JP3017311B2 - カラー撮像装置 - Google Patents

カラー撮像装置

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JP3017311B2
JP3017311B2 JP3100033A JP10003391A JP3017311B2 JP 3017311 B2 JP3017311 B2 JP 3017311B2 JP 3100033 A JP3100033 A JP 3100033A JP 10003391 A JP10003391 A JP 10003391A JP 3017311 B2 JP3017311 B2 JP 3017311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元的に複数個の受
光素子(画素)が配置された撮像素子を備えたカラー撮
像装置に関し、特に解像度がよく、モワレが少なくS/
N比の良い画像を出力できるカラー撮像装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図19,図20,図21は従来より知ら
れているカラー固体撮像素子の色フィルタの配列構成の
例を示す図である。図19は赤色光透過フィルタR,緑
色光透過フィルタG,青色光透過フィルタBが垂直にス
トライプ状に並んだいわゆるストライプフィルタと呼ば
れる構成である。これに対し、図20,図21はいわゆ
るモザイクフィルタと呼ばれる構成で、図20では緑色
光透過フィルタGが垂直にストライプ状になっており、
赤色光透過フィルタRおよび青色光透過フィルタBがそ
れぞれ2行おき2列に水平方向にGフィルタの間に配置
され、また、図21ではマゼンタ光透過フィルタMg,
緑色光透過フィルタGr,シアン光透過フィルタCy,
黄色光透過フィルタYeが水平方向に2画素,垂直方向
に4画素の8個の色フィルタを1単位とし、図に示す順
序で配置されている。
【0003】しかしながら、これらの色フィルタ配列を
持つ撮像素子には次のような問題がある。すなわち、図
19に示す構成の色フィルタを設けた撮像素子では、サ
ンプリング周波数の1/3の周波数に色信号キャリアが
発生するため、ナイキスト周波数であるサンプリング周
波数の1/2の周波数までを解像できず解像度が劣る。
【0004】図20に示す構造の色フィルタを設けた撮
像素子は、垂直方向にバンドの異なるRフィルタとBフ
ィルタが並んでいるため、垂直方向に色モワレが発生し
やすく、特に有彩色画像が見苦しいシーンが出てくる。
【0005】図21に示す構成の色フィルタを設けた撮
像素子は、バンドの広い補色フィルタで構成されている
ため、図20に示す構成の色フィルタを設けた撮像素子
より色モワレは出にくいが、画素の出力信号間の差信号
で色信号を形成するため、色信号のS/N比が悪く、さ
らに、出力信号を量子化しディジタル処理を行う際に、
色信号の量子化誤差が大きくなり好ましくない。
【0006】さらに、図20,図21に示す構成の色フ
ィルタを設けた撮像素子ともサンプリングが周波数の1
/2の周波数に色信号キャリアが発生するため、ナイキ
スト周波数であるサンプリング周波数の1/2の周波数
までを解像することができない。
【0007】これに対し、米国特許明細書第39710
65号に開示されている、いわゆるベイヤー配列と呼ば
れる色フィルタ配列を有する撮像素子がある。これは図
22に示すように、撮像素子の水平方向のピッチをP
H ,垂直方向のピッチをPV とすると、緑色光透過フィ
ルタGは、水平方向のピッチ2PH ,垂直方向のピッチ
V で水平方向にPH だけオフセットされたオフセット
サンプリング構造で配置され、赤色光透過フィルタRお
よび青色光透過フィルタBは水平方向のピッチ2PH
垂直方向のピッチ2PV の矩形格子状サンプリング構造
で配置されているものである。このようなベイヤー配列
を有する撮像素子を用いると、モワレが少なく、かつ、
S/N比の良い良好な画像が得られることが知られてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このベ
イヤー配列を有する撮像素子を用いても以下に示す問題
が発生する。すなわち、図23(a),(b)はそれぞ
れ図22に示す色フィルタの撮像素子で発生する信号キ
ャリアの位置を2次元周波数平面(fH ,fV )上に表
わしたときの第1象限の特性図である。
【0009】ここで、図23(a)に示す周波数平面上
の特性図は、図22の撮像素子の各画素からの出力信号
をそのままスイッチングして切り換えることにより輝度
信号を形成しており、図23(b)に示す周波数平面上
の特性図は、図22の撮像素子のGフィルタが配置され
た画素からの信号のみを用いて輝度信号を形成してい
る。
【0010】いずれの場合も周波数空間上、(1/2P
H ,0)および(0,1/2PV )に色信号のキャリア
が発生していることがわかる。すなわち、ベイヤー配列
を有する撮像素子の場合もサンプリング周波数の1/2
の周波数に色信号キャリアが発生するため、ナイキスト
周波数であるサンプリング周波数の1/2の周波数まで
を解像することができない。
【0011】さらに、各画素からの出力信号をスイッチ
ングして切り換えたり、Gフィルタが配置された画素か
らの信号のみを用いる単純合成の輝度信号では、正しい
分光特性を持つ輝度信号が得られず、したがって出力画
像の色再現性等に悪影響を及ぼす。このため、輝度信号
の低域成分だけを正しい分光特性を持つ輝度信号に置き
換える処理が従来より行われているが、この正しい分光
特性を持つ輝度信号を形成するための回路規模が大幅に
増加する。
【0012】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、簡易な手法で分光特性の補正された輝度信号を
得ることができ、解像度が良く、モワレが少なく、S/
N比の良好な画像を得ることのできるカラー撮像装置を
提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記目的を
達成するため、カラー撮像装置を次の(1),(2)の
とおりに構成する。
【0014】(1)被写体像を輝度情報と色情報を有す
る電気信号に変換するカラー撮像装置であって、つぎの
a,b,c,d,eの構成要素を備えたカラー撮像装
置。 a.画素が水平方向のピッチPH ,垂直方向のピッチP
V の矩形格子状に配置された撮像素子。 b.前記画素に対応して設けられた、水平方向のピッチ
2PH ,垂直方向のピッチPV で水平方向にPH だけオ
フセットされたオフセットサンプリング構造を有する第
1の色フィルタと、水平方向のピッチ2PH ,垂直方向
のピッチ2PVの矩形格子状サンプリング構造を有する
第2の色フィルタおよび第3の色フィルタとを有する色
フィルタアレイ。 c.入射した光線を該撮像素子の走査方向に対し時計回
りまたは反時計回りにθの角度をなす方向で距離Dだけ
離れた2本の光線に分離する光学部材を有し、撮像光学
系に設けた光学的ローパスフィルタであって、 0.8PHV /|PHsinθ+PVcosθ|≦D≦ 1.2PHV /|PHsinθ+PVcosθ| 但し 0≦θ≦π/2 の条件をみたす光学的ローパスフィルタ。 d.前記第1の色フィルタ,第2の色フィルタ,第3の
色フィルタに対応する画素から出力された第1の色信
号,第2の色信号,第3の色信号にもとづいて、第1の
色信号のうち第2の色信号の画素と同じ列または同じ行
の画素による信号のみを同時化し、第2の色信号との差
をとった第1の差信号と、第1の色信号のうち第3の色
信号の画素と同じ列または同じ行の画素による信号のみ
を同時化し、第3の色信号との差をとった第2の差信号
とから前記色情報を形成する色情報形成手段。 e.前記第1の差信号と前記第2の差信号とをそれぞれ
定数倍し、これを前記第1の色信号,第2の色信号,第
3の色信号のうちの少なくとも1つ以上の信号を合成し
て得られた信号に加算することで前記輝度情報を形成す
る輝度情報形成手段。
【0015】(2)被写体像を輝度情報と色情報を有す
る電気信号に変換するカラー撮像装置であって、つぎの
a,b,c,d,eの構成要素を備えたカラー撮像装
置。 a.画素が水平方向のピッチPH ,垂直方向のピッチP
V の矩形格子状に配置された撮像素子。 b.前記画素に対応して設けられた、水平方向のピッチ
2PH ,垂直方向のピッチPV で水平方向にPH だけオ
フセットされたオフセットサンプリング構造を有する第
1の色フィルタと、水平方向のピッチ2PH ,垂直方向
のピッチ2PVの矩形格子状サンプリング構造を有する
第2の色フィルタおよび第3の色フィルタとを有する色
フィルタアレイ。 c.入射した光線を該撮像素子の走査方向に対し時計回
りまたは反時計回りにθの角度をなす方向で距離Dだけ
離れた2本の光線に分離する光学部材を有し、撮像光学
系に設けた光学的ローパスフィルタであって、 0.8PHV /|PHsinθ+PVcosθ|≦D≦ 1.2PHV /|PHsinθ+PVcosθ| 但し 0≦θ≦π/2 の条件をみたす光学的ローパスフィルタ。 d.前記第1の色フィルタ,第2の色フィルタ,第3の
色フィルタに対応する画素から出力された第1の色信
号,第2の色信号,第3の色信号にもとづいて、第1の
色信号のうち第2の色信号の画素と同じ列の画素による
信号のみを同時化し、第2の色信号との差をとった第1
の差信号と、第1の色信号のうち第3の色信号の画素と
同じ列の画素による信号のみを同時化し、第3の色信号
との差をとった第2の差信号とから前記色情報を形成す
る第1の色信号形成手段、並びに第1の色信号のうち第
2の色信号の画素と同じ行の画素による信号のみを同時
化し、第2の色信号との差をとった第3の差信号と、第
1の色信号のうち第3の色信号の画素と同じ行の画素に
よる信号のみを同時化し、第3の色信号との差をとった
第4の差信号とから前記色情報を形成する第2の色情報
形成手段を有し、被写体像における前記走査方向または
これに直交する方向の周波数成分に応じて該第1の色情
報形成手段と該第2の色情報形成手段とを切り換える色
情報形成手段。 e.前記第1の差信号または第3の差信号と前記第2の
差信号または第4の差信号とをそれぞれ定数倍し、これ
を前記第1の色信号,第2の色信号,第3の色信号のう
ちの少なくとも1つ以上の信号を合成して得られた信号
に加算することで前記輝度情報を形成する輝度情報形成
手段。
【0016】
【作用】前記(1)の構成により、2次元周波数空間上
の(1/2PH ,0)また(0,1/2PV )にある白
黒の被写体についての色差信号のキャリアが消滅し、
(±1/2PH ,±1/2PV )にある色差信号のキャ
リアが抑制される。前記(2)の構成により、2次元周
波数空間上の(1/2PH ,0)および(0,1/2P
V )にある白黒の被写体についての色差信号のキャリア
が消滅し、(±1/2PH ,±1/2PV )にある色差
信号のキャリアが抑制される。
【0017】また、前記(1),(2)の構成によれ
ば、合成して得た輝度情報に、各差信号を定数倍した信
号が加算され、輝度情報の分光特性が補正される。
【0018】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する。
図1は本発明の第1実施例である“カラー撮像装置”の
ブロック図である。撮像素子(センサ)101には図2
2に示すベイヤー配列のR,G,Bフィルタ(フィルタ
アレイ)が設けられている。撮像素子101から1画素
ごとに読み出された画像信号は色分離部102により
R,G,B信号に分離された後、ホワイトバランス部1
11でR,G,B信号のゲインがホワイトバランスセン
サ(AWB)120より得られた色温度情報をもとにホ
ワイトバランス調整され、次にγ変換部112でγ変換
され、その後A/D(アナログ−ディジタル)変換器1
03でA/D変換される。
【0019】輝度信号はスイッチ回路(SWY)126
によりスイッチングされることにより読み出し順に並べ
られ、広域成分を含む輝度信号YS として読み出され
る。この輝度信号YS は、後述する第1の差信号R(γ
乗)−G1 (γ乗),第2の差信号B(γ乗)−G2
(γ乗)の定数倍を加算した信号と加算器117で加算
され、D/A(ディジタル−アナログ)変換器118で
D/A変換され出力される。
【0020】一方、A/D変換器103の出力のうちG
(γ乗)信号は、スイッチ(SW)128により図2に
示すような位置にあるG1 (γ乗)信号とG2 (γ乗)
信号に分離される。これはスイッチ128を例えば1水
平走査期間ごとに切り換えることで可能である。このよ
うに分離されたG1 (γ乗)信号,G2 (γ乗)信号は
R(γ乗)信号,B(γ乗)信号とともに補間フィルタ
106,107,108,109に入力され、各々同時
化された信号R(γ乗),G1 (γ乗),G2(γ
乗),B(γ乗)となる。なお、補間フィルタ106〜
109では補間による同時化のみならず、2次元ローパ
スフィルタリング,エッジ強調等の線形処理も行われ
る。これらの処理は線形処理のため、後で述べる加算処
理やマトリクス処理等の処理と順序を入れかえても良
い。
【0021】同時化されたR(γ乗)信号,G1 (γ
乗)信号は加算器129で第1の差信号R(γ乗)−G
1 (γ乗)となり、B(γ乗)信号とG2 (γ乗)信号
は加算器130で第2の差信号B(γ乗)−G2 (γ
乗)となり、これらが色差信号マトリクス処理部113
に入力される。
【0022】
【数1】
【0023】という変換が行われ、色差信号R−Y,B
−Yが生成される。
【0024】ここで、周波数空間上(1/2PH ,0)
にある白黒の被写体が撮像素子101により採取される
とする。この被写体は周期2PH の縦縞であり、このよ
うな被写体に対してはR(γ乗)=G1 (γ乗),B
(γ乗)=G2 (γ乗)となるため、加算器129,1
30より出力されるR(γ乗)−G1 (γ乗)信号,B
(γ乗)−G2 (γ乗)信号はいずれも零となる。ゆえ
に、色差マトリクス処理部113から出力される色差信
号R−Y,B−Yも零となり出力されない。このこと
は、周波数(1/2PH ,0)での色差信号のキャリア
が消滅することを意味している。別の解釈をすれば、周
波数(1/2PH ,0)上でのR(γ乗)信号のキャリ
アとG1 (γ乗)信号のキャリアは同位相であり、B
(γ乗)信号のキャリアとG2 (γ乗)信号のキャリア
は同位相であり、したがって、これらの差信号R(γ
乗)−G1 (γ乗),B(γ乗)−G2 (γ乗)のこの
周波数でのキャリアを消滅させることができるため、色
差信号のキャリアが発生しないのである。同様の理由
で、fV 軸に対称な(−1/2PH ,0)にも色差信号
のキャリアは発生しない。これらの色差信号はひき続く
D/A変換器114,115でD/A変換され出力され
る。
【0025】さらに第1の差信号R(γ乗)−G1 (γ
乗),第2の差信号B(γ乗)−G2 (γ乗)は定係数
乗算器132,133により定数倍され、加算器134
で加算され、輝度信号YS に加算器117で加算され、
分光特性の補正された輝度信号Yを得ることができる。
【0026】この原理を以下に説明する。撮像素子10
1の各画素からの出力信号を単純合成し、得られた輝度
信号をYS とする。輝度信号YS は本実施例では各画素
からの出力信号をスイッチ回路126によりスイッチン
グされることにより得られるものであるが、色分離され
た色信号のうちの1つ、例えばG信号をそのまま用いた
ものであってもよい。これに対し、分光特性が視感度と
等しくなるよう補正された輝度信号をYL とする。輝度
信号YL は同時化された各色信号の線形結合より形成す
ることができる。
【0027】
【数2】
【0028】と表わすことができる。NTSC方式の場
合、 δ=0.30,α+β=0.59,ε=0.11 ……(2) である。輝度信号YL は輝度信号YS に比べて低帯域で
ある。輝度信号YS のうち、YL と同じ帯域を持つ輝度
信号をYSLとする。
【0029】このとき、輝度信号YはYS の低域部分Y
SLを正しい分光特性を持つ輝度信号YL に置き換えるこ
とにより、補正される。すなわち、 Y=(YS −YSL)+YL =YL +(YL −YSL) ……(3) ここで輝度信号YSLは各色信号の線形結合で表わすこと
ができる。これを
【0030】
【数3】
【0031】とする。このとき(3)式の右辺のカッコ
の中は次のもとなる。すなわち、
【0032】
【数4】
【0033】 ここで δ−s=t−α ならば s+t=α+δ δ+α+β+ε=s+t+u+w(=1)だから β+ε=u+w したがって ε−w=u−β ここで C1 =δ−s=t−α ……(5) C2 =ε−w=u−β ……(6) とおくと、
【0034】
【数5】
【0035】これを(3)式に代入して
【0036】
【数6】
【0037】となる。したがって輝度信号Yの分光特性
の補正は単純合成により得られた輝度信号YS に第1,
第2の差信号R(γ乗)−G1(γ乗),R(γ乗)−
2 (γ乗)の定数倍を加算することにより行うことが
できる。
【0038】輝度信号YS がスイッチ回路126により
スイッチングがされることにより得られるものであると
き、(4)式のs,t,u,wは s=t=u=w=0.25 ……(8) となるから、(2),(5),(6)式より α=0.20,β=0.39, C1 =0.05,C2 =−0.14 ……(9) が得られる。
【0039】また、輝度信号YS がG信号をそのまま用
いたものであるとき、(4)式のs,t,u,wは s=w=0,t=u=0.5 ……(10) となるから、(2),(5),(6)式より α=0.20,β=0.39 C1 =0.30,C2 =0.11 ……(11) が得られる。
【0040】このようにして分光特性の補正された輝度
信号Yは、D/A変換器118でD/A変換され出力さ
れる。なお、一般に色差信号R−Y,B−Y、輝度の低
域成分YL は輝度信号Yに比べ充分帯域が狭いため、補
間し同時化されたR(γ乗),G1 (γ乗),G2 (γ
乗),B(γ乗)信号の加算器129,130、色差マ
トリクス処理部113、輝度信号生成回路117等での
処理は間引きなどを行って輝度信号Yの処理より遅いク
ロックで行ってもよい。
【0041】次に図1に示す光学的ローパスフィルタを
説明する。図3は本実施例における光学的ローパスフィ
ルタ1の構成を示すものである。同図において、光学的
ローパスフィルタ300は、入射した光線を走査方向に
対し反時計回りにθ1 の角度方向に距離D1 だけ離れた
2本の光線に分割する光学部材301と、入射した光線
を走査方向に対し時計回りにθ2 の方向に距離D2だけ
離れた2本の光線に分割する光学部材302より構成さ
れる。光学部材301は、光学軸の像面と平行な面への
投影が、走査方向に反時計回りにθ1 の角度をなす複屈
折板303より構成され、光学部材302は、直線偏光
を円偏光に変換する1/4波長板304と、光学軸の像
面と平行な面への投影が、走査方向に時計回りにθ2
角度をなす複屈折板305とで構成されており、いずれ
も以下の条件を満足している。 1 およびD2 の値が不等式(2),(3)の下限を越
えると、折り返し歪が増大し、また上限を越えると解像
度が低下し、いずれの場合も一般には好ましくない。ま
た、用途が限定され、特定の方向を持つ周波数成分しか
問題にならない場合には、光学部材301と302のい
ずれか一方のみを用いてもよく、このとき光学部材30
2を構成する1/4波長板304は必ずしも必要ではな
く、複屈折板305のみで構成してもよい。図4にこの
光学的ローパスフィルタ300の空間周波数特性を示
す。同図では、
【0042】
【数7】
【0043】の場合を示す。このとき、点線で示すよう
に、空間周波数平面(fH ,fV )上、(±1/2P
H ,±1/2PV )にある色差信号のキャリアはすべて
トラップされ、また、(0,±1/2PV )にある色差
信号のキャリアも充分抑制され、折り返し歪の少ない良
好な画像を得ることができる。また、θ1 =θ2 =π/
4のとき、光学的ローパスフィルタ1は、図5の500
のように構成してもよい。すなわち、走査方向に対し反
時計回りにπ/4の角度に、その光学軸の像面と平行な
面への投影を持つ複屈折板503と、走査方向に対し時
計回りにπ/4の角度に、その光学軸の像面と平行な面
への投影を持つ複屈折板504より構成される光学部材
501および走査方向と同じ方向に、その光学軸の像面
と平行な面への投影を持つ複屈折板505より構成され
る光学部材502より光学的ローパスフィルタ500が
構成される。複屈折板503,504,505の分離距
離はそれぞれ
【0044】
【数8】
【0045】である。このように構成すると、複屈折板
の偏光作用により、第1の光学部材501は入射した光
線を距離D1 だけ離れた2本の光線に分離し、その方向
は走査方向に対し時計回りにπ/2の方向となり、結局
図3に示した光学的ローパスフィルタをθ1 =θ2 =π
/4にした場合と同じ空間周波数特性を持つ。
【0046】さらに光学的ローパスフィルタ1は図6に
示す構成をとってもよい。すなわち、走査方向に対し反
時計回りにπ/4の方向に光線を分離する複屈折板より
成る光学部材601と、走査方向に対し反時計回りにπ
/2の方向に光線を分離する複屈折板より成る光学部材
602と、走査方向に対し時計回りにπ/4の方向に光
線を分離する複屈折板より成る光学部材603とで構成
される。光学部材601,602,603の光線分離幅
をそれぞれD1 ,D2 ,D3 とし、
【0047】
【数9】
【0048】とすると、光学的ローパスフィルタ600
の空間周波数特性は、図7に示すものとなる。すなわ
ち、空間周波数平面(fH ,fV)上、(±1/2P
H ,±1/2PV )および(0,±1/2PV )にある
色差信号のキャリアはすべてトラップされ、折り返し歪
を良好に抑制することができる。
【0049】以上説明したように、本実施例では、ベイ
ヤー配列の色フィルタを用いているので、モワレが少な
く、S/N比が良好であり、また、ベイヤー配列にあっ
た光学的ローパスフィルタ及び信号処理手段を用いてい
るので解像度がよい。また、簡易な手法で分光特性の補
正された輝度情報が得られる。
【0050】次に本発明の第2実施例について説明す
る。撮像素子101は第1実施例と同様図22に示す色
フィルタを設けたものであり、全体構成も図1に示すと
同様のものである。ただ、A/D変換器103より出力
されたG(γ乗)信号はスイッチ128により、図8に
示す位置にあるG1(γ乗)信号とG2 (γ乗)信号に
分離される。ここで周波数空間上(0.1/2PV )に
ある白黒の被写体が撮像素子101により採取されたと
する。この被写体は周期2PV の横縞であり、このよう
な被写体に対しては、加算器129,130より出力さ
れるR(γ乗)−G1 (γ乗)信号,B(γ乗)−G2
(γ乗)信号はいずれも零となる。ゆえに色差マトリク
ス処理部113から出力される色差信号R−Y,B−Y
も零となり出力されない。このことは、周波数(0,1
/2PV )での色差信号のキャリアが消滅することを意
味している。別の解釈をすれば、周波数(0.1/2P
V )上でのR(γ乗)信号のキャリアとG1 (γ乗)信
号のキャリアは同位相であり、B(γ乗)信号のキャリ
アとG2 (γ乗)信号のキャリアは同位相であり、した
がってこれらの差信号R(γ乗)−G1 (γ乗),B
(γ乗)−G2 (γ乗)のこの周波数でのキャリアを消
滅させることができるため、色差信号のキャリアが発生
しないのである。同様の理由でfH 軸に対称な(0,−
1/2PV )にも色差信号のキャリアは発生しない。な
お、図1に示した処理ブロック図より得られる出力信号
をアナログ記録する場合、D/A変換器118,11
4,115は必要であるが、何らかの磁気媒体,光磁気
媒体,E2 PROM(electically erasable PROM )等
にディジタル記録する場合は入れなくてもよい。この撮
像装置に、前述の図3あるいは図5に示す光学的ローパ
スフィルタを用いたときの空間周波数特性を図9に示
す。このとき、空間周波数平面(fH ,fV )上(±1
/2PH ,±1/2PV )にある色差信号のキャリアは
すべてトラップされ、また、(±1/2PH ,0)にあ
る色差信号のキャリアも充分抑制され、折り返し歪の少
ない良好な画像を得ることができる。
【0051】さらに光学的ローパスフィルタは図10に
示す構成をとってもよい。すなわち、走査方向に対し反
時計回りにπ/4の方向に光線を分離する複屈折板より
成る光学部材151と、走査方向に平行に光線を分離す
る複屈折板より成る光学部材152と、走査方向に対し
時計回りにπ/4の方向に光線を分離する複屈折板より
成る光学部材153とで構成される。光学部材151,
152,153の光線分離幅をそれぞれD1 ,D2 ,D
3 とし、
【0052】
【数10】
【0053】とすると、光学的ローパスフィルタ150
の空間周波数特性は図11に示すものとなる。すなわ
ち、空間周波数平面(fH ,fV)上(±1/2PH
±1/2PV )および(0,±1/2PV )にある色差
信号のキャリアはすべてトラップされ、折り返し歪を良
好に抑制することができる。輝度情報は第1実施例と同
様にして形成する。
【0054】次に本発明の第3実施例について説明す
る。図12は本実施例の“カラー撮像装置”のブロック
図である。被写体からの光は図示しない結像光学系によ
り光学的ローパスフィルタ1を介し撮像素子(センサ)
101に入射する。光学的ローパスフィルタ1は図3ま
たは図5または図6の構成をとり、前述のごとく良好に
折り返し歪を抑制している。撮像素子(センサ)101
には図22に示すベイヤー配列のR,G,Bフィルタが
設けられている。撮像素子101から1画素ごとに読み
出された画像信号は、色分離部102によりR,G,B
信号に分離された後、ホワイトバランス部111でR,
G,B信号のゲインをホワイトバランスセンサ120よ
り得られた色温度情報をもとにホワイトバランス調整さ
れ、次にγ変換部112でγ変換され、その後A/D変
換器103でA/D変換される。輝度信号は、G(γ
乗)信号を補間フィルタ205によりオフセットサンプ
リング構造を2次元的に補間し、加算器117で後述の
第1の差信号,第2の差信号により分光特性を補正し、
D/A変換器118でD/A変換され出力される。なお
補間フィルタ205では補間による同時化のみならず2
次元ローパスフィルタリング,エッジ強調等の処理も行
われる。一方A/D変換器103の出力のうちG(γ
乗)は、スイッチ(SW)128により図2に示すよう
な位置にあるG1 (γ乗)信号とG2 (γ乗)に分離さ
れる。これはスイッチ128を例えば1水平走査期間ご
とに切り換えることで可能である。このように分離され
たG1 (γ乗)信号,G2 (γ乗)信号は、R(γ乗)
信号,B(γ乗)信号とともに補間フィルタ206,2
07,208,209に入力され、各々同時化された信
号R(γ乗),G1 (γ乗),G2 (γ乗),B(γ
乗)となる。なお、補間フィルタ206〜209では補
間による同時化のみならず、2次元ローパスフィルタリ
ング,エッジ強調等の線形処理も行われる。これらの処
理は線形な処理のため、後で述べる加算処理等の処理と
順序を入れかえてもよい。同時化されたR(γ乗),G
1 (γ乗)信号は加算器129で第1の差信号R(γ
乗)−G1 (γ乗)となり、B(γ乗)信号とG2 (γ
乗)信号は加算器130で第2の差信号B(γ乗)−G
2 (γ乗)となり、第1,2の実施例と同様、色差信号
マトリクス処理部113により色差信号R−Y,B−Y
が生成される。
【0055】ここで周波数空間上(1/2PH ,0)に
ある白黒の被写体が撮像素子101により採取されたと
する。この被写体は周期2PHの縦縞であり、このよう
な被写体に対しては、加算器129,130より出力さ
れるR(γ乗)−G1 (γ乗)信号,B(γ乗)−G2
(γ乗)信号はいずれも零となる。ゆえに色差信号R−
Y,B−Yも零となり出力されない。このことは、周波
数(1/2PH ,0)での色差信号のキャリアが消滅す
ることを意味している。別の解釈をすれば、周波数(1
/2PH ,0)上でのR(γ乗)信号のキャリアとG1
(γ乗)信号のキャリアは同位相であり、B(γ乗)信
号のキャリアとG2 (γ乗)信号のキャリアは同位相で
あり、したがってこれらの差信号R(γ乗)−G1 (γ
乗),B(γ乗)−G2 (γ乗)のこの周波数でのキャ
リアを消滅させることができるため、色差信号のキャリ
アが発生しないのである。これらの色差信号はひき続く
D/A変換器114,115でD/A変換され出力され
る。同様の理由でfV 軸に対称な(−1/2PH,0)
にも色差信号のキャリアは発生しない。なお、一般に色
差信号R−Y,B−Yは輝度信号Yに比べ充分帯域がせ
まいため補間し同時化されたR(γ乗),G1 (γ
乗),G2 (γ乗),B(γ乗)信号の加算器129,
130等での処理は、間引きなどを行って輝度信号Yの
処理より遅いクロックで行ってもよい。本実施例では、
第1実施例および第2実施例と異なり、空間周波数平面
(fH ,fV )上で(±1/2PH,±1/2PV )の
位置に色差信号ではなく輝度信号のキャリアが発生する
が、図3,図5および図6に示す光学的ローパスフィル
タ300,500および600は、その周波数特性が図
4,図7の点線に示すようになっていてこれらの点をト
ラップしており、折り返し歪を良好に抑制している。輝
度情報は、前述の原理説明における、YS にG信号をそ
のまま用いる例により形成する。
【0056】次に本発明の第4実施例について説明す
る。撮像素子101は第3実施例と同様図22に示す色
フィルタを設けたものであり、全体構成も図12に示す
と同様のものである。ただ、A/D変換器103より出
力されたG(γ乗)信号は、スイッチ128により図8
に示すような位置にあるG1 (γ乗)とG2 (γ乗)信
号に分離される。
【0057】ここで周波数空間上(0,1/2PV )に
ある白黒の被写体が撮像素子101により採取されたと
する。この被写体は周期2PVの横縞であり、このよう
な被写体に対しては、加算器129,130より出力さ
れるR(γ乗)−G1 (γ乗)信号,B(γ乗)−G2
(γ乗)信号はいずれも零となる。ゆえに色差信号R−
Y,B−Yも零となり出力されない。このことは、周波
数(0,1/2PV )での色差信号のキャリアが消滅す
ることを意味している。別の解釈をすれば、周波数
(0,1/2PV )上でのR(γ乗)信号のキャリアと
1 (γ乗)信号のキャリアは同位相であり、B(γ
乗)信号のキャリアとG2 (γ乗)信号のキャリアは同
位相であり、したがってこれらの差信号R(γ乗)−G
1 (γ乗),B(γ乗)−G2 (γ乗)のこの周波数で
のキャリアを消滅させることができるため、色差信号の
キャリアが発生しないのである。なお、図12に示す処
理ブロック図より得られる出力信号をアナログ記録する
場合、D/A変換器118,114,115は必要であ
るが、何らかの磁気媒体,光磁気媒体,E2 PROM等
にディジタル記録する場合は入れなくてもよい。光学的
ローパスフィルタ1としては、図3または図5または図
10に示すものが用いられ、空間周波数特性が、図9,
図11に示されるがごとく良好に折り返し歪を抑制して
いる。輝度信号は第3実施例と同様にして形成される。
【0058】更に、色差信号形成を次のように行っても
よい。すなわち、図15に示すように、G(γ乗)信号
のスイッチ128による分離を、被写体の輝度信号に応
じて、図2に示すタイミングおよび図8に示すタイミン
グの間で切り換えてもよい。この例を第5実施例として
説明する。図2のタイミング,図8のタイミングのいず
れを選ぶかは後述する判定回路131で行われる。同様
に図16に示すようにG(γ乗)信号のスイッチ128
による分離を、被写体の輝度信号に応じて図2に示すタ
イミミングおよび図8に示すタイミングの間で切り換え
てもよい。これを第6実施例として説明する。いずれの
タイミングを選ぶかは、後述する判定回路204で判定
される。次に判定回路131(図15,図16参照)の
構成,動作について説明する。図17はこの判定回路の
構成例を示す図である。ここではスイッチ回路126
(図15参照)または補間フィルタ205(図16参
照)より出力される輝度信号に水平方向のバンドパスフ
ィルタ31をかけ、水平方向の高周波成分を抽出する。
これが比較回路32に入力され、あるスレッショルドレ
ベル(ref)と比較される。そしてスレッショルドレ
ベル(ref)より大きく水平方向の高周波成分が大き
いと判定された場合には、水平方向の色差信号のキャリ
アを消滅させる図2のタイミングが選択され、そうでな
い場合は垂直方向の色差信号のキャリアを消滅させる図
8のタイミングが選択される。
【0059】また、判定回路131は図18に示す構成
をとってもよい。すなわち、スイッチ回路126または
補間フィルタ205より出力される輝度信号に垂直方向
のバンドパスフィルタ61をかけ、垂直方向の高周波成
分を抽出する。これが比較回路62に入力され、あるス
レッショルドレベル(ref)と比較される。そして、
スレッショルドレベル(ref)より大きく垂直方向の
高周波成分が大きいと判定された場合には、垂直方向の
色差信号のキャリアを消滅させる図8のタイミングが選
択され、そうでない場合は水平方向の色差信号のキャリ
アを消滅させる図2のタイミングが選択される。このよ
うに、第5実施例,第6実施例では被写体の水平方向ま
た垂直方向の周波数成分に応じて、消滅させるキャリア
を変更できるため、より折り返し歪の少ない良好な画像
を得ることができる。なお、光学的ローパスフィルタ1
は図3,図5,図6および図10の構成をとれば、いず
れも良好に折り返し歪を抑制することができる。
【0060】なお、撮像素子のカラーフィルタは必ずし
もR,G,Bフィルタでなくてもよく、図13に示すよ
うに第1,2,3の色フィルタがY(輝度信号の分光特
性に近いフィルタ),R,Bであるベイヤー配列や、図
14に示すように第1,2,3の色フィルタがW(白
色),R,Bであるベイヤー配列などでもよく、第1の
色信号を図2または図8に示すごとく分離し、第1の差
信号および第2の差信号を形成したとき、色差信号R−
Y,B−Yが前記“数1”に示すがごとく第1,第2の
差信号からマトリクスにより線形演算で求められるもの
であれば何であってもよい(マトリクスの係数は“数
1”と同じである必要はない)。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮像素子にベイヤー配列のフィルタアレイを設け、適切
に信号処理をほどこすことにより、簡単な手法で分光特
性の補正のできた輝度情報を得ることができ、解像度が
よく、モワレが少なく、S/N比の良好な画像を得るこ
とができるカラー撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のブロック図
【図2】 第1実施例の説明図
【図3】 第1実施例で用いる光学的ローパスフィルタ
の構成図
【図4】 図3に示す光学的ローパスフィルタの説明図
【図5】 第1実施例の変形で用いる光学的ローパスフ
ィルタの構成図
【図6】 第1実施例の変形で用いる光学的ローパスフ
ィルタの構成図
【図7】 図6に示す光学的ローパスフィルタの説明図
【図8】 第2実施例の説明図
【図9】 図3,図5に示す光学的ローパスフィルタの
説明図
【図10】 第2実施例の変形で用いる光学的ローパス
フィルタの構成図
【図11】 図10に示す光学的ローパスフィルタの説
明図
【図12】 第3実施例のブロック図
【図13】 ベイヤー配列の例を示す図
【図14】 ベイヤー配列の例を示す図
【図15】 第5実施例のブロック図
【図16】 第6実施例のブロック図
【図17】 判定回路の構成例を示す図
【図18】 判定回路の構成例を示す図
【図19】 色フィルタの配列例を示す図
【図20】 色フィルタの配列例を示す図
【図21】 色フィルタの配列例を示す図
【図22】 ベイヤー配列の例を示す図
【図23】 図22の色フィルタによる信号キャリアの
位置を示す図
【符号の説明】
1 光学的ローパスフィルタ 101 撮像素子 106〜109 補間フィルタ 128 スイッチ 129,130 加算器 132,133 定係数乗算器 117,134 加算器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を輝度情報と色情報を有する電
    気信号に変換するカラー撮像装置であって、つぎのa,
    b,c,d,eの構成要素を備えたことを特徴とするカ
    ラー撮像装置。 a.画素が水平方向のピッチPH ,垂直方向のピッチP
    V の矩形格子状に配置された撮像素子。 b.前記画素に対応して設けられた、水平方向のピッチ
    2PH ,垂直方向のピッチPV で水平方向にPH だけオ
    フセットされたオフセットサンプリング構造を有する第
    1の色フィルタと、水平方向のピッチ2PH ,垂直方向
    のピッチ2PVの矩形格子状サンプリング構造を有する
    第2の色フィルタおよび第3の色フィルタとを有する色
    フィルタアレイ。 c.入射した光線を該撮像素子の走査方向に対し時計回
    りまたは反時計回りにθの角度をなす方向で距離Dだけ
    離れた2本の光線に分離する光学部材を有し、撮像光学
    系に設けた光学的ローパスフィルタであって、 0.8PHV /|PHsinθ+PVcosθ|≦D≦ 1.2PHV /|PHsinθ+PVcosθ| 但し 0≦θ≦π/2 の条件をみたす光学的ローパスフィルタ。 d.前記第1の色フィルタ,第2の色フィルタ,第3の
    色フィルタに対応する画素から出力された第1の色信
    号,第2の色信号,第3の色信号にもとづいて、第1の
    色信号のうち第2の色信号の画素と同じ列または同じ行
    の画素による信号のみを同時化し、第2の色信号との差
    をとった第1の差信号と、第1の色信号のうち第3の色
    信号の画素と同じ列または同じ行の画素による信号のみ
    を同時化し、第3の色信号との差をとった第2の差信号
    とから前記色情報を形成する色情報形成手段。 e.前記第1の差信号と前記第2の差信号とをそれぞれ
    定数倍し、これを前記第1の色信号,第2の色信号,第
    3の色信号のうちの少なくとも1つ以上の信号を合成し
    て得られた信号に加算することで前記輝度情報を形成す
    る輝度情報形成手段。
  2. 【請求項2】 被写体像を輝度情報と色情報を有する電
    気信号に変換するカラー撮像装置であって、つぎのa,
    b,c,d,eの構成要素を備えたことを特徴とするカ
    ラー撮像装置。 a.画素が水平方向のピッチPH ,垂直方向のピッチP
    V の矩形格子状に配置された撮像素子。 b.前記画素に対応して設けられた、水平方向のピッチ
    2PH ,垂直方向のピッチPV で水平方向にPH だけオ
    フセットされたオフセットサンプリング構造を有する第
    1の色フィルタと、水平方向のピッチ2PH ,垂直方向
    のピッチ2PVの矩形格子状サンプリング構造を有する
    第2の色フィルタおよび第3の色フィルタとを有する色
    フィルタアレイ。 c.入射した光線を該撮像素子の走査方向に対し時計回
    りまたは反時計回りにθの角度をなす方向で距離Dだけ
    離れた2本の光線に分離する光学部材を有し、撮像光学
    系に設けた光学的ローパスフィルタであって、 0.8PHV /|PHsinθ+PVcosθ|≦D≦ 1.2PHV /|PHsinθ+PVcosθ| 但し 0≦θ≦π/2 の条件をみたす光学的ローパスフィルタ。 d.前記第1の色フィルタ,第2の色フィルタ,第3の
    色フィルタに対応する画素から出力された第1の色信
    号,第2の色信号,第3の色信号にもとづいて、第1の
    色信号のうち第2の色信号の画素と同じ列の画素による
    信号のみを同時化し、第2の色信号との差をとった第1
    の差信号と、第1の色信号のうち第3の色信号の画素と
    同じ列の画素による信号のみを同時化し、第3の色信号
    との差をとった第2の差信号とから前記色情報を形成す
    る第1の色信号形成手段、並びに第1の色信号のうち第
    2の色信号の画素と同じ行の画素による信号のみを同時
    化し、第2の色信号との差をとった第3の差信号と、第
    1の色信号のうち第3の色信号の画素と同じ行の画素に
    よる信号のみを同時化し、第3の色信号との差をとった
    第4の差信号とから前記色情報を形成する第2の色情報
    形成手段を有し、被写体像における前記走査方向または
    これに直交する方向の周波数成分に応じて該第1の色情
    報形成手段と該第2の色情報形成手段とを切り換える色
    情報形成手段。 e.前記第1の差信号または第3の差信号と前記第2の
    差信号または第4の差信号とをそれぞれ定数倍し、これ
    を前記第1の色信号,第2の色信号,第3の色信号のう
    ちの少なくとも1つ以上の信号を合成して得られた信号
    に加算することで前記輝度情報を形成する輝度情報形成
    手段。
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