JP3453744B2 - 多重伝送システム - Google Patents
多重伝送システムInfo
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- JP3453744B2 JP3453744B2 JP01117495A JP1117495A JP3453744B2 JP 3453744 B2 JP3453744 B2 JP 3453744B2 JP 01117495 A JP01117495 A JP 01117495A JP 1117495 A JP1117495 A JP 1117495A JP 3453744 B2 JP3453744 B2 JP 3453744B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の電装ユニットを
制御する複数の多重通信ノードを備える多重伝送システ
ムに関し、特に、多重伝送路のデータトラフィック量を
低減し、多重通信ノードの演算処理効率の向上に関する
ものである。
制御する複数の多重通信ノードを備える多重伝送システ
ムに関し、特に、多重伝送路のデータトラフィック量を
低減し、多重通信ノードの演算処理効率の向上に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の電子部品(電装ユニッ
ト)の増加に伴う電装ユニット間を結ぶ配線(ワイヤハ
ーネス)の肥大化、複雑化を解消するために、複数の電
装ユニットに設けられた通信用ノードを共通の多重通信
線に接続し、各電装ユニット間の信号伝送を通信ノード
により行う多重通信が注目されている。この多重通信は
1つの配線上に複数のデータを時分割多重で送出するも
ので、基本的にはシリアル伝送が基本となっている。し
かしながら、従来の多重伝送装置では、通信ノード毎に
CPUを必要とするために、システム全体として高価に
なる。そこで、提案されているのが、一部のノードに、
CPU100を設けないようなノードを一部に設けるこ
とである。
ト)の増加に伴う電装ユニット間を結ぶ配線(ワイヤハ
ーネス)の肥大化、複雑化を解消するために、複数の電
装ユニットに設けられた通信用ノードを共通の多重通信
線に接続し、各電装ユニット間の信号伝送を通信ノード
により行う多重通信が注目されている。この多重通信は
1つの配線上に複数のデータを時分割多重で送出するも
ので、基本的にはシリアル伝送が基本となっている。し
かしながら、従来の多重伝送装置では、通信ノード毎に
CPUを必要とするために、システム全体として高価に
なる。そこで、提案されているのが、一部のノードに、
CPU100を設けないようなノードを一部に設けるこ
とである。
【0003】このような自動車の分野における多重伝送
システムの従来技術として、CPU内蔵型通信ノード
(便宜上、ベーシックノードと呼ぶ)とスタンドアロン
型と呼ばれる通信ノード(CPUを有さずI/O機能の
みを有するノード)とを共通の多重通信線に混在させ、
制御信号の演算機能を有さないI/Oノードはベーシッ
クノードの元で管理されて通信を行うシステムがある。
このスタンドアロン型ノードは、例えば、スイッチとそ
のスイッチが投入されたことを示す表示ランプを制御す
るノードのような高度なデータ処理を不要とする通信制
御とデータの簡単な入出力を実行できる。
システムの従来技術として、CPU内蔵型通信ノード
(便宜上、ベーシックノードと呼ぶ)とスタンドアロン
型と呼ばれる通信ノード(CPUを有さずI/O機能の
みを有するノード)とを共通の多重通信線に混在させ、
制御信号の演算機能を有さないI/Oノードはベーシッ
クノードの元で管理されて通信を行うシステムがある。
このスタンドアロン型ノードは、例えば、スイッチとそ
のスイッチが投入されたことを示す表示ランプを制御す
るノードのような高度なデータ処理を不要とする通信制
御とデータの簡単な入出力を実行できる。
【0004】このようなスタンドアロン型ノードを備え
る多重伝送システムとして、例えば、特開平6−189
336号に開示されているように、アクチュエータが接
続される通信ユニットとセンサやスイッチ等の情報出力
回路が接続される通信ユニットとを別個に設けてそれら
を多重通信線に接続し、スイッチ等の情報出力用通信ユ
ニットにはCPUを設けず、アクチュエータが接続され
る通信ユニットに情報出力回路から出力された情報に基
づいてアクチュエータの駆動を制御する制御演算機能と
制御信号を変換する変換演算機能とを設けたものが提案
されている。
る多重伝送システムとして、例えば、特開平6−189
336号に開示されているように、アクチュエータが接
続される通信ユニットとセンサやスイッチ等の情報出力
回路が接続される通信ユニットとを別個に設けてそれら
を多重通信線に接続し、スイッチ等の情報出力用通信ユ
ニットにはCPUを設けず、アクチュエータが接続され
る通信ユニットに情報出力回路から出力された情報に基
づいてアクチュエータの駆動を制御する制御演算機能と
制御信号を変換する変換演算機能とを設けたものが提案
されている。
【0005】次に、従来の自動車用の多重伝送システム
に採用されている通信用フレームのフォーマットを図1
に、ノードの構成例を図2に示す。図1において、フレ
ームFは、SD(Start Delimiter )コード、プライオ
リテイコード、フレームIDコード、データ長、データ
1〜データN、チエツクコードを有するフレーム構成に
なつている。
に採用されている通信用フレームのフォーマットを図1
に、ノードの構成例を図2に示す。図1において、フレ
ームFは、SD(Start Delimiter )コード、プライオ
リテイコード、フレームIDコード、データ長、データ
1〜データN、チエツクコードを有するフレーム構成に
なつている。
【0006】先ず、「SDコード」は、フレームFの開
始を表す特定のコードであり、受信多重ノードはこのS
Dコード符号を受信するとフレームFの開始を認知する
ようなつている。「プライオリテイコード」は同時に複
数の多重ノードがデータを送信し、信号が衝突した場合
にどの信号を優先して処理するかを指示する優先順位を
示す符号である。この実施例では、プライオリテイはビ
ット値で低いものほど高い優先度が割り当てられてい
る。これは、バス1では、ローレベルがWIRED-ORとなっ
ているためである。もし同時に複数のノードから信号が
送出された場合は優先度の高いノードの「プライオリテ
イコード」がバス1上に残るので、低い方のノードは自
己の送出した「プライオリテイコード」が別のコードに
変っていることから、衝突を検出する。そして、自己の
失敗フレームの再送を遅らせることにより、高い優先度
のノードからの再送を優先するようになっている。
始を表す特定のコードであり、受信多重ノードはこのS
Dコード符号を受信するとフレームFの開始を認知する
ようなつている。「プライオリテイコード」は同時に複
数の多重ノードがデータを送信し、信号が衝突した場合
にどの信号を優先して処理するかを指示する優先順位を
示す符号である。この実施例では、プライオリテイはビ
ット値で低いものほど高い優先度が割り当てられてい
る。これは、バス1では、ローレベルがWIRED-ORとなっ
ているためである。もし同時に複数のノードから信号が
送出された場合は優先度の高いノードの「プライオリテ
イコード」がバス1上に残るので、低い方のノードは自
己の送出した「プライオリテイコード」が別のコードに
変っていることから、衝突を検出する。そして、自己の
失敗フレームの再送を遅らせることにより、高い優先度
のノードからの再送を優先するようになっている。
【0007】「フレームIDコード」は当該フレームの
送出先を示すコードであり、所謂ファンクショナルアド
レッシングに相当する。このIDコードは、送出元のノ
ードが付すようになっている。「データ長」にはこのあ
とに続くデータの数が書き込まれ、N個のデータがある
とすればデータ長としてNが送られる。このフレームを
受け取つた多重ノードでは、データをデータ長の内容だ
け読み取る。そしてデータに引き続くフィールドがCR
Cチエツクコード(誤り検出符号)で、これを確認する
ことによりフレームの終わりであることを知ることがで
きる。
送出先を示すコードであり、所謂ファンクショナルアド
レッシングに相当する。このIDコードは、送出元のノ
ードが付すようになっている。「データ長」にはこのあ
とに続くデータの数が書き込まれ、N個のデータがある
とすればデータ長としてNが送られる。このフレームを
受け取つた多重ノードでは、データをデータ長の内容だ
け読み取る。そしてデータに引き続くフィールドがCR
Cチエツクコード(誤り検出符号)で、これを確認する
ことによりフレームの終わりであることを知ることがで
きる。
【0008】ACKフィールドは、他のノード(システム
全体で、N個のノードを予定している)からのACK信号
が挿入されるところである。
全体で、N個のノードを予定している)からのACK信号
が挿入されるところである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の多重伝送システムでは、スタンドアロン
型ノードは、CPUを有さないために高度のデータ処理
を行なうことができない。このため、スタンドアロン型
ノードであるI/Oノードから送信される通信フレーム
Fのバス上のトラフィック量が増加し、アクチュエータ
等が接続されたベーシックノードのROM/RAM容量
の増大等による演算処理等に係わる負荷が増加してしま
う不都合があった。
たような従来の多重伝送システムでは、スタンドアロン
型ノードは、CPUを有さないために高度のデータ処理
を行なうことができない。このため、スタンドアロン型
ノードであるI/Oノードから送信される通信フレーム
Fのバス上のトラフィック量が増加し、アクチュエータ
等が接続されたベーシックノードのROM/RAM容量
の増大等による演算処理等に係わる負荷が増加してしま
う不都合があった。
【0010】従って、本発明は上記従来技術の問題点を
解決するために提案されたもので、その目的とするとこ
ろは、バスのトラフィック量を低減し、CPUを有する
ノードのROM/RAM容量の増大等によるCPU負荷
を低減する多重伝送システムを提案するところにある。
解決するために提案されたもので、その目的とするとこ
ろは、バスのトラフィック量を低減し、CPUを有する
ノードのROM/RAM容量の増大等によるCPU負荷
を低減する多重伝送システムを提案するところにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述の課題を解決し、目的を達成するため、本
発明の多重伝送システムは、以下の構成を備える。即
ち、車両の電装ユニットを制御する複数の多重通信ノー
ドが共通の通信線上に接続された多重伝送システムであ
って、前記複数の多重通信ノードのうちCPUを有しな
い第1の多重通信ノードは、前記第1の多重通信ノード
の電装ユニットのためのデータを、CPUを有する第2
の多重通信ノードとのみ交換するための通信制御を実行
する第1の通信制御手段を具備し、前記第2の多重通信
ノードは、前記複数の多重通信ノードのうちCPUを有
する他の多重通信ノードとデータを交換するための通信
制御を実行する第2の通信制御手段と、前記第1の多重
通信ノードから、前記他の多重通信ノードに関連する複
数のデータを受信したことを検出する検出手段と、前記
検出手段の出力を受けて、前記複数のデータを取りまと
めて前記他の多重通信ノードのためのより少ないデータ
に変換処理するデータ処理手段とを具備する。
発明の多重伝送システムは、以下の構成を備える。即
ち、車両の電装ユニットを制御する複数の多重通信ノー
ドが共通の通信線上に接続された多重伝送システムであ
って、前記複数の多重通信ノードのうちCPUを有しな
い第1の多重通信ノードは、前記第1の多重通信ノード
の電装ユニットのためのデータを、CPUを有する第2
の多重通信ノードとのみ交換するための通信制御を実行
する第1の通信制御手段を具備し、前記第2の多重通信
ノードは、前記複数の多重通信ノードのうちCPUを有
する他の多重通信ノードとデータを交換するための通信
制御を実行する第2の通信制御手段と、前記第1の多重
通信ノードから、前記他の多重通信ノードに関連する複
数のデータを受信したことを検出する検出手段と、前記
検出手段の出力を受けて、前記複数のデータを取りまと
めて前記他の多重通信ノードのためのより少ないデータ
に変換処理するデータ処理手段とを具備する。
【0012】以上のように、第2の多重通信ノードのデ
ータ処理手段は第1の多重通信ノードから受信した複数
のデータを取りまとめて他の多重通信ノードのためのよ
り少ないデータに変換処理するので、CPUを有するノ
ードのROM/RAM容量の増大等によるCPU負荷を
低減できる。
ータ処理手段は第1の多重通信ノードから受信した複数
のデータを取りまとめて他の多重通信ノードのためのよ
り少ないデータに変換処理するので、CPUを有するノ
ードのROM/RAM容量の増大等によるCPU負荷を
低減できる。
【0013】
【実施例】以下、本願発明の実施例について添付図面を
参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施
例の多重伝送システムは、所謂CSMA(Carrier Sense Mul
tiple Access)/CD(Collision Detection)方式のネット
ワークアクセス方式に適用した例である。
参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施
例の多重伝送システムは、所謂CSMA(Carrier Sense Mul
tiple Access)/CD(Collision Detection)方式のネット
ワークアクセス方式に適用した例である。
【0014】(通信ノードの構成)図2は、本実施例の
自動車の多重伝送ネットワークで用いられるCPUを有
する通信ノードの詳細構成を示した図である。本実施例
の多重伝送システムでは、ベーシックノード、これから
説明するハイベーシックノード、スタンドアロン型ノー
ドの3種類のノードが通信ノードとして用いられるが、
スタンドアロン型ノードは従来例にて説明済みであるの
で、特にベーシックノードとハイベーシックノードとの
違いを明確にするためにハイベーシックノードの回路構
成を説明する。図2に示す通信ノード(以下、ハイベー
シックノードと呼ぶ)は、従来例で説明したベーシック
ノードとは多少異なり、通信ICとCPUとが一体化さ
れておらず別々のICとして搭載されている。このハイ
ベーシックノードは、高速伝送路MB1に接続され、主
に時間的な変化の激しい車輪速等のデータの授受を必要
とするABSや4WSを制御する通信ノードである。こ
のハイベーシックノードは通信用IC101を介して高
速伝送路MB1に接続されている。100は制御を行な
うCPUであり、RAM/ROM102に格納されたプ
ログラムに従って動作する。CSMA/CD方式の物理
層レベルのプロトコール制御は通信IC101により行
なわれる。CPU100は、入力インタフェース(I/
F)部103を介して各種センサやスイッチ等の入力補
器104から信号が入力されると共に、出力インタフェ
ース(I/F)部105を介して、ベーシックノードで
はリモコンミラーモータやドアロックモータ等の出力補
器106に制御信号を出力する。従来例で説明した電装
ユニットは、これらの入力補器104、出力補器106
に相当し、例えば、ハイベーシックノードではエンジン
制御用のEGIコントローラであったり、ベーシックノ
ードではメータ類であったりする。
自動車の多重伝送ネットワークで用いられるCPUを有
する通信ノードの詳細構成を示した図である。本実施例
の多重伝送システムでは、ベーシックノード、これから
説明するハイベーシックノード、スタンドアロン型ノー
ドの3種類のノードが通信ノードとして用いられるが、
スタンドアロン型ノードは従来例にて説明済みであるの
で、特にベーシックノードとハイベーシックノードとの
違いを明確にするためにハイベーシックノードの回路構
成を説明する。図2に示す通信ノード(以下、ハイベー
シックノードと呼ぶ)は、従来例で説明したベーシック
ノードとは多少異なり、通信ICとCPUとが一体化さ
れておらず別々のICとして搭載されている。このハイ
ベーシックノードは、高速伝送路MB1に接続され、主
に時間的な変化の激しい車輪速等のデータの授受を必要
とするABSや4WSを制御する通信ノードである。こ
のハイベーシックノードは通信用IC101を介して高
速伝送路MB1に接続されている。100は制御を行な
うCPUであり、RAM/ROM102に格納されたプ
ログラムに従って動作する。CSMA/CD方式の物理
層レベルのプロトコール制御は通信IC101により行
なわれる。CPU100は、入力インタフェース(I/
F)部103を介して各種センサやスイッチ等の入力補
器104から信号が入力されると共に、出力インタフェ
ース(I/F)部105を介して、ベーシックノードで
はリモコンミラーモータやドアロックモータ等の出力補
器106に制御信号を出力する。従来例で説明した電装
ユニットは、これらの入力補器104、出力補器106
に相当し、例えば、ハイベーシックノードではエンジン
制御用のEGIコントローラであったり、ベーシックノ
ードではメータ類であったりする。
【0015】更に、CPU100は、通信用IC101
を制御し、入力補器104から入力した信号を他の通信
ノードが用いる所定の通信フレームに記入して多重伝送
路MB1又はMB2に送出すると共に、通信用IC10
1が受け取った他のノードからのデータを制御信号に演
算処理して出力補器106に送出する。即ち、CPU1
00は、バス上のフレームデータを電装ユニット104
が使用可能なフォーマットに変換したり、電装ユニット
104からのデータを所定のフレームフォーマットに変
換したりする。CPU100の他の重要な役目は、ACK
データの管理である。即ち、前述したように、本実施例
の通信方式では、全てのノード(の通信IC101)は
フレームデータを他のノードからエラーなく受け取った
ときは、その送り元のノードに対してACKビットを返す
ようになっている。従って、このACKフィールドの内容
を調べることにより、自分が送出したフレームをどのノ
ードが受信できなかったかを知ることができる。このチ
ェック作業をCPU100が任されている。これは、通
信IC101が通信制御に限定され、高度のデータ処理
はCPU100が行なうようにしているからである。
を制御し、入力補器104から入力した信号を他の通信
ノードが用いる所定の通信フレームに記入して多重伝送
路MB1又はMB2に送出すると共に、通信用IC10
1が受け取った他のノードからのデータを制御信号に演
算処理して出力補器106に送出する。即ち、CPU1
00は、バス上のフレームデータを電装ユニット104
が使用可能なフォーマットに変換したり、電装ユニット
104からのデータを所定のフレームフォーマットに変
換したりする。CPU100の他の重要な役目は、ACK
データの管理である。即ち、前述したように、本実施例
の通信方式では、全てのノード(の通信IC101)は
フレームデータを他のノードからエラーなく受け取った
ときは、その送り元のノードに対してACKビットを返す
ようになっている。従って、このACKフィールドの内容
を調べることにより、自分が送出したフレームをどのノ
ードが受信できなかったかを知ることができる。このチ
ェック作業をCPU100が任されている。これは、通
信IC101が通信制御に限定され、高度のデータ処理
はCPU100が行なうようにしているからである。
【0016】入力補器104からの入力信号は、入力イ
ンタフェース(I/F)部103から入力補器故障検出
回路部107に送出される。この入力補器故障検出回路
部107では、入力補器104からの入力信号の電圧レ
ベル等を検出することにより、入力補器104の故障を
検出すると共に、故障検出信号をCPU100に送出す
る。一方、CPU100から出力される制御信号は、診
断機能付き出力ドライバ109(IPS : intelligent po
wer switching )を介して出力補器106に送出され
る。IPS109はCPU100から送出される制御信
号が正常か否かを診断する。
ンタフェース(I/F)部103から入力補器故障検出
回路部107に送出される。この入力補器故障検出回路
部107では、入力補器104からの入力信号の電圧レ
ベル等を検出することにより、入力補器104の故障を
検出すると共に、故障検出信号をCPU100に送出す
る。一方、CPU100から出力される制御信号は、診
断機能付き出力ドライバ109(IPS : intelligent po
wer switching )を介して出力補器106に送出され
る。IPS109はCPU100から送出される制御信
号が正常か否かを診断する。
【0017】以上説明したCPU100、通信IC10
1、入力及び出力I/F部103、105、入力補器故
障検出回路部107は、電源回路部108を介して外部
のバッテリ電源供給路Bから電源が供給されている。電
源回路部108は、電源供給路Bに接続され、通信ノー
ド用の駆動電圧(例えば、+5V)に調圧した後、通信
ノード内部の各回路へ電力を供給する。
1、入力及び出力I/F部103、105、入力補器故
障検出回路部107は、電源回路部108を介して外部
のバッテリ電源供給路Bから電源が供給されている。電
源回路部108は、電源供給路Bに接続され、通信ノー
ド用の駆動電圧(例えば、+5V)に調圧した後、通信
ノード内部の各回路へ電力を供給する。
【0018】図3に、上述のベーシックノード、ハイベ
ーシックノード、スタンドアロン型ノードとを混在させ
たネットワークシステムの一例を示す。図3に示す例で
は、ベーシックノードは通信ノード10であり、ハイベ
ーシックノードは通信ノード20、スタンドアロン型ノ
ードは通信ノード30である。ベーシックノード10
は、集中ドアロックのメインスイッチやリモコンミラー
スイッチ等のスイッチ1が接続されている。このベーシ
ックノード10は、ドライバ席側ドアに設けられたウイ
ンド開閉スイッチ等のためのノードになり、ノード30
は各座席のドアに設けられたウインド開閉スイッチのた
めのノードとなる。周知のように、ドライバ席のスイッ
チは、集中的に他のドアのウインドの開閉やドアロック
も行なうことができるようになっているために、ベーシ
ックノードが用いられている。また、助手席や後部座席
においては、それらの個々の座席のウインドを開閉する
だけであるので、ウインド開閉モータ等のアクチュエー
タ3が接続されたスタンドアロン型ノード30で十分で
ある。即ち、助手席や後部座席におけるウインドの開閉
は、運転席のベーシックノード10によっても、夫々の
スタンドアロン型ノード30によっても行なうことがで
きる。また、通信ノード20には、車輪速センサ等のセ
ンサ2が接続されている。
ーシックノード、スタンドアロン型ノードとを混在させ
たネットワークシステムの一例を示す。図3に示す例で
は、ベーシックノードは通信ノード10であり、ハイベ
ーシックノードは通信ノード20、スタンドアロン型ノ
ードは通信ノード30である。ベーシックノード10
は、集中ドアロックのメインスイッチやリモコンミラー
スイッチ等のスイッチ1が接続されている。このベーシ
ックノード10は、ドライバ席側ドアに設けられたウイ
ンド開閉スイッチ等のためのノードになり、ノード30
は各座席のドアに設けられたウインド開閉スイッチのた
めのノードとなる。周知のように、ドライバ席のスイッ
チは、集中的に他のドアのウインドの開閉やドアロック
も行なうことができるようになっているために、ベーシ
ックノードが用いられている。また、助手席や後部座席
においては、それらの個々の座席のウインドを開閉する
だけであるので、ウインド開閉モータ等のアクチュエー
タ3が接続されたスタンドアロン型ノード30で十分で
ある。即ち、助手席や後部座席におけるウインドの開閉
は、運転席のベーシックノード10によっても、夫々の
スタンドアロン型ノード30によっても行なうことがで
きる。また、通信ノード20には、車輪速センサ等のセ
ンサ2が接続されている。
【0019】〈ネットワーク構成〉図4は、スイッチや
モータ等の電装品を制御する多重通信ノードのネットワ
ークに対する接続構成を示す。図中、インパネノード1
20、メータノード130、ドアFR(FRONT RIGHT)ノ
ード140、カウルRノード150は、ベーシックノー
ドであり、内部にデータ処理用のCPUを有する。ま
た、テールノード200、ドアFL(FRONT LEFT)210
はスタンドアロン型ノードであり、ABSノード16
0、4WSノード170、REARノード180は、高
速通信用のハイベーシックノードである。
モータ等の電装品を制御する多重通信ノードのネットワ
ークに対する接続構成を示す。図中、インパネノード1
20、メータノード130、ドアFR(FRONT RIGHT)ノ
ード140、カウルRノード150は、ベーシックノー
ドであり、内部にデータ処理用のCPUを有する。ま
た、テールノード200、ドアFL(FRONT LEFT)210
はスタンドアロン型ノードであり、ABSノード16
0、4WSノード170、REARノード180は、高
速通信用のハイベーシックノードである。
【0020】次に、図4に示す各通信ノードに接続され
る主な電装品を説明する。インパネノード120にはド
アミラーの位置調整を行うリモコンミラースイッチ12
1が接続されている。また、メータノード130にはワ
ーニングランプ131が接続されている。ドアFRノー
ド140にはドアロックモータ141、リモコンミラー
モータ142、ドアロックスイッチ143が接続されて
いる。同様に、ドアFLノード210にはドアロックモ
ータ212、リモコンミラーモータ211、ドアロック
スイッチ213が接続されている。カウルRノード15
0にはストップランプスイッチ151、スライディング
ルーフスイッチ152等が接続され、図4に示すベーシ
ックノードの中で、最も多種のスイッチ類やセンサ類が
接続され入出力される情報量の多くメモリ容量の大きい
ノードである。ABSノード160には車輪速センサ1
61等、4WSノード170には操舵角センサ等、RE
ARノード180には後輪車輪速センサ等が接続され
る。テールノード200にはストップランプ201、テ
ールランプ202、ハイマウントストップランプ20
3、キーレスエントリシステム204、トランクスイッ
チ205が接続されている。キーレスエントリシステム
204は、通信ノードとは別体に制御CPUを備える。
る主な電装品を説明する。インパネノード120にはド
アミラーの位置調整を行うリモコンミラースイッチ12
1が接続されている。また、メータノード130にはワ
ーニングランプ131が接続されている。ドアFRノー
ド140にはドアロックモータ141、リモコンミラー
モータ142、ドアロックスイッチ143が接続されて
いる。同様に、ドアFLノード210にはドアロックモ
ータ212、リモコンミラーモータ211、ドアロック
スイッチ213が接続されている。カウルRノード15
0にはストップランプスイッチ151、スライディング
ルーフスイッチ152等が接続され、図4に示すベーシ
ックノードの中で、最も多種のスイッチ類やセンサ類が
接続され入出力される情報量の多くメモリ容量の大きい
ノードである。ABSノード160には車輪速センサ1
61等、4WSノード170には操舵角センサ等、RE
ARノード180には後輪車輪速センサ等が接続され
る。テールノード200にはストップランプ201、テ
ールランプ202、ハイマウントストップランプ20
3、キーレスエントリシステム204、トランクスイッ
チ205が接続されている。キーレスエントリシステム
204は、通信ノードとは別体に制御CPUを備える。
【0021】ここで、各電装品に対する操作及びその動
作について、具体的にドアロック操作、キーレスエント
リ操作、リアワーニング点灯ランプ操作を例に説明す
る。尚、ハイベーシックノードの動作は、ベーシックノ
ードと略同じであるので説明を省略する。 (ドアロック操作)ドアをロックするときは、乗員はF
Rドアのロックスイッチ143を操作する。このロック
スイッチ143を操作すると、全てのドアはロックされ
る。この場合、ドアロックを表すフォーマットのフレー
ムがFRドアノードから各ドアノード(図4ではドアF
L)に対して送られる。このフレームを受けたドアFL
ノードは、ドアロックモータを駆動してドアをロックす
る。
作について、具体的にドアロック操作、キーレスエント
リ操作、リアワーニング点灯ランプ操作を例に説明す
る。尚、ハイベーシックノードの動作は、ベーシックノ
ードと略同じであるので説明を省略する。 (ドアロック操作)ドアをロックするときは、乗員はF
Rドアのロックスイッチ143を操作する。このロック
スイッチ143を操作すると、全てのドアはロックされ
る。この場合、ドアロックを表すフォーマットのフレー
ムがFRドアノードから各ドアノード(図4ではドアF
L)に対して送られる。このフレームを受けたドアFL
ノードは、ドアロックモータを駆動してドアをロックす
る。
【0022】ここで、ドアロックフレームを受けたドア
FLノードは、スタンドアロン型ノードのため受信した
フレームのデータの有効/無効を示す後述するV/IV
タグを判断できない。このためドアFRノードは、送信
すべきフレームからV/IVタグを除去したうえでフレ
ームを送信する。即ち、ドアFLノードは、ドアFRノ
ードとのみ通信可能となっている。
FLノードは、スタンドアロン型ノードのため受信した
フレームのデータの有効/無効を示す後述するV/IV
タグを判断できない。このためドアFRノードは、送信
すべきフレームからV/IVタグを除去したうえでフレ
ームを送信する。即ち、ドアFLノードは、ドアFRノ
ードとのみ通信可能となっている。
【0023】(キーレスエントリ操作)乗員によりキー
レスエントリシステムが操作された場合、キーレスエン
トリシステム204からドアのロック又はアンロック操
作に対応する信号がテールノード200に出力される。
テールノード200は、キーレスエントリシステムから
の信号を受けて多重伝送路MB2にロック又はアンロッ
クを表すフレームを送出する。ここで、例えば、乗員が
キーレスエントリーシステムを用いてロック状態からア
ンロック状態へ操作した場合、テールノード200は、
最初に図5に示すキーレス信号1としてロック状態を表
すデータをキーレス信号1のビットに書き込んだフレー
ム(図10参照)を生成して多重伝送路MB2に送信す
る。このロック状態を表すフレームは、カウルRノード
150に受信され、一旦格納される。次に、テールノー
ド200は、アンロック状態を表すデータをキーレス信
号2のビットに書き込んだフレーム(図11参照)を生
成して送信する。このフレームも同様にカウルRノード
150に受信され、一旦格納される。これら2つのフレ
ームを受信したカウルRノード150は、キーレス信号
1、2の組み合わせに基づいてキーレスエントリシステ
ムの操作状態を判定し、その結果に基づいて図12に示
すようなロック又はアンロック操作を表すデータをキー
レスエントリ信号のビットに書き込んだフレームを生成
し、ドアFRノード140のID及びV/IVを書き込
んで多重伝送路に送出する。ドアFRノード140は、
受信したフレームのID及びV/IVを判定することに
よりそれが自ノードのフレームであると判定し、ドアロ
ック又はアンロックするための制御信号をドアロックモ
ータ141に出力する。ドアロックモータ141が作動
すると、ドアロックスイッチ143から検出信号が出力
されるので、ドアロックスイッチ143の操作を表すデ
ータが記入されたフレームがFRドアノードから各ドア
ノード(図4ではドアFL)に対して送られる。このフ
レームを受けたドアFLノードは、ドアロックモータを
駆動してドアをロック又はアンロックする。
レスエントリシステムが操作された場合、キーレスエン
トリシステム204からドアのロック又はアンロック操
作に対応する信号がテールノード200に出力される。
テールノード200は、キーレスエントリシステムから
の信号を受けて多重伝送路MB2にロック又はアンロッ
クを表すフレームを送出する。ここで、例えば、乗員が
キーレスエントリーシステムを用いてロック状態からア
ンロック状態へ操作した場合、テールノード200は、
最初に図5に示すキーレス信号1としてロック状態を表
すデータをキーレス信号1のビットに書き込んだフレー
ム(図10参照)を生成して多重伝送路MB2に送信す
る。このロック状態を表すフレームは、カウルRノード
150に受信され、一旦格納される。次に、テールノー
ド200は、アンロック状態を表すデータをキーレス信
号2のビットに書き込んだフレーム(図11参照)を生
成して送信する。このフレームも同様にカウルRノード
150に受信され、一旦格納される。これら2つのフレ
ームを受信したカウルRノード150は、キーレス信号
1、2の組み合わせに基づいてキーレスエントリシステ
ムの操作状態を判定し、その結果に基づいて図12に示
すようなロック又はアンロック操作を表すデータをキー
レスエントリ信号のビットに書き込んだフレームを生成
し、ドアFRノード140のID及びV/IVを書き込
んで多重伝送路に送出する。ドアFRノード140は、
受信したフレームのID及びV/IVを判定することに
よりそれが自ノードのフレームであると判定し、ドアロ
ック又はアンロックするための制御信号をドアロックモ
ータ141に出力する。ドアロックモータ141が作動
すると、ドアロックスイッチ143から検出信号が出力
されるので、ドアロックスイッチ143の操作を表すデ
ータが記入されたフレームがFRドアノードから各ドア
ノード(図4ではドアFL)に対して送られる。このフ
レームを受けたドアFLノードは、ドアロックモータを
駆動してドアをロック又はアンロックする。
【0024】以上説明したキーレスエントリ操作では、
カウルRノード150はテールノード200から出力さ
れるフレームを一旦受け取り、受信したフレームにキー
レス信号1又は2のいずれかしか記入されていない場
合、両方のデータが送信されるまでデータを一時的に格
納し、キーレス信号1、2が揃ってからその組み合わせ
に基づいてキーレスエントリの操作状態を判定し、その
結果に基づいてロック又はアンロック操作を表すデータ
をキーレスエントリ信号のビットに書き込んだフレーム
を加工(生成)するようにテールノード200を管理す
る役目を果たしている。
カウルRノード150はテールノード200から出力さ
れるフレームを一旦受け取り、受信したフレームにキー
レス信号1又は2のいずれかしか記入されていない場
合、両方のデータが送信されるまでデータを一時的に格
納し、キーレス信号1、2が揃ってからその組み合わせ
に基づいてキーレスエントリの操作状態を判定し、その
結果に基づいてロック又はアンロック操作を表すデータ
をキーレスエントリ信号のビットに書き込んだフレーム
を加工(生成)するようにテールノード200を管理す
る役目を果たしている。
【0025】(ワーニングランプ点灯)テールノード2
00に接続されているストップランプ201、テールラ
ンプ202、ハイマウントストップランプ203のいず
れかが断線等により故障した場合、テールノード200
は、同時に故障が発生しない限り、夫々のランプ故障を
表すフレームをその都度多重伝送路に送出する。テール
ノード200は、カウルRノード150とのみ通信可能
なため、ランプ故障を表すフレームはカウルRノード1
50に受信される。カウルRノード150は、テールノ
ード200から受信したランプ故障を表すフレームを一
時的に格納し、メータノード130から故障診断結果要
求フレームを受信したときに、図6に示す夫々のランプ
故障を表す信号に基づいてワーニングランプ点灯を表す
フレームを生成し、メータノード130に送信する。
00に接続されているストップランプ201、テールラ
ンプ202、ハイマウントストップランプ203のいず
れかが断線等により故障した場合、テールノード200
は、同時に故障が発生しない限り、夫々のランプ故障を
表すフレームをその都度多重伝送路に送出する。テール
ノード200は、カウルRノード150とのみ通信可能
なため、ランプ故障を表すフレームはカウルRノード1
50に受信される。カウルRノード150は、テールノ
ード200から受信したランプ故障を表すフレームを一
時的に格納し、メータノード130から故障診断結果要
求フレームを受信したときに、図6に示す夫々のランプ
故障を表す信号に基づいてワーニングランプ点灯を表す
フレームを生成し、メータノード130に送信する。
【0026】例えば、テールランプ202、ハイマウン
トストップランプ203が故障した後、ストップランプ
201が故障した場合、テールノード200は、最初に
図7に示すようなテールランプ202、ハイマウントス
トップランプ203の故障を表すデータを所定ビットに
書き込んだフレームを生成して送信する。このフレーム
は、カウルRノード150に受信され、一旦格納され
る。次に、テールノード200は、図8に示すようなス
トップランプ201の故障を表すデータを所定ビットに
書き込んだフレームを生成して送信する。このフレーム
も同様にカウルRノード150に受信され、一旦格納さ
れる。これら2つのフレームを受信したカウルRノード
は、図9に示すようなワーニングランプ131を点灯す
ることを表すフレームを生成し、メータノード130に
送信して、ワーニングランプを点灯させる。
トストップランプ203が故障した後、ストップランプ
201が故障した場合、テールノード200は、最初に
図7に示すようなテールランプ202、ハイマウントス
トップランプ203の故障を表すデータを所定ビットに
書き込んだフレームを生成して送信する。このフレーム
は、カウルRノード150に受信され、一旦格納され
る。次に、テールノード200は、図8に示すようなス
トップランプ201の故障を表すデータを所定ビットに
書き込んだフレームを生成して送信する。このフレーム
も同様にカウルRノード150に受信され、一旦格納さ
れる。これら2つのフレームを受信したカウルRノード
は、図9に示すようなワーニングランプ131を点灯す
ることを表すフレームを生成し、メータノード130に
送信して、ワーニングランプを点灯させる。
【0027】以上のように、カウルRノード150はテ
ールノード200から出力されるランプ故障を表すフレ
ームを一時的に格納し、受信したフレームを全てまとめ
てワーニングランプ点灯を表すフレームに加工した後、
メータノード130に送信する。即ち、本来ならば、テ
ールノードから図7、図8に示す2種類のフレームがメ
ータノード130に送信されるところをカウルRノード
を管理ノードとすることにより、1つにまとめることが
でき、メータノードのメモリ容量等を低減できる。
ールノード200から出力されるランプ故障を表すフレ
ームを一時的に格納し、受信したフレームを全てまとめ
てワーニングランプ点灯を表すフレームに加工した後、
メータノード130に送信する。即ち、本来ならば、テ
ールノードから図7、図8に示す2種類のフレームがメ
ータノード130に送信されるところをカウルRノード
を管理ノードとすることにより、1つにまとめることが
でき、メータノードのメモリ容量等を低減できる。
【0028】(V/IVタグについての説明)前述した
ようにスタンドアロン型ノードは、データ処理用のCP
Uを有しないので、V/IVタグを処理できない。換言
すれば、図4のネットワークシステムでは、通常のフレ
ームは、データの有効/非有効を示すタグV/IVを有
しているので、そのようなV/IVタグを処理できない
スタンドアロン型ノードに対してはV/IVタグを除去
することにより、スタンドアロン型ノードのベーシック
ノードとの混在をネットワークシステムに許すのであ
る。スタンドアロン型ノードにしかデータを送らない、
例えばFRドアノード等のベーシックノードは、そのC
PUがV/IVタグを除去した上でスタンドアロン型ノ
ードに送出するようにすればよいが、インテリジェント
型ともスタンドアロン型とも交信する必要のある、例え
ばインパネノード等はフレーム中にV/IVタグを付加
せざるを得ないので、スタンドアロン型ノードと交信す
るときは、一旦ベーシックノードを経由し、そこでV/
IVタグを除去したうえで当該スタンドアロン型ノード
に送るのである。
ようにスタンドアロン型ノードは、データ処理用のCP
Uを有しないので、V/IVタグを処理できない。換言
すれば、図4のネットワークシステムでは、通常のフレ
ームは、データの有効/非有効を示すタグV/IVを有
しているので、そのようなV/IVタグを処理できない
スタンドアロン型ノードに対してはV/IVタグを除去
することにより、スタンドアロン型ノードのベーシック
ノードとの混在をネットワークシステムに許すのであ
る。スタンドアロン型ノードにしかデータを送らない、
例えばFRドアノード等のベーシックノードは、そのC
PUがV/IVタグを除去した上でスタンドアロン型ノ
ードに送出するようにすればよいが、インテリジェント
型ともスタンドアロン型とも交信する必要のある、例え
ばインパネノード等はフレーム中にV/IVタグを付加
せざるを得ないので、スタンドアロン型ノードと交信す
るときは、一旦ベーシックノードを経由し、そこでV/
IVタグを除去したうえで当該スタンドアロン型ノード
に送るのである。
【0029】〈制御手順〉以下に、上述のワーニングラ
ンプ点灯時の制御手順を説明する。図13はカウルRノ
ード150におけるメインルーチンの制御手順を示す。
ステップS100では、ノード150自身の通信ICが
多重伝送路MB2からフレームを受信したかを調べる。
あるフレームを受信したならば、ステップS102でそ
のフレーム中のID及びV/IVデータからテールノー
ド200から受信したランプ故障を表すフレームかその
他のノードから受信したフレームであるか判定する。ス
テップS104で、カウルRノード150は、テールノ
ード200から受信したランプ故障を表すフレームを一
時的に格納し、ステップS106で、メータノード13
0から故障診断結果要求フレームを受信したときに、ス
テップS108でフレームに記入されたデータを演算
し、ステップS110において、図6に示す夫々のラン
プ故障を表す信号に基づいてワーニングランプ点灯を表
すフレームを生成し、ステップS112において、通信
ICからメータノード130に送信する。
ンプ点灯時の制御手順を説明する。図13はカウルRノ
ード150におけるメインルーチンの制御手順を示す。
ステップS100では、ノード150自身の通信ICが
多重伝送路MB2からフレームを受信したかを調べる。
あるフレームを受信したならば、ステップS102でそ
のフレーム中のID及びV/IVデータからテールノー
ド200から受信したランプ故障を表すフレームかその
他のノードから受信したフレームであるか判定する。ス
テップS104で、カウルRノード150は、テールノ
ード200から受信したランプ故障を表すフレームを一
時的に格納し、ステップS106で、メータノード13
0から故障診断結果要求フレームを受信したときに、ス
テップS108でフレームに記入されたデータを演算
し、ステップS110において、図6に示す夫々のラン
プ故障を表す信号に基づいてワーニングランプ点灯を表
すフレームを生成し、ステップS112において、通信
ICからメータノード130に送信する。
【0030】一方、ステップS100において、通信I
Cがフレーム受信をしていなければ、ステップS114
でカウルRノードから送信すべきフレームがあるか否か
判断して、送信すべきフレームがない場合、ステップS
116で、カウルRノードに接続されているいずれのス
イッチ又はセンサ類からの入力を調べる。ステップS1
16で、あるスイッチ操作がなされていたならば、ステ
ップS118でそのスイッチ操作に基づく信号入力処理
を実行した後、ステップS110に進む。
Cがフレーム受信をしていなければ、ステップS114
でカウルRノードから送信すべきフレームがあるか否か
判断して、送信すべきフレームがない場合、ステップS
116で、カウルRノードに接続されているいずれのス
イッチ又はセンサ類からの入力を調べる。ステップS1
16で、あるスイッチ操作がなされていたならば、ステ
ップS118でそのスイッチ操作に基づく信号入力処理
を実行した後、ステップS110に進む。
【0031】また、ステップS102において、受信し
たフレームがその他のベーシックノードから受信したフ
レームである場合、ステップS200でその受信データ
の処理を行う。この処理の詳細は図14に関連して説明
する。次に、カウルRノード150が、その図13の制
御手順で受信したフレームがその他のベーシックノード
から受信したフレームである場合の説明を行う。かかる
場合は、ノード150のCPUは、ステップS102→
ステップS200と進んで、図14の制御手順を実行す
る。即ち、図14のステップS202でフレームのID
を判定した後、ステップS204に進んで、タグビット
V/IVの演算を行う。次に、カウルRノードのアクチ
ュエータを駆動する操作であって且つそのタグが1であ
る(有効)ならば、ステップS208に進んで、アクチ
ュエータを制御する。更に、その他のノードのアクチュ
エータを駆動する操作であってかつそのタグが1である
(有効)ならば、ステップS210からステップS21
2に進んで、送信先のIDを指定し、フレームを作成し
た後、通信ICを介して多重伝送路MB2に送信する。 〈変形〉尚、本発明は上記実施例に限定されないのは明
らかである。
たフレームがその他のベーシックノードから受信したフ
レームである場合、ステップS200でその受信データ
の処理を行う。この処理の詳細は図14に関連して説明
する。次に、カウルRノード150が、その図13の制
御手順で受信したフレームがその他のベーシックノード
から受信したフレームである場合の説明を行う。かかる
場合は、ノード150のCPUは、ステップS102→
ステップS200と進んで、図14の制御手順を実行す
る。即ち、図14のステップS202でフレームのID
を判定した後、ステップS204に進んで、タグビット
V/IVの演算を行う。次に、カウルRノードのアクチ
ュエータを駆動する操作であって且つそのタグが1であ
る(有効)ならば、ステップS208に進んで、アクチ
ュエータを制御する。更に、その他のノードのアクチュ
エータを駆動する操作であってかつそのタグが1である
(有効)ならば、ステップS210からステップS21
2に進んで、送信先のIDを指定し、フレームを作成し
た後、通信ICを介して多重伝送路MB2に送信する。 〈変形〉尚、本発明は上記実施例に限定されないのは明
らかである。
【0032】例えば、上記実施例では、ネットワークに
接続されている通信ノードは図4に示すものであった
が、ノードはこれらのノードに限定されない。即ち、デ
ータ処理機能を有さないスタンドアロン型ノードとデー
タ処理機能を有するベーシックノードとが同じネットワ
ークに接続され、そのベーシックノードがデータを他の
ノードに所定の情報データを付加して送る必要があっ
て、その一方で、スタンドアロン型ノードがその情報デ
ータが付加されていたのでは対応できないような場合で
あれば、いかなる型のノードがいかなる数でネットワー
クに接続されていようとも本発明は適用可能である。
接続されている通信ノードは図4に示すものであった
が、ノードはこれらのノードに限定されない。即ち、デ
ータ処理機能を有さないスタンドアロン型ノードとデー
タ処理機能を有するベーシックノードとが同じネットワ
ークに接続され、そのベーシックノードがデータを他の
ノードに所定の情報データを付加して送る必要があっ
て、その一方で、スタンドアロン型ノードがその情報デ
ータが付加されていたのでは対応できないような場合で
あれば、いかなる型のノードがいかなる数でネットワー
クに接続されていようとも本発明は適用可能である。
【0033】また、本発明は、ウインドモータの制御や
ドアロックの制御以外にも適用できることは言うまでも
ない。
ドアロックの制御以外にも適用できることは言うまでも
ない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多重伝送
システムによれば、テールノードなどの第1の多重通信
ノードはCPUのようなデータ処理デバイスを有さない
ので、ネットワーク全体のコスト低減に寄与する。一
方、カウルRノード等の、第2の多重通信ノードのデー
タ処理手段は第1の多重通信ノードから受信した複数の
データを取りまとめて他の多重通信ノードのためのより
少ないデータに変換処理するので、CPUを有するノー
ドのROM/RAM容量の増大等によるCPU負荷を低
減できる。
システムによれば、テールノードなどの第1の多重通信
ノードはCPUのようなデータ処理デバイスを有さない
ので、ネットワーク全体のコスト低減に寄与する。一
方、カウルRノード等の、第2の多重通信ノードのデー
タ処理手段は第1の多重通信ノードから受信した複数の
データを取りまとめて他の多重通信ノードのためのより
少ないデータに変換処理するので、CPUを有するノー
ドのROM/RAM容量の増大等によるCPU負荷を低
減できる。
【図1】従来の通信システムに用いられるフレームのフ
ォーマットを説明する図。
ォーマットを説明する図。
【図2】本実施例の自動車の多重伝送ネットワークで用
いられるCPUを有する通信ノードの詳細構成を示した
図である。
いられるCPUを有する通信ノードの詳細構成を示した
図である。
【図3】ベーシックノード、ハイベーシックノード、ス
タンドアロン型ノードとを混在させたネットワークシス
テムの一例を示す図である。
タンドアロン型ノードとを混在させたネットワークシス
テムの一例を示す図である。
【図4】スイッチやモータ等の電装品を制御する多重通
信ノードのネットワークに対する接続構成を示す図であ
る。
信ノードのネットワークに対する接続構成を示す図であ
る。
【図5】キーレス信号の種類を示す図である。
【図6】ランプ故障を表す信号の種類を示す図である。
【図7】ランプ故障を表すフレームのフォーマットを示
す図である。
す図である。
【図8】ランプ故障を表すフレームのフォーマットを示
す図である。
す図である。
【図9】ワーニングランプ点灯を表すフレームのフォー
マットを示す図である。
マットを示す図である。
【図10】キーレス信号を表すフレームのフォーマット
を示す図である。
を示す図である。
【図11】キーレス信号を表すフレームのフォーマット
を示す図である。
を示す図である。
【図12】キーレス信号をまとめてキーレスエントリ信
号として表すフレームのフォーマットを示す図である。
号として表すフレームのフォーマットを示す図である。
【図13】カウルRノードの制御手順を示すフローチャ
ート。
ート。
【図14】図13のフローチャートの一部サブルーチン
を説明するフローチャート。
を説明するフローチャート。
MB1、MB2…多重伝送路
10…ベーシックノード
20…ハイベーシックノード
30…スタンドアロン型ノード
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 河西 俊明
広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ
ダ株式会社内
(56)参考文献 特開 平6−30478(JP,A)
特開 平6−189366(JP,A)
特開 平4−25251(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04Q 9/00
B60R 16/02
H04L 12/40
Claims (4)
- 【請求項1】 車両の電装ユニットを制御する複数の多
重通信ノードが共通の通信線上に接続された多重伝送シ
ステムであって、 前記複数の多重通信ノードのうちCPUを有しない 第1
の多重通信ノードは、前記 第1の多重通信ノードの電装ユニットのためのデー
タを、CPUを有する第2の多重通信ノードとのみ交換
するための通信制御を実行する第1の通信制御手段を具
備し、 前記第2の多重通信ノードは、前記複数の多重通信ノードのうちCPUを有する 他の多
重通信ノードとデータを交換するための通信制御を実行
する第2の通信制御手段と、 前記第1の多重通信ノードから、前記他の多重通信ノー
ドに関連する複数のデータを受信したことを検出する検
出手段と、前記 検出手段の出力を受けて、前記複数のデータを取り
まとめて前記他の多重通信ノードのためのより少ないデ
ータに変換処理するデータ処理手段とを具備したことを
特徴とする多重伝送システム。 - 【請求項2】 前記第2の多重通信ノードは、前記第1
のデータが他の多重通信ノードに対して有効なデータか
無効なデータかを判定し、有効なデータのみを他の多重
通信ノードへ送信することを特徴とする請求項1に記載
の多重伝送システム。 - 【請求項3】 前記第2の多重通信ノードの電装ユニッ
トは、前記第1の多重通信ノードの電装ユニットと操作
上互いに関連しないスイッチであることを特徴とする請
求項1に記載の多重伝送システム。 - 【請求項4】 前記第2の多重通信ノードの電装ユニッ
トは、前記第1の多重通信ノードの電装ユニットと操作
上互いに関連するスイッチであることを特徴とする請求
項1に記載の多重伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01117495A JP3453744B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 多重伝送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01117495A JP3453744B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 多重伝送システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08205264A JPH08205264A (ja) | 1996-08-09 |
JP3453744B2 true JP3453744B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=11770700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01117495A Expired - Fee Related JP3453744B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 多重伝送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3453744B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4054965B2 (ja) * | 2002-03-26 | 2008-03-05 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 原動機始動制御装置およびこれを備えた自動変速機 |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP01117495A patent/JP3453744B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08205264A (ja) | 1996-08-09 |
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