JP3455321B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
- Publication number
- JP3455321B2 JP3455321B2 JP08330595A JP8330595A JP3455321B2 JP 3455321 B2 JP3455321 B2 JP 3455321B2 JP 08330595 A JP08330595 A JP 08330595A JP 8330595 A JP8330595 A JP 8330595A JP 3455321 B2 JP3455321 B2 JP 3455321B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- present
- cosmetics
- cosmetic
- test
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚刺激性が極めて低
く、保存安定性にすぐれ、すぐれた官能特性を持つ化粧
料に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より(イ)脂肪族高級アルコールの
硫酸エステル、脂肪族高級アルコールのリン酸エステ
ル、N−長鎖アシルグルタミン酸等と苛性ソーダ、苛性
カリ、トリエタノールアミン等の塩基性物質からなる塩
であるアニオン型界面活性剤、(ロ)脂肪族高級アルコ
ールの酸化エチレン付加物等のエーテル型非イオン界面
活性剤、(ハ)高級脂肪酸と多価アルコールとからなる
エステル型非イオン界面活性剤等を乳化剤主成分とする
皮膚化粧料が知られている。しかし、これらの皮膚化粧
料は、敏感肌症の消費者に対して十分な皮膚安全性を持
つとは言えず、その改良が望まれていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、敏感肌症の消費者も満足するような十分な
皮膚安全性を持つ皮膚化粧料を開発することである。 【0004】 【発明を解決するための手段】本発明者等は、上記の事
情に鑑み鋭意研究した結果、後記特定の乳化型皮膚化粧
料が皮膚安全性にすぐれるとともに、意外にも保存安定
性にすぐれ、すぐれた官能特性も有することを見出し、
本発明を完成した。 【0005】即ち、本発明は、一般式(I) 【化2】 (但し、式中のRCOの炭素数が22、20、18、1
6、14、12、10、8である)で表されるアミド基
含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性剤を化粧
料(組成物)の総量を基準として0.01〜15重量%
配合することを特徴とする化粧料である。 【0006】次に本発明の構成を説明する。本発明のア
ミド基含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性剤
は公知であり(英国特許515,882号公報)、疎水
基鎖長の炭素数が異なる同族体も同様に合成される。ま
た、対イオンはナトリウムが適用される。 【0007】本発明のアミド基含有の2疎水基2親水基
含有陰イオン界面活性剤の配合量は、化粧料(組成物)
の総量を基準として0.01〜15重量%(以下、wt
%と略記する)、好ましくは0.05〜1wt%であ
る。0.01wt%未満では本発明の目的を達成する皮
膚化粧料が得られ難く、15wt%を超えると使用感上
好ましくない。 【0008】また、後記の実験例で示す通り、本発明の
アミド基含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性
剤は従来の陰イオン界面活性剤と比較して皮膚安全性に
優れている。 【0009】本発明のアミド基含有の2疎水基2親水基
含有陰イオン界面活性剤0.001モルが100g中に
含有する水溶液を試料として、後記の「ヒト皮膚パッチ
テスト」に準じて皮膚安全性の試験を実施した。その結
果を表1に示す。 【0010】 【表1】 【0011】本発明の化粧料は上記の如くの2疎水基2
親水基含有陰イオン界面活性剤からなるものであるが、
必要に応じて、他の界面活性剤、乳化助剤、香料、着色
剤、防腐剤、顔料等を本発明の目的を達成する範囲内で
適宜配合することもできる。本発明の皮膚化粧料は、ス
キンミルク、スキンクリーム、ファンデーションクリー
ム、マッサージクリーム、洗顔クリーム、ローション、
スカルプトリートメント、ヘアークリーム、ヘアーシャ
ンプー、ヘアーリンス等の基礎化粧料、メイクアップ化
粧料、頭髪化粧料に適用される。 【0012】 【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。実施例
に記載の保存安定性試験、ヒト皮膚パッチテスト、感触
(使用時の官能テスト)の試験方法あるいは測定方法を
下記に示す。 【0013】(1)保存安定性試験 試料を45℃の恒温槽に入れ、6ヶ月間放置後の乳化状
態、外観を観察し、異常が認められない場合(乳化状態
が均一で均質なエマルジョンを形成している場合)は良
好とし、異状が認められる場合(油が分離した場合、粒
子が粗大になった場合等)は不良とした。 【0014】(2)ヒト皮膚パッチテスト 被験者25名の前腕屈側部皮膚に、試料0.1gを直径
1.0cmの円型のリント布のついたパッチテスト用絆
創膏を用いて24時間閉塞貼布した後、下記の表2の判
定基準に従い、各試料について被験者25名の皮膚の状
態を評価判定した。判定結果は、絆創膏除去1時間後及
び24時間後のうち反応の強い方を採用し、評価が
(±)以上の人の数で示した。 【0015】 【表2】 【0016】(3)感触(使用時の官能テスト) 被試験者女子20人によって30日間朝夕2回塗布して
官能テストを実施、し、保湿性と刺激性についてテスト
した。評価は保湿性については「使用後しっとりする」
と回答した人数、刺激性については「使用後刺激を感じ
る」と回答した人数で示した。 【0017】実施例1〜4、比較例1〜4〔スキンミル
ク〕 表3に記載の如く種々の乳化剤成分を配合して、表4に
記載の如く種々の原料を配合して実施例及び比較例のス
キンミルクを調製し、諸特性の試験をした。 【0018】 【表3】【0019】(1)組成 【表4】 【0020】(2)調製方法 成分(A)と成分(B)を各々温度80℃にて均一に溶
解し、成分(A)を撹拌しながら成分(B)を注入して
乳化分散した後、撹拌しながら温度30℃まで冷却して
調製する。 (3)特性 各実施例、比較例に係る前記諸特性を試験した結果を表
3に記載する。この結果から、本発明のスキンミルク
は、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優
れることが明らかである。 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【発明の効果】以上記載の如く、本発明の化粧料は、皮
膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れ、き
わめて有用性の高いものである。
く、保存安定性にすぐれ、すぐれた官能特性を持つ化粧
料に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より(イ)脂肪族高級アルコールの
硫酸エステル、脂肪族高級アルコールのリン酸エステ
ル、N−長鎖アシルグルタミン酸等と苛性ソーダ、苛性
カリ、トリエタノールアミン等の塩基性物質からなる塩
であるアニオン型界面活性剤、(ロ)脂肪族高級アルコ
ールの酸化エチレン付加物等のエーテル型非イオン界面
活性剤、(ハ)高級脂肪酸と多価アルコールとからなる
エステル型非イオン界面活性剤等を乳化剤主成分とする
皮膚化粧料が知られている。しかし、これらの皮膚化粧
料は、敏感肌症の消費者に対して十分な皮膚安全性を持
つとは言えず、その改良が望まれていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、敏感肌症の消費者も満足するような十分な
皮膚安全性を持つ皮膚化粧料を開発することである。 【0004】 【発明を解決するための手段】本発明者等は、上記の事
情に鑑み鋭意研究した結果、後記特定の乳化型皮膚化粧
料が皮膚安全性にすぐれるとともに、意外にも保存安定
性にすぐれ、すぐれた官能特性も有することを見出し、
本発明を完成した。 【0005】即ち、本発明は、一般式(I) 【化2】 (但し、式中のRCOの炭素数が22、20、18、1
6、14、12、10、8である)で表されるアミド基
含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性剤を化粧
料(組成物)の総量を基準として0.01〜15重量%
配合することを特徴とする化粧料である。 【0006】次に本発明の構成を説明する。本発明のア
ミド基含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性剤
は公知であり(英国特許515,882号公報)、疎水
基鎖長の炭素数が異なる同族体も同様に合成される。ま
た、対イオンはナトリウムが適用される。 【0007】本発明のアミド基含有の2疎水基2親水基
含有陰イオン界面活性剤の配合量は、化粧料(組成物)
の総量を基準として0.01〜15重量%(以下、wt
%と略記する)、好ましくは0.05〜1wt%であ
る。0.01wt%未満では本発明の目的を達成する皮
膚化粧料が得られ難く、15wt%を超えると使用感上
好ましくない。 【0008】また、後記の実験例で示す通り、本発明の
アミド基含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性
剤は従来の陰イオン界面活性剤と比較して皮膚安全性に
優れている。 【0009】本発明のアミド基含有の2疎水基2親水基
含有陰イオン界面活性剤0.001モルが100g中に
含有する水溶液を試料として、後記の「ヒト皮膚パッチ
テスト」に準じて皮膚安全性の試験を実施した。その結
果を表1に示す。 【0010】 【表1】 【0011】本発明の化粧料は上記の如くの2疎水基2
親水基含有陰イオン界面活性剤からなるものであるが、
必要に応じて、他の界面活性剤、乳化助剤、香料、着色
剤、防腐剤、顔料等を本発明の目的を達成する範囲内で
適宜配合することもできる。本発明の皮膚化粧料は、ス
キンミルク、スキンクリーム、ファンデーションクリー
ム、マッサージクリーム、洗顔クリーム、ローション、
スカルプトリートメント、ヘアークリーム、ヘアーシャ
ンプー、ヘアーリンス等の基礎化粧料、メイクアップ化
粧料、頭髪化粧料に適用される。 【0012】 【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。実施例
に記載の保存安定性試験、ヒト皮膚パッチテスト、感触
(使用時の官能テスト)の試験方法あるいは測定方法を
下記に示す。 【0013】(1)保存安定性試験 試料を45℃の恒温槽に入れ、6ヶ月間放置後の乳化状
態、外観を観察し、異常が認められない場合(乳化状態
が均一で均質なエマルジョンを形成している場合)は良
好とし、異状が認められる場合(油が分離した場合、粒
子が粗大になった場合等)は不良とした。 【0014】(2)ヒト皮膚パッチテスト 被験者25名の前腕屈側部皮膚に、試料0.1gを直径
1.0cmの円型のリント布のついたパッチテスト用絆
創膏を用いて24時間閉塞貼布した後、下記の表2の判
定基準に従い、各試料について被験者25名の皮膚の状
態を評価判定した。判定結果は、絆創膏除去1時間後及
び24時間後のうち反応の強い方を採用し、評価が
(±)以上の人の数で示した。 【0015】 【表2】 【0016】(3)感触(使用時の官能テスト) 被試験者女子20人によって30日間朝夕2回塗布して
官能テストを実施、し、保湿性と刺激性についてテスト
した。評価は保湿性については「使用後しっとりする」
と回答した人数、刺激性については「使用後刺激を感じ
る」と回答した人数で示した。 【0017】実施例1〜4、比較例1〜4〔スキンミル
ク〕 表3に記載の如く種々の乳化剤成分を配合して、表4に
記載の如く種々の原料を配合して実施例及び比較例のス
キンミルクを調製し、諸特性の試験をした。 【0018】 【表3】【0019】(1)組成 【表4】 【0020】(2)調製方法 成分(A)と成分(B)を各々温度80℃にて均一に溶
解し、成分(A)を撹拌しながら成分(B)を注入して
乳化分散した後、撹拌しながら温度30℃まで冷却して
調製する。 (3)特性 各実施例、比較例に係る前記諸特性を試験した結果を表
3に記載する。この結果から、本発明のスキンミルク
は、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優
れることが明らかである。 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【発明の効果】以上記載の如く、本発明の化粧料は、皮
膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れ、き
わめて有用性の高いものである。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 7/00 - 7/50
CA(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (但し、式中のRCOの炭素数が22、20、18、1
6、14、12、10、8である)で表されるアミド基
含有の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性剤を0.
01〜15重量%配合することを特徴とする化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08330595A JP3455321B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08330595A JP3455321B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245365A JPH08245365A (ja) | 1996-09-24 |
JP3455321B2 true JP3455321B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=13798710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08330595A Expired - Fee Related JP3455321B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3455321B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19943668A1 (de) * | 1999-09-13 | 2001-03-15 | Rwe Dea Ag | Tensidzusammensetzung enthaltend Geminitenside und Co-Amphiphile, ihre Herstellung und ihre Verwendung |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP08330595A patent/JP3455321B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08245365A (ja) | 1996-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2883700B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
DE69926133T2 (de) | Haarpflegezusammensetzung | |
JP3426400B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3455321B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3483984B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3426413B2 (ja) | 化粧料 | |
JP2824221B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3426412B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3426393B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3426409B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3426406B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3426407B2 (ja) | 化粧料 | |
JPS6281307A (ja) | 皮膚化粧料 | |
JPH08268865A (ja) | 化粧料 | |
JP3878154B2 (ja) | 化粧料 | |
JPH08310936A (ja) | 化粧料 | |
JP2000026269A (ja) | 化粧料 | |
KR0153203B1 (ko) | 피부의 보습 및 각질연화 조성물 | |
JP2925266B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP3778302B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP3001942B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JPS61246110A (ja) | 乳化型化粧料 | |
JP3354765B2 (ja) | 皮膚化粧料 | |
JPH09175929A (ja) | 化粧料 | |
JPH062661B2 (ja) | 皮膚化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |