JP3451268B2 - 苗巻取方法及び苗巻取補助装置 - Google Patents
苗巻取方法及び苗巻取補助装置Info
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Description
ル状に巻き取る苗巻取方法及びマット苗をロ−ル状に巻
き取るときに用いる苗巻取補助装置に関するものであ
る。
予め長いマット苗を育苗し、そのマット苗をロ−ル状に
巻いた状態のロ−ル苗にしてロ−ル苗供給部に装填し、
そのロ−ル苗供給部から該ロ−ル苗を回動させて連続的
に苗載置台へ苗を繰り出し、苗載置台の下端から苗植付
装置が前記マット苗を一株分づつ掻き取って圃場へ植え
付ける苗移植機の開発が試みられている。
れたマット苗を巻き取るとき、巻き取られようとする苗
の葉は既に巻き取られたロ−ル苗の外周に押し倒されて
巻かれる。この状態のロ−ル苗を上記の苗移植機に装填
して苗植付装置へ苗を供給すると、マット苗の葉が苗植
付装置側に向いた状態で供給されることになる。このた
め、マット苗の葉は苗植付装置の植付爪の作動軌跡の内
側に倒れ込んだ状態になって、植付爪が苗を分割すると
きに葉が絡んで分割が不適正な状態となり、圃場への苗
の植付状態が乱れる問題がある。
跡の内側に倒れないように苗の葉を規制する周知の規制
体があるが、ここで使用する長いマット苗は軽量化のた
め、マット部は薄く、たわみやすくなっているので、周
知の規制体ではマット苗下端をめくり上げてしまったり
苗送りを妨げたりしてしまい、適当ではない。
解決すべく次の技術的手段を講じた。すなわち、請求項
1に係る発明は、育苗されたマット苗の葉を巻取側に倒
伏させ、ロ−ル状に巻き取る苗巻取方法とした。
マット苗をロ−ル状に巻き取るとき、その巻き取る前の
マット苗の葉を巻取側に倒伏させる倒伏手段を設けてあ
る苗巻取補助装置とした。
ト苗の葉が該マット苗の巻取側に倒伏する。従って、マ
ット苗の葉の向きを巻取側に向けた状態でマット苗をロ
−ル状に巻き取ることになる。
されたマット苗をロ−ル状に巻き取るとき、その巻き取
る前のマット苗の上側に位置してマット苗の葉が該マッ
ト苗の巻取側に倒伏するように作用する。従って、マッ
ト苗の葉の向きを巻取側に向けた状態でマット苗をロ−
ル状に巻き取ることになる。
助装置により、マット苗の葉が該マット苗の巻取側に倒
伏するから、このマット苗をロ−ル状に巻いた状態のロ
−ル苗を苗移植機に装填し、苗植付装置へマット苗を供
給すべくロ−ル苗を繰り出すとき、このマット苗の葉が
苗植付装置側から離れた状態となり、マット苗の葉が苗
植付装置の植付爪の作動軌跡の内側に倒れ込まず、植付
爪による苗の分割が適正に行われ、圃場への適正な苗の
植付が得られる。
ような苗巻取補助装置1について説明する。この苗巻取
補助装置1は、上部に駆動源であるバッテリ−2と、下
部にレ−ル3,3上を走行する前後左右に設けられた車
輪4,4,4,4が設けられた走行手段と、稲のマット
苗の葉の向きを倒伏させる倒伏手段と、電源スイッチ5
とを備えて構成され、人手によりマット苗をロ−ル状に
巻き取る際にその巻き取る前のベンチ上のマット苗mの
上側を走行するようになっている。尚、このマット苗m
は、ロ−ル苗回動軸sに巻き付けてロ−ル状に巻き取る
ようになっている。
電力供給により駆動する苗巻取補助装置1の上部に設け
られた走行駆動モ−タ6により駆動される。この走行駆
動モ−タ6は左側に突出する出力軸6aを備えており、
該出力軸6aに設けたスプロケット6b,6cからチェ
−ン7,8等を介して前後2か所に設けられた走行車輪
駆動軸4a,4aに伝動し前後左右の走行車輪4,4,
4,4をそれぞれ駆動する。すなわち、この苗巻取補助
装置1は、合計4つの駆動車輪により走行する構成であ
る。また、前記苗巻取補助装置1の後部にはロ−ル苗感
知スイッチ9,9が上下に複数設けられており、該スイ
ッチ9,9の何れか一方が人手により巻かれていくロ−
ル苗を感知すると前記走行駆動モ−タ6が駆動し走行す
るようになっている。すなわち、ロ−ル苗感知スイッチ
9,9を上下に複数設けることで、人手により巻かれて
いくロ−ル苗rの外径が変化しても該ロ−ル苗rを感知
できる構成となっている。また、このスイッチ9,9に
より苗巻取補助装置1はロ−ル状に巻いていく直前のマ
ット苗mの葉を矯正することになる。
電力供給により駆動する葉倒伏駆動モ−タ10を備えて
いる。該モ−タ10の駆動により、スプロケット10
a、チェ−ン11を介して中継軸12を駆動し、この中
継軸12と一体回転する駆動ロ−ラ13と下部の従動ロ
−ラ14とに巻き掛けられた葉倒伏ベルト15,15を
駆動する。この葉倒伏ベルト15,15は、下部の従動
ロ−ラ部においてベンチ上のマット苗の葉に当接するよ
うになっている。また、葉倒伏ベルト15,15は、図
1の側面視において左回りに回転駆動するようになって
おり、ベンチ上のマット苗の葉をロ−ル状に巻き取る巻
取側に倒伏させる構成である。尚、葉倒伏ベルト15,
15は、ゴム製のベルトであり、該ベルト外周には複数
の突起15a,…が設けられ、マット苗の左右方向で苗
の葉が絡み合わないようにしながらマット苗の葉を倒伏
させる構成となっている。
な乗用型の田植機50において圃場に移植される。この
乗用型の田植機50は、走行車体51と6条植えの苗植
付部52とから構成される。尚、この実施例は、乗用型
の田植機について説明するが、歩行型の田植機等におい
ても利用できるものである。
3及び後輪54,54を装着し、これらの前後輪53,
53,54,54を駆動して走行する。略中央に操縦席
55を備え、該操縦席55の前側にステアリングハンド
ル56を設けている。この走行車体51の後部に、リン
ク機構57を介して前記苗植付部52を装着し、油圧昇
降シリンダ59の伸縮により上下に昇降可能に設けてい
る。また、該苗植付部52は、走行車体側から動力を伝
達し作動する構成である。
動軸sに巻き付けられたロ−ル苗を装填可能にしたロ−
ル苗供給部59と苗載置台60と植付伝動部61及び各
条の苗植付装置62,…からなり、走行車体側からの動
力により植付入力ケ−ス63、植付伝動部61を介して
各条の苗植付装置62,…を作動する。前記ロ−ル苗供
給部59は、苗載置台60上にマット苗を繰り出す構成
となっている。前記苗植付装置62,…は、植付伝動部
61の植付フレ−ム64からの出力軸64a回りに回動
するロ−タリ−ケ−ス65の両端部に設けられ、マット
苗を一株づつ掻き取る植付爪66と該植付爪66が保持
した苗を圃場面で押し出す押出フォ−ク67を備えてい
る。この苗植付装置62,…の植付爪66…,の先端部
は、機体に対して図4に示すような上下のル−プ軌跡T
を描いて作動する。前記苗植付装置62,…の作動に伴
って、植付伝動部61からの動力により苗載置台60を
横移動し、苗載置台横移動ガイド板68に備えた苗掻き
取り口68a,…からマット苗を苗植付装置62,…の
植付爪66,…により一株づつ掻き取る構成となってい
る。尚、前記苗載置台60は、横移動終端において植付
伝動部61からの伝動により作動する苗送りベルト60
a,…によりマット状の苗を苗載置台60に沿って苗植
付装置側に順次移送する公知の構成である。
助装置1により、苗載置台上のマット苗の葉は前記苗送
りベルト60aの苗送り方向の上手側に向いた状態とな
り、マット苗の葉が苗植付装置62,…の植付爪66,
…の作動軌跡Tから離れる方向に倒れた状態で苗植付装
置62,…にマット苗が送られ、マット苗の葉が苗植付
装置62,…の植付爪66,…の作動軌跡Tの内側に倒
れ込まず、苗植付装置62,…の植付爪66,…による
苗の分割が適正に行われ、苗植付装置62,…による圃
場への適正な苗の植付が得られる構成である。
ものであるが、本発明は6条植えに限定するものではな
い。ところで、このロ−ル苗の育苗は、ベンチ上に設け
られた育苗樋にガ−ゼや不織布等のマット部材を敷き、
そのマット部材上に種子を適量且つ均一に播種して行な
われる。よって、苗の根はマット部材に絡んで伸長して
いく。この苗を移植するとき、前記田植機50の苗植付
装置62,…の手前でマット苗の葉が苗植付装置62,
…の作動軌跡Tの内側に倒れないように苗の葉を規制す
る周知の規制体を設けると、ガ−ゼや不織布等のマット
部材の撓むことにより苗載置台上でマット苗がめくれ上
がったりして苗植付装置62,…へのマット苗の移送が
適正に行われなくなることがあるが、前記した苗巻取方
法及び苗巻取補助装置1により、苗載置台上のマット苗
の葉は苗送り方向の上手側に向いた状態となるので、周
知の規制体によりマット苗がめくれ上がったりすること
を防止できる。
助装置1によりマット苗をロ−ル状に巻き取るときその
巻き取る前のマット苗の葉を該マット苗の巻取側に倒伏
させるから、ロ−ル苗を田植機に装填し、苗植付装置へ
マット苗を供給すべくロ−ル苗を繰り出すとき、このマ
ット苗の葉が苗植付装置の植付爪の作動軌跡の内側に倒
れ込まず、植付爪による苗の分割が適正に行われ、圃場
への適正な苗の植付が得られる。
葉倒伏ベルト15に限らず葉倒伏ロ−ラ等でも代用でき
る。また、ロ−ラで代用した場合、前記葉倒伏ロ−ラを
走行手段と兼用し該ロ−ラをマット苗上でスリップさせ
ることにより苗巻取補助装置1を自走するようにしても
よい。
補助機能として葉倒伏駆動モ−タ10からスプロケット
10b、チェ−ン16等を伝動してコンプレッサ17を
駆動してエア−ノズル18からエア−を吐出し、前記葉
倒伏ベルト15の苗の葉の倒伏を促すようにしてもよ
い。
1の後部に苗巻取装置19を設けることができる。この
苗巻取装置19は、ロ−ル苗の外周部に作用するロ−ル
苗駆動ロ−ラ20及び先端部に前記ロ−ラ20を取り付
けた回動支点21a回りに回動自在なア−ム部21とロ
−ル苗回動軸sを牽引するア−ム22とを備え、前記走
行駆動モ−タ6の駆動によりスプロケット6d、チェ−
ン23,24等を介して前記ロ−ラ20を駆動する構成
となっている。前記ロ−ラ20の駆動回転によりロ−ル
苗を回動して自動的にマット苗を巻き取っていくことが
できる。また、苗巻取補助装置1の後部にベッド上のマ
ット苗の有無を検出する光電センサ25を設け、マット
苗が無いことを検知すると苗巻取補助装置1及び苗巻取
装置19の駆動を自動停止する構成となっている。尚、
前記ロ−ル苗駆動ロ−ラ20は自重又はスプリング26
等によりロ−ル苗側に付勢されてロ−ル苗の外径に関係
なく該ロ−ル苗の外周部に当接し作用するものであり、
苗巻取装置19は苗巻取補助装置1の走行速度と同速度
でマット苗を巻き取ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 育苗されたマット苗の葉を巻取側に倒伏
させ、ロ−ル状に巻き取る苗巻取方法。 - 【請求項2】 育苗されたマット苗をロ−ル状に巻き取
るとき、その巻き取る前のマット苗の葉を巻取側に倒伏
させる倒伏手段を設けてある苗巻取補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03152596A JP3451268B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 苗巻取方法及び苗巻取補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03152596A JP3451268B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 苗巻取方法及び苗巻取補助装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09224419A JPH09224419A (ja) | 1997-09-02 |
JP3451268B2 true JP3451268B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=12333616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03152596A Expired - Lifetime JP3451268B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 苗巻取方法及び苗巻取補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3451268B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5343312B2 (ja) * | 2006-10-31 | 2013-11-13 | 井関農機株式会社 | 苗巻取補助装置 |
CN117546661B (zh) * | 2023-12-20 | 2024-07-26 | 扬州大学 | 一种插秧机用育秧喂秧方法 |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP03152596A patent/JP3451268B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09224419A (ja) | 1997-09-02 |
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