JP3878154B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、皮膚刺激性が極めて低く、保存安定性にすぐれ、すぐれた官能特性を持つ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より(イ)脂肪族高級アルコールの硫酸エステル、脂肪族高級アルコールのリン酸エステル、N−長鎖アシルグルタミン酸等と苛性ソーダ、苛性カリ、トリエタノールアミン等の塩基性物質からなる塩であるアニオン型界面活性剤、(ロ)脂肪族高級アルコールの酸化エチレン付加物等のエーテル型非イオン界面活性剤、(ハ)高級脂肪酸と多価アルコールとからなるエステル型非イオン界面活性剤等を乳化剤主成分とする皮膚化粧料が知られている。
しかし、これらの皮膚化粧料は、敏感肌症の消費者に対して十分な皮膚安全性を持つとは言えず、その改良が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、敏感肌症の消費者も満足するような十分な皮膚安全性を持つ皮膚化粧料を開発することである。
【0004】
【発明を解決するための手段】
本発明者等は、上記の事情に鑑み鋭意研究した結果、後記特定の乳化型皮膚化粧料が皮膚安全性にすぐれるとともに、意外にも保存安定性にすぐれ、すぐれた官能特性も有することを見出し、本発明を完成した。
【0005】
即ち、本発明は、下記(B)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤を含有することを特徴とする化粧料。
【0006】
【化2】
Figure 0003878154
【0007】
(アシル基R2COの炭素数は22、20、18、16、14、12、10または8であり、R3 はアミノ酸分子の残基であり、M2 は水素、1価または2価のアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンまたは有機アンモニウムイオンであり、X2 は炭素数1〜12の飽和または不飽和炭化水素鎖である。)
【0008】
3 のアミノ酸分子の残基は、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、バリン、アルギニン、ヒスチジン、リジンから選ばれたアミノ酸残基である。
【0009】
次に本発明の構成を説明する。説明の便宜上、まず下記の式(A)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤の製造法を説明する。
【化3】
Figure 0003878154
ここでR、X、Mは、上記R、X、Mに夫々対応する。該式(A)の化合物は、例えば下記表1に示す反応式に従って製造することができる。すなわち、アルキレンジアミンをジアシル化し、得られる生成物に2−ハロゲン化エタンスルホン酸ナトリウムを反応させスルホン基を導入後、適切な塩基で中和する方法である。
【0010】
ここで用いる対イオン(M1 )は、ナトリウム、カリウム等の1価または2価のアルカリ金属、アンモニウムイオン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、リジン等の有機塩基または塩基性アミノ酸等のアンモニウムイオンが適用される。
【0011】
上記の方法で得られる本発明の2疎水基2親水基含有陰イオン界面活性剤は混合物として得られる場合もあるが、適宜精製手段で目的とする界面活性剤を単離することができる。
【0012】
【表1】
Figure 0003878154
【0013】
また、(A)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤は、例えばタウリンを用いて、下記表2に示す方法で製造することもできる。
【0014】
【表2】
Figure 0003878154
【0015】
尚、ここでアシル基の炭素数は22、20、18、16、14、12、10、または8であり、対イオン(M1 )は1価又は2価のアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、有機アンモニウムイオンの中から任意に選択される。X1 は1から12の飽和または不飽和炭化水素鎖である。
【0016】
本発明の、(B)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤は、上述した表2の方法において、タウリンの代わりに、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、バリン、アルギニン、ヒスチジン、リジン等のモノアミノカルボン酸、モノアミノジカルボン酸、ジアミノモノカルボン酸などのアミノ酸を用いて製造することができる。
【0017】
本発明の(B)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤の含有量は、化粧料(組成物)の総量を基準として0.01〜5重量%が好ましい。
【0018】
また、後記の実験例で示す通り、本発明の2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤は、従来の陰イオン界面活性剤と比較して皮膚安全性に優れている。
【0019】
本発明の2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤0.001モルを100g中に含有する水溶液を試料として、後記の「ヒト皮膚パッチテスト」に準じて皮膚安全性の試験を実施した結果を表3に示す。
【0020】
【表3】
Figure 0003878154
【0022】
本発明の化粧料は上記の如くの2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤からなるものであるが、必要に応じて、他の界面活性剤、乳化助剤、香料、着色剤、防腐剤、顔料等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することもできる。
【0023】
本発明の化粧料としては、スキンミルク、スキンクリーム、ファンデーションクリーム、マッサージクリーム、洗顔クリーム、ローション、スカルプトリートメント、ヘアークリーム、ヘアーシャンプー、ヘアーリンス等の基礎化粧料、メイクアップ化粧料、頭髪化粧料が挙げられる。
【0024】
【実施例】
以下、実施例にて本発明を説明する。
実施例に記載の保存安定性試験、ヒト皮膚パッチテスト、感触(使用時の官能テスト)の試験方法あるいは測定方法を下記に示す。
【0025】
(1) 保存安定性試験
試料を45℃の恒温槽に入れ、6ヶ月間放置後の乳化状態、外観を観察し、異常が認められない場合(乳化状態が均一で均質なエマルジョンを形成している場合)は良好とし、異状が認められる場合(油が分離した場合、粒子が粗大になった場合等)は不良とした。
【0026】
(2) ヒト皮膚パッチテスト
被験者25名の前腕屈側部皮膚に、試料0.1gを直径1.0cmの円型のリント布のついたパッチテスト用絆創膏を用いて24時間閉塞貼布した後、下記の表5の判定基準に従い、各試料について被験者25名の皮膚の状態を評価判定した。判定結果は、絆創膏除去1時間後及び24時間後のうち反応の強い方を採用し、評価が(ア)以上の人の数で示した。
【0027】
【表4】
Figure 0003878154
【0028】
(3) 感触(使用時の官能テスト)
被試験者女子20人によって30日間朝夕2回塗布して官能テストを実施、し、保湿性と刺激性についてテストした。評価は保湿性については「使用後しっとりする」と回答した人数、刺激性については「使用後刺激を感じる」と回答した人数で示した。
【0029】
実施例1〜4、比較例1〜4〔スキンミルク〕
表5に記載の如く種々の乳化剤成分を配合して、表6に記載の如く種々の原料を配合して実施例及び比較例のスキンミルクを調製し、諸特性の試験をした。
【0030】
【表5】
Figure 0003878154
【0031】
(1) 組成
【表6】
Figure 0003878154
【0032】
(2) 調製方法
成分(a)と成分(b)を各々温度80℃にて均一に溶解し、成分(a)を撹拌しながら成分(b)を注入して乳化分散した後、撹拌しながら温度30℃まで冷却して調製する。
(3)特性各実施例、比較例に係る前記諸特性を試験した結果を表5に記載する。この結果から、本発明のスキンミルクは、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れることが明らかである。
【0033】
参考例1〔クリームファンデーション〕
(1)組成
(1) セトステアリルアルコール 1.0
(2) ホホバ油 15.0
(3) モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4) モノラウリン酸プロピレングリコール 3.0
(5) R1 CO基の炭素数が18(ステアロイル基)であり、
1 がプロピレン基であり、M1 がアンモニウムイオン
である(A)の陰イオン界面活性剤 0.5
(6) プロピレングリコール 4.0
(7) メチルパラベン 0.3
(8) 香料 0.1
(9) 精製水 全成分の残余
(10) 酸化チタン 8.0
(11) タルク 4.0
(12)酸化鉄 0.5
【0037】
(2)調製方法
油相成分(1) 、(2) 、(3) 、(4) と水相成分(5) 、(6) 、(7) 、(8) と(9) 、顔料成分(10)、(11)、(12)を常法によって混合し、クリームファンデーションを得た。
【0038】
(4) 特性
得られたクリームファンデーションは、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れていた。
【0039】
実施例5〔クリームファンデーション〕
(5) を、R2 COの炭素数が18であり、M2 がアンモニウムイオンであり、X2 がエチレン基であり、R3 がグルタミン酸残基である(B)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤に代える他は、参考例1と同様にして、クリームファンデーションを得た。
【0040】
得られたクリームファンデーションは、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れていた。
【0041】
参考例2〔化粧水〕
(1)組成
(1) R1 COの炭素数が8であり、X1 がプロピレン基であり、
親水基が未中和である(A)の陰イオン界面活性剤 0.5
(2) グリセリン 4.0
(3) 1,3ブチレングリコール 4.0
(4) エタノール 7.0
(5) メチルパラベン 0.5
(6) クエン酸 0.01
(7) クエン酸ソーダ 0.1
(8) 香料 0.05
(9) 精製水 84.24
【0042】
(2)調製方法
上記成分を常法によって混合し、化粧水を得た。
(3)特性
得られた化粧水は、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れていた。
【0043】
実施例6〔化粧水〕
(1) を、R1 COの炭素数が12であり、M1 がNaイオンであり、X1 がエチレン基である(A)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤 0.2と、R2 COの炭素数が18であり、M2 がアンモニウムイオンであり、X2がエチレン基であり、R3 がグルタミン酸残基である(B)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤 0.5に代える他は、参考例2と同様にして、化粧水を得た。
【0044】
得られた化粧水は、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れていた。
【0045】
【発明の効果】
以上記載の如く、本発明の化粧料は、皮膚安全性、保存安定性及び使用時の官能特性に優れ、きわめて有用性の高いものである。

Claims (1)

  1. 下記(B)で示される2疎水基2親水基型陰イオン界面活性剤を含有することを特徴とする化粧料。
    Figure 0003878154
    (アシル基R2COの炭素数は22、20、18、16、14、12、10または8であり、R3グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、バリン、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びグリシンから選ばれたアミノ酸分子の残基であり、M2 は水素、1価または2価のアルカリ金属またはアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンまたは有機アンモニウムイオンであり、X2 は炭素数1〜12の飽和または不飽和炭化水素鎖である。)
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