JP3450374B2 - カラー撮像装置 - Google Patents

カラー撮像装置

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JP3450374B2
JP3450374B2 JP15143693A JP15143693A JP3450374B2 JP 3450374 B2 JP3450374 B2 JP 3450374B2 JP 15143693 A JP15143693 A JP 15143693A JP 15143693 A JP15143693 A JP 15143693A JP 3450374 B2 JP3450374 B2 JP 3450374B2
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  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元的に複数個の受
光素子(画素)が配置された撮像素子を備えたカラー撮
像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9、図10、図11は従来より知られ
ているカラー固体撮像素子の色フィルタの配列構成の例
を示す図である。図9は赤色光透過フィルタR、緑色光
透過フィルタG、青色光透過フィルタBが垂直にストラ
イプ状に並んだいわゆるストライプフィルタと呼ばれる
構成である。これに対し、図10、図11はいわゆるモ
ザイクフィルタと呼ばれる構成で、図10では緑色光透
過フィルタGは垂直にストライプ状になっており、赤色
光透過フィルタRおよび青色光透過フィルタBがそれぞ
れ2行おき2列にGフィルタの間に配置され、また図1
1ではマゼンダ光透過フィルタMg、緑色光透過フィル
タGr、シアン光透過フィルタCy、黄色光透過フィル
タYeが水平方向に2画素、垂直方向に4画素の8画素
の色フィルタを1単位として、図に示す順序で配置され
ている。
【0003】しかしながら、これらの色フィルタ配列を
もつ撮像素子には次のような問題がある。すなわち、図
9に示す構成の色フィルタを設けた撮像素子では、水平
方向にサンプリング周波数の1/3の周波数の色信号キ
ャリアが発生するため、折り返し歪みを考慮するとナイ
キスト周波数であるサンプリング周波数の1/2の周波
数までを解像することができない。
【0004】図10に示す構成の色フィルタを設けた撮
像素子は、垂直方向2画素ごとにRフィルタとBフィル
タとが並んでいるため、垂直方向に色モアレが発生しや
すく、特に有彩色画像で見苦しいシーンが出てくる。
【0005】図11に示す構成の色フィルタを設けた撮
像素子は、補色フィルタで構成されているため、図10
に示す構成の色フィルタを設けた撮像素子より感度は高
いが、画素の出力信号間の差信号で色信号を形成するた
め、色信号のS/N比が悪く、更に、出力信号を量子化
しディジタル処理を行う際に、色信号の量子化誤差が大
きくなり好ましくない。
【0006】更に、図10、図11に示す構成の色フィ
ルタを設けた撮像素子は、ともに水平方向にサンプリン
グ周波数の1/2の周波数に色信号キャリアが発生する
ため、折り返し歪みのためナイキスト周波数であるサン
プリング周波数の1/2までを解像することができな
い。
【0007】これに対し、米国特許第3971065号
明細書に開示されている、いわゆるベイヤー配列と呼ば
れる色フィルタ配列を有する撮像素子がある。これは図
12(a)、(b)に示すように、撮像素子の水平方向
のピッチをPH 、垂直方向のピッチをPV とすると、緑
色光透過フィルタG(同図(a))あるいは輝度信号透
過フィルタY(同図(b))は、水平方向のピッチ2P
H 、垂直方向のピッチPV で水平方向のピッチPH だけ
オフセットされたオフセットサンプリング構造で配置さ
れ、赤色光透過フィルタR及び青色光透過フィルタBは
水平方向のピッチ2PH 、垂直方向のピッチ2PV の矩
形格子状サンプリング構造で配置されているものであ
る。このようなベイヤー配列を有する撮像素子を用いる
と、水平垂直方向にモアレが少なく、S/N比の良い良
好な画像が得られることが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このベ
イヤー配列を有する撮像素子を用いても、以下に示す問
題が発生する。すなわち、図13(a)、(b)はそれ
ぞれ図12(a)、(b)に示す色フィルタの撮像素子
で発生する信号キャリアの位置を2次元周波平面(f
H , V )上に表したときの特性図である。
【0009】ここで図12(a)に示す色フィルタの撮
像素子では、各画素からの出力信号をそのままスイッチ
ングして切り替えることにより輝度信号を形成してお
り、図12(b)に示す色フィルタの撮像素子では、Y
フィルタが配置された画素からの信号のみを用いて輝度
信号を形成している。
【0010】いずれの場合も周波数空間上、(1/2P
H ,0)および(0,1/2PV )に色差信号のキャリ
アが発生していることが分かる。すなわち、ベイヤー配
列を有する撮像素子の場合も、サンプリング周波数の1
/2の周波数に色キャリアが発生するため、ナイキスト
周波数であるサンプリング周波数の1/2の周波数まで
を解像することができない。
【0011】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、解像度が良く、モアレが少なく、かつS/N比
の良好な画像を得ることのできるカラー撮像装置を提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー撮像装置
は、次の(a)、(b)、(c)、(d)の構成要素を
備えたことを特徴とするものである。 (a)画素が水平方向のピッチPH、垂直方向のピッチ
Vの矩形格子状に配置された撮像素子。 (b)上記画素に対応して設けられた水平方向のピッチ
2PH、垂直方向のピッチPVで水平方向にPHだけオフ
セットされたオフセットサンプリング構造を有する第1
の色フィルタと、水平方向のピッチ2PH、垂直方向の
ピッチ2PVの矩形格子状サンプリング構造を有する第
2の色フィルタ及び第3の色フィルタ。 (c)上記第1の色フィルタ、第2の色フィルタ、第3
の色フィルタに対応する画素から出力された第1の色信
号、第2の色信号、第3の色信号に基づいて、上記第1
の色信号のうち上記第2の色信号の画素と同じ列の画素
による信号のみを同時化し、上記第2の色信号との差を
とった信号を第1の差信号とし、上記第1の色信号のう
ち上記第2の色信号の画素と同じ行の画素による信号の
みを同時化し、上記第2の色信号との差をとった信号を
第2の差信号とすると共に、上記第1の色信号のうち上
記第3の色信号の画素と同じ列の画素による信号のみを
同時化し、上記第3の色信号との差をとった信号を第3
の差信号とし、上記第1の色信号のうち上記第3の色信
号の画素と同じ行の画素による信号のみを同時化し、上
記第3の色信号との差をとった信号を第4の差信号と
し、上記第1の差信号と上記第2の差信号とを変数とし
た関数を第1の色差信号とすると共に、上記第3の差信
号と上記第4の差信号とを変数とした関数を第2の色差
信号とする色差信号生成手段。 (d)上記第1の差信号をR−G1、上記第2の差信号
をR−G2、上記第1の色差信号をFr(R−G1,R−
2)、上記第3の差信号をB−G1、上記第4の差信号
をB−G2、上記第2の色差信号をFb(B−G1、B−
2)とした場合に、以下の関係を有することを特徴と
する。
【0013】
【数3】
【0014】また、本発明のカラー撮像装置は、次の
(e)、(f)、(g)、(h)の構成要素を備えたこ
とを特徴とするものである。 (e)画素が水平方向のピッチPH、垂直方向のピッチ
Vの矩形格子状に配置された撮像素子。 (f)上記画素に対応して設けられた水平方向のピッチ
2PH、垂直方向のピッチPVで水平方向にPHだけオフ
セットされたオフセットサンプリング構造を有する第1
の色フィルタと、水平方向のピッチ2PH、垂直方向の
ピッチ2PVの矩形格子状サンプリング構造を有する第
2の色フィルタ及び第3の色フィルタ。 (g)上記第1の色フィルタ、第2の色フィルタ、第3
の色フィルタに対応する画素から出力された第1の色信
号、第2の色信号、第3の色信号に基づいて、上記第1
の色信号のうち上記第2の色信号の画素と同じ列の画素
による信号のみを同時化し、上記第2の色信号との差を
とった信号を第1の差信号とし、上記第1の色信号のう
ち上記第2の色信号の画素と同じ行の画素による信号の
みを同時化し、上記第2の色信号との差をとった信号を
第2の差信号とすると共に、上記第1の色信号のうち上
記第3の色信号の画素と同じ列の画素による信号のみを
同時化し、上記第3の色信号との差をとった信号を第3
の差信号とし、上記第1の色信号のうち上記第3の色信
号の画素と同じ行の画素による信号のみを同時化し、上
記第3の色信号との差をとった信号を第4の差信号と
し、上記第1の差信号と上記第2の差信号とを変数とし
た関数を第1の色差信号とすると共に、上記第3の差信
号と上記第4の差信号とを変数とした関数を第2の色差
信号とする色差信号生成手段。 (h)上記第1の差信号をR−G1、上記第2の差信号
をR−G2、上記第1の色差信号をFr(R−G1,R−
2)、上記第3の差信号をB−G1、上記第4の差信号
をB−G2、上記第2の色差信号をFb(B−G1、B−
2)とした場合に、以下の関係を有することを特徴と
する。
【0015】
【数4】
【0016】
【作用】本発明のカラー撮像装置によれば、2次元周波
数空間上の(1/2PH ,0)および(0,1/2
V )の色差信号のキャリアが抑制され、モアレの発生
が軽減される。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0018】図1は、本発明の第1実施例によるカラー
撮像装置を示すブロック図である。被写体からの光は、
図示しない結像光学系により撮像素子(センサ)101
に入射する。撮像素子101には、図2に示すベイヤー
配列のR、G1 、G2 、Bフィルタ(フィルタアレイ)
が設けられている。撮像素子101から1画素ごとに読
み出された画像信号は、色分離部102によりR、
1 、G2 、B信号に分離される。ここで、G1 、G2
信号は図2に示されるようにそれぞれR、Bの画素と同
じ列のGの画素の信号である。これらの信号は、ホワイ
トバランス部(WB)111でR、G1 、G2 、B信号
のゲインがホワイトバランスセンサ(AWB)120よ
り得られた色温度情報をもとにホワイトバランス調整さ
れ、次にγ変換部112でγ変換され、その後、A/D
(アナログ−デジタル)変換器103でA/D変換され
る。
【0019】G1 、G2 信号を用いる輝度信号は、スイ
ッチ回路(SWY)126によりスイッチングされるこ
とにより読み出し順に並べられ、バンドパスフィルタ
(BPF)116で得られる輝度信号の高域成分Y
H は、後述する手法で得られる輝度信号の低域成分YL
と加算器117で加算され、エンハンスメント回路14
2でエンハンスされ、D/A(デジタル−アナログ)変
換器118でD/A変換され出力される。
【0020】一方、色信号は、A/D変換器103の出
力のR(γ乗)信号、G1 (γ乗)信号、G2 (γ乗)
信号、B(γ乗)信号が補間フィルタ106、107、
108、109に入力され、各々同時化された信号R
(γ乗)、G1 (γ乗)、G2(γ乗)、B(γ乗)と
なる(以下、γ乗を省略する)。なお、補間フィルタ1
06〜109での補間は、水平及び垂直方向に隣接する
画素の信号値をそのままもってくる前置補間ないしは、
水平及び垂直方向の帯域を余り落とさないものが望まし
く、いずれかの補間方法あるいはそれらの組み合わせを
行っても良い。
【0021】同時化されたR信号、G1 信号は加算器1
29で第1の差信号R−G1 信号となり、R信号、G2
信号は加算器139で第2の差信号R−G2 信号とな
り、B信号、G2 信号は加算器130で第3の差信号B
−G2 信号となり、B信号、G1 信号は加算器140で
第4の差信号B−G1 信号となり、これら第1、第2、
第3、第4の差信号が色差信号生成回路141に入力さ
れる。
【0022】この色差信号生成回路141は、入力した
4つの差信号から関数Fr 、Fb をそれぞれ定義して、
2つの差信号Fr ,Fbr (R−G1 ,R−G2 )=R−G …(1) Fb (B−G1 ,B−G2 )=B−G …(2) を出力するものである。関数Fr 、Fb には例えば、差
信号を重みとした次のような式を用いる。
【0023】
【数5】
【0024】
【数6】
【0025】また、図3のように判定回路150と関数
生成回路151を設けて関数Fr 、Fb を生成すること
もできる。このとき、関数Fr 、Fb は次のように定義
する。
【0026】 (色差信号生成方法3) Fr (R−G1 ,R−G2 )=Ka (R−G1 )+Kb (R−G2 ) Ka ,Kb =0,1 …(7) Fb (B−G1 ,B−G2 )=Kc (B−G1 )+Kd (B−G2 ) Kc ,Kd =0,1 …(8)
【0027】判定回路150は例えば次のような判定方
法を用いる。 |R−G1 |<|R−G2 |+Ke のとき Ka =1,Kb =0 …(9) |R−G1 |>|R−G2 |+Ke のとき Ka =0,Kb =1 …(10) |B−G1 |<|B−G2 |+Kf のとき Kc =0,Kd =1 …(11) |R−G1 |>|R−G2 |+Kf のとき Kc =1,Kd =0 …(12) Ke , Kf :任意定数
【0028】以上の方法では、いずれも差信号R−G1
と差信号R−G2 または差信号B−G1 と差信号B−G
2 のうち値の小さい方の信号を優先的に選択するように
している。従って、この原理を利用した方法であれば、
色差信号生成回路141は上述の方法に限ったものでは
ない。
【0029】色差信号生成回路141より出力された2
つの色差信号であるR−G、B−Gはローパスフィルタ
137、138で所定の帯域制限がなされ、色差マトリ
クス処理部113に入力され、
【0030】
【数7】
【0031】という変換が行われ、色差信号R−Y、B
−Yが生成される。ここで、図4(a)に示す周波数
(1/2PH ,0)の空間周波数を有する白黒の被写体
が撮像素子101により採取されるとする。この被写体
は周期2PHの縦縞であり、このような被写体に対して
は、R信号=G1 信号、B信号=G2信号となるため、
加算器129、130より出力されるR−G1 信号、B
−G2信号はいずれも零となる。ゆえに、色差マトリク
ス処理部113から出力される色差信号R−Y、B−Y
も零となる。このとき、周波数(1/2PH ,0)上で
のR信号のキャリアとG1 信号のキャリアとは同位相で
あり、B信号のキャリアとG2 信号のキャリアとは同位
相である。従って、この周波数でのこれらの差信号R−
1 信号、B−G2 信号のキャリアを消滅させることが
できるため、色差信号のキャリアが発生せずモアレが抑
制される。
【0032】次に、図4(b)に示す周波数(0,1/
2PV )の空間周波数である白黒の被写体が撮像素子1
01により採取されるとする。この被写体は周期2PV
の横縞であり、このような被写体に対しては、R信号=
2 信号、B信号=G1 信号となるため、加算器13
9、140より出力されるR−G2 、B−G1 信号はい
ずれも零となる。ゆえに、色差マトリクス処理部113
から出力される色差信号R−Y、B−Yも零となる。こ
のとき、周波数(0,1/2PV )上でのR信号のキャ
リアとG2 信号のキャリアとは同位相であり、B信号の
キャリアとG1 信号のキャリアとは同位相である。従っ
て、この周波数でのこれらの差信号R−G2 信号、B−
1 信号のキャリアを消滅させることができるため、色
差信号のキャリアが発生せずモアレが抑制される。
【0033】また、本実施例は色つきの被写体の場合で
も白黒の被写体と同様にモアレを抑える効果があるが、
一方で上述のように色差信号の小さいほうを選択する
と、常に色信号の変化の少ない方が選択されるため、結
果として色調の変化の小さくなった画像となってしまう
ことがある。これを防ぐために、本実施例では水平また
は垂直方向の色差のうち、色差の小さい方を優先的に選
択しながら色差の大きい方も考慮して差信号を生成する
こともできる構成になっている。
【0034】また、通常水平方向と垂直方向とでは帯域
制限フィルタが異なるので、判定式の任意定数で判定条
件を非対称にすることによって、帯域に余裕のある差信
号R−G1 、B−G2 あるいは差信号R−G2 、B−G
1 により多くの帯域を与えて出力することもできる。
【0035】これらの色差信号は次にD/A変換器11
4、115でD/A変換され出力される。更に補間フィ
ルタ106、107、108、109からの出力信号
は、ローパスフィルタ135で所定の帯域に制限され、
輝度信号の低域成分YL が輝度信号生成回路127で、 YL =0.30R(αG1 +βG2 )+0.11B …(14) (但し、α+β=0.59) により生成され、前述したように輝度の高域成分YH
加算器117で加算され、D/A変換器118でD/A
変換され出力される。なお、一般に色差信号R−Y、B
−Y、輝度の低域成分YL は輝度信号Yに比べて十分帯
域が狭いため、同時化されたR信号、G1 信号、G2
号、B信号の色差マトリクス処理部113、輝度信号生
成回路127等での処理は、間引きなどを行って輝度信
号Yの処理より遅いクロックで行っても良い。
【0036】次に本発明の第2実施例について説明す
る。第2実施例は、第1実施例と輝度信号形成の方法が
異なる。
【0037】図5は本実施例によるカラー撮像装置を示
すブロック図である。被写体からの光は、図示しない結
像光学系により撮像素子(センサ)201に入射する。
撮像素子201には図6に示すベイヤー配列のY、R、
Bフィルタが設けられている。撮像素子201から1画
素ごとに読み出された画像信号は、色分離部202によ
りY、R、B信号に分離された後、ホワイトバランス部
(WB)211でY、R、B信号のゲインがホワイトバ
ランスセンサ(AWB)220より得られた色温度情報
をもとにホワイトバランス調整され、次にγ変換部21
2でγ変換され、その後、A/D変換器203でA/D
変換される。
【0038】輝度信号は、Y(γ乗)信号を補間フィル
タ225によりオフセットサンプリング構造を2次元的
に補間した後、ローパスフィルタ236で所定の帯域に
制限された後、エンハンスメント回路242でエンハン
スされ、D/A変換器218でD/A変換され出力され
る。
【0039】一方、色分離部の出力のうちY信号(γ
乗)は(以下γ乗を省略する)、図6に示すような位置
にあるY1 とY2 に分離される。このように分離された
1 信号、Y2 信号は、R信号、B信号とともに補間フ
ィルタ206、207、208、209に入力され、各
々同時化されたR信号、Y1 信号、Y2 信号、B信号と
なる。なお、補間フィルタ206〜209での補間は、
水平及び垂直方向に隣接する画素の信号値をそのままも
ってくる前置補間ないしは、水平及び垂直方向の帯域を
余り落とさないものが望ましく、いずれかの補間方法あ
るいはそれらの組み合わせを行っても良い。
【0040】同時化されたR信号、Y1 信号は加算器2
29で第1の差信号R−Y1 信号となり、R信号、Y2
信号は加算器239で第2の差信号R−Y2 信号とな
り、B信号とY2 信号は加算器230で第3の差信号B
−Y2 信号となり、B信号、Y1 信号は加算器240で
第4の差信号B−Y1 信号となり、これら第1、第2、
第3、第4の差信号が色差信号生成回路241に入力さ
れる。
【0041】この色差信号生成回路241は、入力した
4つの差信号から関数Fr 、Fb をそれぞれ定義して、
2つの差信号Fr 、Fbr (R−Y1 、R−Y2 )=R−Y …(15) Fb (B−Y1 、B−Y2 )=B−Y …(16) を出力するものである。関数Fr 、Fb には例えば、差
信号を重みとした次のような式を用いる。
【0042】
【数8】
【0043】
【数9】
【0044】また、図7のように判定回路250と関数
生成回路251を設けて関数Fr 、Fb を生成すること
もできる。このとき、関数Fr 、Fb は次のように定義
する。
【0045】 (色差信号生成方法3) Fr (R−Y1 、R−Y2 )=Ka (R−Y1 )+Kb (R−Y2 ) Ka ,Kb =0,1 …(21) Fb (B−Y1 、B−Y2 )=Kc (B−Y1 )+Kd (B−Y2 ) Kc ,Kd =0,1 …(22)
【0046】判定回路250は例えば次のような判定方
法を用いる。 |R−Y1 |<|R−Y2 |+Ke のとき Ka =1,Kb =0 …(23) |R−Y1 |>|R−Y2 |+Ke のとき Ka =0,Kb =1 …(24) |B−Y1 |<|B−Y2 |+Kf のとき Kc =0,Kd =1 …(25) |R−Y1 |>|R−Y2 |+Kf のとき Kc =1,Kd =0 …(26) Ke , Kf :任意定数
【0047】以上の方法では、いずれも差信号R−Y1
と差信号R−Y2 または差信号B−Y1 と差信号B−Y
2 のうち値の小さい方の信号を優先的に選択するように
している。従って、この原理を利用した方法であれば、
色差信号生成回路241は上述の方法に限ったものでは
ない。
【0048】ここで、図8(a)に示す周波数(1/2
H ,0)の空間周波数である白黒の被写体が撮像素子
201により採取されるとする。この被写体は周期2P
H の縦縞であり、このような被写体に対しては、R信号
=Y1 信号、B信号=Y2 信号となるため、加算器22
9、230より出力されるR−Y1 信号、B−Y2 信号
はいずれも零となり、色差信号R−Y、B−Yは零とな
る。このとき、周波数(1/2PH ,0)上でのR信号
のキャリアとY1 信号のキャリアとは同位相であり、B
信号のキャリアとY2 信号のキャリアとは同位相であ
る。従って、この周波数でのこれらの差信号R−Y1
号、B−Y2 信号のキャリアを消滅させることができる
ため、色差信号のキャリアが発生せずモアレが抑制され
る。
【0049】次に、図8(b)に示す周波数(0,1/
2PV )の空間周波数である白黒の被写体が撮像素子2
01により採取されるとする。この被写体は周期2PV
の横縞であり、このような被写体に対しては、R信号=
2 信号、B信号=Y1 信号となるため、加算器23
9、240より出力されるR−Y2 、B−Y1 信号はい
ずれも零となり、色差信号R−Y、B−Yは零となる。
このとき、周波数(0,1/2PV )上でのR信号のキ
ャリアとY2 信号のキャリアとは同位相であり、B信号
のキャリアとY1 信号のキャリアとは同位相である。従
って、この周波数でのこれらの差信号R−Y2 信号、B
−Y1 信号のキャリアを消滅させることができるため、
色差信号のキャリアが発生せずモアレが抑制される。
【0050】また、本実施例は色つきの被写体の場合で
も白黒の被写体と同様にモアレを抑える効果があるが、
一方で上述のように色差信号の小さいほうを選択する
と、常に色信号の変化の少ない方が選択されるため、結
果として色調の変化の小さくなった画像となってしまう
ことがある。これを防ぐために、本実施例では水平また
は垂直方向の色差のうち、色差の小さい方を優先的に選
択しながら色差の大きい方も考慮して差信号を生成する
こともできる構成になっている。
【0051】また、通常水平方向と垂直方向とでは帯域
制限フィルタが異なるので、判定式の任意定数で判定条
件を非対称にすることによって、帯域に余裕のある差信
号R−Y1 、B−Y2 あるいは差信号R−Y2 、B−Y
1 により多くの帯域を与えて出力することもできる。
【0052】これらの色差信号は次にD/A変換器21
4、215でD/A変換され出力される。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば撮
像素子にベイヤー配列のフィルタアレイを設け、上述の
信号処理を施すことにより、ナイキスト周波数のキャリ
アを抑制することができ、モアレが少なく、かつナイキ
スト周波数まで解像されたS/N比の良好な画像を得る
ことのできるカラー撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるカラー撮像装置を示
すブロック図である。
【図2】上記第1実施例に用いるベイヤー配列の色フィ
ルタの配列例を示す構成図である。
【図3】図1のカラー撮像装置における色差信号生成回
路を示すブロック図である。
【図4】図2の色フィルタにナイキスト周波数の白黒の
縦縞及び横縞の被写体が入射した場合の構成図である。
【図5】本発明の第2実施例によるカラー撮像装置を示
すブロック図である。
【図6】上記第2実施例に用いるベイヤー配列の色フィ
ルタの配列例を示す構成図である。
【図7】図5のカラー撮像装置における色差信号生成回
路を示すブロック図である。
【図8】図6の色フィルタにナイキスト周波数の白黒の
縦縞及び横縞の被写体が入射した場合の構成図である。
【図9】従来のカラー撮像素子の色フィルタの配列構成
の例を示す構成図である。
【図10】従来のカラー撮像素子の色フィルタの配列構
成の例を示す構成図である。
【図11】従来のカラー撮像素子の色フィルタの配列構
成の例を示す構成図である。
【図12】ベイヤー配列の色フィルタの配列例を示す構
成図である。
【図13】図12の色フィルタによる信号キャリアの位
置を示す構成図である。
【符号の説明】
202 色分離部 206 補間フィルタ 207 補間フィルタ 208 補間フィルタ 209 補間フィルタ 229 加算器 230 加算器 236 ローパスフィルタ 237 ローパスフィルタ 238 ローパスフィルタ 239 加算器 240 加算器 241 色差信号生成回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−191809(JP,A) 特開 平6−205422(JP,A) 特開 平4−278792(JP,A) 特開 平4−329786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/04 - 9/11

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素が水平方向のピッチPH、垂直方向
    のピッチPVの矩形格子状に配置された撮像素子と、 上記画素に対応して設けられた水平方向のピッチ2
    H、垂直方向のピッチPVで水平方向にPHだけオフセ
    ットされたオフセットサンプリング構造を有する第1の
    色フィルタと、 水平方向のピッチ2PH、垂直方向のピッチ2PVの矩形
    格子状サンプリング構造を有する第2の色フィルタ及び
    第3の色フィルタと、 上記第1の色フィルタ、第2の色フィルタ、第3の色フ
    ィルタに対応する画素から出力された第1の色信号、第
    2の色信号、第3の色信号に基づいて、上記第1の色信
    号のうち上記第2の色信号の画素と同じ列の画素による
    信号のみを同時化し、上記第2の色信号との差をとった
    信号を第1の差信号とし、上記第1の色信号のうち上記
    第2の色信号の画素と同じ行の画素による信号のみを同
    時化し、上記第2の色信号との差をとった信号を第2の
    差信号とすると共に、 上記第1の色信号のうち上記第3の色信号の画素と同じ
    列の画素による信号のみを同時化し、上記第3の色信号
    との差をとった信号を第3の差信号とし、上記第1の色
    信号のうち上記第3の色信号の画素と同じ行の画素によ
    る信号のみを同時化し、上記第3の色信号との差をとっ
    た信号を第4の差信号とし、 上記第1の差信号と上記第2の差信号とを変数とした関
    数を第1の色差信号とすると共に、上記第3の差信号と
    上記第4の差信号とを変数とした関数を第2の色差信号
    とする色差信号生成手段とを備え、 上記第1の差信号をR−G1、上記第2の差信号をR−
    2、上記第1の色差信号をFr(R−G1,R−G2)、
    上記第3の差信号をB−G1、上記第4の差信号をB−
    2、上記第2の色差信号をFb(B−G1、B−G2)と
    すると、 【数1】 の関係を有することを特徴とするカラー撮像装置。
  2. 【請求項2】 画素が水平方向のピッチPH、垂直方向
    のピッチPVの矩形格子状に配置された撮像素子と、 上記画素に対応して設けられた水平方向のピッチ2
    H、垂直方向のピッチPVで水平方向にPHだけオフセ
    ットされたオフセットサンプリング構造を有する第1の
    色フィルタと、 水平方向のピッチ2PH、垂直方向のピッチ2PVの矩形
    格子状サンプリング構造を有する第2の色フィルタ及び
    第3の色フィルタと、 上記第1の色フィルタ、第2の色フィルタ、第3の色フ
    ィルタに対応する画素から出力された第1の色信号、第
    2の色信号、第3の色信号に基づいて、上記第1の色信
    号のうち上記第2の色信号の画素と同じ列の画素による
    信号のみを同時化し、上記第2の色信号との差をとった
    信号を第1の差信号とし、上記第1の色信号のうち上記
    第2の色信号の画素と同じ行の画素による信号のみを同
    時化し、上記第2の色信号との差をとった信号を第2の
    差信号とすると共に、 上記第1の色信号のうち上記第3の色信号の画素と同じ
    列の画素による信号のみを同時化し、上記第3の色信号
    との差をとった信号を第3の差信号とし、上記第1の色
    信号のうち上記第3の色信号の画素と同じ行の画素によ
    る信号のみを同時化し、上記第3の色信号との差をとっ
    た信号を第4の差信号とし、 上記第1の差信号と上記第2の差信号とを変数とした関
    数を第1の色差信号とすると共に、上記第3の差信号と
    上記第4の差信号とを変数とした関数を第2の色差信号
    とする色差信号生成手段とを備え、 上記第1の差信号をR−G1、上記第2の差信号をR−
    2、上記第1の色差信号をFr(R−G1,R−G2)、
    上記第3の差信号をB−G1、上記第4の差信号をB−
    2、上記第2の色差信号をFb(B−G1、B−G2)と
    すると、 【数2】 の関係を有することを特徴とするカラー撮像装置。
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