JP3451682B2 - 表面処理装置 - Google Patents

表面処理装置

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JP3451682B2
JP3451682B2 JP29739993A JP29739993A JP3451682B2 JP 3451682 B2 JP3451682 B2 JP 3451682B2 JP 29739993 A JP29739993 A JP 29739993A JP 29739993 A JP29739993 A JP 29739993A JP 3451682 B2 JP3451682 B2 JP 3451682B2
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laser light
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axis
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1ショットのレーザ光
の照射面積が比較的広く、しかも高エネルギー密度のレ
ーザ光照射を必要とするレーザアニール処理のような表
面処理を行う表面処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の浅い領域をアニール処理す
るには、短波長のレーザ光(例えば波長が308nmキ
セノンクロライドエキシマレーザ光)を発振するレーザ
発振器を搭載した表面処理装置が用いられる。ところ
が、従来のエキシマレーザ発振器から発振されるレーザ
光のエネルギーは低いため、1ショットのレーザ光で、
30mm×30mm程度の広い面積をアニール処理する
ことはできない。そこで、広い面積をレーザアニール処
理するには、レーザ光を例えば0.6cm×0.6cm
程度のビーム形状に成形してエネルギー密度を0.9J
/cm2程度に高め、連続パルス発振させた当該レーザ
光をアニール領域に走査しながら照射していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法でレーザアニール処理を行うと、アニール処理時間が
非常にかかる。また図18のレーザ光の照射状態に係わ
る説明図に示すように、レーザ光121の照射が複数パ
ルスで行われるため、1ショットのレーザ光121a
(121)が照射された領域131aと次の1ショット
のレーザ光121b(121)が照射された領域131
bとのつなぎ目の部分141が、照射されるエネルギー
量に関して不連続になる。さらに図19の照射エネルギ
ー密度と照射位置との関係図に示すように、ショット1
21c,121d,121e間でレーザ発振出力がばら
つくため、アニール処理の均一性が部分的に悪くなる。
このため、製造プロセスに適用することは困難であっ
た。
【0004】本発明は、高出力のレーザ発振器を搭載す
ることによって、広い面積に1ショットのレーザ光を照
射することで、アニール処理、拡散処理、酸化処理、窒
化処理等の表面処理を行うのに優れた表面処理装置を
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた表面処理装置である。
【0006】本発明の表面処理装置には、レーザ光を発
振するレーザ発振器が備えられている。このレーザ発振
器から発振されるレーザ光の光路にはアッテネータと、
当該レーザ光を走査するレーザ光走査手段と、ビームホ
モジナイザとが順に設けられている。さらにそのビーム
ホモジナイザを通過したレーザ光の光路にはチェンバー
が設置され、その内部には被加工体を載置するステージ
が設けられている。
【0007】上記レーザ発振器は2J/パルス以上もし
くは2W以上のレーザ光を発振するものからなる。
【0008】上記レーザ光走査手段には、アッテネータ
を通過したレーザ光の光路に第1反射鏡が設けられ、こ
の第1反射鏡で反射したレーザ光の光路に第2反射鏡が
設けられている。上記第1反射鏡で反射したレーザ光の
光軸となるx軸方向に沿って当該第1反射鏡を取り付け
た第1レールが設けられている。この第1レールには第
2反射鏡とビームホモジナイザとを支持する第1支持体
が往復動可能に取り付けられている。また第1反射鏡に
入射するレーザ光の光軸となるy軸方向に沿って第2レ
ールが設けられている。この第2レールには第1レール
を支持する第2支持体が往復動可能に取り付けられてい
る。そして第1支持体を第1レールに沿って往復動させ
る第1駆動部と、第2支持体を第2レールに沿って往復
動させる第2駆動部とが備えられている。
【0009】上記ビームホモジナイザを通過したレーザ
光の光路には、コンデンサレンズとレチクルと投影レン
ズとが設けられていてもよい。または、コンデンサレン
ズとレチクルと反射光学系とを設けてもよい。
【0010】上記ステージは、直交する2軸方向に移動
可能なx軸−y軸ステージと、x軸ステージを駆動する
x軸方向駆動部と、y軸ステージを駆動するy軸方向駆
動部とからなる。そしてアライメント手段に連動して駆
動される。そのアライメント手段は、x軸−y軸ステー
ジの位置を測定する測長機と、被加工体のターゲットに
検出光を当ててその応答を検出するターゲット検出手段
と、ターゲット信号に基づいて演算処理を行う演算処理
部と、演算処理部からの位置制御量とx軸−y軸ステー
ジの位置とに基づいてx軸,y軸方向駆動部に駆動量を
指示する駆動制御部とからなる。そして上記ターゲット
検出手段は検出光をターゲットに照射することが可能な
位置に配置されている。
【0011】または、アライメント手段は、ビームホモ
ジナイザの位置を測定する測長機と、被加工体のターゲ
ットに検出光を当ててその応答を検出するターゲット検
出手段と、ターゲット信号に基づいて演算処理を行う演
算処理部と、演算処理部からの位置制御量とビームホモ
ジナイザの位置とに基づいて第1,第2駆動部に駆動量
を指示する駆動制御部とからなる。そして上記ターゲッ
ト検出手段は検出光をターゲットに照射することが可能
な位置に配置されている。
【0012】上記表面処理装置には、レーザ発振器のレ
ーザ発振出力の調整手段が設けられている。このレーザ
発振出力の調整手段は、レーザ光の強度を検出する光検
出器と、その光検出器で得た信号の変化に対応したレー
ザ光の強度を指令する出力制御器と、その指令を受けて
レーザ発振器の発振電圧を調整する電圧調整器とからな
る。または上記のような光検出器と、それで得た信号の
変化に対応したレーザ光の強度を指令する制御器と、そ
の指令を受けてアッテネータの受光角度を調整するアッ
テネータ調整器とからなる。
【0013】上記ビームホモジナイザは、レーザ光の光
路に設けたフライズアイレンズと、それを通過したレー
ザ光の光路に設けたコンデンサレンズとからなる。
【0014】上記ビームホモジナイザは、レーザ光の光
路に設けたビームエキスパンダーと、内側が平面でその
外周側に環状の傾斜面を有するものでそのビームエキス
パンダーを通過したレーザ光の光路に設けたプリズム
と、そのプリズムで分光したレーザ光を集光するもので
当該プリズムを通過したレーザ光の光路に設けたコンデ
ンサレンズとからなる。
【0015】上記ビームホモジナイザは、レーザ光の光
路に設けたビームエキスパンダーと、凸円錐面を有する
ものでそのビームエキスパンダーを通過したレーザ光の
光路に設けたプリズムとからなる。
【0016】上記レーザ光の光路には、そのレーザ光を
遮るものでかつそのレーザ光の光路を一時的に開放する
シャッターを設けてもよい。
【0017】
【作用】上記構成の表面処理装置では、レーザ発振器に
よってレーザ光が発振され、アッテネータによってレー
ザ光の光量が調節される。そしてレーザ光走査手段が設
けられていることから、レーザ光は所望の照射位置に走
査される。またビームホモジナイザが設けられているこ
とから、レーザ光の光束の径方向におけるレーザ光強度
はほぼ均一化される。さらにチェンバーが設置されてい
ることから、特定の雰囲気(例えば真空、酸化性雰囲
気、窒化性雰囲気、拡散性不純物を含む雰囲気等)内に
置いた被加工体にレーザ光を照射することで、当該被加
工体は表面処理される。
【0018】上記レーザ発振器は、2J/パルス以上も
しくは2W以上のレーザ光を発振するものからなること
から、1ショットのレーザ光照射によって、広い面積
(例えば1cm2 程度またはそれ以上)が表面処理され
る。表面処理としては、例えば、アニール処理、拡散処
理、酸化処理、窒化処理等が行える。
【0019】上記レーザ光走査手段では、第2反射鏡と
ビームホモジナイザとを支持する第1支持体が、x軸方
向に設けた第1レールに沿って、例えば第1駆動部によ
って往復動可能になっている。さらに第1レールと第1
反射鏡とを支持する第2支持体が、y軸方向に設けた第
2レールに沿って、例えば第2駆動部によって往復動可
能になっていることから、ビームホモジナイザを通過し
たレーザ光はx軸方向およびy軸方向に自在に走査され
る。
【0020】上記ビームホモジナイザを通過したレーザ
光の光路にレチクルが設けられていることから、レチク
ル像が被加工体の表面に投影される。このため、当該被
加工体表面の所望の領域にレーザ光が照射される。
【0021】ステージに載置された被加工体のターゲッ
トを検出して、x軸−y軸ステージの移動量を制御する
アライメント手段またはビームホモジナイザの移動量を
制御するアライメント手段を設けたことから、ビームホ
モジナイザから照射されるレーザ光の照射位置と被加工
体の位置とを合わる位置制御がサブミクロンのレベルで
行われる。
【0022】上記レーザ発振出力の調整手段では、光検
出器で受光したレーザ光の強度に基づいて、出力制御器
でレーザ光の発振強度を指令し、その指令を受けた電圧
調整器でレーザ発振器の発振電圧を調整することから、
レーザ発振器からほぼ安定した出力でレーザ光が発振さ
れる。
【0023】または上記のような光検出器で受光したレ
ーザ光の強度に基づいて、制御器でアッテネータの角度
を指令し、その指令を受けたアッテネータ調整器でアッ
テネータの受光角度を調整することから、レーザ発振器
から発振されたレーザ光の出力が不安定であっても、ア
ッテネータを通過したレーザ光の出力はほぼ安定化され
る。
【0024】上記ビームホモジナイザは、レーザ光の光
路に設けたフライズアイレンズと、それを通過したレー
ザ光の光路に設けたコンデンサレンズとからなることか
ら、フライズアイレンズによってレーザ光の光束の径方
向におけるレーザ光強度がほぼ均一化され、コンデンサ
レンズによってレーザ光は集光される。
【0025】もしくはビームホモジナイザが、ビームエ
キスパンダーと、環状の円錐面を有するもので当該レー
ザ光の光路に設けたプリズムと、それで分光したレーザ
光を集光するコンデンサレンズとからなることから、ビ
ームエキスパンダーによってレーザ光の光束径を拡大
し、プリズムによってレーザ光の中心側の光束とその外
周側の光束とを分光しかつ外周側の光束を反転して当該
中心側の光束の側周側に移行する。そしてコンデンサレ
ンズによって、側周側に移行した光束を当該中心側の光
束の側周側に集光して、光束の径方向にほぼ均一な光強
度を有するレーザ光を形成する。
【0026】もしくはビームホモジナイザがレーザ光の
光路に設けたビームエキスパンダーと、凸円錐面を有す
るプリズムとからなることから、ビームエキスパンダー
によってレーザ光の光束径は拡大され、プリズムによっ
て、レーザ光の中心側の光束とその外周側の光束とを分
光しかつ外周側の光束を反転して当該中心側の光束の側
周側に重ね合わせて、光束の径方向にほぼ均一な光強度
を有するレーザ光を形成する。
【0027】上記レーザ光の光路には、そのレーザ光を
遮るものでかつそのレーザ光の光路を一時的に開放する
シャッターが設けられていることから、連続的にパルス
発振されているレーザ光のうちの1パルスを取り出せ
る。このため、レーザ発振器からレーザ光を連続的にパ
ルス発振させて、1パルスあたりの出力を安定化させた
状態でシャッターを開閉することによって、安定したパ
ルス発振のレーザ光が取り出せる。
【0028】
【実施例】本発明の実施例を図1の概略構成図により説
明する。
【0029】図に示すように、レーザ光21を発振する
レーザ発振器11が備えられている。このレーザ発振器
11は、例えばX線励起によってエキシマレーザ光を発
振するもので、1パルスのエネルギーが、例えば2J以
上を有する。そしてレーザ光21は、例えばガウシアン
モードで発振される。
【0030】上記レーザ発振器11としては、一例とし
て、波長が308nmのキセノンクロライドレーザ光、
波長が249nmのフッ化クリプトンレーザ光、波長が
193nmのフッ化アルゴンレーザ光等の希ガスハライ
ドエキシマレーザ光を発振するエキシマレーザ発振器、
または波長が1.06μmのYAG(Y3 Al5 12
レーザ光、波長が1.06μmのガラスレーザ光、波長
が0.70μm〜0.82μmのアレキサンドライト
(BeAl2 4 )レーザ光等のレーザ光を発振する固
体レーザ発振器を用いる。
【0031】なお、レーザ発振器11で発振されたレー
ザ光の高調波を用いる場合には、当該レーザ発振器11
に高調波発生器(図示せず)を設ける。この場合には、
例えばYAGレーザ光(波長が1.06μm)を発振す
るものでは、第3高調波(波長が266nm)を得るこ
とができる。また上記レーザ発振器11は、レーザ光2
1をパルス発振するものであっても、連続発振するもの
であってもよい。パルス発振するものは、上述したよう
に、1パルスのエネルギーが2J以上を有するレーザ発
振器からなる。また連続発振するものは、2W以上の出
力を有するレーザ発振器からなる。
【0032】上記レーザ発振器11から発振されるレー
ザ光21の光路には、反射鏡31を介してアッテネータ
12が設けられている。上記反射鏡31はレーザ光21
をアッテネータ12に導く状態に設置されている。上記
アッテネータ12は、例えば、石英基板に誘電体薄膜を
成膜したものからなる。そしてアッテネータ12には、
入射するレーザ光21に対する照射面の角度を変える回
動駆動部(図示せず)が取り付けられている。この回動
駆動部は、例えばパルスモータと変速器とで構成され
る。
【0033】さらに上記アッテネータ12を通過したレ
ーザ光21の光路には、反射鏡32を介して当該レーザ
光21をx−y方向に走査するレーザ光走査手段13が
設けられている。上記反射鏡32はレーザ光21をレー
ザ光走査手段13に導く状態に設置されている。上記レ
ーザ光走査手段13には、第1反射鏡33と第2反射鏡
34とが設けられている。上記第1反射鏡33は反射鏡
32によって反射されたレーザ光21の光路に設けられ
ている。上記第2反射鏡34は当該第1反射鏡33によ
って反射されたレーザ光21の光路に設けられている。
【0034】上記レーザ光走査手段13から出たレーザ
光21の光路には、ビームホモジナイザ14が設けられ
ている。このビームホモジナイザ14は、レーザ発振器
11から発振されたガウシアンモードのレーザ光21を
光束の径方向におけるレーザ光強度がほぼ均一化される
ように当該レーザ光21のモードを変換するものであ
る。
【0035】上記第1反射鏡33はアッテネータ12を
通過して反射鏡32で反射されたレーザ光21の光路に
設けられている。そして上記第2反射鏡34は第1反射
鏡33で反射したレーザ光21の光路に設けられてい
る。上記第1反射鏡33で反射したレーザ光21の光軸
となるx軸方向に沿って、当該第1反射鏡33を取り付
けた第1レール35が設けられている。上記第1レール
35には、上記第2反射鏡34と上記ビームホモジナイ
ザ14とを支持する第1支持体36が往復動可能に取り
付けられている。さらに上記第1反射鏡33に入射する
レーザ光21の光軸となるy軸方向に沿って第2レール
37が設けられている。この第2レール37には、上記
第1レール35を支持する第2支持体38が往復動可能
に取り付けられている。
【0036】さらに第1駆動軸(図示せず)を介して当
該第1支持体36に接続された第1駆動部39が、例え
ば当該第1レール35の端部に設けられている。この第
1駆動部39は上記第1レール35に沿って上記第1支
持体36を往復動させる。また第2駆動軸(図示せず)
を介して当該第2支持体38に接続された第2駆動部4
0が、例えば当該第2レール37の端部に設けられてい
る。この第2駆動部40は上記第2レール37に沿って
上記第2支持体38を往復動させる
【0037】上記ビームホモジナイザ14を通過したレ
ーザ光21の光路にはチェンバー15が設置されてい
る。このチェンバー15の内部には被加工体91が載置
されるステージ16が設けられている。このステージ1
6には、例えばプリアライメント機構(図示せず)が備
えられている。このプリアライメント機構は、被加工体
91に形成された位置決め部(例えばウエハのオリエン
テーションフラットまたはノッチ)を一定方向に位置合
わせするものである。被加工体91の外形を基準にして
位置決めする方式としては、機械的に、位置決め部をス
テージ16の形成した基準部(図示せず)に合わせるも
のと、光検出器によって位置決め部をステージ16の形
成した基準部(図示せず)に合わせるものとがある。
【0038】また上記チェンバー15のレーザ光21が
照射される側には、当該レーザ光21を透過するレーザ
光透過窓41が設けられている。このレーザ光透過窓4
1は、例えば石英ガラスからなる。また上記ステージ1
6は、例えばサーボモータ(図示せず)によってx軸方
向およびy軸方向に移動可能なx軸−y軸ステージから
なる。または固定ステージからなる。
【0039】なおビームホモジナイザ14とチェンバー
15との間におけるレーザ光21の光路には投影レンズ
(図示せず)を設けてもよい。
【0040】上記の如くに、表面処理装置1は構成され
ている。
【0041】上記構成の表面処理装置1では、レーザ発
振器11によってレーザ光21が発振され、アッテネー
タ12によってレーザ光21の光量が調節される。そし
てレーザ光走査手段13が設けられていることから、レ
ーザ光21は所望の照射位置に走査される。またビーム
ホモジナイザ14が設けられていることから、レーザ光
21の光束の径方向におけるレーザ光強度はほぼ均一化
される。さらにチェンバー15が設置されていることか
ら、特定の雰囲気(例えば真空、酸化性雰囲気、窒化性
雰囲気、拡散性不純物を含む雰囲気等)内に置いた被加
工体91にレーザ光21を照射することで、当該被加工
体91は表面処理される。
【0042】上記レーザ発振器11では、発振時におけ
るレーザ光21は2J/パルス以上のエネルギーを有し
ていることから、レーザ光21を1ショット照射するこ
とによって、広い面積(例えば1cm2 程度またはそれ
以上)を表面処理することが可能になる。このような表
面処理として、例えば、アニール処理、拡散処理、酸化
処理、窒化処理等が行える。
【0043】上記レーザ光走査手段13では、第2反射
鏡34とビームホモジナイザ14とを支持する第1支持
体36が、x軸方向に設けた第1レール35に沿って、
例えば第1駆動部39によって往復動可能になってい
る。さらに第1レール35と第1反射鏡33とを支持す
る第2支持体38が、y軸方向に設けた第2レール37
に沿って、例えば第2駆動部40によって往復動可能に
なっていることから、ビームホモジナイザ14を通過し
たレーザ光21は、x軸方向およびy軸方向に自在に走
査される。
【0044】また図2に示すように、上記構成の表面処
理装置1には、上記ビームホモジナイザ14を通過した
レーザ光21の光路にコンデンサレンズ51とレチクル
52と投影レンズ53とを設けてもよい。なお、上記コ
ンデンサレンズ51と上記レチクル52と上記投影レン
ズ53とは上記ビームホモジナイザ14に一体に設けら
れていて、当該ビームホモジナイザ14とともに走査さ
れる。
【0045】上記構造では、上記ビームホモジナイザ1
4を通過したレーザ光21の光路にレチクル52を設け
たことによって、レチクル像が被加工体91の表面に投
影される。このため、被加工体91の所望の領域にのみ
レーザ光21が照射される。
【0046】また図3に示すように、上記構成の表面処
理装置1には、上記ビームホモジナイザ14を通過した
レーザ光21の光路に、コンデンサレンズ54とレチク
ル55と反射光学系56とを設けてもよい。
【0047】上記反射光学系56は以下のような構成に
なっている。すなわち、コンデンサレンズ54とレチク
ル55とを通過したレーザ光21の光路には反射鏡57
が設けられている。この反射鏡57を反射したレーザ光
21の光路には凹面反射鏡58が設けられている。そし
て上記反射鏡57と上記凹面反射鏡58との間には、当
該反射鏡57側から入射したレーザ光21を透過して、
当該凹面反射鏡58側から入射したレーザ光21を反射
するプリズム59が設けられている。
【0048】このような反射光学系56が設けられてい
るものでは、ステージ16を移動することによって、レ
ーザ光21は被加工体91上を走査される。または上記
ビームホモジナイザ14に、上記コンデンサレンズ54
と上記レチクル55と反射光学系56とを一体に設け
て、当該ビームホモジナイザ14とともに走査させても
よい。
【0049】上記ビームホモジナイザ14を通過したレ
ーザ光21の光路にレチクル55が設けられていること
から、レチクル像が被加工体91の表面に投影される。
このため、被加工体91の所望の領域にのみレーザ光2
1が照射される。また反射光学系56を設けたことによ
り、コンデンサレンズ(54)を設けた場合よりも色収
差が低減される。
【0050】次に被加工体91に形成されたターゲット
を検出して、位置制御を行うアライメント手段を、図4
のブロック図で説明する。なお、上記図1〜図3で説明
したのと同様の構成部品には同一符号を付す。
【0051】図に示すように、ステージ16は、x軸ス
テージ16xと、y軸ステージ16yと、x軸ステージ
16xに設けたx軸方向駆動部17xと、y軸ステージ
16yに設けたy軸方向駆動部17yとからなる。上記
x軸ステージ16xはx軸方向に往復動可能であって、
上記y軸ステージ16yはx軸に直交するy軸方向に往
復動可能になっている。また上記x軸方向駆動部17x
は上記x軸ステージ16xをx軸方向に駆動させ、上記
y軸方向駆動部17yは上記y軸ステージ16yをy軸
方向に駆動させる。そしてx軸方向駆動部17xおよび
y軸方向駆動部17yは、ステップ駆動が可能な、例え
ばDCサーボモータで構成されている。
【0052】そしてx軸,y軸ステージ16x,16y
の位置を測定する測長機111が設けられている。この
測長機111は、例えばヘリウム(He)−ネオン(N
e)レーザ光を用いたレーザ測長機からなる。
【0053】さらにステージ16上に載置された被加工
体91のターゲット95を検出するターゲット検出器1
12が設けられている。このターゲット検出器112
は、ターゲット95に検出光22を照射することが可能
な位置として、例えば、ビームホモジナイザ14と被加
工体91との間に配設されている。そして当該ターゲッ
ト検出器112は、例えば、検出光22を発光する照明
部113と検出光学系114と光電変換素子115とタ
ーゲット信号検出部116とからなる。なお、上記構成
では、ビームホモジナイザ14から照射されたレーザ光
21は、上記検出光学系114のプリズム114aを透
過して被加工体91に照射される。
【0054】上記ターゲット検出器112のターゲット
信号検出部116には演算処理部117が接続されてい
る。この演算処理部117は、上記ターゲット検出器1
12で受信したターゲット信号に基づいて演算処理を行
って上記ステージ16の位置制御量を算出する。
【0055】上記演算処理部117には駆動制御部11
8が接続されている。この駆動制御部118は、演算処
理部117で算出した位置制御量の信号を受信し、さら
に上記測長機111で測定したステージ16の位置情報
を受信する。そして当該位置制御量と当該位置情報とに
基づいて、x軸,y軸ステージ16x,17yの移動量
を算出して、その移動量をx軸方向駆動部17xとy軸
方向駆動部17yとに指示する。
【0056】上記の如くに、測長機111、ターゲット
検出器112、演算処理部117、駆動制御部118と
から第1アライメント手段101は構成されている。
【0057】次に被加工体91に形成されたターゲット
を検出して、ビームホモジナイザ14の位置制御を行う
アライメント手段を、図5のブロック図で説明する。な
お、上記図1〜図4で説明したのと同様の構成部品には
同一符号を付す。
【0058】図に示すように、ビームホモジナイザ14
のx軸方向およびy軸方向の位置を測定する測長機11
9が設けられている。この測長機119は、例えばヘリ
ウム−ネオン(He−Ne)レーザ光を用いたレーザ測
長機からなる。
【0059】さらに上記ステージ16上に載置された被
加工体91のターゲット95を検出するターゲット検出
器112が設けられている。このターゲット検出器11
2は、ターゲット95に検出光22を照射することが可
能な位置として、例えば、ビームホモジナイザ14と被
加工体91との間に配設されている。そして当該ターゲ
ット検出器112は、上記図4で説明したと同様の構成
になっている。なお、上記構成では、ビームホモジナイ
ザ14から照射されたレーザ光21は、上記検出光学系
114のプリズム114aを透過して被加工体91に照
射される。
【0060】上記ターゲット検出器112のターゲット
信号検出部116には演算処理部117が接続されてい
る。この演算処理部117は、上記ターゲット検出器1
12で受信したターゲット信号に基づいて演算処理を行
って上記ビームホモジナイザ14の位置制御量を算出す
る。
【0061】上記演算処理部117には駆動制御部11
8が接続されている。この駆動制御部118は、演算処
理部117で算出した位置制御量の信号を受信し、さら
に上記測長機119で測定したビームホモジナイザ14
の位置情報を受信する。そして当該位置制御量と当該位
置情報とに基づいて、当該ビームホモジナイザ14の移
動量を算出して、その移動量を第1,第2駆動部39,
40に指示する。そして上記第1,第2駆動部39,4
0は、ステップ駆動が可能な、例えばDCサーボモータ
で構成されている。
【0062】上記の如くに、測長機119、ターゲット
検出器112、演算処理部117、駆動制御部118と
から第2アライメント手段102は構成されている。
【0063】また上記図4で説明した第1アライメント
手段101と上記図5で説明した第2アライメント手段
102とを設けることも可能である。その場合、例えば
第2アライメント手段102で数ミクロンレベルのプリ
アライメントを行い、例えば第1アライメント手段10
1でサブミクロンレベルのファインアライメントを行
う。
【0064】上記のように、表面処理装置1に第1アラ
イメント手段101または第2アライメント手段102
を設けたことから、サブミクロンレベルの位置決めが可
能になる。この結果、ステップアンドリピート法によっ
て、サブミクロン程度の位置決め精度のアニール処理が
行える。
【0065】また、上記説明した第1,第2アライメン
ト手段101,102では、例えばリソグラフィー工程
における感光工程で用いたアライメントのターゲットを
用いることができる。この場合には、新たにアニール処
理専用のターゲットを形成する必要はない。またレチク
ル52(55)〔図2(図3)参照〕に形成したターゲ
ット(図示せず)と被加工体91に形成したターゲット
95とを合わせることによって、レチクル像をサブミク
ロンレベルでアライメントすることが可能になる。この
結果、ステップアンドリピート法によって、サブミクロ
ンレベルの位置決め精度でレチクル像を転写するアニー
ル処理が行える。
【0066】上記説明したアライメント手段は、一例で
あって、例えば被加工体91に形成したターゲット95
を検出するターゲット検出器を備え、ビームホモジナイ
ザ14から照射されるレーザ光21の照射位置を被加工
体91のアニール処理する領域に一致させるように、ス
テージ16を駆動させる制御手段またはビームホモジナ
イザ14を駆動させる制御手段であれば、どのような構
成のものであってもよい。
【0067】次に、上記レーザ発振器11の発振出力を
調節する手段の一例を、図6のブロック図で説明する。
【0068】図に示すように、表面処理装置1には、レ
ーザ発振出力の調整手段61が設けられている。このレ
ーザ発振出力の調整手段61は、光検出器62と出力制
御器63と電圧調整器64とで構成されている。
【0069】上記光検出器62は、レーザ光21の強度
を検出するものであって、例えばレーザ光21を電流ま
たは電圧に変換する素子からなる。例えばフォトダイオ
ード、光電子倍増管または光電池からなる。そして、例
えば上記アッテネータ12によって反射されるレーザ光
21の光路に設けられている。上記出力制御器63は、
上記光検出器62に接続されていて、当該光検出器62
で得た信号の変化に対応してレーザ発振器11から発振
されるレーザ光21の強度を一定に保つように発振電圧
値を指令するものである。さらに電圧調整器64は、上
記出力制御器63に接続されていて、当該出力制御器6
3からの指令を受けてレーザ発振器11に印加される高
電圧を調整するもので、例えば可変抵抗器からなる。
【0070】上記レーザ発振出力の調整手段61では、
光検出器62で受光したレーザ光21の強度に基づい
て、出力制御器63でレーザ光21の発振強度を指令
し、その指令を受けた電圧調整器64でレーザ発振器1
1の発振電圧を調整することから、レーザ発振器11か
ら安定した出力でレーザ光21が発振されるようにな
る。
【0071】次に上記構成のレーザ発振出力の調整手段
(61)とは別の構成のレーザ発振出力の調整手段を、
図7のブロック図で説明する。
【0072】図に示すように、このレーザ発振出力の調
整手段65は、光検出器66と制御器67とアッテネー
タ調整器68とで構成されている。
【0073】上記光検出器65は、レーザ光21の強度
を検出するものであって、例えばレーザ光21を電流ま
たは電圧に変換する素子からなる。例えばフォトダイオ
ード、光電子倍増管または光電池からなる。そして、例
えば上記反射鏡31を半透過性ミラーで形成し、当該反
射鏡31を透過するレーザ光21の光路に、上記光検出
器66を設ける。この光検出器66は、例えばレーザ光
21を感知することが可能なフォトダイオードからな
る。上記制御器67は、上記光検出器66に接続されて
いて、当該光検出器66で得た信号の変化に対応したレ
ーザ光21の強度を指令するものである。さらにアッテ
ネータ調整器68は、上記制御器67からの指令に基づ
いてレーザ光21の入射方向に対するアッテネータ12
の受光角度を調節するもので、例えばパルスモータから
なる。
【0074】上記レーザ発振出力の調整手段65では、
光検出器66で受光したレーザ光21の強度に基づい
て、制御器67でアッテネータ12の角度を指令する。
そしてその指令を受けたアッテネータ調整器68でレー
ザ光21の入射方向に対するアッテネータ12の受光角
度を調整する。このため、レーザ発振器11から発振さ
れたレーザ光21の出力が不安定であっても、アッテネ
ータ12を通過したレーザ光21の出力は安定化され
る。
【0075】次に上記ビームホモジナイザ14の構成に
関する3例を説明する。
【0076】図8に示すように、第1例のビームホモジ
ナイザ14A(14)は、レーザ光21の光路に設けた
フライズアイレンズ(蠅の目レンズ)71と、それを通
過したレーザ光21の光路に設けたコンデンサレンズ7
2とからなる。
【0077】上記ビームホモジナイザ14Aでは、図9
に示すように、フライズアイレンズ71によってレーザ
光21の光束の径方向におけるレーザ光強度がほぼ均一
化される。そしてコンデンサレンズ72によってレーザ
光21は集光される。
【0078】次に第2例のビームホモジナイザを、図1
0の概略構成図で説明する。図に示すように、ビームホ
モジナイザ14B(14)は、レーザ光21の光路に設
けたビームエキスパンダー73とプリズム74とコンデ
ンサレンズ75とからなる。
【0079】上記ビームエキスパンダー73はレーザ光
21の光束径を拡大する構成のレンズまたはレンズ群か
らなる。例えば凹型のシリンドリカルレンズ73Aと凸
型のシリンドリカルレンズ73Bとからなる。上記プリ
ズム74は、中央部分が平面で形成されていて、その外
周部分が円錐面の一部分をなすような傾斜面で形成され
ている。上記コンデンサレンズ75は、プリズム74で
分光したレーザ光21を集光して、被加工体91の表面
において、ほぼ均一な光強度の光束を形成する状態に構
成されたレンズからなる。
【0080】なお、上記プリズム74は、環状に形成さ
れていて、その環状部分の面は円錐面の一部分を形成す
るような傾斜面になっているものであってもよい。この
構成の場合には、環状部分の内側に反射防止膜を形成し
てもよい。
【0081】上記ビームホモジナイザ14Bでは、ビー
ムエキスパンダー73によってレーザ光21の光束径が
拡大される。次いで図11の(1)に示すように、プリ
ズム74によって、入射するレーザ光21を、その中心
側の光束21a(21)とその外周側の光束21b(2
1)とに分ける。そして図11の(2)に示すように、
中心側の光束21aの外周側に、外周側の光束21bを
反転して、中心側の光束21aとともにコンデンサレン
ズ75に入射する。さらに図11の(3)に示すよう
に、コンデンサレンズ75によって、当該中心側の光束
21aの側周側に反転した外周側の光束21bを重ね合
わせて、均一エネルギー密度の光束21を形成する。
【0082】次に第3例のビームホモジナイザを、図1
2の概略構成図で説明する。図に示すように、ビームホ
モジナイザ14C(14)は、レーザ光21の光路に設
けたビームエキスパンダー76とプリズム77とからな
る。
【0083】上記ビームエキスパンダー76は、例えば
凹型のシリンドリカルレンズ76Aと凸型のシリンドリ
カルレンズ76Bとからなる。上記プリズム77は、少
なくとも一方の面が凸円錐面で形成されているレンズか
らなる。なお、上記構成のビームホモジナイザ14で
は、光束の径方向におけるレーザ光強度がほぼ均一にな
る位置に、被加工体91は設置される。
【0084】上記ビームホモジナイザ14Cでは、ビー
ムエキスパンダー76によってレーザ光21の光束径が
拡大される。次いで図13の(1)に示すように、プリ
ズム77によって、入射するレーザ光21を、その光軸
を中心にして半径方向に対称になるように分光する。そ
して反転して、重ね合わせると、図13の(2)に示す
ように、光束の径方向におけるレーザ光強度がほぼ均一
になるレーザ光21が得られる。
【0085】次に上記表面処理装置1のレーザ光21の
光路にシャッターを設けた例を、図14の設置位置のブ
ロック図で説明する。図に示すように、例えば、レーザ
発振器11と反射鏡31との間にシャッター81が設け
られている。このシャッター81は、レーザ光21を遮
るもので当該レーザ光21の光路を一時的に開放するも
ので構成されている。例えば、レーザ光21が照射され
ても変化を起こさない材質で形成されたフォーカルプレ
ーンシャッターで構成される。
【0086】なお上記シャッター81は、当該シャッタ
ー81を閉じたときに照射されるレーザ光21に対して
耐性を有するものであれば、どのような構成のシャッタ
ーであってもよい。
【0087】また、上記シャッター81の設置位置は、
上記説明したように、レーザ発振器11と反射鏡31と
の間以外の反射鏡31からチェンバー15までの間にお
けるレーザ光21の光路に設置してもよい。
【0088】上記シャッター81は、レーザ光21の光
路を遮りかつ必要に応じてそのレーザ光21の光路を一
時的に開放することから、連続的にパルス発振されてい
るレーザ光21の内の1パルスを取り出せる。このた
め、レーザ発振器11からレーザ光21を連続的にパル
ス発振させて、1パルスあたりの出力を安定化させる。
その状態で、レーザ発振器11からのレーザ光21の発
振に同期させてシャッターを開閉する。このことによっ
て、安定したパルス発振のレーザ光21が取り出せる。
またはレーザ発振器11からレーザ光21が連続発振さ
れている場合には、シャッター81を開閉することによ
って、パルス発振とほぼ同等のレーザ光21が得られ
る。
【0089】次に上記構成の表面処理装置1を用いてア
ニール処理を行う方法を、図15によって説明する。
【0090】図15の(1)に示すように、第1工程で
は、チェンバー15の内部に設けたステージ16上に被
加工体91を載置する。その後、当該チェンバー15の
内部雰囲気を、例えば真空にして、アニール処理雰囲気
にする。
【0091】次いで図15の(2)に示すように、被加
工体91にレーザ光21を照射して、当該被加工体91
をアニール処理する。その際、レーザ発振器(11)か
ら発振されるレーザ光21は2J/パルス程度またはそ
れ以上のエネルギーを有している。このため、例えば被
加工体91に照射されるまでの途中損失を30%として
も、被加工体91の表面には1.4J/パルス程度また
はそれ以上のエネルギーが照射される。
【0092】例えば、MOS型薄膜トランジスタのソー
ス・ドレイン領域の活性化アニール処理では、0.3J
/cm2 程度のエネルギー密度を必要とする。したがっ
て、1.4J/パルスのレーザ光21では、およそ4.
6cm2 (およそ2.1mm×2.1mm)程度の面積
を1パルスのレーザ光照射でアニール処理することがで
きる。例えば、10J/パルス程度のエネルギーを有す
るレーザ光21を発振するレーザ発振器11を用いた場
合には、上記同様に途中損失が30%あったとして、お
よそ23cm2 (およそ4.8cm×4.8cm)程度
の面積を1パルスのレーザ光照射でアニール処理するこ
とができる。
【0093】このように、上記表面処理方法では、1シ
ョットのレーザ光21を広い面積(例えば1cm2 程度
以上)に照射することが可能なので、被加工体91の表
面の広い領域がアニール処理される。例えば数チップの
全域にレーザ光を照射してアニール処理することができ
る。また、短波長のレーザ光を照射することによって、
浅い領域のみをアニール処理することが可能になる。
【0094】次に上記構成の表面処理装置1を用いて、
不純物拡散処理を行う方法を、図16によって説明す
る。
【0095】図16の(1)に示すように、第1工程で
は、チェンバー15の内部に設けたステージ16上に被
加工体91を載置する。その後、当該チェンバー15の
内部を、例えばジボラン(B2 6 )とアルゴン(A
r)との混合ガスを26.7Paに設定した不純物拡散
処理を行う雰囲気にする。
【0096】次いで図16の(2)に示すように、被加
工体91にレーザ光21を照射して、当該被加工体91
中に、雰囲気中の不純物(例えばホウ素)を拡散する。
そして拡散層92が形成される。その際、レーザ発振器
11から発振されるレーザ光21は、2J/パルス程度
またはそれ以上のエネルギーを有している。このため、
例えば被加工体91に照射されるまでの途中損失を30
%としても、被加工体91の表面には1.4J/パルス
程度またはそれ以上のエネルギーが照射される。
【0097】例えば1.0J/cm2 程度のエネルギー
密度を必要とする場合には、1.4J/パルスのレーザ
光21で、およそ1.4cm2 (およそ1.2mm×
1.2mm)程度の面積を1パルスのレーザ光照射で不
純物拡散処理することができる。例えば、10J/パル
ス程度のエネルギーを有するレーザ光21を発振するレ
ーザ発振器11を用いた場合には、上記同様に途中損失
が30%あったとして、およそ14cm2 (およそ3.
7cm×3.7cm)程度の面積に1パルスのレーザ光
照射で不純物拡散処理することができる。また拡散深さ
(濃度)は、パルス数に対応して深くなる。
【0098】このような不純物拡散処理方法では、1シ
ョットのレーザ光21を広い面積(例えば1cm2 程度
以上)に照射することが可能なので、被加工体91の表
面のレーザ光21が照射された領域は、不純物が導入さ
れて、拡散処理される。例えば数チップの全域にレーザ
光を照射して拡散処理を行うことができる。また、短波
長のレーザ光を照射することによって、浅い領域のみに
拡散処理を行うことが可能になる。
【0099】次に上記構成の表面処理装置1を用いて、
酸化処理(または窒化処理)を行う方法を、図17によ
って説明する。
【0100】図17の(1)に示すように、第1工程で
は、チェンバー15の内部に設けたステージ16上に被
加工体91を載置する。その後、当該チェンバー15の
内部を酸化性雰囲気(または窒化性雰囲気)にする。上
記酸化性雰囲気の場合には、例えば酸素を含む雰囲気に
する。または窒化性雰囲気の場合には、例えば酸化二窒
素(N2 O)またはアンモニア(NH3 )を含む雰囲気
にする。
【0101】次いで図17の(2)に示すように、被加
工体91にレーザ光21を照射して、雰囲気中の酸素
(または窒素)によって当該被加工体91の表層を酸化
(または窒化)し、酸化層(または窒化層)93を形成
する。その際、レーザ発振器(11)から発振されるレ
ーザ光21は、2J/パルス程度またはそれ以上のエネ
ルギーを有している。このため、例えば被加工体91に
照射されるまでの途中損失を30%としても、被加工体
91の表面には1.4J/パルス程度またはそれ以上の
エネルギーが照射される。
【0102】酸化処理では、例えば1.0J/cm2
度のエネルギー密度を必要とする場合に、1.4J/パ
ルスのレーザ光21で、およそ1.4cm2 (およそ
1.2mm×1.2mm)程度の面積に1パルスのレー
ザ光照射で酸化層92が形成される。例えば、10J/
パルス程度のエネルギーを有するレーザ光21を発振す
るレーザ発振器11を用いた場合には、上記同様に途中
損失が30%あったとして、およそ14cm2 (およそ
3.7cm×3.7cm)程度の面積に1パルスのレー
ザ光照射で酸化層93が形成される。また窒化処理も上
記とほぼ同様の条件で行うことが可能である。
【0103】チェンバー内を酸化性雰囲気(または窒化
性雰囲気)にして、被加工体の広い面積にレーザ光を照
射することで、当該被加工体のレーザ光を照射した領域
の表層に酸化層(または窒化層)が形成される。このよ
うな酸化(または窒化)処理方法では、1ショットのレ
ーザ光21を広い面積(例えば1cm2 程度以上)に照
射することが可能なので、被加工体91のレーザ光21
が照射された領域は酸化(または窒化)される。例えば
数チップの全域にレーザ光を照射して酸化(または窒
化)処理を行うことができる。また、短波長のレーザ光
を照射することによって、浅い領域のみに酸化(または
窒化)処理を行うことが可能になる。
【0104】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の表面処理
装置によれば、レーザ光走査手段が設けられているの
で、レーザ光は所望の照射位置に走査できる。さらにチ
ェンバーが設置されていることから、特定の雰囲気(例
えば真空、酸化性雰囲気、窒化性雰囲気、拡散性不純物
を含む雰囲気等)内に被加工体を置いてレーザ光を照射
することで、種々の表面処理を行うことが可能になる。
【0105】本発明の表面処理装置に搭載されるレーザ
発振器は2J/パルス以上の出力を有するので、1ショ
ットのレーザ光照射によって、広い面積(例えば1cm
2 程度またはそれ以上)を表面処理すること可能にな
る。このため、照射領域におけるレーザ光のエネルギー
密度はほぼ均一化できる。
【0106】本発明の表面処理装置のレーザ光走査手段
によれば、第2反射鏡とビームホモジナイザとを支持す
る第1支持体が第1レールに沿って往復動可能になって
いて、第1レールと第1反射鏡とを支持する第2支持体
が、第2レールに沿って往復動可能になっているので、
ビームホモジナイザを通過したレーザ光はx軸−y軸方
向に自在に走査できる。
【0107】本発明の表面処理装置にレチクルを設けた
構成によれば、レチクル像を被加工体の表面に投影する
ことができるので、被加工体の所望の領域にレーザ光を
照射することができる。
【0108】本発明の表面処理装置にアライメント手段
を設けた構成によれば、被加工体に対するレーザ光の照
射位置を数ミクロンまたはサブミクロンレベルで位置決
めすることができる。この結果、アニール処理位置を高
精度に確定して、アニール処理を行うことが可能にな
る。
【0109】本発明の表面処理装置に設けたレーザ発振
出力の調整手段によれば、光検出器で受光したレーザ光
の強度に基づいて電圧調整器でレーザ発振器の印加電圧
を調整するので、レーザ光を一定した出力で発振するこ
とができる。
【0110】本発明の表面処理装置に設けた別のレーザ
発振出力の調整手段によれば、光検出器で受光したレー
ザ光の強度に基づいてアッテネータ調整器でアッテネー
タの受光角度を調整するので、アッテネータを通過した
レーザ光の出力の安定化を図ることができる。
【0111】本発明の表面処理装置に設けたビームホモ
ジナイザによれば、フライズアイレンズによってレーザ
光の光束の径方向におけるレーザ光強度がほぼ均一なレ
ーザ光を得ることができる。
【0112】本発明の表面処理装置のビームホモジナイ
ザにおいて環状の円錐面を有するプリズムを設けたもの
によれば、プリズムによってレーザ光を中心側の光束と
その外周側の光束とに分けることができ、かつ外周側の
光束を反転して当該中心側の光束の側周側に移行するこ
とができ、またコンデンサレンズによって側周側に移行
した光束を当該中心側の光束の側周側に集光することが
できるので、集光された光束の径方向におけるレーザ光
強度がほぼ均一なレーザ光を得ることができる。
【0113】さらに、プリズムによってレーザ光の中心
側の光束とその外周側の光束とを分けることができ、か
つ外周側の光束を反転して当該中心側の光束の側周側に
重ね合わせることができるので、集光された光束の径方
向におけるレーザ光強度がほぼ均一なレーザ光を得るこ
とができる。
【0114】本発明の表面処理装置にシャッターを設け
たものによれば、レーザ光を連続的にパルス発振させて
安定化させたうえで、安定化した1パルスを取り出すこ
とができる。このため、被加工体に照射されるレーザ光
の照射エネルギー密度の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略構成図である。
【図2】レチクルを設置した構成図である。
【図3】レチクルを設置した構成図である。
【図4】第1アライメント手段のブロック図である。
【図5】第2アライメント手段のブロック図である。
【図6】レーザ発振出力の制御手段のブロック図であ
る。
【図7】レーザ発振出力の制御手段のブロック図であ
る。
【図8】ビームホモジナイザの概略構成図である。
【図9】光束の径方向のレーザ光強度分布図である。
【図10】ビームホモジナイザの概略構成図である。
【図11】光束の径方向のレーザ光強度分布図である。
【図12】ビームホモジナイザの概略構成図である。
【図13】光束の径方向のレーザ光強度分布図である。
【図14】シャッターの設置位置のブロック図である。
【図15】アニール処理方法の説明図である。
【図16】不純物拡散処理方法の説明図である。
【図17】酸化処理方法の説明図である。
【図18】レーザ光の照射状態の説明図である。
【図19】照射エネルギー密度と照射位置との関係図で
ある。
【符号の説明】
1…表面処理装置、11…レーザ発振器、12…アッテ
ネータ、13…レーザ光走査手段、14…ビームホモジ
ナイザ、15…チェンバー、16…ステージ、16x…
x軸ステージ、16y…y軸ステージ、17x…x軸方
向駆動部、17y…y軸方向駆動部、21…レーザ光、
22…検出光、33…第1反射鏡、34…第2反射鏡、
35…第1レール、36…第1支持体、37…第2レー
ル、38…第2支持体、39…第1駆動部、40…第2
駆動部、51…コンデンサレンズ、52…レチクル、5
3…投影レンズ、54…コンデンサレンズ、55…レチ
クル、56…反射光学系、61…レーザ発振出力の調整
手段、62…光検出器、63…出力制御器、64…電圧
調整器、65…レーザ発振出力の調整手段、66…光検
出器、67…制御器、68…アッテネータ調整器、71
…フライズアイレンズ、72…コンデンサレンズ、73
…ビームエキスパンダー、74…プリズム、75…コン
デンサレンズ、76…ビームエキスパンダー、77…プ
リズム、81…シャッター、91…被加工体、92…拡
散層、93…酸化層、101…第1アライメント手段、
102…第2アライメント手段、111…測長機、11
2…ターゲット検出器、117…演算処理部、118…
駆動制御部、119…測長機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/31 H01L 21/31 E (56)参考文献 特開 平4−329633(JP,A) 特開 平3−72617(JP,A) 特開 平5−62924(JP,A) 特開 平4−307727(JP,A) 特開 平1−316463(JP,A) 特開 平5−183216(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 H01L 21/268

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を発振するレーザ発振器と、 前記レーザ発振器から発振されるレーザ光の光路に設け
    たアッテネータと、 前記アッテネータを通過したレーザ光の光路に設けたも
    ので当該レーザ光を走査するレーザ光走査手段と、 前記レーザ光走査手段から出たレーザ光の光路に設けた
    ビームホモジナイザと、 前記ビームホモジナイザを通過したレーザ光が照射され
    る位置に設けたチェンバーと、 被加工体を載置するもので前記チェンバー内に入射した
    レーザ光が照射される位置に設けたステージとを備えた 表面処理装置において、 前記レーザ光走査手段は、前記アッテネータを通過した
    レーザ光の光路に設けた第1反射鏡と、 前記第1反射鏡を反射したレーザ光の光路に設けた第2
    反射鏡と、 前記第1反射鏡が取り付けられていて当該第1反射鏡で
    反射したレーザ光の光軸となるx軸方向に沿って設けた
    第1レールと、 前記第1レールに対して往復動可能に取り付けたもので
    前記第2反射鏡と前記ビームホモジナイザとを支持する
    第1支持体と、 前記第1反射鏡に入射するレーザ光の光軸となるy軸方
    向に沿って設けた第2レールと、 前記第2レールに対して往復動可能に取り付けたもので
    前記第1レールを支持する第2支持体とを備えたことを
    特徴とする表面処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面処理装置において、 前記レーザ発振器は、 2J/パルス以上もしくは2W以上のレーザ光を発振す
    るものからなることを特徴とする表面処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の表面処理装置に
    おいて、 前記第1支持体を前記第1レールに沿って往復動させる
    第1駆動部と、 前記第2支持体を前記第2レールに沿って往復動させる
    第2駆動部とを備えたことを特徴とする表面処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項のうちのいずれか1
    項に記載の表面処理装置において、 前記ビームホモジナイザを通過したレーザ光の光路にコ
    ンデンサレンズとレチクルと投影レンズとを設けたこと
    を特徴とする表面処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項のうちのいずれか1
    項に記載の表面処理装置において、 前記ビームホモジナイザを通過したレーザ光の光路にコ
    ンデンサレンズとレチクルと反射光学系とを設けたこと
    を特徴とする表面処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項のうちのいずれか1
    項に記載の表面処理装置において、 前記ステージは、直交する2軸方向に移動可能なx軸−
    y軸ステージと、x軸ステージを駆動するx軸方向駆動
    部と、y軸ステージを駆動するy軸方向駆動部とからな
    り、 前記x軸−y軸ステージの位置を測定する測長機と、 前記x軸−y軸ステージ上の被加工体に形成したターゲ
    ットを検出するもので検出光を当該ターゲットに照射可
    能な位置に配置したターゲット検出器と、 前記ターゲット検出器で受信したターゲット信号に基づ
    いて演算処理を行って前記x軸−y軸ステージの位置制
    御量を指示する演算処理部と、 前記演算処理部から指示された位置制御量と前記測長機
    で測定した前記x軸−y軸ステージの位置とに基づいて
    当該x軸−y軸ステージの移動量を前記x軸方向駆動部
    と前記y軸方向駆動部とに指示する駆動制御部とからな
    るアライメント手段とを備えたことを特徴とする表面処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項に記載の表面処理装置におい
    て、 前記ビームホモジナイザの位置を測定する測長機と、 前記ステージ上の被加工体に形成したターゲットを検出
    するもので検出光を当該ターゲットに照射可能な位置に
    配置したターゲット検出器と、 前記ターゲット検出器で受信したターゲット信号に基づ
    いて演算処理を行って前記ビームホモジナイザの位置制
    御量を指示する演算処理部と、 前記演算処理部から指示された位置制御量と前記測長機
    で測定した前記ビームホモジナイザの位置とにに基づい
    て当該ビームホモジナイザの移動量を前記第1,第2駆
    動部に指示する駆動制御部とからなるアライメント手段
    とを備えたことを特徴とする表面処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項のうちのいずれか1
    項に記載の表面処理装置において、 前記レーザ発振器から発振されたレーザ光の強度を検出
    する光検出器と、 前記光検出器で得た信号の変化に対応したレーザ光の強
    度を指令する出力制御器と、 前記出力制御器からの指令を受けてレーザ発振器の発振
    電圧を調整する電圧調整器とからなるレーザ発振出力の
    調整手段とを備えたことを特徴とする表面処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項のうちのいずれか1
    項に記載の表面処理装置において、 前記レーザ発振器から発振されたレーザ光の強度を検出
    する光検出器と、 前記光検出器で得た信号の変化に対応したレーザ光の強
    度を指令する制御器と、 前記制御器からの指令を受けてアッテネータの受光角度
    を調整するアッテネータ調整器とからなるレーザ発振出
    力の調整手段とを備えたことを特徴とする表面処理装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項のうちのいずれか
    1項に記載の表面処理装置において、 前記ビームホモジナイザは、 レーザ光の光路に設けたフライズアイレンズと、 前記フライズアイレンズを通過したレーザ光の光路に設
    けたコンデンサレンズとを備えたことを特徴とする表面
    処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項のうちのいずれか
    1項に記載の表面処理装置において、 前記ビームホモジナイザは、 レーザ光の光路に設けたビームエキスパンダーと、 内側が平面でその外周側に環状の傾斜面を有するもので
    前記ビームエキスパンダーを通過したレーザ光の光路に
    設けたプリズムと、 前記プリズムで分光したレーザ光を集光するもので当該
    プリズムを通過したレーザ光の光路に設けたコンデンサ
    レンズとを備えたことを特徴とする表面処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項のうちのいずれか
    1項に記載の表面処理装置において、 前記ビームホモジナイザは、 レーザ光の光路に設けたビームエキスパンダーと、 凸円錐面を有するもので前記ビームエキスパンダーを通
    過したレーザ光の光路に設けたプリズムとを備えたこと
    を特徴とする表面処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項12のうちのいずれ
    か1項に記載の表面処理装置において、 レーザ光の光路に、当該レーザ光を遮るもので当該レー
    ザ光の光路を一時的に開放するシャッターを設けたこと
    を特徴とする表面処理装置。
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