JPH1118518A - 粉粒体繰出し装置 - Google Patents

粉粒体繰出し装置

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JPH1118518A
JPH1118518A JP17687797A JP17687797A JPH1118518A JP H1118518 A JPH1118518 A JP H1118518A JP 17687797 A JP17687797 A JP 17687797A JP 17687797 A JP17687797 A JP 17687797A JP H1118518 A JPH1118518 A JP H1118518A
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JP
Japan
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granular material
fertilizer
electric motor
planting
blowing
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JP17687797A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Fujita
佳久 藤田
Yoshiaki Sonoda
義昭 園田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の供給管路に均等な風力を供給できる送
風手段を、その騒音が軽減され、かつ、機械効率も改善
されるようにする。 【解決手段】 ホッパ18の肥料を繰出す繰出し機構1
9と、繰出された肥料をホース21始端に送風案内する
送風手段Hと、送風手段Hの風力を受けるホース21終
端に接続される作溝器とを備え、電動モータ86で駆動
のファン87で成る送風手段Hを、各繰出し機構19毎
に設ける。電動モータ86への供給電流を検出する電流
検出手段を設け、検出電流値が所定値よりも減少する
と、電動モータ86への供給電圧を高めるように制御さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に搭載され
る施肥装置等の粉粒体繰出し装置に係り、詳しくは、繰
り出された粉粒体を風力移送させるものにおいて、その
風力移送の効率をより良くする技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】風力で粉粒体を移送するものとしては、
先に出願した特願平9‐22447号において、機体の
左右一側端に装備されたブロワと、このブロワの風を通
す左右に向けて横臥配置された送風管とを備え、送風管
に挿入した送風取り込み管を繰出し機構に導くようにし
た構造のものが提案されている。つまり、単一のブロワ
の風力を複数の繰出し機構に分散して供給するものであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案技術によれ
ば、風力設備としては単一のブロワで済む利点はある
が、全ての繰出し機構に風力供給するにはかなり高出力
のものが必要となるため、駆動騒音が大きい傾向にあっ
た。又、上記提案構造では、複数の送風取り込み管を送
風管の送風上手側から順次配置することになるが、上手
側の取り込み管よりも下手側の取り込み管の方が風量が
大になる傾向にあり、均等に風を分けて供給するのが難
しいものでもあった。
【0004】上記実情に鑑みて本発明は、複数の供給管
路に均等な風力を供給できる送風手段を、その騒音を抑
えた状態に構成して提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、粉粒体貯留部の粉粒体を繰出す繰
出し機構と、この繰出し機構で繰り出された粉粒体を供
給管路の始端に送風案内する送風手段と、この送風手段
の風力を受ける供給管路の終端に接続された状態で苗植
付装置に装備される作溝器とを備えるとともに、送風手
段を、苗植付装置における各植付機構毎に対応させて設
けてあることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、繰出し機
構から繰り出された粉粒体を供給管路始端に導く漏斗部
を設け、その漏斗部に送風手段を組み込んであることを
特徴とする。
【0007】第3発明は、第1又は第2発明において、
供給管路の始端よりも粉粒体供給経路の下手側位置に、
粉粒体の詰まりを検出可能な詰まりセンサを設けるとと
もに、その詰まりセンサが詰まり状態を検出すると送風
手段の風力を増大させるように、詰まりセンサと送風手
段とを連係してあることを特徴とする。
【0008】第4発明は、第1又は第2発明において、
送風手段を、ファンと、このファンを駆動する電動モー
タとで構成するとともに、電動モータへの供給電流を検
出する電流検出手段を設け、電流検出手段による検出電
流値が所定値よりも減少すると、電動モータへの供給電
圧を高めるように構成してあることを特徴とする。
【0009】第5発明は、第1〜第4発明において、植
付機構への動力を断続する畦際クラッチを単位数の植付
機構毎に備えるとともに、畦際クラッチが切り操作され
ると、その畦際クラッチが切られた植付機構に対応した
送風手段の作動を停止するように、畦際クラッチと送風
手段とを連係してあることを特徴とする。
【0010】〔作用〕請求項1の構成によれば、苗植付
装置における各植付機構毎に対応させて送風手段を設け
てあるから、各供給管路への送風条件を全て等しい状態
に設定することが可能になり、従来のように場所によっ
て風力に差が出るということが解消されるようになる。
そして、送風手段と供給管路始端との間隔を小さくする
ことが可能であるから、従来のように、ブロワと繰出し
機構下部との間の長い距離を送風管で移送させることに
よる動力損失が無く、送風装置としての機械効率を改善
することができ、その結果、単一の送風手段を各条毎の
複数個に分割設定しても、却って効率を改善することが
できるようになる。
【0011】又、その効率が改善されること、及び送風
手段1個当たりの出力は十分に小さいものにできること
から、全ての送風手段を同時駆動させたときの騒音を、
従来の単一のブロワの騒音に比べて軽減することが可能
になる。
【0012】請求項2の構成によれば、繰出し機構から
繰り出された粉粒体を供給管路始端に導く漏斗部に送風
手段を組み込んであるから、送風手段と供給管路始端と
の間隔を必要最小限度の短いものに設定でき、送風手段
の機械効率をさらに改善することが可能になる。又、送
風手段と漏斗部とが一体に形成されることから、条毎の
粉粒体繰出し装置をコンパクトに構成することも可能で
ある。
【0013】請求項3の構成によれば、供給管路の始端
よりも粉粒体供給経路の下手側位置に設けられた詰まり
センサが詰まり状態を検出すると、送風手段の風力を増
大させるように連係してあるから、詰まりが生じると、
供給管路や作溝器内面にこびり付いて堆積した粉粒体を
その増大された風力で吹き飛ばすことができるようにな
る。つまり、詰まりが生じても、その詰まりを自動的に
解消することが可能になるのである。
【0014】請求項4の構成によれば、送風手段を構成
する電動モータへの供給電流を検出する電流検出手段を
設け、その電流検出手段による検出電流値が所定値より
も減少すると電動モータへの供給電圧を高めるように連
係するものである。つまり、電動ファンで送風させる構
造では、粉粒体の堆積による管路断面積減少による抵抗
増や詰まりが生じて単位時間当たりの送風量が減少する
とファンの空気抵抗も減少し、その結果、電動モータの
回転数が上昇するようになる。すると、電動モータへの
供給電流は減少するようになるから、その供給電流の減
少を検知することで風力の減少を検知することが可能に
なる。
【0015】従って、供給電流の減少をもって電圧を上
げるようにすれば、電動モータへの供給電流を強制的に
増大することができ、モータ出力を、すなわち、風力を
増大させて管路内に堆積した粉粒体や詰まり箇所を吹き
飛ばし、正常な風力移送状態を復元させることが可能で
あるとともに、それら一連の動作が自動的に行われるよ
うになる。
【0016】請求項5の構成によれば、単位数の植付機
構毎に動力を断続する畦際クラッチを備え、畦際クラッ
チが切り操作された植付機構に対応した送風手段の作動
を停止するように連係してあるから、畦際クラッチの切
り操作で送風手段も停止させることができ、粉粒体の供
給動作が停止するようになる。例えば、6条用田植機で
も枕地近くでは4条や5条で植付けするといった具合の
端数条植えを行う場合があるが、その場合には、使用し
ない植付機構での粉粒体の供給も不要であるから、その
停止している植付機構用の送風手段を停止することによ
り、動力ロスを無くして機械効率を改善することができ
るとともに、その一連の動作が自動的に行われるように
なる。
【0017】〔効果〕請求項1〜5のいずれに記載の粉
粒体繰出し装置でも、(イ)各植付機構毎に送風手段を
設けることにより、従来の単一のブロワを装備する場合
に比べて、騒音を低減しながら送風効率を改善でき、作
業環境の改善と省エネルギー化を図ることができた。
【0018】請求項2に記載の粉粒体繰出し装置では、
送風手段と漏斗部との一体化によって送風距離を縮める
ことでき、上記効果(イ)をさらに強化できるととも
に、装置としてコンパクトに構成できるようになった。
【0019】請求項3に記載の粉粒体繰出し装置では、
粉粒体の移送経路に詰まりが生じても、増大された風力
で吹き飛ばして自動的に詰まりを解消することができる
から、特別な操作を要することなく、詰まりの無い良好
な粉粒体の供給状態を維持できる利点がある。
【0020】請求項4に記載の粉粒体繰出し装置では、
送風手段を構成する電動ファンへの供給電流の減少検出
によって電圧を増やすことで、粉粒体の移送経路内での
堆積や詰まりが生じても、特別な操作を行うことなく、
その堆積した粉粒体や詰まり箇所を吹き飛ばして、正常
な風力移送状態を自動的に維持できる利点がある。
【0021】請求項5に記載の粉粒体繰出し装置では、
端数条植えを行う場合には無駄な送風手段の駆動が無
く、動力ロスを無くして機械効率をさらに改善すること
が自動的に行われる利点がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の
前輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリ
ンク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自
在に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運
転座席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備して施
肥装置付き田植機を構成してある。尚、43は肥料ホッ
パ(粉粒体貯留部の一例)18への肥料補給の労力を軽
減するための肥料載台ある。
【0023】この田植機は、走行機体のボンネット5内
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
【0024】苗植付装置4は、昇降用の油圧シリンダ1
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
【0025】苗載台14の苗載置部には、横移動ストロ
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
【0026】又、この縦送り装置16には、構造は詳述
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ16aが設
けられている。そして、接地フロート58には、各植付
条における苗の植付け部位に隣接する夫々の箇所におい
て、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入り込み、泥
面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝器17を設
けてある。
【0027】図3に示すように、PTO軸11の動力は
苗植付装置4におけるフィードケース81に入力され、
そこから3箇所の植付伝動ケース82を介して各植付機
構15に動力伝達されるのであり、フィードケース81
の出力軸81a上に各植付伝動ケース82毎に作用する
畦際クラッチ83が構成されている。そして、畦際クラ
ッチ83を入切り操作する3個の畦際クラッチレバー8
4が装備されるとともに、その畦際クラッチレバー84
が切り操作されると作動する畦際クラッチスイッチ85
を各レバー84毎に設けてある。尚、畦際クラッチは、
特開平7‐8042号公報や、特開平6‐141634
号公報等で知られた周知のものであり、詳細説明は割愛
する。
【0028】次に、施肥装置Aについて説明する。図2
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型肥料ホッパ18と、そこから肥料を所定量ず
つ繰り出す繰出し機構19と、繰り出された肥料を苗植
付装置4の作溝器17に送る施肥ホース(供給管路の一
例)21とを備えて構成してある。繰出し機構19は、
肥料ホッパ18の各条用の漏斗部18aの下方に位置し
て、各植付条に対応して複数(6個)設けてある。各繰
出し機構19から繰り出された肥料を、送風手段20の
送風によって、施肥ホース21を通して各作溝器17に
向けて各別に強制移送するように構成してある。
【0029】図4に示すように、繰出し機構19は、ケ
ーシング22の内部に、肥料ホッパ18の底部開口部分
に臨む状態で、繰出し軸23に一体回動自在に外嵌され
るとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料入
り込み用の凹部24が形成された繰出し回転体25が設
けられ、繰出し回転体25の回転に伴って凹部24内に
貯められた肥料が下方側の漏斗状の案内部26に流下案
内されるように構成されている。尚、凹部24内に所定
量ずつ貯めるように擦り切り用のブラシ27が設けられ
ている。
【0030】ブラシ27は、繰出し回転体25の外周面
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。
【0031】複数の各繰出し機構19における各ケーシ
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
【0032】繰出し機構19の駆動構成について説明す
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
【0033】そして、この駆動軸32と三本の各繰出し
軸23との間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を夫々設けてある。施肥クラッチ38は、図6,
図7に示すように、駆動軸32に相対回動自在に外嵌さ
れたギア39と、各繰出し軸23に一体回動自在に外嵌
されたギア40とを噛合う状態で設け、駆動軸32側の
ギア39の横側に、駆動軸32に一体回動自在でかつ回
転軸芯方向にスライド操作自在なクラッチ片41をギア
39に近接する方向に向けてバネ付勢する状態で外嵌
し、そのクラッチ片41とギア39の対向する箇所に、
噛合部kを形成し、この噛合部kが噛み合うことでそれ
らが一体回動するようになっている。
【0034】又、各クラッチ片41が操作ワイヤ41a
の引き操作によって各別に切り操作可能に構成されてい
る。つまり、横フレーム30側の部材に揺動自在に支持
されるL字状のクランクアーム(符記なし)の一端に操
作ワイヤ41aを、他端にクラッチ片41を連動させて
あり、バネ付勢力によって噛合部kが噛み合うクラッチ
入状態になり、操作ワイヤ41aの引き操作によって、
バネ力に抗して噛合部kが離間してクラッチ切り状態に
切り換えられるようになっている。
【0035】尚、各施肥クラッチ38における操作ワイ
ヤ41aは、それに対応する畦際クラッチレバー84に
連係接続されており、畦際クラッチレバー84の入り操
作で施肥クラッチ38も入りになり、畦際クラッチレバ
ー84の切り操作で施肥クラッチ38も切りになるよう
に構成されている。
【0036】繰出し量の調節構造について説明する。図
2、図5に示すように、各繰出し機構19毎に繰出し量
調節機構Dを設け、各繰出し量調節機構Dを操作するギ
ヤ状の回転調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な
6個のギヤ状の駆動回転体71を、左右方向に沿う姿勢
の回動操作自在な操作ロッド72に連結する。操作ロッ
ド72の左方向へのスライド移動によって各駆動回転体
71と各回転調節具70とが咬合する調節作用状態と、
操作ロッド72の右方向へのスライド移動によって各駆
動回転体71と各回転調節具70との係合が解除される
非作用状態とを現出可能に構成してある。操作ロッド7
2の右端には、操作ロッドを屈曲して成るハンドル75
を装備してある。
【0037】繰出し量調節機構Dは、固定ロール25a
に対して可動ロール25bを遠近移動させることで凹部
24の肥料入れ込み幅を可変設定する公知の構造であ
り、これら固定ロール25aと可動ロール25bとで繰
出し回転体25を構成している。そして、可動ロールを
スライド操作するのが回転調節具70である。
【0038】尚、図2に示す76は、ハンドル75によ
る全繰出し機構19の繰出し量調節時に駆動軸32に作
用して繰出し軸23を固定するための切換レバーであ
り、この切換えレバー76を、駆動軸32に係合して固
定する作用状態では、全ての駆動回転体71と回転調節
具70とが咬合している。又、図6に示す79は、6個
の繰出し機構19の一部の繰出し量調節を行うために、
先端の挟み部79aが繰出し軸23に直接係合作用して
固定可能なロック具である。
【0039】図4に示すように、漏斗部26の下端出口
50に連通して機体後方に向けて開口する施肥供給部
(供給管路の始端に相当)51を形成し、そこに施肥ホ
ース(供給管路の一例)21を差込み装着する。そし
て、施肥供給部51の前方側には、下端出口50に繰り
出された肥料を風力で強制的に施肥ホース21に送り込
むための送風手段Hを装備してある。
【0040】すなわち、送風手段Hは、送風ケース部5
2内に、電動モータ86で駆動されるファン87を配置
して構成してある。つまり、送風手段Hを、苗植付装置
4における各植付機構15毎に対応させて設けてあると
ともに、繰出し機構19から繰り出された肥料を施肥供
給部51に導く漏斗部26に組み込んである。
【0041】そして、図9に示すように、施肥供給部5
1よりも肥料供給経路の下手側位置である作溝器17部
位に、肥料の詰まりを検出可能な詰まりセンサ89を設
けるとともに、その詰まりセンサ89が詰まり状態を検
出すると送風手段Hの風力を増大させるように、詰まり
センサ89と電動モータ86とを連係する詰り解除制御
手段Iを制御装置90に設けてある。又、電動モータ8
6への供給電流を検出する電流検出手段91を各電動モ
ータ86毎に設け、その電流検出手段91による検出電
流値が所定値よりも減少すると、電動モータ86への供
給電圧を高めるように制御する風力強化制御手段Jを制
御装置90に設けてある。
【0042】図9に示すように、苗植付装置4への動力
断続を司る植付クラッチレバー42の入切りを検出する
植付クラッチスイッチ44と、3個の畦際クラッチスイ
ッチ85、電動モータ86に接続される3個の電流検出
手段91、6個の詰まりセンサ89、及びバッテリー9
2が制御装置90に接続してあり、クラッチスイッチ8
5の作動に伴ってその条に対応する電動モータ86への
電力供給を断つクラッチ連係制御手段Kも制御装置90
に設けてある。
【0043】図8に示すように、詰まりセンサ89は、
作溝器17における上ケース部17Aから下ケース部1
7Bに向けて吊設された一対の電極板89a,89aで
構成されており、肥料堆積による電極板89a,89a
間の導通による抵抗値の減少によって判断するものであ
る。尚、詰まりセンサ89は、特開平9‐84415号
公報等で知られた公知のものであり、これ以上の詳細説
明は割愛する。
【0044】詰り解除制御手段Iは、いずれかの詰まり
センサ89からの詰まり検出情報が出ると、それに対応
する電動モータ86への供給電圧を高くして、ファン8
7の回転数を速くすることで風力を増大させるものであ
る。又、湿度等の影響により、施肥ホース21内に肥料
が付着堆積して管路断面積が縮小されると、風の通りが
悪くなって風力作用が減少するが、そうなるとファン8
7による単位時間当たりの送風量が少なくなって空気抵
抗が減り、電動モータ86の回転数が上昇するようにな
る。
【0045】すると、電動モータ86での消費電流が少
なくなるので、その電流の減少量が所定量よりも多くな
ったことの電流検出手段91の検出により、その電流の
少なくなった電動モータ86への供給電圧を高めて送風
作用を強化させるのが風力強化制御手段Jである。つま
り、肥料堆積によってある程度以上風の通りが悪くなる
と(勿論詰まりが生じても)、電動モータ86への供給
電圧を高めるように制御されるのである。
【0046】そして、クラッチ連係制御手段Kは、植付
クラッチレバー42の入り切り操作に拘わらずに、畦際
クラッチレバー84を切り操作すると、その操作対象と
なる植付機構15の畦際クラッチ83と、前述した縦送
りクラッチ16aと、施肥クラッチ38の3者が切り操
作され、かつ、電動モータ86への供給電流を断つよう
に制御するのである。そして、植付クラッチレバー42
を入り操作し、かつ、畦際クラッチレバー84を入り操
作すると、前記3者のクラッチが入りになるとともに、
電動モータ86に電流供給されるようになる。尚、畦際
クラッチ83としては、図示のように2組の植付機構1
5,15に同時作用する2条分のものでも、単一の植付
機構15の作用する各条分のものでも良い。
【0047】図4に示すように、繰出し機構19から繰
り出された粉粒状の肥料を、施肥ホース21に案内する
供給作用状態と、排出経路53に向けて案内する排出状
態とに切換え自在な経路切換板55を、繰出し機構19
の夫々に対応して設けてある。経路切換板55は左右軸
芯X周りで揺動自在に枢支されており、漏斗部26の外
部に設けられた切換レバー56の操作によって、供給位
置と排出位置とに切換可能である。供給位置では、排出
経路53を閉塞して下端出口50に対して、施肥ホース
21と送風手段Hとを連通し、排出位置では、施肥供給
部51への通路を閉塞して下端出口50に対して、排出
経路53と送風手段Hとを連通する。
【0048】各排出部54の夫々には、排出される肥料
を機体前方下方に向けて案内排出する排出管路48を連
通接続する状態で設け、各排出管路48は、図1、図2
に示すように、左右両側の3本ずつのものが、夫々、肥
料案内方向下手側部分において大径の1本の合流管路4
8aに合流して左右両側部に振り分けてあり、共通の肥
料排出口49から肥料を排出するように構成してある。
【0049】苗植付作業時に施肥を行う場合には、経路
切換板55を供給位置に切換えるとともに、送風手段H
の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ずつ繰
り出された肥料を、風力によって下端出口50から施肥
供給部51及び施肥ホース21を通過して作溝器17に
向けて送り出して圃場に供給するのである。
【0050】植付作業終了後において、肥料ホッパ18
内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56を
排出位置に切り換えるとともに、繰出し機構19におけ
るブラシ27を繰出し回転体25から離間した肥料排出
位置に切換えて肥料を排出して、下端出口50から排出
経路53及び排出パイプ48を通過させて肥料排出口4
9から外部に排出させる。尚、このときに送風手段Hに
よる送風を実行して、肥料の排出作用を強化しても良
い。
【0051】〔別実施形態〕送風手段Hとしては、PT
O軸11からの動力でファン87を回転させる機械駆動
式のもので良く、この場合ではPTO軸11とファン8
7との間に、ギヤ変速機構やベルト無段変速機構等の風
力を変更可能な変速機構と、動力を断続するクラッチと
を介装させておくのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】苗植付装置の伝動系を示す系統図
【図4】肥料供給部の縦断側面図
【図5】繰出し量調節構造を示す断面図
【図6】施肥クラッチ及びロック具を示す側面図
【図7】施肥クラッチを示す平面図
【図8】作溝器と詰まりセンサを示す図
【図9】施肥装置に関する制御ブロック図
【符号の説明】
4 苗植付装置 15 植付機構 17 作溝器 18 粉粒体貯留部 19 繰出し機構 21 供給管路 26 漏斗部 83 畦際クラッチ 86 電動モータ 87 ファン 89 詰まりセンサ 91 電流検出手段 H 送風手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体貯留部の粉粒体を繰出す繰出し機
    構と、この繰出し機構で繰り出された粉粒体を供給管路
    の始端に送風案内する送風手段と、この送風手段の風力
    を受ける前記供給管路の終端に接続された状態で苗植付
    装置に装備される作溝器とを備えるとともに、前記送風
    手段を、前記苗植付装置における各植付機構毎に対応さ
    せて設けてある粉粒体繰出し装置。
  2. 【請求項2】 前記繰出し機構から繰り出された粉粒体
    を前記供給管路始端に導く漏斗部を設け、その漏斗部に
    前記送風手段を組み込んである請求項1に記載の粉粒体
    繰出し装置。
  3. 【請求項3】 前記供給管路の始端よりも粉粒体供給経
    路の下手側位置に、粉粒体の詰まりを検出可能な詰まり
    センサを設けるとともに、その詰まりセンサが詰まり状
    態を検出すると前記送風手段の風力を増大させるよう
    に、前記詰まりセンサと前記送風手段とを連係してある
    請求項1又は2に記載の粉粒体繰出し装置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段を、ファンと、このファン
    を駆動する電動モータとで構成するとともに、前記電動
    モータへの供給電流を検出する電流検出手段を設け、前
    記電流検出手段による検出電流値が所定値よりも減少す
    ると、前記電動モータへの供給電圧を高めるように構成
    してある請求項1又は2に記載の粉粒体繰出し装置。
  5. 【請求項5】 前記植付機構への動力を断続する畦際ク
    ラッチを単位数の植付機構毎に備えるとともに、前記畦
    際クラッチが切り操作されると、その畦際クラッチが切
    られた植付機構に対応した送風手段の作動を停止するよ
    うに、前記畦際クラッチと前記送風手段とを連係してあ
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉粒体繰出し装
    置。
JP17687797A 1997-07-02 1997-07-02 粉粒体繰出し装置 Pending JPH1118518A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109823422A (zh) * 2017-11-23 2019-05-31 新疆博纳格材料科技有限公司 一种履带无级调节式的全方位移动平台车底盘

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