JP3455138B2 - データ転送装置 - Google Patents

データ転送装置

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JP3455138B2
JP3455138B2 JP16818799A JP16818799A JP3455138B2 JP 3455138 B2 JP3455138 B2 JP 3455138B2 JP 16818799 A JP16818799 A JP 16818799A JP 16818799 A JP16818799 A JP 16818799A JP 3455138 B2 JP3455138 B2 JP 3455138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ転送装置に
係り、詳細には、多数の端末をループ状に接続した複数
のループ回線を分散配置し、分散配置された複数のルー
プ回線を中央制御装置に接続するデータ転送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビル、事業所、工場などの限られた範囲
内に、多数のセンサ各種アクチュエータが分散されてい
るとき、それらをLAN(Local Area Network)で結合
し、センターのコンピュータに繋ぐことが行われる。例
えば、ホテルやマンションの部屋の管理、パチンコ等の
遊技機を設置した遊技場管理システムがある。
【0003】例えば、パチンコゲーム機を設置した遊技
場で、種々の目的でパチンコ玉を計数し、計数結果を中
央管理装置に送り、中央管理装置は、遊技場における出
玉、持ち玉数などのデータを蓄積し、分析に供するもの
である。さらに、遊技場では上記のほか、パチンコゲー
ム機のアウト玉を計数したり、景品交換の際に遊技者が
獲得したパチンコ玉を計数するものがある。このような
各計数値を算出している子機間同士の通信は、ほとんど
必要としないタイプである。遊技場管理システムに上記
LANを用いてデータ収集することは非常に有効な利用
法となる。
【0004】図4はLANを用いた遊技場管理システム
の一般に使用されている概略構成を示す図である。
【0005】図4において、1は各種データを収集、管
理しパチンコ店全体の管理を行う中央管理装置、2はL
ANにより中央管理装置1に接続され、中央管理装置1
との間でデータ、制御信号の授受を行う複数の島コンピ
ュータ、3は複数台が列をなすように配置されたパチン
コゲーム機であり、分散された島コンピュータ2をLA
Nでセンターに繋ぐような2重回線構成となっている。
なお、図示しないが各パチンコ台の脇に、玉貸しや、飲
み物の注文などのためにパチンコ台付設処理装置が設置
されていることも多い。
【0006】パチンコゲーム機3は、複数台のパチンコ
ゲーム機を両側に保持するパネル構造を有する島設備
(以下、島という)に取り付けられており、各パチンコ
ゲーム機3は、島毎に設置された島コンピュータ2にル
ープ状に接続されている。
【0007】島コンピュータ2は、各パチンコゲーム機
3の各種データを島毎に収集し、さらにLANによりす
べて中央管理装置1に接続され、中央管理装置1との間
でデータ、制御信号の授受を行っている。
【0008】中央管理装置1は、単にセンターと呼ば
れ、島コンピュータ2から伝達されたパチンコゲーム機
3のデータを収集し、遊技場全体を管理するものであ
る。
【0009】上記遊技場管理システムのネットワークは
以下のようなものである。すなわち、前記図4に示すよ
うに各遊技機の台枠に子機であるパチンコゲーム機3を
設置するとともに、島設備毎に親機である島コンピュー
タ2を設置し、多数の子機と親機を、同軸ケーブルや光
ケーブルでループ状に接続し、さらに親機と中央管理装
置1を高速通信回線で接続して、子機データを親機及び
センターにより集中処理する。また、全端末に同時に受
信できるIDを用いてこの共通IDで全端末にプログラ
ム又はデータを送ることができる。また、各パチンコ台
に適応したプログラムは、センターから一斉又は個別に
ダウンロードすることができる。
【0010】パチンコ遊技施設における計数は、計数に
よるデータのデータ量は少ないものの計数データ数、及
び接続される子機数が多く、しかも低コストで高信頼性
が要求される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のデータ転送装置にあっては、島設備毎に非常
に大きなステーション(島コンピュータ2)を設けると
ともに、この分散された島コンピュータ2をLANでセ
ンターに繋ぐような2重LAN回線構成となっていたた
め、通信データ量に比較した場合に、システム全体の規
模が大きいものとなる問題点があった。
【0012】また、上記構成では、LANで受信したデ
ータを島コンピュータ2が、次のLAN通信で送るタイ
ミングに時間損失を生じることから、時間遅延等の問題
があった。
【0013】このように、図4に示すような親機と多数
の子機を2重LANに接続することは、LANの中継地
点でCPU等による処理が介在することから処理のため
にコストがかかるばかりか、事故があった場合に運用面
で問題があった。
【0014】さらに、収集したデータを全部一つのLA
N回線に乗せるには時間遅延等の問題が生じる。
【0015】本発明は、端末データを確実に中央制御装
置側にデータ転送することができ、ハードウェアとソフ
トウェアの両面で容易かつ低コストで構築することがで
きるデータ転送装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ転送
装置は、多数の端末と中央制御装置との間でデータを転
送する装置であって、多数の端末をループ状に接続し、
各端末のデータを取り込む複数のループ回線と、複数の
ループ回線を通って入力される各端末のデータを中央制
御装置に高速データ転送を行うデータ転送手段と、複数
のループ回線とデータ転送手段とを接続し、複数のルー
プ回線のうちの一つを接続するデータ転送手段の接続に
対して順次切替える接続手段とを備え、データ転送手段
は、接続手段を制御することにより切替えて接続された
一つのループ回線上のデータを中央制御装置に順次転送
し、各端末は、中央制御装置側で時間的に処理を急ぐ緊
急データと、時間的余裕があるデータとを対応するルー
プ回線上に出力するとともに、各ループ回線の終端に接
続された各端末は、接続手段が各端末に各々対応するル
ープ回線とデータ転送手段とを接続しない間に各ループ
回線毎に接続された各端末の緊急データを集めて保持
し、接続手段が該ループ回線とデータ転送手段とを接続
すると、直ちに保持している緊急データを転送すること
を特徴とする。
【0017】
【0018】本発明に係るデータ転送装置は、各ループ
回線の終端に接続された各端末が、接続手段により複数
のループ回線のうちの各端末に各々対応する一つのルー
プ回線がデータ転送手段に接続されると、該接続された
ループ回線の終端の端末が保持する緊急データをデータ
転送手段に転送した後、該ループ回線上に接続された各
端末の時間的余裕があるデータを転送するように構成し
たものであってもよい。
【0019】本発明に係るデータ転送装置は、接続手段
が、複数のループ回線の接続のうちの一つを一定周期毎
に巡回してデータ転送手段の接続に対して順次切り替
各ループ回線の終端に接続された各端末では、接続
手段が各端末に各々対応するループ回線とデータ転送手
段とを接続しない間にループ回線の終端の端末に、
各ループ回線毎に接続された各端末の緊急データを集め
保持するように構成したものであってもよい。また、
終端の端末は、データの取り込みをしないものでもよ
く、緊急データを保存するための予備的端末を付加して
もよい。
【0020】本発明に係るデータ転送装置は、データ転
送手段が、調歩同期式シリアル転送方式を用いたUAR
TのLANであってもよい。
【0021】本発明に係るデータ転送装置のループ回線
は、光ファイバ及び光コネクタからなる光ケーブルであ
ってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0023】図1は本発明の実施形態に係るデータ転送
装置の基本構成を示すブロック図である。本実施形態
は、データ転送装置をパチンコ店における遊技場管理シ
ステムに適用した例である。
【0024】図1において、10は遊技場管理システ
ム、11は各種データを収集しパチンコ店全体の管理を
行う中央管理装置(中央制御装置;親機)、12はUA
RT型LAN(データ転送手段)、13はUART型L
AN12と分散配置された複数のループ状送受信回線1
5(後述)とを切替え接続する切替え接続部(接続手
段)、14は複数台が列をなすように配置されたパチン
コゲーム機(端末;子機)、15は各パチンコゲーム機
14をループ状にして切替え接続部13に接続する複数
のループ状送受信回線(ループ回線)である。
【0025】パチンコゲーム機14は、ループ状送受信
回線15上に接続され、ループ状送受信回線15は、切
替え接続部13の島毎に設けられた該当する送受信端子
に接続される。ここでは、パチンコゲーム機14が各島
毎にn台設置され、これをパチンコゲーム機141〜1
4nで表すと、ループ状送受信回線15の始端である切
替え接続部13の送信端子にはパチンコゲーム機141
が接続され、以下順次、ループ状送受信回線15上にパ
チンコゲーム機142…が接続され、ループ状送受信回
線15の終端である切替え接続部13の受信端子にはパ
チンコゲーム機14n(終台)が接続される。
【0026】コマンド、及びデータは、このループ状送
受信回線15を通って各パチンコゲーム機141〜14n
に伝達されるとともに、各パチンコゲーム機141〜1
4nから出力された各種データは、ループ状送受信回線
15を通ってループ状送受信回線15の受信端子に入力
される。
【0027】このような通常データのループ状シリアル
データ転送とは別に、さらに本実施形態では、時間的に
急ぐ緊急データがループ端の子機であるパチンコゲーム
機14nに転送され、このパチンコゲーム機14nにおい
て緊急データが保持される。すなわち、ループ状送受信
回線15上に接続されたパチンコゲーム機141〜14n
(子機)のうち、回線ループ終端部で切替え接続部13
の受信端子に一番近い子機であるパチンコゲーム機14
nに、各パチンコゲーム機141〜14nの緊急データが
集められ保持される。図中では、この緊急データ保持機
能を持つ子機を◎印で示した。パチンコゲーム機14n
は、あらかじめ各パチンコゲーム機141〜14nの緊急
データを集めて保持しており、切替え接続部13により
一定周期タイミングでUART型LAN12に接続され
ると保持していた緊急データを出力する。
【0028】切替え接続部13は、UART型LAN1
2と、島毎に分散配置された複数のループ状送受信回線
15の送受信線とを切替え接続するもので、マトリクス
配線基板及び切替えスイッチ等から構成される。また、
切替え接続部13は、CPUにより制御される回線切替
え器22(図2)に従って切替え動作を行う。
【0029】UART型LAN12は、調歩同期式シリ
アル転送方式を用いたUART(universal asynchrono
us receiver transmitter)のLANであり、例えば、
伝送媒体として光ケーブル及び光コネクタを用いる。ま
た、イーサネットに代表される同軸ケーブルを使用する
ものでもよい。
【0030】上記UART型LAN12及び切替え接続
部13は、図1破線部に示すように1つの制御基盤上に
構成されたものでもよい。
【0031】中央管理装置11は、単にセンターと呼ば
れ、UART型LAN12により伝達されたパチンコゲ
ーム機14のデータを収集し、遊技場全体を管理する。
また、中央管理装置11には、ハードディスク等からな
る大容量記憶装置、CRT,大型LCD等の表示装置、
キーボード,マウス等の入力装置、イーサーネット,R
S232C,アークネット等の他の端末への入出力装置
が接続されている。
【0032】上記遊技場管理システムのネットワーク
は、以下のようなものである。すなわち、各島の台枠に
子機であるパチンコゲーム機141〜14nを設置すると
ともに、このパチンコゲーム機141〜14nをループ状
送受信回線15でループ状に結線し、切替え接続部13
の送受信端子に接続する。切替え接続部13は、回線切
替え器からの切替え信号に従って各ループ状送受信回線
15を、一定周期(例えば、250ms)で順次UAR
T型LAN12に切替え接続する。切替え接続により、
まずパチンコゲーム機141〜14nの緊急データがUA
RT型LAN12を通して中央管理装置11に吸い上げ
られ、次いで各島のパチンコゲーム機141〜14nのパ
チンコデータが転送される。また、全端末に同時に受信
できるIDを用いてこの共通IDで全端末にプログラム
又はデータを送ることができる。また、各パチンコ台に
適応したプログラムは、中央管理装置11から一斉又は
個別にダウンロードすることができる。
【0033】図2は上記データ転送装置の具体的な構成
を示すブロック図であり、光コネクタとしてトスリンク
を用いた例である。
【0034】図2において、21はトスリンク、22は
回線切替え器、23は通信機能付きCPU(DAC)、
24はバス、25,26はバス24を介してDAC23
及び図示しないROM及びRAMに接続される2ポート
メモリ、27,28はバス24を介してDAC23に接
続されるハンドシェイクI/Oである。
【0035】トスリンク21は、送信出力ピン(T
X)、受信入力ピン(RX)を有する光コネクタであ
り、子機である各パチンコゲーム機141〜14nに接続
されている。トスリンク21の送信出力ピン(TX)及
び受信入力ピン(RX)は、光ケーブルからなるループ
状送受信回線15に接続されている。本実施形態では、
電磁誘導の影響を受けず、高電圧絶縁が容易に実現でき
る光ファイバリンクを用いているが、同軸ケーブルを使
用するものでもよい。
【0036】回線切替え器22は、通信機能付きCPU
(DAC)23の制御出力、及び図示しないバックアッ
プ回路の制御出力により一定周期毎に各トスリンク21
と本LANとの接続を切替える切替えスイッチである。
【0037】DAC23は、制御プログラムを実行する
通信機能付きCPUであり、制御プログラム、データを
格納するROM,RAMに接続され、制御プログラムに
従って処理を実行してUART型LAN全体の動作を制
御するとともに、回線切替え器22を切替え制御する。
また、センターから供給されるコマンド、制御データに
基づいてUART型LANの動作を制御可能である。D
AC23からのデータ、ステータス等は、CRT,大型
LCD等の表示機に表示出力として出力される。
【0038】2ポートメモリ25,26は、デュアルポ
ートDRAMに代表される共有メモリ(2ポートI/
O)である。この2ポートメモリ25,26は、2系統
のアドレス及びデータ入出力部を持ち双方のポートから
独立してアクセス可能なメモリシステムであり、複数の
CPU間のメッセージ交換用メモリとして用いられる。
ここでは、DAC23側と景品管理システム側である中
央管理装置11とのデータやコマンドのやり取り、及び
DAC23側と外部バス側であるV821バスとのデー
タ通信に用いる。
【0039】ハンドシェイクI/O27,28は、相手
の状態を確認し合ってデータを伝送するハンドシェイク
を行うためのI/Oである。
【0040】2ポートメモリ25及びハンドシェイクI
/O27は、景品管理システム側である中央管理装置1
1に接続され、2ポートメモリ26及びハンドシェイク
I/O28は、外部バスであるV821バスに接続され
る。
【0041】以下、上述のように構成された遊技場管理
システムの動作を説明する。
【0042】まず、本発明の基本的な考え方について説
明する。
【0043】遊技場管理システムでは、島毎に設置され
た子機であるパチンコゲーム機の台数が多いため、島毎
のデータを全部読んでいくと、データ収集が非常に遅れ
る。そのため、従来のシステムでは、島設備毎に非常に
大きなステーション(島コンピュータ)を設けるととも
に、この分散された島コンピュータをLANでセンター
(親機)に繋ぐような2重回線構成をとっていた。この
ため、システム全体の規模が大きくなり、制御すべきハ
ードウェアやソフトウェアが複雑高価となってしまう欠
点があった。また、収集したデータを全部LAN回線に
乗せるので時間遅延等の問題の解決が困難であった。
【0044】本発明者は、上記システム構成の中で、セ
ンターに収集されるデータには、時間的に急ぐデータ
(以下、緊急データまたは非常データという)と、時間
的余裕があるデータとがあることに着目し、以下のよう
な構成をとることにより高速なデータ伝送と低コスト化
を両立させる。(1)まず、センターに接続されるUAR
T型LANと、子機が接続される島ループとを1対多の
関係にしておき、各島ループをUART型LAN側に一
定周期毎に切替え接続できる構成とする。
【0045】ここで、上記LANと島ループを1対1で
繋いでいけばデータが非常に早く集まることは言うまで
もないが、ハードウェア的な部品が多くなることに加
え、各UART型LANのデータをセンター側で集める
のに手間がかかる。つまり、1対1で繋いだ場合、分散
されたコンピュータを管理するもう一つ別のコンピュー
タが必要になる。本発明は、UART型LANと島ルー
プとを1対多の関係にすることにより、ハードウェアと
ソフトウェアの低減を図る。しかし、単に回線切替えを
行うのでは、必要なデータの伝送が間に合わない場合が
ある。そこで、以下のようにして回線切替えをしながら
必要なデータの伝送は確実に行う。(2)上述したよう
に、時間的に急ぐ緊急データ(非常データ)と、時間的
余裕があるデータとがある。緊急データとは、データと
して早く処理したいデータであり、例えば客がいたずら
をした、玉の補給が詰まった(補給異常)、客が呼び出
しボタンを押した、打ち止め終了等を知らせるデータで
ある。また、時間的余裕があるデータは、例えばパチン
コの台データであり、この台データは少々遅れても関係
がない。
【0046】そこで、島ループをUART型LANに一
定周期毎に巡回して切替え接続する際、各島ループで
は、緊急データをループ端の子機に集め保持する機能を
備え、UART型LANに島ループが切替え接続される
と、保持している緊急データをまずUART型LANに
転送した後、島ループの時間的余裕がある台データを転
送するように構成する。
【0047】すなわち、ある島ループでデータを集めて
いるとき、他の島ループはUART型LANに接続され
ておらず、遊んでいる状態にある。本システムは、その
遊んでいる間に、緊急データをループ終端の子機に集め
ておくようにし、UART型LANに切替え接続される
と、直ちに保持している緊急データを転送するものであ
る。島ループにおいて各子機のデータが一周するには、
一台一台通信するために140〜150msかかる。そ
のため、島ループを一周するには少なくても200ms
以上の間遊んでいる。この間に、140〜150msか
けて緊急データを集めておくようにする。集めた緊急デ
ータを、UART型LANに送るのは2〜3msで済
む。
【0048】島ループを各子機のデータが一周するには
140〜150msかかるため、1つの島ループのデー
タを取り込むには約250msとなり、250ms以内
に必ずパチンコのデータを吸い取ることができる。1つ
の島ループで250msであるから、島ループが12あ
れば、次回にパチンコのデータが吸い取られるのは、1
2×250ms=3秒後になるが、このパチンコのデー
タは3〜5秒遅れても良い。この場合も、上述したよう
に緊急データは、250msで吸い取られることになる
から人間の感覚では殆ど待たされた感覚はない。
【0049】次に、上記基本的な考え方に従って構成さ
れた遊技場管理システムの動作を説明する。
【0050】図1に示すように、パチンコゲーム機14
1〜14nは、島毎に設置されたループ状送受信回線15
でループ状に結線され、切替え接続部13の送受信端子
に接続されている。
【0051】切替え接続部13では、回線切替え器22
からの切替え信号に従って各ループ状送受信回線15
を、一定周期(例えば、250ms)で順次UART型
LAN12に切替え接続する。
【0052】この時、各ループ状送受信回線15では、
パチンコゲーム機141〜14nの緊急データがループ終
端の子機であるパチンコゲーム機14n(終台)に集め
られ保持される。
【0053】この緊急データ順送は、例えば次のように
して行う。各子機は、あらかじめ自己IDとコマンド格
納用のコマンド格納領域(例えば4バイト程度)を持っ
ており、エラーがないときはこのコマンド格納領域は、
クリアされたままで順送りされる。ある子機でエラーデ
ータや緊急データが発生すると、該当子機のID番号
(1バイト)とコマンド格納領域(4バイト)にエラー
コマンドを書き込んだデータを転送する。
【0054】UART型LAN12にループ状送受信回
線15が切替え接続されると、該当するループ状送受信
回線15では、パチンコゲーム機14n(終台)に保持
している緊急データをまずUART型LAN12に転送
した後、時間的余裕があるパチンコデータを転送する。
【0055】これにより、まずパチンコゲーム機141
〜14nの緊急データがUART型LAN12を通して
中央管理装置11に吸い上げられ、次いでパチンコゲー
ム機141〜14nのパチンコデータがUART型LAN
12を通して中央管理装置11に転送される。
【0056】上記動作を、図3を参照して具体的に説明
する。
【0057】図3は遊技場管理システムのデータ転送動
作を説明するための図であり、ホールコンピュータの動
作を時系列で示したものである。
【0058】図中、T1,T2…は各島ループ(各ルー
プ状送受信回線15)の切替え周期を示し、例えば25
0msである。また、図中「―」は終台の緊急データ取
込み、または親機(センター)から子機データの転送
(ブロード・キャスト)を示す。また、破線で囲んだ矩
形部は、各島ループにおける緊急データ順送とその終台
の受信終了タイミングを、実線で囲んだ矩形部は、島ル
ープがUART型LANに接続された場合の台データ転
送とその親機受信の受信終了タイミングをそれぞれ示し
ている。
【0059】DAC23により制御される切替えスイッ
チ(図1の切替え接続部13の切替えスイッチに対応す
る)が切り替える島ループは12とし、切替え周期T1
で島ループ1、T2で島ループ2、…、T12で島ルー
プ12に順次切り替える。
【0060】各島ループでは、図3破線で囲んだ矩形部
に示すようにパチンコゲーム機141〜14nの緊急デー
タが順送されてパチンコゲーム機14n(終台)に集め
られている。
【0061】いま、図3に示すように、DAC23から
の切替え信号に従って切替えスイッチが島ループ1をU
ART型LAN12に切替え接続すると、島ループ1か
らはパチンコゲーム機14n(終台)に保持されている
緊急データが、UART型LAN12に転送され、UA
RT型LAN12は、この島ループ1の緊急データを中
央管理装置11に転送する。親機である中央管理装置1
1が、この島ループ1の緊急データを取り込むタイミン
グは図3で示される。
【0062】終台が保持している緊急データが、UAR
T型LAN12に転送された後、続いて島ループ1の台
データがUART型LAN12を通して中央管理装置1
1に転送される。親機である中央管理装置11が、島ル
ープ1からの台データを取り込む転送タイミングは図3
で示される。
【0063】この台データの転送時間は、切替え周期T
1(例えば、250ms)よりも十分に短いものの、あ
る程度の時間を要する。本実施形態では、緊急に処理が
必要な非常データについては、中央管理装置11が、台
データ転送動作に先立って既に取得しているので、取り
込んだ緊急データに対応する処理、例えば補給異常処
理、客の呼び出し応答処理、打ち止め終了処理等を直ち
に実行することができる。
【0064】次いで、切替え周期T2のタイミングで、
切替えスイッチが島ループ1から島ループ2に切替え接
続すると、島ループ2からはパチンコゲーム機14n
(終台)に保持されている緊急データが、UART型L
AN12に転送され、UART型LAN12は、この島
ループ2の緊急データを中央管理装置11に転送する。
中央管理装置11が、この島ループ2の緊急データを取
り込むタイミングは図3で示される。
【0065】島ループ2の終台が保持している緊急デー
タが、UART型LAN12に転送された後、島ループ
2の台データがUART型LAN12を通して中央管理
装置11に転送される。中央管理装置11が、島ループ
1からの台データを取り込む転送タイミングは図3で
示される。
【0066】このように、緊急に処理が必要な非常デー
タについては、中央管理装置11が、台データ転送動作
に先立って既に取得しているので、取り込んだ緊急デー
タに対応する処理を直ちに実行することができる。この
場合、各島毎の緊急データは、切替え周期(250m
s)以内で取得されるためリアルタイムで処理されるこ
とになる。
【0067】以上説明したように、実施形態に係る遊技
場管理システム10は、各種データを収集しパチンコ店
全体の管理を行う中央管理装置11と、高速データ転送
を行うUART型LAN12と、UART型LAN12
と分散配置された複数のループ状送受信回線15とを切
替え接続する切替え接続部13と、複数台が列をなすよ
うに配置されたパチンコゲーム機14と、各パチンコゲ
ーム機14をループ状にして切替え接続部13に接続す
る複数のループ状送受信回線(ループ回線)15とを備
え、各パチンコゲーム機141〜14nは、中央管理装置
11側で時間的に処理を急ぐ緊急データと、時間的余裕
がある台データとをループ状送受信回線15上に出力す
るとともに、ループ状送受信回線15の終端に接続され
たパチンコゲーム機14nは、各パチンコゲーム機141
〜14nの緊急データを集めて保持するように構成され
ており、切替え接続部13により複数のループ状送受信
回線15のうちの一つがUART型LAN12に切替え
接続されると、接続されたループ状送受信回線15の終
端のパチンコゲーム機14nが保持する緊急データをU
ART型LAN12に転送した後、ループ状送受信回線
15上に接続された各パチンコゲーム機141〜14nの
時間的余裕があるデータを転送するように構成したの
で、中央管理装置11に接続されるUART型LAN1
2と、子機が接続されるループ状送受信回線15とが1
対多の関係であるため、ハードウェアとソフトウェアの
両面で容易かつ低コストで構築することができ、また、
上記1対多の回線切替え構成でありながら緊急に処理が
必要な非常データについては、中央管理装置11が、台
データ転送動作に先立って既に取得しているので、取り
込んだ緊急データに対応する処理、例えば補給異常処
理、客の呼び出し応答処理、打ち止め終了処理等を直ち
に実行することができる。
【0068】したがって、このような優れた特長を有す
るデータ転送装置を、多種多数の接点信号を監視する多
数の子機と、そのデータを集中処理する親機を、高速通
信回線で接続する接点監視システムに適用すれば、この
接点監視システムにおいて性能、コスト及び運用面で極
めて優れたシステムを構築することができる。
【0069】なお、上記実施形態では、場所の離れた多
数の接点を監視する複数の子機と、複数の子機からの接
点データを集中処理する中央制御装置を備えた遊技場管
理システムに適用した例を説明したが、これに限らず、
多数の端末をループ状に接続した複数のループ回線を分
散配置し、分散配置された複数のループ回線を中央制御
装置に接続するデータ転送装置であればどのような用途
(例えば、ホテル客室の設備管理システム)にも応用す
ることができる。
【0070】さらに、上記遊技場管理システム及びデー
タ転送装置を構成する各種回路、I/Oの種類、数、接
続方法などは前述した実施形態に限られない。また、調
歩同期式シリアル転送方式を用いたUART型LANに
適用し、トスリンクを用いる例について説明したが、こ
れに限らず、高速データ転送を行うデータ転送手段を有
する装置であればどのようなLANにも適用することが
できる。
【0071】
【発明の効果】本発明に係るデータ転送装置では、各端
末は、中央制御装置側で時間的に処理を急ぐ緊急データ
と、時間的余裕があるデータとを対応するループ回線上
に出力するとともに、ループ回線の終端に接続された
端末は、接続手段が各端末に各々対応するループ回線
とデータ転送手段とを接続しない間に各ループ回線毎に
接続された各端末の緊急データを集めて保持し、接続手
段が該ループ回線とデータ転送手段とを接続すると、直
ちに保持している緊急データを転送するように構成され
ており、各ループ回線の終端に接続された各端末が、
続手段により複数のループ回線のうちの各端末に各々対
応する一つのループ回線がデータ転送手段に接続される
と、該接続されたループ回線の終端の端末が保持する緊
急データをデータ転送手段に転送した後、該ループ回線
上に接続された各端末の時間的余裕があるデータを転送
するように構成したので、端末データを確実に中央制御
装置側にデータ転送することができ、ハードウェアとソ
フトウェアの両面で容易かつ低コストで構築することが
できる。
【0072】また、上記データ転送装置を、収集した端
末データにより施設を管理する施設管理システムに適用
すれば、この施設管理システムにおいて性能、コスト及
び運用面で極めて優れたシステムを構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施形態に係る遊技場管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記遊技場管理システムのデータ転送装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】上記遊技場管理システムのデータ転送動作を説
明するための図である。
【図4】従来のLANを用いた遊技場管理システムの概
略構成を示す図である。
【符号の説明】
10 遊技場管理システム、11 中央管理装置(中央
制御装置;親機)、12 UART型LAN(データ転
送手段)、13 切替え接続部(接続手段)、14,1
41〜14n パチンコゲーム機(端末;子機)、15
ループ状送受信回線、21 トスリンク、22 回線切
替え器、23 通信機能付きCPU(DAC)、24
バス、25,26 2ポートメモリ、27,28 ハン
ドシェイクI/O

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の端末と中央制御装置との間でデー
    タを転送する装置であって、 データを出力する多数の端末と 前記 多数の端末をループ状に接続し、各端末のデータを
    取り込む複数のループ回線と、前記複数のループ回線を通って入力される各端末のデー
    タを中央制御装置に 高速データ転送を行うデータ転送手
    段と、前記複数のループ回線と前記データ転送手段とを接続
    し、 前記複数のループ回線のうちの一つを接続する前記
    データ転送手段の接続に対して順次切替える接続手段と
    を備え、前記データ転送手段は、 前記接続手段を制御すること
    より切替えて接続された一つのループ回線上のデータを
    中央制御装置に順次転送し、 前記各端末は、中央制御装置側で時間的に処理を急ぐ緊
    急データと、時間的余裕があるデータとを対応する前記
    ループ回線上に出力するとともに、 前記各ループ回線の終端に接続された各端末は、前記接
    続手段が前記各端末に各々対応するループ回線と前記デ
    ータ転送手段とを接続しない間に前記各ループ回線毎に
    接続された各端末の緊急データを集めて保持し、前記接
    続手段が該ループ回線と前記データ転送手段とを接続す
    ると、直ちに保持している緊急データを転送する ことを
    特徴とするデータ転送装置。
  2. 【請求項2】 前記各ループ回線の終端に接続された各
    端末は、前記接続手段により前記複数のループ回線のう
    ちの前記各端末に各々対応する一つのループ回線が前記
    データ転送手段に接続されると、該接続されたループ回
    線の終端の端末が保持する前記緊急データを前記データ
    転送手段に転送した後、該ループ回線上に接続された各
    端末の時間的余裕があるデータを転送することを特徴と
    する請求項1記載のデータ転送装置。
  3. 【請求項3】 前記接続手段は、前記複数のループ回線
    の接続のうちの一つを一定周期毎に巡回して前記データ
    転送手段の接続に対して順次切り替え、 前記各ループ回線の終端に接続された各端末では、前記
    接続手段が前記各端末に各々対応するループ回線と前記
    データ転送手段とを接続しない間に、前記ループ回線
    の終端の端末に、前記各ループ回線毎に接続された各端
    末の緊急データを集めて保持することを特徴とする請求
    項1または2に記載のデータ転送装置。
  4. 【請求項4】 前記データ転送手段は、 調歩同期式シリアル転送方式を用いたUART(univer
    sal asynchronous receiver transmitter)のLANで
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    データ転送装置。
  5. 【請求項5】 前記ループ回線は、光ファイバ及び光コ
    ネクタからなる光ケーブルであることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のデータ転送装置。
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