JP3449652B2 - 研削盤の研削液供給装置 - Google Patents
研削盤の研削液供給装置Info
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Description
しても砥石の冷却を続行可能にした研削盤の研削液供給
装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】CBN(立方晶窒化硼素)等の超硬質砥
粒砥石を用いた研削盤において、工作物の研削加工中に
停電が発生した場合、工作物を回転している主軸は工作
物の慣性質量が小さいため比較的早期に停止するが、慣
性質量の大きい砥石は惰性によって回転を続け、砥石に
大きな負荷がかかり無理な研削を行うことになる。この
時、電動モータによって駆動されている研削液ポンプも
停止するため、砥石への研削液の供給が停止される。こ
れにより、砥石が発熱して焼き付き等を起こし、高温に
弱い高価なCBN砥石を損傷することがある。 【0003】このような停電時に砥石の損傷等を防止す
るために、停電時にアキュームレータのエア圧をシリン
ダ装置に供給し、ラック・ピニオン機構とラチェット機
構とからなる砥石台の送りねじの逆転装置を作動して砥
石台を強制的に後退移動させ、砥石とワークの接触を切
り離すようにした切り込み台(砥石台)の緊急後退装置
が特開平5−177491号で提供されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記の切り込み台(砥
石台)の緊急後退装置は停電時に即座に砥石とワークと
の接触が切り離され、砥石やワークの損傷を未然に防ぐ
ことができる安全性の利点がある。しかしながら、後退
動作を行うために、アキュームレータのエア圧を使用し
てモータ制御からシリンダ推力に切り換えているので、
モータ軸との係合を外すための機構が必要であり、構成
が複雑であると共に、砥石台を移動させるには大きな動
力を必要とし、その結果、高価な装置となる。 【0005】本発明の目的は、既設の研削液(クーラン
ト)供給装置を利用して、停電時においても他の冷却液
で砥石が惰性回転を停止するまで冷却動作を続行し、砥
石の焼き付き等の損傷を防止することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の特徴とする構成は、砥石の近傍に設置した
研削液ノズルと、前記研削液ノズルに研削液供給配管を
介して研削液を供給する電動モータ駆動のポンプと、前
記研削液供給配管に配置され研削液供給配管を開閉制御
する研削液用電磁弁とからなる研削液供給手段を備えた
研削盤において、前記研削液ノズルと水道源とを水道水
供給配管で接続し、この水道水供給配管に水道水用電磁
弁を設け、研削加工中における停電時に一定時間前記水
道水用電磁弁をバッテリー電源によって開口制御するコ
ントローラを備えたものである。 【0007】 【作用】上記の構成により、停電時には即座に研削液か
ら水道水の供給に切り換え、惰性によって回転している
砥石の冷却を継続維持し、砥石の焼き付き等の損傷を防
止する。 【0008】 【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、1は研削盤のベッドであり、2は前
記ベッド1上に送り移動可能に設けられたスライドテー
ブルである。このスライドテーブル2上には主軸台3と
図示省略している心押台とが設置され、この主軸台3と
心押台とに渡って工作物Wが回転可能に支持され、主軸
4によって回転駆動される。 【0009】前記ベッド1上には砥石台5が位置検出器
8aを備えた砥石台送りモータ8によって前記工作物W
に対し進退送り移動可能に載置されている。この砥石台
5には砥石駆動モータ7によって回転駆動するCBN等
の超硬質砥粒による砥石6が軸承されている。 【0010】また、砥石台5には砥石6を覆う砥石カバ
ー9が固設されており、この砥石カバー9に砥石6の前
面に研削液(クーラント)を供給する研削液ノズル10
が設けられている。 【0011】前記研削液ノズル10は、ポンプ駆動モー
タ12によって駆動され、研削液タンク11から研削液
を吸い上げるポンプ13と研削液供給配管14で接続さ
れている。この研削液供給配管14には研削液供給配管
14を開閉制御する研削液用電磁弁15が配置されてい
る。この研削液用電磁弁15は、後述するシーケンスコ
ントローラ20によって通常では開口側に切り換えられ
ており、停電時には閉止側に切り換えられる。 【0012】前記研削液ノズル10にはまた、水道源1
6が水道水供給配管17で接続され、この水道水供給配
管17には後述するバッテリー23の電源によって開閉
制御する水道水用電磁弁18が設けられている。この前
記水道水用電磁弁18は、後述するシーケンスコントロ
ーラ20によって通常では閉止側に切り換えられてお
り、停電時には開口側に切り換えられる。 【0013】前記シーケンスコントローラ20は図2で
示すように、電源(工場電源)と接続した研削液吐出回
路21と、停電検出回路22と、バッテリー23と、前
記停電検出回路22並びにバッテリー23と接続した水
道水吐出回路24とによって構成されている。尚、前記
バッテリー23は通常では蓄電し、電源(工場電源)の
断で放電するものである。 【0014】前記研削液吐出回路21はポンプ駆動モー
タ12と研削液用電磁弁15に接続され、水道水吐出回
路24は水道水用電磁弁18に接続されている。この水
道水吐出回路24は停電時から慣性回転する砥石6が回
転を停止するまでの一定時間前記水道水電磁弁18をバ
ッテリー23によって開口制御するタイマを有してい
る。 【0015】前記シーケンスコントローラ20は数値制
御装置19と接続され、また、前記砥石台送りモータ8
に備えられている位置検出器8aは数値制御装置19に
接続されている。 【0016】本発明は上記の通りの構成であるから、通
常は砥石台5が前進送り移動して工作物Wの加工開始前
に位置したときに、これを砥石台送りモータ8に備えら
れている位置検出器8aによって検出し、数値制御装置
19及びシーケンスコントローラ20を介して研削液用
電磁弁15を開口作動する。 【0017】これにより、研削液タンク11から研削液
を吸い上げるポンプ13より研削液を研削液供給配管1
4を介して研削液ノズル10に圧送し、研削液ノズル1
0より砥石6に供給する。 【0018】また、研削加工の完了後に砥石台5が後退
移動を開始した時点で研削液用電磁弁15は閉止作動し
て砥石6への研削液の供給を停止する。 【0019】上記電源(工場電源)に異常がない通常の
場合、水道水電磁弁18は閉止されており、バッテリー
23は電源(工場電源)からの電流を蓄電している。 【0020】そこで、砥石台5が前進している研削加工
中において、図3で示すように、電源(工場電源)が何
等かの理由によってOFFして停電Sした場合、ポンプ
駆動モータ12が停止すると共に、開口作動していた研
削液用電磁弁15への通電がOFFして閉止側に切り換
えられ、研削液の供給が停止する。 【0021】一方、シーケンスコントローラ20は、研
削加工中に停電が発生すると、停電検出回路22によっ
て停電Sを検出し、水道水吐出回路24によりバッテリ
ー23の電源より水道水電磁弁18に通電して水道水電
磁弁18を開口作動すると共に、タイマによって水道水
電磁弁18の開口時間Tをセットする。 【0022】この水道水電磁弁18の開口時間Tは、各
種大きさの砥石の慣性質量によって異なるが、停電によ
り砥石駆動モータ7への通電が断たれた時点から惰性に
よる回転が停止するまでの時間であり、この時間は予め
実験的に求められるものであり、また、工作物Wに接触
している研削加工中では砥石6には負荷がかかっている
ため、その時間は短時間である。 【0023】この水道水電磁弁18が開口する一定時間
Tの間に水道源16から水道水が水道水供給配管17及
び研削液ノズル10を介して砥石6に供給され、停電に
よって供給が停止した研削液に代えて水道水により砥石
6を冷却して砥石の焼き付き等の損傷を防止する。 【0024】 【発明の効果】以上述べたように本発明によると、ポン
プによって研削液を砥石に供給する研削液ノズルと水道
源とを水道水供給配管で接続し、この水道水供給配管に
水道水用電磁弁を設け、研削加工中における停電時に一
定時間前記水道水用電磁弁をバッテリー電源によって開
口制御するコントローラを備えた構成であるから、停電
時には即座に研削液から水道水の供給に切り換え、惰性
によって回転している砥石の冷却を継続維持し、砥石の
焼き付き等の損傷を防止する。 【0025】また、工場内には水道源が各所に設備され
ており、これを利用し、かつ既設の研削液(クーラン
ト)供給装置を利用することにより、安価な設備費用で
本発明装置が実現できる。
弁とのON,OFF線図 【符号の説明】 5 砥石台 6 砥石 10 研削液ノズル 12 ポンプ駆動モータ 13 ポンプ 14 研削液供給配管 15 研削液用電磁弁 16 水道源 17 水道水供給配管 18 水道水用電磁弁 20 シーケンスコントローラ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 砥石の近傍に設置した研削液ノズルと、
前記研削液ノズルに研削液供給配管を介して研削液を供
給する電動モータ駆動のポンプと、前記研削液供給配管
に配置され研削液供給配管を開閉制御する研削液用電磁
弁とからなる研削液供給手段を備えた研削盤において、
前記研削液ノズルと水道源とを水道水供給配管で接続
し、この水道水供給配管に水道水用電磁弁を設け、研削
加工中における停電時に一定時間前記水道水用電磁弁を
バッテリー電源によって開口制御するコントローラを備
えたことを特徴とする研削盤の研削液供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24683794A JP3449652B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 研削盤の研削液供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24683794A JP3449652B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 研削盤の研削液供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0885057A JPH0885057A (ja) | 1996-04-02 |
JP3449652B2 true JP3449652B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=17154439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24683794A Expired - Fee Related JP3449652B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 研削盤の研削液供給装置 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN114083395B (zh) * | 2021-11-23 | 2022-11-08 | 安徽日威数控重机有限公司 | 一种球笼弧形沟道磨床用随动式冷却装置 |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP24683794A patent/JP3449652B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0885057A (ja) | 1996-04-02 |
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