JP3451804B2 - ポリカーボネート系樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
とオレフィン系樹脂との相溶性が改良され、耐熱性と引
張強度、ウエルド強度等の機械的強度のバランスが優
れ、外観の優れた成形品を与える成形性の優れたポリカ
ーボネート系樹脂系組成物に関する。この樹脂成形品
は、ホイールキャップ、インストルメントパネル、ドア
トリム等の自動車部品並びに電気及び電子機器のハウジ
ング、つまみ、ダイヤル等に利用できる。 【0002】 【従来の技術】ポリカーボネートは耐衝撃性、寸法安定
性、光学的透明性などが優れる特性を有し、成形材料と
して中空容器、玩具等さまざまな用途に使用されてい
る。しかし、溶融流動性が悪く、成形加工が困難であ
り、かつ耐吸水性、耐有機溶剤性が劣るという欠点があ
る。 【0003】一方、プロピレン系樹脂及びエチレン系樹
脂に代表されるオレフィン系樹脂は、成形加工性、耐吸
水性、耐有機溶剤性などが優れ、低比重で安価であるこ
とから、フィルム、中空容器、玩具等の用途に利用され
ている。単独の樹脂材料では、所望の諸性質を十分に満
たすことができない場合、他の樹脂材料を混合すること
により、不十分な性質を相補う手法はよく行われてい
る。これにより、ポリカーボネートとオレフィン系樹脂
の両者の良好な性質を併せ持ち、欠点を相補う樹脂組成
物が得られれば、利用分野の拡がりが可能となる。 【0004】しかし、極性基を有するポリカーボネート
と疎水性のオレフィン系樹脂とは、元来、非相溶であ
り、親和性がないため、単に両成分を混合した場合に
は、この二相構造の界面の接着性は良好でない。そのた
め、得られる成形品の相界面が欠陥部となり、耐衝撃性
等の機械的強度が低下する。また、この二相は均一かつ
微細な分散形態となり難く、射出成形などの成形加工時
にせん断応力を受けたとき、層状剥離(デラミネーショ
ン)を生じやすく、外観の悪い成形品となり易い。 【0005】上記の問題を解決するために、反応性の乏
しいオレフィン系樹脂に、ポリカーボネートと反応する
官能基を導入した変性オレフィン系樹脂をポリカーボネ
ートに配合することが提案されている。例えば、オレフ
ィン系樹脂の粒子にスチレン系単量体と無水マレイン酸
等の不飽和カルボン酸誘導体を共グラフトして形成され
た変性オレフィン系樹脂とポリカーボネートの樹脂組成
物が特開平3−285937号公報に開示されている。
しかし、これらの樹脂組成物より得られる成形品は分散
性が不十分で層状剥離しやすく、外観、耐衝撃性が実用
上満足できるものではない。 【0006】又、芳香族ビニル単量体とグリシジルメタ
クリレ−ト等の極性官能基含有ビニル単量体を溶融状態
のプロピレン系樹脂に反応させた変性プロピレン系樹脂
を用いることにより,分散性及び得られた成型品の衝撃
強度等が改善されることが、特開平5−295221号
公報に開示されているが、更なる改善が求められてい
る。 【0007】一方、ヒドロキシエチルメタクリレート等
の水酸基含有(メタ)アクリレートで変性したポリエチ
レン又はポリプロピレンとポリカーボネートの樹脂組成
物が特開平3−39342号及び特開平3−39344
号各公報に開示されている。しかしながら、この樹脂組
成物は、水酸基含有(メタ)アクリレート変性オレフィ
ン系樹脂の熱安定性が不十分であり、過酷な溶融混練条
件下ではポリカーボネートと有効に反応する水酸基が消
滅してしまうという問題点があり、このため得られる成
形品の物性は実用上満足できるものではない。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、安定な分散
構造を有し、機械的強度及び外観の優れた成形品を与え
る熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、成分(A)重
量平均分子量が10,000〜150,000のポリカ
ーボネート10〜99重量%と成分(B)オレフィン系
樹脂90〜1重量%から成る樹脂組成物100重量部に
対して、成分(C)水酸基含有α、β−不飽和カルボン
酸エステルをグラフトした変性オレフィン系樹脂と熱可
塑性ポリエステルとを反応工程に付して得られたポリエ
ステル変性オレフィン系樹脂が1〜100重量部である
各成分から成り、かつ該変性オレフィン系樹脂が、オレ
フィン系樹脂100重量部に水酸基含有α、β−不飽和
カルボン酸エステル0.01〜20重量部及び芳香族ビ
ニルモノマー0.01〜50重量部をグラフト重合工程
に付して得られた変性オレフィン系樹脂であるポリカー
ボネート系樹脂組成物を提供するものである。 【0010】 【作用】成分(A)ポリカーボネートと成分(B)オレ
フィン系樹脂が良好に相溶した本発明のポリカーボネー
ト系樹脂組成物が提供可能になった理由としては、成分
(C)ポリエステル変性オレフィン系樹脂が相溶化剤と
して機能していると考えられる。詳しくは、成分(C)
ポリエステル変性オレフィン系樹脂のオレフィン部分
が、未変性の成分(B)オレフィン系樹脂と相溶し、成
分(C)ポリエステル変性オレフィン系樹脂のポリエス
テル部分が成分(A)ポリカーボネートとそのまま或い
はエステル交換反応を起こして相溶していると考えられ
る。 【0011】 【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。成分(A)ポリカーボネート 本発明に用いるポリカーボネートは、芳香族ジヒドロキ
シ化合物またはこれと少量のポリヒドロキシ化合物を、
ホスゲンと反応させることによって製造される。また、
芳香族ジヒドロキシ化合物または、これと少量のポリヒ
ドロキシ化合物を炭酸ジエステルでエステル交換反応し
ても製造される。必要により分岐剤の三官能以上の化合
物、分子量調整剤も反応に供される。本発明のポリカー
ボネートは、分岐の有無に関係しない熱可塑性芳香族ポ
リカーボネートである。 【0012】芳香族ジヒドロキシ化合物の例としては、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以
下ビスフェノールAと略記する)、テトラメチルビスフ
ェノールA、テトラブロモビスフェノールA、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−p−イソプロピルベンゼン、
ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4′−ジヒドロ
キシフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ケトン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン等であり、特に、ビスフェノールAが好まし
い。 【0013】また、分岐したポリカーボネートは、フロ
ログルシン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4
−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、4,6−ジメチ
ル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプ
タン、2,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘプテン−3、2,6−ジメチル−
2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタ
ン、1,3,5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベン
ゼン、1,1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン等で例示されるポリヒドロキシ化合物、および3,
3−ビス(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール
〔=イサチン(ビスフェノールA)〕、5−クロロイサ
チン、5,7−ジクロルイサチン、5−ブロモイサチン
等で、前記ジヒドロキシ化合物の一部、例えば、0.1
〜2モル%を置換することにより得ることができる。 【0014】さらに、分子量を調節するのに適した一価
芳香族ヒドロキシ化合物としては、m−若しくはp−メ
チルフェノール、m−若しくはp−プロピルフェノー
ル、p−ブロモフェノール、p−第3級−ブチルフェノ
ールおよびp−長鎖アルキル置換フェノール等が挙げら
れる。好適なポリカーボネートとしては、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)アルカン系化合物、特に好ましくは
ビスフェノールAを主原料とするポリカーボネートであ
る。二種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物を併用して得
られるポリカーボネート共重合体、三価のフェノール系
化合物を少量併用して得られる分岐化ポリカーボネート
も好適例として挙げることができる(特開昭63−30
524号、同56−55328号、特公昭55−414
号、同60−25049号、特公平3−49930号各
公報)。また、ポリカーボネートは二種以上の混合物と
して用いてもよい。 【0015】好ましいポリカーボネートの分子量は耐熱
性、機械的強度、成形加工性等のバランスからGPCに
より測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(M
w)で10,000〜150,000の範囲であり、1
5,000〜100,000の範囲がより好ましく、3
5,000〜80,000の範囲が最も好ましい。 【0016】成分(B)オレフィン系樹脂 本発明に使用するオレフィン系樹脂は、炭素数2〜10
のα−オレフィンの少なくとも一種からなり、X線回折
による室温での結晶化度が15%以上が好ましく、より
好ましくは30〜70%であり、60℃以上の融点を有
するものである。結晶化度の低下は最終組成物の弾性率
を低下させるので、結晶化度の15%未満のオレフィン
系樹脂は好ましくない。また、このオレフィン系樹脂
は、常温において成形用樹脂として十分な分子量が必要
である。例えば、プロピレンが主成分である場合、JI
S K 6758に準拠して測定したメルトフローレー
トが0.01〜500g/10分、好ましくは0.05
〜100g/10分に相当する分子量であり、JIS
K 7203による曲げ弾性率が500kg/cm2
上、好ましくは5,000〜28,000kg/cm2
であるものが良い。 【0017】オレフィン系樹脂の構成成分である上記α
−オレフィンの例としては、エチレン、プロピレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、3−メチルブ
テン−1、4−メチルペンテン−1、3,3−ジメチル
ペンテン−1、3−メチルヘキセン−1、4−メチルヘ
キセン−1、4,4−ジメチルヘキセン−1、5−メチ
ルヘキセン−1、アリルシクロペンタン、アリルシクロ
ヘキサン、アリルベンゼン、3−シクロヘキシルブテン
−1、ビニルシクロプロパン、ビニルシクロヘキサン、
2−ビニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、ヘプテ
ン−1、オクテン−1等が挙げられ,これらα−オレフ
ィンは、単独で用いても良いし二種以上を共重合成分と
して用いることもできる。 【0018】以上のうち好ましい例として、エチレン、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1、
3−メチルヘキセン−1を挙げることができる。特にエ
チレン、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブテン−
1、4−メチルペンテン−1が好ましい。また、その他
の成分として、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5
−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6
−オクタジエン、1,9−デカジエン等の非共役ジエン
を重合成分の一部として用いても良い。 【0019】成分(C)ポリエステル変性オレフィン系
樹脂 (1)変性オレフィン系樹脂 本発明に用いるポリエステル変性オレフィン系樹脂を得
るために使用する変性オレフィン系樹脂は、オレフィン
系樹脂に水酸基含有α,β−不飽和カルボン酸エステル
をグラフトさせることにより得ることができる。オレフ
ィン系樹脂にグラフトさせる水酸基含有α,β−不飽和
カルボン酸エステルの種類は、ポリエステルと反応可能
であれば特に制限はなく、触媒等を用いてポリエステル
と反応させることも可能である。水酸基含有α,β−不
飽和カルボン酸エステルとしては、以下のものが例示さ
れる。ただし、下記(メタ)アクリレートは、アクリレ
ート及びメタクリレートを意味するものとする。例え
ば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジ
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシメチル−3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2,2−ジヒドロキシメチル−3−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、炭素数4〜40であるエ
チレングリコールもしくはプロピレングリコールの(メ
タ)アクリル酸エステル等の(メタ)アクリル酸エステ
ル類、ビス(2−ヒドロキシエチル)フマレート、ビス
(2−ヒドロキシプロピル)フマレート、ビス(2,3
−ジヒドロキシプロピル)フマレート、ビス(2−ヒド
ロキシメチル−3−ヒドロキシプロピル)フマレート、
炭素数4〜40であるエチレングリコールもしくはプロ
ピレングリコールのフマル酸エステル等のフマル酸エス
テル類、及び同様のマレイン酸エステル等が挙げられ
る。尚、フマル酸及びマレイン酸エステルは、上記のよ
うに二つのカルボキシル基が両方ともヒドロキシアルキ
ル基でエステル化されたものだけでなく、一方のみがエ
ステル化されたものも同様のモノマーとして例示でき
る。また、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の
(メタ)アクリアミド類も使用できる。 【0020】これらの中でも、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、炭素数4〜40であるエチレングリ
コールもしくはプロピレングリコールの(メタ)アクリ
ル酸エステルが好ましい。以上の水酸基含有α,β−不
飽和カルボン酸エステルは単独もしくは二種以上併用し
て用いることができる。上記水酸基含有α,β−不飽和
カルボン酸エステルをオレフィン系樹脂にグラフトさせ
る際に、芳香族ビニルモノマーを併用することは、水酸
基含有α,β−不飽和カルボン酸エステルのグラフト反
応を妨げない限り可能である。芳香族ビニルモノマーを
併用することは、変性オレフィン系樹脂の分子量を制御
する点においても非常に有効な手段である。 【0021】芳香族ビニルモノマーの例としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、α−
メチルビニルトルエン、α−メトキシスチレン、ニトロ
スチレン、シアノスチレン、ヒドロキシメチルスチレ
ン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルス
チレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモス
チレン、ジブロモスチレン、ビニルナフタレン、ビニル
ピリジン、ビニルイミダゾール等が挙げられる。これら
の中でも、スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチ
レンが好ましい。これらの芳香族ビニルモノマーは、単
独若しくは二種以上併用することもできる。 【0022】水酸基含有α,β−不飽和カルボン酸エス
テルのグラフト重合時の添加量は、オレフィン系樹脂1
00重量部に対して0.01〜20重量部、好ましくは
0.1〜10重量部の範囲である。また、これらの水酸
基含有α,β−不飽和カルボン酸エステルに芳香族ビニ
ルモノマーを併用する場合,芳香族ビニルモノマーのグ
ラフト重合時の添加量は、オレフィン系樹脂100重量
部に対して0.01〜50重量部、好ましくは0.1〜
20重量部の範囲である。水酸基含有α,β−不飽和カ
ルボン酸エステル、芳香族ビニルモノマーとも添加量が
多すぎると、ゲル化等により成形加工性が低下したり、
成形品の外観が悪化したりする場合があり好ましくな
い。また、次のポリエステルとの反応においても好まし
くない。 【0023】水酸基含有α,β−不飽和カルボン酸エス
テルと芳香族ビニルモノマーの添加量の比率は、任意の
範囲で実施可能であるが、グラフト反応時のオレフィン
系樹脂の分子量低下を抑制する場合、芳香族ビニルモノ
マーを水酸基含有α,β−不飽和カルボン酸エステルと
等モル以上用いることが好ましい。上記の水酸基含有
α,β−不飽和カルボン酸エステル及び必要により芳香
族ビニルモノマーをオレフィン系樹脂にグラフトさせる
方法は、溶液、懸濁、溶融、固相等の反応系の状態に特
に限定されることはない。また、反応系中にラジカルが
発生すればよく、その発生源についても特に限定される
ものではない。 【0024】ラジカルを発生させるためにラジカル開始
剤が一般的に用いられるが、その例としては、t−ブチ
ルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキ
シド、ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ
ブチルパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシ
ド、過酸化カリウム、過酸化水素等の有機及び無機過酸
化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)プロピオンアミド]、アゾジ−t−ブタン等のア
ゾ化合物、ジクミル等の炭素ラジカル発生剤等を用いる
ことができる。これらのラジカル開始剤は、必要に応じ
て二種以上を併用することもできる。 【0025】ラジカル開始剤の使用量は、オレフィン系
樹脂100重量部に対して0〜30重量部、好ましくは
0〜10重量部の範囲である。グラフト反応時の温度
は、通常30〜350℃、好ましくは50〜300℃の
範囲であり、反応時間は50時間以下、好ましくは0.
1分〜24時間の範囲である。また、グラフト反応時に
グラフト反応を妨げない範囲であれば、他の化合物を添
加することも可能である。例えば、分子量低下抑制のた
めの酸化防止剤、溶融反応時の反応効率を向上させるた
めのキシレン等の有機溶媒等の添加が例示される。 【0026】(2)熱可塑性ポリエステル 熱可塑性ポリエステルとしては種々の飽和ポリエステル
が使用可能である。例えば、通常の方法に従ってジカル
ボン酸またはその低級アルキルエステル、酸ハライドも
しくは酸無水物誘導体とグリコールとを縮合させて製造
する熱可塑性ポリエステルが挙げられる。 【0027】この熱可塑性ポリエステルを製造するのに
適した芳香族または脂肪族ジカルボン酸の具体例として
は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、4,4’−ジカルボキシジフ
ェニルスルホン、4−カルボキシフェノキシ酢酸、4−
カルボキシフェノキシプロピオン酸、4−カルボキシフ
ェノキシ酪酸、4−カルボキシフェノキシ吉草酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸または2,7−ナフタレン
ジカルボン酸等、或いはこれらのカルボン酸の混合物が
挙げられる。 【0028】グリコールの具体例としては、エチレング
リコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の炭素数2
〜12の直鎖アルキレングリコール、ピロカテコール、
レゾルシノール、ヒドロキノン等の芳香族グリコール、
シクロヘキサンジメタノール等の脂環式グリコール等、
または、これらの化合物のアルキル置換誘導体が挙げら
れる。 【0029】好適な熱可塑性ポリエステルとしては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリ(1,4−シクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート)が挙げられる。ま
た、イーストマンコダック社のX7G、ヘキストセラニ
ーズ社のベクトラ、住友化学工業(株)のエコノール等
の商品名で市販されている液晶性ポリエステルも好まし
い。これらの熱可塑性ポリエステルは、単独または二種
以上併用して用いることができる。 【0030】(3)ポリエステル変性オレフィン系樹脂
の製造方法 本発明で用いる成分(C)ポリエステル変性オレフィン
系樹脂は、上記変性オレフィン系樹脂と上記熱可塑性ポ
リエステルを反応させて得られるものである。反応時の
変性オレフィン系樹脂と熱可塑性ポリエステルの比率
は、重量比で10対90〜90対10の範囲であり、好
ましくは20対80〜80対20の範囲である。熱可塑
性ポリエステルの量が少なすぎると、ポリカーボネート
との相溶効果が不十分となり好ましくない。変性オレフ
ィン系樹脂と熱可塑性ポリエステルとの反応方法は、特
に限定されるものではなく、溶液法、溶融法等一般的に
行われる手法であれば、いずれを適用しても差し支えな
い。しかし、実用的には溶融混練が好ましい。 【0031】溶融混練の方法としては、熱可塑性樹脂に
ついて一般的に実用されている混練方法が適用できる。
例えば、粉状または粒状の成分を、必要であれば下記付
加的成分と共に、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダ
ー、V型ブレンダー等により均一に混合した後、一軸ま
たは多軸混練押出機、ロール、バンバリーミキサー等で
混練することができる。さらに、減圧下で混練すること
により不要な成分を除去したり、ポリエステルの劣化を
抑制することも可能である。溶融混練時に添加可能な付
加的成分としては、トリクロロベンゼン等の有機溶剤や
テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタンやジブチル
或いはジフェニルスズオキシド等のエステル交換触媒等
が挙げられる。 【0032】更にポリエステルの高分子量化(分子量低
下抑制)の目的で、酸化マグネシウム等の二価金属の酸
化物やビスオキサゾリン化合物、ジエポキシ化合物等の
二官能性モノマーを添加することもできる。また、トリ
フェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−
ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト等の亜リン酸エステルも同様の目的で用い
られるが、これらに触媒として炭酸カリウム等のアルカ
リ金属塩を用いると更に効果は向上する。また、各成分
の溶融混練の温度は100〜400℃の範囲、好ましく
は120〜300℃の範囲である。 【0033】樹脂組成物の配合比 本発明のポリカーボネート系樹脂組成物は、成分(A)
と成分(B)からなる樹脂組成物100重量部に対して
成分(C)を1〜100重量部、好ましくは10〜80
重量部、より好ましくは30〜50重量部配合したもの
である。成分(A)と成分(B)の割合は、種々の物性
バランスより成分(A)が10〜90重量%、成分
(B)が90〜10重量%、好ましくは成分(A)が2
0〜80重量%、成分(B)が80〜20重量%、さら
に好ましくは成分(A)が30〜70重量%、成分
(B)が70〜30重量%である。成分(C)は、添加
量が少なすぎると成分(A)と成分(B)の相溶性が不
十分となり好ましくなく、添加量が多すぎると、ポリエ
ステルとポリカーボネートとのエステル交換反応が進行
しすぎて、ポリカーボネートの特徴が低減してしまうた
め好ましくない。 【0034】付加的成分 本発明のポリカーボネート系樹脂組成物は、上記成分
(A)〜(C)以外の他の樹脂成分を、本発明の効果を
損なわない範囲で含有することができる。例えば、ナイ
ロン6、ナイロン6,6等のポリアミド、ポリアセター
ル、ABS樹脂等が挙げられる。さらに、本発明のポリ
カーボネート系樹脂組成物は、酸化防止剤、耐候性改良
剤、増核剤、難燃剤、スリップ剤等を0,5〜3重量
%、また可塑剤、流動性改良剤、離型剤等を3〜15重
量%、着色剤及びそれらの分散剤を1〜10重量%、有
機・無機充填剤、補強剤、特にガラス繊維、マイカ、タ
ルク、ワラストナイト、チタン酸カリウム、炭酸カルシ
ウム、シリカ等を5〜40重量%含有することは、剛
性、耐熱性、寸法精度、寸法安定性等の向上に有効であ
る。 【0035】また、さらに、耐衝撃性改良剤を5〜30
重量%含有しても良い。耐衝撃性改良剤としては、スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン
共重合体ゴム、またはそれらの水素添加物、エチレン−
プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体ゴム、それらのα,β−不飽和カルボン酸無
水物変性体、不飽和グリシジルエステルもしくは不飽和
グリシジルエーテル変性体、さらに、不飽和エポキシ化
合物とエチレンからなる共重合体、または不飽和エポキ
シ化合物、エチレン、エチレン系不飽和化合物からなる
共重合体等が利用できる。 【0036】樹脂組成物の製造方法 本発明のポリカーボネート系樹脂組成物の調整方法は特
に限定されることはなく、ポリエステル変性オレフィン
系樹脂の製造方法で記載したものと同様の各手法が適用
できると考えられる。各成分の混練順序は特に限定され
るものではなく、(1)ポリカーボネート、オレフィン
系樹脂及びポリエステル変性オレフィン系樹脂と必要で
あれば付加的成分を一括で混練する方法、(2)ポリカ
ーボネートとオレフィン系樹脂を溶融混合し、その後ポ
リエステル変性オレフィン系樹脂他残りの成分を添加混
練する方法、(3)オレフィン系樹脂とポリエステル変
性オレフィン系樹脂を溶融混合し、その後ポリカーボネ
ート他残りの成分を添加混練する方法等が挙げられる。
また、ポリエステル変性オレフィン系樹脂の製造も含
め、連続的に溶融混練で本発明のポリカーボネート系樹
脂組成物を製造することも可能である。例えば熱可塑性
ポリエステルと変性オレフィン系樹脂の溶融反応の後段
からポリカーボネート及びオレフィン系樹脂他残りの成
分を添加混練する方法等がある。本発明のポリカーボネ
ート系樹脂組成物の成形加工法は特に限定されるもので
はなく、熱可塑性樹脂について一般に用いられている成
形法、すなわち射出成形、中空成形、押出成形、熱成
形、プレス成形等の各種成形法が適用できる。 【0037】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらによって制約されるもの
ではない。変性オレフィン系樹脂にグラフトした水酸基
含有α,β−不飽和カルボン酸エステル及び芳香族ビニ
ルモノマーに基づく構成単位の含量は、得られた変性オ
レフィン系樹脂を下記(1)の方法で精製した後、下記
(2)の方法を用いて求めた。また、ポリエステル変性
オレフィン系樹脂中のポリエステルグラフトオレフィン
系樹脂は、下記(3)の方法により定量した。 【0038】(1)変性オレフィン系樹脂の精製法:ペ
レット状で得られた変性オレフィン系樹脂0.3gを2
0mlのキシレンに入れ、110℃に加熱して完全溶解
させた。この溶液をメタノール159ml中に注ぎ生成
物を再沈させ、これを濾別した。この再沈精製操作を2
回繰り返した後に減圧乾燥して精製変性オレフィン系樹
脂を得た。 【0039】(2)赤外線分光法(以下「IR法」とい
う):精製した変性オレフィン系樹脂をプレス成形機を
用いてフィルム化し、赤外吸収スペクトルを測定する。
このスペクトルのカルボニルに由来する吸収と予め作成
した検量線から、水酸基含有α,β−不飽和カルボン酸
エステルに基づく構成単位の含量を定量した。同様にし
て、置換ベンゼンに由来する吸収と予め作成した検量線
から、芳香族ビニルモノマーに基づく構成単位の含量を
定量した。 【0040】(3)ポリエステルグラフトオレフィン系
樹脂の定量:ポリエステル変性オレフィン系樹脂1kg
にトリクロロベンゼン20mlを加え、180℃30分
間撹拌して溶解膨潤させた。次いでキシレン40mlを
加え、撹拌しながら温度を130℃に下げることによ
り、未反応のオレフィン系樹脂が溶解した溶液と、不溶
分である未反応のポリエステルとポリエステルグラフト
オレフィン系樹脂の混合溶液を得た。この混合溶液を遠
心分離機を用いて、130℃、10,000rpm、3
0分間遠心分離して、未反応のポリエステルとポリエス
テルグラフトオレフィン系樹脂を沈殿物として回収し、
濾過洗浄及び減圧乾燥した。さらに、この混合物にヘキ
サフルオロイソプロパノール30mlを加え、室温で5
時間撹拌して未反応のポリエステルを溶解させた。この
溶液の不溶分を0.45μmのテフロンフィルターを用
いて減圧濾過した後、減圧乾燥してポリエステルグラフ
トオレフィン系樹脂を単離した。この成分の重量をWg
とする。濾液はメタノール150ml中に注ぎ、未反応
のポリエステルを析出させ、濾過洗浄した後に減圧乾燥
し、未反応のポリエステルを単離した。この成分の重量
をWaとする。 【0041】また、遠心分離後の上澄み液はメタノール
150ml中に注ぎ、未反応のオレフィン系樹脂を析出
させ、濾過洗浄した後に減圧乾燥し、未反応のオレフィ
ン系樹脂を単離した。この成分の重量をWbとする。以
上の手法により単離した各成分を赤外線分光法により分
析した結果、各々単独の成分であることを確認した。単
離した各成分の重量より、次式を用いてポリエステルグ
ラフトオレフィン系樹脂の含量(Cg(wt%)とす
る)を求めた。 【0042】 【数1】 【0043】参考例1:2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート−スチレン変性オレフィン系樹脂(変性PP−
1)の製造 230℃、2.16kg荷重のMFRが1g/10分、
融点が約164℃のプロピレンホモポリマー粉末、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート(以下「HEMA」と
略記)3重量部、スチレン10重量部、t−ブチルパー
オキシベンゾエート1重量部を添加し、スーパーミキサ
ーで混合した後、二軸押出機(日本製鋼所社製、商品
名:TEX−30型)を用いて、シリンダー温度180
℃、スクリュー回転数250rpm、吐出量5kg/時
間の条件で減圧下、混練して2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート−スチレン変性オレフィン系樹脂(変性PP
−1)のペレットを得た。HEMAに基づく構成単位
(IR吸収1724cm-1)の含量、スチレンに基づく
構成単位(IR吸収700cm-1)の含量、及びJIS
K 7210に準拠して測定したペレットの230℃
のMFRを表1に示す。 【0044】参考例2:2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート−スチレン変性オレフィン系樹脂(変性PP−
2)の製造 参考例1において、HEMAの添加量を3重量部から5
重量部に、スチレンの添加量を10重量部から5重量部
に変更した以外は、参考例1と同様に実施し、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート−スチレン変性オレフィン
系樹脂(変性PP−2)を得た。HEMAに基づく構成
単位の含量、スチレンに基づく構成単位の含量、及びM
FRを表1に示す。 【0045】参考例3:2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート変性オレフィン系樹脂(変性PP−3)の製造 参考例1で用いたプロピレンホモポリマー粉末50gを
110℃のクロロベンゼン1lに溶解させ、HEMA1
5gを加えた後、ベンゾイルパーオキサイド4gを50
mlのクロロベンゼンに溶解させた溶液を約1時間かけ
て滴下し、滴下後3時間反応させる。反応後5lのメタ
ノールに反応溶液を注ぎポリマーを沈殿させ、これを濾
別し、110℃、6時間減圧乾燥することにより2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート変性オレフィン系樹脂
(変性PP−3)を得た。HEMAに基づく構成単位の
含量及びMFRを表1に示す。 【0046】 【表1】 【0047】参考例4〜8:ポリエステル変性オレフィ
ン系樹脂(PEs−PP−1〜5)の製造 参考例1〜3で得られた変性PP−1〜3、ポリブチレ
ンテレフタレート(三菱化学(株)製、商品名:ノバド
ゥール5010、表中「PBT 5010」と略記)、
ポリエチレンテレフタレート(鐘紡(株)製、商品名:
PBK−1、表中「PET PBK−1」と略記)を表
2記載の配合でドライブレンドし、ラボプラストミル
(東洋精機製作所製)を用いて、250℃、180rp
mの条件で5分間混練した後、粉砕して粒状のポリエス
テル変性オレフィン系樹脂(PEs−PP−1〜5)を
得た。各ポリエステル変性オレフィン系樹脂中のポリエ
ステルグラフトオレフィン系樹脂(以下,PEs−g−
PPと略記する)の含量Cgを表2に示す。 【0048】 【表2】 【0049】実施例1〜4、6〜8及び比較例1〜4 ポリカーボネート[三菱ガス化学(株)製、商品名:ユ
ーピロンS−2000、MFRは12g/10分(28
0℃、2.16kg荷重)、表中「PC S−200
0」と略記]、プロピレンホモポリマー[三菱化学
(株)製、商品名:三菱ポリプロMA8、MFRは0.
8g/10分(230℃、2.16kg荷重)、表中
「PP MA8」と略記]及びポリエステル変性オレフ
ィン系樹脂(PEs−PP−1〜5)を表3記載の配合
で混合し、ラボプラストミルを用いて、250℃、18
0rpmの条件で5分間混練した後、粉砕して粒状のポ
リカーボネート系樹脂組成物を得た。 【0050】実施例5 二軸押出機(日本製鋼所社製、商品名TEX−30型)
をシリンダー温度250℃、スクリュー回転数250r
pmに設定し、参考例に用いた変性PP−2及びPBT
5010を第一ホッパーより投入して混練し、第一ホッ
パーより下流に設ける第二ホッパーよりPC S−20
00及びPP MA8を投入混練することにより、表3
記載の配合のポリカーボネート系樹脂組成物のペレット
を得た。変性PP−2及びPBT 5010の混練物を
PC S−2000、PP MA8の添加前に途中抜き
出しし、分析した結果、PEs−g−PPの含量Cg
は、13.5wt%であった。 【0051】得られた樹脂組成物の特性は、射出成形機
(カスタム・サイエンティフィック(Custom S
cientific)社製、SC183MMXミニマッ
クス)を用いて、温度260℃で射出成形した試験片を
以下の方法によって測定評価した。その結果を表3に示
す。尚、混練に際してポリカーボネート、ポリブチレン
テレフタレート及びポリエチレンテレフタレートを、ま
た、成形に際してポリカーボネート系樹脂組成物を、そ
の直前まで100℃で5時間乾燥した。 【0052】(1)衝撃強度:長さ31.5mm、幅
6.2mm、厚さ3.2mmの試験片を射出成形し、ア
イゾット衝撃試験機(カスタム・サイエンティフィック
社製、ミニマックスCS−138TI型)を用いて、2
3℃におけるノッチ先端Rが0.25mm、深さが1.
2mmのノッチ付きのアイゾット衝撃強度を測定した。 (2)成形品の外観:上記(1)で成形した試験片の層
状剥離及び外観を評価した。実用上問題のないものを
○、不良のものを×で表示した。 【0053】 【表3】 【0054】 【発明の効果】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、衝撃強度などの機械的物性、外観が優れた成形体を
与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−287309(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/26 C08L 67/00 - 67/02 C08L 69/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 成分(A)重量平均分子量が10,00
    0〜150,000のポリカーボネート10〜99重量
    %と成分(B)オレフィン系樹脂90〜1重量%から成
    る樹脂組成物100重量部に対して、成分(C)水酸基
    含有α、β−不飽和カルボン酸エステルをグラフトした
    変性オレフィン系樹脂と熱可塑性ポリエステルとを反応
    工程に付して得られたポリエステル変性オレフィン系樹
    脂が1〜100重量部である各成分から成り、かつ該変
    性オレフィン系樹脂が、オレフィン系樹脂100重量部
    に水酸基含有α、β−不飽和カルボン酸エステル0.0
    1〜20重量部及び芳香族ビニルモノマー0.01〜5
    0重量部をグラフト重合工程に付して得られた変性オレ
    フィン系樹脂であるポリカーボネート系樹脂組成物。
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