JP3454839B2 - 熱処理設備 - Google Patents

熱処理設備

Info

Publication number
JP3454839B2
JP3454839B2 JP02026992A JP2026992A JP3454839B2 JP 3454839 B2 JP3454839 B2 JP 3454839B2 JP 02026992 A JP02026992 A JP 02026992A JP 2026992 A JP2026992 A JP 2026992A JP 3454839 B2 JP3454839 B2 JP 3454839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
data
processing
controller
equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP02026992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05214451A (ja
Inventor
邦夫 小林
Original Assignee
オリエンタルエンヂニアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オリエンタルエンヂニアリング株式会社 filed Critical オリエンタルエンヂニアリング株式会社
Priority to JP02026992A priority Critical patent/JP3454839B2/ja
Priority to KR1019930001546A priority patent/KR960007503B1/ko
Publication of JPH05214451A publication Critical patent/JPH05214451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3454839B2 publication Critical patent/JP3454839B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D11/00Process control or regulation for heat treatments
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D19/00Arrangements of controlling devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D19/00Arrangements of controlling devices
    • F27D2019/0003Monitoring the temperature or a characteristic of the charge and using it as a controlling value

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
  • Tunnel Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、加熱炉、焼戻炉、洗浄
機、準備台等の各種機器を備えたバッチ型の熱処理設備
に係り、特に、加熱炉、焼戻炉等を増設する時に制御系
の大幅な変更を必要としない熱処理設備に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の熱処理設備としては、図1に示す
ように、加熱炉1、焼戻炉2、洗浄機3、冷却台4、準
備台5、完成台6等の熱処理に必要な各種機器を自動搬
送装置7の搬送経路7aに沿って論理的に配設し、各機
器間での処理材の搬送及び各機器に対する装入及び排出
を自動搬送装置7で、自動的に行うようにしている。そ
して、加熱炉1、焼戻炉2、洗浄機3の処理制御及び自
動搬送装置7の運転制御や運転情況の工程監視等の熱処
理設備全体の制御を1台の大型シーケンサやリレーシー
ケンス等の制御装置で集中管理するようにしている。す
なわち、熱処理を行う処理材に応じて加熱炉1及び焼戻
炉2に処理時間、処理温度、炭素濃度等を設定すると共
に、前洗浄を必要とするか否かを選択して自動搬送装置
7で準備台5に載置された処理材を収納したトレイの搬
送順序を決定し、処理材が加熱炉1、焼戻炉2及び洗浄
機3に装入された時に、これらを起動して予め設定され
た処理を行い、さらに処理が終了すると、自動搬送装置
7で処理材を収納したトレイを排出し、次の処理を行う
機器にトレイを搬送し、全ての処理を終了した処理材を
完成台6に搬送する。このとき、例えばある処理材の加
熱炉1での加熱処理が終了して、その排出が完了する
と、これに代えて次の処理材を加熱炉1に装入するよう
にして、処理効率を向上させる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の熱処理設備にあっては、熱処理設備全体を1つの大
型シーケンサやリレーシーケンス等の制御装置で集中管
理するようにしているので、熱処理効率をより向上させ
るために、例えば加熱炉1及び焼戻炉2を増設する場合
には、増設された機器に対する制御系の追加、処理材の
搬送経路の変更及び監視態様の変更を行う必要があり、
これらの追加や変更を行うには熱処理設備全体の操業を
停止して制御装置のシーケンスプログラムの変更及び動
作確認を行う必要があり、この変更に1週間〜10日間
程度必要とするという未解決の課題があると共に、熱処
理設備を新設する場合にもユーザーによって接続機器の
台数や配置が異なるため、ユーザーの仕様に合わせてそ
の都度シーケンスプログラムを設計しなければならない
という未解決の課題もある。 【0004】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、熱処理設備全体の
操業を停止することなくシーケンス変更を容易に行うこ
とができると共に、処理材の処理ルートの設定や監視画
面の変更等を容易に行うことができる熱処理設備を提供
することを目的としている。 【0005】 【0006】 【0007】【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
に、 請求項に係る熱処理設備は、所定経路に沿って熱
処理作業に必要なバッチ型熱処理炉等の各種機器をそれ
らのうちの所定の機器を所定数増設可能に設置し、これ
ら各種機器間で処理材を選択搬送すると共に、当該各種
機器との間で処理材の装入及び排出を行う搬送手段を備
えた熱処理設備において、前記各種機器に個別に設けた
処理材の処理態様を制御する個別制御手段と、各個別制
御手段とネットワークを介して接続され且つ最大設置機
器のうち稼働可能機器を設定する稼働機器設定手段を有
し熱処理設備全体を統括するマスター制御手段と、該マ
スター制御手段の稼働機器設定手段の設定情報を参照し
て機器接続状態を判定する接続状態判定手段と、設置可
能機器に対応した少なくとも表示座標データ及び連鎖表
示機器データを含む表示情報を格納する表示情報記憶手
段と、前記接続状態判定手段の接続状態判定結果に基づ
いて稼働可能な機器について前記表示情報記憶手段の表
示情報を設定する表示情報設定手段と、前記表示情報記
憶手段の各表示情報中の連鎖表示機器データに基づいて
稼働可能機器を表示装置に表示する表示制御手段とを備
えたことを特徴としている。 【0008】 【0009】 【0010】【作用】 請求項に係る熱処理設備においては、マスタ
ー制御手段に、最大設置機器のうち稼働可能機器を設定
する稼働機器設定手段を設けているので、この稼働機器
設定手段で稼働可能機器を設定することにより、接続状
態判定手段で、各機器の接続状態を判定し、その判定結
果に基づいて表示情報設定手段で、表示座標データ及び
連鎖表示機器データを設定し、これを表示情報記憶手段
に記憶する。そして、稼働情況を監視する際に、表示制
御手段で、表示情報記憶手段の各表示情報中の連鎖表示
機器データに基づいて次に表示する機器の表示情報を探
索しながら順次稼働可能な機器の表示情報を読出し、こ
れを表示装置に供給することにより、所定の監視画面を
表示する。このため、機器の増設或いは点検保守のため
の一時停止等の設置機器数に変更があったときには、稼
働機器設定手段に稼働可能機器を設定することにより、
所定位置の連鎖表示機器データを変更することにより、
監視画面を稼働可能機器に対応して変更することがで
き、表示制御プログラムの変更を必要としない。 【0011】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、熱処理設備の論理的配置例を示す平面図
であり、直線的な走行レール7aに沿って例えば加熱室
と油槽とを備え両者間で処理材を収納したトレイを自動
的に移送する箱形のガス浸炭及び光輝焼入炉で構成され
る加熱炉1A,1B、焼戻炉2A,2B、洗浄機3A、
冷却台4、準備台5A及び完成台6Aがその順に配列さ
れている。走行レール7aには処理材を収納したトレイ
を把持して各機器との間で移載する移載機構を有する自
動搬送装置7が自走自在に配設されている。各機器1
A,1B、2A,2B、3A、4、5A、6Aの処理材
搬入出部には夫々自動搬送装置7の停止位置を表すスト
ライカー、遮光板等の停止位置表示部SD1 〜SD8
配設され、これら停止位置表示部SD1 〜SD8 を自動
搬送装置7に設けたリミットスイッチ、光電スイッチ等
で構成される位置検出スイッチPSで検出することによ
り、自動搬送装置7の停止位置が制御される。 【0012】そして、各機器1A,1B、2A,2B、
3A、4、5A、6Aと自動搬送装置7とが図2に示す
制御系によって自動制御される。すなわち、加熱炉1
A,1B及び焼戻炉2A,2Bは、それらの加熱時間、
加熱温度、炭素濃度等の処理条件が例えばプログラマブ
ルコントローラで構成される個別制御手段としての加熱
炉コントローラ11A,11B及び焼戻炉コントローラ
12A,12Bで自動制御され、加熱炉コントローラ1
1A,11Bからは加熱処理が終了してトレイが油槽に
移送されたときに急冷開始信号が送出されると共に、油
槽による急冷が終了した時点で加熱処理終了信号が送出
され、焼戻炉コントローラ12A,12Bからは焼戻処
理を終了したときに、焼戻処理終了信号を送出する。 【0013】また、洗浄機3A及び冷却台4は、その洗
浄処理及び冷却処理が例えばプログラマブルコントロー
ラで構成される個別制御手段としての洗浄機コントロー
ラ13A及び冷却台コントローラ14で自動制御される
と共に、その洗浄時間及び冷却時間が内蔵するタイマで
規制され、各コントローラ13A及び14からタイマが
タイムアップして処理が終了したときに、処理終了信号
を送出する。 【0014】さらに、準備台5A及び完成台6Aは、夫
々処理材を収納した複数のトレイを任意の順序で搬入出
可能に構成され、これらトレイの搬入出順序が例えばプ
ログラマブルコントローラで構成される個別制御手段と
してのコントローラ15A,16Aで自動制御される。
さらにまた、自動搬送装置7は、その走行及びトレイの
移載が例えばプログラマブルコントローラで構成される
搬送用コントローラ17で自動制御され、この搬送用コ
ントローラ17から所定指令位置への移動完了時に停止
信号を送出すると共に、移載機構を伸長させてトレイの
把持又は把持解除を行ったときに伸長終了信号を、移載
機構を収縮させてトレイの把持又は把持解除を行ったと
きに収縮終了信号を夫々送出する。 【0015】また、処理データ格納手段としてのディジ
タル調節計8を有し、この調節計8に例えば49通りの
加熱炉1A,1B及び焼戻炉2A,2Bでの加熱時間、
加熱温度及び炭素濃度等の処理条件が予めプログラム番
号付けされて記憶されており、調節計コントローラ18
を介してプログラム番号がアクセスされると、このプロ
グラム番号に対応した処理データを送出する。 【0016】そして、各コントローラ11A,11B、
12A,12B、13A、14、15A、16A、1
7、18が夫々に設けられた通信制御を行うPCリンク
19を介してネットワーク20に接続され、このネット
ワーク20には同様にPCリンク19を介してマスター
制御手段としてのマスターコントローラ21が接続さ
れ、このマスターコントローラ21と各コントローラ1
1A,11B、12A,12B、13A,13B、1
4、15A、16A、17、18との間でデータ転送を
行うと共に、各コントローラ11A,11B、12A,
12B、13A,13B、14、15A、16A、17
と調節計用コントローラ18との間でデータ転送を行
う。 【0017】このマスターコントローラ21は、プログ
ラマブルコントローラで構成され、所定のインタフェー
スを介してデータの書込及び表示を行う上位コンピュー
タ22に接続されており、既設機器の稼働状態を設定す
る稼働機器設定処理と、処理材の処理情況を管理する管
理処理と、自動搬送装置7を制御する搬送制御処理とを
実行する。 【0018】ここで、稼働機器設定処理は、予めマスタ
ーコントローラ21内のメモリに図3に示す最大設置機
器の稼働状態即ちネットワーク20に組み込まれている
コントローラの数を表すラダー図の稼働状態情報が格納
されている。このラダー図は、例えば最大設置機器数が
加熱炉が3台、焼戻炉が3台、洗浄機が2台、冷却台が
1台、準備台が2台、完成台が2台の計13台であるも
のとすると、これら各機器がH0000〜H0012に
コード化されて表されたシンボルとこれら機器の設置状
態を表すリレー接点とを直列に接続した並列回路構成と
され、初期状態では、設置機器がないので全てのリレー
接点がオフ状態となっているが、熱処理設備の新設時、
増設時、保守点検による一時停止時等に上位コンピュー
タ22から所定のファンクションキーに対応する設定信
号を入力することにより、上位コンピュータ22の表示
画面にラダー図が表示され、設置機器に対応するリレー
接点をオン状態に変更することにより、実際の機器稼働
状態に対応させて更新記憶する。 【0019】また、管理処理は、予めマスターコントロ
ーラ21のメモリ内の連続した記憶領域に5ワード(1
ワードが16ビット)で1ブロックを形成するデータブ
ロックを最大設置機器数以上形成し、これらのデータブ
ロックを図4に示すように各熱処理工程に対応させてお
く。すなわち、例えばアドレスD0010〜D001
4、D0015〜D0019及びD0020〜D002
4の3つのデータブロックD1 〜D3 を準備台5Aで処
理待ちをしている処理材のデータブロックに割当て、ア
ドレスD0050〜D0054及びD0055〜D00
59の2つのデータブロックD4 及びD8 を洗浄機3A
による前洗浄及び後洗浄に割当て、アドレスD0070
〜D0074及びD0090〜D0094の2つのデー
タブロックD5 及びD6 を加熱炉1Aの加熱部及び油槽
に割当て、アドレスD0075〜D0079及びD00
95〜D0099の2つのデータブロックD15及びD16
を加熱炉1Bの加熱部及び油槽に割当て、アドレスD0
110〜D0114のデータブロックD7 を冷却台4に
割当て、アドレスD0130〜D0134のデータブロ
ックD9 を焼戻炉2Aに割当て、アドレスD0135〜
D0139のデータブロックD19を焼戻炉2Bに割当
て、アドレスD0150〜D0154のデータブロック
10を完成台6Aに割当てる。これら各データブロック
には、図5(a) に示すように、先頭の1ワードに調節計
8に格納されている49種類の処理データの1つを選択
するプログラム番号が設定され、次の1ワードに複数の
炉がある場合の炉選択番号が設定され、次の1ワードに
処理材の識別コードとして使用するロット番号が設定さ
れ、残りの2ワードは任意のデータを設定することがで
きる。ここで、炉選択番号は、図5(b) に示すように、
4ビットづつの100 〜10 3 でなる10進数4桁に分
割され、例えば102 桁には前洗浄を行うか否かを選択
する“0”及び“1”が入力され、“0”は前洗浄を行
わないことを、“1”は前洗浄を行うことを夫々表し、
101 桁には既設の何れの加熱炉を選択するかを設定す
る選択番号“0”〜“4”が入力され、“0”は加熱処
理を行わないことを、“1”は加熱炉1Aを、“2”は
加熱炉1Bを、“3”は設置可能な加熱炉1Cを、
“4”は空いている加熱炉を夫々選択することを表し、
100 桁には既設の何れの焼戻炉を選択するかを設定す
る選択番号“0”〜“4”が入力され、“0”は焼戻処
理を行わないことを、“1”は焼戻炉2Aを、“2”は
焼戻炉2B、“3”は設置可能な加熱炉2Cを、“4”
は空いている焼戻炉を夫々選択することを表している。
そして、熱処理を開始する際には、準備台5Aに熱処理
を必要とする処理材を収納した所定のトレイを例えば3
つ載置すると共に、上位コンピュータ22のキーボード
から準備台5Aに相当するデータブロックD1 〜D3
処理条件を表すプログラム番号、炉選択番号及びロット
番号を書込むと、その炉選択番号に応じて処理ルートが
順次決定され、この処理ルートに従ってデータブロック
1 のデータが処理を行うデータブロックに順次転送さ
れ、空いたデータブロックD1 にデータブロックD2
データが、データブロックD2 にデータブロックD3
データがシフトされる。 【0020】さらに、搬送制御処理は、前記管理処理で
処理材の処理ルートが決定されると、これに応じて各処
理が終了する毎に送出される処理終了信号に基づいて自
動搬送装置7を制御する。すなわち、先ず、自動搬送装
置7に対して搬送元への移動指令を送出し、自動搬送装
置7が搬送元に停止して停止指令が返送されると、移載
機構でトレイを自動搬送装置7上に載置する載置指令を
送出し、載置完了信号を受信すると、データブロックD
1 の炉選択番号を参照することにより決定される搬送先
移動指令を送出し、自動搬送装置7が搬送先に停止して
停止指令が返送されると、移載機構でトレイを自動搬送
装置7上から搬送先に搬入する搬入指令を送出し、搬入
完了信号を受信すると搬送制御処理を終了し、その後何
れかの機器から処理終了信号を受信する毎に上記処理を
繰り返す。 【0021】上位コンピュータ22は、キーボード22
aとCRTディスプレイ22bとを備えており、キーボ
ード22aからマスターコントローラ21に対するデー
タの入力を行うと共に、CRTディスプレイ22bに処
理材の処理情況を表す監視画面を表示する監視画面表示
処理を実行する。監視画面表示処理は、図6に示すよう
に、表示画面の表示領域を設置可能な最大機器数を使用
した場合の処理工程数に応じてX方向に8分割、Y方向
に3分割して、合計24個のブロック表示領域B00〜B
72を形成し、これらブロック表示領域B00〜B72の表示
はその左上隅のXY座標を指定することにより、指定個
所にブロック表示するもので、予め内部メモリ内に最大
処理工程数即ちマスターコントローラ21のデータブロ
ックに対応した数の処理データブロックと、先頭及び最
後を表す先頭データブロック及び最終データブロックと
が格納され、これらデータブロックに格納されている次
表示アドレスデータを探索しながらブロック表示する。
処理データブロックは、図7に示すように、連鎖して次
に表示するブロックを指定するアドレスデータを格納す
る次表示アドレスデータ格納領域M1と、ブロックを表
示するX座標及びY座標を指定するX座標指定領域M2
及びY座標指定領域M3 と、ブロックの名称を格納する
名称格納領域M4 と、現在処理中のロット番号を格納す
るロット番号格納領域M5 とを少なくとも有し、X座標
指定領域M2 、Y座標指定領域M3 及び名称格納領域M
4 には、設置可能な各機器に応じた処理工程のデータが
予め格納され、次表示アドレス格納領域M1 には、上位
コンピュータ22の立ち上げ時にマスターコントローラ
21の図3のラダー図で表される設備仕様データを読込
むことにより既設機器を判断して、対応する処理工程の
処理データブロックのアドレスを設定し、ロット番号格
納領域M5には、マスターコントローラ21の内部メモ
リに格納されている各データブロックのロット番号を所
定時間毎に読込んで、そのロット番号が更新される。先
頭データブロックには、次表示アドレスデータ格納領域
1 のみが形成され、最終データブロックには最後であ
ることを表すデータが格納されている。したがって、設
置した加熱炉等の機器の処理工程順に対応させて各処理
データブロックの次表示アドレス格納領域にアドレスデ
ータが設定されることにより、図8に示すように、次表
示アドレスデータ格納領域M1 を参照しながら最終デー
タブロックに達するまで連鎖的にブロック表示を行う。 【0022】次に、上記実施例の動作を、上位コンピュ
ータ22及びマスターコントローラ21の処理手順を示
す図9〜図11を伴って説明する。例えば、加熱炉1
A,1B、焼戻炉2A,2B、洗浄機3A、冷却台4、
準備台5A及び完成台6Aで構成される熱処理設備を新
設するときには、各機器を制御するコントローラ11
A,11B、12A,12B、13A、14、15A、
16Aと搬送用コントローラ17及び調節計用コントロ
ーラ18とマスターコントローラ21とをネットワーク
20を介して接続し、この接続を完了した後に、上位コ
ンピュータ22のキーボード22aを使用して、マスタ
ーコントローラ21の内部メモリに記憶されている図3
のラダー図のデータを呼出してCRTディスプレイ22
bに表示し、新設した機器に対応するリレー接点をオフ
状態からオン状態に変更してマスターコントロール21
の内部メモリに更新記憶する。 【0023】この状態で、熱処理設備を稼働させるに
は、加熱炉1A,1B等の各機器の電源をオン状態とす
ると共に、各コントローラ11A,11B、12A,1
2B、13A、14、15A、16A、17、マスター
コントローラ21及び上位コンピュータ22の電源をオ
ン状態とする。このとき、上位コンピュータ22では、
これを立ち上げたときに、監視画面処理が実行開始され
る。すなわち、上位コンピュータ22からマスターコン
トローラ21の内部メモリのラダー図の16ビットの状
態信号を通信回線を介して読込むと、図3の下側から上
側に「0000101101011011」となり、1
6進数で「0B5B」となり、稼働可能機器を判断する
ことができる。したがって、この稼働可能機器の判断結
果をもとに、上位コンピュータ22の内部メモリに格納
されている先頭データブロックの次表示アドレスデータ
格納領域に、例えば準備台5Aに対応する処理データブ
ロックPB1 が格納されているアドレスを設定し、次い
で処理データブロックPB1の次表示アドレス格納領域
1 に前洗浄の処理データブロックPB4 が格納されて
いるアドレスを設定し、次いで、前洗浄の処理データブ
ロックPB4 の次表示アドレス格納領域M1 に例えば加
熱炉1Aにおける加熱部の処理データブロックPB5
格納されているアドレスを設定し、次いで加熱路1Aの
加熱部の処理データブロックPB5 の次表示アドレス格
納領域M1 に加熱路1Aにおける油槽の処理データブロ
ックPB6 が格納されているアドレスを設定する。この
ようにして、順次表示する処理工程の処理データブロッ
クPB7 、PB8 、PB9 、PB 10、PB2 、PB15
PB16、PB19の次表示アドレス格納領域M1 にアドレ
ス設定を行い、最後に表示する例えば準備台5Aの処理
待ちの処理データブロックPB3 の次表示アドレス格納
領域M1 に最終データブロックが格納されているアドレ
スを設定する。 【0024】この状態で、監視画面表示処理に移行する
と、図9の処理が実行される。すなわち、ステップS1
でマスターコントローラ21の内部メモリに格納された
各データブロックD1 〜D10、D15、D16、D19
25、D26、D29におけるロット番号格納領域のロット
番号を読込み、これらを対応する処理データブロックP
1 〜PB10、PB15、PB16、PB19、PB25、PB
26、PB29のロット番号格納領域M5 に書込む。このと
き、処理開始状態であるので、準備台5Aのデータブロ
ックD1 〜D3 のみに処理材に対応するロット番号が格
納されているため、これに対応する処理データブロック
PB1 〜PB3 のロット番号格納領域M5 のみにロット
番号が書込まれる。 【0025】次いで、ステップS2に移行して、先頭デ
ータブロックの次表示アドレス格納領域に格納されてい
るアドレスA0 を読込み、次いでステップS3に移行し
てアドレスA0 をアクセスして、処理データブロックP
1 の表示データを読出し、この表示データに基づい
て、設定されたXY座標(X0,0 )に処理待ちの処理
材に対応するデータ表示をブロック表示領域B00に表示
する。 【0026】次いで、ステップS4に移行して、次表示
アドレス領域M1 に設定されているアドレスAi をアク
セスして、処理データブロックPB4 の表示データを読
出し、次いでステップS5に移行して、読出した表示デ
ータが最終ブロックデータであるか否かを判定し、処理
データブロックPB4 の表示データであり最終ブロック
データでないので、ステップS6に移行して、処理デー
タブロックPB4 の前洗浄表示データをブロック表示領
域B10に表示してからステップS4に戻る。 【0027】このように、ステップS4〜ステップS6
の処理を繰り返して、前述した図8に示すように、順次
ブロック表示領域B20に加熱炉1Aの加熱部表示デー
タ、ブロック表示領域B30に加熱炉1Aの油槽表示デー
タ、ブロック表示領域B40に冷却台4の表示データ、ブ
ロック表示領域B50に後洗浄表示データ、ブロック表示
領域B60に焼戻炉2Aの表示データ、ブロック表示領域
70に完成台6Aの表示データ、ブロック表示領域B01
に次処理待ち材の表示データ、ブロック表示領域B21
加熱炉1Bの加熱部表示データ、ブロック表示領域B31
に加熱炉1Bの油槽表示データ、ブロック表示領域B61
に焼戻炉2Bの表示データ、ブロック表示領域B02に次
々処理待ち材の表示データを夫々表示し、ステップS4
で処理データブロックPB3 の次表示アドレス格納領域
1 に設定されているアドレスAEをアクセスすると、
これが最終ブロックデータであるので、ステップS5か
らステップS6に移行することなく、監視画面表示処理
を終了する。 【0028】そして、上記監視画面表示処理が所定時間
例えば分単位で繰り返されることにより、各処理工程で
の処理を行っているロット番号が逐次表示されるので、
熱処理設備での処理材の処理状況に応じた監視を行うこ
とができる。一方、熱処理設備では、準備台5Aに熱処
理を行う処理材を収納したトレイを3つ順番に載置する
と共に、上位コンピュータ22のキーボード22aから
マスターコントローラ21の内部メモリに格納されてい
るデータブロックD1 〜D3におけるプログラム番号格
納領域に各処理材の加熱及び焼戻処理の処理条件に対応
するプログラム番号を、炉選択番号格納領域に前処理の
有無、加熱炉選択番号、焼戻炉選択番号を、ロット番号
格納領域にロット番号を夫々設定する。 【0029】この設定が終了した後に、上位コンピュー
タ22のキーボード22aから処理開始信号をマスター
コントローラ21に入力すると、このマスターコントロ
ーラ21で図10及び図11に示す初期搬送制御処理及
び中間搬送制御処理が開始される。すなわち、初期搬送
制御処理は、所定時間毎のタイマ割込処理として実行さ
れ、先ず、ステップS11でブロックデータD1 に処理
材データがあるか否かを判定し、処理材データがないと
きにはそのまま処理を終了して所定のメインプログラム
に復帰し、処理材データがあるときにはステップS12
に移行する。 【0030】このステップS12では、ブロックデータ
1 の先頭処理材の設定データを読込み、次いでステッ
プS13に移行して、炉選択番号の102 桁の前洗浄有
無設定が“1”であるか否かを判定し、その判定結果が
“1”であるときには前洗浄を行うものと判断してステ
ップS14に移行し、洗浄機3Aが空き状態であるか否
かを判定し、空き状態でないときには空くまで待機し、
空き状態であるときにはステップS15に移行する。 【0031】このステップS15では、自動搬送装置7
の搬送用コントローラ17に対して自動搬送装置7を準
備台5A上のトレイを洗浄機3Aに搬送する搬送指令を
送出し、次いでステップS16に移行して、搬送完了信
号が入力されたか否かを判定し、搬送完了信号が入力さ
れないときにはこれが入力されるまで待機し、搬送完了
信号が入力されたときにはステップS17に移行して、
データブロックD1 の処理材データをデータブロックD
4 に転送し、次いでステップS18に移行して、洗浄機
3Aのコントローラ13Aに対して洗浄開始指令を送出
し、次いでステップS19に移行して、処理待ちデータ
ブロックD2 の処理材データを空いたデータブロックD
1 に転送した後、データブロックD3 の処理材データを
空いたデータブロックD2 に転送してから処理を終了し
て所定のメインプログラムに復帰する。 【0032】一方、ステップS13の判定結果が“0”
であるときには前洗浄を行わないものと判断してステッ
プS20に移行し、炉選択番号101 桁の加熱炉選択番
号が“0”であるか否かを判定し、“1”〜“4”であ
るときには加熱処理を行うものと判断して、ステップS
21に移行し、加熱炉として選択番号が“1”〜“3”
であるときには夫々対応する加熱炉1A〜1Cをそのま
ま決定し、加熱炉選択番号が“4”であるときには空き
加熱炉を検索することにより搬送先の加熱炉を決定し、
次いでステップS22に移行して該当加熱炉が空き状態
であるか否かを判定し、空き状態でないときには空くま
で待機し、空き状態であるときにはステップS23に移
行して、自動搬送装置7の搬送用コントローラ17に対
して準備台5Aのトレイを該当加熱炉に搬送する搬送指
令を送出し、次いでステップS24に移行して、搬送完
了信号が入力されたか否かを判定し、搬送完了信号が入
力されていないときにはこれが入力されるまで待機し、
搬送完了信号が入力されたときにはステップS25に移
行して、準備台5AのデータブロックD1 の処理材デー
タを該当加熱炉1j(j=1A,1B,1C)に対応す
るデータブロックD 5,15, 25に転送し、次いでステ
ップS26に移行して、該当する加熱炉1jのコントロ
ーラ11jに対して加熱開始指令を送出してから前記ス
テップS19に移行する。 【0033】また、ステップS20の判定結果が加熱炉
選択番号が“0”であるときには、加熱処理を行わない
ものと判断してステップS27に移行し、選択番号が
“1”〜“3”に夫々対応する焼戻炉2A〜2Cをその
まま決定し、次いでステップS28に移行して該当焼戻
炉が空き状態であるか否かを判定し、空き状態でないと
きには空くまで待機し、空き状態であるときにはステッ
プS29に移行して、自動搬送装置7の搬送用コントロ
ーラ17に対して準備台5Aのトレイを該当焼戻炉に搬
送する搬送指令を送出し、次いでステップS30に移行
して、搬送完了信号が入力されたか否かを判定し、搬送
完了信号が入力されていないときにはこれが入力される
まで待機し、搬送完了信号が入力されたときにはステッ
プS31に移行して、準備台5AのデータブロックD1
の処理材データを該当焼戻炉1j(j=1A,1B,1
C)に対応するデータブロックD9,19, 29に転送
し、次いでステップS32に移行して、該当する加熱炉
1jのコントローラ11jに対して加熱開始指令を送出
してから前記ステップS19に移行する。さらに、中間
搬送制御処理も、所定時間毎のタイマ割込処理として実
行され、先ず、ステップS41に移行して、洗浄機コン
トローラ13Aから前洗浄終了信号が入力されたか否か
を判定し、前洗浄終了信号が入力されたときにはステッ
プS42に移行して、前洗浄処理に対応するデータブロ
ックD4 に格納されている処理材データ中の加熱炉選択
番号を読込み、これによって前述した図9のステップS
21と同様に、搬送先の加熱炉を決定し、次いでステッ
プS43に移行する。このステップS43では、搬送先
加熱炉が空き状態であるか否かを判定し、空き状態でな
いときには空き状態となるまで待機し、空き状態である
ときにはステップS44に移行して、自動搬送装置7の
搬送用コントローラ17に対してトレイを洗浄機3Aか
ら該当加熱炉1jへ搬送する搬送指令を送出し、次いで
ステップS45に移行して、搬送終了信号が入力された
か否かを判定し、搬送終了信号が入力されないときには
これが入力されるまで待機し、搬送終了信号が入力され
たときには、ステップS46に移行して、前洗浄処理の
データブロックD4 の処理材データを該当加熱炉1jの
データブロックD5,15,D25に転送し、次いでステッ
プS47に移行して該当加熱炉コントローラ11jに加
熱処理開始指令を送出してからステップS48に移行
し、ステップS41で前洗浄終了信号が入力されていな
ときには直接ステップS48に移行する。 【0034】このステップS48では、各加熱炉1A〜
1Cのコントローラ11A〜11Cから加熱処理終了信
号が入力されたか否かを判定し、次いでステップS48
aに移行して、自動搬送装置7の搬送用コントローラ1
7に対してトレイを加熱室から油槽へ搬送する搬送指令
を送出し、次いでステップS48bに移行して、搬送終
了信号が入力されたか否かを判定し、搬送終了信号が入
力されないときにはこれが入力されるまで待機し、搬送
終了信号が入力されたときには、ステップS48cに移
行して、該当加熱炉のデータブロックD5,15,D25
処理材データを該当油槽のデータブロックD6,16,D
26に転送し、次いでステップS48dに移行して油冷タ
イマスタート指令を送出してからステップS48eに移
行し、ステップS48で加熱処理終了信号が入力されて
いなときには直接ステップS48eに移行する。 【0035】このステップS48eでは、各加熱炉のコ
ントローラ11A〜11Cから油冷終了信号が入力され
たか否かを判定し、油冷終了信号が入力されたときに
は、ステップS49に移行して、冷却台4が空き状態で
あるか否かを判定し、冷却台4が空き状態でないときに
はこれが空くまで待機し、空き状態であるときにはステ
ップS50に移行する。このステップS50では、自動
搬送装置7の搬送用コントローラ17に対して加熱炉処
理終了信号を送出した加熱炉1jからトレイを冷却台4
に搬送する搬送指令を送出し、次いでステップS51に
移行して、搬送終了信号が入力されたか否かを判定し、
搬送終了信号が入力されないときにはこれが入力される
まで待機し、搬送終了信号が入力されたときには、ステ
ップS52に移行して、加熱炉1jに対応するデータブ
ロックD6,16,D26の処理材データを冷却台4のデー
タブロックD7 に転送し、次いでステップS53に移行
して冷却台4の冷却台コントローラ14に対してタイマ
スタート指令を送出してからステップS54に移行し、
ステップS48bの判定結果が加熱処理終了信号が入力
されていないときには直接ステップS54に移行する。 【0036】このステップS54では、冷却終了信号が
入力されたか否かを判定し、冷却終了信号が入力された
ときにはステップS55に移行して、洗浄機3Aが空き
状態であるか否かを判定し、洗浄機3Aが空き状態でな
いときには空き状態となるまで待機し、空き状態である
ときにはステップS56に移行して、搬送用コントロー
ラ17に対してトレイを冷却台4から洗浄機3Aに搬送
する搬送指令を送出し、次いでステップS57に移行し
て、搬送終了信号が入力されたか否かを判定し、搬送終
了信号が入力されないときにはこれが入力されるまで待
機し、搬送終了信号が入力されたときにはステップS5
8に移行して、冷却台4のデータブロックD7 の処理材
データを後洗浄処理のデータブロックD8 に転送し、次
いでステップS59に移行して、洗浄機コントローラ1
3Aに対して後洗浄開始指令を送出してからステップS
60に移行し、ステップS54の判定結果が冷却終了信
号が入力されていないときには直接ステップS60に移
行する。 【0037】このステップS60では、後洗浄終了信号
が入力されたか否かを判定し、後洗浄終了信号が入力さ
れたときにはステップS61に移行して、後洗浄処理に
対応するデータブロックD8 に格納されている処理材デ
ータ中の焼戻炉選択番号を読込み、これによって前述し
た図10のステップS27と同様に、搬送先の焼戻炉を
決定し、次いでステップS62に移行する。このステッ
プS62では、搬送先焼戻炉が空き状態であるか否かを
判定し、空き状態でないときには空き状態となるまで待
機し、空き状態であるときにはステップS63に移行し
て、搬送用コントローラ17に対してトレイを洗浄機3
Aから該当焼戻炉1kへ搬送する搬送指令を送出し、次
いでステップS64に移行して、搬送終了信号が入力さ
れたか否かを判定し、搬送終了信号が入力されないとき
にはこれが入力されるまで待機し、搬送終了信号が入力
されたときには、ステップS65に移行して、後洗浄処
理のデータブロックD8 の処理材データを該当焼戻炉1
kのデータブロックD9, 19,D29に転送し、次いでス
テップS66に移行して該当焼戻炉コントローラ12k
に焼戻処理開始指令を送出してからステップS67に移
行し、ステップS60の判定結果が後洗浄終了信号が入
力されていないものであるときには直接ステップS67
に移行する。 【0038】このステップS67では、焼戻処理終了信
号が入力されたか否かを判定し、焼戻処理終了信号が入
力されていないときには、そのままタイマ割込処理を終
了して所定のメインプログラムに復帰し、焼戻終了信号
が入力されたときには、ステップS68に移行して、完
成台6Aが空き状態であるか否かを判定し、空き状態で
ないときにはこれが空き状態となるまで待機し、空き状
態であるときにはステップS69に移行して、搬送用コ
ントローラ17に焼戻終了信号を出力した焼戻炉1kか
らトレイを完成台6Aに搬送する搬送指令を送出し、次
いでステップS70に移行して、搬送終了信号が入力さ
れたか否かを判定し、搬送終了信号入力されないときに
はこれが入力されるまで待機し、搬送終了信号が入力さ
れたときにはステップS71に移行して、該当する焼戻
炉のデータブロックD9,19,D 29の処理材データを完
成台6AのデータブロックD10に転送し、次いでステッ
プS72に移行して完成台コントローラ16Aに処理材
受渡し完了指令を出力してからタイマ割込処理を終了し
て所定のメインプログラムに復帰する。 【0039】このようにして、各準備台5Aに用意され
た処理材がその炉選択番号によって処理ルートが決定さ
れ、この処理ルートで熱処理が行われる。このとき、処
理材データが前回の処理部から新たな処理部に転送され
るので、新たな処理部では処理開始時に該当するデータ
ブロックに格納されたプログラム番号を参照し、これを
もとに調節計用コントローラ18を介して調節計8をア
クセスすることにより、処理する処理材に応じた処理条
件を設定することができ、熱処理及び搬送を完全自動化
することができる。 【0040】一方、上記構成を有する熱処理設備を稼働
している状態で、新たに例えば加熱炉1C及び焼戻炉2
Cを増設する場合には、これら加熱炉1C及び焼戻炉2
Cの加熱炉コントローラ11C及び焼戻炉コントローラ
12Cの制御プログラムは、既存の加熱炉コントローラ
11A又は11B及び焼戻炉コントローラ12A又は1
2Bの制御プログラムをそのまま複写することにより、
正常動作を確保することができる。そして、加熱炉コン
トローラ11C及び焼戻炉コントローラ12CのPCリ
ンク19をネットワーク20に接続すると共に、上位コ
ンピュータ22のキーボード22aを使用してマスター
コントローラ21の内部メモリに格納されている図3の
ラダー図を読出し、加熱炉コントローラ11C及び焼戻
炉コントローラ12Cに対応するリレー接点を図3で破
線図示のようにオフ状態からオン状態に変更し、これを
更新記憶する。 【0041】このように、ラダー図を変更することによ
り、上位コンピュータ22を立ち上げた際に、マスター
コントローラ21からラダー図の状態信号を読込んだ時
に、「0000101111111111」となるので
16進数で「0BFF」となって、新設時の「0B5
B」とは異なるので、加熱炉及び焼戻炉の増設があった
ことを認識することができる。このため、上位コンピュ
ータ22の内部メモリに記憶されている処理データブロ
ックPB3 の次表示アドレス格納領域M1 に加熱炉1C
に対応する処理データブロックPB25のアドレスを設定
する共に、処理データブロックPB25の次表示アドレス
格納領域M1 に焼戻炉2Cに対応する処理データブロッ
クPB29のアドレスを設定し、処理データブロックPB
29の次表示アドレス格納領域に最終データブロックのア
ドレスを設定する。このように、増設した機器の表示デ
ータを格納した処理データブロックを追加して表示連鎖
を形成することにより、監視画面表示処理を実行した時
に、図12に示すように、自動的に増設した加熱炉1C
及び焼戻炉2Cの処理状況を監視画面のブロック領域B
22及びB25に表示することができ、監視画面の変更を表
示制御プログラムの大幅な手直しを必要とすることなく
容易且つ短時間に行うことができる。 【0042】一方、処理材の処理ルートについては、準
備台5Aに処理材を収納した所定数のトレイを載置し、
各処理材について処理待ちデータブロックD1 〜D3
炉選択番号格納領域における101 桁の加熱炉選択番号
及び100 桁の焼戻炉選択番号を増設した加熱炉1C及
び焼戻炉2Cを含めて設定するだけでよく、マスターコ
ントローラ21での搬送制御処理を何ら変更する必要は
ない。 【0043】また、熱処理設備の一部を保守点検のため
に休止する場合にも、マスターコントローラ21のラダ
ー図における該当機器のリレー接点をオン状態からオフ
状態に変更して更新記憶することにより、監視画面から
表示を消去したり、上位コンピュータ22の内部メモリ
に格納されている処理データブロックの名称格納領域M
4 に休止を登録することにより、休止中を表示すること
もできる。 【0044】なお、上記実施例においては、設置可能最
大コントローラ数が16である場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、最大設置コントロ
ーラ数は任意に設定することができる。また、上記実施
例においては、熱処理設備を完全自動化した場合につい
て説明したが、処理材の種類が固定されている場合に
は、これをマスターコントローラ21に予め設定するこ
とにより、上位コンピュータ22を切り離した状態で、
自動運転することもでき、さらにマスターコントローラ
21をネットワーク20から切り離して、各コントロー
ラのみによって半自動化することもできる。 【0045】 【0046】 【0047】【発明の効果】 以上説明したように、 請求項に係る熱
処理設備によれば、各種機器に個別に設けた処理材の処
理態様を制御する個別制御手段と、各個別制御手段とネ
ットワークを介して接続され且つ最大設置機器のうち稼
働可能機器を設定する稼働機器設定手段を有し熱処理設
備全体を統括するマスター制御手段と、該マスター制御
手段の稼働機器設定手段の設定情報を参照して機器接続
状態を判定する接続状態判定手段と、設置可能機器に対
応した少なくとも表示座標データ及び連鎖表示機器デー
タを含む表示情報を格納する表示情報記憶手段と、前記
接続状態判定手段の接続状態判定結果に基づいて稼働可
能な機器について前記表示情報記憶手段の表示情報を設
定する表示情報設定手段と、前記表示情報記憶手段の各
表示情報中の連鎖表示機器データに基づいて稼働可能機
器を表示装置に表示する表示制御手段とを備えた構成を
有するので、処理材の処理情況を監視する監視画面の表
示制御の変更を、各機器の増設や変更に応じて表示情報
設定手段の連鎖表示機器データを変更するだけの簡単な
操作で短時間に容易に行うことができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す熱処理設備の論理的配
置例を示す平面図である。 【図2】図1の制御系の一例を示すブロック図である。 【図3】図2の制御系の各コントローラの稼働情況を示
すラダー図である。 【図4】メモリアドレスと搬送ルートとの関係を示す説
明図である。 【図5】マスターコントローラの内部メモリに格納され
た処理データ格納用のデータブロックであって、図5
(a) はデータブロックの全体構成図、図5(b) は炉選択
番号の構成を示す説明図である。 【図6】上位コンピュータの監視画面における表示領域
を示す説明図である。 【図7】上位コンピュータの内部メモリに格納された監
視画面表示用の処理データブロックを示す説明図であ
る。 【図8】上位コンピュータのCRTディスプレイの監視
画面表示例を示す説明図である。 【図9】上位コンピュータの監視画面表示処理の一例を
示すフローチャートである。 【図10】マスターコントローラの初期搬送制御処理の
一例を示すフローチャートである。 【図11】マスターコントローラの中間搬送制御処理の
一例を示すフローチャートである。 【図12】増設時の上位コンピュータにおけるCRTデ
ィスプレイの監視画面表示例を示す説明図である。 【符号の説明】 1A〜1C 加熱炉 2A〜2C 焼戻炉 3A 洗浄機 4 冷却台 5A 準備台 6A 完成台 7 自動搬送装置 7a 走行レール 8 調節計 11A〜11C 加熱炉コントローラ 12A〜12C 焼戻炉コントローラ 13A 洗浄機コントローラ 14 冷却台コントローラ 15A 準備台コントローラ 16A 完成台コントローラ 17 搬送用コントローラ 18 調節計用コントローラ 19 PCリンク 20 ネットワーク 21 マスターコントローラ 22 上位コンピュータ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定経路に沿って熱処理作業に必要なバ
    ッチ型熱処理炉等の各種機器をそれらのうちの所定の機
    器を所定数増設可能に設置し、これら各種機器間で処理
    材を選択搬送すると共に、当該各種機器との間で処理材
    の装入及び排出を行う搬送手段を備えた熱処理設備にお
    いて、前記各種機器に個別に設けた処理材の処理態様を
    制御する個別制御手段と、各個別制御手段とネットワー
    クを介して接続され且つ最大設置機器のうち稼働可能機
    器を設定する稼働機器設定手段を有し熱処理設備全体を
    統括するマスター制御手段と、該マスター制御手段の稼
    働機器設定手段の設定情報を参照して機器接続状態を判
    定する接続状態判定手段と、設置可能機器に対応した少
    なくとも表示座標データ及び連鎖表示機器データを含む
    表示情報を格納する表示情報記憶手段と、前記接続状態
    判定手段の接続状態判定結果に基づいて稼働可能な機器
    について前記表示情報記憶手段の表示情報を設定する表
    示情報設定手段と、前記表示情報記憶手段の各表示情報
    中の連鎖表示機器データに基づいて稼働可能機器を表示
    装置に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とす
    る熱処理設備。
JP02026992A 1992-02-05 1992-02-05 熱処理設備 Expired - Lifetime JP3454839B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02026992A JP3454839B2 (ja) 1992-02-05 1992-02-05 熱処理設備
KR1019930001546A KR960007503B1 (ko) 1992-02-05 1993-02-05 열처리설비

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02026992A JP3454839B2 (ja) 1992-02-05 1992-02-05 熱処理設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05214451A JPH05214451A (ja) 1993-08-24
JP3454839B2 true JP3454839B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=12022474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02026992A Expired - Lifetime JP3454839B2 (ja) 1992-02-05 1992-02-05 熱処理設備

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3454839B2 (ja)
KR (1) KR960007503B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100900842B1 (ko) * 2007-08-23 2009-06-04 한국기초과학지원연구원 진공 열처리장치의 모니터링 시스템
JP5777348B2 (ja) * 2011-02-01 2015-09-09 三菱重工業株式会社 締結弛緩装置
JP5534629B2 (ja) * 2012-03-27 2014-07-02 関東冶金工業株式会社 熱処理方法および熱処理装置、並びに熱処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
KR930018039A (ko) 1993-09-21
JPH05214451A (ja) 1993-08-24
KR960007503B1 (ko) 1996-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1426842B1 (en) Production cell comprising an information processing device for commanding work tasks
GB2074347A (en) Nc machining system
JP2782777B2 (ja) Fmsラインの制御装置
US5513427A (en) System for producing parts/substrate assemblies
JP3454839B2 (ja) 熱処理設備
JP2001084037A (ja) 無人搬送車システム
JP2003264216A (ja) 搬送システム
JP3169001B2 (ja) ロット搬送制御システム及びその搬送制御方法ならびに搬送制御プログラムを格納した記憶媒体
JP3934275B2 (ja) 基板処理装置、基板処理装置のシミュレート装置、及び基板処理装置のシミュレートプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
EP1022697B1 (en) Control apparatus for vending machine
JP3774836B2 (ja) ロットの搬送システム及びロットの搬送方法
JP3310453B2 (ja) 部品取出し制御装置
US6463348B1 (en) Process control device and process control method enabling restoration of lot control
JPH0744614A (ja) 生産管理装置および生産管理方法
JPH0816206A (ja) 着工順序決定方法及び装置
KR960004912B1 (ko) 컴퓨터로 전송되는 염색작업패턴 정보를 갖는 염색제어시스템
JPH11236116A (ja) 原料搬送制御システム
JPH06263231A (ja) 原料搬送制御システム
JPH06227462A (ja) 生産管理装置
JP2001353644A (ja) 生産ライン
JP3669592B2 (ja) 自動倉庫の入出庫部品又は在庫部品における仕様情報の登録方法及び設定方法
JP3064779B2 (ja) 工具交換時期予測装置
JP2643959B2 (ja) 工程管理システム
EP0425764A2 (en) Input data control system and data management apparatus for use therewith
JPH08249038A (ja) 数値制御工作機械の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9