JP3453907B2 - ディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置

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JP3453907B2 JP05501495A JP5501495A JP3453907B2 JP 3453907 B2 JP3453907 B2 JP 3453907B2 JP 05501495 A JP05501495 A JP 05501495A JP 5501495 A JP5501495 A JP 5501495A JP 3453907 B2 JP3453907 B2 JP 3453907B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、記録媒体に記録され
たディジタルビデオ信号、ディジタルオーディオ信号等
を再生する装置、特に、パーシャルレスポンスレベル4
などを利用した符号化方式で磁気テープ上に記録された
ディジタル信号を再生するようなディジタル信号再生装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】現在、ディジタルビデオ信号、ディジタ
ルオーディオ信号等を磁気テープ上に記録する、ディジ
タルVCR(ビデオカセットレコーダ)が提案されてい
る。このとき、デジタル信号は、適宜に符号化され変調
され記録される。このように記録された信号を再生する
場合に、波形歪を低減するための一つの手段として、パ
ーシャルレスポンスと称される方式が用いられる。これ
は、データをディジタル伝送するときに、受信側の波形
に、符号間干渉、すなわち、異なる時刻のデータの波形
が干渉し合うことを許すことによって効率的なデータ伝
送を行なうものである。 【0003】このパーシャルレスポンスには、符号間干
渉の与え方によって、1〜5までのレベルに分類され、
磁気テープおよび磁気ディスクなどの記録には、主にレ
ベル4の方式が用いられる。これを、パーシャルレスポ
ンスレベル4(PR4)と称する。このPR4方式で
は、再生時にデータが(−1,0,+1)のように3値
検出される。 【0004】図3は、このPR4方式を用いた磁気テー
プ再生装置の構成の一例を示す。磁気テープ100に記
録された信号は、ヘッド101により再生され、アンプ
102を介して積分等化器103に供給される。一般に
信号は、磁気テープに記録される際にその特性が微分さ
れる。そのため、再生信号も微分特性を有しており、低
域遮断されているため、この積分等化器103によって
微分特性を補償される。微分特性を補償されたこの再生
信号は、AGC回路104に供給され振幅が一定になる
ように制御される。このAGC回路104の出力がA/
Dコンバータ105および量子化帰還等化器(以下、Q
FB回路と称する)106に共に供給される。 【0005】AGC回路104からQFB回路106に
供給された再生信号は、低域等化され矩形波とされる。
このQFB回路106の動作の詳細については、後述す
る。このQFB回路106で矩形波とされた信号は、P
LL回路107に供給され、クロックを抽出される。こ
のクロックは、A/Dコンバータ105に供給され、こ
れに基づきA/D変換がなされる。 【0006】一方、AGC回路104からA/Dコンバ
ータ105に供給された再生信号は、上述したPLL回
路107から供給されたクロックに基づきA/D変換さ
れ量子化される。この量子化された再生信号は、1−D
2 回路108を介しデータ検出回路109に供給され、
(−1,0,+1)といったように3値検出される。3
値検出されたこの再生信号は、後段(図示しない)に送
られ、復号化処理などが施される。 【0007】なお、A/Dコンバータ105には、基準
電圧源110からA/Dコンバータ基準電圧調整器11
1を介して基準電圧が供給されており、これによりA/
Dコンバータ105の最大の出力レベルが制御される。
例えば、このA/Dコンバータ105が8ビットでA/
D変換する場合、基準電圧が1[V]であれば、このA
/Dコンバータ105に1[V]の入力信号が供給され
ると、(255)のレベルの信号が出力される。 【0008】図4は、上述したQFB回路106の構成
の一例を示す。このQFB回路106は、上述した積分
等化器103で微分特性を補償された信号から正確なク
ロックが抽出されるように、低域遮断の影響を除去し、
矩形波とするための回路である。ここでは、このQFB
回路106に供給された信号から波形歪を発生させ、こ
れを抽出し元の信号に加算することによって波形の復元
を行なう。 【0009】微分特性が補償された信号が入力端子20
0に供給され、それがハイパスフィルタ201に供給さ
れる。このハイパスフィルタ201に供給されたこの信
号は、低域をカットされ、加算器202に供給される。
このときの、図4中の点Aにおける信号の波形の一例を
図5Aに示す。このように、信号がハイパスフィルタ2
01を介されることにより、波形歪が発生される。 【0010】この加算器202の出力は、スライサ20
3に供給される。このスライサ203には、基準電圧が
供給されており(図示しない)、この基準電圧に応じて
出力信号の振幅が制限され2値化される。このスライサ
203の出力は、出力端子204に供給されると共に、
ローパスフィルタ205にも供給される。 【0011】ローパスフィルタ205に供給されたこの
信号は、高域をカットされ加算器202に供給される。
このときの、図4中の点Bにおける波形を図5Bに示
す。このように、ハイパスフィルタ201で波形歪を発
生させられた信号がローパスフィルタ205を介される
ことにより、波形歪が抽出される。 【0012】また、この加算器202には、上述したよ
うに、ハイパスフィルタ201からの出力も供給されて
いる。これらローパスフィルタ205からの出力および
ハイパスフィルタ201からの出力が加算器202で加
算される。これにより、波形の復元が行なわれる。復元
されたこの信号は、スライサ203を介し出力端子20
4に供給され出力される。 【0013】このように、このQFB回路106におい
ては、加算器202、スライサ203、およびローパス
フィルタ205によって、正帰還回路が形成されてい
る。この正帰還回路においては、直流成分が100%正
帰還される。そのため、図4中の点Aにおける入力信号
の振幅a(図5A)に対し、点Bにおける帰還信号の振
幅b(図5B)が数式(1)に示す関係を満たしていな
いと、この回路は、発振してしまう。 b<a/2 (1) 【0014】この関係を満足させるために、このQFB
回路106においては、スライサ203で振幅bの制御
が行なわれる。上述したように、この振幅の制御は、ス
ライサ203に供給されている基準電圧に基づいて行な
われる。そのため、この基準電圧は、厳密に調整されて
いる必要がある。 【0015】通常、図3に示したような回路は、数個の
ICあるいはLSIによって構成される。この例におい
ては、積分等化器103およびAGC回路104がIC
300で、A/Dコンバータ105、1−D2 回路10
8、データ検出回路109、および基準電圧源110が
IC301で、また、QFB回路106がIC302
で、それぞれ構成されている。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、QF
B回路106の帰還のゲインが制御されている必要があ
るため、スライサ203のレベル調整が必要となる。A
/Dコンバータ105には内部に基準電圧源110が内
蔵されているが、通常これは10〜20%のばらつきを
有している。ところが、このディジタル信号再生装置全
体としては、ばらつきが数%に抑えられていなければな
らない。したがって、A/Dコンバータ105について
もレベルの調整が必要である。また、これらA/Dコン
バータ105およびQFB回路106に供給される入力
信号のレベル調整も必要であるため、AGC回路104
の出力レベル調整も必要である。 【0017】ここで、これらの回路の調整方法について
説明する。上述したように、この調整は、QFB回路1
06、A/Dコンバータ105、およびAGC回路10
4の3つの回路についてそれぞれ必要となる。AGC回
路104の出力レベルを決定するためには、A/Dコン
バータ105およびQFB回路106の入出力特性が決
定されていなければならない。また、A/Dコンバータ
105の入出力特性を決定するためには、A/Dコンバ
ータ105自体が正しいクロックで動作している必要が
あり、そのためには、QFB回路106から正常に矩形
波が出力されている必要がある。さらに、QFB回路1
06から正常に矩形波が出力されるためには、供給され
る入力信号のレベルも制御されている必要があり、その
ためには、上述したように、AGC回路104の出力レ
ベルが調整されている必要がある。 【0018】この例においては、これら3つの回路は、
IC300、IC301、およびIC302というよう
に、お互いに別々のICに含まれている。これに基づき
具体的な調整の例を説明する。先ず、QFB回路106
が調整される。QFB回路106が含まれるIC302
の入力端子に、調整用のリファレンス信号が入力され
る。そして、QFB回路106の出力波形がモニタさ
れ、出力波形が矩形波になるようにQFB回路106の
帰還のゲイン、すなわち、スライサ203の出力レベル
が調整される。 【0019】次に、A/Dコンバータ105が調整され
る。A/Dコンバータ105が含まれるIC301の入
力端子に、調整用のリファレンス信号が入力される。そ
して、A/Dコンバータ105の出力レベルがモニタさ
れ、この出力レベルが所定の値になるように、A/Dコ
ンバータ基準電圧調整器111で基準電圧源110の電
圧値が調整される。 【0020】最後に、AGC回路104が調整される。
AGC回路104が含まれるIC300の入力端子に調
整用のリファレンス信号が入力される。そして、AGC
回路104の出力波形がモニタされ、この波形のPea
k to Peakの値が所定の値になるように、AG
C回路104の出力振幅が調整される。 【0021】上述したように、これら3つの回路が互い
に関連し合っているため、各々に対し、独立にリファレ
ンス信号を入力し、別々に調整しなければならず、調整
に非常に手間がかかった。 【0022】したがって、この発明の目的は、回路の調
整が簡単で、且つ、安定な動作が保証されるようなディ
ジタル信号再生装置を提供することにある。 【0023】 【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、磁気テープに記録されたディジタ
ル信号を再生するようなディジタル信号再生装置におい
て、基準電圧を出力する基準電圧源と、第1の集積回路
に構成され、AGCゲインが調整可能なAGC回路と、
第2の集積回路に構成され、基準電圧源から出力された
基準電圧に基づきAGC回路の出力を量子化するA/D
コンバータと、第3の集積回路に構成され、AGC回路
の出力を用いて、基準電圧源から出力された基準電圧に
応じてレベルを制限された矩形波を帰還的に生成する
子化帰還等化器と、量子化帰還等化器で生成された矩形
波に基づきA/Dコンバータのクロックを生成するPL
L回路とを有することを特徴とするディジタル信号再生
装置である。 【0024】 【0025】 【作用】この発明は、第3の集積回路に構成された基準
電圧源からA/Dコンバータおよび量子化帰還等化器の
基準電圧が供給されているために、A/Dコンバータお
よび量子化帰還等化器の基準電圧の調整が不要である。 【0026】また、この発明は、量子化帰還等化器の振
幅制限器が基準電圧源から供給される基準電圧によって
制御されているために、量子化帰還等化器の帰還量を基
準電圧の設定により決めることが出来る。 【0027】 【実施例】以下、この発明の一実施例を、図面を参考に
しながら説明する。図1は、この実施例によるPR4方
式を用いたディジタル信号再生装置の構成の一例を示
す。この実施例においては、QFB回路が含まれるIC
に基準電圧源が設けられており、この基準電圧源から供
給される基準電圧によりQFB回路およびA/Dコンバ
ータが制御されている。 【0028】ヘッド2は、磁気テープ1に記録されてい
る信号を再生するためのものであり、ヘッド2の出力
は、再生アンプ3に供給される。再生アンプ3の出力が
積分等化器4に供給され、積分等化器4の出力がAGC
回路5に供給される。AGC回路5の出力は、A/Dコ
ンバータ6の信号入力端およびQFB回路7に共に供給
される。QFB回路7の出力がPLL回路8に供給さ
れ、PLL回路8の出力がA/Dコンバータ6のクロッ
ク入力端に供給される。A/Dコンバータ6の出力が1
−D2 回路9に供給され、1−D2 回路9の出力がデー
タ検出回路10に供給され、データ検出回路10の出力
が後段の復号化回路(図示しない)などに出力される。
また、基準電圧源11の出力がA/Dコンバータ6およ
びQFB回路7に供給される。 【0029】なお、この例においては、積分等化器4お
よびAGC回路5がIC30に、A/Dコンバータ6、
1−D2 回路9、およびデータ検出回路10がIC31
に、また、QFB回路7および基準電圧源11がIC3
2にそれぞれ含まれる構成とされている。 【0030】磁気テープ1に記録されている信号は、ヘ
ッド2により再生され、アンプ3を介して積分等化器4
に供給される。磁気テープに記録される際にその特性が
微分され低域遮断されたこの再生信号は、この積分等化
器4によって微分特性を補償され、AGC回路5に供給
される。AGC回路5に供給されたこの再生信号は、振
幅が一定になるように制御され、A/Dコンバータ6お
よびQFB回路(量子化帰還等化器)7に共に供給され
る。 【0031】AGC回路5からQFB回路7に供給され
た再生信号は、低域等化され矩形波とされる。このQF
B回路7で矩形波とされた信号は、PLL回路8に供給
され、クロックを抽出される。このクロックは、A/D
コンバータ6に供給され、これに基づきA/D変換の際
のクロックが作られる。 【0032】一方、AGC回路5からA/Dコンバータ
6に供給された再生信号は、上述したPLL回路8から
供給されたクロックに基づきA/D変換され量子化され
る。この場合、PR4方式においては低域特性が余り重
視されないので、この例においては、QFB回路等によ
る波形の整形が行なわれない。この量子化された再生信
号は、1−D2 回路9を介しデータ検出回路10に供給
され、(−1,0,+1)といったように3値検出され
る。3値検出されたこの再生信号は、後段(図示しな
い)に送られ、復号化処理などが施される。 【0033】なお、上述したように、この実施例におい
ては、QFB回路7が含まれるIC32に基準電圧源1
1が設けられている。この基準電圧源11からQFB回
路7に対し基準電圧が供給され、QFB回路7における
帰還のレベルが制御される。また、この基準電圧源11
からは、A/Dコンバータ6に対しても基準電圧が供給
されており、これによりA/Dコンバータ6の出力レベ
ルが制御される。 【0034】図2は、この実施例におけるQFB回路7
の構成の一例を示す。これは、基準電圧源11が同じI
C32内に設けられている点を除いては、上述した従来
技術によるQFB回路106とその動作および構成が全
く同一のものである。 【0035】すなわち、再生信号が入力される入力端子
20がハイパスフィルタ21に接続されており、ハイパ
スフィルタ21の出力が加算器22の一方の入力端に供
給される。この加算器22のもう一方の入力端には、ロ
ーパスフィルタ24の出力が供給される。加算器22の
出力がスライサ23に供給され、このスライサ23の出
力が出力端25に供給されると共にローパスフィルタ2
4にも供給される。また、基準電圧源11の基準電圧出
力がスライサ23の基準電圧入力端に供給される。 【0036】微分特性が補償された信号が入力端子20
に供給され、それがハイパスフィルタ21に供給され
る。このハイパスフィルタ21に供給されたこの信号
は、波形歪を発生させられ加算器22に供給される。こ
の加算器22の出力は、スライサ23に供給される。こ
のスライサ23には、基準電圧源11により基準電圧が
供給されており、この基準電圧に応じて出力信号の振幅
が所定の値に制限され、2値化される。 【0037】このスライサ23の出力は、出力端子24
に供給されると共に、ローパスフィルタ25にも供給さ
れる。ローパスフィルタ25に供給されたこの信号は、
波形歪が抽出され加算器22に供給される。この加算器
22には、ハイパスフィルタ21によって波形歪を発生
させられた出力も供給されている。これらローパスフィ
ルタ25からの出力およびハイパスフィルタ21からの
出力が加算器22で加算され、波形の復元が行なわれ、
スライサ23を介し出力端子24に供給され出力され
る。 【0038】次に、このような構成のディジタル信号再
生回路を調整する方法について説明する。QFB回路7
の点Aおよび点Bにおける波形の関係は、上述したよう
に、数式(1)の関係を満たしている必要がある。ただ
し、回路に入力される信号のレベルがある値以上であれ
ば、クロックの出力が可能である。すなわち、数式
(1)におけるaの値は、大きい分には問題が無い。 【0039】そこで、QFB回路7を、スライサ23か
らの出力の振幅が基準電圧源11から供給される基準電
圧に対応するように、例えば比例関係になるように設計
する。このQFB回路7には、AGC回路5から信号が
供給される。後述するが、このAGC回路5には調整時
にリファレンス信号が供給され、あるレベル以上の信号
が出力される。そこで、この基準電圧源11を、この予
想される入力レベルに対しQFB回路7が十分動作可能
になるような基準電圧が出力されるように、予め設定し
ておく。こうすることによって、QFB回路7は、特別
な調整をすること無く動作可能とされる。 【0040】このように、QFB回路7が調整無しで動
作可能とされているので、それに伴い、A/Dコンバー
タ6は、最初から動作可能とされる。したがって、実際
の調整方法は、次のようになる。先ず、AGC回路5が
含まれるIC30の入力端子にリファレンス信号を供給
することにより、上述したように、AGC回路5にリフ
ァレンス信号が供給される。入力されたこのリファレン
ス信号は、AGC回路5によって振幅を制御されA/D
コンバータ6が含まれるIC31の入力端子を介してA
/Dコンバータ6に供給される。 【0041】A/Dコンバータ6の出力がモニタされ、
この出力が所定の値になるようにAGC回路5の出力振
幅が調整される。例えば、このA/Dコンバータ6が8
ビットでA/D変換するようなものであって、ある基準
電圧に対応した入力電圧、例えば1[V]がA/Dコン
バータ6に供給されるとA/Dコンバータ6が最大の出
力値(255)を出力するような場合、AGC回路5の
最大の出力振幅が1[V]となるようにAGC回路5が
調整される。 【0042】このようにすると、A/Dコンバータ6に
供給されている基準電圧が一定であれば所定の出力を得
ることが出来る。この例においては、この基準電圧は、
QFB回路7が含まれるIC32に内蔵されている基準
電圧源11から供給されるため固定とされている。その
ため、基準電圧の調整すら必要なく、AGC回路5の出
力振幅を調整するだけで一連の調整が完了する。 【0043】なお、この発明は、上述した構成に限られ
るものではなく、例えば、基準電圧源は、QFB回路7
およびA/Dコンバータ6に一括して安定な基準電圧が
供給されるような構成であれば、他の構成でも実施可能
である。例えば、外部にレギュレータICなどを設けて
これから供給するような構成としてもよい。 【0044】また、この発明は、磁気テープに記録され
たディジタルデータを再生するようなディジタル信号再
生装置だけに利用が限定されるものではない。すなわ
ち、AGC回路で振幅制限された信号からQFB回路に
よって矩形波を生成し、それによって、AGC回路から
供給された信号をA/DコンバータでA/D変換するた
めのクロックを発生するような構成を有する装置であれ
ば、どんなものにも利用可能である。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、QFB回路がその構成中のスライサからの出力の振
幅が基準電圧源から供給される基準電圧に対応するよう
に設計されている。そのため、この基準電圧を予め所定
の値に設定しておくことにより、調整無しでQFB回路
回路を動作させることが出来る。そのため、最初からA
/Dコンバータを動作させることが出来る。また、A/
Dコンバータに供給される基準電圧がQFB回路が含ま
れるICに内蔵の基準電圧源から供給される。そのた
め、A/Dコンバータで独自に基準電圧の調整の必要が
無い。 【0046】したがって、従来3箇所必要だった調整箇
所が1箇所に減り、調整に要する工数が減る効果があ
る。 【0047】また、その1箇所の調整についても、A/
Dコンバータでディジタル化されたデータをモニタしな
がら行なうことが出来るので、調整を速く正確に、且つ
容易に行なうことが出来る。 【0048】さらに、上述した2つの効果により、製造
コストを抑えることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明によるディジタルデータ再生装置の構
成の一例を示すブロック図である。 【図2】この発明によるQFB回路の構成の一例を示す
ブロック図である。 【図3】従来技術によるディジタルデータ再生装置の構
成の一例を示すブロック図である。 【図4】従来技術によるQFB回路の構成の一例を示す
ブロック図である。 【図5】QFB回路の動作における信号波形を説明する
ための略線図である。 【符号の説明】 5 AGC回路 6 A/Dコンバータ 7 QFB回路 11 基準電圧源 21 ハイパスフィルタ 23 スライサ 24 ローパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/09 G11B 20/10 - 20/16

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 磁気テープに記録されたディジタル信号
    を再生するようなディジタル信号再生装置において、基準電圧を出力する基準電圧源と、 第1の集積回路に構成され、AGCゲインが調整可能な
    AGC回路と、 第2の集積回路に構成され、上記基準電圧源から出力さ
    れた上記基準電圧に基づき上記AGC回路の出力を量子
    化するA/Dコンバータと、 第3の集積回路に構成され、上記AGC回路の出力を用
    いて、上記基準電圧源から出力された上記基準電圧に応
    じてレベルを制限された矩形波を帰還的に生成する量子
    化帰還等化器と 上記量子化帰還等化器で生成された上記矩形波に基づき
    上記A/Dコンバータのクロックを生成するPLL回路
    を有することを特徴とするディジタル信号再生装置
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