JP3452889B2 - 乾燥方法および乾燥装置 - Google Patents

乾燥方法および乾燥装置

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JP3452889B2 JP2000308173A JP2000308173A JP3452889B2 JP 3452889 B2 JP3452889 B2 JP 3452889B2 JP 2000308173 A JP2000308173 A JP 2000308173A JP 2000308173 A JP2000308173 A JP 2000308173A JP 3452889 B2 JP3452889 B2 JP 3452889B2
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義久 宮本
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば洗濯した大
量のおしぼりなどの被乾燥物を、予備乾燥した後に本乾
燥するようにした乾燥方法および乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乾燥装置としては、例えば、特許
第3044218号によって提案されているものがあ
る。これは洗濯後に脱水されて未乾燥状態にある大量の
被乾燥物を効率良く乾燥するようにしたもので、この被
乾燥物を一旦予備乾燥した後に本乾燥することにより、
全体的な乾燥時間の短縮化を達成できるようになってい
る。
【0003】この場合、被乾燥物の予備乾燥は予備乾燥
機で行われ、かつ、本乾燥は本乾燥機で行われるように
なっており、この本乾燥機には本乾燥するための蒸気ヒ
ータが設けられる。この蒸気ヒータは導入される高温蒸
気を熱源として熱風(160℃程度)を発生し、この熱
風が本乾燥機内に導入される。一方、前記予備乾燥機に
は本乾燥機で本乾燥を行った後の排熱空気(100℃程
度)が供給され、この排熱で予備乾燥が行われる。
【0004】また、このような乾燥装置では、本乾燥機
や予備乾燥機で被乾燥物を乾燥する際に、乾燥機内を流
動する熱風に吹かれて被乾燥物に付着した糸屑や塵など
のリントが舞い上がる。このリントは被乾燥物に再度付
着しないように乾燥機内に設けた捕捉網で捕捉される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の乾燥装置にあっては、本乾燥機の蒸気ヒータに導
入される高温蒸気は、この蒸気ヒータで熱交換された際
に低温化(100℃〜110℃程度)するため、これが
ドレンとなって廃棄されたり、またはこのドレンをボイ
ラーに還元して加熱し、前記蒸気ヒータの熱源として再
利用する方法が採られる。
【0006】しかし、このドレンは蒸気ヒータで熱源と
して用いられた後に低温下されるとしても、100℃〜
110℃程度と十分に高温を維持している。このため、
このドレンを廃棄することは熱量の損失が来され、ま
た、ボイラーに還元する場合には、通常はこのボイラー
が乾燥装置からある程度距離を隔てた場所に設置される
関係上、蒸気ヒータからこのボイラーまでドレンを送給
するドレン管が長くなって、その途中で大きな熱損失が
来されてしまう。
【0007】また、このことは本乾燥機の前記蒸気ヒー
タに限ることなく、通常洗濯した被乾燥物は乾燥させた
後にアイロン掛けされる場合があるが、業務用のアイロ
ンでは熱源として前記高温蒸気が用いられる場合があ
る。更に、工場内では高温蒸気が用いられる熱交換手段
としては、前記蒸気ヒータやこのアイロン以外にも各種
存在し、このような熱交換手段で熱交換された高温蒸気
をドレンとして廃棄することは熱量の損失が来されるこ
とになる。
【0008】一方、前記乾燥装置で被乾燥物を乾燥する
際に発生するリントが捕捉網で捕捉される際に、この捕
捉網に多量に溜まると目詰まりを起こして捕捉効果が低
下し、これによって捕捉されなくなったリントは被乾燥
物に再度付着してしまう。このため、捕捉網にある程度
リントが溜まると、乾燥装置を停止して作業者が人手に
よって溜まったリントを除去することになり、一連の乾
燥作業の流れが中断されて乾燥効率が低下されてしま
う。
【0009】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、熱交換手段から排出されるドレンを
予備乾燥機の熱源として有効利用し、更には、捕捉網に
溜まったリントを人手によることなく簡単に除去するこ
とにより、乾燥装置の熱源の有効利用、更には、円滑な
乾燥作業の遂行を図ることができる乾燥方法および乾燥
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、予備乾燥機で予備乾燥した被乾燥物を、本乾燥機に
移して本乾燥する乾燥方法において、予備乾燥機に設け
られて被乾燥物を予備乾燥する予備乾燥熱交換手段に、
他の熱交換手段で熱交換されて低温化したドレンを導入
し、このドレンを熱源として被乾燥物を予備乾燥するこ
とを要旨とする。
【0011】この場合、他の熱交換手段のドレンは廃棄
されることなく、予備乾燥熱交換手段の熱源として再利
用され、これによってこの予備乾燥熱交換手段で発生す
る熱で予備乾燥機内の被乾燥物を予備乾燥できるように
なる。
【0012】請求項2に記載の本発明は、予備乾燥機で
予備乾燥した被乾燥物を、本乾燥機に移して本乾燥する
乾燥方法において、予備乾燥機に設けられて被乾燥物を
予備乾燥する予備乾燥熱交換手段に、他の熱交換手段で
熱交換されて低温化したドレンを導入するとともに、本
乾燥機の排熱空気を予備乾燥機に導入し、これら他の熱
交換手段のドレンと本乾燥機内の排熱空気とを熱源とし
て被乾燥物を予備乾燥することを要旨とする。
【0013】この場合、前記請求項1の乾燥方法と同様
に、他の熱交換手段のドレンを予備乾燥熱交換手段の熱
源として有効利用し、この予備乾燥熱交換手段の発生熱
によって被乾燥物を予備乾燥するとともに、更に予備乾
燥機に導入した本乾燥機の排熱空気が予備乾燥の熱源と
して用いられることにより、前記予備乾燥熱交換手段の
発生熱と本乾燥機の排熱空気との両方の熱量で被乾燥物
が予備乾燥される。
【0014】請求項3に記載の本発明は、前記請求項1
または2に記載の乾燥方法にあって、熱交換手段を、前
記本乾燥機に設けられて被乾燥物を本乾燥するための本
乾燥熱交換手段としたことを要旨とする。
【0015】この場合、予備乾燥熱交換手段の熱源とな
るドレンは、予備乾燥機に対をなして設けられる本乾燥
機の本乾燥熱交換手段から得られが、本乾燥機と予備乾
燥機とは、予備乾燥機で予備乾燥された被乾燥物を本乾
燥機に移す際に、この被乾燥物の温度低下を最小限度に
抑える必要があるため、これら本乾燥機と予備乾燥機と
は近接して配置される。従って、本乾燥熱交換手段と予
備乾燥熱交換手段とは相互に接近することになり、前記
ドレンは予備乾燥交換手段に近接した本乾燥熱交換手段
から得られることになる。
【0016】請求項4に記載の本発明は、前記請求項1
から3のいずれか1つに記載の乾燥方法にあって、他の
熱交換手段に用いられる熱源を高温蒸気としたことを要
旨とする。
【0017】この場合、高温蒸気を熱源としたことによ
り、この高温蒸気が熱交換手段で熱交換された場合に、
そのドレンは熱湯状態となって予備乾燥熱交換手段に導
入されることになる。
【0018】請求項5に記載の本発明は、被乾燥物を本
乾燥する本乾燥機と、被乾燥物を予備乾燥する予備乾燥
機とを備え、予備乾燥機で予備乾燥した被乾燥物を本乾
燥機に移して本乾燥する乾燥装置において、前記予備乾
燥機に設けられて被乾燥物を予備乾燥する予備乾燥熱交
換手段と、熱交換により低温化したドレンを排出する他
の熱交換手段と、この熱交換手段のドレンを前記予備乾
燥熱交換手段の熱源として供給するドレン供給経路と、
を備えたことを要旨とする。
【0019】この場合、他の熱交換手段のドレンがドレ
ン供給経路を介して予備乾燥熱交換手段に供給され、こ
のドレンを予備乾燥熱交換手段の熱源として再利用しつ
つ予備乾燥機内の被乾燥物は予備乾燥される。
【0020】請求項6に記載の本発明は、被乾燥物を本
乾燥する本乾燥機と、被乾燥物を予備乾燥する予備乾燥
機とを備え、予備乾燥機で予備乾燥した被乾燥物を本乾
燥機に移して本乾燥する乾燥装置において、上記予備乾
燥機に設けられて被乾燥物を予備乾燥する予備乾燥熱交
換手段と、熱交換により低温化したドレンを排出する熱
交換手段と、この熱交換手段のドレンを前記予備乾燥熱
交換手段の熱源として供給するドレン供給経路と、本乾
燥機内と予備乾燥機内とを連通し、本乾燥機の排熱空気
を予備乾燥機に供給する排熱供給経路と、を備えたこと
を要旨とする。
【0021】この場合、前記請求項5に記載の乾燥装置
と同様に、熱交換手段のドレンがドレン供給経路を介し
て予備乾燥熱交換手段に供給されるとともに、更に本乾
燥機内の排熱空気が排熱供給経路を介して予備乾燥機に
供給されて、予備乾燥熱交換手段の発生熱と本乾燥機の
排熱空気とによって予備乾燥機内の被乾燥物は予備乾燥
される。
【0022】請求項7に記載の本発明は、被乾燥物を本
乾燥する本乾燥機と、被乾燥物を予備乾燥する予備乾燥
機とを備え、予備乾燥機で予備乾燥した被乾燥物を本乾
燥機に移して本乾燥する乾燥装置において、前記本乾燥
機に設けられて被乾燥物を本乾燥する本乾燥熱交換手段
と、前記予備乾燥機に設けられて被乾燥物を予備乾燥す
る予備乾燥熱交換手段と、前記本乾燥熱交換手段のドレ
ンを前記予備乾燥熱交換手段の熱源として供給するドレ
ン供給経路と、を備えたことを要旨とする。
【0023】この場合、本乾燥熱交換手段のドレンがド
レン供給経路を介して予備乾燥熱交換手段に供給され、
このドレンを予備乾燥熱交換手段の熱源として再利用し
つつ予備乾燥機内の被乾燥物は予備乾燥される。このと
き、本乾燥機と予備乾燥機とは近接して配置されるもの
であり、これに伴って本乾燥熱交換手段と予備乾燥熱交
換手段とは相互に接近して、これら両熱交換手段を繋ぐ
ドレン供給経路は短くなる。
【0024】請求項8に記載の本発明は、前記請求項5
〜7のいずれか1つに記載の乾燥装置にあって、本乾燥
機または予備乾燥機の少なくとも一方に設けられて、乾
燥過程で発生するリントを捕捉するリント捕捉網と、こ
のリント捕捉網の網面に沿って移動して溜まったリント
を掻き取って除去するリント掻取手段と、を備えたこと
を要旨とする。
【0025】この場合、リント捕捉網によってリントが
捕捉されるため、被乾燥物から分離したリントが再度こ
の被乾燥物に付着するのが防止されるとともに、このリ
ント捕捉網にある程度溜まったリントは、リント掻取手
段が網面に沿って移動するのみで除去されるため、リン
ト捕捉網の目詰まりが防止される。
【0026】請求項9に記載の本発明は、前記請求項5
〜7のいずれか1つに記載の乾燥装置にあって、本乾燥
機または予備乾燥機の少なくとも一方に設けられて、乾
燥過程で発生するリントを捕捉するリント捕捉網と、こ
のリント捕捉網とこれに溜まったリントとの間に気体を
吹き付けて、溜まったリントをリント捕捉網から剥離し
て除去する気体吹付け手段と、を備えたことを要旨とす
る。
【0027】この場合、前記請求項7に記載の乾燥装置
と同様にリント捕捉網を設けたので、これによってリン
トを捕捉して被乾燥物に付着するのが防止される。そし
て、リント捕捉網にある程度溜まったリントは、気体吹
付け手段によってリント捕捉網から剥離される。このと
き、溜まったリントの上端部を所定区間に亘って剥離す
るのみで、この剥離されたリント上端部は下方に垂れ下
がって、その垂れ下がった部分の自重で徐々にリントが
リント捕捉網から剥離されて除去される。
【0028】請求項10に記載の本発明は、請求項8ま
たは9に記載の乾燥装置にあって、リント捕捉網から除
去されたリントを、このリント捕捉網の下方位置で乾燥
機内の空気の淀み部分に設けた排出容器内に収容するこ
とを要旨とする。
【0029】この場合、リント捕捉網から除去されて下
方に落下するリントは乾燥機内の排出容器に収容される
ようになっており、この排出容器は空気の淀み部分に設
けられるため、一旦この排出容器に収容されたリントは
乾燥機内を流動する熱風によって舞い上がることはな
い。
【0030】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、本発明の
実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1,
図2は本発明の乾燥方法が適用される乾燥装置の第1実
施形態を示し、図1は乾燥装置の斜視図、図2は図1の
乾燥装置に用いられる回転ドラムの斜視図である。
【0031】本発明の乾燥方法が適用される乾燥装置1
0は、図1に示すように被乾燥物12を本乾燥する本乾
燥機14と、被乾燥物12を予備乾燥する予備乾燥機1
6とを備えて構成され、予備乾燥機16で予備乾燥した
被乾燥物12を本乾燥機14に移して本乾燥するように
なっている。
【0032】即ち、前記本乾燥機14は、図1に示すよ
うに乾燥器本体を構成する筺体18と、この筺体18内
に回転自在に取り付けられる回転ドラム20と、前記筺
体18内に熱風を送給する本乾燥熱交換手段としての第
1蒸気ヒータ22と、筺体18内を排気する第1排気扇
24とを備えて概略構成される。また、前記予備乾燥機
16は前記本乾燥機14と略同様の構成となり、乾燥器
本体を構成する筺体26と、この筺体26内に回転自在
に取り付けられる回転ドラム28と、前記筺体26内に
熱風を送給する予備乾燥熱交換手段としての第2蒸気ヒ
ータ30と、筺体26内を排気する第2排気扇32とを
備えて概略構成される。
【0033】本乾燥機14と予備乾燥機16とは、それ
ぞれの被乾燥物12の移送方向、つまり、この移送方向
は前記回転ドラム20,28の中心軸方向となり、この
中心軸方向に対して直列に隣り合わせることにより、そ
れぞれが突き合わせ状態で配置される。このとき、本実
施形態では予備乾燥機16が本乾燥機14より一段高位
置に設置される。そして、これら突き合わせ配置された
本乾燥機14と予備乾燥機16との間には開閉自在にシ
ャッター34が設けられ、このシャッター34を開くこ
とにより本乾燥機14内と予備乾燥機16内とが連通さ
れるとともに、このシャッター34を閉じることにより
両乾燥機14,16間は気密性をもって遮断される。
【0034】また、このように本乾燥機14と予備乾燥
機16とを突き合わせ配置した場合に、それぞれの突き
合わせ側とは反対側に、本乾燥機14では被乾燥物12
の取出口(図示省略)が設けられるとともに、予備乾燥
機16では被乾燥物12の投入口36が設けられる。こ
れら取出口および投入口36は乾燥装置10の乾燥作動
中は密閉状態で閉塞される。
【0035】前記回転ドラム20,28は、図2に示す
ようにそれぞれの胴体部分がメッシュ状とされた両端開
放の円筒体をなすドラムとして形成され、これら回転ド
ラム20,28内に被乾燥物12が取り込まれる。ま
た、これら両回転ドラム20,28は本乾燥機14と予
備乾燥機16が隣り合わせで配置されることに伴って、
図示するように中心軸方向に突き合わせ状態で配置さ
れ、これら両者間に前記シャッター34が配置されるこ
とになる。このとき、予備乾燥機16が本乾燥機14よ
り高位置に設置されることに伴って、予備乾燥機16の
ドラム28が本乾燥機14のドラム20より上方に偏心
して配置される。そして、それぞれの回転ドラム20,
28は、図示省略した制御部で駆動制御されるサーボモ
ータによってそれぞれの中心軸を中心として回転され、
この回転によって内部に取り込まれた前記被乾燥物12
を撹拌してむら無く乾燥できるようになっている。
【0036】前記第1蒸気ヒータ22は、図1に示すよ
うに熱源導入管38を介して図示省略したボイラーから
導入される高温蒸気を熱源とする熱交換手段として構成
され、第1排気扇24の作動によって本乾燥機14内の
空気が排出されることに伴って、外気がこの第1蒸気ヒ
ータ22を通して筺体18内に導入される間に、この第
1蒸気ヒータ22を循環する前記蒸気と熱交換されて高
温の熱風が作り出されるようになっている。この熱風
は、例えば160℃程度の高温となり、これが本乾燥機
14内に導入されることにより被乾燥物12の本乾燥が
行われる。また、第1蒸気ヒータ22を循環して外気と
熱交換された後の蒸気は、ドレンとなってドレン管40
を介して前記ボイラーに還元される。
【0037】前記第2蒸気ヒータ30は、図1に示すよ
うにドレン供給経路としての熱源導入管42を介して導
入される熱源を用いる熱交換手段として構成され、前記
第1蒸気ヒータ22と同様に第2排気扇32の作動によ
って外気がこの第2蒸気ヒータ30を通して筺体26内
に導入される間に、この第2蒸気ヒータ30を循環する
熱源と熱交換されて熱風が作り出されるようになってい
る。
【0038】このとき、前記熱源導入管42を介して導
入される熱源は、図示省略した他の熱交換手段、例えば
高温蒸気を熱源とする業務用アイロンなどから排出され
るドレンが用いられる。このドレンは高温蒸気が他の熱
交換手段で熱交換されたとはいえ熱湯状態で排出される
もので、この熱湯状態のドレン(100℃〜110℃)
は気体に比較して熱保有性に優れることになる。このた
め、このドレンを熱源として用いることにより、前記第
2蒸気ヒータ30では予備乾燥するに十分な高温の熱風
を作り出すことができる。従って、この熱風が予備乾燥
機16内に導入されることにより被乾燥物12の予備乾
燥が行われる。また、第2蒸気ヒータ30を循環した後
のドレンは、ドレン管44を介して前記ボイラーに還元
される。
【0039】上記第1排気扇24は、本乾燥機14の筺
体18内の排気を行い、図1に示すように第1蒸気ヒー
タ22が設けられた筺体18の上面に、この第1蒸気ヒ
ータ22を避けて設けられる。そして、この第1排気扇
24には排気管46が接続され、この排気管46を介し
て筺体18内の排熱空気が排出される。
【0040】また、前記第2排気扇32は、予備乾燥機
16の筺体26内の排気を行い、この筺体26の上面に
第2蒸気ヒータ30を避けて設けられ、この第2排気扇
32に接続された排気管48を介して筺体26内の排熱
空気が排出される。
【0041】このように構成された乾燥装置10によっ
て被乾燥物12を乾燥するには、まず、シャッター34
によって本乾燥機14と予備乾燥機16とを遮断した状
態で、本乾燥機14の取出口および予備乾燥機16の投
入口36からそれぞれの回転ドラム20,28内に、洗
濯後脱水された被乾燥物12を所定量投入して、それぞ
れの取出口および投入口36を閉塞する。この状態で本
乾燥機14は、第1蒸気ヒータ22および第1排気扇2
4を作動しつつ回転ドラム20を回転し、第1蒸気ヒー
タ22から導入される熱風で本乾燥機14内の被乾燥物
12を本乾燥する。一方、予備乾燥機16は本乾燥機1
4と同様に、第2蒸気ヒータ30および第2排気扇32
を作動しつつ回転ドラム28を回転し、第2蒸気ヒータ
30から導入される熱風で予備乾燥機16内の被乾燥物
12を予備乾燥する。
【0042】そして、本乾燥機14で本乾燥が完了する
と、この本乾燥機14および予備乾燥機16が停止し、
本乾燥機14の取出口から被乾燥物12を取り出すとと
もに、シャッター34を開けて予備乾燥機16内の予備
乾燥された被乾燥物12を本乾燥機14に取り込み、そ
の後にシャッター34を閉じて空状態となった予備乾燥
機16内に、洗濯後脱水された新たな被乾燥物12を投
入することになる。そして、乾燥装置10を再作動する
ことにより、前述したような本乾燥と予備乾燥とが繰り
返し行われることになる。
【0043】このとき、予備乾燥機16から予備乾燥さ
れた被乾燥物12を本乾燥機14に取り込むには、例え
ばドラム28の下部に配置される図示省略したベルトコ
ンベアによってドラム20に移送する手段があり、また
他の手段としては、本乾燥機14内をバキュームして負
圧状態としておき、この状態でシャッター34を開ける
ことにより、予備乾燥機16内の空気が勢い良く本乾燥
機14に吸引されるのに伴って被乾燥物12を本乾燥機
14内に吹き飛ばすことにより移送する方法がある。勿
論、この移送手段はこれらに限ることなく、乾燥装置1
0の構造や被乾燥物12の種類に応じて他の手法を適宜
用いることができる。
【0044】ここで、本実施形態の乾燥装置10にあっ
ては、予備乾燥機16に設けた第2蒸気ヒータ30によ
って被乾燥物12を予備乾燥するための熱風が作り出さ
れるようになっているが、この第2蒸気ヒータ30に
は、熱源として他の熱交換手段で熱交換されて低温化さ
れたドレンが導入されるようになっている。つまり、こ
の他の熱交換手段のドレンは従来では廃棄されたり、ボ
イラーに還元されるにしても大きな熱損失が伴われるも
ので、このように本来無駄なものとして扱われていたド
レンを、予備乾燥機16の予備乾燥用として有効利用す
ることができる。従って、前記他の熱交換手段を含めた
乾燥装置10に必要とする全体的な蒸気の熱量損失を抑
制し、ひいては、この蒸気を作り出すボイラーの加熱容
量を少なくして、ランニングコストの低減を図ることが
できる。
【0045】<第2実施形態>図3は本発明の第2実施
形態を示し、上記第1実施形態と同一構成部分に同一符
号を付して重複する説明を省略して述べる。図3はこの
実施形態の乾燥装置10aの斜視図で、この実施形態が
前記第1実施形態と主に異なる点は、この第1実施形態
の構成に加えて本乾燥機14の排熱空気を予備乾燥用と
して予備乾燥機16に導入することにある。
【0046】即ち、この実施形態の乾燥装置10aは図
3に示すように、前記第1実施形態と同様に予備乾燥機
16に第2蒸気ヒータ30が設けられており、これの熱
源として他の熱交換手段のドレンが熱源導入管42を介
して導入される。そして、このように予備乾燥用として
第2蒸気ヒータ30を設けたうえで、更に本乾燥機14
の排気扇24に接続された排気管46を排熱供給経路と
して、その先端開口が斜め下方を指向するようにして筺
体26の前面上部に連通し、この本乾燥機14から排出
される排熱空気を予備乾燥機16内に導入するようにな
っている。
【0047】従って、この実施形態にあっては他の熱交
換手段のドレンを第2蒸気ヒータ30の熱源として有効
利用しつつ、本乾燥機14の高温度(100℃程度)が
維持された排熱空気をも有効利用して予備乾燥すること
ができる。このため、予備乾燥機16の予備乾燥に第2
蒸気ヒータ30の発生熱と本乾燥機14の排熱空気との
両方の熱量を利用できるため、被乾燥物12を予備乾燥
する効率を高めることができる。
【0048】また、この実施形態では排熱空気導入用の
前記排気管46が筺体26の前面上部に連通する際に、
その先端開口が斜め下方を指向するようになっているた
め、予備乾燥機16から本乾燥機14に予備乾燥が完了
した被乾燥物12を移送する際に、排気管46から吹き
出す排熱風でこの被乾燥物12を後押しして、被乾燥物
1の移送を容易にすることができる。
【0049】<第3実施形態>図4は本発明の第3実施
形態を示し、上記第1,第2実施形態と同一構成部分に
同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。図4
はこの実施形態の乾燥装置10bの斜視図で、この実施
形態が前記第1,2実施形態と主に異なる点は、予備乾
燥機16の第2蒸気ヒータ30の熱源として本乾燥機1
4の第1蒸気ヒータ22のドレンを用いたことにある。
【0050】即ち、この実施形態の乾燥装置10bは図
4に示すように、本乾燥機14の第1蒸気ヒータ22の
ドレンポート50と、予備乾燥機16の第2蒸気ヒータ
30の導入ポート52とを、ドレン供給経路としての接
続管54で連通し、この接続管54を介して第1蒸気ヒ
ータ22から排出されるドレンを第2蒸気ヒータ30の
熱源として導入するようになっている。
【0051】従って、この実施形態にあっても第1蒸気
ヒータ22のドレンは、100℃〜110℃程度と高い
温度を維持した熱湯状態で排出されるようになってお
り、この高温のドレンを接続管54を介して第2蒸気ヒ
ータ30の熱源として導入することにより、この第2蒸
気ヒータ30では予備乾燥するに十分な高温の熱風を作
り出すことができる。このため、第1蒸気ヒータ22の
ドレンを再利用しつつ、予備乾燥機16内の被乾燥物1
2を予備乾燥することができる。
【0052】このとき、本乾燥機14と予備乾燥機16
とは予備乾燥された被乾燥物12の移送方向に突き合わ
せ配置され、予備乾燥機16から本乾燥機14に被乾燥
物12が温度低下を生ずることなく移されるようになっ
ており、従って、第1蒸気ヒータ22と第2蒸気ヒータ
30とは近接した位置にある。更に、本実施形態では図
4に示すように第1蒸気ヒータ22のドレンポート50
と第2蒸気ヒータ30の導入ポート52とが対向側に配
置されるため、前記接続管54の長さををより短くする
ことができる。このため、この接続管54をドレンが通
過する間の熱損失を少なくして、第2蒸気ヒータ30で
発生する熱風温度を高くし、予備乾燥の効率を向上する
ことができる。また、接続管54が短縮化されることに
より、配管構造をコンパクトにまとめることができる。
【0053】ところで、この実施形態では図4に示すよ
うに本乾燥機14の排気扇24に接続される排気管46
を、前記第1実施形態と同様に乾燥装置10の外方に取
り出すようになっているが、これに限ることなく前記第
2実施形態と同様にこの排気管46を予備乾燥機16内
に連通しても良いことは勿論である。
【0054】<リント補足機構を持つ乾燥装置>ところ
で、前記第1,第2,第3実施形態に示した乾燥装置1
0,10a,10bでは、図5に示すように本乾燥機1
4および予備乾燥機16の筺体18,26内部に、乾燥
過程で発生するリント60を捕捉するリント捕捉網62
が設けられる。なお、同図では本乾燥機14の断面を示
すが、これに予備乾燥機16の同一構成部分の符号をか
っこを付して示し、以下、本乾燥機14と予備乾燥機1
6におけるリント捕捉機能を、それぞれの符号を並記し
て説明する。
【0055】即ち、前記リント60は被乾燥物12に付
着した糸屑や塵などで、被乾燥物12が乾燥されること
により筺体18,26内を流動する熱風Wによって舞い
上がる。この熱風Wは第1,第2蒸気ヒータ22,30
から筺体18,26内導入された後、図中時計回り方向
に循環して排気扇24,32から排出される。
【0056】そして、前記リント捕捉網62は、熱風W
の流動方向に対して排気扇24,32の上流側近くで、
筺体18,26の内側とドラム20,28との間の空間
部分Sに配置されるようになっており、かつ、このリン
ト捕捉網62の有効捕捉面積を稼ぐためにドラム20,
28のほぼ接線方向を指向して配置される。
【0057】前記リント捕捉網62は、図6に示すよう
に筺体18,26の内側全長に相当する幅および前記空
間部分Sをドラム20,28の接線方向に遮蔽するに十
分な高さを有する遮蔽板62aに、前記熱風Wを通過さ
せるに十分な面積を有する窓部62b(本実施形態では
3箇所)を形成し、そして、この窓部62bに網62c
を緊張させて張り付けることにより構成される。
【0058】従って、筺体18,26内を流動する熱風
Wは、図5に示すように前記窓部62bを通って排気扇
24,32へと流通するが、このとき、熱風Wに含まれ
るリント60が網62cに捕捉され、このリント60が
被乾燥物12に再付着するのが防止される。
【0059】ここで、前記リント捕捉網62には、図6
〜図9に示すようにリント捕捉網62の網面F(図7参
照)に沿って移動して、溜まったリント60を掻き取っ
て除去するリント掻取手段としてのワイパー64が設け
られる。
【0060】前記ワイパー64は、耐熱ゴムなどの耐熱
性を備えた可撓性部材で形成され、図6〜図8に示すよ
うに前記窓部62bの全幅に跨って上下動自在に配置さ
れた可動板66の内側面(遮蔽板62aに対向する面)
に取付けられる。このワイパー64の先端部は図9に示
すように鋭角状に尖って形成されて斜め下方を指向し、
その鋭角尖端が網面Fに当接される。勿論、前記ワイパ
ー64は各窓部62bに対応してそれぞれ設けられ、本
実施形態では3箇所の窓部62bの幅に一致させた3本
のワイパー64a,64b,64c(図8参照)が設け
られる。
【0061】前記可動板66は、遮蔽板62aの両側に
高さ方向を指向して取り付けられる1対のガイドレール
68,68aに上下動自在に取り付けられる。また、遮
蔽板62aの高さ方向両端部には、1対の駆動軸70,
70aが幅L方向を指向して取付けられるとともに、こ
れら駆動軸70,70aの両端部にそれぞれスプロケッ
ト72,72aが取り付けられる。そして、駆動軸7
0,70aの各対応する端部のスプロケット72,72
a間にチェーン74,74aが周回され、これらチェー
ン74,74aの一部が前記可動板66に取り付けられ
る。また、一方の駆動軸70が、モータ76、スプロケ
ット78,78aおよびチェーン80を介して正,逆回
転されることにより、前記可動板66は下降および上昇
される。更に、前記可動板66の上下可動範囲は、上限
スイッチと下限スイッチによって限定される。
【0062】従って、可動板66を下降することによ
り、ワイパー64は網面Fに接しつつ上方から下方に移
動し、網62cに付着したリント60を掻き落とすこと
ができる。そして、可動板66を上昇することによりワ
イパー64は窓部62bの上端部に戻されて、初期状態
(待機状態)にセットされる。
【0063】従って、この実施形態ではリント捕捉網6
2にある程度リント60が溜まった時点でモータ76を
駆動することにより、ワイパー64が網面Fに沿って自
動的に下降して溜まったリント60を除去することがで
きる。このため、リント捕捉網62は前記モータ76の
駆動により簡単にリント60を除去できるため、乾燥作
業の能率が低下されるのを避け、かつ、その目詰まりを
無くして常時リント60の捕捉状態にしておくことがで
きる。
【0064】図10及び図11はリント除去の他の実施
形態を示し、エアーの吹付けによりリント捕捉網62に
溜まったリント60を除去するようにしたものである。
即ち、図10に示すように遮蔽板62aの上端部には窓
部62bの上側縁部に位置して気体吹付け手段としての
ノズル82が取付けられる。このノズル82の噴射口8
2aは窓部62bの幅方向に連続して形成されるととも
に、図11に示すように網面Fの上端縁から網面Fに沿
った方向を指向するようになっている。このノズル82
にはホース84を介して図外の圧縮エアータンクに接続
され、ホース84の途中に設けた図外のコックを開弁す
ることにより、圧縮エアーがノズル82の噴射口82a
から噴射されるようになっている。
【0065】従って、リント捕捉網62にある程度リン
ト60が溜まると、前記コックを開弁してノズル82か
らエアーを噴射することにより、図11に示すように溜
まったリント60の上端部が網面Fから剥離される。こ
のとき、本実施形態ではノズル82が固定されているた
め、噴射されたエアーはリント60の上端部を積極的に
剥離するが、この剥離部分が所定区間Xに亘って垂れ下
がることにより、この垂れ下がり部分の自重Pで溜まっ
たリント60全体が網62bから徐々に剥離されて除去
されることになる。このため、溜まったリント60はそ
の上端部を所定区間Xに亘って剥離すれば良いため、前
記ノズル82はリント捕捉網62の上端部に固定的に設
けて移動させる必要がないため、その構造を簡素化する
ことができる。
【0066】ところで、前記リント捕捉網62から除去
されたリント60は、図5に示すようにこのリント捕捉
網60の下方位置で乾燥機14,16内の空気の淀み部
分Q(網掛けで示す領域)に設けた排出容器86内に収
容するようになっている。この淀み部分Qは、筺体1
8,26のリント捕捉網62の下方に設けられるコーナ
ー部Cが利用される。このコーナー部Cの下面には除去
されたリント60を通過させるに十分な開口面積の開口
部88を形成し、この開口部88の下側に前記排出容器
86が脱着自在に取り付けられる。そして、この排出容
器86に除去したリント60が溜まると、これを取り外
して中身を簡単に捨てることができるようになってい
る。
【0067】従って、リント捕捉網62から除去したリ
ント60は排出容器86に収容され、そして、この排出
容器86が空気の淀み部分Qに設けられることにより、
一旦この排出容器86に収容されたリント60が、筺体
18,26内を流動する熱風Wによって舞い上がるのを
防止できるため、リント60が被乾燥物12に再付着す
るのが防止される。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明の乾燥方法によ
れば、他の熱交換手段のドレンを予備乾燥熱交換手段の
熱源として再利用することができるので、本来廃棄され
るなどして無駄なものとして扱われていたドレンを有効
利用して、全体的な熱量損失を少なくしてランニングコ
ストの低減を図ることができる。
【0069】請求項2に記載の本発明の乾燥方法によれ
ば、他の熱交換手段のドレンを予備乾燥熱交換手段の熱
源として予備乾燥するとともに、本乾燥機の排熱空気を
予備乾燥の熱源として用いたので、予備乾燥熱交換手段
の発生熱と本乾燥機の排熱空気との両方の熱量で被乾燥
物を予備乾燥できるため、この予備乾燥の効率を向上す
ることができる。
【0070】請求項3に記載の本発明の乾燥方法によれ
ば、予備乾燥熱交換手段の熱源となるドレンを、予備乾
燥機に近接して設けられる本乾燥機の本乾燥熱交換手段
から得ることができるため、ドレンの熱損失を少なくし
て予備乾燥熱交換手段で発生される熱風温度を高くし
て、予備乾燥の効率を向上することができる。
【0071】請求項4に記載の本発明の乾燥方法によれ
ば、予備乾燥熱交換手段の熱源となるドレンを発生する
他の熱交換手段の熱源を高温蒸気としたので、そのドレ
ンは熱湯状態となって気体に比較して熱保有性に優れる
ため、予備乾燥熱交換手段に導入される熱源温度を高く
保つことができる。
【0072】請求項5に記載の本発明の乾燥装置によれ
ば、他の熱交換手段のドレンの予備乾燥熱交換手段への
供給をドレン供給経路を介して行い、このドレン供給経
路を介して導入されるドレンを予備乾燥熱交換手段の熱
源として有効利用しつつ、予備乾燥機内の被乾燥物を予
備乾燥することができ、全体的な熱量損失を少なくして
ランニングコストの低減を図ることができる。また、ド
レン供給経路はドレンの供給経路を任意の形状をもって
通すことができる。
【0073】請求項6に記載の本発明の乾燥装置によれ
ば、熱交換手段のドレンをドレン供給経路を介して予備
乾燥熱交換手段に供給するとともに、更に本乾燥機内の
排熱空気を排熱供給経路を介して予備乾燥機に供給する
ようにしたので、予備乾燥熱交換手段の発生熱と本乾燥
機の排熱空気との両方によって予備乾燥機内の被乾燥物
を予備乾燥できるため、より高い予備乾燥熱を発生させ
て予備乾燥の効率を高めることができる。
【0074】請求項7に記載の本発明の乾燥装置によれ
ば、本乾燥機に設けた本乾燥熱交換手段のドレンを、ド
レン供給経路を介して予備乾燥機に設けた予備乾燥熱交
換手段の熱源として供給するようにしたので、本乾燥熱
交換手段のドレンを予備乾燥熱交換手段の熱源として有
効利用することができる。また、本乾燥機と予備乾燥機
とは近接して配置されるものであり、これに伴って本乾
燥熱交換手段と予備乾燥熱交換手段とは相互に接近し
て、これら両熱交換手段を繋ぐ前記ドレン供給経路を短
縮化することができる。このため、このドレン供給経路
をドレンが通過する間の熱損失を少なくできるととも
に、このドレン供給経路の配管構造をコンパクトにまと
めることができる。
【0075】請求項8に記載の本発明の乾燥装置によれ
ば、本乾燥機または予備乾燥機の少なくとも一方に、リ
ント捕捉網とリントを掻き取るリント掻取手段とを設け
たので、被乾燥物から分離したリントをリント捕捉網で
捕捉して、リントが再度この被乾燥物に付着するのを防
止できるとともに、このリント捕捉網に溜まったリント
は、リント掻取手段が網面に沿って移動して簡単に除去
できるため、乾燥作業の効率低下を抑えつつリント捕捉
網の目詰まりを防止することができる。
【0076】請求項9に記載の本発明の乾燥装置によれ
ば、本乾燥機または予備乾燥機の少なくとも一方に、リ
ント捕捉網とリントをリント捕捉網から剥離する気体吹
付け手段とを設けたので、被乾燥物から分離したリント
をリント捕捉網で捕捉して、リントが再度この被乾燥物
に付着するのを防止できるとともに、リント捕捉網に溜
まったリントは、気体吹付け手段によってリント捕捉網
から剥離して目詰まりを防止できる。このとき、溜まっ
たリントの上端部を剥離して垂れ下げることで、その垂
れ下がった部分の自重で徐々にリントがリント捕捉網か
ら剥離されて除去することができるため、前記気体吹付
け手段によるリントの除去は、このリントの上端部を所
定区間に亘って剥離するのみでよい。このため、気体吹
付け手段はリント捕捉網の上端部に固定的に設けて移動
させる必要がないため、その構造を簡素化することがで
きる。
【0077】請求項10に記載の本発明の乾燥装置は、
前記リント捕捉網から除去されて下方に落下するリント
を、リント捕捉網の下方位置で乾燥機内の空気の淀み部
分に設けた排出容器に収容するようにしたので、一旦こ
の排出容器に収容されたリントを乾燥機内を流動する熱
風によって舞い上がるのを防止できるため、リントが被
乾燥物に再付着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる乾燥装置の第1実施形態を示す
斜視図である。
【図2】本発明にかかる乾燥装置の第1実施形態に用い
られる回転ドラムの斜視図である。
【図3】本発明にかかる乾燥装置の第2実施形態を示す
斜視図である。
【図4】本発明にかかる乾燥装置の第3実施形態を示す
斜視図である。
【図5】本発明にかかる乾燥装置の要部縦断面図であ
る。
【図6】本発明にかかる乾燥装置に設けられるリント捕
捉網の正面図である。
【図7】本発明にかかる乾燥装置に設けられるリント捕
捉網の側面図である。
【図8】本発明にかかる乾燥装置に設けられるリント捕
捉網の平面図である。
【図9】本発明にかかる乾燥装置に設けられるリント捕
捉網のリント掻取手段の要部拡大断面図である。
【図10】本発明にかかる乾燥装置に設けられるリント
捕捉網の他の実施形態を示す正面図である。
【図11】本発明にかかる乾燥装置に設けられるリント
捕捉網の気体吹付け手段の側面図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 乾燥装置 12 被乾燥物 14 本乾燥機 16 予備乾燥機 22 第1蒸気ヒータ(本乾燥熱交換手段) 30 第2蒸気ヒータ(予備乾燥熱交換手段) 42 熱源導入管(ドレン供給経路) 46 排気管(排熱供給経路) 54 接続管(ドレン供給経路) 60 リント 62 リント捕捉網 64 ブレード(リント掻取手段) 82 ノズル(気体吹付け手段) 86 排出容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06F 58/02 D06F 58/02 S F26B 3/04 F26B 3/04 11/04 11/04 23/10 23/10 Z (56)参考文献 特開 昭62−141490(JP,A) 特開 平7−148394(JP,A) 特開 昭58−198397(JP,A) 特開 昭60−40097(JP,A) 特開 昭62−158784(JP,A) 実開 平6−58900(JP,U) 実開 平6−3299(JP,A) 特許3044218(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 23/00 D06F 58/02 F26B 3/04 F26B 11/04 F26B 23/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予備乾燥機で予備乾燥した被乾燥物を、
    本乾燥機に移して本乾燥する乾燥方法において、 予備乾燥機に設けられて被乾燥物を予備乾燥する予備乾
    燥熱交換手段に、他の熱交換手段で熱交換されて低温化
    したドレンを導入し、このドレンを熱源として被乾燥物
    を予備乾燥することを特徴とする乾燥方法。
  2. 【請求項2】 予備乾燥機で予備乾燥した被乾燥物を、
    本乾燥機に移して本乾燥する乾燥方法において、 予備乾燥機に設けられて被乾燥物を予備乾燥する予備乾
    燥熱交換手段に、他の熱交換手段で熱交換されて低温化
    したドレンを導入するとともに、本乾燥機の排熱空気を
    予備乾燥機に導入し、これら他の熱交換手段のドレンと
    本乾燥機内の排熱空気とを熱源として被乾燥物を予備乾
    燥することを特徴とする乾燥方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2に記載の乾燥方法
    において、 他の熱交換手段は、前記本乾燥機に設けられて被乾燥物
    を本乾燥するための本乾燥熱交換手段であることを特徴
    とする乾燥方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3のいずれか1つに記載
    の乾燥方法において、 他の熱交換手段に用いられる熱源は高温蒸気であること
    を特徴とする乾燥方法。
  5. 【請求項5】 被乾燥物を本乾燥する本乾燥機と、被乾
    燥物を予備乾燥する予備乾燥機とを備え、予備乾燥機で
    予備乾燥した被乾燥物を本乾燥機に移して本乾燥する乾
    燥装置において、 前記予備乾燥機に設けられて被乾燥物を予備乾燥する予
    備乾燥熱交換手段と、 熱交換により低温化したドレンを排出する他の熱交換手
    段と、 他の熱交換手段のドレンを前記予備乾燥熱交換手段の熱
    源として供給するドレン供給経路と、を備えたことを特
    徴とする乾燥装置。
  6. 【請求項6】 被乾燥物を本乾燥する本乾燥機と、被乾
    燥物を予備乾燥する予備乾燥機とを備え、予備乾燥機で
    予備乾燥した被乾燥物を本乾燥機に移して本乾燥する乾
    燥装置において、 上記予備乾燥機に設けられて被乾燥物を予備乾燥する予
    備乾燥熱交換手段と、 熱交換により低温化したドレンを排出する他の熱交換手
    段と、 他の熱交換手段のドレンを前記予備乾燥熱交換手段の熱
    源として供給するドレン供給経路と、 本乾燥機内と予備乾燥機内とを連通し、本乾燥機の排熱
    空気を予備乾燥機に供給する排熱供給経路と、を備えた
    ことを特徴とする乾燥装置。
  7. 【請求項7】 被乾燥物を本乾燥する本乾燥機と、被乾
    燥物を予備乾燥する予備乾燥機とを備え、予備乾燥機で
    予備乾燥した被乾燥物を本乾燥機に移して本乾燥する乾
    燥装置において、 前記本乾燥機に設けられて被乾燥物を本乾燥する本乾燥
    熱交換手段と、 前記予備乾燥機に設けられて被乾燥物を予備乾燥する予
    備乾燥熱交換手段と、 前記本乾燥熱交換手段のドレンを前記予備乾燥熱交換手
    段の熱源として供給するドレン供給経路と、を備えたこ
    とを特徴とする乾燥装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項5〜7のいずれか1つに記載
    の乾燥装置において、 本乾燥機または予備乾燥機の少なくとも一方に設けられ
    て、乾燥過程で発生するリントを捕捉するリント捕捉網
    と、このリント捕捉網の網面に沿って移動して溜まった
    リントを掻き取って除去するリント掻取手段と、を備え
    たことを特徴とする乾燥装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項5〜7のいずれか1つに記載
    の乾燥装置において、 本乾燥機または予備乾燥機の少なくとも一方に設けられ
    て、乾燥過程で発生するリントを捕捉するリント捕捉網
    と、このリント捕捉網とこれに溜まったリントとの間に
    気体を吹き付けて、溜まったリントをリント捕捉網から
    剥離して除去する気体吹付け手段と、を備えたことを特
    徴とする乾燥装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の乾燥装置に
    おいて、 リント捕捉網から除去されたリントは、このリント捕捉
    網の下方位置で乾燥機内の空気の淀み部分に設けた排出
    容器内に収容することを特徴とする乾燥装置。
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