JP3453274B2 - ガセット袋 - Google Patents
ガセット袋Info
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Description
るものであり、詳しくは、方形状のハム・ソーセジ等を
製造する際に好適に使用し得るガセット袋に関するもの
である。
部に折り込みシールを行うガセット加工によって形成さ
れた袋を意味し、方形状のハム・ソーセジ等を製造する
際に好適に使用されている。そして、ガセット加工にも
各種の形態があり、例えば、通常のガセット加工の場合
は、円筒体の端部を方形状に形成し、その対向する2辺
をそれらの略中央から谷折りしてこれに他の2辺を重ね
合わせて直線状のヒートシールバーによってヒートシー
ルする。
ガセット袋は、ハム・ソーセジの容器として使用した
際、時として、ガセット加工により形成される各ヒート
シールラインの交差部において破損事故を惹起する問題
がある。すなわち、ハム・ソーセジは、基本的には、ガ
セット袋に原料を充填した後に加熱処理して製造される
が、原料充填時の充填圧や加熱処理時の膨張圧により、
ヒートシールラインの交差部が破損するという問題があ
る。
あり、その目的は、ガセット加工により形成される各ヒ
ートシールラインの交差部において破損事故が防止さ
れ、方形状のハム・ソーセジ等を製造する際に好適に使
用し得るガセット袋を提供することにある。
重ねた結果、ガセット加工により形成される各ヒートシ
ールラインの交差部を特定形状に構成することにより、
上記の目的を容易に達成し得るとの知見を得た。
のであり、その第1の要旨は、少なくともヒートシール
性樹脂の最内層と耐熱性樹脂の最外層から構成される積
層フイルムの円筒体の端部をヒートシールして成るガセ
ット袋であって、ガセット加工により形成される各ヒー
トシールラインの交差部が外方に膨出する形状を備えて
いることを特徴とするガセット袋に存し、その第2の要
旨は、少なくともヒートシール性樹脂の最内層と耐熱性
樹脂の最外層から構成される積層フイルムの円筒体の端
部をヒートシールして成るガセット袋であって、ガセッ
ト加工により形成される各ヒートシールラインの交差部
が略円弧形状であることを特徴とするガセット袋に存す
る。
本発明において、ガセット袋の構成材料としては、常法
に従い、ヒートシール性樹脂の最内層と耐熱性樹脂の最
外層から構成される積層フイルムを使用することが出来
る。ところで、一般に、ハム・ソーセジは、袋に原料を
充填した後に加熱処理して製造される。そして、方形状
製品の場合、上記の加熱処理は、方形状のリテイナー内
で行われる。
使用して製造された方形状製品は、方形状のリテイナー
を使用しているにも拘らず、端部の形状が半球状となる
所謂角落ちが生じる欠点がある。従って、方形状のスラ
イス製品が要求されるサンドイッチ等の用途において
は、製品端部は使用出来ずに歩留りが低いと言う問題が
ある。
イスハム・ソーセージ製品を歩留り良く製造するという
観点から、上記の積層フイルムとして、少なくとも、ポ
リオレフィン樹脂層(A)、変性ポリオレフィン樹脂層
(B)、ガスバリヤ性樹脂層(C)を順次に積層した多
層構造を有し、かつ、上記のポリオレフィン樹脂層
(A)は密度が0.880〜0.970g/cm3 であ
り且つヒートシール層として最内層に配置されている未
延伸積層フイルム(1)、または、少なくとも、ポリオ
レフィン樹脂層(A)、変性ポリオレフィン樹脂層
(B)、ガスバリヤ性樹脂層(C)、変性ポリオレフィ
ン樹脂層(B)を順次に積層した多層構造を有し、か
つ、上記のポリオレフィン樹脂層(A)は密度が0.8
8〜0.970g/cm3 であり且つヒートシール層と
して最内層に配置されている未延伸積層フイルム(2)
を使用することが推奨される。斯かる未延伸積層フイル
ムは、加熱処理後におけるガセット袋からの製品取り出
しが極めて容易であるという効果をも有する。
しては、低密度ポリエチレン(LDPE:密度0.91
0〜0.929g/cm3 )、中密度ポリエチレン(M
DPE:密度0.930〜0.941g/cm3 )、高
密度ポリエチレン(HDPE:密度0.942〜0.9
65g/cm3 )、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E:密度0.918〜0.940g/cm3 )、これら
のブレンド品などの他、各種のポリプロピレンが挙げら
れる。なお、上記の密度はJUS K 6748−19
81による値である。
のα−オレフィンとの共重合体(エチレン含有量:86
〜99.5モル%)であり、従来の高圧法により製造さ
れたLDPEとは異なる低中密度のポリエチレンであ
る。高圧法LDPEとLLDPEとの構造的違いは、前
者は多分岐状の分子構造であり、後者は直鎖状の分子構
造となっている点である。LLDPEの製造において、
エチレンと共重合されるα−オレフィンとしては、ブテ
ン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、
4−メチルペンテン−1等が挙げられる。これらの共重
合は、所謂チーグラーナッタ型触媒を使用した低中圧法
によって行われる。
ば、ユニポール(UCC社)、ダウレックス(ダウケミ
カル)、スクレアー(デュポンカナダ社)、マーレック
ス(フィリップス社)、ネオゼツクス及びウルトゼツク
ス(三井石油化学)、日石リニレツクス(日本石油化学
社)、スタミレツクス(DSM社)等が挙げられる。
脂(APO)は、エチレン成分および/またはプロピレ
ン成分を主たる構成成分としたポリオレフィン樹脂に
α,β不飽和カルボン酸またはその誘導体を共重合およ
び/またはグラフト重合させて製造される。
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−エチルアクリル酸共重合体、エチレン−
アクリル酸ナトリウム共重合体などが挙げられる。
ン酸またはその誘導体としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、メチルメタクリル酸、アクリル酸ナトリウム、ア
クリル酸亜鉛、酢酸ビニル、グリシジルメタクリレート
等が挙げられ、分子鎖中に40モル%以内の範囲内で含
まれる。共重合変性ポリオレフィン樹脂としては、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−エチルアクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸ナトリウム共重合体などが挙げられ
る。
ボン酸またはその誘導体としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸あるいはこれらの酸無水物、または、これらの酸のエ
ステル等が挙げられる。これらの変性用化合物の中で
は、特に、無水マレイン酸が好適である。また、グラフ
ト量は、ポリオレフィン樹脂に対し0.01〜25重量
%、好ましくは0.05〜1.5重量%の範囲から選択
される。
オレフィン樹脂とα,β−不飽和カルボン酸またはその
誘導体とを樹脂温度150〜300℃で溶融混合するこ
とにより行われる。グラフト反応に際しては、反応を効
率よく行なわせるために、α,α′−ビス−t−ブチル
パーオキシ−p−ジイソプロピルベンゼン等の有機過酸
化物を0.001〜0.05重量%配合するのがよい。
は、ポリアミド(PA)、エチレン−酢酸ビニル共重合
体鹸化物(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネー
ト(PC)等が挙げられる。これらの中では、ポリアミ
ド(PA)又はエチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物
(EVOH)が好適に使用される。
員環以上のラクタム、(2)重合可能なω−アミノ酸、
(3)ジアミンとジカルボン酸の各ポリアミド原料の重
縮合によって得られるポリアミド樹脂を使用することが
出来る。
は、ε−カプロラクタム、エナントラクタム、α−ピロ
リドン、α−ピペリドン等が挙げられ、重合可能なω−
アミノ酸としては、具体的には、6−アミノヘキサン
酸、7−アミノヘプタン酸、11−アミノウンデカン
酸、9−アミノノナン酸などが挙げられる。
チレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチ
レンジアミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレ
ンジアミン等が挙げられ、ジカルボン酸としては、具体
的には、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セ
バチン酸、ドデカン二塩基酸、グルタール酸などが挙げ
られる。
としては、ナイロン4、6、7、8、11、12、6・
6、6・10、6・11、6・12、6T、6/6・
6、6/12、6/6T、6I/6T等が挙げられる。
性ポリオレフィン樹脂層(B)は、接着剤層として機能
し、ガスバリヤ性樹脂層(C)は、積層フイルムにガス
バリヤ性と実用的な強度を付与する機能を有する。ポリ
オレフィン樹脂層(A)は、上記の特定範囲の密度を有
していることにより、ヒートシール性、耐ピンホール、
製品との離型性などに優れる。ポリオレフィン樹脂層
(A)を構成するポリエチレン樹脂の好ましい密度は、
0.925〜0.955g/cm3 である。斯かる密度
範囲のポリエチレン樹脂は、融点が約125〜135℃
であり、製品との離型性が特に優れるため、加熱処理後
におけるガセット袋からの製品取り出しが極めて容易で
ある特徴を有する。
DPE、LLDPE、MDPE、HDPE、PPの単品
によって構成されるが、これらのブレンド品によって構
成することも出来る。LLDPEから成るポリオレフィ
ン樹脂層(A)は特に好ましく推奨される。
バリヤ性樹脂層(C)に更に変性ポリオレフィン樹脂層
(B)とガスバリヤ性樹脂層(C)とを順次に追加積層
することが出来る。追加積層されたガスバリヤ性樹脂層
(C)は、ガスバリヤ性と強度を一層高める機能を有す
る。
フィン樹脂層(A)の厚さは、通常20〜100μm、
好ましくは30〜70μm、変性ポリオレフィン樹脂層
(B)の厚さは、通常2〜30μm、好ましくは5〜1
5μm、ガスバリヤ性樹脂層(C)の厚さは、通常5〜
50μm、好ましくは10〜30μmの範囲から選択さ
れる。
フイルム(1)の、ポリオレフィン樹脂層(A)/変性
ポリオレフィン樹脂層(B)/ガスバリヤ性樹脂層
(C)から成る多層構造のガスバリヤ性樹脂層(C)に
変性ポリオレフィン樹脂層(B)を追加積層した構造を
有する。追加積層した変性ポリオレフィン樹脂層(B)
は、積層フイルムの強度を高める機能を有する。そし
て、その厚さは、通常5〜40μm、好ましくは10〜
30μmの範囲から選択される。
た変性ポリオレフィン樹脂層(B)に更にポリオレフィ
ン樹脂層(A)を追加積層することが出来る。追加積層
したポリオレフィン樹脂層(A)は、積層フイルムの強
度を一層高める機能を有する。そして、その厚さは、通
常5〜50μm、好ましくは10〜30μmの範囲から
選択される。
ず、例えば共押出環状ダイを使用した下向水冷成形法に
よって積層フイルムの円筒体を製造し、次いで、当該円
筒体の一端をガセット加工することにより製造される。
上記の共押出成形法およびガセット加工は、それ自体、
何れも公知の技術であり、その好ましい態様の概要は次
の通りである。
環状ダイの下方にサイズ用リングが内部に備えられた水
槽を配置し、当該水槽の下方に安内板と巻取ロールとを
順次に配置して成る設備を使用し、そして、環状ダイか
ら複数種類の原料樹脂を実質的に延伸が起こらない様に
共押し出しし、サイズ用リングの間を通過させて冷却し
た後、積層フイルムの円筒体を安内板を通して巻取ロー
ルに供給して折り畳み、ダブルフイルムとして巻き取る
方法である。従って、本発明の積層フイルムは、その好
ましい態様において、実質的に未延伸フイルムであり、
長さ方向(MD)及び幅方向(TD)の加熱収縮率(J
IS K 6734)が何れも5%以下である。
であって、(a)は側面説明図、(b)は開放端部側の
斜視説明図、図2は、本発明のガセット袋の他の一例の
側面説明図、図3は、図1に示すガセット袋を使用した
方形状ハムの部分説明図である。
徴は、図1に示す様に、ガセット加工により形成される
各ヒートシールライン(2)の交差部(3)が外方に膨
出する形状を備えている点に存する。斯かる特徴的な構
成により、本発明のガセット袋(1)は、上記の各ヒー
トシールライン(2)の交差部(3)における破損事故
が防止され、方形状のハム・ソーセジ等を製造する際に
好適に使用することが出来る。
は、方形状のハム・ソーセジの製造工程において、原料
充填時の充填圧や加熱処理時の膨張圧によって受けるヒ
ートシールラインの交差部に集中せんとする応力を分散
する作用を有する。そして、上記の膨出形状は、特に制
限されず、例えば方形状を含めた任意の形状から選択す
ることが出来るが、図3に例示する様に、ガセット袋に
内容物を充填した際に各ヒートシールライン(2)の交
差部(3)が略半球形状の膨出部を形成する形状が好適
である。斯かる略半球形状部の寸法は、任意に選択する
ことが出来るが、ガセット袋に原料を充填して方形状の
ハム・ソーセジとした際における底円の直径として通常
5〜20mm、膨張高さとして通常5〜15mmとされ
る。
徴は、図2に示す様に、ガセット加工により形成される
各ヒートシールライン(2)の交差部(3′)が略円弧
形状であることを特徴とする。すなわち、図2に示すガ
セット袋(1)は、各ヒートシールライン(2)の交差
部(3′)が略円弧形状であることを条件とし、交差部
(3′)が外方に膨出していることを必要としない。す
なわち、交差部(3′)は、各ヒートシールライン
(2)の直線部の仮想交点(三角部)と接触していて
も、または、その内側に存在してもよい。交差部
(3′)における略円弧形状は、図1に示すガセット袋
(1)と同様に、ヒートシールラインの交差部に集中せ
んとする応力を分散する作用を有する。交差部(3′)
の略円弧の半径(R)は、通常5〜20mm、好ましく
は5〜15mmとされる。図2に示すガセット袋(1)
に原料を充填して方形状のハム・ソーセジとした際、交
差部(3′)は、通常、極僅かであるが、凹部を形成す
る。
(1)の交差部(3)及び(3′)の前記の各形状は、
何れも、適切なR部が設けられたヒートシールバーを使
用するガセット加工により容易に得ることが出来る。
理されたハム原料を充填した後にリテイナーにセットと
して加熱処理することにより方形状ハムの製造を行い、
その原料充填充填工程および加熱処理工程においてヒー
トシールラインの交差部が破損した割合を調査した。調
査個数は1,000個とした。
状ハムの製造を行い、長手方向中心部の縦横の何れかが
7.5cm以下部を切取り、全体に対する割合(重量
%)を角落損失量とした。
6734に準拠して長さ方向(MD)及び幅方向(T
D)について測定した。
よって表2に示す積層フイルムの円筒体を製造した。押
出温度は240℃、水冷温度は28℃、巻取速度は15
m/min.とした。次いで、得られた円筒体を所定長
さにスリットし、その一端部に、R部が設けられたヒー
トシールバーを使用したガセット加工を行い、各ヒート
シールライン(2)の交差部(3)が図1(a)に示す
様に外方に膨出する形状であるガセット袋を得た。
料を充填した後、リテイナーにセットして加熱処理し、
長手方向中心部の縦横が共に8cmで且つ全長が35c
mの方形状ハムを製造した。そして、製造過程における
破損事故の割合を調査し、また、得られた方形状ハムに
ついて角落ち損失量を測定した。更に、上記の積層フイ
ルムの長さ方向(MD)及び幅方向(TD)の加熱収縮
率を測定した。これらの結果を表3に示す。なお、上記
の方形状ハムにおいて袋の各ヒートシールライン(2)
の交差部(3)に形成された略半球形状部の底円の直径
は15mm、膨張高さは通常8mmであった。
よって表2に示す積層フイルムの円筒体を製造した。押
出温度は240℃、水冷温度は28℃、巻取速度は20
m/min.とした。次いで、実施例1と同様に、各ヒ
ートシールライン(2)の交差部(3)が図1(a)に
示す様に外方に膨出する形状であるガセット袋を得、方
形状ハムを製造した。破損事故の割合、角落ち損失量お
よび積層フイルム加熱収縮率の各測定結果を表3に示
す。なお、上記の方形状ハムにおいて袋の各ヒートシー
ルライン(2)の交差部(3)に形成された略半球形状
部の底円の直径は15mm、膨張高さは通常8mmであ
った。
よって表2に示す積層フイルムの円筒体を製造した。押
出温度は240℃、水冷温度は28℃、巻取速度は20
m/min.とした。次いで、実施例1と同様に、各ヒ
ートシールライン(2)の交差部(3)が図1(a)に
示す様に外方に膨出する形状であるガセット袋を得、方
形状ハムを製造した。破損事故の割合、角落ち損失量お
よび積層フイルム加熱収縮率の各測定結果を表3に示
す。なお、上記の方形状ハムにおいて袋の各ヒートシー
ルライン(2)の交差部(3)に形成された略半球形状
部の底円の直径は15mm、膨張高さは通常8mmであ
った。
よって表2に示す積層フイルムの円筒体を製造した。押
出温度は240℃、水冷温度は28℃、巻取速度は20
m/min.とした。次いで、実施例1と同様に、各ヒ
ートシールライン(2)の交差部(3)が図1(a)に
示す様に外方に膨出する形状であるガセット袋を得、方
形状ハムを製造した。破損事故の割合、角落ち損失量お
よび積層フイルム加熱収縮率の各測定結果を表3に示
す。なお、上記の方形状ハムにおいて袋の各ヒートシー
ルライン(2)の交差部(3)に形成された略半球形状
部の底円の直径は15mm、膨張高さは通常8mmであ
った。
ルバーを使用したガセット加工を行い、各ヒートシール
ライン(2)の交差部(3′)が略円弧形であるガセッ
ト袋を得、当該ガセット袋を使用した以外は、実施例1
と同様にして方形状ハムを製造した。破損事故の割合、
角落ち損失量および積層フイルム加熱収縮率の各測定結
果を表3に示す。なお、上記のガセット袋の各ヒートシ
ールライン(2)の交差部(3′)の円弧は、各ヒート
シールライン(2)の直線部の仮想交点(三角部)の内
側に存在しており、そして、円弧の半径(R)は約10
mmであった。
直線状のヒートシールを伴うガセット加工を行ってガセ
ット袋を得、当該ガセット袋を使用した以外は、実施例
1と同様にして方形状ハムを製造した。そして、破損事
故の割合、角落ち損失量および積層フイルム加熱収縮率
の各測定結果を表3に示す。なお、得られたガセット袋
の各ヒートシールラインの交差部は、直線の交差によ
り、平面視の状態では三角形を形成し、従って、三角形
の頂点を超える膨出形状部が存在しない形状を有してい
た。
ットし、その一端部をクリップ結紮加工して収縮袋を得
た。次いで、この収縮袋を使用して実施例1と同様にし
て方形状ハムを製造し、角落ち損失量を測定した。その
結果を上記の積層フイルム加熱収縮率の測定結果と共に
表3に示す。
加工により形成される各ヒートシールラインの交差部に
おける破損事故が防止され、方形状のハム・ソーセジ等
を製造する際に好適に使用し得るガセット袋が提供さ
れ、本発明は食肉加工分野に寄与する所が大である。
あって、(a)は側面説明図、(b)は開放端部側の斜
視説明図である。
説明図である。
状ハムの部分説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 少なくともヒートシール性樹脂の最内層
と耐熱性樹脂の最外層から構成される積層フイルムの円
筒体の端部をヒートシールして成るガセット袋であっ
て、ガセット加工により形成される各ヒートシールライ
ンの交差部が外方に膨出する形状を備えていることを特
徴とするガセット袋。 - 【請求項2】 ガセット袋に内容物を充填した際に各ヒ
ートシールラインの交差部が略半球形状の膨出部を形成
する請求項1に記載のガセット袋。 - 【請求項3】 少なくともヒートシール性樹脂の最内層
と耐熱性樹脂の最外層から構成される積層フイルムの円
筒体の端部をヒートシールして成るガセット袋であっ
て、ガセット加工により形成される各ヒートシールライ
ンの交差部が略円弧形状であることを特徴とするガセッ
ト袋。 - 【請求項4】 積層フイルムが、少なくとも、ポリオレ
フィン樹脂層(A)、変性ポリオレフィン樹脂層
(B)、ガスバリヤ性樹脂層(C)を順次に積層した多
層構造を有し、かつ、上記のポリオレフィン樹脂層
(A)は密度が0.880〜0.970g/cm3 であ
り且つヒートシール層として最内層に配置されている未
延伸積層フイルムである請求項1〜3の何れかに記載の
ガセット袋。 - 【請求項5】 未延積層フイルムが、ガスバリヤ性樹脂
層(C)に更に変性ポリオレフィン樹脂層(B)とガス
バリヤ性樹脂層(C)とを順次に積層した多層構造を有
している請求項4に記載のガセット袋。 - 【請求項6】 積層フイルムが、少なくとも、ポリオレ
フィン樹脂層(A)、変性ポリオレフィン樹脂層
(B)、ガスバリヤ性樹脂層(C)、変性ポリオレフィ
ン樹脂層(B)を順次に積層した多層構造を有し、か
つ、上記のポリオレフィン樹脂層(A)は密度が0.8
80〜0.970g/cm3 であり且つヒートシール層
として最内層に配置されている未延伸積層フイルムであ
る請求項1〜3に記載のガセット袋。 - 【請求項7】 未延伸積層フイルムが、外層側の変性ポ
リオレフィン樹脂層(B)に更にポリオレフィン樹脂層
(A)を積層した多層構造を有している請求項6に記載
のガセット袋。 - 【請求項8】 ガスバリヤ性樹脂が、ポリアミド(P
A)、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物(EVO
H)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエ
チレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)、ポリカーボネート(PC)の群から
選択されす何れかの1種または2種以上である請求項4
〜6の何れかに記載のガセット袋。 - 【請求項9】 長さ方向(MD)及び幅方向(TD)の
加熱収縮率(JISK 6734)が5%以下である請
求項1〜8の何れかに記載のガセット袋。
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JP10827597A JP3453274B2 (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | ガセット袋 |
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JP10827597A Expired - Lifetime JP3453274B2 (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | ガセット袋 |
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