JP3455645B2 - 光検出装置 - Google Patents

光検出装置

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JP3455645B2
JP3455645B2 JP05591997A JP5591997A JP3455645B2 JP 3455645 B2 JP3455645 B2 JP 3455645B2 JP 05591997 A JP05591997 A JP 05591997A JP 5591997 A JP5591997 A JP 5591997A JP 3455645 B2 JP3455645 B2 JP 3455645B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置を
初めとする各種光学装置における光検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に光ディスク装置などでは、光源か
ら出射された光を照射光学系を介して光ディスク面に集
光照射させ、この光ディスクからの反射光を検出光学系
を介して受光素子に導き受光させるように光ピックアッ
プが構成されている。この光ピックアップ中の受光素子
の検出信号(電流信号)は、一般に、光ピックアップ中
に内蔵された電流‐電圧変換増幅器を介して電圧信号に
変換された形で信号処理回路等に出力される。
【0003】図6は、このような受光素子1による信号
を取り込むための光検出装置の基本的な構成を示してい
る。受光素子1は電流‐電圧変換増幅器2の主要部を構
成するOPアンプ3の−入力端子に接続されており、O
Pアンプ3の+入力端子は基準電圧Vref なる基準電源
4に接続されている。OPアンプ3の出力端子5と入力
側(−入力端子側)との間にはゲインを決定する抵抗R
が接続されている。これにより、受光素子1が受光した
光量に応じた電流が検出電流として受光素子1に流れ、
その値に応じた電圧信号が出力信号Vout として出力端
子5から出力され、情報の再生等に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の装
置では、受光素子1には本来の検出対象光PS (ここ
では、光ディスクから反射されて受光素子に集光結像さ
れる光)だけでなく、何らかの原因でフレア光PF も
混入してしまうことが多々ある。受光素子1にフレア光
PF が入射すると、受光素子1には本来の検出対象光
PS による検出電流IS とフレア光PF による電流
IF とが流れる(即ち、IS +IF )ことになり、
信号にオフセットを生じてしまうことがある。この結
果、出力端子5か出力される出力信号Vout にもフレア
光成分による影響が生じて、検出信号を高精度に検出で
きなくなってしまう。
【0005】特に、近年では、光ピックアップの小型・
一体化等を目指して、光ディスク装置の光源である半導
体レーザのパッケージ内にホログラム(回折格子)を形
成し、受光素子をも内部に配設させるようにしたホログ
ラムレーザ等においては、受光素子にフレア光が入り込
む可能性が高いので、顕著な問題となる。
【0006】また、光ディスク装置に限らず、各種光学
装置における光検出装置においても同様な現象が生じ得
る。
【0007】そこで、本発明は、フレア光の影響を除去
して検出対象光の成分のみを高精度に検出することがで
きる光検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、検出対象光
を受光する受光素子の検出信号を電流‐電圧変換増幅器
により電圧信号に変換して出力する光検出装置におい
て、前記受光素子の近傍にダミー受光素子を配設し、こ
のダミー受光素子が受光して出力するフレア光成分を用
いて前記受光素子が受光したフレア光成分を除去するよ
うにした。
【0009】一般に、受光素子に何らかのフレア光が入
り込む場合、集光結像される検出対象光と異なり、フレ
ア光は受光素子の周囲もその影響が及ぶ範囲となる。従
って、受光素子の近傍にダミー受光素子を配設すること
により、ダミー受光素子にフレア光成分のみを受光させ
ることが可能となる。そこで、このダミー受光素子が受
光したフレア光成分が受光素子の受光したフレア光成分
と等価的となるようにすることで、受光素子が受光した
フレア光成分が除去され、本来の検出対象光による検出
信号のみを高精度に取り出せる。
【0010】この場合、受光素子とダミー受光素子とで
フレア光の受光量が等しい条件下であれば、請求項
載の発明のように、いずれもフォトダイオードからなる
受光素子、ダミー受光素子を用い、受光素子の近傍に配
設されたダミー受光素子を受光素子に受光素子のアノー
ド側にカソード側が接続されるように直列接続し、これ
らの受光素子とダミー受光素子との接続中点を前記電流
‐電圧変換増幅器の入力部に接続するだけで、フレア光
成分が回路的に相殺されて、本来の検出対象光による検
出信号のみを電流‐電圧変換増幅器から高精度に取り出
せる。ここに、受光素子とダミー受光素子とでフレア光
の受光量が等しい条件とは、フレア光の強度分布が均等
であれば請求項記載の発明のように受光素子とダミー
受光素子との面積が同一であることであり、フレア光が
強度分布を持つ場合であれば、請求項記載の発明のよ
うにフレア光の強度分布に応じて受光素子とダミー受光
素子との面積を異ならせ、結果として受光素子とダミー
受光素子とでフレア光の受光量が等しくなることであ
る。
【0011】また、光ディスク装置における情報信号/
トラッキング信号/フォーカス信号等の検出光学系のよ
うに、受光素子が複数の場合には、請求項記載の発明
のように、各受光素子毎にダミー受光素子を近傍に個別
に有することが有効である。即ち、個々の受光素子が受
光したフレア光成分を各々に対応して状況が近似してい
るダミー受光素子が受光したフレア光成分によって適正
に除去することができる。
【0012】或いは、受光素子が複数の場合に、請求項
記載の発明のように、受光素子数より少ない個数のダ
ミー受光素子を有し、これらの受光素子とダミー受光素
子との出力に基づきフレア光成分を除去する演算回路を
備えることも有効である。即ち、演算回路による演算処
理で受光素子側のフレア光成分を除去することができ、
受光素子周りはダミー受光素子の数を減らすことにより
小型・低コスト化を図ることができる。この場合、受光
素子に対してダミー受光素子が少ないが、請求項記載
の発明のように、演算回路は、ダミー受光素子の出力電
流を分配するカレントミラー回路を含む構成とすれば、
個々の受光素子に対してダミー受光素子を請求項2記載
の発明の場合のように直列接続したものと等価的とな
り、簡単な演算回路で済む。この場合、受光素子とダミ
ー受光素子とでフレア光の受光量が等しい条件下であれ
ば、演算回路には特に工夫を必要としない。ここに、受
光素子とダミー受光素子とでフレア光の受光量が等しい
条件とは、フレア光の強度分布が均等であれば請求項
記載の発明のように受光素子とダミー受光素子との面積
が同一であることであり、フレア光が強度分布を持つ場
合であれば、請求項記載の発明のようにフレア光の強
度分布に応じて受光素子とダミー受光素子との面積が異
なり、結果として受光素子とダミー受光素子とでフレア
光の受光量が等しくなることである。一方、受光素子と
ダミー受光素子とでフレア光の受光量が等しくない条件
下であれば、請求項又は記載の発明のようにゲイン
補正部を備えることが有効である。請求項記載の発明
の場合には、ダミー受光素子の面積を、受光素子の面積
より小さく設定することより、受光素子とダミー受光素
子とでフレア光の受光量が等しくない条件下となってお
り、演算回路中にその面積比に応じた出力信号のゲイン
補正部を有することで、これらのフレア光成分が除去さ
れるように演算処理される。請求項記載の発明の場合
には、例えば、受光素子とダミー受光素子との面積が等
しくても、フレア光が強度分布を有するために受光素子
とダミー受光素子とでフレア光の受光量が等しくない条
件下となっており、フレア光の強度分布に応じた受光素
子とダミー受光素子との出力信号のゲイン補正部を有す
ることで、フレア光成分が除去される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
に基づいて説明する。本実施の形態は、例えば光ディス
ク装置における情報信号/トラッキング信号/フォーカ
ス信号等の検出光学系に用いられる光検出装置に適用さ
れており、光ディスクからの反射光が検出対象光PS
として検出光学系により集光結像される4分割受光素子
11が設けられている。この4分割受光素子11は図1
(a)に示すように、同一受光面積を有する4個の受光
素子12A〜12Dを田の字状に一体化させたものであ
る。これらの受光素子12A〜12Dの近傍には4個の
ダミー受光素子13A〜13Dが配設されている。近傍
の程度は、これらのダミー受光素子13A〜13Dも受
光素子12A〜12Dと同程度にフレア光PF を受け
得る領域内であって、検出対象光PS を受光しない位
置である。ここに、これらのダミー受光素子13A〜1
3Dは受光素子12A〜12Dと同じ面積に形成された
もので、受光素子12Aとダミー受光素子13A、受光
素子12Bとダミー受光素子13B、受光素子12Cと
ダミー受光素子13C、受光素子12Dとダミー受光素
子13Dとが各々対とされている。
【0014】受光素子12Aとダミー受光素子13Aと
の対を例にとると、図1(b)に示すように、電源Vcc
と接地との間にダミー受光素子13Aと受光素子12A
とが直列に接続されている。これらのダミー受光素子1
3Aと受光素子12Aとの接続中点が電流‐電圧変換増
幅器14の主要部を構成するOPアンプ15の−入力端
子に接続されている。OPアンプ15の+入力端子は基
準電圧Vref なる基準電源16に接続されている。OP
アンプ15の出力端子17と入力側(−入力端子側)と
の間にはゲインを決定する抵抗R0 が接続されてい
る。
【0015】特に図示しないが、他の受光素子12Bと
ダミー受光素子13Bとの対、受光素子12Cとダミー
受光素子13Cとの対、受光素子12Dとダミー受光素
子13Dとの対に関しても、各対毎に図1(b)のよう
に接続されている。
【0016】このような構成において、例えば受光素子
12Aが検出対象光PS を受光した場合、その受光量
に応じた電流IS が検出電流として流れる。この時、
受光素子12Aには何らかの原因でフレア光PF も入
り込むので、受光素子12A部分にはこのフレア光PF
の受光量に相当するフレア光成分も電流IF として流
れる。即ち、受光素子12AにはIS +IF なる電流
が流れる。ここに、受光素子12Aの近傍にはダミー受
光素子13Aが配設されており、このダミー受光素子1
3Aも受光素子12Aと同等の受光量でフレア光PF
を受光する。従って、ダミー受光素子13Aにもフレア
光PF の受光量に相当するフレア光成分が電流IF と
して流れる。このダミー受光素子13Aは受光素子12
Aに直列に接続されているため、OPアンプ15に対し
てはフレア光成分の電流IFが相殺される形となり、O
Pアンプ15の−入力端子には検出電流IS のみが流
れる。よって、OPアンプ15の出力端子17からはこ
の検出電流IS を所定のゲインで電圧信号に変換して
なる出力電圧Vout (=VA )が出力される。従っ
て、出力電圧Vout はフレア光成分の影響を受けず検出
対象光PS にのみ対応する信号となる。
【0017】これは受光素子12B,12C,12D側
についても同様であり、各々検出対象光PS にのみ対
応する電圧信号VB ,VC ,VD が得られる。これ
らの電圧信号VA ,VB ,VC ,VD の適宜組合せ
による加算処理、減算処理、除算処理等により情報信号
/トラッキング信号/フォーカス信号等が求められる。
この際、フレア光成分を含まないので、高精度な信号と
なる。
【0018】なお、本実施の形態では、4個の受光素子
12A〜12Dに対して4個のダミー受光素子13A〜
13Dを設けたが、要は、受光素子‐ダミー受光素子対
が各々形成されればよく、4個に限らず、任意の個数同
士の組合せでよい。
【0019】本発明の第二の実施の形態を図2に基づい
て説明する。図1で示した部分と同一部分は同一符号を
用いて示し、説明も省略する(以降の各実施の形態でも
同様とする)。本実施の形態では、図2(a)に示すよ
うに、4つの受光素子12A〜12Dによる4分割受光
素子11に対して、1個のダミー受光素子18が近傍に
配設されている。このダミー受光素子18は受光素子1
2Aの近傍に配設されているが、何れの受光素子12A
〜12Dの近傍であってもこれらの受光素子12A〜1
2Dと同程度にフレア光PF が入射し得る位置であれ
ばよい。また、ダミー受光素子18は各受光素子12A
〜12Dと同一の面積に形成されている。
【0020】ここに、図2(b)に示すように、受光素
子12Aは電流‐電圧変換増幅器14Aの主要部を構成
するOPアンプ15Aの−入力端子に接続されている。
OPアンプ15Aの+入力端子は基準電圧Vref の基準
電源16に接続され、出力端子・−入力端子間にはOP
アンプ15Aのゲインを決定する抵抗RA が接続され
ている。他の受光素子12B〜12Dについても同様で
ある。また、ダミー受光素子18に関しても、電流‐電
圧変換増幅器14Fの主要部を構成するOPアンプ15
Fの−入力端子に接続されている。OPアンプ15Fの
+入力端子は基準電圧Vref の基準電源16に接続さ
れ、出力端子・−入力端子間にはOPアンプ15Fのゲ
インを決定する抵抗RF が接続されている。ここに、
各抵抗はRA =RB =…=RD =RF に設定されて
いる。即ち、OPアンプ15A〜15Fのゲインは全て
同一とされている。
【0021】さらに、これらのOPアンプ15A〜15
D,15Fの出力側には演算回路19が接続されてい
る。この演算回路19は4つの差動増幅器20A〜20
Dにより構成されている。ここで、OPアンプ15Aか
らの出力電圧をVA′ とし、OPアンプ15Fからの
出力電圧をVF としたとき、差動増幅器20Aは出力
電圧VF を−入力端子への入力電圧とし出力電圧V
A′ を+入力端子への入力電圧とし、VA′ −VF
=VA なる出力電圧を出力端子21Aに出すように構
成されている。OPアンプ15B〜15D側についても
同様であり、例えば、OPアンプ15Bからの出力電圧
をVB′ としたとき、差動増幅器20Aは出力電圧V
F を−入力端子への入力電圧とし出力電圧VB′ を+
入力端子への入力電圧とし、VB′ −VF =VB な
る出力電圧を出力端子21Bに出すように構成されてい
る。
【0022】このような構成において、例えば受光素子
12Aが検出対象光PS を受光した場合、その受光量
に応じた電流が検出電流として流れる。この時、受光素
子12Aには何らかの原因でフレア光PF も入り込む
ので、受光素子12A部分にはこのフレア光PF の受
光量に相当するフレア光成分の電流も流れる。従って、
OPアンプ15Aから得られる出力電圧VA′ は検出
対象光PS とフレア光PF との合成された受光量に基
づく電圧値となる。ここに、受光素子12Aの近傍には
ダミー受光素子18が配設されており、このダミー受光
素子18も受光素子12Aと同等の受光量でフレア光P
F を受光する。従って、OPアンプ15Fからはこの
フレア光PF の受光量に応じた出力電圧VF が出力さ
れる。これらの出力電圧VF ,VA′ はともに差動増
幅器20Aに入力され、差動増幅器20Aの出力端子2
1AからはVA′ −VF =VA なる出力電圧が出力
される。ここに、電圧VF の成分は受光素子12Aに
おいてもフレア光PF の受光量相当分として含まれて
いたものであり、この電圧VF が減算された電圧VA
は検出対象光PS のみに対応するものとなる。このよ
うにしてフレア光成分の影響が除去された高精度な出力
電圧VA が得られる。
【0023】受光素子12B〜12D側についてもダミ
ー受光素子18と同程度のフレア光PF を受光し、差
動増幅器20B〜20Dにおいてフレア光成分が減算さ
れるので、フレア光成分の影響が除去された高精度な出
力電圧VB 〜VD が得られる。
【0024】本実施の形態によれば、フレア光成分の除
去を演算回路19における演算処理で行っているので、
4つの受光素子12A〜12Dに対して1つのダミー受
光素子18で済ませることができ、4分割受光素子11
部分の素子構成を小型・低コスト化することができる。
【0025】なお、本実施の形態では、4つの受光素子
12A〜12Dに対して1つのダミー受光素子18を組
み合わせた構成としたが、必ずしもダミー受光素子18
を1つとする必要はなく、受光素子数より少ない数とす
ればよい。
【0026】本発明の第三の実施の形態を図3に基づい
て説明する。本実施の形態は、殆ど前記第二の実施の形
態に準じたものであり、ダミー受光素子18に代えて、
図3(a)に示すように、各受光素子12A〜12Dの
面積の1/2の面積とされたダミー受光素子22が設け
られている。回路構成も図2(b)の場合と殆ど同じで
あり図3(b)に示すように構成されているが、抵抗R
F がRF =2RA=2RB =…=2RD なる関係に
変更されている。即ち、面積が半分とされたダミー受光
素子22に対するOPアンプ15F のゲインが、受光
素子12A〜12Dに対するOPアンプ15A〜15D
のゲインの2倍となるように補正されている。即ち、面
積が1/2に減らされた分、ゲインが2倍とされてお
り、「面積」×「ゲイン」の値が全てについて均等とな
るように設定されている。ここに、本実施の形態では、
抵抗RF 部分がゲイン補正部23として構成されてい
る。
【0027】本実施の形態によれば、ダミー受光素子2
2の受光するフレア光PF の受光量は受光素子12A
〜12Dが各々受光するフレア光PF の受光量の半分
となるが、OPアンプ15Fで電圧信号VF に変換さ
れる際には2倍のゲインが与えられるので、OPアンプ
15A〜15D,15Fを経た後のフレア光成分は全て
同等となる。よって、後は前記第二の実施の形態の場合
と同様に演算回路19でフレア光成分を除去する演算処
理が行われる。
【0028】本実施の形態によれば、4分割受光素子1
1部分の素子構成をより一層小型・低コスト化すること
ができる。
【0029】なお、本実施の形態では、ダミー受光素子
22の面積を1/2に小さくし、ダミー受光素子22の
出力信号のゲインを2倍にしているが、このような組合
せに限らず、ダミー受光素子の面積を1/4,1/10
といった具合に小さくし、ダミー受光素子の出力信号の
ゲインを4倍、10倍といった具合に大きくしてもよ
い。
【0030】本発明の第四の実施の形態を図4に基づい
て説明する。本実施の形態では、4分割受光素子11周
りの素子構成は、図2(a)に示した実施の形態と同一
とされている。即ち、図4(a)に示すように、受光素
子12A〜12Dと同一面積の1つのダミー受光素子1
8が配設されている。ここに、受光素子12Aは電流‐
電圧変換増幅器24Aの主要部を構成するOPアンプ2
5Aの−入力端子に接続されている。OPアンプ25A
の+入力端子は基準電圧Vref の基準電源26に接続さ
れ、出力端子・−入力端子間にはOPアンプ25Aのゲ
インを決定する抵抗RA が接続されている。他の受光
素子12B〜12Dについても同様である。一方、ダミ
ー受光素子18は電源Vccに接続されているが、演算回
路27を介して各電流‐電圧変換増幅器24A〜24D
に分岐接続されている。この演算回路27はベースが共
通に接続された複数のトランジスタによるカレントミラ
ー回路28により構成されている。よって、ダミー受光
素子18に流れる電流IFがカレントミラー回路28に
よって各受光素子12A〜12Dにもそのまま流れるよ
うに構成されている。つまり、ダミー受光素子18に流
れる電流IF がカレントミラー回路28によって各受
光素子12A〜12Dに対して分配される形となり、実
質的に図1(b)に示したようにダミー受光素子が受光
素子に直列に接続されている回路構成と等価となる。よ
って、各OPアンプ25A〜25Dから出力される出力
電圧VA 〜VD はフレア光成分が相殺除去されたもの
となる。
【0031】よって、本実施の形態によれば、カレント
ミラー回路28を利用することで極めて簡単な演算回路
27で済むことになる。
【0032】本発明の第五の実施の形態を図5に基づい
て説明する。本実施の形態は、殆ど前記第四の実施の形
態に準じたものであり、ダミー受光素子18に代えて、
図5(a)に示すように、各受光素子12A〜12Dの
面積の1/2の面積とされたダミー受光素子22が設け
られている。回路構成も図4(b)の場合と殆ど同じで
あり図5(b)に示すように構成されているが、カレン
トミラー回路28において、ダミー受光素子22に直列
な抵抗R4 と分配用の4つの抵抗R5 との関係が2R
4 =R5 となるように設定されている。即ち、面積が
半分とされたダミー受光素子22に対するフレア光成分
の電流IF のゲインが、受光素子12A〜12Dに対
するフレア光成分の電流の2倍となって分配されるよう
にカレントミラー回路28でのゲインが補正されてい
る。ここに、本実施の形態では、抵抗R4 ,R5 部分
がゲイン補正部29として構成されている。よって、後
は前記第四の実施の形態の場合と同様に各OPアンプ2
5A〜25Dでフレア光成分が相殺除去される。
【0033】なお、これらの各実施の形態では、フレア
光PF の強度分布が受光素子とダミー受光素子とで均
等であることを前提としているが、場合によっては中央
から周囲に向けて弱くなるような強度分布を持つ場合が
ある。このような場合には、フレア光PF の強度分布
に応じて受光素子とダミー受光素子との面積を異ならせ
るとか、フレア光PF の強度分布に応じて受光素子と
ダミー受光素子との出力信号のゲインを補正するように
すればよい。例えば、出力信号のゲインを同一として処
理する条件下であれば、フレア光PF の強度分布に応
じて受光素子とダミー受光素子との面積を異ならせるこ
とで、結果として受光素子とダミー受光素子とでフレア
光の受光量が等しくなるようにすればよい。また、受光
素子とダミー受光素子とを同一面積とする構成条件であ
れば、フレア光PF の強度分布に応じて受光素子とダ
ミー受光素子との出力信号のゲインを補正することで、
結果として受光素子とダミー受光素子とで出力信号のフ
レア光成分が等しくなるようにすればよい。結局、「面
積」×「出力信号のゲイン」×「受光するフレア光の強
度」の関係が一致ないしはほぼ一致するように、面積又
は出力信号のゲインの要素を工夫すればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、受光素子に何らかのフ
レア光が入り込む場合、集光結像される検出対象光と異
なり、フレア光は受光素子の周囲もその影響が及ぶ点に
着目し、検出対象光を受光する受光素子の検出信号を電
流‐電圧変換増幅器により電圧信号に変換して出力する
光検出装置において、受光素子の近傍にダミー受光素子
を配設し、このダミー受光素子が受光して出力するフレ
ア光成分を用いて受光素子が受光したフレア光成分を除
去するようにしたので、受光素子の近傍にダミー受光素
子を配設させることで、ダミー受光素子にフレア光成分
のみを受光させることができ、よって、このダミー受光
素子が受光したフレア光成分が受光素子の受光したフレ
ア光成分と等価的となるようにすることで、受光素子が
受光したフレア光成分を除去することができ、本来の検
出対象光による検出信号のみを高精度に検出することが
できる。
【0035】特に、請求項記載の発明によれば、受光
素子の近傍に配設されたダミー受光素子を受光素子に直
列接続し、これらの受光素子とダミー受光素子との接続
中点を電流‐電圧変換増幅器の入力部に接続するだけの
簡単な構成で、フレア光成分を回路的に相殺することが
でき、本来の検出対象光による検出信号のみを電流‐電
圧変換増幅器から高精度に検出することができる。ま
た、光ディスク装置における情報信号/トラッキング信
号/フォーカス信号等の検出光学系のように、受光素子
が複数の場合には、請求項記載の発明のように、各受
光素子毎にダミー受光素子を近傍に個別に備えることよ
り、個々の受光素子が受光したフレア光成分を各々に対
応して状況が近似しているダミー受光素子が受光したフ
レア光成分によって適正に除去することができる。或い
は、請求項記載の発明のように、受光素子数より少な
い個数のダミー受光素子を有し、これらの受光素子とダ
ミー受光素子との出力に基づきフレア光成分を除去する
演算回路を備えることにより、演算回路による演算処理
で受光素子側のフレア光成分を除去することができ、受
光素子周りはダミー受光素子の数を減らすことにより小
型・低コスト化を図ることができる。特に、請求項
載の発明によれば、演算回路を、ダミー受光素子の出力
電流を分配するカレントミラー回路を含む構成としてい
るので、個々の受光素子に対してダミー受光素子を直列
接続したものと等価的な構成とすることができ、簡単な
演算回路で済ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示し、(a)は受
光素子部付近の概略平面図、(b)はその回路構成図で
ある。
【図2】本発明の第二の実施の形態を示し、(a)は受
光素子部付近の概略平面図、(b)はその回路構成図で
ある。
【図3】本発明の第三の実施の形態を示し、(a)は受
光素子部付近の概略平面図、(b)はその回路構成図で
ある。
【図4】本発明の第四の実施の形態を示し、(a)は受
光素子部付近の概略平面図、(b)はその回路構成図で
ある。
【図5】本発明の第五の実施の形態を示し、(a)は受
光素子部付近の概略平面図、(b)はその回路構成図で
ある。
【図6】従来例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
12A〜12D 受光素子 13A〜13D ダミー受光素子 14 電流‐電圧変換増幅器 18 ダミー受光素子 19 演算回路 22 ダミー受光素子 23 ゲイン補正部 24A〜24D 電流‐電圧変換増幅器 27 演算回路 28 カレントミラー回路 29 ゲイン補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−195742(JP,A) 特開 平9−128756(JP,A) 特開 平8−32100(JP,A) 特開 平5−67340(JP,A) 特開 平4−195938(JP,A) 特開 平1−155524(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/12 - 7/22

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象光を受光するフォトダイオード
    からなる受光素子の検出信号を電流‐電圧変換増幅器に
    より電圧信号に変換して出力する光検出装置において、 前記受光素子の近傍に配設されて前記受光素子のアノー
    ド側にカソード側が接続されるように前記受光素子に直
    列接続されたフォトダイオードからなるダミー受光素子
    を備え、これらの受光素子とダミー受光素子との接続中
    点を前記電流‐電圧変換増幅器の入力部に接続したこ
    を特徴とする光検出装置。
  2. 【請求項2】 受光素子が複数であり、各受光素子毎に
    ダミー受光素子を個別に有することを特徴とする請求項
    1記載の光検出装置。
  3. 【請求項3】 検出対象光を受光する受光素子の検出信
    号を電流‐電圧変換増幅器により電圧信号に変換して出
    力する光検出装置において、 受光素子が複数であり、前記受光素子の近傍に前記受光
    素子数より少ない個数のダミー受光素子を有し、これら
    のダミー受光素子が受光して出力するフレア光成分を用
    いて前記受光素子が受光したフレア光成分を除去する演
    算回路を備えたことを特徴とする光検出装置。
  4. 【請求項4】 演算回路は、ダミー受光素子の出力電流
    を分配するカレントミラー回路を含むことを特徴とする
    請求項記載の光検出装置。
  5. 【請求項5】 ダミー受光素子の面積は、受光素子の面
    積と同一であることを特徴とする請求項1,2,3又
    記載の光検出装置。
  6. 【請求項6】 ダミー受光素子の面積は、受光素子の面
    積より小さく設定されており、その面積比に応じた出力
    信号のゲイン補正部を有して受光素子とダミー受光素子
    との出力に基づきフレア光成分を除去する演算回路を備
    えたことを特徴とする請求項記載の光検出装置。
  7. 【請求項7】 フレア光の強度分布に応じて受光素子と
    ダミー受光素子との面積が異なることを特徴とする請求
    項1,2,3,4又記載の光検出装置。
  8. 【請求項8】 フレア光の強度分布に応じた受光素子と
    ダミー受光素子との出力信号のゲイン補正部を有するこ
    とを特徴とする請求項又は記載の光検出装置。
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