料を、単層や積層構
造として用いる。そして特に素子温度が高温になること
から、非晶質シリコン層との間で金属成分の拡散を防止
するため、非晶質シリコン層と金属電極層との間に、前
述の透明導電膜やシリサイド層などによる金属拡散防止
層を介在させたり、この金属拡散防止層を介在させず
に、金属電極層としてクロムやモリブデンなどのシリサ
イド形成金属を用いたり、これらシリサイド形成金属と
他の金属との積層構造とすることが効果的である。ま
た、入射光の閉じ込め効果の点からは、反射率の点から
銀を用いると特に効果が高い。更に、充填材32として
EVA、PVBなどを用いる場合は、真空ラミネート法
によって封入し、ポリイソブチレン系樹脂の場合は、こ
れを加熱流動化して塗布すれば良い。
て簡単に説明する。先ず、図9(a)に示すように、1
対のサイドフレーム10の前端部間及び後端部間に連結
フレーム11を固定するとともに、補強部材13をサイ
ドフレーム10に固定し、木製枠体12を製作する。次
に、図9(b)に示すように、複数の補強部材13の上
側にクッション材14を夫々取付けて、木製枠体12内
に上方より平板状の断熱材15を装着し、クッション材
14上に載置する。
5の上面とサイドフレーム10の上面とサイドフレーム
10の外側面とに亙って防水シート16を貼着する。次
に、図10(d)に示すように、防水テープ28を断熱
材15に対応する防水シート16の部分と屋根下地パネ
ル18とに亙って貼着した後、防水シート16上に複数
の太陽電池パネル17をセットするとともに前後の屋根
下地パネル18をセットして、屋根下地パネル18を木
製枠体12に固定する。次に、図10(e)に示すよう
に、シール部材23、24をセットするとともに、ガラ
ス押え21を木製枠体12に固定して、太陽電池パネル
17を木製枠体12に固定し、図10(f)に示すよう
な、屋根パネル4を得ることになる。但し、屋根パネル
4Aにおいても、屋根パネル4と略同様に製作されるの
で、その説明を省略する。
4、4Aは、トラックなどで建設現場に輸送し、現場に
おいて調整部20、20Aを部分的にカットするなどの
寸法調整を施した後、母屋2上に順次固定することにな
る。
る。屋根3全体を屋根パネル4、4Aで構成することに
なるが、屋根パネル4、4Aの木製枠体12が、最上段
の母屋2と最下段の母屋2とに亙って設けられているの
で、サイドフレーム10が垂木として機能し、しかも補
強部材13で木製枠体12の捩じりに対する強度、剛性
が高められているので、補強部材13が野次板として機
能し、野次板及び垂木を省略しつつ屋根3の強度を十分
に確保することが可能となる。
傍部と、両サイドの屋根パネル4Aの側部に調整部2
0、20Aを夫々設けてあるので、建設現場で調整部2
0、20Aの一部を切除するなどして容易に寸法調整出
来るとともに、家屋1の建築後には、この調整部20、
20Aが移動用の通路となり、太陽電池パネル17の保
守点検作業が容易に行える。
せて設けた断熱材15により、太陽電池パネル17の下
面からの放熱が防止され、太陽電池パネル17の温度上
昇が促進されるので、太陽光線で太陽電池パネル17を
80℃〜90℃以上に加熱することが可能となり、太陽
電池素子として非晶質シリコン系半導体を用いても、光
劣化による発電出力の低下を効果的に防止出来る。
侵入が防止されるとともに、屋根3からの排熱が防止さ
れ、太陽光の照射による室内温度の変動が抑制されるの
で、家屋1の居住性を向上することが可能となる。
変更した変形例について説明する。 (1) 図11、図12に示すように、断熱材15を第
1の断熱材15Aと第2の断熱材15Bの2層構造と
し、第1の断熱材15Aを太陽電池パネル17の下面に
接着するとともに、両断熱材15A、15B間に防水シ
ート16を介在させた状態で、両断熱材15A、15B
を密着させ、両断熱材15A、15B間の幅方向の中央
部に前後方向へ延びる通路40を形成し、防水シート1
6の上側において通路40内に出力線26を配置させ、
木製枠体12の上端部或いは下端部から出力線26を導
出させてもよい。この場合には、防水シート16に孔を
形成することなく、出力線26を屋根パネル4、4Aか
ら導出させることが可能なので、防水性を一層向上出来
る。
を第1の断熱材15Cと第2の断熱材15Dの2層構造
とし、第1の断熱材15Cを太陽電池パネル17の下面
に接着するとともに、両断熱材15C、15D間に防水
シート16を介在させた状態で、両断熱材15C、15
Dを密着させ、両断熱材15C、15D間の境界部41
を、その幅方向の略中央部側が上方へ突出するように略
へ字状に形成し、境界部41の頂部に前後方向に延びる
通路42を形成し、防水シート16の上側において通路
42内に出力線26を配置させ、木製枠体12の上端部
或いは下端部から出力線26を導出させてもよい。この
場合には、前記と同様に、防水性を向上出来るととも
に、境界部41に侵入した雨水などの通路42への侵入
が防止され、出力線26が雨水に接触することを防止出
来る。
撃性に優れたカバーガラスを密着状或いは間隔を開けて
設けてもよい。また、太陽電池パネル17とカバーガラ
ス間に充填材を封入してもよい。 (4) 図14(a)に示すように、前記屋根パネル4
の前後方向の中央部の太陽電池パネル17を省略し、そ
の部分に屋根下地パネル45を設けて調整部46を形成
し、屋根3全体を調整部46により前後に区画してもよ
い。また、図14(b)に示すように、複数の屋根パネ
ル4のうちの左右方向の中央部の2つの屋根パネル4を
左右両端の屋根パネル4Aと同様に構成して、屋根下地
パネル47を設けた調整部48を形成し、屋根3全体を
4つに区画してもよい。更に、図14(c)に示すよう
に、屋根3の一部を、垂木や野次板などを備えた通常の
屋根49で構成してもよい。尚、本実施例では、屋根パ
ネル4に本発明を適用したが、家屋1の壁部を複数に区
画し、各区分を構成する壁面パネルに本発明を適用して
もよい。また、家屋以外の建築物のパネル部材に対して
も本発明を同様に適用することが可能である。
ネルによれば、建築現場において木製枠体を削るなどし
て、建築用パネルの寸法を手直しすることが可能なの
で、建築物に対する建設用パネルの取付けが容易になる
こと、太陽電池パネルの裏面からの放熱が防止され、太
陽光線による太陽電池パネルの温度上昇が促進されるこ
と、断熱材により建築物内への熱の侵入及び建築物内か
らの排熱が防止され、太陽光の照射による室内温度の変
動が抑制されること、などの効果が得られる。
よれば、前記効果に加えて、次のような効果が得られ
る。請求項2に係る建築用パネルによれば、防水シート
により木製枠体を設けた部分からの雨漏り等を確実に防
止出来る。また、請求項4に係る建築用パネルによれ
ば、太陽電池パネルと断熱材とを容易に結合することが
可能となる。
熱材を2層構造とすることで、防水シートを貫通させる
太陽電池パネルを結線することが可能となり、建築用パ
ネルのシール性を向上出来る。
によれば、木製枠体の捩じりに対する強度・剛性を一層
向上することが可能となる。請求項7に係る建築用パネ
ルによれば、調整部の一部を削ることで建築用パネルの
寸法を調整することが可能となり、建築物に対する建築
用パネルの取付けが容易になる。
Claims (7)
- 【請求項1】方形状の木製枠体と、 木製枠体の内部空間に装着した断熱材と、 非晶質シリコン系半導体を用いて構成した太陽電池パネ
ルであって、木製枠体の一方の開口部に臨む断熱材の面
に受光面とは反対側の面を密着させて設けた太陽電池パ
ネルと、 断熱材を挟んで太陽電池パネルとは反対側に端部を木製
枠体に固定して設けた、断熱材を支持する補強部材と、 を備えた発電機能を有する建築用パネル。 - 【請求項2】太陽電池パネルと断熱材間に、木製枠体の
開口部を閉塞して外縁部が木製枠体の外側面まで延びる
防水シートを介装し、防水シートを介在させた状態で太
陽電池パネルと断熱材とを密着させた請求項1記載の発
電機能を有する建築用パネル。 - 【請求項3】断熱材を2層構造とし、第1の断熱材を太
陽電池パネルの受光面とは反対側の面に接着し、第1お
よび第2の断熱材間に防水シートを介在させた状態で両
断熱材を密着させた請求項1記載の発電機能を有する建
築用パネル。 - 【請求項4】防水シートが、粘着性を有するものである
請求項2又は3に記載の発電機能を有する建築用パネ
ル。 - 【請求項5】補強部材が、木製枠体の相対向する内側面
間の少なくとも一方向に渡した棒材である請求項1〜4
のいずれか1項に記載の発電機能を有する建築用パネ
ル。 - 【請求項6】補強部材が、木製枠体の内側を閉塞する板
状部材である請求項1〜5のいずれか1項に記載の発電
機能を有する建築用パネル。 - 【請求項7】木製枠体内の一部に、太陽電池パネルを設
けない調整部を設けた請求項1〜6のいずれか1項に記
載の発電機能を有する建築用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08852194A JP3456251B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 発電機能を有する建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08852194A JP3456251B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 発電機能を有する建築用パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07292909A JPH07292909A (ja) | 1995-11-07 |
JP3456251B2 true JP3456251B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=13945143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08852194A Expired - Fee Related JP3456251B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 発電機能を有する建築用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3456251B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4216391B2 (ja) * | 1999-03-08 | 2009-01-28 | ミサワホーム株式会社 | 太陽電池モジュール付き屋根の構造 |
GB2463671B (en) * | 2008-09-19 | 2011-04-27 | Richard David Bankart | Building construction |
DE202008014320U1 (de) * | 2008-10-28 | 2009-01-15 | Bathon, Leander, Prof. Dr. | Bauteil |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP08852194A patent/JP3456251B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07292909A (ja) | 1995-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6800801B2 (en) | Photovoltaic power generating structure | |
JP3552369B2 (ja) | 高剛性太陽電池モジュールの作製方法 | |
DE10102918A1 (de) | Photovoltaisch und solarthermisch wirksame Verbundpaneele und deren Anwendung | |
JP3456250B2 (ja) | 発電機能を有する屋根 | |
JP3382116B2 (ja) | 太陽電池付き建物用パネル | |
JP3456251B2 (ja) | 発電機能を有する建築用パネル | |
JP3446323B2 (ja) | 太陽電池モジュールとそれに用いる太陽電池パネル構造 | |
JP3509328B2 (ja) | 発電機能を有する建築用外装パネル | |
JP3448974B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP3511759B2 (ja) | 高強度太陽電池モジュールの敷設構造 | |
JP3500759B2 (ja) | 発電機能を有する建築用外装パネル | |
JP3552372B2 (ja) | 屋根上への太陽電池取付構造 | |
JP3419101B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP3528409B2 (ja) | 光発電機能を有する屋根パネル | |
JP2565611B2 (ja) | 太陽電池付き屋根 | |
JPH07224506A (ja) | 太陽電池モデュール付き屋根ユニット | |
JP2563718B2 (ja) | 太陽電池付き屋根 | |
JP2562279Y2 (ja) | 太陽電池付き屋根 | |
JP3475486B2 (ja) | 非晶質シリコン系太陽電池パネル | |
JP3651046B2 (ja) | 高強度太陽電池モジュールの敷設構造 | |
JP3383182B2 (ja) | 太陽光発電屋根構造 | |
US20240291422A1 (en) | Prefabricated photovoltaic integrated panel with moisture management system, and fabricated photovoltaic envelope system | |
JP3528410B2 (ja) | 光発電機能を有する屋根パネル | |
JP2581869B2 (ja) | 太陽電池付き屋根パネル | |
JP2501724B2 (ja) | 太陽電池付き屋根パネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070801 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090801 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100801 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |