JP3453568B2 - ワーク位置決め手段を具えた数値制御装置内蔵フライス盤 - Google Patents

ワーク位置決め手段を具えた数値制御装置内蔵フライス盤

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JP3453568B2
JP3453568B2 JP2001202127A JP2001202127A JP3453568B2 JP 3453568 B2 JP3453568 B2 JP 3453568B2 JP 2001202127 A JP2001202127 A JP 2001202127A JP 2001202127 A JP2001202127 A JP 2001202127A JP 3453568 B2 JP3453568 B2 JP 3453568B2
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徳雄 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブル上でワー
クの位置を簡易且つ正確に位置決めするための位置決め
手段を具えた数値制御装置内蔵フライス盤に関するもの
である。より詳しくは、平面視で正方形状乃至長方形状
をなすワークの前後面と左右面の4面のフライス加工
と、左右面のみのフライス加工を、ワークの所要の位置
決めを行って選択的に施すことができ、2面加工のみを
施す場合は、ワークをフライスに極力接近状態にして該
ワークをテーブル上に位置決めセットでき、従って、切
削に際してのテーブルの移動時間を短縮して生産性向上
を達成せしめる、位置決め手段を具えた数値制御装置内
蔵フライス盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テーブル上でワークを所要に位置決めす
るための位置決め手段を具えた数値制御装置内蔵フライ
ス盤としては、特許第2774012号に係るものが提
案されている。該フライス盤は、図21に示すように、
ワークaの2面b,cが当接するL字状当接板dを、位
置決め用アームeの先端に付設し、且つ該アームeの一
部fを、フライスgが取り付けられるヘッドhに取着し
てなるものであり、前記L字状当接板dの任意の点がイ
ンプットされた工作機械内蔵の数値制御装置によって、
該L字状当接板dの任意の点とテーブルjの任意の点と
が一致するように、前記ヘッドhを図21に矢印で示す
左右方向F1で数値制御しつつ移動させると共に、該テ
ーブルjを図21に矢印で示す前後方向F2で数値制御
しつつ移動させて、位置制御し、その後、ワークaの所
定の2面b,cを該当接板に当接させて、前記テーブル
j上にワークaを位置決めセットする構成のものであっ
た。そして、このようにワークaがセットされた後、前
記位置決め用アームeが図22に示すように短縮し、前
記L字状当接板dが、フライス加工の邪魔にならないよ
うに退避状態となって後、図22に示すようにテーブル
jがフライスgに向けて移動し、その後、ワークの対向
面k,mにフライス加工が施されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記位置
決め手段を具えたフライス盤によるときには、前記テー
ブルj上にワークを位置決めセットする作業を、前記ヘ
ッドhに邪魔されずに容易に且つ安全に行い得るよう、
前記L字状当接板dは、前記ヘッドhのフライスgから
一定距離以上離さざるを得なかった。
【0004】もしも図21に一点鎖線で示すように、L
字状当接板dをフライスgに、より接近させたとすれ
ば、ヘッドが作業者の作業姿勢を邪魔してワークのセッ
ト作業が難しくなる問題があった。又ヘッドに接近して
作業を行うことは危険でもあった。
【0005】ワークのセット作業は、一日に何十回も繰
り返されることがあるが、ワークセット作業の能率化を
図ることは、加工効率の向上と加工コストの低減を図る
上から重要である。
【0006】ところで両頭フライス盤によるフライス加
工は、ワークの周方向の4面を加工する場合だけではな
く、ワークの対向する二面のみを加工する場合も多い。
【0007】前記フライス盤によるときは、このように
ワークの対向する2面を加工する場合も、4面加工を行
う場合と同様に、図21に示すように、ワークの角部分
をL字状当接板dのL字の角部分に当接させざるを得な
かった。これは、L字の左右方向の屈曲片pが邪魔にな
って、フライスに極力接近させた状態でワークを位置決
めすることができなかったためである。従って2面加工
のみを施す場合について言えば、L字状当接板dが、前
記のようにフライスgから一定距離以上離して配置され
る関係で、前後方向F2で見た場合、フライス加工に先
立つテーブルの移動距離qが比較的大きなものにならざ
るを得ず、従って、加工開始までのテーブル移動時間が
長くかかって生産効率を低下させる問題があったのであ
る。
【0008】又かかるフライス盤によるときは、前記L
字状当接板dを移動させる位置決め用アームeの伸縮量
に限界があるために、該L字状当接板dの前記屈曲片p
の突出量が大きいと、該位置決め用アームeが縮小して
も、該屈曲片pを、フライス加工の邪魔にならないよう
に退避させることができなくなってしまう。かかること
から、前記屈曲片pの突出長さは短く設定せざるを得な
かったのである。そのため、ワークの位置決めセットを
行う場合、該ワークの角部分をL字の角部分に正確に当
接させ難く、ワークの位置決めセットが不正確になる問
題があった。特に、ワークが左右方向に長い場合は、該
ワークが前後方向で傾きやすいことから、前記L字の角
部分に対するワークの角部分の当接作業が不安定化して
ワークの位置決めセットが不正確になる問題があったの
である。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みて開発され
たものであり、ワーク位置決め用の部材を、前記従来の
位置決め手段におけるようなL字状をなす一体のものと
して構成するのではなく、左右方向の位置決めを行う第
1の当接部材と、前後方向の位置決めを行う第2の当接
部材とに分けることを基本として、ワークの位置決めセ
ットを精度よく行うことができるワーク位置決め手段を
具えた数値制御装置内蔵フライス盤の提供を目的とする
ものである。又、ワークの対向する2面のみを加工する
場合は、第2の当接部材は作用させないで第1の当接部
材のみを作用させることとし、該当接部材にワークを当
接させて左右方向のワーク位置決めを行うようになし、
その際、ワークをフライスに極力接近可能とし、テーブ
ルの移動時間をそれだけ減じて生産性向上を達成可能と
するワーク位置決め手段を具えた数値制御装置内蔵フラ
イス盤の提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち、本発明に係
るワーク位置決め手段を具えた数値制御装置内蔵フライ
ス盤は、平面視で正方形状乃至長方形状をなすワークの
前後面と左右面の4面のフライス加工と、左右面のみの
フライス加工を、ワークの所要の位置決めを行って選択
的に施すことのできるワーク位置決め手段を具えた数値
制御装置内蔵フライス盤であって、前記数値制御装置に
より前後方向に移動制御され且つ垂直な軸線回りに回転
せしめられるテーブルと、前記数値制御装置にて左右方
向に移動制御され且つフライスが取り付けられる、第1
のヘッドと第2のヘッドと、前記ワークをテーブル上に
位置決めするために、該ワークの左右方向の一方の面が
当接し得る位置決め部を有した第1の当接部材と、前記
ワークの前後方向の面のうち、前記ヘッドに近い側の面
に当接し得る位置決め部を有した第2の当接部材と、2
面加工用のワーク前端検知器とを具えている。そして前
記第1の当接部材は、前記第1のヘッドに付設された第
1のシリンダのロッド先端に設けられ、前記ワークの左
右方向の一方の面を該第1の当接部材の前記位置決め部
に当接させた状態で、該ワークを前後方向に移動可能と
なされ、又前記第2の当接部材は、前記第2のヘッドに
付設された第2のシリンダのロッド先端に設けられてお
り、該第2のシリンダは、前記4面加工を施す場合は伸
長するが、前記2面加工を施す場合は伸長しないように
なされており、又前記ワーク前端検知器は、前記2面加
工を施す場合において、前記第2の当接部材の前記位置
決め部よりも前方側において、ワークの前端を検知する
如くなされている。そして前記4面加工に際しては、前
記第1、第2のシリンダが伸長状態となって、前記第
1、第2のヘッドが前記数値制御装置にて左右方向で移
動制御されると共に、前記テーブルが前記数値制御装置
にて前後方向で移動制御され、これにより、前記第1、
第2の当接部材が前記テーブル上に所要に位置決めされ
る如くなされており、前記ワークの左右面の一方と前記
前後面の一方を前記第1、第2の当接部材の位置決め部
に夫々当接させることにより、前記テーブルの前記回転
軸線と、前記ワークの仕上がり寸法に基づいて設定され
たワークの中心とを一致させ得るようになされ、該ワー
クの位置決め後、フライス加工の障害とならないように
前記第1、第2のシリンダを共に縮小状態となし得るよ
うになされている。一方、前記2面加工に際しては、前
記第1のシリンダが伸長状態となって、前記第1のヘッ
ドが前記数値制御装置にて左右方向で移動制御されると
共に前記テーブルが前記数値制御装置にて前後方向で移
動制御され、これにより、前記第1の当接部材が前記テ
ーブル上に所要に位置決めされる如くなされており、前
記ワークの左右面の一方を前記第1の当接部材の位置決
め部に当接させると共に該ワークの前端が前記ワーク前
端検知器で検知された状態とすることにより、ワークの
左右方向の仕上がり寸法と、ワークの前後方向の実測寸
法とに基づいて設定されたワークの中心と、前記テーブ
ルの前記回転軸線とを一致させ得るようになされてお
り、該ワークの位置決め後、フライス加工の障害となら
ないように前記第1のシリンダを縮小状態となし得るこ
とを特徴とするものである。
【0011】前記フライス盤は測定装置を具えるものと
して構成するのが好ましく、該測定装置は、前記ワーク
の位置決めが完了した後に、前記第2のヘッドに固定さ
れた状態にある、前記第2のシリンダとは別個に設けた
測定シリンダが伸長することにより、そのロッド先端に
設けた測定片が、前記ワークの左右方向の他方の面に当
接可能となされ、前記測定シリンダが縮小状態におけ
る、前記ワークの左右方向の一方の面に当接状態にある
前記第1の当接部材の位置決め部と前記測定片との間の
距離、及び前記測定片の移動量によって、前記ワークの
左右方向の長さを測定可能となされている。又前記数値
制御装置にて、測定された前記長さと前記ワーク左右方
向の仕上がり寸法の差の略半分づつを前記第1、第2の
ヘッドに取り付けたフライスの切削量に割り振るように
構成するのがよい。
【0012】ここに、仕上がり寸法に基づいて設定され
たワークの左右方向の中心及び、仕上がり寸法に基づい
て設定されたワークの前後方向の中心とは、共に、実際
上は、とり代を考慮して設定されるものであるが、仕上
がり寸法のみに基づいて設定された中心と結果的に一致
する。そのため本発明では、とり代を考慮した寸法に基
づいて設定された左右方向の中心、前後方向の中心では
あっても、仕上がり寸法に基づいて設定された左右方向
の中心、前後方向の中心と定義する。又前記実測寸法と
は、測定された加工前の素材の寸法をいう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜2において本発明に係るワ
ーク位置決め手段を具えた数値制御装置内蔵フライス盤
(以下フライス盤という)1は、平面視で正方形状乃至
長方形状をなすワーク2の前後面3,5と左右面6,7
の4面のフライス加工と、左右面6,7のみのフライス
加工を、ワーク2を所要に位置決めして選択的に施すこ
とができるものであり、内蔵された数値制御装置により
左右方向F1に移動制御される第1のヘッド9と第2の
ヘッド10とを具えており、該第1、第2のヘッドの主
軸11,12にフライス13,15が取り付けられる。
又、前記数値制御装置により前後方向に移動制御され且
つ垂直な軸線回りに回転せしめられるテーブル16が、
第1、第2のヘッド9,10間に配設された移動路17
に沿って前後方向F2に移動可能に設けられており、該
テーブル16は、前後方向に移動制御されるテーブルベ
ース19上に回転自在に設置されている。
【0014】又前記左右のフライス13,15は、図示
しない駆動モータにより回転せしめられる主軸の回転に
伴い、前記テーブル16上に所要に位置決めセットされ
たワーク2の対向する2面に対して同時にフライス加工
を施す。
【0015】そして、前記テーブル16上へのワーク2
の位置決めセットを、前記第1のヘッド9に付設された
第1の位置決め装置20と、前記第2のヘッド10に付
設された第2の位置決め装置21とで行うものとなされ
ている。又、前記テーブル16上に位置決めセットされ
たワーク2の対向する被加工面22,22に、略同一切
削量でフライス加工を施すことができるようにするため
の測定装置23が設けられている。
【0016】又図1に示すように、前記テーブル16を
跨ぐように、門形フレーム25が前記テーブルベース1
9上に立設され、その横架フレーム26の長さ方向中央
部に押圧シリンダ27が設けられている。該門形フレー
ム25の前記横架フレーム26は、その前後端が固定用
支柱28,29で支持されると共に、該固定用支柱2
8,29は、前記テーブル16を前後から挟むように前
記テーブルベース19上に立設されている。又前記横架
フレーム26の前端側が、前記テーブルベース19に立
設された回動用支柱30で支持されており、該横架フレ
ーム26は、該回動用支柱30の上端枢軸31の軸線回
りに所要角度回動できる。そして、テーブル16上にワ
ーク2を設置する際には、この設置を容易に行うため
に、図9に一点鎖線で示す如く、後側の固定用支柱29
の下端32をフリーにして、前記横架フレーム26を所
要の回動状態とする。
【0017】該門形フレーム25は、前記テーブル16
と共に前後動できる。そして図1、図3に示すように、
前記押圧シリンダ27のロッド33に設けられた上下方
向の押圧軸35の下端に、押圧具36が、垂直な軸線回
りに回動可能に取り付けられ、この軸線は、位置決めセ
ット場所に停止したと仮定されるテーブルの回転軸線と
合致するように設定されている。然して、前記ロッド3
3の下方向への突出によって前記押圧具36が、前記テ
ーブル16上に位置決めセットされたワーク2を図1、
図3に示すように押圧することにより、該ワーク2を前
記テーブル16上に固定でき、該ワーク固定状態で、テ
ーブル16は、その回転軸線37回りに回転できる。
【0018】前記第1の位置決め装置20は、図4〜5
に示すように、前記第1のヘッド9の側部に固定された
支持枠38に、前後方向に伸縮し得る、例えば油圧シリ
ンダからなる第1のシリンダ39を固定してなり、その
ロッド40の先端に、前後方向に長い長方形板状を呈す
る第1の当接部材41が固設されている。そして、該第
1の当接部材41の位置決め部42は、本実施の形態に
おいては、前後方向に延びる平面として形成され、該平
面を前後方向に保ったまま、該第1のシリンダ39の伸
縮に伴い左右動できるものであり、該当接部材41の背
面側の前後が、前記第1のシリンダ39の伸縮に伴い左
右方向で移動できる左右の回り止めロッド43,43の
先端に連結されている。従って第1の当接部材41は、
第1のシリンダ39の伸縮に伴い、正しく回り止めされ
た状態で左右方向に移動できる。
【0019】又前記第2の位置決め装置21は、図6〜
7に示すように、前記第2のヘッド10の側部に固設さ
れた支持枠45に、左右方向に伸縮し得る、例えばエヤ
シリンダからなる第2のシリンダ46を取り付けてな
り、そのロッド47の先端に、上下に長い第2の当接部
材49が固設されている。そして、該第2の当接部材4
9は、上下方向に長い平面としての位置決め部50を具
えると共に、該第2の当接部材49の背面側の上下が、
前記第2のシリンダ46の伸縮に伴い左右方向で移動で
きる上下の回り止めロッド51,51の先端に連結され
ている。従って第2の当接部材49は、第2のシリンダ
46の伸縮に伴い、正しく回り止めされた状態で左右方
向に移動できる。
【0020】又前記測定装置23は、前記第2の位置決
め装置21側に設けられており、本実施の形態において
は図6〜7に示すように、前記第2のシリンダ46に隣
り合わせて配設された、例えばエヤシリンダからなる測
定シリンダ52を用いて構成され、そのロッド53の先
端に測定片55が固設されている。そして、該測定シリ
ンダ52の伸長により測定片55が前進でき、該測定片
55が、図10に示すように、テーブル16上で位置決
めされたワーク2の右側の被加工面22に当接すること
により、ワーク2の左右方向の幅寸法を正しく測定でき
るものであり、測定片55の移動量等の検出信号が、図
示しない検出器で検出され、これが前記数値制御装置に
送られる。
【0021】又本発明に係るフライス盤1は、図2、図
15に示すように、前記2面加工のみを施す場合に用い
られるワーク前端検知器56を具えている。該ワーク前
端検知器56は、前記2面加工を施す場合において、前
記第2の当接部材49の位置決め部50よりも前方側
で、ワーク2の前端57を検知するものである。本実施
の形態においては、例えば、赤色レーザー光を用いて該
前端57を検知する検知器として構成されている。
【0022】次に、前記構成のフライス盤1によって、
ワーク2をテーブル16上に所要に位置決めしてフライ
ス加工を施す要領を、例えば平面視で長方形状を呈する
ワーク2の前後左右の4面にフライス加工を施す場合を
例にとって説明する。
【0023】該ワーク2をテーブル16上に位置決めセ
ットする工程は、次のようである。即ち、対向する被加
工面22,22を左右方向に向け且つ他方の対向する被
加工面22,22を前後方向に向けた状態におけるワー
ク2の、左右方向及び前後方向の仕上がり寸法を前記数
値制御装置に入力する。なお、とり代は、例えば2mm
に設定される。
【0024】そして、前記第1の当接部材41が有する
位置決め部(前記前後方向に延びる面)42の位置決め
セット位置が、仕上がり寸法に基づいて設定された(と
り代を考慮して設定された)ワークの左右方向の中心
と、位置決めセット場所に停止したと仮定されるテーブ
ル16の左右方向の中心(テーブルの回転軸線)とが合
致するように、数値制御されるようになされている。
又、前記第2の当接部材49が有する位置決め部50の
位置決めセット位置が、仕上がり寸法に基づいて設定さ
れた(とり代を考慮して設定された)ワークの前後方向
の中心と、位置決めセット場所に停止したと仮定される
テーブル16の前後方向の中心(テーブルの回転軸線)
とが一致するように、数値制御されるようになされてい
る。
【0025】その後図8に示すように、前記第1のシリ
ンダ39と第2のシリンダ46を共に伸長させた状態
で、第1のヘッド9と第2のヘッド10を前記数値制御
装置で数値制御しつつ左右方向で移動制御すると同時
に、前記テーブル16を、数値制御装置で数値制御しつ
つ前後方向で移動制御して、前記第1の当接部材41と
第2の当接部材49を停止させると、テーブル16の回
転軸線と、テーブル16上のワーク2の中心(前記仕上
がり寸法に基づく中心)とが一致するように、第1の当
接部材41と第2の当接部材49の位置決めが行われる
ようになされている。
【0026】その後、図9に示すように、ワーク2の左
側の被加工面22aを前記第1の当接部材41の位置決
め部42に当接させると共に、ワーク2の前側の被加工
面22bを前記第2の当接部材49の位置決め部50に
当接させると、ワーク2がテーブル16上に位置決めセ
ットされる。このようにワーク2を位置決めセットした
後、図9に一点鎖線で示すように、前記押圧シリンダ2
7を伸長させ、前記押圧具36の下端で、ワーク2をテ
ーブル16上に押圧する。
【0027】然る後、前記測定シリンダ52を伸長させ
て前記測定片55を、図10に示すように、前記右側の
被加工面22cに当接させる。測定シリンダ52に付設
された前記検出器によって、前記第1の当接部材41の
位置決め部(内面)42と、図9及び図10に一点鎖線
で示す縮小状態にある測定シリンダ52の測定片55と
の間の設定距離L1、及び、前記測定シリンダ52の所
要の伸長(被加工面22cに当接するまでの伸長)に伴
い検出された測定片55の移動量L2により、前記ワー
ク2の左右方向の実際長さLが測定されることになる。
今、数値制御装置が認識したワークの左右方向の長さ
は、とり代を含めて54mmとし、又ワークの前後方向
の長さは、とり代を含めて64mmとする。
【0028】前記により測定されたワークの左右方向の
長さLが例えば56mmであったとすれば、この左右方
向の長さは、数値制御装置が認識していたワーク長さよ
りも2mmだけ大きいことが判明したことになる。その
ため、左右のフライス13,15による切削の安定性と
切削能率の向上を図る上から、左右のフライスによる切
削量を略等しくするように、該左右のフライスによる切
削量の補正が必要となる。前記数値制御装置による補正
処理により、左右のフライスによる切削量が略等しくな
るように、第1、第2のヘッド9,10の左右方向の移
動制御が行われることになるのである。
【0029】これを図11に基づいて説明する。今、ワ
ーク2の左右方向の仕上がり寸法を50mmとし、ワー
ク2の前後方向の仕上がり寸法を60mとした場合、前
記測定装置23によって測定されたワークの左右方向の
実際長さが54mmで、又、ワークの前後方向の実際長
さが64mmであるとした場合は、とり代が2mmであ
ることを考慮すれば、ワーク2の中心が、ワークの仕上
がり寸法に基づく中心と合致することになる。従って、
ワークの左右方向のフライス加工を行う場合、左右のフ
ライス13,15が共に2mm分(とり代分)を切削す
れば、ワークの左右長さを正しく仕上げ得ることにな
る。
【0030】しかしながら、ワークの左右方向の長さ
(実際長さ)が例えば56mmであるときは、前記第1
の当接部材41の位置決めセット位置がワークの仕上が
り寸法に基づいて設定される(とり代を考慮して設定さ
れる)ために、実際長さに基づくワーク2の左右方向の
中心O1が、仕上がり寸法に基づく左右方向の中心O2
よりも、1mm分だけ前記第2のヘッド10側に位置ず
れすることになる。その結果、左右のフライス13,1
5による切削量を補正しないとすれば、該左右のフライ
スによる切削量がアンバランスになり、フライス加工を
安定的に行えないことになってしまう。そこで、測定さ
れたワークの左右方向長さに基づいて、前記数値制御装
置により、左右のフライス13,15による切削量が夫
々3mmとなるように、前記第1、第2のヘッド9,1
0の左右方向の移動制御を行うのである。これは、前記
ワーク2の前後方向の2面をフライス加工する場合も同
様である。
【0031】このように測定完了後、図12に示すよう
に、前記測定シリンダ52が縮小すると共に、前記第1
のシリンダ39及び前記第2のシリンダ46が縮小し、
フライス加工の邪魔にならないように退避状態となる。
【0032】その後図12に示すように、前記テーブル
16が前記門形フレーム25と一体となって矢印で示す
ように前進し、該ワーク2が左右のフライス13,15
間に所要に配置され、左右のフライス13,15によっ
て、左右の被加工面22,22にフライス加工が施され
る。図12に一点鎖線で示すように該フライス加工が完
了した後、前記テーブル16が戻り、該テーブル16
が、図9に示す状態から図13に示す状態に、図9に矢
印で示す反時計回りに90度回転せしめられる。この回
転の円滑化を図るために、前記押圧シリンダ27による
押圧力を、ワークの固定を不安定化しない範囲で若干落
とすのがよい。
【0033】その後図13に示すように、前記測定シリ
ンダ52が伸長し、前記測定片55が、新たな左右の被
加工面(前記前後の面)の右側の面22dに当接するこ
とにより、ワークの左右方向長さ(新たな被加工面間の
長さ)が測定される。この測定の際、ワーク2の左側の
面22bは、図9に示すように位置決め部50に当接し
て位置決めされ、テーブル16の中心と左側の面22b
間の距離が数値制御装置により認識されているため、当
接部材41を被加工面22bに当接させる必要はない。
この測定結果に基づき、前記と同様にして、左右のフラ
イス13,15による略同量の切削が施されるように、
前記第1、第2のヘッド9,10の左右方向の移動が制
御されることになる。その後、ワーク2が左右のフライ
ス13,15間に所要に位置するように、前記テーブル
16が門形フレーム25と共に図13に矢印で示すよう
に前進し、図14に示すように、対向する被加工面22
b,22dに所要のフライス加工が施されることにな
る。以上によって、ワークの4面が所要にフライス加工
されることになる。
【0034】次に、ワークの対向する2面にのみフライ
ス加工を施す場合を説明する。この場合は図2、図15
に示すように、前記第1のヘッド9のみを、前記第1の
シリンダ39を伸長状態にして、数値制御装置で数値制
御して左右方向に移動制御するものとし、前記第2のヘ
ッド10は移動させない。
【0035】前記ワーク2をテーブル16上に位置決め
セットする工程は次のようである。即ち、対向する被加
工面22,22を左右方向に向けた状態におけるワーク
2の、左右方向の仕上がり寸法を前記数値制御装置に入
力する。又、該ワークの前後方向の実測寸法を数値制御
装置に入力する。
【0036】その後、前記第1のシリンダ39を伸長さ
せた状態で、第1のヘッド9を、前記数値制御装置で数
値制御しつつ左右方向で移動制御すると、ワークの左右
方向の仕上がり寸法とワークの前後方向の実測寸法とに
基づいて設定された(とり代を考慮して設定された)ワ
ーク2の中心と、位置決めセット場所に停止したと仮定
されるテーブル16の回転軸線とが一致するように数値
制御される。
【0037】その後、図15に示すように、ワーク2の
左側の被加工面22fを前記第1の当接部材41の位置
決め部42に当接させると共に、該ワーク2を、該位置
決め部42に当接させた状態で、前記ワーク前端検知器
56が該ワーク2の前端57を検知するまで、前方向に
移動させる。この前方向へのワークの移動を含むテーブ
ル上へのワークのセット作業をワークの前後方向長さに
関連して説明すれば、2面のみの加工は、前後方向長さ
が例えば300mm以上と比較的長いワークを対象とす
る場合が多いために、フライス盤のヘッドから極力離れ
て作業を行うことができ、従って、該ヘッドが障害とな
ることなく容易に且つ安全にセット作業を行うことがで
きる。なおこの検知は、前記赤色レーザー光がワークの
前端57に当たったことを以って確認できる。図2、図
15に示すワーク前端上面の太線59は、ワークの前端
57に当たったレーザー光を示す。なおレーザー光がこ
のようにワークに当たった状態で、その当たった部位が
ワークの前端57から若干(例えば1〜2mm程度)ず
れても支障はない。
【0038】その後、前記押圧シリンダ27を伸長さ
せ、図2、図15で一点鎖線で示すように、前記押圧具
36でワーク2をテーブル16上に向けて押圧し、ワー
ク2をテーブル16上に位置決め状態で固定する。
【0039】然る後、前記測定シリンダ52を伸長させ
て前記測定片55を、図16に示すように、前記右側の
被加工面22gに当接させる。測定シリンダ52に付設
された前記検知器によって、前記第1の当接部材41の
位置決め部(内面)42と、図16に一点鎖線で示す縮
小状態にある測定シリンダ52の測定片55との間の設
定距離L1、及び前記測定シリンダ52の所要の伸長
(被加工面22gに当接するまでの伸長)に伴い検出さ
れた測定片55の移動量L2により、前記ワーク2の左
右方向の実際長さLが測定されることになる。今、数値
制御装置が認識したワークの左右方向の長さは、とり代
を含めて54mmとする。
【0040】前記と同様、このようにして測定されたワ
ークの左右方向の長さLが例えば56mmであったとす
れば、この左右方向の長さLは、数値制御装置が認識し
ていたワーク長さよりも2mmだけ大きいことが判明し
たことになる。そのため、左右のフライス13,15に
よる切削の安定性と切削能率の向上を図る上から、左右
のフライスによる切削量を略等しくするように、左右の
フライスによる切削量の補正が必要となる。前記数値制
御装置による補正処理により、左右のフライスによる切
削量が略等しくなるように、第1、第2のヘッドの左右
方向の移動制御が行われることになる。
【0041】このように測定完了後、図17に示すよう
に、前記測定シリンダ52が縮小すると共に、前記第1
のシリンダ39が縮小し、フライス加工の邪魔にならな
いように退避状態となる。
【0042】その後、前記テーブル16が前記門形フレ
ーム25と一体となって図17に矢印で示すように前進
し、該ワーク2が左右のフライス13,15間に所要に
配置され、該左右のフライス13,15によって、左右
の被加工面22e,22gにフライス加工が施される。
【0043】ワーク2の左右の被加工面22e,22g
にフライス加工を開始させるために要するテーブル16
の前進量A1(図15)は、ワーク2をフライスに極力
接近させてテーブル16に固定しているために、ワーク
の4面を加工する場合の前進量A2(図10)に比べて
少なくて済む。このようにテーブルの前進量が少なくて
済むことから、ワークをテーブルに位置決めセットし固
定した後における切削までの時間短縮を図り得ることと
なり、全体としてフライス加工の効率化を達成できるこ
とになる。この点は、L字状当接板を具える前記従来の
フライス盤によっては達成できない利点である。
【0044】〔その他の実施の形態〕 (1) 前記測定シリンダは、前記第2のヘッドに固定され
た状態にあればよいのであり、第2のヘッドに直接的に
固定されることもある。
【0045】(2) 前記ワーク前端検知器は、前記2面加
工を施す場合において、前記第2の当接部材41の位置
決め部よりも前方側において、ワークの前端を検知する
如く構成され、その検知信号を前記数値制御装置に送る
ものであれば、前記赤色レーザー光を用いるものの他、
非接触型や接触型等の各種の公知手段を用いることがで
きる。
【0046】(3) 前記第1、第2の当接部材41は、ワ
ークの位置決めを所要に行わせるものであれば、前記の
他、各種の位置決め部を具えるものとして構成すること
ができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るフライス盤によるときは、内蔵された
数値制御装置を活用することによって、テーブル面上へ
のワークの位置決めセットを正確にしかも簡易且つ能率
的に行うことができる。より具体的には、第1の当接部
材と第2の当接部材の双方を作用させることによって、
ワークの周方向の4面にフライス加工を施し得るよう
に、テーブルの回転軸線と、仕上がり寸法を想定したワ
ークの中心とを一致させる位置決めセット作業を、正確
に、しかも簡易且つ能率的に行うことができる。又、ワ
ークの対向する2面にのみフライス加工を施す場合は、
第2の当接部材は作用させずに、第1の当接部材とワー
ク前端検知器を作用させることにより、ワークの左右方
向の仕上がり寸法と、ワークの前後方向の実測寸法とに
基づいて設定されたワークの中心と、前記テーブルの回
転軸線とが一致するように、第1の当接部材41の位置
決めを行うことができる。かかることから、ワークの左
右方向の一面を前記第1の当接部材の位置決め部に当接
させると共に、ワークを該位置決め部に当接させた状態
で、前記ワーク前端検知器が該ワークの前端を検知する
までワークを前方向にスライドさせると、該ワーク前端
検知器が前記第2の当接部材の位置決め部よりも前方側
においてワークの前端を検知するように構成されている
ために、該ワークをフライスに極力接近状態となし得る
こととなる。このように本発明によるときは、周方向の
4面をフライス加工できながら、対向する2面のみにフ
ライス加工を施す場合は、ワークをフライスに極力接近
状態にして該ワークをテーブルに位置決めセットできる
ため、切削に際してのテーブルの移動時間をそれだけ短
縮でき、全体として生産性向上を期し得る利点がある。
このような効果は、L字状当接板を具える前記従来のフ
ライス盤によっては全く達成できない利点である。
【0048】(2) 又従来のフライス盤によるときは、前
記のように屈曲片p(図21)の突出長さを短く設定せ
ざるを得なかったために、前記L字状当接板の角部分に
ワークの角部分を正確に当接させ難く、ワークの位置決
めセットが不正確になる問題があり、特に、ワークが左
右方向に長い場合は、該ワークが前後方向で傾きやすい
ことから、前記L字の角部分に対するワークの角部分の
当接作業が不安定化してワークの位置決めセットが不正
確となる問題があったのであるが、本発明に係るフライ
ス盤によるときは、テーブル面上へのワークの位置決め
セットを、左右独立した第1の当接部材と第2の当接部
材を用いて行うため、第1の当接部材に対して第2の当
接部材を左右方向で大きく離間させることができる。従
って、ワークが左右方向に長い場合であっても、該ワー
クを両当接部材によって精度よく位置決めセットできる
利点がある。
【0049】(3) 特に測定装置を付加した場合は、測定
シリンダの伸縮動作によって、テーブル上に所要に位置
決めセットされたワークの左右方向の長さを正しく測定
できるため、該測定された寸法によって、左右のフライ
スによる切削量を略均等になし得、無理なく能率的にフ
ライス加工を施し得ることとなる。
【0050】(4) 又本発明が測定装置を付加したものと
して構成される場合、その測定シリンダを第2のシリン
ダと別個に設けているため、ワークの位置決めと同時に
ワークの長さを測定できる。なお前記第2のシリンダが
測定シリンダを兼用するように測定装置を構成すること
も可能ではある。しかし、かかる測定装置によってワー
クの長さを測定するためには、図18に示すように該第
2のシリンダ52を伸長させて、ロッド先端の位置め測
定片60の位置決め面61でワーク2の位置決めを行っ
た後、図19に示すように該第2のシリンダ52を一旦
縮小させて後、該ワーク2を、同図に一点鎖線で示すよ
うにテーブル16の所要量の前進によって前進せしめ、
その後図20に示すように前記第2のシリンダ52を伸
長させて、ロッド先端の位置決め測定片60の測定面6
2をワークの被加工面22hに当接させる工程を経ざる
を得ないことになる。このように前記測定装置によると
きは、ワーク長さ測定のために、テーブル16を前進さ
せる操作と第2のシリンダ52を伸縮させる動作が必須
となるのであり、これに伴う時間ロスが生産性低下を招
く問題を発生させることになる。これに対して、ワーク
の位置決めと同時にワークの長さを測定できる本発明に
よるときは、かかる時間ロスがなく、生産性向上を期し
得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフライス盤を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るフライス盤を門形フレームを省略
して示す斜視図である。
【図3】押圧シリンダの伸長により、押圧具がワークを
テーブル上に固定した状態を示す正面図である。
【図4】第1の位置決め装置を示す斜視図である。
【図5】第1の位置決め装置を示す斜視図である。
【図6】第2の位置決め装置と測定装置を示す斜視図で
ある。
【図7】第2の位置決め装置と測定装置を示す斜視図で
ある。
【図8】第1の当接部材と第2の当接部材とによるワー
クの位置決め工程を説明する平面図である。
【図9】ワークをテーブル上に所要に位置決めした状態
を示す平面図である。
【図10】測定装置によるワークの測定要領を説明する
平面図である。
【図11】実際長さに基づくワークの左右方向の中心
と、仕上がり寸法に基づくワークの左右方向の中心のず
れを説明する説明図である。
【図12】フライス加工の開始時の状態を示す平面図で
ある。
【図13】ワークの対向する2面のフライス加工が終了
した後においてワークを90度回転させ、ワークの寸法
を測定する工程を示す平面図である。
【図14】フライス加工の開始時の状態を示す平面図で
ある。
【図15】ワークの対向する2面のみをフライス加工す
る場合におけるワークの位置決め工程を説明する平面図
である。
【図16】そのワークの寸法を測定する工程を説明する
平面図である。
【図17】そのワークに対してフライス加工を施す場合
の加工開始時の状態を示す平面図である。
【図18】第2のシリンダが測定シリンダを兼用するよ
うに構成された場合におけるワークの位置決め工程を説
明する平面図である。
【図19】その場合におけるワークの寸法測定のために
シリンダが一旦縮小した状態を示す平面図である。
【図20】シリンダが伸長してワークの寸法を測定する
工程を示す平面図である。
【図21】従来の、ワーク位置決め手段を具えた数値制
御装置内蔵フライス盤を示す平面図である。
【図22】そのフライス盤によるワークの加工開始時の
状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 フライス盤 2 ワーク 9 第1のヘッド 10 第2のヘッド 13 フライス 15 フライス 16 テーブル 20 第1の位置決め装置 21 第2の位置決め装置 22 被加工面 23 測定装置 25 門形フレーム 27 押圧シリンダ 39 第1のシリンダ 41 第1の当接部材 42 位置決め部 46 第2のシリンダ 49 第2の当接部材 50 位置決め部 52 測定シリンダ 55 測定片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視で正方形状乃至長方形状をなすワ
    ークの前後面と左右面の4面のフライス加工と、左右面
    のみのフライス加工を、ワークの所要の位置決めを行っ
    て選択的に施すことのできるワーク位置決め手段を具え
    た数値制御装置内蔵フライス盤であって、前記数値制御
    装置により前後方向で移動制御され且つ垂直な軸線回り
    に回転せしめられるテーブルと、前記数値制御装置にて
    左右方向で移動制御され且つフライスが取り付けられ
    る、第1のヘッドと第2のヘッドと、前記ワークをテー
    ブル上に位置決めするために、該ワークの左右方向の一
    方の面が当接し得る位置決め部を有した第1の当接部材
    と、前記ワークの前後方向の面のうち、前記ヘッドに近
    い側の面に当接し得る位置決め部を有した第2の当接部
    材と、2面加工用のワーク前端検知器とを具えており、 前記第1の当接部材は、前記第1のヘッドに付設された
    第1のシリンダのロッド先端に設けられ、前記ワークの
    左右方向の一方の面を該第1の当接部材の前記位置決め
    部に当接させた状態で、該ワークを前後方向に移動可能
    となされ、又前記第2の当接部材は、前記第2のヘッド
    に付設された第2のシリンダのロッド先端に設けられて
    おり、該第2のシリンダは、前記4面加工を施す場合は
    伸長するが、前記2面加工を施す場合は伸長しないよう
    になされており、又前記ワーク前端検知器は、前記2面
    加工を施す場合において、前記第2の当接部材の前記位
    置決め部よりも前方側において、ワークの前端を検知す
    る如くなされており、 前記4面加工に際しては、前記第1、第2のシリンダが
    伸長状態となって、前記第1、第2のヘッドが前記数値
    制御装置にて左右方向で移動制御されると共に、前記テ
    ーブルが前記数値制御装置にて前後方向で移動制御さ
    れ、これにより、前記第1、第2の当接部材が前記テー
    ブル上に所要に位置決めされる如くなされており、前記
    ワークの左右面の一方と前記前後面の一方を前記第1、
    第2の当接部材の位置決め部に夫々当接させることによ
    り、前記テーブルの前記回転軸線と、前記ワークの仕上
    がり寸法に基づいて設定されたワークの中心とを一致さ
    せ得るようになされ、該ワークの位置決め後、フライス
    加工の障害とならないように前記第1、第2のシリンダ
    を共に縮小状態となし得るようになされており、 一方、前記2面加工に際しては、前記第1のシリンダが
    伸長状態となって、前記第1のヘッドが前記数値制御装
    置にて左右方向で移動制御されると共に前記テーブルが
    前記数値制御装置にて前後方向で移動制御され、これに
    より、前記第1の当接部材が前記テーブル上に所要に位
    置決めされる如くなされており、前記ワークの左右面の
    一方を前記第1の当接部材の位置決め部に当接させると
    共に該ワークの前端が前記ワーク前端検知器で検知され
    た状態とすることにより、ワークの左右方向の仕上がり
    寸法と、ワークの前後方向の実測寸法とに基づいて設定
    されたワークの中心と、前記テーブルの前記回転軸線と
    を一致させ得るようになされており、該ワークの位置決
    め後、フライス加工の障害とならないように前記第1の
    シリンダを縮小状態となし得ることを特徴とするワーク
    位置決め手段を具えた数値制御装置内蔵フライス盤。
  2. 【請求項2】 前記ワークの位置決めが完了した後に、
    前記第2のヘッドに固定された状態にある、前記第2の
    シリンダとは別個に設けた測定シリンダが伸長すること
    により、そのロッド先端に設けた測定片が、前記ワーク
    の左右方向の他方の面に当接可能となされ、前記測定シ
    リンダが縮小状態における、前記ワークの左右方向の一
    方の面に当接状態にある前記第1の当接部材の位置決め
    部と前記測定片との間の距離、及び前記測定片の移動量
    によって、前記ワークの左右方向の長さを測定可能とな
    されており、又前記数値制御装置にて、測定された前記
    長さと前記ワークの左右方向の仕上がり寸法の差の略半
    分づつを前記第1、第2のヘッドに取り付けたフライス
    の切削量に割り振るようになされていることを特徴とす
    る請求項1記載のワーク位置決め手段を具えた数値制御
    装置内蔵フライス盤。
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