JP3456069B2 - コイル径算出方法 - Google Patents

コイル径算出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯の連続処理ラ
イン等で、当該ラインに巻き戻される帯状物のペイオフ
リールに残存しているコイル径を算出する方法に関し、
特にペイオフリールの下流にフリーループを有するライ
ンで好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼帯の連続処理ラインにおい
ては、ペイオフリールによる巻き戻し速度とピンチロー
ルによる送り速度との速度差を吸収するなどの目的で、
ペイオフリールとピンチロールとの間にフリーループを
形成することが行われている。また、このフリーループ
は、長すぎると鋼帯が折れ曲がったり擦り傷が付いたり
することがあり、短すぎると当初の目的を達成できなく
なるため、その長さを所定範囲内に保持する必要があ
る。
【0003】そのため、例えば、特開昭60−6549
号公報に示すように、フリーループがある長さより長く
なるとペイオフリールによる巻き戻し速度を遅くし、ま
た、ある長さより短くなるとペイオフリールによる巻き
戻し速度を速くする制御がなされている。一方、連続処
理ラインを構成する各装置の停止や減速のタイミングを
鋼帯の残長に応じて制御するために、ペイオフリールに
残存しているコイル径を算出することが行われている
(例えば、特開昭57−175013号公報参照)。ま
た、特開昭54−141953号公報には、鋼帯にかけ
る張力を制御するために巻取りリールに巻き取られたコ
イル径を算出することが開示されている。
【0004】そして、特開昭54−141953号公報
で巻取りコイル径の算出式を導出する際には、ペイオフ
リールの残存コイル径Dを、ペイオフリールの回転速度
をN、鋼帯の巻取り速度をVとして下記の(1)式で算
出している。 D=V/(π・N) ……(1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フリー
ループを有するラインでは、前述のようにフリーループ
の長さを所定範囲内に保持するために、ペイオフリール
の回転速度Nを変化させているから、ペイオフリールの
残存コイル径Dを前記(1)式に基づいて算出すると、
減少するはずの残存コイル径Dが増加したり、急激に減
少したりして正確な算出値が得られない場合がある。す
なわち、フリーループのないラインでは、巻き戻しが進
めばコイル径Dは次第に小さくなるため、鋼帯の巻取り
速度Vが一定であればペイオフリールの回転速度Nは次
第に大きくなるが、フリーループを有するラインでは、
フリーループ長の調整のためにペイオフリールの回転速
度Nが小さくなったり著しく大きくなったりする。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、フリーループを有するラ
インであっても、ペイオフリールの残存コイル径を正確
に算出することのできる方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、コイル状に巻かれた帯状物を巻
き戻すペイオフリールと、前記帯状物の進行速度の指標
となる指標ロールと、の間にフリーループを形成させな
がら当該帯状物を搬送するラインで、前記ペイオフリー
ルに残存している帯状物のコイル径を、所定時間毎に、
前記ペイオフリールの回転速度と前記指標ロールの回転
速度とから算出するコイル径算出方法において、前記コ
イル径の算出値が前回値より大きくなった場合には、当
該コイル径の前回値(DA-1 )と前記指標ロールの回転
速度(V)と当該帯状物の厚さ(T)と前記所定時間
(t)とに基づいて下記の(3)式から算出されるコイ
ル径減少速度の理論値(Uα)に前記所定時間(t)を
乗じた値を前記コイル径の前回値(DA-1 )から減じて
補正値を算出し、この補正値をコイル径の今回値に設定
することを特徴とするコイル径算出方法を提供する。
【数5】
【0008】請求項2の発明は、コイル状に巻かれた帯
状物を巻き戻すペイオフリールと、前記帯状物の進行速
度の指標となる指標ロールと、の間にフリーループを形
成させながら当該帯状物を搬送するラインで、前記ペイ
オフリールに残存している帯状物のコイル径を、所定時
間毎に、前記ペイオフリールの回転速度と前記指標ロー
ルの回転速度とから算出するコイル径算出方法におい
て、前記コイル径の算出値が前回値より大きくなった場
合には、当該コイル径の前回値(DA-1 )と前記指標ロ
ールの回転速度(V)と当該帯状物の厚さ(T)と前記
所定時間(t)とに基づいて下記の(3)式から算出さ
れるコイル径減少速度の理論値(Uα)に前記所定時間
(t)を乗じた値を前記コイル径の前回値(DA-1 )か
ら減じて補正値を算出し、この補正値をコイル径の今回
値に設定し、前記コイル径の算出値が前回値より小さ
く、且つ、コイル径減少速度の今回値が前記理論値(U
α)より大きくなった場合にも、前記補正値をコイル径
の今回値に設定することを特徴とするコイル径算出方法
を提供する。
【数6】 請求項3の発明は、コイル状に巻かれた帯状物を巻き戻
すペイオフリールと、前記帯状物の進行速度の指標とな
る指標ロールと、の間にフリーループを形成させながら
当該帯状物を搬送するラインで、前記ペイオフリールに
残存している帯状物のコイル径を、所定時間毎に、前記
ペイオフリールの回転速度と前記指標ロールの回転速度
とから算出するコイル径算出方法において、前記コイル
径の算出値が前回値より小さく、且つ、コイル径減少速
度の今回値が、コイル径の前回値(DA-1 )と前記指標
ロールの回転速度(V)と当該帯状物の厚さ(T)と前
記所定時間(t)とに基づいて下記の(3)式から算出
されるコイル径減少速度の理論値(Uα)より大きくな
った場合には、前記理論値(Uα)に前記所定時間
(t)を乗じた値を前記コイル径の前回値(DA-1 )か
ら減じて補正値を算出し、この補正値をコイル径の今回
値に設定することを特徴とするコイル径算出方法を提供
する。
【数7】
【0009】請求項4に係る発明は、コイル状に巻かれ
た帯状物を巻き戻すペイオフリールと、前記帯状物の進
行速度の指標となる指標ロールとを備えた帯状物の搬送
ラインで、前記ペイオフリールに残存している帯状物の
コイル径を所定時間毎に算出するコイル径算出方法にお
いて、前記コイル径の前回値(DA-1 )と前記指標ロー
ルの回転速度(V)と当該帯状物の厚さ(T)と前記所
定時間(t)とに基づいて、下記の(3)式からコイル
径減少速度の理論値(Uα)を算出し、この理論値(U
α)に前記所定時間(t)を乗じた値を前記コイル径の
前回値(DA-1)から減じることで、コイル径の今回値
を算出することを特徴とするコイル径算出方法を提供す
る。
【数8】
【0010】請求項1の方法では、ペイオフリールのコ
イル径は帯状物を巻き戻し続けている間は必ず減少方向
にあることに着目し、コイル径の算出値が前回値より大
きくなった場合には、フリーループを形成する部分の帯
状物の長さが減少中であるためペイオフリールの回転速
度が低下したものと考えている。そして、この方法によ
れば、コイル径の算出値が前回値よりも大きくなった場
合には、その算出値が前回値よりも小さくなるように補
正されるため、このような補正のない方法よりも真の値
に近いコイル径が求められる。
【0011】一方、請求項2の方法では、搬送ラインに
おける帯状物の進行速度が極端に増大していない状況で
コイル径の算出値が前回値より著しく小さくなった場合
には、実際にそのコイル径が急激に小さくなったのでは
なく、フリーループを形成する帯状物の長さが増加中で
あるためペイオフリールの回転速度が急激に上昇したも
のと考えられることにも着目している。そして、この方
法によれば、前記請求項1の作用に加えて、コイル径の
算出値が前回値より著しく小さくなった場合には、その
算出値は前回値からの変化幅が極端に小さくならないよ
うに補正されるため、このような補正のない方法よりも
真の値に近いコイル径が求められる。
【0012】同様に、請求項3の方法によれば、コイル
径の算出値が前回値より著しく小さくなった場合には、
その算出値は前回値からの変化幅が極端に小さくならな
いように補正されるため、このような補正のない方法よ
りも真の値に近いコイル径が求められる。また、請求項
1〜3の方法によれば、補正値が、ペイオフリールの回
転速度に関係なく算出されて、今回値に設定されるた
め、ペイオフリールの回転速度が低下したり極端に増加
したりしても、コイル径の今回値は、請求項1および2
の方法では前回値より増加しないし、請求項2および3
の方法では前回値より著しく小さくもならない。
【0013】請求項の方法によれば、コイル径がペイ
オフリールの回転速度に関係なく算出されるため、ペイ
オフリールの回転速度が低下したり極端に増加したりす
る場合であっても、コイル径の今回値は前回値より増加
しないし、前回値より著しく小さくもならない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の方法の一実施形態が適用さ
れた帯状物の搬送ラインを示す概略構成図である。図1
に示すように、この搬送ラインは、ペイオフリール1と
ピンチロール2との間にフリーループ3を有する鋼帯
(帯状物)Sの搬送ラインであって、フリーループ3の
下端位置を検知するために、三対の光源4a〜4cおよ
び光電管5a〜5cが設置してある。対をなす光源と光
電管は同じ高さに設定され、各光源からは同じ高さの光
電管に向けて、光が水平方向に出射されるようになって
いる。したがって、各光源からの光が対をなす光電管に
受光されるか鋼帯Sにより遮光されて受光されないかに
よって、フリーループ3の下端位置(図1のループ高さ
R)が検知される。
【0015】また、各光電管5a〜5cは、コントロー
ラ6を介して、ペイオフリール1を回転させるモータの
変速機7と接続してあり、コントローラ6において、各
光電管5a〜5cからの通電信号La〜Lcに応じてペ
イオフリール1の回転速度を設定し、これに応じた減速
比を示す信号Eが変速機7に出力されるようになってい
る。これにより、フリーループ3の下端位置が、上段の
光電管5aと下段の光電管5cとの間に安定的に保持さ
れるようになっている(フリーループ高さ調整制御)。
【0016】一方、ペイオフリール1とピンチロール2
には、それぞれ回転速度を検出する速度計81,82が
設置してあり、ペイオフリール側の速度計81からの速
度信号Nと、ピンチロール2側の速度計82からの速度
信号Vが、コントローラ9に入力されるようになってい
る。また、このコントローラ9はマイクロコンピュータ
で構成され、後述の図2に示す演算処理によってペイオ
フリール1に装着されたコイルKの径を演算し、得られ
たコイル径を他の演算処理に使用して、この搬送ライン
の減速・停止制御等が行われるようになっている。
【0017】図2の演算処理は、所定時間t毎のタイマ
割込みで行われ、ステップS1で所定時間t毎に読込ま
れた速度信号N,Vを用いて、ステップS2で前記
(1)式からペイオフリール1のコイル径Dが算出され
るが、この算出値Dが前回の演算処理で出力されたコイ
ル径DA-1 より大きい場合には、ステップS5で下記の
(2)式によりコイル径の補正値DH を算出して、この
補正値DH をコイル径の今回値DA として出力するよう
になっている。
【0018】DH =DA-1 −Uα・t ……(2) ここで、Uαはペイオフリール1のコイル径減少速度の
理論値を意味し、下記の(3)式で算出される。
【0019】
【数9】
【0020】但し、Tは鋼帯Sの板厚である。この
(3)式は以下のようにして導出される。すなわち、所
定時間tで巻き戻される鋼帯Sの長さは、ピンチロール
の回転速度Vと時間tとの積で表されるとともに、ペイ
オフリール1に装着されているコイル断面円の所定時間
tにおける減少量を板厚Tで除した値となるため、下記
の(4)式が成立する。
【0021】
【数10】
【0022】但し、Dαは、今回の演算処理時(時刻t
A )におけるコイル径の理論値である。この(4)式の
変形により、コイル径の理論値Dαを示す下記の(5)
式が得られる。
【0023】
【数11】
【0024】また、前記コイル径減少速度の理論値Uα
は下記の(6)式で表されるため、 Uα=(DA-1 −Dα)/t ……(6) この(6)式中のDαに(5)式の右辺を代入すること
によって、前記(3)式が導出される。また、前記
(1)式によるコイル径の算出値Dが前回の演算処理で
出力されたコイル径DA-1 以下の場合には、ステップS
6で下記の(7)式によりコイル径減少速度の今回値U
A を算出し、 UA =(DA-1 −D)/t ……(7) この値が理論値Uαより大きければコイル径の算出値D
が前回値DA-1 より著しく小さいと判断して、前記
(2)式によりコイル径の補正値DH を算出し、この補
正値DH をコイル径の今回値DA として出力するように
なっている。
【0025】また、前述のいずれの場合にも相当しない
場合には、コイル径の算出値Dをそのままコイル径の今
回値DA として出力するようになっている。したがっ
て、鋼帯Sの搬送が一定速度Vで進行するにつれてペイ
オフリール1の回転速度Nは徐々に大きくなるが、前述
のフリーループ高さ調整制御により、フリーループ3の
下端位置の変化に応じてペイオフリール1の回転速度N
が低下すると、ステップS2で前記(1)式に基づいて
算出されるコイル径Dは増加するが、この場合にはステ
ップS4からステップS5に移行して、前記(2)式に
よりコイル径の補正値DH が前回値DA-1 より小さな値
として算出され、ステップS7でこの補正値DH がコイ
ル径の今回値DA に設定される。
【0026】また、フリーループ3の下端位置に応じて
ペイオフリール1の回転速度Nが極端に大きくなった場
合には、ステップS2で前記(1)式に基づいて算出さ
れるコイル径Dは前回値DA-1 より急激に減少するが、
この場合にはステップS3で算出されるコイル減少速度
の理論値UαよりもステップS6で算出されるコイル減
少速度の今回値UA の方が大きくなるため、ステップS
10からステップS5に移行して、前記(2)式により
コイル径の補正値DH が前回値DA-1 より小さ過ぎない
値として算出され、ステップS7でこの補正値DH がコ
イル径の今回値DA に設定される。
【0027】このように、図2の演算処理によれば、フ
リーループ高さ調整制御がなされている搬送ラインであ
っても、コイル径の今回値が前回値より増加することが
なく、前回値より著しく小さくもならない。図3に、フ
リーループ高さ調整制御がなされている搬送ラインにお
いて、図2の演算処理によるコイル径算出制御がなされ
ている前記実施形態の方法の場合と、常に前記(1)式
からコイル径が算出されている従来法の場合とで、出力
されるコイル径の今回値DA の演算結果を比較した一例
をグラフで示す。このグラフにおいて実線(a)は前記
実施形態の方法による演算結果を示し、破線(b)は従
来法による演算結果を示す。なお、一点鎖線(c)はフ
リーループのない搬送ラインでの従来法による演算結果
を示す。
【0028】このグラフから分かるように、この実施形
態の方法では、従来法の場合のようにコイル径が増加す
ることがないし、極端に減少することもなく、従来法の
場合と比較して演算精度が高くなっている。また、前記
実施形態の演算処理をシート剪断ラインのコイルエンド
自動減速・停止装置におけるコイル径算出に使用するこ
とにより、コイル径が正確に演算されてライン減速点を
一定化することができる。すなわち、減速点以降の鋼帯
の長さを一定にすることができるため、これまでは製品
として使用していなかった減速点以降の部分を製品とす
ることが可能になり、これによって歩留りの0.1%程
度の向上が期待できる。
【0029】なお、前記実施形態の方法では、コイル径
の算出値が前回値より大きい場合と著しく小さい場合の
両方の場合に、適正な補正値をコイル径の今回値に設定
しているが、いずれか一方の場合のみに補正値をコイル
径の今回値に設定する方法であっても、従来法よりは演
算精度の高い方法となる。また、前記実施形態では、コ
イル径減少速度の理論値に基づいて補正値を算出してい
るが、当該補正値は別の方法で算出された適正値であっ
てもよい。
【0030】また、初回のサンプリング時にコイル径の
前回値DA-1 を定数入力して、コイル径の今回値DA
常に前記(2)式で算出する演算処理も本発明の方法に
含まれる。しかし、演算負荷をより軽くするためには、
コイル径の算出を、通常時には演算の容易な前記(1)
式で行い、その算出値が前回値より大きくなった場合と
前回値より極端に小さくなった場合のみに、演算の複雑
な前記(2)式および(3)式を用いて行う図2の演算
処理を採用することが好ましい。
【0031】また、前記実施形態ではフリーループを一
つのみ有する搬送ラインについて述べているが、フリー
ループを複数個有する搬送ラインに本発明の方法が有効
であることは当然である。さらに、前記実施形態ではフ
リーループ高さ調整制御がなされている搬送ラインでの
コイル径算出制御について述べているが、フリーループ
のない搬送ラインでコイル径を常に前記(2)式で算出
する演算処理も本発明の方法に含まれ、これによれば、
フリーループに起因しないペイオフリールの回転速度の
減少および急激な増大に対応できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜の方
法によれば、フリーループ高さ調整制御の影響を受けて
ペイオフリールの回転速度が低下したり極端に増加した
りしても、コイル径を従来より正確に算出することがで
きる。また、請求項の方法によれば、コイル径がペイ
オフリールの回転速度に関係なく算出されるため、ペイ
オフリールの回転速度が低下したり極端に増加したりす
る場合であっても、コイル径を従来より正確に算出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一実施形態が適用された帯状物
の搬送ラインを示す概略構成図である。
【図2】実施形態におけるコイル径算出の演算処理を示
すフローチャートである。
【図3】実施形態におけるコイル径算出の演算処理の効
果を従来法との比較で示すグラフである。
【符号の説明】
K コイル S 鋼帯(帯状物) 1 ペイオリール 2 ピンチロール(指標ロール) 3 フリーループ 81 速度計 82 速度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−215641(JP,A) 特開 平5−52543(JP,A) 特開 昭52−68843(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/10 B65H 63/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状に巻かれた帯状物を巻き戻すペ
    イオフリールと、前記帯状物の進行速度の指標となる指
    標ロールと、の間にフリーループを形成させながら当該
    帯状物を搬送するラインで、前記ペイオフリールに残存
    している帯状物のコイル径を、所定時間毎に、前記ペイ
    オフリールの回転速度と前記指標ロールの回転速度とか
    ら算出するコイル径算出方法において、 前記コイル径の算出値が前回値より大きくなった場合に
    は、 当該コイル径の前回値(DA-1 )と前記指標ロールの回
    転速度(V)と当該帯状物の厚さ(T)と前記所定時間
    (t)とに基づいて下記の(3)式から算出されるコイ
    ル径減少速度の理論値(Uα)に前記所定時間(t)を
    乗じた値を前記コイル径の前回値(DA-1 )から減じて
    補正値を算出し、この補正値をコイル径の今回値に設定
    することを特徴とするコイル径算出方法。【数1】
  2. 【請求項2】 コイル状に巻かれた帯状物を巻き戻すペ
    イオフリールと、前記帯状物の進行速度の指標となる指
    標ロールと、の間にフリーループを形成させながら当該
    帯状物を搬送するラインで、前記ペイオフリールに残存
    している帯状物のコイル径を、所定時間毎に、前記ペイ
    オフリールの回転速度と前記指標ロールの回転速度とか
    ら算出するコイル径算出方法において、 前記コイル径の算出値が前回値より大きくなった場合に
    は、 当該コイル径の前回値(DA-1 )と前記指標ロールの回
    転速度(V)と当該帯状物の厚さ(T)と前記所定時間
    (t)とに基づいて下記の(3)式から算出されるコイ
    ル径減少速度の理論値(Uα)に前記所定時間(t)を
    乗じた値を前記コイル径の前回値(DA-1 )から減じて
    補正値を算出し、この補正値をコイル径の今回値に設定
    し、 前記コイル径の算出値が前回値より小さく、且つ、コイ
    ル径減少速度の今回値が前記理論値(Uα)より大きく
    なった場合にも、前記補正値をコイル径の今回値に設定
    することを特徴とするコイル径算出方法。【数2】
  3. 【請求項3】 コイル状に巻かれた帯状物を巻き戻すペ
    イオフリールと、前記帯状物の進行速度の指標となる指
    標ロールと、の間にフリーループを形成させながら当該
    帯状物を搬送するラインで、前記ペイオフリールに残存
    している帯状物のコイル径を、所定時間毎に、前記ペイ
    オフリールの回転速度と前記指標ロールの回転速度とか
    ら算出するコイル径算出方法において、 前記コイル径の算出値が前回値より小さく、且つ、コイ
    ル径減少速度の今回値が、コイル径の前回値(DA-1
    と前記指標ロールの回転速度(V)と当該帯状物の厚さ
    (T)と前記所定時間(t)とに基づいて下記の(3)
    式から算出されるコイル径減少速度の理論値(Uα)よ
    り大きくなった場合には、 前記理論値(Uα)に前記所定時間(t)を乗じた値を
    前記コイル径の前回値(DA-1 )から減じて補正値を算
    出し、この補正値をコイル径の今回値に設定することを
    特徴とするコイル径算出方法。【数3】
  4. 【請求項4】 コイル状に巻かれた帯状物を巻き戻すペ
    イオフリールと、前記帯状物の進行速度の指標となる指
    標ロールとを備えた帯状物の搬送ラインで、前記ペイオ
    フリールに残存している帯状物のコイル径を所定時間毎
    に算出するコイル径算出方法において、 前記コイル径の前回値(DA-1 )と前記指標ロールの回
    転速度(V)と当該帯状物の厚さ(T)と前記所定時間
    (t)とに基づいて、下記の(3)式からコイル径減少
    速度の理論値(Uα)を算出し、この理論値(Uα)に
    前記所定時間(t)を乗じた値を前記コイル径の前回値
    (DA-1 )から減じることで、コイル径の今回値を算出
    することを特徴とするコイル径算出方法。【数4】
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