JPH08275269A - 多重伝送システム - Google Patents

多重伝送システム

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JPH08275269A
JPH08275269A JP7073200A JP7320095A JPH08275269A JP H08275269 A JPH08275269 A JP H08275269A JP 7073200 A JP7073200 A JP 7073200A JP 7320095 A JP7320095 A JP 7320095A JP H08275269 A JPH08275269 A JP H08275269A
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JP7073200A
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Seiji Hirano
誠治 平野
Hidemi Nakazono
秀己 中園
隆三 ▲鶴▼原
Ryuzo Tsuruhara
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】CPUの暴走検出専用の回路を夫々の通信ノー
ドに設けなくとも、共通の多重伝送路又は多重伝送路以
外の通信ノード同士を接続するワイヤを介して互いの通
信ノードのCPUの動作状態を監視でき、通信ノードの
回路構成を簡略化した上でシステムの信頼性を向上させ
ることができる多重伝送システムを提案する。 【構成】ハイスピードノード30がハイスピードノード
20から出力されるフレームF4を監視した結果、当該ノ
ード20のCPU100に異常を検出した場合、ノード
30はノード20に対しバスI/F110を介してフレ
ームF1を送信し、ノード20の通信IC101からCP
U100にリセット信号Pを出力するように指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共通の多重伝送路に接
続された複数の多重通信ノードにおいて、夫々のノード
に接続された電装ユニットを制御するために複数種のデ
ジタル情報の送信及び受信を行う多重伝送システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の電子部品(電装ユニッ
ト)の増加に伴う該電装ユニット間を結ぶ配線(ワイヤ
ハーネス)の肥大化、複雑化を解消するために、複数の
電装ユニットに設けられた通信用ノードを共通の多重通
信線に接続し、各電装ユニット間の信号伝送を通信ノー
ドにより行う多重通信が注目されている。
【0003】上述のディジタル情報の送出もしくは取込
み、あるいは、ディジタル情報の送出及び取込みを行う
複数の通信ノードが接続されて構築される多重通信シス
テムにあっては、各通信ノードから通信ラインに送出さ
れて予め指定された通信ノードによって取り込まれるデ
ィジタル情報が、その取扱いが容易にされるべく、例え
ば、あるデータフレームを形成する。このデータフレー
ムは、通信フレームと呼ばれ、所定のビット数で総デー
タ長が予め設定されたデータ形式に従うコードデータの
グループとされる。
【0004】図1に、従来の車両用の多重伝送システム
に採用されている通信フレームのフォーマットを示す。
図1において、フレームFは、SD(Start Delimiter
)コード、プライオリティコード、フレームIDコー
ド、データ長、データ1〜データN、チェックコードを
有するフレーム構成になっている。
【0005】先ず、「SDコード」は、フレームFの開
始を表す特定のコードであり、受信多重ノードはこのS
Dコード符号を受信するとフレームFの開始を認知する
ようになっている。「プライオリティコード」は同時に
複数の多重ノードがデータを送信し、信号が衝突した場
合にどの信号を優先して処理するかを指示する優先順位
を示す符号である。この実施例では、プライオリティは
ビット値で低いものほど高い優先度が割り当てられてい
る。これは、バス上では、ローレベルがWIRED-ORとなっ
ているためである。もし同時に複数のノードから信号が
送出された場合は優先度の高いノードの「プライオリテ
ィコード」がバス上に残るので、低い方のノードは自己
の送出した「プライオリティコード」が別のコードに変
っていることから、データの衝突を検出する。そして、
自己の失敗フレームの再送を遅らせることにより、高い
優先度のノードからの再送を優先するようになってい
る。
【0006】「フレームIDコード」は当該フレームの
送出先を示すコードであり、所謂ファンクショナルアド
レッシングに相当する。このIDコードは、送出元のノ
ードが付すようになっている。「データ長」にはこのあ
とに続くデータの数が書き込まれ、N個のデータがある
とすればデータ長としてNが送られる。このフレームを
受け取った多重ノードでは、データをデータ長の内容だ
け読み取る。そしてデータに引き続くフィールドがCR
Cチェックコード(誤り検出符号)で、これを確認する
ことによりフレームの終わりであることを知ることがで
きる。
【0007】ACKフィールドは、他のノード(システム
全体で、N個のノードを予定している)からのACK信号
が挿入されるところである。このACK信号は、受信側に
て正しくデータが受け取れなかった場合、受信側から返
送されないことになっており、送信側の多重ノードは、
返送されたフレームにACK信号を含むか否か判断するこ
とにより、フレームの送信が失敗したか否かを判断し、
フレームの送信が失敗した場合、同一のフレームの再送
信を行う。
【0008】図2に、上記通信ノードの回路構成を示
す。図示のように、例えば、ABSコントローラ(Anti-loc
k-brakesystem )を司る通信ノードは、通信用IC10
1を介して高速伝送路MB1及び中低速伝送路MB2に
接続されている。100は制御を行なうCPUであり、
RAM/ROM102に格納されたプログラムに従って
動作する。CSMA/CD方式の物理層レベルのプロトコル制
御は通信IC101により行なわれる。CPU100
は、入力インタフェース(I/F)部103を介して各
種センサやスイッチ等の入力補器104から信号が入力
されると共に、出力インタフェース(I/F)部105
を介して、ソレノイドバルブ駆動モータ等の出力補器1
06に制御信号を出力する。
【0009】更に、CPU100は、通信用IC101
を制御し、入力補器104から入力した信号を他の通信
ノードが用いる所定の通信フレームに記入して多重伝送
路MB1又はMB2に送出すると共に、通信用IC10
1が受け取った他のノードからのデータを制御信号に演
算処理して出力補器106に送出する。即ち、CPU1
00は、バス上のフレームデータを電装ユニット104
が使用可能なフォーマットに変換したり、電装ユニット
104からのデータを所定のフレームフォーマットに変
換したりする。
【0010】入力補器104からの入力信号は、入力イ
ンタフェース(I/F)部103を介してCPU100
に出力される。一方、CPU100から出力される制御
信号は、診断機能付き出力ドライバ109(IPS : inte
lligent power switching )を介して出力補器106に
送出される。IPS109はCPU100から送出され
る制御信号が正常か否かを診断する。
【0011】WD回路107’は、CPU100におけ
る暴走等の異常状態を検出する。このWD回路107’
は、CPU100の異常を検出することにより、CPU
から出力補器に対して正常な制御信号が出力されなくな
り、ソレノイドバルブで誤動作等が発生するのを防止す
る。WD回路107’は、CPUが正常な場合、CPU
からパルスを周期的に出力され、このパルスが出力され
なくなったときにCPUが暴走又は何らかの異常が発生
したと判断して、CPUに対してリセットする信号を出
力する。
【0012】以上説明したCPU100、通信IC10
1、入力及び出力I/F部103、105、WD回路1
07’は、電源回路部108を介して外部のバッテリ電
源供給路Bから(イグニッションスイッチを介して電源
供給されるものもある)電源が供給されている。電源回
路部108は、電源供給路Bに接続され、通信ノード用
の駆動電圧(例えば、+5V)に調圧した後、通信ノー
ド内部の各回路へ電力を供給する。
【0013】また、従来の多重伝送システムにおいて
は、2種類の多重伝送路が設けられ、イグニッションス
イッチのオンにより通信可能となるもの(便宜上、高速
伝送路と呼ぶ)と、バッテリ電源に接続され常時通信可
能なもの(便宜上、中低速伝送路と呼ぶ)とに大別され
る。これら2種類の多重伝送路に接続される通信用ノー
ドにおいて、高速伝送路に接続される通信用ノードは、
エンジン制御やABS制御を司る通信用ノードでありC
PUの演算処理速度やメモリ容量が大きく設定されてい
る。一方、中低速伝送路に接続される通信用ノードは、
ワイパーや各種のランプの作動を司る通信用ノードであ
りCPUの演算処理速度やメモリ容量が低く設定されて
いたり、場合によってはCPUを搭載しないで通信IC
を介して通信フレームの送信、受信を行うものがある。
【0014】以上説明したCPUの暴走を検出するWD
回路を設けた従来技術として、多重伝送システムにおけ
る制御ノードにWD回路を内蔵し、CPUの異常が検出
された場合、CPUにリセットをかけると共に、多重L
SIにCPUからの送信要求を受け付けないような禁止
回路を設けものが提案されている(特開平5−1739
03号)。
【0015】また、ある通信ノードがスリープモード移
行時に何らかの異常によりリセット又は故障した場合、
他のノードにおいてその異常が発生した通信ノードを検
出させるため、各ノードが所定の時間毎に検査信号を多
重伝送路へ送出し、異常発生ノードが送出した検査信号
を他の通信ノードが入力しない時に、異常と判定するも
のが提案されている(特願平5−138211号)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の多重伝送システムにおいては、CPUを
有するほとんどの通信ノードに対してそのCPUの暴走
を検出するWD回路を設ける必要があるため、各通信ノ
ードの回路構成が複雑になると共に、システム全体のコ
ストアップが免れないものとなる。
【0017】従って、本発明は上記従来技術の問題点を
解決するために提案されたもので、その目的とするとこ
ろは、CPUの暴走検出専用の回路を夫々の通信ノード
に設けなくとも、共通の多重伝送路又は多重伝送路以外
の通信ノード同士を接続するワイヤを介して互いの通信
ノードのCPUの動作状態を監視でき、通信ノードの回
路構成を簡略化した上でシステムの信頼性を向上させる
ことができる多重伝送システムを提案するところにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述の課題を解決し、目的を達成するため、本
発明の多重伝送システムは、以下の構成を備える。即
ち、複数の通信ノードが共通の多重伝送路を介して接続
され、該夫々の通信ノードは夫々に接続された車両の電
装ユニットを制御する多重伝送システムにおいて、この
多重伝送システムは、少なくとも他の通信ノードから送
出されたデータを前記多重伝送路を介して受信処理する
受信処理回路と、この受信処理されたデータを取り込ん
で、該データに基づいて前記電装ユニットを制御する演
算処理回路とが別体に設けられた所定通信ノードを含
み、前記夫々の通信ノードは、第1のデータを前記多重
伝送路に送出する手段と、他の通信ノードから受信した
前記第1のデータの受信状態に基づいて、他の通信ノー
ドの演算処理回路の異常を検出する異常検出手段とを備
え、前記他の通信ノードが前記所定通信ノードの演算処
理回路の異常を検出した場合、前記所定通信ノードに対
して第2のデータを送出すると共に、前記所定通信ノー
ドは、前記他の通信ノードから受信した前記第2のデー
タに基づいて、自ノードの受信処理回路から演算処理回
路に対してリセット信号を出力することを特徴とする。
【0019】また、複数の通信ノードが共通の多重伝送
路を介して接続され、該夫々の通信ノードは夫々に接続
された車両の電装ユニットを制御する多重伝送システム
において、この多重伝送システムは、少なくとも他の通
信ノードから送出されたデータを前記多重伝送路を介し
て受信処理する受信処理回路と、この受信処理されたデ
ータを取り込んで、該データに基づいて前記電装ユニッ
トを制御する演算処理回路とが一体化されて設けられ、
該演算処理回路が他の通信ノードの演算処理回路と接続
線で接続された所定通信ノードを含み、前記夫々の通信
ノードは、第1のデータを前記多重伝送路を介して送出
する手段と、他の通信ノードから送出された前記第1の
データの受信状態に基づいて、他の通信ノードの演算処
理回路の異常を検出する異常検出手段とを備え、前記他
の通信ノードは、前記所定通信ノードの演算処理回路に
異常を検出した場合、該所定通信ノードの演算処理回路
に対して前記接続線を介してリセット信号を出力するこ
とを特徴とする。
【0020】また、好ましくは、前記第1のデータは、
夫々の通信ノードから一定周期毎に送出される自己の保
有する事象の検出データであることを特徴とする。以上
のように、互いの通信ノードの演算処理回路(CPU)
に対して暴走を検出し、暴走が検出された場合、共通の
通信線を介して異常ノードのCPUにリセットをかける
ための所定信号を送出するように作用する。
【0021】また、互いの通信ノードの演算処理回路
(CPU)に対して暴走を検出し、暴走が検出された場
合、各通信ノード同士を接続するワイヤを介して異常ノ
ードのCPUにリセットをかけるための所定信号を送出
するように作用する。また、通常時に通信ノードから一
定周期毎に出力される事象データを表す信号を有効に利
用して、その出力状態を他ノードで監視することにより
CPUの異常を検出するので、通信線にかかる通信デー
タのトラフィック量を増大させずにCPUの暴走検出を
実行できるように作用する。
【0022】
【実施例】以下、本願発明の実施例について添付図面を
参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施
例の多重伝送システムは、所謂CSMA(Carrier Sense Mul
tiple Access)/CD(Collision Detection)方式のネット
ワークアクセス方式に適用した例である。
【0023】(通信ノードの回路構成及び接続形態)図
3は、本実施例の自動車の多重伝送ネットワークで用い
られる通信ノードの回路構成及びネットワークに対する
接続形態の一例を示した図である。図3において、本実
施例の多重伝送システムにおいては、演算処理機能を有
するCPUと多重伝送路とのインタフェース機能を有す
る通信ICとが一体化されて内蔵された通信ノード10
(以下、ベーシックノード)、CPUと通信ICとが別
々のICとして内蔵された通信ノード20及び30(以
下、ハイスピードノード)、CPUを有さず多重伝送路
との間でデータの入出力を行うI/O機能のみを有する
通信ノード(以下、スタンドアロン型ノード)の3種類
の通信ノードが設けられる。但し、本実施例では、上記
スタンドアロン型ノードは図示を省略している。
【0024】上記3種類の通信ノードの内、スタンドア
ロン型ノードは、例えば、リヤデフスイッチとそのスイ
ッチが投入されたことを示す表示ランプを制御する通信
ノードとの関係のような高度なデータ処理を不要とする
通信制御とデータの簡単な入出力を実行できる。ベーシ
ックノード10(CPU内蔵型通信ノード)とハイスピ
ードノード20、30との違いは、ベーシックノードが
CPUと通信ICとが一体的に1チップのICで搭載さ
れているのに対して、ハイスピードノードは別々のIC
として夫々別体に搭載されている点にある。尚、以下の
説明では、従来技術で説明した通信ノードの回路構成と
共通する部分については同一の符号を付けることにより
重複する説明を省略する。
【0025】先ず、ハイスピードノード20、30は、
主にイグニッションスイッチがオンされて通信動作を開
始する高速伝送路MB1に接続され、主に時間的な変化
の激しい車輪速等のデータの授受を必要とするABSや
4WSを制御する通信ノードとなる。ハイスピードノー
ド20には、車輪速等を検出するセンサ26が入力I/
F103を介してCPU100に接続されると共に、AB
S等を制御するソレノイドバルブ駆動モータ27が出力
I/F105を介してCPU100に接続されている。
同様に、ハイスピードノード30には、ヘッドライト等
のスイッチ類36が入力I/F103を介してCPU1
00に接続されると共に、4WS等を制御する駆動モータ
37及びブレーキランプ38が出力I/F105を介し
てCPU100に接続されている。
【0026】ベーシックノード10は、高速伝送路MB
1及び中低速伝送路MB2に接続され、主に集中ドアロ
ックやパワーウインドウ等を制御する通信ノードとな
る。ベーシックノード10には、集中ドアロックのメイ
ンスイッチやパワーウインドウスイッチ等のスイッチ1
6が入力I/F153を介してCPU150接続されて
いる。同様に、ベーシックノード30には、ウインド開
閉モータ等のアクチュエータ17が出力I/F105を
介して接続されている。周知のように、ドライバ席のス
イッチは、集中的に他のドアのウインドの開閉やドアロ
ックも行なうことができるようになっているために、ベ
ーシックノードが用いられている。また、助手席や後部
座席においては、それらの個々の座席のウインドを開閉
するだけであるので、ウインド開閉モータ等のアクチュ
エータが接続されたスタンドアロン型ノードが用いられ
る。
【0027】また、接続ワイヤWは、図3に示すよう
に、ハイスピードノード20の出力I/F105とベー
シックノード10のCPU150のリセット信号入力ポ
ートRESETとを接続している。 (本実施例のCPUの異常検出制御)ここで、本発明に
基づく実施例のCPUの異常検出制御について説明す
る。本発明に基づく実施例の特徴的な点は、図3に示す
ハイスピードノード20、30とベーシックノード10
のいずれにも従来技術で説明したようなCPUの異常を
検出するWD(ウォッチドック)回路107’を搭載し
ていないことである。本実施例の通信ノードでは、この
WD回路107’を搭載しない代わりに、下記のように
互いの通信ノードのCPUの暴走を検出している。即
ち、 図3、図4に示すように、ハイスピードノード同士
で互いのCPUの異常を検出する場合、多重伝送路MB
1又はMB2を介した互いの通信データの出力状態を監
視し、ある一定の周期毎に出力されるべきセンサ等の検
出信号を表すフレームF3,F4がないこと又はACKが返送さ
れないことを一方の通信ノードが検出すると、一方の通
信ノードは他方の通信ノードのCPU100に異常が発
生したと判断し、当該通信ノードに対しバスI/F11
0を介してフレームF1を送信し、その通信IC101か
らCPU100にリセット信号Pを出力するように指示
する。例えば、ABSを制御するハイスピードノード30
が、リヤの車輪速度を制御するハイスピードノード20
から出力される車輪速を表すフレームF4を監視した結
果、通常約8ms毎に周期的に送出される車輪速を表すフ
レームF4が出力されなくなると、当該ノード20のCP
U100に異常が発生したと判断し、ノード30はノー
ド20に対しバスI/F110を介してフレームF1を送
信し、ノード20の通信IC101からCPU100に
リセット信号Pを出力するように指示する。
【0028】 図3、図5に示すように、ベーシック
ノード同士で互いのCPUの異常を検出する場合、の
場合のように、多重伝送路MB1又はMB2を介した互
いの通信データの出力状態を監視し、ある一定の周期毎
に出力されるべきセンサ等の検出信号を表すフレームF
7,F8がないこと又はACKが返送されないことを一方のベ
ーシックノードが検出すると、他方のベーシックノード
のCPUに異常が発生したと判断し、出力I/F105
から互いの通信ノードを接続するワイヤW1,W2を介して
他方のベーシックノードのCPUに対してそのリセット
信号入力ポートRESETにリセット信号を出力する。
例えば、図5において、ベーシックノード10b(監視
ノード)がベーシックノード10a(被監視ノード)か
ら出力されるフレームF7を監視した結果、ノード10a
のCPU150aに異常を検出した場合、ノード10b
はノード10aに対し互いの通信ノードを接続するワイ
ヤW1を介してノード10aのCPU150aに対してそ
のリセット信号入力ポートRESETにリセット信号P
を出力する。反対に、ベーシックノード10aが監視ノ
ード、ベーシックノード10bが被監視ノードとなった
場合、ノード10bから出力されるフレームF8を監視し
た結果、ノード10bのCPU150bに異常を検出し
た場合、ノード10aはノード10bに対し互いの通信
ノードを接続するワイヤW2を介してノード10bのCP
U150bに対してそのリセット信号入力ポートRES
ETにリセット信号Pを出力する。
【0029】 図3に示すように、ハイスピードノー
ドとベーシックノードとの間で互いのCPUの異常を検
出する場合であって、ハイスピードノード20が多重伝
送路MB1又はMB2を介したベーシックノード10か
らのデータの出力状態を監視し、ある一定の周期毎に出
力されるべきセンサ等の検出信号を表すフレームF5がな
いこと又はACKが返送されないことを検出すると、ベー
シックノード10のCPU150に異常が発生したと判
断して、ハイスピードノード20の出力I/F105か
ら互いの通信ノードを接続するワイヤWを介してベーシ
ックノード10のCPU150に対してそのリセット信
号入力ポートRESETにリセット信号Pを出力する。
一方、CPUに異常が発生したノードがハイスピードノ
ード20の時は、ベーシックノード10は、ハイスピー
ドノード20に対して多重伝送路MB1又はMB2を介
してフレームF2を送信し、ハイスピードノード20の通
信IC101からCPU100にリセット信号Pを出力
するように指示する。
【0030】但し、上記〜においては、通信ノード
のCPUの異常検出は、他ノードからACKが返送されな
いことも含めて説明したが、このACKが返送されない場
合とは、通信ICが故障している場合も考えられる。こ
のため、CPUのみに対して異常を検出したい場合はC
PUが必ず関わる通信フレームの出力データに基づいて
判断するのがより確実な方法と言える。
【0031】(実施例の効果)図6は従来のWD回路を
備える通信ノードのリセット周期毎の消費電流を示す。
また、図7は、本実施例のようにWD回路を内蔵しない
通信ノードのスリープ時の消費電流を示す。図6、図7
を比較すると一目瞭然のように、本実施例では、多重伝
送路を介した互いの通信データの出力状態を監視するこ
とにより、CPUを搭載する通信ノード同士で互いのC
PUの異常を検出できるので、従来CPUを有する通信
ノードには必須であったWD(ウォッチドック)回路を
各通信ノードから廃止することができ、従来リセット周
期毎に必要であった電力消費を抑え、バッテリ電源の負
荷を抑えることができる。一方、上記実施例の構成で
は、通信ノードがスリープ状態にCPUの機能が停止し
ているため、互いの通信ノードのCPUの暴走を検出で
きないことになる。しかしながら、通信ノードがスリー
プ状態から覚めた時点ですぐに互いの通信ノードの監視
を開始するので、CPUの暴走を最小限に食い止めるこ
とができ、システムの信頼性は確保できるのである。
【0032】また、WD回路を設けなくともCPUの動
作状態を監視でき、各通信ノードの回路構成を簡略化し
た上でシステムの信頼性を向上させることができる。 〈変形〉尚、本発明は上記実施例に限定されないのは明
らかである。例えば、互いの通信データの出力状態を監
視する通信ノードは、本実施例のようにハイスピードノ
ード同士、ベーシックノード同士、ハイスピードノード
とベーシックノードの組み合わせに限定されない。
【0033】また、多重伝送ネットワークを構成する通
信ノードの種類は、上記実施例に限定されない。また、
本実施例では、通信ノードのCPUの異常は、他ノード
から出力される周期的なセンサ信号等の通信フレームの
出力状態に基づいて検出したが、例えば、各通信ノード
にCPU異常検出用の信号を出力する機能を持たせ、当
該信号の出力状態に基づいて互いの通信ノードのCPU
の監視を行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多重伝送
システムによれば、互いの通信ノードのCPUに対して
暴走を検出し、暴走が検出された場合、共通の通信線を
介して異常ノードのCPUにリセットをかけるための所
定信号を送出することにより、CPUの暴走検出専用の
回路を設けなくともCPUの動作状態を監視でき、通信
ノードの回路構成を簡略化した上でシステムの信頼性を
向上させることができる。
【0035】また、互いの通信ノードのCPUに対して
暴走を検出し、暴走が検出された場合、通信ノード同士
を接続するワイヤを介して異常ノードのCPUにリセッ
トをかけるための所定信号を送出することにより、通信
ICとCPUとが一体化された回路を搭載する通信ノー
ドに対しても、CPUの暴走検出専用の回路を設けなく
ともCPUの動作状態を監視でき、CPUの暴走検出を
確実に行うと共に、通信ノードの回路構成を簡略化した
上でシステムの信頼性を向上させることができる。
【0036】また、通常時に通信ノードから一定周期毎
に出力される事象データを表す信号を有効に利用して、
その出力状態に基づいてCPUの異常を検出するので、
通信線にかかる通信データのトラフィック量を増大させ
ずにCPUの暴走を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の通信システムに用いられるフレームのフ
ォーマットを説明する図。
【図2】本実施例の自動車の多重伝送ネットワークで用
いられるCPUを有する通信ノードの詳細構成を示した
図である。
【図3】本実施例の自動車の多重伝送ネットワークで用
いられる通信ノードの回路構成及びネットワークに対す
る接続形態の一例を示した図である。
【図4】ハイスピードノード同士で互いのCPUの異常
を検出する場合の互いの通信ノードのネットワークに対
する接続構成を示す図である。
【図5】ベーシックノード同士で互いのCPUの異常を
検出する場合の互いの通信ノードのネットワークに対す
る接続構成を示す図である。
【図6】従来のWD回路を備える通信ノードのリセット
周期毎の消費電流を示す図である。
【図7】本実施例のようにWD回路を内蔵しない通信ノ
ードのスリープ時の消費電流を示す図である。
【符号の説明】
MB1、MB2…多重伝送路 10…ベーシックノード 20、30…ハイスピードノード 100…CPU 101…通信IC 103…入力I/F 105…出力I/F 108…電源回路部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/14 H04L 11/00 321

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信ノードが共通の多重伝送路を
    介して接続され、該夫々の通信ノードは夫々に接続され
    た車両の電装ユニットを制御する多重伝送システムにお
    いて、この多重伝送システムは、少なくとも他の通信ノ
    ードから送出されたデータを前記多重伝送路を介して受
    信処理する受信処理回路と、この受信処理されたデータ
    を取り込んで、該データに基づいて前記電装ユニットを
    制御する演算処理回路とが別体に設けられた所定通信ノ
    ードを含み、 前記夫々の通信ノードは、 第1のデータを前記多重伝送路に送出する手段と、 他の通信ノードから受信した前記第1のデータの受信状
    態に基づいて、他の通信ノードの演算処理回路の異常を
    検出する異常検出手段とを備え、 前記他の通信ノードが前記所定通信ノードの演算処理回
    路の異常を検出した場合、前記所定通信ノードに対して
    第2のデータを送出すると共に、前記所定通信ノード
    は、前記他の通信ノードから受信した前記第2のデータ
    に基づいて、自ノードの受信処理回路から演算処理回路
    に対してリセット信号を出力することを特徴とする多重
    伝送システム。
  2. 【請求項2】 複数の通信ノードが共通の多重伝送路を
    介して接続され、該夫々の通信ノードは夫々に接続され
    た車両の電装ユニットを制御する多重伝送システムにお
    いて、この多重伝送システムは、少なくとも他の通信ノ
    ードから送出されたデータを前記多重伝送路を介して受
    信処理する受信処理回路と、この受信処理されたデータ
    を取り込んで、該データに基づいて前記電装ユニットを
    制御する演算処理回路とが一体化されて設けられ、該演
    算処理回路が他の通信ノードの演算処理回路と接続線で
    接続された所定通信ノードを含み、 前記夫々の通信ノードは、 第1のデータを前記多重伝送路を介して送出する手段
    と、 他の通信ノードから送出された前記第1のデータの受信
    状態に基づいて、他の通信ノードの演算処理回路の異常
    を検出する異常検出手段とを備え、 前記他の通信ノードは、前記所定通信ノードの演算処理
    回路に異常を検出した場合、該所定通信ノードの演算処
    理回路に対して前記接続線を介してリセット信号を出力
    することを特徴とする多重伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記第1のデータは、夫々の通信ノード
    から一定周期毎に送出される演算処理回路の異常検出専
    用データであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の多重伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記第1のデータは、夫々の通信ノード
    から一定周期毎に送出される自己の保有する事象の検出
    データであることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の多重伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記異常検出手段は、前記他の通信ノー
    ドから前記第1のデータを一定周期毎に受信しなくなっ
    た場合、又は第1のデータが前回値と大きくかけ離れて
    いる場合、前記他の通信ノードの演算処理回路に異常が
    発生したと判定することを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の多重伝送システム。
JP7073200A 1995-03-30 1995-03-30 多重伝送システム Pending JPH08275269A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010502918A (ja) * 2006-09-05 2010-01-28 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 駆動システム及び液圧駆動装置を監視する方法
JP2012167778A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Kyb Co Ltd 油圧回路制御システム

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