JP3311983B2 - 引き戸の簡易開閉機構 - Google Patents

引き戸の簡易開閉機構

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JP3311983B2
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一利 大石
廣 平井
信廣 村松
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新日軽株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は簡単な操作で閉じ又
は開き作動させることができる引き戸の簡易開閉機構に
関する。
【0002】
【従来技術】引き戸は通過方向と直交する方向に押し引
きして開閉させなければならず、また摺動抵抗も大き
く、操作に力を要するから、高齢者や身障者にとって大
変に煩わしい。特に車椅子での開閉操作は負担が大き
い。また、病院等の施設では、看護婦が手に器具を持っ
た状態で開閉操作をしなければならないので煩わしく、
また開閉の際に引き戸に手を触れるのが憚られる場合も
少なくない。
【0003】このような問題点を解消するものとして、
電動自動ドアがある。これは開閉がすべて自動的に行な
われるもので便利ではあるが、しかし電動自動ドアは機
構が複雑で、装置が大掛かりになってしまい、設備や維
持に多大な費用がかかるという問題点がある。
【0004】このような事情から、簡単な操作で開閉で
きる開閉機構が望まれている。これに対応するものとし
て、例えば特開平5ー118180号公報に示されるよ
うなものが知られている。これは、ドア建込み部の上辺
に中央から略くの字に折り曲げられたガイドレール14
を揺動可能に設けるとともに、このガイドレール14に
沿って走行可能にドア本体12を吊り、ガイドレール1
4を揺動させて傾斜させることによってドア本体12を
開閉作動させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記開
閉機構によれば、ドア本体を吊持した状態でガイドレー
ルを揺動させるので、ガイドレールを傾斜させるために
は大きな力を加える必要がある。
【0006】また、ガイドレールの傾斜を利用して移動
させるので、開閉時にはドア本体が傾くほか、ドア本体
は高い位置から低い位置に移動し、水平には移動しない
という基本的欠点を有していた。
【0007】本発明は上記欠点を解消し、簡単かつ小さ
な力で開閉操作できるとともに、開閉時に引き戸を傾く
ことなく水平に移動させることができる簡易開閉機構を
提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る引き戸の簡易開閉機構は、建屋に形成
された引き戸建込み部の上部に沿って引き戸レールを設
け、この引き戸レールに引き戸を上吊り状態で移動自在
に配置し、上記引き戸レールの上方に錘案内レールをシ
ーソー状に揺動自在に配置し、この錘案内レールには錘
部材を錘案内レールの長手方向に沿って移動自在に設
け、上記錘部材と引き戸とを連結アームを介して連結
し、上記錘案内レールを揺動させる作動杆を上記引き戸
建込み部の柱に沿って設けた収容枠内に納め、、上記作
動杆をロープと滑車を介して操作手段に連結したことを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1において符号Aは建屋に形成
された屋内の引き戸建込み部を示す。引き戸建込み部A
は梁a1、鴨居a2、敷居a3及び柱a4とから成るも
ので、鴨居a2、敷居a3及び両側の柱a4の内側には
開口縁枠1が形成され、開口縁枠1の内側には引き戸2
を収納した開口部aが区画形成されている。開口縁枠1
は上枠1aと縦枠1bと下枠1cの縁枠から方形に枠組
みされている。上枠1a及び縦枠1cは、図2、図5の
ように枠本体1pとケーシング1qとから成り、このよ
うな構成は従来の屋内引き戸の開口縁枠と同じである。
開口縁枠1の内側には引き戸2が摺動自在に設けられて
いる。
【0010】梁a1と鴨居a2との間のスペースの両側
面には図2のように仕上げ壁材3が取り付けられ、その
内側には空間部Sが形成される。鴨居a2及び開口縁枠
1の上枠1aの幅方向の中間部には連続した取り付け溝
4が形成され、取り付け溝4内には引き戸レール5が取
り付けられている。引き戸レール5には箱形の戸車収納
部6が形成され、その下底部中央には長手全長に沿って
開口溝7が形成され、開口溝7の縁には2本の案内レー
ル部8が形成されている。引き戸レール5の下部一側に
は上枠1aの下面に固定するための取付片9が形成さ
れ、戸車収納部6の上部には中空部が形成されている。
【0011】引き戸2の上部には図2、図3に示すよう
に断面略Z字形に屈曲した支持縁11が突設され、支持
縁11には戸車12が軸着され、戸車12は上記引き戸
レール5の案内レール部8を走行可能に配置され、これ
により引き戸2は上吊り状態で引き戸レール5に沿って
移動自在となる。なお、支持縁11は、引き戸2が縦枠
1b側に衝突する直前に緩衝部材10に当たる位置に取
り付けられている。
【0012】次に、引き戸レール5の上部に設けられた
中空部には、開き時の引き戸2側に片寄った位置に支持
金具13が固定され、この支持金具13に設けられた支
軸14には錘案内レール15がシーソー状に揺動自在に
配置されている。錘案内レール15は断面が上向きコ字
形に形成され、その底部には2本の平行なレール部16
が形成されている。錘案内レール15の上記支持金具1
3に対応する位置の下面には受け金具17が固定され、
この受け金具17によって上記支軸14を回動自在に軸
受けしている。
【0013】上記錘案内レール15の内側には錘部材1
8が配置されている。錘部材18は図4に示されるよう
に、細長の板状体18aの両側に錘19を固定したもの
で、板状体の前後両端に走行車輪20が、また両側には
錘部材18が倒れないように保持するローラ21が設け
られている。走行車輪20は図2のように引き戸案内レ
ール部16に走行自在に乗り、ローラ21は錘案内レー
ル15の内側面に沿って転動可能に当接している。この
ため、錘部材18は錘案内レール15が傾いたとき、そ
の勾配に従い錘案内レール15の長手方向に沿って移動
自在となる。錘案内レール15は支軸14をはさんで両
側の重量がバランスしていれば水平になるが、支点を開
き時の引き戸側にやや寄せて、錘部材18の位置に関係
なく常に引き戸2の閉じ側に向かって下り勾配となる方
向に揺動するように設定されている。バランスの調整は
錘部材18の重量あるいは支持金具13の位置を変える
ことによって行なえばよい。
【0014】次に、上記錘部材18と引き戸2とは連結
アーム22を介して連結されている。連結アーム22は
錘部材18と引き戸2との間の距離の変化に対応するよ
うに斜めに設定されている。
【0015】上記構成によれば、引き戸2を引き戸レー
ル5に沿って開き作動した後(図1の状態)、力を解放
すると、錘案内レール15は引き戸2の閉じ側に向かっ
て下り勾配(図1で点線で示した状態)となるように揺
動するから、錘部材18は引き戸2の閉じ方向に移動す
る。錘部材18には連結アーム22を介して引き戸2が
連結されているから、錘部材18ととともに引き戸2も
閉じ方向に移動し、自動的に閉じ作動する。
【0016】次に、上記錘案内レール15の端部には連
結杆23を介して作動杆24が連結されている。作動杆
24は上記開口縁枠1の縦枠1bに沿って設けられ、外
部から上下動操作可能に配置されている。図5に示され
るように縦枠1bの内側面の長手方向に凹溝25が形成
され、該凹溝25上に作動杆収容枠26が固定されてい
る。作動杆収容枠26は凹溝25にネジで固定された収
容枠本体26aと、作動杆収容枠26に係脱自在な収容
枠カバー26bとから成り、内部には作動杆24を収容
する中空部27が形成されている。また、反対側の縦枠
1bには収容枠カバー26に対応する化粧枠26aが取
り付けられている。なお、連結杆23の遊端部には蛇腹
状の緩衝部材10(図1、図3参照)が設けられてい
る。
【0017】収容枠本体26aの中間よりやや下部には
図6〜図8に示す操作用の把手28(操作手段)が収容
枠26に沿って上下方向に移動自在に設けられる。把手
28は左右2枚の把手部材28aを連結板28bによっ
て連結したものである。収容枠カバー26bには図7に
示すように把手28の移動範囲相当分の切欠き29が形
成され、把手28は切欠き29の内部を移動できるよう
に収納されている。把手28の内部の上下にはそれぞれ
左右各一対の案内ローラ30が設けられ、各案内ローラ
30は収容枠本体26aの両側縁31に沿って転動自在
に配置されている。また、把手28の内部には下方に向
けて先端が膨突した係止片32が突設されている。これ
に対し、収容枠本体26aには作動杆24が下方移動端
に達したときに上記係止片32に係止する係止金具33
が固定されている。
【0018】また、上記作動杆24は滑車機構を介して
把手28に連結されている。すなわち、把手28の上部
の固定金具38と作動杆24とはロープ34を介して連
結されている。ロープ34は収容枠26内に配置固定し
た滑車35(図5、図6参照)に懸けられている。な
お、作動杆24の下端にはガイドローラ36が取りつけ
られ、これに対応して、収容枠26には上記ガイドロー
ラ36に下方の移動端で係合可能なストッパ37が固定
されている。
【0019】上記構成において、把手28を収容枠26
に沿って引き下げ操作すると、図9のように案内ローラ
30が収容枠本体26aに沿って転動しながら下降する
が、ロープ34は滑車35に懸架されているので、作動
杆24は上方に移動する。これにより、図1のように錘
案内レール15の一端が上がり、引き戸2の開き側に向
かって下り勾配となるように揺動するから、錘部材18
が上記勾配にしたがって移動する。錘部材18には連結
アーム22を介して引き戸2が連結されているから、錘
部材18とともに引き戸2も開き方向に移動し、引き戸
2が開く。なお、把手28を最下端に移動させると、係
止片32が係止金具33に係止して引き戸2の開き状態
が保持される。なお、係止機構は公知の機構を採用して
おり、係止片32が係止金具33に押圧すると保持状態
になり、もう一度押圧方向に力を加えると解放状態にな
る構造になっている。
【0020】係止片32と係止金具33の係止を外す
と、錘案内レール15は支軸14の両側の重量バランス
により自然に引き戸2の閉じ側に向かって下り勾配とな
るように揺動する(図1の点線参照)。このため、引き
戸2は錘部材18とともに自動的に閉じ作動する。同時
に、把手28は上方に復帰移動する。なお、錘部材18
の端部は開閉時の移動端で緩衝部材10に当たり、ショ
ックが緩和される。また、作動杆24の下端のガイドロ
ーラ36は図6のように下方の移動端でストッパ37に
係合する。
【0021】このように引き戸2に直接に手を触れなく
とも引き戸2を自動的に閉じることができるが、把手2
8の操作は上げるよりも下げる方が容易であるから、特
に車椅子から操作するような場合の操作性に優れてい
る。
【0022】なお、上述の開閉機構は引き戸2は開き操
作後に自動的に閉じ作動する構成であるが、これとは逆
に、引き戸2が自動的に開き、閉じ時にのみ操作するよ
うに構成してもよい。
【0023】また、支持金具13を引き戸レール5の中
央に配置して錘案内レール15がバランスするように設
定し、開閉時にそれぞれ開操作、閉操作を行なうように
してもよい。
【0024】さらに、作動杆24と把手28は滑車機構
を介して連結されていればよく、上述の定滑車機構に限
らず、例えば図10に示されるように、ロープ34の端
部を収容枠26に固定し、作動杆24の下端に固定され
た動滑車39と収容枠26の定滑車に巻き懸ける動滑車
機構を介して連結する構成でもよい。
【0025】また、上記実施例においては、片引き戸形
式の引き戸を示したが、引き戸の配置形態はこれに限定
されない。
【0026】もちろん、引き戸2に引き手(図示せず)
を設け、引き戸2を直接に開閉してもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、引き戸は引き
戸専用の引き戸レールに吊持され、引き戸を開閉するた
めに揺動させる錘案内レールは錘のみを案内する構成で
あり、このように錘案内レールには引き戸は吊持されて
いないので小さな力で錘案内レールを揺動させることが
でき、これによって引き戸を開閉させることができる。
また、引き戸レールは揺動しないから、開閉時に引き戸
が傾くことがなく、しかも引き戸を引き戸レールに沿っ
て水平に移動させることができる。
【0028】また、作動杆と操作手段とはロープと滑車
とから成る滑車機構を介して連結されているので、構造
が簡単となり、故障が発生しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引き戸開閉機構の正面図
【図2】図1のXーX線上の断面図
【図3】引き戸開閉機構の要部の斜視図
【図4】錘部材の斜視図
【図5】図1のYーY線上の断面図
【図6】作動杆の操作部分の要部の側面図
【図7】図6のZーZ線上の断面図
【図8】上記操作部分の要部の分解斜視図
【図9】把手の操作時の作動状態説明図
【図10】作動杆と把手との他の連結態様の要部説明図
【符号の説明】
A 引き戸建込み部 1 開口縁枠 2 引き戸 5 引き戸レール 15 錘案内レール 18 錘部材 22 連結アーム 24 作動杆 26 収容枠 28 把手(操作手段) 34 ロープ 35、39 滑車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 信廣 静岡県静岡市中田本町12番9号 (56)参考文献 特開 平5−118180(JP,A) 特開 平7−189549(JP,A) 実開 昭61−98177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 1/02 E05F 11/08 - 11/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋に形成された引き戸建込み部の上部
    に沿って引き戸レールを設け、この引き戸レールに引き
    戸を上吊り状態で移動自在に配置し、上記引き戸レール
    の上方に錘案内レールをシーソー状に揺動自在に配置
    し、この錘案内レールには錘部材を錘案内レールの長手
    方向に沿って移動自在に設け、上記錘部材と引き戸とを
    連結アームを介して連結し、上記錘案内レールを揺動さ
    せる作動杆を上記引き戸建込み部の柱に沿って設けた収
    容枠内に納め、上記作動杆をロープと滑車を介して操作
    手段に連結したことを特徴とする引き戸の簡易開閉機
    構。
JP36869597A 1997-12-29 1997-12-29 引き戸の簡易開閉機構 Expired - Fee Related JP3311983B2 (ja)

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