JP3400904B2 - ガセット袋 - Google Patents

ガセット袋

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガセット袋に関す
るものであり、詳しくは、方形状のハム・ソーセジ等を
製造する際に好適なガセット袋に関するものである。
【0002】一般に、ハム・ソーセジは、収縮フイルム
から成る袋に原料を充填した後に加熱処理して製造され
る。そして、方形状製品の場合、上記の加熱処理は、方
形状のリテイナー内で行われる。ところで、収縮フイル
ムから成る筒状袋を使用して製造された方形状製品は、
方形状のリテイナーを使用しているにも拘らず、端部の
形状が半球状となる所謂角落ちが生じる欠点がある。従
って、方形状のスライス製品が要求されるサンドイッチ
等の用途においては、製品端部は使用出来ずに歩留りが
低いと言う問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、方形状のスライ
スハム・ソーセージ製品を歩留り良く製造することが出
来るガセット袋を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく種々検討を重ねた結果、特定の材料構成
から成る積層フイルムは、ガセット袋に好適であり、し
かも、加熱処理後におけるガセット袋からの製品取り出
しが極めて容易であるとの知見を得た。
【0005】すなわち、本発明の第1の要旨は、未延伸
積層フイルムの円筒体の端部をヒートシールして成るガ
セット袋であって、上記の積層フイルムは、少なくと
も、ポリエチレン樹脂層(A)、変性ポリオレフィン樹
脂層(B)、ポリアミド樹脂層(C)を順次に積層した
多層構造を有し、かつ、上記のポリエチレン樹脂層
(A)は、密度が0.910〜0.965g/cm3
あり且つヒートシール層として最内層に配置されている
ことを特徴とするガセット袋に存する。
【0006】そして、本発明の第2の要旨は、未延伸積
層フイルムの円筒体の端部をヒートシールして成るガセ
ット袋であって、上記の積層フイルムは、少なくとも、
ポリエチレン樹脂層(A)、変性ポリオレフィン樹脂層
(B)、ポリアミド樹脂層(C)、変性ポリオレフィン
樹脂層(B)を順次に積層した多層構造を有し、かつ、
上記のポリエチレン樹脂層(A)は、密度が0.910
〜0.965g/cm3 であり且つヒートシール層とし
て最内層に配置されていることを特徴とするガセット袋
に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明において、使用される積層フイルムの構成
材料について説明する。本発明で使用されるポリエチレ
ン樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE:密度
0.910〜0.929g/cm3 )、中密度ポリエチ
レン(MDPE:密度0.930〜0.941g/cm
3 )、高密度ポリエチレン(HDPE:密度0.942
〜0.965g/cm3 )、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE:密度0.918〜0.940g/c
3 )、これらのブレンド品などが挙げられる。なお、
上記の密度はJUS K 6748−1981による値
である。
【0008】LLDPEは、エチレンと炭素数3〜13
のα−オレフィンとの共重合体(エチレン含有量:86
〜99.5モル%)であり、従来の高圧法により製造さ
れたLDPEとは異なる低中密度のポリエチレンであ
る。高圧法LDPEとLLDPEとの構造的違いは、前
者は多分岐状の分子構造であり、後者は直鎖状の分子構
造となっている点である。LLDPEの製造において、
エチレンと共重合されるα−オレフィンとしては、ブテ
ン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、
4−メチルペンテン−1等が挙げられる。これらの共重
合は、所謂チーグラーナッタ型触媒を使用した低中圧法
によって行われる。
【0009】上記のLLDPEの具体例を商品名で示せ
ば、ユニポール(UCC社)、ダウレックス(ダウケミ
カル)、スクレアー(デュポンカナダ社)、マーレック
ス(フィリップス社)、ネオゼツクス及びウルトゼツク
ス(三井石油化学)、日石リニレツクス(日本石油化学
社)、スタミレツクス(DSM社)等が挙げられる。
【0010】本発明で使用される変性ポリオレフィン樹
脂(APO)は、エチレン成分および/またはプロピレ
ン成分を主たる構成成分としたポリオレフィン樹脂に
α,β不飽和カルボン酸またはその誘導体を共重合およ
び/またはグラフト重合させて製造される。
【0011】上記のポリオレフィン樹脂としては、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−エチルアクリル酸共重合体、エチレン−
アクリル酸ナトリウム共重合体などが挙げられる。
【0012】上記の共重合されるα,β−不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、メチルメタクリル酸、アクリル酸ナトリウム、ア
クリル酸亜鉛、酢酸ビニル、グリシジルメタクリレート
等が挙げられ、分子鎖中に40モル%以内の範囲内で含
まれる。共重合変性ポリオレフィン樹脂としては、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−エチルアクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸ナトリウム共重合体などが挙げられ
る。
【0013】上記のグラフトされるα,β−不飽和カル
ボン酸またはその誘導体としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸あるいはこれらの酸無水物、または、これらの酸のエ
ステル等が挙げられる。これらの変性用化合物の中で
は、特に、無水マレイン酸が好適である。また、グラフ
ト量は、ポリオレフィン樹脂に対し0.01〜25重量
%、好ましくは0.05〜1.5重量%の範囲から選択
される。
【0014】グラフト反応は、常法に従い、通常、ポリ
オレフィン樹脂とα,β−不飽和カルボン酸またはその
誘導体とを樹脂温度150〜300℃で溶融混合するこ
とにより行われる。グラフト反応に際しては、反応を効
率よく行なわせるために、α,α′−ビス−t−ブチル
パーオキシ−p−ジイソプロピルベンゼン等の有機過酸
化物を0.001〜0.05重量%配合するのがよい。
【0015】本発明で使用するポリアミド樹脂として
は、(1)3員環以上のラクタム、(2)重合可能なω
−アミノ酸、(3)ジアミンとジカルボン酸の各ポリア
ミド原料の重縮合によって得られるポリアミド樹脂を使
用することが出来る。
【0016】3員環以上のラクタムとしては、具体的に
は、ε−カプロラクタム、エナントラクタム、α−ピロ
リドン、α−ピペリドン等が挙げられ、重合可能なω−
アミノ酸としては、具体的には、6−アミノヘキサン
酸、7−アミノヘプタン酸、11−アミノウンデカン
酸、9−アミノノナン酸などが挙げられる。
【0017】ジアミンとしては、具体的には、ヘキサメ
チレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチ
レンジアミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレ
ンジアミン等が挙げられ、ジカルボン酸としては、具体
的には、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セ
バチン酸、ドデカン二塩基酸、グルタール酸などが挙げ
られる。
【0018】本発明で使用するポリアミド樹脂の具体例
としては、ナイロン4、6、7、8、11、12、6・
6、6・10、6・11、6・12、6T、6/6・
6、6/12、6/6T、6I/6T等が挙げられる。
【0019】次に、本発明の第1の要旨に係る積層フイ
ルムについて説明する。この発明においては、少なくと
も、ポリエチレン樹脂層(A)、変性ポリオレフィン樹
脂層(B)、ポリアミド樹脂層(C)を順次に積層した
多層構造を有し、かつ、上記のポリエチレン樹脂層
(A)は、密度が0.910〜0.965g/cm3
あり且つヒートシール層として最内層に配置されている
積層フイルムを使用する。
【0020】上記の積層フイルムにおいては、変性ポリ
オレフィン樹脂層(B)は、接着剤層として機能し、ポ
リアミド樹脂層(C)は、積層フイルムにガスバリヤ性
と実用的な強度を付与する機能を有する。ポリエチレン
樹脂層(A)は、上記の特定範囲の密度を有しているこ
とにより、ヒートシール性、耐ピンホール、製品との離
型性などに優れる。ポリエチレン樹脂層(A)の好まし
い密度は、0.925〜0.955である。斯かる密度
範囲のポリエチレン樹脂層(A)は、融点が約125〜
135℃であり、製品との離型性が特に優れるため、加
熱処理後におけるガセット袋からの製品取り出しが極め
て容易である特徴を有する。
【0021】ポリエチレン樹脂層(A)は、LDPE、
LLDPE、MDPE、HDPEの単品によって構成さ
れるが、上記の各PE同志のブレンド品によって構成す
ることも出来る。LLDPEから成るポリエチレン樹脂
層(A)は特に好ましく推奨される。
【0022】本発明の第1の要旨に係る積層フイルム
は、上記のポリアミド樹脂層(C)に更に変性ポリオレ
フィン樹脂層(B)とポリアミド樹脂層(C)とを順次
に追加積層することが出来る。追加積層されたポリアミ
ド樹脂層(C)は、ガスバリヤ性と強度を一層高める機
能を有する。
【0023】上記の各積層フイルムにおいて、ポリエチ
レン樹脂層(A)の厚さは、通常20〜100μm、好
ましくは30〜70μm、変性ポリオレフィン樹脂層
(B)の厚さは、通常2〜30μm、好ましくは5〜1
5μm、ポリアミド樹脂層(C)の厚さは、通常5〜5
0μm、好ましくは10〜30μmの範囲から選択され
る。本発明の第1の要旨に係る積層フイルムの多層構造
は、後述する通常のガセット加工袋およびKシールガセ
ット袋に特に好適である。
【0024】次に、本発明の第2の要旨に係る積層フイ
ルムについて説明する。この発明においては、少なくと
も、ポリエチレン樹脂層(A)、変性ポリオレフィン樹
脂層(B)、ポリアミド樹脂層(C)、変性ポリオレフ
ィン樹脂層(B)を順次に積層した多層構造を有し、か
つ、上記のポリエチレン樹脂層(A)は、密度が0.9
10〜0.965g/cm3 であり且つヒートシール層
として最内層に配置されている積層フイルムを使用す
る。
【0025】上記の積層フイルムは、本発明の第1の要
旨に係る、ポリエチレン樹脂層(A)/変性ポリオレフ
ィン樹脂層(B)/ポリアミド樹脂層(C)から成る多
層構造のポリアミド樹脂層(C)に変性ポリオレフィン
樹脂層(B)を追加積層した構造を有する。追加積層し
た変性ポリオレフィン樹脂層(B)は、積層フイルムの
強度を高める機能を有する。そして、その厚さは、通常
5〜40μm、好ましくは10〜30μmの範囲から選
択される。
【0026】本発明の第2の要旨に係る積層フイルム
は、追加積層した変性ポリオレフィン樹脂層(B)に更
にポリエチレン樹脂層(A)を追加積層することが出来
る。追加積層したポリエチレン樹脂層(A)は、積層フ
イルムの強度を一層高める機能を有する。そして、その
厚さは、通常5〜50μm、好ましくは10〜30μm
の範囲から選択される。本発明の第2の要旨に係る積層
フイルムの多層構造は、後述する通常のガセット加工袋
に特に好適である。
【0027】次に、本発明のガセット袋の製法について
説明する。本発明のガセット袋は、先ず、例えば共押出
環状ダイを使用した下向水冷成形法によって積層フイル
ムの円筒体を製造し、次いで、当該円筒体の一端をガセ
ット加工することにより製造される。上記の共押出成形
法およびガセット加工は、それ自体、何れも公知の技術
であり、その概要は次の通りである。
【0028】すなわち、上記の共押出成形法は、通常、
環状ダイの下方にサイズ用リングが内部に備えられた水
槽を配置し、当該水槽の下方に安内板と巻取ロールとを
順次に配置して成る設備を使用し、そして、環状ダイか
ら複数種類の原料樹脂を実質的に延伸が起こらない様に
共押し出しし、サイズ用リングの間を通過させて冷却し
た後、積層フイルムの円筒体を安内板を通して巻取ロー
ルに供給して折り畳み、ダブルフイルムとして巻き取る
方法である。従って、本発明の積層フイルムは、実質的
に未延伸フイルムであり、長さ方向(MD)及び幅方向
(TD)の加熱収縮率(JIS K 6734)が何れ
も5%以下である。
【0029】図1(a)〜(c)は通常のガセット加工
の模式的説明図であり、(a)及び(b)は端面説明
図、(c)は平面説明図である。また、図2はKシール
ガセット加工袋の一部の斜視説明図である。
【0030】ガセット加工は、円筒体の端部に折り込み
シールを行う加工法であり、通常のガセット加工の場合
は、円筒体の端部を方形状に形成し、図1(a)〜
(c)に示す通り、その対向する2辺(1)及び(2)
をそれらの略中央から谷折りしてこれに他の2辺(3)
及び(4)を重ね合わせて端部に沿って直線状のヒート
シールバーによってヒートシールする。図1中の符号
(5)は直線状ヒートシール部を表す。
【0031】本発明においては、上記の通常のガセット
加工の他にKシールガセット加工を行うことも出来る。
Kシールガセット加工の場合は、円筒体の端部を方形状
に形成し、その各辺をそれらの略中央から谷折りして突
き合わせてK型ヒートシールバーによってヒートシール
する。そして、方形状に形成された円筒体の端部に図に
示す様なK型ヒートシール部(6)…を形成する。
【0032】本発明のガセット袋は、長さ方向(MD)
及び幅方向(TD)の加熱収縮率(JIS K 673
4)が何れも5%以下であると言う特徴を有する。従っ
て、本発明のガセット袋に例えばハム・ソーセジ原料を
充填した後、リテイナー内にセットして蒸気加熱やボイ
ル等の加熱処理を行って方形状のハム・ソーセジを製造
した場合、角落ちが非常に少ない製品が得られる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の例におい
て使用した積層フイルムの構成材料および評価方法は次
の通りである。
【0034】
【表1】
【0035】<製品ハムの角落損失量>後述するガセッ
ト袋に予め調理されたハム原料を充填した後にリテイナ
ーにセットとして加熱処理し、長手方向中心部の縦横の
何れかが7.5cm以下部を切取り、全体に対する割合
(重量%)を角落損失量とした。
【0036】<積層フイルムの熱収縮率>JIS K
6734に準拠して長さ方向(MD)及び幅方向(T
D)について測定した。
【0037】実施例1 3層共押出環状ダイを使用した下向水冷成形法によって
表2に示す積層フイルムの円筒体を製造した。押出温度
は240℃、水冷温度は28℃、巻取速度は15m/m
in.とした。得られた円筒体を所定長さにスリット
し、その一端部に端部に沿った直線状のヒートシールを
伴うガセット加工を行い、ガセット袋を得た。
【0038】上記のガセット袋に予め調理されたハム原
料を充填した後、リテイナーにセットして加熱処理し、
長手方向中心部の縦横が共に8cmで且つ全長が35c
mの方形状ハムを製造した。得られたハムについて、角
落ち損失量を測定した。また、上記の積層フイルムの長
さ方向(MD)及び幅方向(TD)の加熱収縮率を測定
した。これらの結果を表3に示す。
【0039】実施例2 5層共押出環状ダイを使用した下向水冷成形法によって
表2に示す積層フイルムの円筒体を製造した。押出温度
は240℃、水冷温度は28℃、巻取速度は20m/m
in.とした。得られた円筒体を所定長さにスリット
し、その一端部にK型ヒートシールを伴うガセット加工
を行い、Kシールガセット袋(II)を得た。次いで、こ
のKシールガセット袋を使用して実施例1と同様にして
方形状ハムを製造し、角落ち損失量を測定した。その結
果を上記の積層フイルム加熱収縮率の測定結果と共に表
3に示す。
【0040】実施例3 4層共押出環状ダイを使用した下向水冷成形法によって
表2に示す積層フイルムの円筒体を製造した。押出温度
は240℃、水冷温度は28℃、巻取速度は20m/m
in.とした。得られた円筒体を所定長さにスリット
し、その一端部に端部に沿った直線状のヒートシールを
伴うガセット加工を行い、ガセット袋を得た。次いで、
このガセット袋を使用して実施例1と同様にして方形状
ハムを製造し、角落ち損失量を測定した。その結果を上
記の積層フイルム加熱収縮率の測定結果と共に表3に示
す。
【0041】実施例4 5層共押出環状ダイを使用した下向水冷成形法によって
表2に示す積層フイルムの円筒体を製造した。押出温度
は240℃、水冷温度は28℃、巻取速度は20m/m
in.とした。得られた円筒体を所定長さにスリット
し、その一端部に端部に沿った直線状のヒートシールを
伴うガセット加工を行い、ガセット袋を得た。次いで、
このガセット袋を使用して実施例1と同様にして方形状
ハムを製造し、角落ち損失量を測定した。その結果を上
記の積層フイルム加熱収縮率の測定結果と共に表3に示
す。
【0042】比較例1(シュリンクフイルム使用の例) PVDC系シュリンクフイルムの円筒体を所定長さにカ
ットし、その一端部をクリップ結紮加工して収縮袋を得
た。次いで、この収縮袋を使用して実施例1と同様にし
て方形状ハムを製造し、角落ち損失量を測定した。その
結果を上記の積層フイルム加熱収縮率の測定結果と共に
表3に示す。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、方形状の
スライスハム・ソーセージ製品を歩留り良く製造するこ
とが出来るガセット袋が提供され、本発明の食肉加工分
野に寄与する所は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガセット加工の模式的説明図
【図2】Kシールガセット加工袋の一部の斜視説明図
【符号の説明】
1〜4:辺 5:直線状ヒートシール部 6:K型ヒートシール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 30/20 B65D 30/20 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 30/02 B32B 1/02 B32B 27/32 B32B 27/34 B65D 30/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未延伸積層フイルムの円筒体の端部をヒ
    ートシールして成り、且つ、方形状のハム・ソーセジを
    製造する際に使用されるガセット袋であって、上記の積
    層フイルムは、少なくとも、ポリエチレン樹脂層
    (A)、変性ポリオレフィン樹脂層(B)、ポリアミド
    樹脂層(C)を順次に積層した多層構造を有し、かつ、
    上記のポリエチレン樹脂層(A)は、密度が0.910
    〜0.965g/cm3 であり且つヒートシール層とし
    て最内層に配置されていることを特徴とするガセット
    袋。
  2. 【請求項2】 積層フイルムがポリアミド樹脂層(C)
    に更に変性ポリオレフィン樹脂層(B)とポリアミド樹
    脂層(C)とを順次に積層した多層構造を有している請
    求項1に記載のガセット袋。
  3. 【請求項3】 Kシールガセット袋である請求項1又は
    2に記載のガセット袋。
  4. 【請求項4】 未延伸積層フイルムの円筒体の端部をヒ
    ートシールして成り、且つ、方形状のハム・ソーセジを
    製造する際に使用されるガセット袋であって、上記の積
    層フイルムは、少なくとも、ポリエチレン樹脂層
    (A)、変性ポリオレフィン樹脂層(B)、ポリアミド
    樹脂層(C)、変性ポリオレフィン樹脂層(B)を順次
    に積層した多層構造を有し、かつ、上記のポリエチレン
    樹脂層(A)は、密度が0.910〜0.965g/c
    3 であり且つヒートシール層として最内層に配置され
    ていることを特徴とするガセット袋。
  5. 【請求項5】 積層フイルムが外層側の変性ポリオレフ
    ィン樹脂層(B)に更にポリエチレン樹脂層(A)を積
    層した多層構造を有している請求項に記載のガセット
    袋。
  6. 【請求項6】 長さ方向(MD)及び幅方向(TD)の
    加熱収縮率(JISK 6734)が何れも5%以下で
    ある請求項1〜の何れかに記載のガセット袋。
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