JP3453189B2 - 取引装置の現金区別処理方法 - Google Patents

取引装置の現金区別処理方法

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JP3453189B2 JP11814894A JP11814894A JP3453189B2 JP 3453189 B2 JP3453189 B2 JP 3453189B2 JP 11814894 A JP11814894 A JP 11814894A JP 11814894 A JP11814894 A JP 11814894A JP 3453189 B2 JP3453189 B2 JP 3453189B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等の店舗に設
置され、顧客等の操作者の操作に基づき、入出金取引を
行うATM(Autmatic Tellers Machine)、或いは出金
取引を行うCD(Cash Dispenser)等の自動取引装置に
利用される取引装置の現金区別処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図21は、従来例を示した図であり、図
21中、3は係員金庫、4はスタッカを示す。
【0003】§1:自動取引装置の一般的な説明 自動取引装置は、金融機関等の店舗に設置され、顧客等
の操作者の操作に基づき、入金、出金等の取引を行うも
のである。この自動取引装置としては、入出金の取り引
きを自動的に行う装置(ATM)や、出金のみを自動的
に行う装置(CD等)等が知られている。
【0004】また、前記自動取引装置には、顧客が入金
した現金をスタッカに収納しておき、このスタッカ内の
現金を再び顧客への出金に利用して現金のリサイクルを
行う現金リサイクルユニットを搭載した装置や、前記の
ような現金のリサイクルを行わずに、現金金庫(係員金
庫等)からのみ出金を行う現金ノンリサイクルユニット
搭載の装置がある。
【0005】なお、前記出金のみを自動的に行う装置
(CD等)は、全て現金金庫(係員金庫等)からのみ出
金を行う現金ノンリサイクルユニット搭載の装置であ
る。ところで、前記のような現金リサイクルユニット搭
載の自動取引装置(ATM)では、前記出金取引時に、
装置内に設けられたスタッカより、所定の金種の現金を
払出し、取引を行う。
【0006】この場合、出金取引が連続して行われる
と、スタッカ内の現金が減少するため、スタッカへの現
金補充が必要になる。このため、自動取引装置には、前
記スタッカの現金が減少して所定量になった場合、この
スタッカに対し現金を補充する係員金庫を備えている。
【0007】そして、前記係員金庫からスタッカへの現
金補充処理は、自動取引装置に設けた制御部(図示省
略)の制御により、一顧客取引の完了を契機として自動
的に行っていた。以下、この現金自動補充処理を図に基
づいて説明する。
【0008】§2:現金自動補充処理の説明・・・図2
1参照 図21は従来の現金自動補充処理説明図である。以下、
図21に基づいて、自動取引装置の現金自動補充処理を
説明する。
【0009】前記のように、出金取引が続いて、スタッ
カ4の現金が所定量まで減少すると、制御部ではこの状
態を検出する。そして、制御部の制御により、一顧客取
引が完了したことを契機として、係員金庫3からスタッ
カ4への現金の補充を自動的に行う(現金自動補充処
理)。
【0010】図は、出金取引が連続して行われ、スタ
ッカ4内の現金(例えば、1万円紙幣)が所定量まで減
少したため、係員金庫3からスタッカ4への現金自動補
充処理を行っている状態を示している。
【0011】この場合、スタッカ4、及び係員金庫3内
の現金に関する情報(金種情報、枚数情報等)は、制御
部が内部に保持し、管理(金種別の枚数カウント等によ
る管理)している。
【0012】また、スタッカ4に対し、補充停止枚数、
補充開始枚数、ニアエンド枚数(補充停止枚数>補充開
始枚数>ニアエンド枚数)が設定されており、これらの
枚数設定値も制御部内に保持(例えば、メモリに格納)
している。
【0013】前記補充停止枚数は現金補充を停止させる
上限の枚数、補充開始枚数は現金補充を開始させる下限
の枚数、ニアエンド枚数は、現金が殆ど無くなり出金不
可能な状態の枚数であり、これらの各枚数設定値は、係
員の操作等により任意に変更できるようになっている。
【0014】例えば、取引前には補充開始枚数より多い
枚数であったスタッカ4内の現金が、出金取引が続いた
ことにより補充開始枚数以下に減少すると、この状態を
制御部が検出(内部の情報により検出)する。
【0015】そして、制御部では、内部の情報に基づ
き、係員金庫3に補充該当金種が有ると判断(内部に保
持している情報から判断する)し、かつ、一顧客取引完
了(顧客取引が行われていない状態)を確認した場合に
は、係員金庫3からスタッカ4への現金自動補充処理を
開始する。
【0016】その後、現金自動補充処理により、スタッ
カ4内の現金が増えて、予め設定されている補充停止枚
数に達すると、現金自動補充処理を停止する。また、出
金取引が続いて、スタッカ4内の現金がニアエンド枚数
まで減少した場合には、現金の支払いができない状態で
あるから、装置休止とする。
【0017】ところで、前記図のように係員金庫3か
らスタッカ4への現金自動補充処理を行っている途中
で、図に示したように、顧客操作(顧客による現金関
係の取引操作)が開始されたとする。
【0018】この時の顧客操作では、顧客操作画面によ
り、取引の種類(預金、支払、通帳記入、残高照会、振
込等)を選択し、取引に必要なカードを挿入し、続いて
暗証番号を入力する等の一連の操作を行う。
【0019】このような顧客操作は、装置内部に設けた
制御部が監視しており、該制御部では、前記取引の種類
等の選択情報から、現金の鑑別や現金の移動が伴うと取
引か、否かを判断する。
【0020】そして、制御部では、前記顧客取引が、現
金の鑑別や現金の移動を伴わない取引(例えば、記帳、
残高照会)であると判断した場合には、前記現金自動補
充処理をそのまま継続して行うと共に、前記顧客取引も
並行して行う。
【0021】しかし、制御部では、前記顧客取引が、現
金の鑑別や現金の移動を伴う取引(例えば、支払)であ
ると判断した場合には、現金自動補充処理よりも顧客操
作を優先しているため、自動取引装置では現金自動補充
処理を途中で停止(中断)させ、顧客取引を優先して行
う。
【0022】この場合、現金自動補充処理を途中で停止
させるには、現金自動補充処理の後処理を行う必要があ
り、前記顧客取引を続けて行うことはできない。すなわ
ち、現金自動補充処理を途中で停止(中断)させるに
は、後処理(現金自動補充の後処理)として、係員金庫
3から繰り出した現金(例えば、搬送路に残留している
現金)を全てスタッカ4又は係員金庫3へ収納したり、
次の処理のために、最後に終了チェック(スタッカ、ま
たは係員金庫へ収納した現金の計数、確認処理等)を行
うことが必要である。
【0023】従って、現金自動補充処理の途中で、現金
の鑑別や、現金の移動を伴う顧客操作が行われた場合、
前記顧客操作を検出した制御部では、直ちに現金自動補
充処理を停止させるための制御を開始して前記の後処理
を行い、終了チェックが終わった後、前記顧客取引を開
始する。
【0024】このため、現金自動補充処理の途中で顧客
操作が行われた場合、図に示したように、前記終了チ
ェックが終わるまで、顧客は操作待ち状態となる。その
後、前記終了チェックが終わると、顧客の取引を開始す
る。
【0025】§3:障害発生時の装置内残留現金の処理
説明 前記現金リサイクルユニット、或いは現金ノンリサイク
ルユニット等の自動取引装置では、顧客取引の際に、現
金の支払い、或いは入金が行われると、センタに依頼し
て、センタ側にある取引の元帳情報を更新する。
【0026】そして、障害が発生し、現金ユニット内に
現金が残留していると、制御部では、前記元帳の更新情
報を基に、前記残留現金が、顧客への支払い現金なの
か、或いは顧客が入金した現金が装置内に残留している
のかを判断し、残留現金の放出や回収を行う。
【0027】例えば、現金の支払い、或いは入金が行わ
れた際、現金ユニットにおいて、障害が発生すると、現
金ユニットから制御部に障害情報(処理エラーコード
等)が送られる。そこで、制御部では、前記現金ユニッ
トからの障害情報(処理エラーコード等)、顧客の操作
情報、或いは前記ホストの元帳情報等を基に、装置内に
残留している現金が装置のものか、顧客のものかを判断
する。
【0028】そして、装置内に残留している現金が顧客
の現金であると判断した場合には、前記現金を放出して
顧客へ渡し、前記現金が装置の現金であると判断した場
合には、前記現金を装置内に回収する。
【0029】例えば、顧客取引がなく、前記現金自動補
充処理の途中で現金ユニットで障害が発生すると、現金
ユニットから制御部に、現金ユニットの現金補充による
障害である旨のエラーコードが送られ、制御部が残留現
金の判断を行う。
【0030】この場合、装置内に現金が残留するが、制
御部では、顧客取引が無く、現金自動補充中の障害であ
るから、装置に残留した現金は、装置の現金であると判
断する。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :現金自動補充処理の途中で、現金の移動を伴わな
い顧客取引(例えば、残高照会)が開始された場合、顧
客取引と並行して、前記現金自動補充処理を継続して実
行する。
【0032】この現金自動補充処理の途中で障害が発生
して装置内に現金が残留し、かつ、現金ユニット以外の
他のユニット(例えば、印字ユニット、カード読み取り
ユニット等)でも障害が発生したとする。
【0033】この時、現金ユニット以外の他のユニット
で先に障害が発生すると、前記他のユニットからの処理
エラーコードが先に制御部へ送られる。このため、制御
部では、前記他のユニットでの障害発生と認識し、取引
休止にする。そして、制御部では、前記他のユニットで
の障害が発生したことを、障害情報の表示、或いは印字
により係員等に通知する。
【0034】このような場合、係員等は、現金ユニット
での障害を認識できず、装置内に残留している現金が顧
客現金か、装置現金かを区別することができない。 (2) :支払い、入金、或いは現金振込等の取引が行われ
た場合、現金ユニット内では現金の移動、鑑別等を行
う。この時、例えば、現金の鑑別動作の途中で障害が発
生し、装置内に現金が残留したとする。
【0035】この場合、前記障害よりも先に、現金ユニ
ット以外の他のユニットで障害が発生すると、制御部は
前記他のユニットでの障害発生と認識する。従って、こ
の場合にも、前記と同様に、制御部では、前記他のユニ
ットでの障害が発生したことを、障害情報の表示、或い
は印字により係員等に通知する。
【0036】このような場合、係員等は、現金ユニット
での障害を認識できず、装置内に残留している現金が顧
客現金か、装置現金かを区別することができない。 (3) :前記のような場合、自動取引装置は取引休止とな
るが、装置内に残留している現金が顧客現金か装置現金
か区別できない。この時、係員等による障害回避の操作
等が行われるが、障害が回避できない場合、係員等の誤
った操作により、装置現金を顧客へ渡したり、或いは顧
客現金を装置内に回収したりするといったマネートラブ
ルが発生することがある。
【0037】本発明は、このような従来の課題を解決
し、自動取引装置において、顧客取引中に装置の障害が
発生し、装置内に現金が残留した場合、その現金が、装
置内の現金なのか、顧客の現金なのかを明確に区別して
処理できるようにすることを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1中、5は自動取引装置、15は制御部、
16はカードリーダライタ・イメージリーダプリンタユ
ニット(CIP)、18は紙幣リサイクルユニット(B
RU)、20は顧客操作部(UOP)、21は管理操作
部(MOP)を示す。
【0039】本発明は前記の目的を達成するため、自動
取引装置5に、取引の各種制御を行う制御部15と、レ
シート/ジャーナル用紙に取引情報や、障害情報等を印
字するCIP16(印字ユニット)と、取引に必要な現
金を取り扱うBRU18(現金ユニット)と、顧客が取
引に必要な操作を行う顧客操作部20と、係員等が保守
等に必要な作業をするために操作する管理操作部21等
を設けた。
【0040】また、前記制御部15には、装置内に残留
している現金(残留現金)が装置現金か顧客現金かを判
別するための現金フラグ50と、該現金フラグ50の制
御を行い、該現金フラグ50を基に、残留現金が装置現
金か顧客現金かを判別するための現金判別部42等を設
けた。
【0041】
【作用】前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。 (1) :一顧客取引完了後、現金判別部42は、現金フラ
グ50をオフ(装置現金)にセットする。その後、制御
部15では、顧客操作部20からの情報を基に、顧客取
引が開始されたか否かを判定し、顧客取引が開始された
ら、取引種別の判定を行う。
【0042】その結果、取引が支払いであれば、センタ
へ取引の依頼を行い、センタからの計数指示があると、
現金の計数処理を開始する。この計数処理では、BRU
18内で現金の繰り出しを開始する。この時、現金判別
部42は、現金フラグ50をオン(顧客現金)にセット
する。
【0043】その後、現金の計数を行い(BRU内での
現金の繰り出しを行う)、前記計数処理が、正常に完了
すれば、顧客への現金の支払いを行い、顧客取引を終了
する。
【0044】しかし、前記現金の計数処理が異常となっ
た場合には、センタに、前記取引の取り消しを要求し、
センタから取り消し指示があると、現金判別部42は、
現金フラグ50をオフ(装置現金)にセットする。
【0045】また、前記取引が入金、或いは現金振込の
場合には、顧客の現金投入処理を開始した時、現金判別
部42は、現金フラグ50をオン(顧客現金)にセット
する。
【0046】そして、顧客の現金投入処理が正常に完了
した場合には、センタへ取引の依頼を行い、センタから
収納指示(顧客が投入した現金を装置に収納してもよい
という内容の指示)があると、現金の収納を実行する。
この時、現金判別部42は、現金フラグ50をオフ(装
置現金)にセットする。
【0047】以上の処理により、現金判別部42では、
常に、取引状態に応じて現金フラグを設定しているの
で、障害の発生時に前記現金フラグを参照することで、
装置内に残留している現金が、顧客の現金か、装置の現
金かを確実に判別することができる。
【0048】(2) :自動取引装置で障害が発生し、取引
休止(障害休止)になった場合、制御部15では、装置
内に残留している現金があるか否かを判断し、残留現金
が有れば、現金判別部42は現金フラグ50を調べる。
【0049】その結果、現金フラグ50がオンならば、
装置内に残留している現金は、顧客現金であり、現金フ
ラグ50がオフならば、装置現金であると判別する。こ
の判別結果の現金情報は、制御部15から顧客操作部2
0へ送り、画面で表示する。すなわち、顧客現金なら
ば、顧客現金回収キー、及び顧客現金放出キーの表示を
行い、装置現金ならば、装置現金回収キー、及び装置現
金回収キーの表示を行う。
【0050】この表示により、装置内に残留している現
金を装置内に回収するか、装置の外部に放出するかを、
係員等が選択できるようにする。 (3) :装置内に残留した現金の放出/回収を行う場合、
前記の顧客操作部の画面に表示された情報に従い、係員
等によるキー操作で選択する。この時、制御部15で
は、前記放出/回収キーの操作が行われたか否かを検出
する。
【0051】そして、前記キー操作が行われた場合、制
御部15では、そのキー操作を検出すると、BRU18
に制御信号を送り、指定された現金放出処理、或いは現
金回収処理を自動的に行う。
【0052】(4) :また、障害が発生し、取引休止にな
ると、制御部15では、管理操作部21へ障害情報(エ
ラーコード、障害対応メッセージ)を送り、管理操作部
の画面で障害情報を表示する。
【0053】そして、制御部15では、装置内に残留し
ている現金があるか否かを判断し、残留現金が有れば、
現金判別部42は現金フラグ50を調べる。その結果、
現金フラグ50がオンならば、装置内に残留している現
金は、顧客現金であると判定し、現金フラグ50がオフ
ならば、装置現金であると判定する。この判定結果の現
金情報は、管理操作部21へ送り、画面で表示を行う。
【0054】(5) :障害発生により、装置内に現金が残
留した状態で取引休止となった場合、制御部15では、
前記現金判別情報を基に、残留現金が装置現金か、顧客
現金かを区別し、区別した結果の現金情報及び障害情報
を、CIP16へ送り、該CIP16で印字する。この
処理により、残留現金が装置現金か顧客現金かの情報、
及び自動取引装置の障害の履歴データをレシート用紙、
或いはジャーナル用紙に印字して残すことができる。
【0055】また、前記現金情報及び障害情報を前記遠
隔監視装置へ通知し、該遠隔監視装置の画面で表示す
る。このようにすれば、遠隔監視装置側で自動取引装置
の障害状況を知ることができるだけでなく、遠隔操作に
より、現金放出/回収処理を自動的に行うことも可能で
ある。
【0056】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図20は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2〜図20中、図1、と同じものは、同一符号で
示してある。
【0057】また、6はカード出入口、7は通帳出入
口、8は硬貨出入口、9は紙幣出入口、10は顧客操作
画面、17は通帳プリンタユニット(PPR)、20は
顧客操作部(UOP)、21は管理操作部(MOP)、
22はカラーディスプレイ、23はタッチパネル、24
は液晶ディスプレイ、25はキーボード、30はカード
リーダ/ライタ部、31はカードエンボス読み取り部、
32はレシート/ジャーナルプリンタ部、33はレシー
ト/ジャーナル自動補充部、35は中央処理装置(以下
「CPU」と記す)、36は通信制御部、37はメモ
リ、38はMMI制御部(マンマシン・インターフェー
ス制御部)、39はユニット制御部、40は取引種別判
定部、41は元帳状況判定部、42は現金判別部、45
はUOP制御部、46はMOP制御部、47はCIPメ
カ制御部、48はPPRメカ制御部、49はBRUメカ
制御部、50は現金フラグ、54は搬送路ユニット、5
5は挿入抜取部、56は紙幣スタッカ(Fスタッカ)、
57は紙幣スタッカ(Mスタッカ)、58は紙幣スタッ
カ(Rスタッカ)、59、60、61は開閉扉、62は
入金プール部、63は出金プール部、64は鑑別部、6
5は表裏ターン部、66は取り忘れボックス、67はリ
ジェクトボックスを示す。
【0058】なお、以下の説明では、カードリーダライ
タ・イメージリーダプリンタユニットをCIP(Card r
eader writer Image reader Printer Unit)、通帳プリ
ンタユニットをPPR(Passbook Printer Unit )、紙
幣リサイクルユニットをBRU(Bill Recycle Unit )
と記す。
【0059】§1:自動取引装置の外観説明・・・図2
参照 以下、図2に基づいて、自動取引装置の外観を説明す
る。図示のように、自動取引装置5の表側には、カード
出入口6、通帳出入口7、硬貨出入口8、紙幣出入口
9、顧客操作画面10等が設けてある。これら各部は次
の通りである。
【0060】(1) :カード出入口6は、取引に必要な顧
客のカード(振込カード、ICカード、JISカード
等)を出し入れするための出入口である。 (2) :通帳出入口7は、記帳のため、顧客の通帳(取引
通帳)を出し入れするための出入口である。
【0061】(3) :硬貨出入口8は、入出金、釣り銭に
必要な硬貨を出し入れするための出入口であり、硬貨シ
ャッタが設けてある。この硬貨シャッタは、取引を行わ
ない時は閉じており、取引で硬貨の出し入れを行う時に
開くものである。
【0062】(4) :紙幣出入口9は、入出金、釣り銭に
必要な紙幣を出し入れするための出入口であり、紙幣シ
ャッタが設けてある。この紙幣シャッタは、取引を行わ
ない時は閉じており、取引で紙幣の出し入れを行う時に
開くものである。
【0063】(5) :顧客操作画面10は、顧客に対する
案内を表示したり、或いは取引に必要な情報を入力する
ためのものである。 §2:自動取引装置の構成の説明・・・図3参照 以下、図3に基づいて自動取引装置の構成(全体構成)
を説明する。
【0064】前記自動取引装置5には、制御部15、C
IP16、PPR17、BRU18、顧客操作部(UO
P)20、管理操作部(MOP)21等が設けてある。
また、顧客操作部(UOP)20には、カラーディスプ
レイ22、タッチパネル23等が設けてあり、管理操作
部(MOP)21には、液晶ディスプレイ24と、キー
ボード25が設けてある。なお、前記CIP16とPP
R17を合わせてDOCと呼ぶ。前記各部は次の通りで
ある。
【0065】(1) :制御部15は、自動取引装置の各部
の制御等を行うものである。また、この制御部15で
は、センタ、或いは遠隔監視装置と通信するものであ
る。 (2) :CIP16は、図2に示したカード出入口6から
挿入された各種カード(取引に使用するJISカード
等)に対し、磁気ストライプの読み取り、磁気ストライ
プへの書き込み、エンボス部の読み取り等の処理を行う
ものである。
【0066】また、CIP16では、レシート/ジャー
ナル用紙への取引内容の印字等も行う。 (3) :PPR17は、図2に示した通帳出入口7から挿
入された通帳に、取引履歴データ等の取引データを印字
するものである。また、このPPR17では、挿入され
た通帳から磁気ストライプを読み取る処理、或いは通帳
の残っている印字可能な行数の読み取りも行う。
【0067】(4) :BRU18は、取引に必要な紙幣の
払い出しと、預け入れを行うものである。 (5) :顧客操作部(UOP)20は、顧客が支払い、預
金、振込等の取引を行う際に操作する操作部である。こ
の顧客操作部20には、カラーディスプレイ22とタッ
チパネル23が設けてあり、前記カラーディスプレイ2
2の顧客操作画面(図2の顧客操作画面10)には、顧
客への取引の案内を表示したり、取引金額を表示したり
する。
【0068】また、前記カラーディスプレイ22の顧客
操作画面は、暗証番号や取引金額等のキー入力にも使用
する。 (6) :管理操作部(MOP)21は、係員等が、保守、
障害対策等の作業を行う際に操作する操作部であり、液
晶ディスプレイ24とキーボード25を備えている。
【0069】前記液晶ディスプレイ24は、係員等への
操作の指示を表示したり、障害場所を表示したりするも
のであり、前記キーボード25は係員等が操作を行うも
のである。
【0070】§3:CIPの説明図・・・図4参照 図4はCIPのブロック図である。前記図3に示したC
IP16には、カードリーダ/ライタ部30、カードエ
ンボス読み取り部31、レシート/ジャーナルプリンタ
部32、レシート/ジャーナル自動補充部33が設けて
ある。
【0071】前記各部は次の通りである。 :カードリーダ/ライタ部30は、取引に必要な顧客
のカードに対し、磁気ストライプ(MS)の読み取り、
磁気ストライプへの取引内容の書き込みを行うものであ
る。
【0072】:カードエンボス読み取り部31は、顧
客のカードに対し、カードエンボス(凹凸部分)の読み
取りを行うものである。 :レシート/ジャーナルプリンタ部32は、レシート
用紙、或いはジャーナル用紙に、取引データ等を印字す
るものである。
【0073】:レシート/ジャーナル自動補充部33
は、レシート/ジャーナルプリンタ部32のレシート用
紙、及びジャーナル用紙を自動的に行うものである。 §4:制御部の説明・・・図5参照 図5は制御部のブロック図である。以下、図5に基づい
て、前記図3に示した制御部の構成を説明する。
【0074】図示のように、制御部15には、CPU3
5、通信制御部36、メモリ37、MMI制御部38、
ユニット制御部39、取引種別判定部40、元帳状況判
定部41、現金判別部42等が設けてある。
【0075】また、前記MMI制御部38には、UOP
制御部45、MOP制御部46が設けてあり、ユニット
制御部39には、CIPメカ制御部47、PPRメカ制
御部48、BRUメカ制御部49が設けてある。前記各
部は次の通りである。
【0076】(1) :CPU35は、制御部15の各種制
御を行うものである。例えば、CPU35では、前記各
部からの情報を基に、取引の開始、取引の終了を検出し
たり、通信制御部36を介して、センタと通信(例え
ば、ホストコンピュータに対する取引要求、取引終了報
告等)を行ったり、遠隔監視装置と通信したりする場合
の各種制御を行う。
【0077】(2) :通信制御部36は、センタや、遠隔
監視装置等に接続して通信を行う際の通信制御を行うも
のである。 (3) :メモリ37は、CPU35、BRUメカ制御部4
9、現金判別部42等がアクセスするメモリである。ま
た、このメモリ37には、現金フラグ50が設定されて
おり、現金判別部42により前記現金フラグ50の制御
が行われる。
【0078】(4) :UOP制御部45は、顧客操作部
(UOP)20の各種制御、例えば、表示制御、キー入
力データの処理等を行うものである。顧客操作が行われ
ると、顧客操作部20からのキー信号等は、UOP制御
部45で検出される。
【0079】また、顧客操作部20のカラーディスプレ
イ22で情報の表示を行う場合は、このUOP制御部4
5を介して、前記カラーディスプレイ22に表示情報を
送ることにより表示を行う。
【0080】(5) :MOP制御部46は、管理操作部
(MOP)21の各種制御、例えば、表示制御、キー入
力データの処理等を行うものである。例えば、係員等に
よる操作が行われると、管理操作部21からのキー信号
等は、MOP制御部46で検出される。
【0081】また、管理操作部21の液晶ディスプレイ
24で情報の表示を行う場合は、このMOP制御部46
を介して、前記液晶ディスプレイ24に表示情報を送る
ことにより表示を行う。
【0082】(6) :CIPメカ制御部47は、CIP1
6のメカ部(機構部)を制御するものである。 (7) :PPRメカ制御部48は、PPR17のメカ部
(機構部)を制御するものである。
【0083】(8) :BRUメカ制御部49は、BRU1
8のメカ部(機構部)を制御するものである。例えば、
係員金庫から紙幣スタッカへの現金自動補充処理は、B
RUメカ制御部49の制御により行う。
【0084】また、BRU内には多数のセンサが設置さ
れており、各メカ部の状態や、紙幣の存在/不存在等を
検出している。そして、例えば、ジャム等の障害が発生
すると、前記センサからの情報により、BRUメカ制御
部49が前記障害を検出する。
【0085】(9) :取引種別判定部40は、UOP制御
部45からの情報(キー操作の情報)を取り込み、顧客
操作による取引の種別(支払い、入金、現金振込等)を
判別するものである。
【0086】(10):元帳状況判定部41は、CPU35
を介して、センタの元帳情報を取り込み、元帳状況(取
引の際の更新情報等)を判定するものである。なお、前
記元帳情報は、CPU35がセンタと通信を行った場合
の情報を利用して判定する。
【0087】(11):現金判別部42は、CPU35、ユ
ニット制御部39、取引種別判定部40、元帳状況判定
部41からの情報を基に、メモリ37内の現金フラグ5
0の制御(オン/オフ)をするものである。
【0088】そして、前記現金フラグ50の情報を基
に、装置内の残留現金が装置現金(装置内の現金)か顧
客現金(顧客の現金)かを判別する。例えば、現金フラ
グ50がオンならば顧客現金とし、オフならば装置現金
として区別する。
【0089】§5:BRU(紙幣リサイクルユニット)
の外観の説明・・・図6参照 以下、図6に基づいて、前記BRU(紙幣リサイクルユ
ニット)の外観を説明する。
【0090】前記自動取引装置5内に設けたBRU(紙
幣リサイクルユニット)の外観は図示の通りである。こ
のBRU18は、入金された紙幣を出金にも利用できる
リサイクル機能を備えたユニットである。
【0091】そして、BRU18には、搬送路ユニット
54、挿入抜取部55(図2の紙幣出入口9に相当する
部分)、係員金庫(紙幣カセット)3、紙幣スタッカ
(Fスタッカ)56、紙幣スタッカ(Mスタッカ)5
7、紙幣スタッカ(Rスタッカ)58等が設けてある。
【0092】また、BRU18は、搬送路内でジャム等
の障害が発生した紙幣を取り除くために、搬送路ユニッ
ト54が回動し、搬送路を開閉するように構成されてい
る。前記各部は次の通りである。
【0093】(1) :係員金庫(紙幣カセット)3は、補
充のための紙幣を収納したり、或いは回収した紙幣を収
納したりする金庫であり、係員により着脱される。 (2) :紙幣スタッカ(Fスタッカ、Mスタッカ、Rスタ
ッカ)56、57、58は、各金種の紙幣(万円札、千
円札)を収納するスタッカである。このスタッカには、
人手でスタッカ内の紙幣を取り出せるように、開閉扉5
9、60、61が設けてある。
【0094】§6:BRU(紙幣リサイクルユニット)
の構成説明・・・図7参照 以下、図7に基づいて、前記BRUの構成を説明する。
なお、BRUの外観は図6に示した通りである。
【0095】BRU18には、係員金庫3、紙幣スタッ
カ(Fスタッカ、Mスタッカ、Rスタッカ)56、5
7、58、鑑別部64、入金プール部62、出金プール
部63、挿入抜取部55(図2の紙幣出入口9に相当す
る部分)、表裏ターン部65、取り忘れボックス66、
リジェクトボックス67等が設けてある。
【0096】そして、前記各部には、紙幣の搬送動作等
が正常に行われたか否かを検出するためのセンサが設け
られている。前記各部は次の通りである。 (1) :紙幣スタッカ(Fスタッカ、Mスタッカ、Rスタ
ッカ)56、57、58は、金種(万円券、千円券)別
に紙幣を収納するスタッカである。例えば、紙幣スタッ
カ56、57には万円券(1万円紙幣)を収納し、紙幣
スタッカ58には千円券(千円紙幣)を収納する。
【0097】そして、出金時には、前記紙幣スタッカ5
6、57、58から紙幣を繰り出して払出し、入金時に
は、預け入れた紙幣を前記紙幣スタッカ56、57、5
8に収納する。
【0098】(2) :鑑別部64は、紙幣を鑑別するもの
である。 (3) :出金プール部63は、出金紙幣を一時プールして
おくものである。 (4) :入金プール部62は、入金紙幣を一時プールして
おくものである。
【0099】(5) :表裏ターン部65は、鑑別部64で
鑑別した紙幣の表裏をターンさせるものである。 (6) :取り忘れボックス66は、取引が終了した際に、
顧客が図2の紙幣出入口9に残した紙幣を入れておくも
の(金庫)である。
【0100】(7) :リジェクトボックス67は、損券、
2枚重ね等の条件により、リジェクトされた紙幣を入れ
ておくもの(金庫)である。 §7:BRUの動作概要説明・・・図7参照 以下、図7に基づいて、前記BRUの動作概要を説明す
る。係員金庫3から紙幣スタッカ56〜58へ紙幣を補
充する場合の処理は次の通りである。なお、この処理
は、前記BRUメカ制御部49の制御で行う。
【0101】先ず、係員金庫3が装着された状態で、係
員金庫3に収納されている紙幣をセパレータで分離しな
がら搬送路へ繰り出し、該紙幣を鑑別部64まで搬送す
る(図示矢印方向参照)。
【0102】鑑別部64まで搬送された紙幣は、該鑑別
部64により鑑別され、その鑑別結果に基づき、金種別
に分けて、各紙幣スタッカ56、57、58へ振り分け
て収納する。この処理により、各紙幣スタッカへの紙幣
の補充を行う。
【0103】出金時には、各紙幣スタッカ56〜58か
ら搬送路へ紙幣を繰り出し、鑑別部64まで搬送する。
そして、鑑別部64で紙幣の鑑別を行った後、出金プー
ル部63にプールしておき、出金紙幣をまとめて挿入抜
取部55へ排出する。
【0104】挿入抜取部55へ紙幣を排出した後、紙幣
シャッタ(紙幣出入口9に設けたシャッタ)を開けて、
図2に示した紙幣出入口9から前記紙幣を出金する。こ
のような処理により、顧客に対する紙幣の出金を行う。
【0105】一方、入金時には、先ず、図2の紙幣出入
口9の紙幣シャッタを開けて、紙幣出入口9から挿入さ
れた紙幣を、挿入抜取部55を介して鑑別部64まで搬
送し、該紙幣の鑑別を行う。鑑別後、表裏ターン部65
を介して入金プール部62にプールしておく。
【0106】そして、顧客の入金金額承認により、入金
プール部62にプールしてある紙幣を挿入抜取部55へ
搬送し、更に、鑑別部64で金種を鑑別し、鑑別結果に
基づいて、金種別に各紙幣スタッカ56〜58へ収納す
る。
【0107】§8:BRUの現金自動補充処理の説明・
・・図8参照 図8はBRUの現金自動補充処理フローチャートであ
る。以下、図8に基づいて前記BRUの現金自動補充処
理を説明する。なお、S1〜S11は各処理ステップを
示す。
【0108】以下の現金自動補充処理は、制御部15内
の各種情報に基づき、BRUメカ制御部49の制御によ
りBRU18内で行う処理である。以下の処理を行う場
合、制御部15のメモリ37には、現金の補充停止枚
数、補充開始枚数、ニアエンド枚数(補充停止枚数>補
充開始枚数>ニアエンド枚数)が設定されていて、BR
Uメカ制御部49がこのデータを参照しながら現金自動
補充処理の制御を行う。
【0109】前記補充停止枚数は現金補充を停止させる
上限の枚数、補充開始枚数は現金補充を開始させる下限
の枚数、ニアエンド枚数は、現金が殆ど無くなり出金不
可能な状態の枚数であり、これらの各枚数設定値は、係
員の操作等により、管理操作部21から任意に変更でき
るようになっている。
【0110】先ず、BRUメカ制御部49では、内部に
保持している情報から、紙幣スタッカ内の現金が、予め
設定されているニアエンド枚数まで、減少したか否かを
判断し(S1)、ニアエンド枚数まで減少していたら、
自動取引装置を取引休止にする(S2)が、ニアエンド
枚数になっていない場合は、予め設定されている補充開
始枚数以下になっているか否かを判断する(S3)。
【0111】その結果、補充開始枚数以下になっていな
ければ、現金自動補充処理は行わなわないが、補充開始
枚数になっていた場合、BRUメカ制御部49では、制
御部15の内部に保持している係員金庫の金種情報を基
に、係員金庫に補充該当金種があるか否かを判断する
(S4)。
【0112】その結果、係員金庫に補充該当金種がなけ
れば、現金自動補充処理は行わない(S5)が、補充該
当金種が有れば、現金自動補充処理を開始する(S
6)。現金自動補充処理開始後、BRUメカ制御部49
では、制御部15内の情報に基づき、顧客操作、或いは
係員の操作があるか否かを判断し(S7)、前記顧客操
作がなければ、予め設定されている補充停止枚数になる
まで、現金補充を行う(S8)。
【0113】しかし、現金自動補充処理の途中で、顧客
操作が行われた場合、BRUメカ制御部49では、制御
部15内の情報から、この顧客操作を検出し、直ちに現
金自動補充処理を途中で停止させるための補充停止処理
を開始する(S9)。そして、前記の後処理を行い、終
了チェック(S10)が終わった後、顧客操作を開始す
る(S11)。
【0114】§9:制御部の処理説明・・・図9、図1
0参照 図9は制御部の処理フローチャート1、図10は制御部
の処理フローチャート2である。以下、図9、図10に
基づいて、制御部の処理を説明する。なお、S21〜S
38は各処理ステップを示す。また、この例では、現金
フラグ50は、オフの場合装置現金扱いとし、オンの場
合顧客現金扱いとする。
【0115】先ず、前回顧客取引完了後、現金判別部4
2は、現金フラグ50をオフ(OFF)にセットする。
そして、BRUメカ制御部49は、現金補充実行条件を
満たしているか否かを判断し(S21)、現金補充実行
条件を満たしていない場合は、現金自動補充は実行しな
いが、現金補充実行条件を満たしていた場合には、現金
自動補充を実行する(S22)。
【0116】この現金自動補充処理は、例えば、BRU
メカ制御部49が、BRU18を制御することで実行す
る。その後、取引種別判定部40では、UOP制御部4
5からの情報に基づき、顧客が取引キーを押下したか否
かを判定する(S23)。その結果、取引キーの押下が
なければ、そのままとし、取引キーの押下があった場合
には、取引種別の判定を行う(S24)。
【0117】この取引種別の判定は、顧客が押下した取
引キーの種類により判定する。その結果、取引種別が、
現金を使用しない取引であれば、前記現金自動補充処理
はそのまま継続して行うが、現金を使用する取引であれ
ば、取引種別判定部40は、BRUメカ制御部49に通
知して、BRU内で実行している現金自動補充の停止処
理を実行する(S25)。
【0118】そして、前記取引種別判定部40の判定
で、顧客の取引種別が、現金を使用しない取引の場合に
は(S26)、残高照会、記帳、口座振込の処理の内、
いずれかの処理を行う(これらの処理では現金フラグは
そのままとする)が、現金を使用する取引の場合には
(S26)、更に、支払い取引か否かを判定する(S2
7)。
【0119】その結果、支払い取引であれば、前記BR
U内の現金自動補充処理と並行して現金の移動ができな
いため、顧客のカード、通帳の受け付け、暗証番号/金
額入力、確認キーの押下までの処理を行う。以降、現金
自動補充の停止処理が終了するまで、顧客の取引は停止
する。
【0120】この時、BRUメカ制御部49では、前記
顧客の操作と並行して現金自動補充の停止処理を行う
(S28)が、この処理が正常に終了しない場合には
(S29)、BRUメカ制御部49からCPU35に通
知し、CPU35が、自動取引装置を障害による取引休
止(障害休止)にする。
【0121】また、前記現金自動補充の停止処理が正常
に完了した場合には、前記停止していた顧客取引を開始
する。この時、CPU35はセンタと通信して、取引の
依頼を行い、センタからの計数指示(センタからの支払
いの許可)があると、現金の計数処理を開始する(S3
0)。
【0122】この計数処理の開始により、CPU35か
らBRUメカ制御部49に指示を出して、BRU18内
で現金の繰り出しを開始する。この時、現金判別部42
は、CPU35からの情報に基づき、現金フラグ50を
オンにセットする。
【0123】その後、現金の計数を行い(BRU内での
現金の繰り出しを行う)、前記計数処理が、正常に完了
すれば(S31)、顧客への現金の支払いを行い、顧客
取引を終了する。
【0124】しかし、前記現金の計数処理が異常となっ
た場合には(S31)、CPU35はセンタに元帳取消
を依頼する。その結果、センタから元帳取消の指示がな
ければ(元帳の取り消しが行われない状態)、そのまま
障害休止とし、元帳取消の指示があり、元帳の取消が行
われた場合は(S32)、現金判別部42は、CPU3
5からの情報を基に、現金フラグ50をオフ(OFF)
にセットし、障害休止とする。
【0125】また、前記S27の処理で、支払い取引で
ないと判定した場合は、入金、或いは現金振込であるか
ら、この場合も、前記BRU内の現金自動補充処理と並
行して現金の移動ができないため、顧客のカード、通帳
の受け付け、暗証番号入力までの処理(現金を入れる前
までの処理)を行う(S33)。以降、現金自動補充の
停止処理が完了するまで、顧客の取引は停止する。
【0126】この時、BRUメカ制御部49では、前記
顧客の操作と並行して現金自動補充の停止処理を行って
いる(S33)が、この処理が正常に完了しない場合に
は(S34)、BRUメカ制御部49からCPU35に
通知し、自動取引装置を障害による取引休止(障害休
止)にする。
【0127】その後、前記現金自動補充の停止処理が正
常に完了した場合は、前記停止していた顧客取引を開始
し、顧客の現金投入処理を行う(S35)。この時、現
金判別部42は、現金フラグ50をオンにセットする。
また、前記顧客が投入した現金は、BRU18におい
て、現金の鑑別が行われる。
【0128】そして、顧客の現金投入処理が正常に完了
しない場合は、CPU35は、取引休止とするが、現金
投入が正常に完了した場合には(S36)、CPU35
はセンタに取引の依頼を行う。そして、センタから収納
指示(顧客が投入した現金を装置に収納してもよいとい
う内容の指示)があると、CPU35は、BRUメカ制
御部49に指示を出して、現金の収納を実行する(S3
7)。
【0129】この時、現金判別部42は、CPU35の
情報を基に、現金フラグ50をオフ(OFF)にセット
する。また、現金収納処理が異常でなければ、取引を終
了する(顧客待ちの状態)が、現金収納処理が異常完了
した場合には(S38)、CPU35は取引休止(障害
休止)にする。
【0130】以上の処理により、現金判別部42では、
常に、制御部15内の情報を基に、取引状態を判別し、
現金の状態に応じて現金フラグをオン/オフしている。
従って、障害発生で取引休止になった場合、現金判別部
42では、現金フラグ50を参照することで、顧客の現
金か、装置の現金かを区別することができる。
【0131】§10:管理操作部への表示処理/印字等
の説明・・・図11参照 図11は管理操作部への表示/印字等の処理フローチャ
ートである。以下、図11に基づいて、制御部が行う管
理操作部への表示処理について説明する。なお、S41
〜S48は各処理ステップを示す。
【0132】前記のように、自動取引装置で障害が発生
し、取引休止(障害休止)になると、制御部15では、
管理操作部21へ障害発生の情報を送り、画面で表示を
行う。
【0133】この処理では、先ず、前記のように障害休
止(アラーム休止)になると(S41)、MOP制御部
46から管理操作部21へ処理エラーコードと、障害対
応メッセージを送り、管理操作部21の液晶ディスプレ
イ24でエラーコードと障害対応メッセージを表示する
(S42)。
【0134】そして、BRUメカ制御部49では、装置
内に残留している現金があるか否かを判断し(S4
3)、残留現金が有れば、その情報を基に、現金判別部
42は現金フラグ50を調べる(S44)。
【0135】その結果、現金フラグ50がオンならば、
装置内に残留している現金は、顧客現金であると判定
し、現金フラグ50がオフならば、装置現金であると判
定する。
【0136】この判定結果に基づき、MOP制御部46
から管理操作部21へ表示情報を送り、管理操作部21
の液晶ディスプレイ24の画面に表示する。この場合、
管理操作部の画面では、顧客現金であれば、例えば「顧
客現金残留」の表示を行い(S45)、装置現金なら
ば、「装置内現金残留」の表示を行う(S46)。
【0137】前記処理が終了すると、制御部15では、
CIPメカ制御部47が、障害情報(エラーコード等の
障害情報)、及び前記現金情報(装置現金/顧客現金)
をCIP16へ送り、CIP16で、レシート/ジャー
ナル用紙に前記情報を印字する(S47)。
【0138】また、制御部15のCPU35は、前記C
IP16へ送った情報と同じ情報を、通信制御部36を
介して遠隔監視装置へ通知し、該遠隔監視装置の表示画
面で前記情報を表示する(S48)。
【0139】§11:顧客操作部への表示処理の説明・
・・図12参照 図12は顧客操作部への表示処理フローチャートであ
る。以下、図12に基づいて、制御部が行う顧客操作部
への表示処理について説明する。なお、S51〜S55
は各処理ステップを示す。
【0140】前記のように、自動取引装置で障害が発生
し、取引休止になると、制御部15では、顧客操作部へ
障害発生の情報を送り、表示を行う。この処理では、先
ず、前面係員操作(現金自動取引装置の前面側にある係
員用のキー等を操作)が行われる(S51)と、制御部
15では、前記係員操作を検出し、BRUメカ制御部4
9では、装置内に残留している現金があるか否かを判断
する(S52)。
【0141】そして、残留現金が有れば、現金判別部4
2は現金フラグ50を調べる(S53)。その結果、現
金フラグ50がオンならば、装置内に残留している現金
は、顧客現金であると判定し、現金フラグ50がオフな
らば、装置現金であると判定する。
【0142】この判定結果の情報は、UOP制御部45
を介して顧客操作部20へ送り、顧客操作部20のカラ
ーディスプレイ22の画面で表示する。この場合、顧客
操作部の画面では、顧客現金であれば、顧客現金回収キ
ーと顧客現金放出キーの表示を行い(S54)、装置現
金ならば、装置現金回収キー、及び装置現金放出キーの
表示を行う(S55)。
【0143】この表示により、係員等は、装置内の残留
現金を装置内に回収するか、装置から放出するかのいず
れかを選択する。 §12:現金放出/回収処理の説明・・・図13、図1
4参照 図13は現金放出/回収処理フローチャート1、図14
は現金放出/回収処理フローチャート2である。以下、
図13、図14に基づいて、制御部が行う現金放出/回
収処理を説明する。なお、S62〜S76は各処理ステ
ップを示す。
【0144】装置内に残留した現金の放出/回収を行う
場合、制御部では、現金放出依頼(放出キー)が有るか
否かを判定する(S62)。すなわち、UOP制御部4
5では、前記の図12に示した処理で、顧客操作部20
の画面に表示した情報から、係員等が現金の回収/放出
のいずれを選択したかを検出する。
【0145】その結果、現金放出依頼が有れば(放出キ
ーを押下した)、BRUメカ制御部49は、BRU18
のジャムリセット動作を起動する(S63)。そして、
前記動作が正常か否かを判定し(S64)、異常ならば
異常終了とするが、正常ならば搬送路のチェック動作を
起動し(S65)、前記動作が正常か否かを判定する
(S66)。
【0146】その結果、前記動作が異常ならば、異常終
了とし、正常ならば、現金の放出動作を起動し(S6
7)、前記動作が正常か否かを判定する(S68)。そ
して、動作が異常ならば、異常終了とするが、正常なら
ば、正常終了とする。
【0147】また、前記S62の処理で、現金放出でな
い場合には、現金の回収であるから、BRUメカ制御部
49は、BRU18のジャムリセット動作を起動し(S
69)、動作が正常か否かを判定し(S70)、動作が
異常であれば、異常終了とする。
【0148】前記ジャムリセット動作が正常の場合は、
次に、搬送路チェック動作を起動し(S71)、その動
作が異常ならば異常終了し、正常ならば、現金判別部4
2は現金フラグ50をチェックする(S73)。
【0149】その結果、現金フラグ50がオンならば、
装置内の残留現金は顧客現金であるとして、リジェクト
ボックス67(図7参照)への残留現金の回収動作を起
動する(S76)。また、現金フラグ50がオフなら
ば、残留現金は装置現金であるから、取り忘れボックス
66への残留現金の回収動作を起動する(S74)。
【0150】これらの動作が異常の場合には、異常終了
とするが、正常の場合は、正常終了にする(S75)。
以下、障害発生で取引休止になった場合に、装置内に現
金が残留した場合の具体例について説明する。
【0151】§13:障害発生例1の説明・・・図1
5、図16参照 図15は障害発生例1、図16は障害発生例1の画面例
である。以下、図15、図16に基づいて、障害発生例
1について説明する。
【0152】図15において、はオペレーション(顧
客操作)/装置状態、はCIPメカ動作、は現金系
メカ動作(BRU内の動作)、は残留現金情報(現金
フラグ)、は装置内媒体状態を示す。
【0153】では、前回取引完了後、顧客待ち状態
(取引が行われていない状態)となっている。その後、
顧客取引が開始され、顧客が操作画面で「支払い」キー
を押下し、カードを挿入する。その後、顧客は暗証番号
を入力したが、CIP系障害のため、自動取引装置が取
引休止となる。このため、係員が操作を行う。
【0154】では、前記顧客が挿入したカードを吸入
して装置内部の所定位置に位置決めし、該カードの磁気
ストライプのリード動作を行うが、この磁気ストライプ
のリード動作で障害が発生する。
【0155】では、前記顧客取引完了により、現金自
動補充条件を判断し、現金自動補充条件を満たしていた
ので、現金自動補充処理を実行する。その後、前記顧客
取引が開始されたので、現金自動補充を停止させる処理
を行うが、この停止処理の途中で、前記の障害(磁気
ストライプのリード障害)発生より遅れて障害(補充障
害)が発生する。
【0156】では、現金フラグがオフ(装置現金)に
なっている。では、現金自動補充処理が開始される
と、現金が搬送路上に残留し、その後、顧客がカードを
挿入すると、装置内にカードも残留する。そして、前記
障害の発生により取引休止になると、カードと、現金が
装置内に残留する。
【0157】取引休止になると、管理操作部と顧客操作
部に障害情報の表示が行われる。この状態を図16に示
す。この場合、先ず、図16のA図に示したように、管
理操作部の画面(MOP画面)に、処理エラーコード
と、障害対応メッセージが表示される。その後、制御部
からの情報により、装置現金残留の情報が表示される。
【0158】前記処理エラーコードは、CIPの処理
と、エラーコード(どのような処理で障害が発生したか
を示す情報)であり、障害対応メッセージは、CIP障
害の対処方法である。
【0159】また、前記装置現金が残留している旨の表
示は、ランプによる表示(図の黒丸はランプ点灯を示
す)と、装置現金残留の文字により表示する。また、こ
の時、係員操作が行われると、図16のB図に示したよ
うに、顧客操作部のカラーディスプレイに、CIP系障
害休止と、装置現金残留の表示を行う。
【0160】そして、前記図16のB図の画面(UOP
画面1)で、次画面キーを押下すると、図16のC図の
画面(UOP画面2)になる。この画面では、装置現金
回収、及び装置現金放出キーの表示を行う。このキーの
いずれか一方を押下すると、装置内に残留している現金
の回収、或いは放出が行われる。
【0161】§14:障害発生例2の説明・・・図1
7、図18参照 図17は障害発生例2、図18は障害発生例2の画面例
である。以下、図17、図18に基づいて、障害発生例
2について説明する。
【0162】図17において、はオペレーション(顧
客操作)/装置状態、はCIPメカ動作、は現金系
メカ動作(BRU内の動作)、は残留現金情報、は
装置内媒体状態を示す。
【0163】では、前回取引完了後、顧客待ち状態
(取引が行われていない状態)となっている。その後、
顧客取引が開始され、顧客が操作画面で「支払い」キー
を押下し、カード挿入/暗証番号の入力/金額入力/確
認キー押下までの処理を行う。
【0164】そして、装置では、センタへの取引の依頼
/センタの元帳更新/センタの許可(取引の許可)が行
われる。その後、障害発生により取引休止となり、係員
操作が行われる。
【0165】では、前記センタ許可(取引をしてよい
との許可)により、レシートに前半印字、後半印字を行
い、後半印字が完了する。その後、カードを放出する
際、CIPメカの障害が発生する(カード放出時の障
害)。
【0166】では、前記センタの許可により、計数動
作を実行する。この時、現金を繰り出しながら、現金の
計数を行うが、顧客への支払いは行わない。その後、カ
ードの放出が完了すると現金を顧客へ渡すが、この場合
は、CIPの障害が発生したので、現金は放出しない状
態である。
【0167】では、現金フラグがオン(顧客現金)に
なっている。では、カードと現金が装置内に残留した
ままである。取引休止になると、管理操作部と顧客操作
部に表示が行われる。この状態を図18に示す。この場
合、先ず、図18のA図に示したように、管理操作部の
画面(MOP画面)に、処理エラーコードと、障害対応
メッセージが表示される。その後、顧客現金残留の表示
が行われる。
【0168】前記処理エラーコードは、CIPの処理
と、エラーコード(どのような処理で障害が発生したか
を示す情報)であり、障害対応メッセージは、CIP障
害の対処方法である。
【0169】また、前記装置現金が残留していることを
示す表示は、ランプによる表示(図の黒丸はランプ点灯
を示す)と、装置現金残留の文字により表示する。ま
た、この時、係員操作が行われると、図18のB図に示
したように、顧客操作部のカラーディスプレイに、CI
P系障害休止と、顧客現金残留の表示を行う。
【0170】そして、前記図18のB図の画面(UOP
画面1)で、次画面キーを押下すると、図18のC図の
画面(UOP画面2)になる。この画面では、顧客現金
回収、及び顧客現金放出キーの表示を行う。このキーの
いずれか一方を押下すると、装置内に残留している現金
の回収、或いは放出が行われる。
【0171】§15:障害発生例3の説明・・・図1
9、図20参照 図19は障害発生例3、図20は障害発生例3の画面例
である。以下、図19、図20に基づいて、障害発生例
3について説明する。
【0172】図19において、はオペレーション(顧
客操作)/装置状態、はPPRメカ動作(PPR17
のメカ動作)、は現金系メカ動作、は残留現金情
報、は装置内媒体状態を示す。
【0173】では、顧客待ちから、顧客が「通帳入
金」キーを押下する。そして、通帳を挿入し、続いて現
金を投入する。その後、センタへの依頼、センタ更新、
センタ許可が行われるが、障害発生で取引休止(PPR
系障害休止)となり、係員操作が行われる。
【0174】では、前記センタ許可により、通帳に印
字を行うが、この時障害が発生する(PPR系障害)。
では、前記顧客が投入した現金を鑑別する動作を実行
し、この鑑別動作が完了する。
【0175】では、現金フラグがオン(顧客現金)に
なっている。では、通帳と現金が装置内に残留したま
まである。取引休止になると、管理操作部と顧客操作部
に表示が行われる。この状態を図20に示す。この場
合、先ず、図20のA図に示したように、管理操作部の
画面(MOP画面)に、処理エラーコードと、障害対応
メッセージが表示される。その後、顧客現金残留の表示
が行われる。
【0176】前記処理エラーコードは、PPRの処理
と、エラーコード(どのような処理で障害が発生したか
を示す情報)であり、障害対応メッセージは、PPR障
害の対処方法である。
【0177】また、前記装置現金が残留していることを
示す表示は、ランプによる表示(図の黒丸はランプ点灯
を示す)と、装置現金残留の文字により表示する。ま
た、この時、係員操作が行われると、図20のB図に示
したように、顧客操作部のカラーディスプレイに、PP
R系障害休止と、顧客現金残留の表示を行う。
【0178】そして、前記図20のB図の画面(UOP
画面1)で、次画面キーを押下すると、図20のC図の
画面(UOP画面2)になる。この画面では、顧客現金
回収、及び顧客現金放出キーの表示を行う。このキーの
いずれか一方を押下すると、装置内に残留している現金
の回収、或いは放出が行われる。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :顧客取引が行われた場合、制御部では、その取引
の種別を判別し、現金を使用する取引では、前記現金フ
ラグをオン/オフして管理している。従って、取引中に
障害が発生し装置内に現金が残留した場合でも、前記現
金フラグの情報から残留現金が装置現金か、顧客現金か
を正確に区別して処理することができる効果がある。
【0180】(2) :また、取引中に障害が発生し、装置
内に現金が残留した状態で取引休止になった場合、前記
残留現金が、装置現金か顧客現金かの情報を顧客操作
部、或いは管理操作部の画面に表示するので、係員等が
間違えることはない。
【0181】従って、従来のように、装置現金を顧客へ
渡したり、顧客現金を装置内に回収したりするマネート
ラブルは防止できる効果がある。なお、前記効果の外、
各請求項では次のような効果がある。
【0182】(3) :請求項1、及び請求項2では、1顧
客取引終了後、現金フラグをオフ(装置現金)にセット
し、支払い取引開始後、現金計数を開始した時、現金フ
ラグをオン(顧客現金)にセットしている。従って、現
金計数の途中で障害が発生し取引休止になった場合、現
金フラグはオン(顧客現金)になっているから、残留現
金は顧客現金であるとして処理できる。
【0183】また、前記現金計数が異常となり元帳を取
り消した場合、現金フラグをオフ(装置現金)にセット
している。従って、この場合に障害が発生して装置内に
現金が残留しても、現金フラグの情報により、残留現金
が装置現金であるとして、明確に区別することができる
効果がある。
【0184】(4) :請求項3、及び請求項4では、1顧
客取引終了後、現金フラグをオフ(装置現金)にセット
し、入金、或いは現金振込取引開始後、現金投入処理を
開始した時、現金フラグをオン(顧客現金)にセットし
ている。従って、現金投入処理の途中で障害が発生し取
引休止になった場合、現金フラグはオン(顧客現金)に
なっているから、残留現金は顧客現金であるとして処理
できる。
【0185】また、前記現金投入が正常に終了し、現金
収納処理を開始した時、現金フラグをオフ(装置現金)
にセットしている。従って、その後障害が発生して装置
内に現金が残留しても、現金フラグの情報により、残留
現金が装置現金であるとして、明確に区別することがで
きる効果がある。
【0186】なお、現金自動補充処理と、現金を使用し
ない顧客取引を並行して実行していた場合に、現金自動
補充処理ユニットで障害が発生し、装置内に現金が残留
しても、現金フラグはオフ(装置現金)になっているの
で、このような場合でも、残留現金を明確に区別するこ
とができる効果がある。
【0187】(5) :請求項5では、障害により取引休止
となった場合、顧客操作部の画面で残留現金の情報を表
示するので、係員等に障害時の情報(残留現金の情報
等)を正確に通知することができる。従って、係員等は
その後の対応(残留現金の処理、障害の回避操作等)を
誤りなく行うことができる効果がある。
【0188】(6) :請求項6では、係員等の指示に従っ
て、残留現金を放出したり、或いは装置内に回収したり
する処理を自動的に行うことができる効果がある。 (7) :請求項7では、障害により取引休止となった場
合、管理操作部の画面で残留現金の情報を表示するの
で、係員等に障害時の情報(残留現金の情報等)を正確
に通知することができる。従って、係員等はその後の対
応(残留現金の処理、障害の回避操作等)を誤りなく行
うことができる効果がある。
【0189】(8) :請求項8では、障害情報をレシー
ト、或いはジャーナル用紙に印字するので、機歴として
保存しておくことができる。また、残留現金が装置現金
か顧客現金かを印字して出力するので、その情報も保存
しておくことができる効果がある。
【0190】(9) :請求項9では、障害発生により残留
現金がある状態で取引休止になった場合、自動取引装置
を監視している遠隔監視装置の画面に、障害時の情報
(障害情報、残留現金の情報)が表示されるので、遠隔
監視装置側で直ちに障害の発生を知り、かつ、装置に残
留している現金が装置現金か顧客現金かを区別すること
ができる効果がある。
【0191】また、例えば、遠隔監視装置からの指示に
より、障害の回避操作をしたり、或いは残留現金の放
出、或いは回収を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例における自動取引装置の外観図である。
【図3】実施例における自動取引装置のブロック図であ
る。
【図4】実施例におけるCIPのブロック図である。
【図5】実施例における制御部のブロック図である。
【図6】実施例におけるBRUの外観図である。
【図7】実施例におけるBRUのブロック図である。
【図8】実施例における現金自動補充処理フローチャー
トである。
【図9】実施例における制御部の処理フローチャート1
である。
【図10】実施例における制御部の処理フローチャート
2である。
【図11】実施例における管理操作部への表示/印字等
の処理フローチャートである。
【図12】実施例における顧客操作部への表示処理フロ
ーチャートである。
【図13】実施例における現金放出/回収処理フローチ
ャート1である。
【図14】実施例における現金放出/回収処理フローチ
ャート2である。
【図15】実施例における障害発生例1である。
【図16】実施例における障害発生例1の画面例であ
る。
【図17】実施例における障害発生例2である。
【図18】実施例における障害発生例2の画面例であ
る。
【図19】実施例における障害発生例3である。
【図20】実施例における障害発生例3の画面例であ
る。
【図21】従来の現金自動補充処理説明図である。
【符号の説明】
5 自動取引装置 16 CIP(カードリーダライタ・イメージリーダプ
リンタユニット) 18 BRU(紙幣リサイクルユニット) 20 顧客操作部(UOP) 21 管理操作部(MOP) 42 現金判別部 50 現金フラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 紀子 群馬県前橋市問屋町1丁目8番3号 株 式会社富士通ターミナルシステムズ内 (72)発明者 日向 美晴 群馬県前橋市問屋町1丁目8番3号 株 式会社富士通ターミナルシステムズ内 (56)参考文献 特開 平4−123289(JP,A) 特開 平2−216598(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 G07D 3/00 G07D 9/00 G07D 9/04 G07D 11/00 G07D 13/00 G06F 17/60

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取引に必要な現金を取り扱う現金ユニッ
    ト(18)と、 前記現金ユニットの制御を含む取引の各種制御を行い、
    かつ、取引の元帳を管理するセンタとの通信を行う制御
    部(15)を備えた取引装置において、 前記制御部(15)に、装置に残留している現金が、顧
    客現金か装置現金かを区別するための現金判別情報(5
    0)を設定(オン/オフ)できるようにしておき、 前記制御部では、一顧客取引終了後、前記現金判別情報
    を装置現金(オフ)にセットし、 顧客取引が開始された際、取引の内容を判定し、 前記取引が、現金支払い取引の場合、センタからの計数
    指示により現金計数処理を開始した時、前記現金判別情
    報を顧客現金(オン)に設定することを特徴とした取引
    装置の現金区別処理方法。
  2. 【請求項2】 前記現金計数処理が異常となり、センタ
    の元帳を取り消した場合、 前記現金判別情報を装置現金(オフ)にセットすること
    を特徴とした請求項1記載の取引装置の現金区別処理方
    法。
  3. 【請求項3】 取引に必要な現金を取り扱う現金ユニッ
    ト(18)と、 前記現金ユニットの制御を含む取引の各種制御を行い、
    かつ、取引の元帳を管理するセンタとの通信を行う制御
    部(15)を備えた取引装置において、 前記制御部(15)に、装置に残留している現金が、顧
    客現金か装置現金かを区別するための現金判別情報(5
    0)を設定(オン/オフ)できるようにしておき、 前記制御部では、一顧客取引終了後、前記現金判別情報
    を装置現金(オフ)にセットし、 顧客取引が開始された際、取引の内容を判定し、 前記取引が、入金、及び現金振込の場合、現金投入処理
    を開始した時、前記現金判別情報を顧客現金(オン)に
    セットすることを特徴とした取引装置の現金区別処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記現金投入処理が正常に完了し、セン
    タからの収納指示により、現金収納処理を開始した時、 前記現金判別情報を装置現金(オフ)にセットすること
    を特徴とした請求項3記載の取引装置の現金区別処理方
    法。
  5. 【請求項5】 顧客が取引に必要な操作を行う顧客操作
    部(20)と、 取引に必要な現金を取り扱う現金ユニット(18)と、 前記現金ユニットの制御を含む取引の各種制御を行う制
    御部(15)を備えた取引装置において、顧客取引が行なわれた場合、前記制御部は、その取引の
    種別を判別し、現金を使用する取引では、 装置に残留し
    ている現金が、顧客現金なのか装置現金かを区別するた
    めの現金判別情報(50)を設定(オン/オフ)できる
    ようにしておき、 障害発生により、装置内に現金が残留した状態で取引休
    止となった場合、 前記制御部(15)では、前記現金判別情報を基に、残
    留現金が装置現金か、顧客現金かを区別し、 前記区別した結果の現金情報を前記顧客操作部へ送り、
    該顧客操作部の画面で表示することを特徴とした取引装
    置の現金区別処理方法。
  6. 【請求項6】 前記顧客操作部の画面で、前記制御部が
    区別した残留現金を装置から放出するのか、或いは装置
    内に回収するのかを選択するための現金放出/回収情報
    を表示し、 前記表示情報に従い、現金放出/回収の指示があった場
    合、装置内に残留している現金の放出/回収処理を自動
    的に行うことを特徴とした請求項5記載の取引装置の現
    金区別処理方法。
  7. 【請求項7】 係員等が保守等の作業に必要な操作を行
    う管理操作部(21)と、 取引に必要な現金を取り扱う現金ユニット(18)と、 前記現金ユニットの制御を含む取引の各種制御を行う制
    御部(15)を備えた取引装置において、顧客取引が行なわれた場合、前記制御部は、その取引の
    種別を判別し、現金を 使用する取引では、 装置に残留し
    ている現金が、顧客現金か装置現金かを区別するための
    現金判別情報(50)を設定(オン/オフ)できるよう
    にしておき、 障害発生により、装置内に現金が残留した状態で取引休
    止となった場合、 前記制御部(15)では、障害情報を前記管理操作部へ
    送り、該管理操作部の画面に表示すると共に、 前記現金判別情報を基に、残留現金が装置現金か、顧客
    現金かを区別し、 前記区別した結果の現金情報を前記管理操作部へ送り、
    該管理操作部の画面で表示することを特徴とした取引装
    置の現金区別処理方法。
  8. 【請求項8】 レシート/ジャーナル用紙への印字を行
    う印字ユニット(16)と、 取引に必要な現金を取り扱う現金ユニット(18)と、 前記印字ユニット、及び現金ユニットの制御を含む取引
    の各種制御を行う制御部(15)を備えた取引装置にお
    いて、顧客取引が行なわれた場合、前記制御部は、その取引の
    種別を判別し、現金を使用する取引では、 装置に残留し
    ている現金が、顧客現金か装置現金かを区別するための
    現金判別情報(50)を設定(オン/オフ)できるよう
    にしておき、 障害発生により、装置内に現金が残留した状態で取引休
    止となった場合、 前記制御部(15)では、前記現金判別情報を基に、残
    留現金が装置現金か、顧客現金かを区別し、 前記区別した結果の現金情報及び障害情報を前記印字ユ
    ニットへ送り、該印字ユニットで印字することを特徴と
    した取引装置の現金区別処理方法。
  9. 【請求項9】 取引に必要な現金を取り扱う現金ユニッ
    ト(18)と、 前記現金ユニットの制御を含む取引の各種制御を行うと
    共に、遠隔監視装置との通信を行う制御部(15)を備
    え、 前記遠隔監視装置により遠隔監視される取引装置におい
    て、顧客取引が行なわれた場合、前記制御部は、その取引の
    種別を判別し、現金を使用する取引では、 装置に残留し
    ている現金が、顧客現金か装置現金かを区別するための
    現金判別情報(50)を設定(オン/オフ)できるよう
    にしておき、 障害発生により、装置内に現金が残留した状態で取引休
    止となった場合、 前記制御部では、前記現金判別情報を基に、残留現金が
    装置現金か、顧客現金かを区別し、 前記区別した現金情報及び障害情報を前記遠隔監視装置
    へ通知し、該遠隔監視装置の画面で表示することを特徴
    とした取引装置の現金区別処理方法。
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