JP3452905B2 - 中折れ戸の防火構造 - Google Patents

中折れ戸の防火構造

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JP3452905B2 JP2001035895A JP2001035895A JP3452905B2 JP 3452905 B2 JP3452905 B2 JP 3452905B2 JP 2001035895 A JP2001035895 A JP 2001035895A JP 2001035895 A JP2001035895 A JP 2001035895A JP 3452905 B2 JP3452905 B2 JP 3452905B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、防火機能を持たせ
た中折れ戸に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の中折れ戸形式の扉は、例えば二分
割タイプの場合、図5に示すように、サッシ枠1の一側
部に短尺扉2をヒンジ3を介して折り畳み可能に支持
し、長尺扉4の一側部を短尺扉2の他側部にヒンジ5を
介して連結するとともに、他側部の上部をサッシ枠1の
天井部内側に形成されたガイドレール6に沿って移動可
能とし、開扉時にはサッシ1の一側部に両扉2,4が折
畳まれる構造となっており、両扉2,4の幅寸法が同一
であるのが一般的である。 【0003】これに対し、図6に示すごとく、サッシ枠
10の一側部に短尺扉12を開閉可能に枢支するととも
に、この短尺扉12にヒンジ14を介して連結され、か
つサッシ枠10の上部に配置したガイドレール16に沿
ってスライド可能な長尺扉18とからなり、例えば、短
尺扉12及び長尺扉18の幅寸法は、1:2となってい
る偏心中折れ戸がある。長尺扉18は、その中央上部が
ガイドレール16に対するスライド位置兼用の回動中心
となる吊り点20となっている。 【0004】以上の構成において、閉扉状態で外側から
開扉操作を行う場合は、扉閉鎖状態にある長尺扉18の
把手を手前側に引くことによって、図中の折畳み軌跡に
沿って長尺扉18は回動支持点20を中心に回動しつつ
サッシ枠1の一側部に向けて移動し、またこれと連動し
て短尺扉12も手前側に順次回動して開かれ、最終開扉
状態では両扉12,18はサッシ枠10の一側部に幅方
向と直交して、かつ互いに平行に折畳まれ、全面が開放
される。 【0005】このような偏心構造によれば、開扉時に手
前側への長尺扉18の手前側への突出量が開口幅の約1
/3となることであり、同じ間口幅の場合に、例えば車
椅子Aに乗っている身障者が開閉操作するときには、従
来の中折れ戸の移動軌跡に比べて扉の手前側への移動軌
跡が小さくなり、手前側への突出量が小さいため、車椅
子Aを前後させつつ開閉するなどの手間が不要であり、
身障者などにとって操作が簡単にできるといった利点を
有する。従って、この構造では、開口幅を大きく取るこ
とができるとともに、新幹線内でのトイレなど、開口の
内外方向への扉の突出量を小さく取りたい場所、或は操
作方法による中折れ開閉形式として好適である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
偏心中折れ戸にあっては、扉とサッシ枠との間が相じゃ
くり構造とはなっていないため、防火戸としては機能せ
ず、建築基準法などで定める防火区画の扉としては使用
できなかった。この点を詳述すると、図5に示されるよ
うな同一幅の扉を備えた中折れ戸の場合には、各扉2,
3を手前側に向けて折畳みつつ開放できるため、図5の
一部に拡大して示すように、サッシ枠1の後部内側に防
火堰1aを固定的に突出形成することができるが、扉の
寸法が異なる偏心した中折れ戸では、扉の開閉時に長尺
扉18が回動支持点20を中心として回動しつつサッシ
枠10を挟む内外に突出して折畳まれる軌跡を経るた
め、固定的な防火堰を設けることが構造的にできなかっ
た。 【0007】本発明は、以上の課題を解決するものであ
って、その目的は、寸法が異なる扉を備えた偏心中折れ
戸であっても、防火戸構造を取れるようにした中折れ戸
の防火構造を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、開口の一側部に対して開閉可能に枢支される
短尺扉と、該短尺扉の他方の側部に該短尺扉に対して折
畳み可能に連結される長尺扉とを備え、前記開口に水平
ガイドレールを設けるとともに、前記長尺扉の上縁には
その中間部に該ガイドレールに沿ってスライド可能な回
動軸を設けてなる中折れ戸において、前記開口の天井部
と前記短尺扉及び長尺扉の上部との間に相じゃくり状に
配設される可動防火堰を該開口の天井部に設け、前記可
動防火堰と対向して前記長尺扉の肩部に、平滑な面を有
する摺動板を貼着し、該可動防火堰は、閉扉時はその自
重により下方側に向けて傾動した状態に保持され、前記
短尺扉及び長尺扉の開閉時において前記摺動板が交叉状
摺接することで、該長尺扉に対する非干渉位置に押上
げられることを特徴とする。 【0009】従って、以上の構造では、扉の開閉時にお
いては、防火堰が開口を構成するサッシ枠と長尺扉間に
ついたて状に配置されて相じゃくり構造となるため、そ
の沿面距離を増加して、該中折れ戸を防火戸とすること
ができる。また、扉の開閉動作時には、防火堰は扉の肩
部に押されて干渉位置から離間するため、開閉動作に支
障はない。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、
本発明の先行技術である図6と同一箇所には同一符号を
付し、新たに説明を加える部分および新規部分について
異なる符号を用いて説明する。 【0011】図1〜図3は本発明を片開き方式とした第
一の実施の形態(実施例)を示すものであり、図1は一
部拡大部分を含む側断面図、図2は同平断面図、図3は
要部を示す斜視図である。各図において、開口を形成す
るサッシ枠10の天井部に位置する上部枠30の内部は
中空であって、その内側に前記ガイドレール16をブラ
ケット31を介して固定している。 【0012】ガイドレール16内にはこれに沿って転動
する左右一対のローラ32を備えた走行ブロック33が
配置され、この走行ブロック33の下部には前記長尺扉
18の回動中心に設けた前述の回動支持点20となる回
動軸34の先端が連結され、長尺扉18はこの回動軸3
4を中心として回動可能かつガイドレール16に沿って
移動可能となっている。従って、以上の構造では、閉扉
時において長尺扉18の上端と上部枠30の下面との間
には所定寸法の隙間dが形成される。 【0013】そして、上部枠30における前記回動軸3
4の挿通位置には、溝がその間口方向に沿って形成さ
れ、この溝の両縁部には上部枠30の底面から折曲げに
より一対の立上げ部30a,30bが一体に立設され、
このうちの外側(図中、「外部」と表示された側)の立
上げ部30aに近接して可動防火堰35が平行配置され
ている。 【0014】防火堰35は、上部枠30の間口方向全般
に沿って配置される断面略L字形のステンレス等からな
る鋼材であり、その一端側を溝側に配置された中心軸3
6を介して揺動可能に支持されている。この防火堰36
は、そのL形屈曲部先端をさらにL字形に折曲げ形成
し、その部分を上部枠30に形成された溝30cを貫通
して上部枠30の内側に位置させ、この部分をストッパ
35aとして下方側への回動を規制している。さらに、
前記中心軸36の両端部は、立上げ部30aにビス37
を介して固定された固定用ブラケット38に回動可能に
支持されている。 【0015】この防火堰35と対向して長尺扉18の肩
部にはステンレスなどの鋼材からなる平滑な面を有する
断面L字形の摺動板39が貼着されている。 【0016】以上の構成において、閉扉時は上部枠30
と長尺扉18は平行に位置し、防火堰35はその自重に
より中心軸36を基点として下方側に向けて傾動した状
態(例えば45度)に保持され、その結果、隙間dの位
置に防火堰35がついたて状に配置される。これによ
り、相じゃくり構造が呈され、外部から隙間dを通るに
は、図1の矢印に示すごとく防火堰35の下部を回り込
んでから隙間dを伝って内部側に至ることになり、これ
によって沿面距離を増大させ、火炎吹込みなどに対する
十分な防火機能をもたらしている。 【0017】この状態から開扉操作を行うと、長尺扉1
8は前述のごとく回動しながらレール方向に移動し、前
述のごとく短尺扉12を開放しつつ、サッシ枠10の一
側部に向けた折畳み操作がなされる。この操作により、
長尺扉18の肩部に設けた摺動板39は、防火堰35と
交叉状に摺接し、その交叉角度を漸次大きくしつつ防火
堰35の長手方向に沿って移動する。この摺接動作によ
って防火堰35は、中心軸36を基点として上方に押上
げられ、防火堰35の存在による開扉操作への支障を防
止できるのである。 【0018】図4は以上の構造を両開きタイプに適用し
たものである。図において、閉扉状態の長尺扉18の端
面40同士が突合わされる以外は、前記第一実施形態と
同様であり、その同一部分には符号を付して説明を省略
するが、本実施形態でも第一実施形態と同様の利点を享
有しつつ、間口開口幅を二倍にできる。 【0019】なお、上記各実施の形態では、可動防火堰
35を開口の外側のみに設ける例を示したが、開口の内
側のみに設けたり、開口の内外両側に設けることもでき
る。 【0020】 【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による中折れ戸の防火構造によれば、扉の開閉時にお
いては、防火堰が開口を構成するサッシ枠と長尺扉間に
ついたて状に配置されて相じゃくり構造となるため、そ
の沿面距離を増加して、該中折れ戸を防火戸とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を片開き方式に適用した第一実施形態に
よる中折れ戸の一部各大部分を含む側断面図である。 【図2】同平断面図である。 【図3】同一部大部分を含む部分断面斜視図である。 【図4】本発明を両開き方式に適用した第二実施形態に
よる中折れ戸の部分平断面図である。 【図5】従来の中折れ戸を示す正面図、側断面図、平断
面図および開閉軌跡の説明図である。 【図6】先に本出願人が開発した中折れ戸を示す正面
図、側断面図、平断面図および開閉軌跡の説明図であ
る。 【符号の説明】 10 サッシ枠(開口) 12 短尺扉 14 ヒンジ 16 ガイドレール 18 長尺扉 20 回動支持点 30 上部枠 34 回動軸 35 可動防火堰 36 回動中心軸

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 開口の一側部に対して開閉可能に枢支さ
    れる短尺扉と、該短尺扉の他方の側部に該短尺扉に対し
    て折畳み可能に連結される長尺扉とを備え、前記開口に
    水平ガイドレールを設けるとともに、前記長尺扉の上縁
    にはその中間部に該ガイドレールに沿ってスライド可能
    な回動軸を設けてなる中折れ戸において、 前記開口の天井部と前記短尺扉及び長尺扉の上部との間
    に相じゃくり状に配設される可動防火堰を該開口の天井
    部に設け、前記可動防火堰と対向して前記長尺扉の肩部に、平滑な
    面を有する摺動板を貼着し、 該可動防火堰は、閉扉時はその自重により下方側に向け
    て傾動した状態に保持され、前記短尺扉及び長尺扉の開
    閉時において前記摺動板が交叉状に摺接することで、該
    長尺扉に対する非干渉位置に押上げられることを特徴と
    する中折れ戸の防火構造。
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