JP3449866B2 - 軟質樹脂組成物 - Google Patents

軟質樹脂組成物

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JP3449866B2
JP3449866B2 JP21674296A JP21674296A JP3449866B2 JP 3449866 B2 JP3449866 B2 JP 3449866B2 JP 21674296 A JP21674296 A JP 21674296A JP 21674296 A JP21674296 A JP 21674296A JP 3449866 B2 JP3449866 B2 JP 3449866B2
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monomer
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英明 拝野
孝男 干場
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軟質樹脂組成物に関
し、さらに詳しくは、常温で良好な柔軟性を示すと共に
優れた耐候性を有し、従来の軟質樹脂組成物の熱安定性
を大幅に向上させた、射出成形材料、シート、フィルム
等の押出成形材料等の成形材料に最適な軟質樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、代表的な軟質樹脂としては軟質塩
化ビニル、ウレタン樹脂があり、特に軟質塩化ビニルは
デスクマット、チューブ類など広い範囲に用いられてい
る。しかるに、軟質塩化ビニルは、軟質化のために用い
られる多量の可塑剤のブリードによる物性の変化や、再
生処理が難しく焼却の際には毒性ガス等が発生する等の
問題を有し、これに代わるものが広く望まれてきた。
【0003】新規なアクリル系の軟質樹脂組成物も提案
されている(特開平6−248035号公報等)が、こ
れは従来の軟質塩化ビニルに含まれる可塑剤等を全く含
まずに常温で良好な柔軟性、屈曲耐久性を有するため、
より広い分野への展開の可能性を有しているが、熱安定
性が不十分であったために射出成形材料、シート、フィ
ルム等の押出成形材料等の成形材料としては難点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、押出成形、
射出成形等の加熱成形時の熱安定性の良好な軟質樹脂組
成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、より熱安
定性の良好な軟質樹脂組成物に関し鋭意検討した結果、
軟質樹脂に特定のホスファイト化合物を添加することに
より、加熱成形時の熱安定性の改良された軟質樹脂組成
物が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】上記の課題は、本発明すなわち、多段階重
合体100重量部に対して、下記一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 、R2 はそれぞれ炭素数が8
〜18のアルキル基、シクロアルキル基、または炭素数
が1〜10のアルキル置換基を有していてもよいフェニ
ル基を表し、R1 とR2 は同じでも異なっていてもよ
い。)で示されるホスファイト化合物を0.01〜1重
量部含有することを特徴とする軟質樹脂組成物により達
成される。
【0009】但し、多段階重合体は、(A)アルキル基
の炭素数が1〜12である少なくとも1種のアクリル酸
アルキルエステル20〜99.9重量%、アルキル基の
炭素数が1〜8であるメタクリル酸アルキルエステル、
芳香族ビニル化合物、および不飽和ニトリルよりなる群
から選ばれた1種または2種以上の単量体0〜79.9
重量%、多官能架橋性単量体および/または多官能グラ
フト単量体0.1〜10重量%、これらと共重合可能な
他の不飽和単量体0〜30重量%からなる単量体混合物
を重合してなる、重合体のTgが30℃以下である少な
くとも1段階、
【0010】(B)共役ジオレフィン単独、またはそれ
とアルキル基の炭素数が1〜12である少なくとも1種
のアクリル酸アルキルエステルからなる単量体混合物2
0〜100重量%、アルキル基の炭素数が1〜8である
メタクリル酸アルキルエステル、芳香族ビニル化合物、
および不飽和ニトリルよりなる群から選ばれた1種また
は2種以上の単量体0〜80重量%、多官能架橋性単量
体および/または多官能グラフト単量体0〜10重量
%、これらと共重合可能な他の不飽和単量体0〜30重
量%からなる単量体混合物を重合してなる、重合体のT
gが30℃以下である少なくとも1段階、
【0011】(C)アルキル基の炭素数が1〜12であ
る少なくとも1種のアクリル酸アルキルエステル20〜
99重量%、アルキル基の炭素数が1〜8であるメタク
リル酸アルキルエステル、芳香族ビニル化合物、および
不飽和ニトリルよりなる群から選ばれた1種または2種
以上の単量体1〜80重量%、これらと共重合可能な他
の不飽和単量体0〜30重量%からなる単量体混合物を
重合してなる、重合体のTgが−20〜60℃である少
なくとも1段階、の(A)段階の重合体および/または
(B)段階の重合体10〜90重量部と、(C)段階の
重合体90〜10重量部との組合せからなり、かつ最外
層が(C)段階の重合体よりなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる多段階重合体を製造する方法としては公
知の乳化重合法が採用される。乳化重合に使用される乳
化剤の種類と量は、重合系の安定性、目的とする粒子径
等によって選択されるが、アニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤、ノニオン界面活性剤等公知の乳化剤を単
独または2種以上用いることができ、特にアニオン界面
活性剤が好ましく用いられる。乳化重合に使用される重
合開始剤も特に限定されず、パースルフェイト系あるい
はレドックス系の重合開始剤が用いられる。また必要に
応じてアルキルメルカプタン等の連鎖移動剤が用いられ
る。乳化重合において、各段階の単量体、乳化剤、重合
開始剤、連鎖移動剤等は、一括添加法、分割添加法、連
続添加法等の任意の方法により添加される。得られる多
段階重合体の粒子径としては、0.03〜0.5μmで
あることが好ましく、より好ましくは0.05〜0.3
μmである。
【0013】多段階重合体は、通常、乳化重合により得
られる重合体ラテックスを均一に混合した後、析出凝固
させて取出すことができるが、その方法は特に限定され
ず、塩析法、酸析法、噴霧法および凍結法等の方法が採
用可能であり、凍結法が好ましく用いられる。
【0014】本発明に用いる多段階重合体は、多官能架
橋性単量体および/または多官能グラフト単量体0.1
〜10重量%を含む単量体混合物を重合してなる少なく
とも1層の架橋あるいはグラフトした(A)段階の架橋
重合体および/または組成の異なる(B)段階の重合体
と、多官能架橋性単量体および多官能グラフト単量体を
含まない単量体混合物を重合してなる少なくとも1層の
(C)段階の非架橋重合体との組合せからなる多段階重
合体であり、かつ最外層が(C)段階の非架橋重合体で
あることを特徴とし、(A)段階および/または(B)
段階の重合体10〜90重量部と(C)段階の重合体9
0〜10重量部との組合せにより良好な成形性、優れた
柔軟性、屈曲耐久性を与えることができる。(A)段階
および/または(B)段階の重合体が総量の90重量%
を越えると成形性が悪くなり好ましくなく、逆に(C)
段階の重合体が総量の90重量%を越えると自己融着性
が強くなり取扱いが難しくなる。上記の好ましい組合せ
は、(A)段階および/または(B)段階の重合体30
〜85重量部と(C)段階の重合体70〜15重量部で
ある。(A)段階の重合体と(B)段階の重合体とを併
用する場合には任意の割合で用いることができる。
【0015】最外層は(C)段階の重合体であり、最外
層の重合においては、溶融混合性を向上する目的でn−
オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等の
連鎖移動剤を添加することが好ましい。
【0016】多段階重合体における(A)段階の重合体
は、アルキル基の炭素数が1〜12である少なくとも1
種のアクリル酸アルキルエステルからなる単量体20〜
99.9重量%、アルキル基の炭素数が1〜8であるメ
タクリル酸アルキルエステル、芳香族ビニル化合物、お
よび不飽和ニトリルよりなる群から選ばれた1種または
2種以上の単量体0〜79.9重量%、多官能架橋性単
量体および/または多官能グラフト単量体0.1〜10
重量%、これらと共重合可能な他の不飽和単量体0〜3
0重量%からなる単量体混合物を乳化重合してなる重合
体のTgが30℃以下である架橋重合体および/または
グラフト重合体である。
【0017】(A)段階の重合体を構成するアルキル基
の炭素数が1〜12である少なくとも1種のアクリル酸
アルキルエステルからなる単量体の割合は、20〜9
9.9重量%であることが必要であり、好ましくは40
〜90重量%である。上記の単量体の割合が20重量%
未満では柔軟性、屈曲耐久性が低下し好ましくない。多
官能架橋性単量体および/または多官能グラフト単量体
の割合は、0.1〜10重量%であることが必要であ
り、好ましくは0.1〜5重量%である。上記の割合が
0.1重量%未満では架橋などが不十分となり加熱成形
性が悪化し、一方10重量%を越えると屈曲耐久性が低
下して好ましくない。
【0018】(A)段階の重合体単独のTgは30℃以
下であることが必要であり、好ましくは25℃以下、よ
り好ましくは0℃以下である。上記のTgが30℃を越
えると柔軟性、屈曲耐久性が低下し好ましくない。な
お、本発明でいう各重合体のTg(ガラス転移温度)と
は、通常知られているFOXの式:
【0019】
【数1】1/Tg=Σ(ai/Tgi)(i=1,2,
3,・・・) に従い計算により求めたものであり、式中のTgiは各
重合体を構成するi番目の単量体を単独に重合した際に
得られる重合体のガラス転移温度(POLYMER H
ANDBOOK,THIRD EDITION,Wil
ey Interscienceに記載されている値)
を表し、またaiは各重合体を構成するi番目の単量体
単位の重量分率を表す。
【0020】(B)段階の重合体は、共役ジオレフィン
単独、またはそれとアルキル基の炭素数が1〜12であ
る少なくとも1種のアクリル酸アルキルエステルからな
る単量体混合物20〜100重量%、アルキル基の炭素
数が1〜8であるメタクリル酸アルキルエステル、芳香
族ビニル化合物、および不飽和ニトリルからなる群より
選ばれた1種または2種以上の単量体0〜80重量%、
多官能架橋性単量体および/または多官能グラフト単量
体0〜10重量%、これらと共重合可能な他の不飽和単
量体0〜30重量%からなる単量体混合物を乳化重合し
てなる重合体のTgが30℃以下である重合体であり、
架橋重合体、グラフト重合体およびこれらの混合重合体
のいずれかからなる重合体であることが好ましい。
【0021】(B)段階の重合体を構成する共役ジオレ
フィン単独、またはそれとアルキル基の炭素数が1〜1
2である少なくとも1種のアクリル酸アルキルエステル
からなる単量体混合物の割合は20〜100重量%であ
ることが必要であり、好ましくは40〜90重量%であ
る。上記の単量体混合物の割合が20重量%未満では柔
軟性、屈曲耐久性が低下し好ましくない。上記の単量体
混合物において、アクリル酸アルキルエステルの配合割
合は0〜80重量部であることが好ましい。また多官能
架橋性単量体および/または多官能グラフト単量体は0
〜10重量%であり、共役ジオレフィンが(B)段階の
重合体中20重量%以上の場合は多官能架橋性単量体等
が0%でも実質的に架橋するが、共役ジオレフィンが
(B)段階の重合体中20重量%未満の場合には、多官
能架橋性単量体および/または多官能グラフト単量体を
0.1重量%以上添加することが好ましい。(A)段階
の重合体を含まず(B)段階の重合体と(C)段階の重
合体とからなる多段階重合体の場合、架橋が不十分であ
ると加熱成形性が悪化して好ましくない。
【0022】(B)段階の重合体単独のTgは30℃以
下であることが必要であり、好ましくは25℃以下、よ
り好ましくは0℃以下である。上記のTgが30℃を越
えると柔軟性、屈曲耐久性が低下し好ましくない。
(B)段階の重合体は、柔軟性、屈曲耐久性等が特に求
められる場合にその比率を多くすることが好ましいが、
一方、耐候性が求められる場合は存在させなくともよ
い。
【0023】(C)段階の重合体は、アルキル基の炭素
数が1〜12である少なくとも1種のアクリル酸アルキ
ルエステル20〜99重量%、アルキル基の炭素数が1
〜8であるメタクリル酸アルキルエステル、芳香族ビニ
ル化合物、および不飽和ニトリルよりなる群から選ばれ
た1種または2種以上の単量体1〜80重量%、これら
と共重合可能な他の不飽和単量体0〜30重量%からな
る単量体混合物を乳化重合してなる、重合体のTgが−
20〜60℃の非架橋重合体である。
【0024】(C)段階の重合体を構成するアクリル酸
アルキルエステルの割合は、20〜99重量%であるこ
とが必要であり、好ましくは40〜90重量%である。
アクリル酸アルキルエステルの割合が20重量%未満で
は(A)段階および(B)段階の重合体と同様に柔軟
性、屈曲耐久性が低下し好ましくない。
【0025】また(C)段階の重合体単独のTgは−2
0〜60℃であることが必要であり、好ましくは10〜
60℃、より好ましくは20〜60℃である。(C)段
階の重合体単独のTgは、(A)段階および(B)段階
の重合体との組成比率が物性に大きく影響するが、それ
が60℃を越えると柔軟性、屈曲耐久性が低下し、一
方、−20℃以下では重合体ラテックスからの重合体の
取り出しが困難となるので好ましくない。
【0026】多段階重合体中の(A)段階、(B)段階
および(C)段階の各重合体に関して、各層の単量体の
種類、組成比率は同一であっても、異なっていてもよい
が、より良好な透明性を得るためには各重合体間の屈折
率の差が、0.005以下であることが好ましい。ま
お、本発明でいう各重合体の屈折率は、次式により求め
た。
【0027】
【数2】 n=Σ(ai×ni)(i=1,2,3,・・・) [但し、式中のnは各重合体の屈折率を表し、niは各
重合体を構成するi番目の単量体を単独に重合した際に
得られる重合体の屈折率(POLYMER HANDB
OOK,THIRD EDITION,Wiley I
nterscienceに記載されている値)を表し、
またaiは各重合体を構成するi番目の単量体単位の重
量分率を表す。]
【0028】多段階重合体中の(A)段階、(B)段階
および(C)段階の各重合体で用いられるアクリル酸ア
ルキルエステルは、アルキル基の炭素数が1〜12であ
る少なくとも1種であり、例えば、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、アクリル酸ノニル、アクリル酸シクロヘキシル
等が挙げられ、これらのうちでアクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシルが好ま
しく用いられる。
【0029】また、メタクリル酸アルキルエステルとし
ては、アルキル基の炭素数が1〜8であるものが用いら
れ、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸シクロヘキシル等が挙げられ、単独でまた
は2種以上で用いられる。これらのうちでメタクリル酸
メチルが好ましく用いられる。
【0030】共役ジオレフィンとしては、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン等が挙げられ、芳香族ビニル化合物
としてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン等が挙げられ、また不飽和ニトリルとしては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
【0031】これらと共重合可能な他の不飽和単量体と
しては、例えばN−シクロヘキシルマレイミド、N−フ
ェニルマレイミド等のマレイミド化合物;酢酸ビニル、
安息香酸ビニル等のカルボン酸ビニル;アクリル酸ベン
ジル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸ベンジル等
のメタクリル酸エステル等が挙げられる。
【0032】さらに、多官能架橋性単量体としては、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼ
ン等が、また多官能グラフト単量体としては、アリル
(メタ)アクリレート、アリルシナレート等が挙げら
れ、これらは単独でまたは2種以上で用いられる。
【0033】本発明に用いる多段階重合体は、これら各
層ごとの単量体混合物を逐次乳化重合することにより、
重合体ラテックスとして得られる。(A)段階、(B)
段階および(C)段階において、各段階全体での組成比
が上記の比率を満たしていれば、各段階をさらに分割
し、単量体、多官能架橋性単量体、多官能グラフト単量
体等の種類や組成比を変化させることも可能である。
【0034】また本発明に用いるホスファイト化合物
は、下記一般式(1)
【0035】
【化3】
【0036】(式中、R1 、R2 はそれぞれ炭素数が8
〜18のアルキル基、シクロアルキル基、または炭素数
が1〜10のアルキル置換基を有していてもよいフェニ
ル基を表し、R1 とR2 は同じでも異なっていてもよ
い。)で表されるペンタエリスリトール基を含有するホ
スファイト化合物であって、例えば、ビス(トリデシ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリ
ルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニル
フェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト、ノニルフェニルトリデシルペンタエリスリトール
ジホスファイト等が挙げられる。これらのホスファイト
化合物は単独でまたは2種以上で用いられる。
【0037】その使用量は、前記多段階重合体100重
量部に対して、0.01〜1重量部であることが必要で
あり、好ましくは0.05〜0.5重量部である。使用
量が0.01重量部未満では、高温での加熱着色や流動
性の変化を防止する効果が不十分であり、一方、それが
1重量部を越えると樹脂の成形性が悪化し射出成形時に
シルバーストリークなどの欠点が発生しやすくなるので
好ましくない。なお、本発明の課題解決に支障を与えな
い範囲で、必要に応じ、一般式(1)で示される以外の
ホスファイト化合物を添加することもは差支えない。
【0038】上記ホスファイト化合物の添加方法として
は、重合時に単量体に溶解して添加する方法、ペレット
化あるいはシート化等する場合において押出機などで添
加混合する方法等が挙げられるが、これらに限定されな
い。本発明の軟質樹脂組成物には、メタクリル系樹脂に
通常用いられる紫外線吸収剤、滑剤、染顔料等を、本発
明の目的を損なわない範囲で必要に応じて添加すること
ができる。
【0039】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
使用する単量体名としては下記()内の略称を用いるこ
とがある。 ・メタクリル酸メチル(MMA) ・アクリル酸ブチル(BA) ・スチレン(St) ・メタクリル酸アリル(ALMA) ・n−オクチルメルカプタン(n−OM)
【0040】また実施例中の組成物の物性評価は下記の
方法に従い測定した。 (溶融粘度)実施例で得られた多段階重合体の粉体20
gに、所定のホスファイト化合物等0.1gを加え、1
50℃で3分間ロールで加熱混練して軟質樹脂組成物を
得る。得られた軟質樹脂組成物から3gサンプリング
し、測定機器(島津製作所製、SHIMADZU FL
OWTESTER CFT−500)を用いて溶融粘度
を測定した。その際、プレヒートタイムの設定を10分
間に設定し、加熱滞留時間とした。溶融粘度の測定は、
径1mm×長さ2mmのダイを用い、50kg荷重で測
定した。
【0041】実施例1 5リットルの還流冷却管付き重合槽に、蒸留水3000
g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1g、炭酸
ナトリウム0.1gを加え、窒素雰囲気下で攪拌しなが
ら70℃に昇温後、BA340g、St60g、ALM
A6gからなる単量体混合物を仕込み、10分後に過硫
酸カリウム0.4gを投入した。発熱ピークから15分
経過した後、過硫酸カリウム1gを投入し、BA850
g、St150g、ALMA15gからなる単量体混合
物を60分間かけて連続添加し、次いで80℃に昇温し
60分間保持し、(A)段階の重合体を形成させた。続
いて、過硫酸カリウム0.6gを投入してから、MMA
450g、BA150g、n−OM1.8gからなる単
量体混合物を40分間かけて連続添加し、添加終了後6
0分間保持して(C)段階の重合体を形成させ、(A)
段階の重合体を内層、(C)段階の重合体を外層とする
多段階重合体ラテックスを得た。FOXの式から、
(A)段階の重合体のTgは−40℃、(C)段階の重
合体のTgは47℃である。また、各層の屈折率は
(A)段階の重合体は1.484、(C)段階の重合体
は1.483であり、各層の屈折率の差は0.001で
あった。
【0042】得られたラテックスを電子顕微鏡撮影によ
り粒子径を測定したところ0.13μmであり、粒子径
の差異はほとんど見られなかった。得られたラテックス
をステンレス製容器に入れ、冷凍庫中、−30℃温度下
で凍結させた。凍結したラテックスを30℃で融解させ
た後、濾別して多段階重合体を分離した。さらに水洗脱
水を3回繰り返した後、30℃で10時間乾燥し、パウ
ダー状の多段階重合体を得た。乾燥後、得られた多段階
重合体20gにビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1gを添
加し、加熱ロールで150℃で3分間混練して軟質樹脂
組成物を作成し、250℃、10分滞留後、溶融粘度の
測定を行ったところ、812ポイズであった。
【0043】実施例2 用いる添加剤をノニルフェニルトリデシルペンタエリス
リトールジホスファイトとした以外は実施例1と同様に
サンプルを作成し溶融粘度の測定を行ったところ、76
1ポイズであった。
【0044】実施例3 用いる添加剤をジステアリルペンタエリスリトールジホ
スファイトとした以外は実施例1と同様にサンプルを作
成し溶融粘度の測定を行ったところ、806ポイズであ
った。
【0045】比較例1 用いる添加剤をオクタデシル−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートとし
た以外は実施例1と同様にサンプルを作成し溶融粘度の
測定を行ったところ、4641ポイズであった。実施例
1〜3と比較して流動性が悪化していることが分る。
【0046】比較例2 用いる添加剤をトリス(ノニルフェニル)ホスファイト
とした以外は実施例1と同様にサンプルを作成し溶融粘
度の測定を行ったところ、2537ポイズであった。実
施例1〜3と比較して流動性が悪化していることが分
る。
【0047】比較例3 用いる添加剤をトリフェニルホスファイトとした以外は
実施例1と同様にサンプルを作成し溶融粘度の測定を行
ったところ2958ポイズであった。実施例1〜3と比
較して流動性が悪化していることが分る。
【0048】実施例4 5リットルの耐圧重合槽に、蒸留水3000g、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム1g、炭酸ナトリウム
0.1g、過硫酸カリウム0.8gと、イソプレン48
0g、BA320gからなる単量体混合物を投入した。
重合槽を密閉後、充分に重合槽内を窒素置換し、攪拌し
ながら80℃に昇温し、5時間保持して(B)段階の重
合体を形成させた。続いて、得られたラテックスを5リ
ットル還流冷却管付き重合槽に移し、窒素雰囲気下、8
0℃で攪拌しながら過硫酸カリウム0.8gを投入して
から、BA680g、St120g、ALMA16gか
らなる単量体混合物を60分間かけて連続添加し、添加
終了後60分間保持して(A)段階の重合体を形成させ
た。続いて、過硫酸カリウム0.4gを投入してから、
MMA300g、BA100g、n−OM1.2gから
なる単量体混合物を30分間かけて連続添加し、添加終
了後60分間保持して(C)段階の重合体を形成させ、
(B)段階の重合体を内層、(A)段階の重合体を中間
層、(C)段階の重合体を外層とする多段階重合体ラテ
ックスを得た。
【0049】FOXの式から、(B)段階の重合体のT
gは−61℃、(A)段階の重合体のTgは−40℃、
(C)段階の重合体のTgは47℃である。また、各層
の屈折率は(B)段階の重合体は1.484、(A)段
階の重合体は1.484、(C)段階の重合体は1.4
83であり、各層の屈折率の差は0.001である。得
られたラテックスを電子顕微鏡撮影により粒子径を測定
したところ0.16μmであり、粒子径の差異はほとん
ど見られなかった。得られたラテックスは、実施例1と
同様に凍結法により処理しパウダー状の多段階重合体を
得た。実施例1と同様に、得られた多段階重合体20g
にビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト0.1gを添加し、軟質樹脂
組成物を作成した後、250℃、10分滞留後、溶融粘
度の測定を行ったところ、1022ポイズであった。
【0050】実施例5 用いる添加剤をノニルフェニルトリデシルペンタエリス
リトールジホスファイトとした以外は実施例4と同様に
サンプルを作成し溶融粘度の測定を行ったところ、11
05ポイズであった。
【0051】実施例6用いる添加剤をジステアリルペン
タエリスリトールジホスファイトとした以外は実施例4
と同様にサンプルを作成し溶融粘度の測定を行ったとこ
ろ、1090ポイズであった。
【0052】比較例4 添加剤を全く用いず、実施例1で作成した多段階重合体
のみでサンプルを作成し溶融粘度の測定を行ったとこ
ろ、5281ポイズであった。添加剤が含まれていない
ために流動性が大きく悪化していることが分る。
【0053】比較例5 比較例4と同様に添加剤を全く用いず、実施例1で作成
した多段階重合体パウダーをロール混練せずにそのまま
用いて、滞留時間を2分間として溶融粘度の測定を行っ
たところ986ポイズであった。添加剤が含まれていな
くても流動性はそれほど悪化していないことから、流動
性の悪化はロール混練や長時間の加熱滞留による影響で
あることが分る。
【0054】比較例6 用いる添加剤をオクタデシル−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートとし
た以外は実施例4と同様にサンプルを作成し溶融粘度の
測定を行ったところ、6972ポイズであった。実施例
4〜6と比較して流動性が悪化していることが分る。
【0055】比較例7 用いる添加剤をトリス(ノニルフェニル)ホスファイト
とした以外は実施例4と同様にサンプルを作成し溶融粘
度の測定を行ったところ、4003ポイズであった。実
施例4〜6と比較して流動性が悪化していることが分
る。
【0056】比較例8 用いる添加剤をトリフェニルホスファイトとした以外は
実施例4と同様にサンプルを作成し溶融粘度の測定を行
ったところ、4166ポイズであった。実施例4〜6と
比較して流動性が悪化していることが分る。
【0057】比較例9 添加剤を全く用いず、実施例4で作成した多段階重合体
のみでサンプルを作成し溶融粘度の測定を行ったとこ
ろ、7449ポイズであった。添加剤が含まれていない
ために流動性が大きく悪化していることが分る。
【0058】比較例10 比較例4と同様に添加剤を全く用いず、実施例4で作成
した多段階重合体パウダーをロール混練せずにそのまま
用いて、滞留時間を2分間として溶融粘度の測定を行っ
たところ、1301ポイズであった。添加剤が含まれて
いなくても流動性はそれほど悪化していないことから、
流動性の悪化はロール混練や長時間の加熱滞留による影
響であることが分る。
【0059】実施例7 実施例1により得られた多段階重合体の粉体2000g
に、実施例1で用いたホスファイト化合物10gを加
え、ペレット押出機(VSK型40m/mベント式押出
機:中央機械製作所製)にて220℃でペレット化し、
得られたペレットを用いて220℃で射出成形機(N7
0A型射出成形機:日本製鋼所製)にて130×70×
3.2mmの平板を作成した。得られた平板について目
視評価したところ、その表面性、着色について全く問題
がなく、優れたものであった。
【0060】比較例11 比較例1により得られた多段階重合体の粉体2000g
に、比較例1で用いた添加剤10gを加え、参考例と同
様にして平板を作成した。得られた平板について目視評
価したところ、その表面性が不良であった。
【0061】
【発明の効果】本発明の軟質樹脂組成物は、加熱成形時
の劣化が少ないため、表面性および透明性に優れた複雑
多様な軟質樹脂成形加工品を容易に製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−248035(JP,A) 特開 平5−214039(JP,A) 特開 平3−197547(JP,A) 特開 平6−179823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 51/00 - 51/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段階重合体100重量部に対して、下
    記一般式(1) 【化1】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ炭素数が8〜18のアル
    キル基、シクロアルキル基、または炭素数が1〜10の
    アルキル置換基を有していてもよいフェニル基を表し、
    1 とR2 は同じでも異なっていてもよい。)で示され
    るホスファイト化合物を0.01〜1重量部含有するこ
    とを特徴とする軟質樹脂組成物。但し、多段階重合体
    は、(A)アルキル基の炭素数が1〜12である少なく
    とも1種のアクリル酸アルキルエステル20〜99.9
    重量%、アルキル基の炭素数が1〜8であるメタクリル
    酸アルキルエステル、芳香族ビニル化合物、および不飽
    和ニトリルよりなる群から選ばれた1種または2種以上
    の単量体0〜79.9重量%、多官能架橋性単量体およ
    び/または多官能グラフト単量体0.1〜10重量%、
    これらと共重合可能な他の不飽和単量体0〜30重量%
    からなる単量体混合物を重合してなる、重合体のTgが
    30℃以下である少なくとも1段階、(B)共役ジオレ
    フィン単独、またはそれとアルキル基の炭素数が1〜1
    2である少なくとも1種のアクリル酸アルキルエステル
    からなる単量体混合物20〜100重量%、アルキル基
    の炭素数が1〜8であるメタクリル酸アルキルエステ
    ル、芳香族ビニル化合物、および不飽和ニトリルよりな
    る群から選ばれた1種または2種以上の単量体0〜80
    重量%、多官能架橋性単量体および/または多官能グラ
    フト単量体0〜10重量%、これらと共重合可能な他の
    不飽和単量体0〜30重量%からなる単量体混合物を重
    合してなる、重合体のTgが30℃以下である少なくと
    も1段階、(C)アルキル基の炭素数が1〜12である
    少なくとも1種のアクリル酸アルキルエステル20〜9
    9重量%、アルキル基の炭素数が1〜8であるメタクリ
    ル酸アルキルエステル、芳香族ビニル化合物、および不
    飽和ニトリルよりなる群から選ばれた1種または2種以
    上の単量体1〜80重量%、これらと共重合可能な他の
    不飽和単量体0〜30重量%からなる単量体混合物を重
    合してなる、重合体のTgが−20〜60℃である少な
    くとも1段階、の(A)段階の重合体および/または
    (B)段階の重合体10〜90重量部と、(C)段階の
    重合体90〜10重量部との組合せからなり、かつ最外
    層が(C)段階の重合体よりなる。
  2. 【請求項2】 多段階重合体の(A)段階および(B)
    段階の重合体が、架橋重合体および/またはグラフト重
    合体である請求項1記載の軟質樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 多段階重合体の(A)段階および(B)
    段階の重合体のTgが25℃以下であり、(C)段階の
    重合体のTgが10〜60℃である請求項1または2記
    載の軟質樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 多段階重合体の(A)段階、(B)段階
    および(C)段階の重合体間の屈折率の差が0.005
    以下である請求項1〜3記載の軟質樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 多段階重合体の粒子径が0.03〜0.
    5μmである請求項1〜4記載の軟質樹脂組成物。
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