JP3449637B2 - 磁気記録媒体及びその製造方法並びに磁気記録媒体の評価方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法並びに磁気記録媒体の評価方法

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JP3449637B2 JP33642593A JP33642593A JP3449637B2 JP 3449637 B2 JP3449637 B2 JP 3449637B2 JP 33642593 A JP33642593 A JP 33642593A JP 33642593 A JP33642593 A JP 33642593A JP 3449637 B2 JP3449637 B2 JP 3449637B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録装置において
使用される、例えば、ハードディスク、フレキシブルデ
ィスク、磁気テープ等の磁気記録媒体及びその製造方法
並びに磁気記録媒体の評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置では、装置が起動さ
れて後ヘッドスライダーがディスク上に徐々に浮上して
いく、CSS(Contact Start Stop)方式を主に採用し
ており、近年における高記録密度化の要求から、スライ
ダーの浮上高さは益々低下する傾向にある。このCSS
方式は、その原理上、ヘッドスライダー、ディスクの両
者が間欠的或いは完全接触摺動することを回避できない
ため、そこから派生する様々なトライボロジー現象が、
装置の信頼性を著しく損ねているのが現状である。その
中でも特に憂慮すべき問題として、ヘッドスライダー/
ディスク間(HeadDisk Interface 、以下HDIと記
す)における接触摺動状態下で発生する摩擦力が、ディ
スク側に機械的な摩耗損傷を与え、磁性層自体をも破壊
してしまう“ヘッドクラッシュ現象”が挙げられる。こ
のトライボロジー問題の発生を抑制するために、従来よ
り次のような工夫が磁気記録媒体に対して施されてき
た。
【0003】すなわち、例えば特開平4−109427
号公報に記載された磁気記録媒体では、非磁性基板上に
下地層、中間層、磁性層を積層した後、磁性層上に金属
酸化物、窒化物等から成る保護層をオーバーコートし
て、磁性層自体がヘッドスライダーと直接摺動すること
を防止し、媒体の耐摩耗性、耐腐食性を向上させてい
る。さらに、媒体の耐摩耗性をより一層向上させるた
め、上記保護層上にフロロカーボン系或はハイドロカー
ボン系化合物などの潤滑剤を塗布して潤滑を形成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術の磁気記録媒体においては、HDIでの滑性をよく
するために、磁気記録媒体の最表面上に潤滑剤を塗布し
ているが、特にその両末端に極性基を有する化合物から
なる潤滑剤を塗布した磁気記録媒体では、その潤滑剤塗
布量がHDIでのトライボロジー特性を著しく左右する
という問題があった。すなわち、潤滑剤塗布量が十分で
ない場合は、HDIにおいてヘッドスライダーおよび磁
気記録媒体上に設けられた保護層の一部が直接的に接触
し摺動するため、媒体もしくはヘッドスライダー側の損
傷が誘発され易くなり、一方、潤滑剤塗布量が多過ぎる
場合にはヘッドスライダーと媒体とが吸着(以下、ステ
ィクションと記す)を起し、ディスク回転スピンドルの
回転自体を困難にしてしまい、HDIでの滑性を良好に
するという潤滑剤の機能を損ねてしまうという問題が提
起されてきた。
【0005】この潤滑剤塗布量の違いは、潤滑剤の保護
膜上での存在状態を左右する直接的な要因となり、それ
がHDIでの潤滑特性の善し悪しを決定しているものと
推測される。従来においては、保護膜上での潤滑剤の存
在量を、例えばTribology and Mechanics of Magnetic
Storage Systems, Vol.5, SP-25,STLE, 1988, P55 〜61
或いはIEEE Trans. Magn., Vol.26, No.5 Sept., 1990,
P2688〜2690に記載されているように、エリプソメータ
ならびにフーリエ変換赤外線分光光度計(FT−IR)
などにより、その潤滑剤が均一な膜状に存在していると
言う仮定のもとで、ある一定の測定領域における“平均
膜厚”として定義していた。しかしながら、これらの測
定装置における分析領域は、潤滑剤分子に比べてもかな
り大きく、かつ従来の平均膜厚評価手法では、その領域
での平均化された膜厚としての情報しか得られないた
め、HDIでのトライボロジー現象を把握するための評
価パラメータとしては不十分であった、そのため、“平
均膜厚”という評価手法で潤滑剤塗布量が管理されてい
る磁気記録媒体では、HDIでの潤滑特性の変動が著し
く、結果的にCSS耐久性が大幅にばらつき、同じ品質
の磁気記録媒体を供給しにくいという問題があった。
【0006】また、例えば特開平4−168622号公
報に記載されているように、潤滑剤塗布前に保護層表面
にレーザ光照射そしてプラズマ照射し、潤滑剤の濡れ性
のよい領域、悪い領域を形成した後、潤滑剤をボール状
に存在させることにより良好な摺動特性を得る方法が既
に開示されているが、本方法では潤滑剤の存在状態を制
御するために予め保護層表面処理工程が必要であると共
に、安定した滑性を得るためにはレーザ光およびプラズ
マの照射量、照射時間などの処理条件を最適化しなけれ
ばならないという工程上の問題があった。また前記表面
処理に付随し、ボール状潤滑剤の存在状態、すなわち保
護層表面の被覆率、そしてボール高さなどが大幅にバラ
ツイてしまうため、これらの因子を定量的に規定しない
限りは安定した耐摺動特性を有する磁気記録媒体を供給
できないと言う問題が存在していた。
【0007】本発明は、上述した従来技術の問題点を鑑
みてなされたものであり、磁気記録装置を構成する磁気
記録媒体の最表面に塗布されている潤滑剤の保護層上で
の存在状態を定量的に評価し、その存在状態を制御する
ことにより、媒体表面の滑性を良好にした磁気記録媒
体およびその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】また本発明は、磁気記録媒体の表面の滑性
を評価する方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の磁気記録媒体は、非磁性基板上に、磁性層、保護層
が形成され、該保護層の上に潤滑剤が島状に点在した潤
滑層が形成された磁気記録媒体であって、前記潤滑剤が
両末端に極性基を有する化合物またはPFPE(パーフ
ルオロポリエーテル)からなり、前記潤滑剤が前記保護
層表面を被覆する割合(表面被覆率β)が0.55〜
0.985であり、かつ前記潤滑層における潤滑剤の平
均高さ(tc)が、潤滑剤を構成する元素から放出され
た光電子の潤滑剤中での減衰長さの0.4倍以上である
ことを特徴とする。
【0010】また本発明の磁気記録媒体の製造方法は、
非磁性基板上に磁性層、保護層を順次形成した後、保護
層表面を洗浄し、加熱した後に、保護層上に両末端に極
性基を有する化合物またはPFPE(パーフルオロポリ
エーテル)からなる潤滑剤が島状に点在した潤滑層を形
成することを特徴とする。
【0011】また本発明の磁気記録媒体の評価方法は、
潤滑剤の存在状態による潤滑特性の評価を、前記潤滑剤
が保護層表面を被覆する割合(表面被覆率β)および前
記潤滑剤の平均高さ(tc )を求めることにより行なう
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の磁気記録媒体によれば、保護層上での
潤滑剤の表面被覆率(β)を0.55〜0.985の範
囲とし、かつ潤滑剤の平均高さ(tc )を潤滑剤を構成
する元素の潤滑剤中での減衰長さの0.4倍以上とする
ことにより、ヘッドスライダーと保護層の直接的な接触
摺動を緩和でき、また余剰の潤滑剤分子が媒体上に存在
しないため、HDIでのスティクションが発生し難く、
良好な潤滑効果を得ることが可能となる。なお、上記潤
滑剤の表面被覆率βが0.55より低くなると、ヘッド
スライダーと保護層の接触頻度が高くなることから媒体
側の摩耗損傷が著しくなり、また0.985を越えると
スティクションが顕著になってくるため、磁気記録装置
に設けられているディスク回転スピンドルの起動が困難
になってしまうという問題が生じる。
【0013】また同様に、潤滑剤の平均高さ(tc )を
潤滑剤を構成する元素の潤滑剤中での減衰長さの0.4
倍より小さくすると、ヘッドスライダーと保護層の直接
的な接触頻度が高くなり、媒体側の表面摩耗損傷が著し
くなるという問題が発生する。
【0014】上記のような、すぐれた潤滑効果を有する
本発明の磁気記録媒体は、非磁性基板上に磁性層、保護
層を順次形成した後、保護層表面を洗浄し、加熱した後
に、保護層上に潤滑剤が島状に点在した潤滑層を形成す
ることを特徴とする、本発明の磁気記録媒体の製造方法
により得ることができる。本発明の磁気記録媒体の製造
方法において潤滑特性に優れた磁気記録媒体が得られる
のは、保護層表面を洗浄し、加熱することにより、保護
層上の不要な付着物の存在を低減させ、かつ加熱処理に
より保護膜上に付着する水分を蒸発させ、その存在量を
少なくすることができるからである。
【0015】また本発明の磁気記録媒体の評価方法によ
れば、潤滑特性の評価を、潤滑剤が保護層表面を被覆す
る割合(β)及び潤滑剤の平均高さ(tc )を求めるこ
とにより行うので、保護層上における潤滑剤の存在状態
を定量的に、的確に捉えることができ、高精度の評価を
行うことが可能である。
【0016】
【実施例】まず本発明の磁気記録媒体の製造例を実施例
により説明した後、次に従来より行われてきたX線光電
子分光法(XPS)による潤滑剤の“平均膜厚”につき
その算出手法を簡単に整理し、続いて本発明の磁気記録
媒体の評価方法における保護層上での潤滑剤の表面被覆
率(β)の測定、および潤滑剤の平均高さ(tc )の測
定につき詳述する。
【0017】実施例1 本実施例で使用した磁気記録媒体(ハードディスク)
は、各々下記のように作製している。
【0018】すなわち、図1に示すように直径65mm
のガラス基板1を最大高さ粗さが2nm以下になるよう
に鏡面研磨仕上げした後、そのガラス基板1を洗浄器内
において、純水および純度99.9%以上のイソプロピ
ルアルコール(IPA)中で各々5分間超音波洗浄し、
ガラス基板表面上の付着物を取り除いた後、IPA蒸気
内に1.5分間放置し、乾燥させた。その後、ラッピン
グテープにより同心円状のメカニカルテクスチャー2を
ガラス基板1に施した、その際、ダイヤモンド砥粒タイ
プ(D#8000、平均砥粒径:1μm)のラッピング
テープを使用し、テクスチャリング装置に取り付けたガ
ラス基板1の回転速度を200rpm、テープ送り速度
を50cm/min、テープ圧力を1.0kgf/cm
2 に設定して、テクスチャー加工を行った。本テクスチ
ャリングによって作製した表面凹凸は、RMS(自乗平
均粗さ)で5nmであった。そしてメカニカルテクスチ
ャー2が施されたガラス基板上に、下地層3として、C
rを100nm、下地層3上に、磁性層4として、Co
NiCrを50nm積層し、磁性層4上に保護層5とし
て、ジルコニアを20nmスパッタリングにより積層し
た。この際、下地層3、磁性層4のスパッタリング条件
は同一とし、雰囲気ガスに純度99.9%のアルゴンガ
スを使用し、ガス圧:5mTorr(ガス流量、Ar:
10SCCM)、投入電力:100W、背圧:10-7
orr、基板加熱なしの条件であった。
【0019】また、保護層5はスパッタリングターゲッ
トとして、ZrO2 −Y2 3 (3mol%)を使用
し、雰囲気ガスに純度99.9%のアルゴンガスと酸素
ガスを使用し、ガス圧:5mTorr(ガス流量、A
r:10SCCM、O2 :5SCCM)、投入電力:1
00W、背圧:10-7Torr、基板加熱なしの条件で
成膜を行った。
【0020】そして、保護層5までの成膜を終了したデ
ィスクサンプルを洗浄器内において、純度99.9%以
上のイソプロピルアルコール(IPA)中で10分間超
音波洗浄し、ディスク表面上の付着物を取り除いた後、
乾燥させた。そして、洗浄後のディスクサンプルを洗浄
器より取り出した後、クリーンエアオーブン内において
100℃で30分間加熱し、その後22℃、42%RH
の環境下で、ディッピング法により、保護層5上に潤滑
剤6を塗布した。その際、まず潤滑剤に両末端に極性基
としてピペロニル基を有するPFPE(Fomblin
製AM2001、平均分子量:2200)、そしてその
溶媒にHCFC(旭ガラス製AK−225)を使用し、
潤滑剤濃度が0.01vol%(溶媒中に、潤滑剤を混
入した時点での濃度)となる潤滑剤希釈溶液を作製し
た。同潤滑剤希釈溶液は、溶媒中に潤滑剤を混入後、2
2℃の液温に保持し、テフロン製撹拌棒で3分間撹拌
後、3分間放置したものを使用している。そして、3分
間の撹拌、3分間の放置を終えた潤滑剤希釈液中にディ
スクサンプルを1分間浸漬した後、1.4mm/sの引
き上げスピードで、徐々に潤滑剤希釈液から引き上げ、
潤滑剤を保護層6上に塗布した。そして、潤滑剤6が塗
布されたディスクサンプルを、直ちに60℃で10分間
加熱した後、本実施例の磁気記録媒体を得た。
【0021】実施例2〜45 表1に示すように潤滑剤希釈液濃度および潤滑剤(極性
基あり)の平均分子量を変化させた以外は、実施例1と
同様にして実施例2〜45の磁気記録媒体を得た。
【0022】なお、実施例16〜30においては、潤滑
剤として両末端に極性基としてカルボキシルエステル基
を有するPFPE(Fomblin製ZDEAL、平均
分子量:2000)を、また実施例31〜45において
は、潤滑剤として両末端に極性基としてピペロニル基
有するPFPE(Fomblin製AM3001、平均
分子量:3200)を使用した。
【0023】
【表1】
【0024】(X線光電子分光法(XPS)による測定
及び計算処理の原理)次に、従来よりXPSにより行わ
れてきた保護層上での潤滑剤の“平均膜厚”算出手法に
つき簡単に整理しておく。
【0025】まず、図2に示すように、磁気記録媒体を
構成する潤滑層およびその下の保護層が均一な膜として
存在しているという仮定をおくと、潤滑剤の平均膜厚
(t)は、潤滑剤に含有される元素iからの光電子放出
強度(ILFi )、保護層に含有される元素jからの光電
子放出強度(IPFj )、そして各定数より次のように算
出される。
【0026】 t=λLFi sinθln{1+(A・ILFi /IPFj )} (1) ここで、 A=Sj j σj λPFj /Si i σi λLFi (2) i:潤滑層に含まれる元素 j:保護層に含まれる元素 Si :潤滑層中の元素iの分光器検出効率 Sj :保護層中の元素jの分光器検出効率 ni :潤滑層中の元素iの原子密度 nj :保護層中の元素jの原子密度 σi :潤滑層中の元素iのイオン化断面積 σj :保護層中の元素jのイオン化断面積 λLFi :元素iから放出された光電子の潤滑層中での減
衰長さ λPFj :元素jから放出された光電子の保護層中での減
衰長さ θ:光電子検出角(測定物表面と光電子検出器のなす角
度) ここで、(1)式を潤滑層/保護層の光電子放出強度比
および光電子検出角(θ)の関係式として書き直すと次
式のようになる。
【0027】 ln{1+(A・ILFi /IPFj )}=t/(λLFi sinθ) (3) (3)式より、l/sinθを横軸に、そしてln{1
+(A・ILFi /IPF j )}を縦軸とすると、潤滑剤が
均一な膜として保護層上に存在している場合、この両者
の関係は、図3の実線に示されるような正比例関係とな
る。すなわち、(1)式から算出される潤滑剤の平均膜
厚tはθに依存せず一定値を取ることとなる。
【0028】次に、潤滑剤が保護層上で均一な膜ではな
く、図4に示すような非連続的な島(クラスター)とし
て存在しているモデルを考え、その場合前記の図3にお
けるl/sinθとln{1+(A・ILFi
PFj )}の関係がどのようになるかを検討してみる。
まず図4に示されるように、単位面積あたり島状(クラ
スター状)の潤滑剤が保護層を覆っている割合(表面被
覆率)をβ、そして潤滑剤の平均高さをtc と規定する
と、保護層を構成する各元素からの光電子放出強度ILF
i およびIPFj は各々次式で表される。
【0029】 ILFi =βSi o i σi λLFi sinθ ×{1−exp(−tc /λLFi sinθ)} (4) IPFj =(1−β)Sj o j σj λPFj sinθ+ βSj o j σj λPFj sinθ exp(−tc /λLFj sinθ) (5) ここで、 Io :入射X線強度 またtc は、θ=90°の時、次のように定義される。
【0030】 tc =t/β =λLFi ln{1+(A・ILFi /IPFj )}/β (6) ここで、潤滑層および保護層に含有されている同一元素
に着目した場合、(4)、(5)式の比をとると次式が
えられる。
【0031】
【数1】 この(7)式を(3)式の左辺に代入し、βを0.75
〜0.95に変化させてl/sinθとln{1+(A
・ILFi /IPFj )}の関係を計算した結果の一例が図
3に示される破線であり、均一膜モデルのように両パラ
メータの関係が正比例関係ではなくなることがわかる。
【0032】実施例1〜45の磁気記録媒体について、
上記したような解析手法を用い、表2に示されるような
XPS設定条件で測定を行なった。
【0033】
【表2】
【0034】潤滑層中に含有された酸素(O)のOIs
光電子放出強度(ILFi )、および保護層中に含有され
る酸素(O)のOIs光電子放出強度(IPFj )より、
l/sinθとln{1+(A・ILFi /IPFj )}の
関係を調べた結果の一例を図5の曲線に示す。その結
果、実測値から計算された値は前述の図3に示したクラ
スターモデルによく合致しており、均一膜モデルにおけ
るような両パラメータの正比例関係は成り立っていな
い。この傾向は一部の実施例の磁気記録媒体に限らず、
全ての実施例の磁気記録媒体において観測された。そこ
で、図5に示すように各実施例でのl/sinθとln
{1+(A・ILFi /IPFj )}の関係において、各光
電子検出角度におけるクラスターモデル曲線からの計算
値(YC (θ))と実測値から計算された値(Y
D (θ))の差の2乗和が、最小となる時のクラスター
モデル曲線におけるβ値を潤滑剤の表面被覆率として定
義した。また、t値は(1)式に示されるように、潤滑
層および保護層に含まれる元素iおよびj(この場合は
i=j)からの光電子放出強度比ln{1+(A・I
LFi /IPFj )}にsinθを乗じたものに対し、元素
iから放出された光電子の潤滑層中での減衰長さ(λ
LFi )を乗じることにより一義的に決定できる。このλ
LF i は、一般的に例えばSurf. Int. Anal., 1, 1979, P
2 に記載されているように、有機化合物を構成する元素
から放出された光電子のその有機化合物中での減衰長さ
を規定している経験式を用いて、算出することが多い。
しかしながら、本方式ではその経験式を導出するための
ベースとなるデータのばらつきが著しく、あくまでその
減衰長さを便宜的或いは一義的に規定するためのもので
あるため、潤滑剤平均膜厚を厳密に決定することは困難
である。そのため、ここでは、その平均膜厚tをλLFi
の倍数という形で表示してある。
【0035】また、tc (平均高さ)は、(6)式を用
いてλLFi の倍数として求めることができる。
【0036】このようにして得られた実施例1〜45の
磁気記録媒体におけるβ値(被覆率)およびtc 値(平
均高さ)を表3に示す。
【0037】また、実施例1〜45の磁気記録媒体につ
いて、CSS耐久試験を行った結果も表3に示す。CS
S耐久試験は、市販の歪ゲージ式ディスク摩擦・摩耗試
験機を用いて、媒体を1.5kgfcmの締め付けトル
クで、摩擦・摩耗試験機の回転スピンドルに装着後、ヘ
ッドスライダーの媒体に対し内周側のエアベアリング面
(ABS面)の中心が、媒体中心より17.5mmにな
るようにヘッドスライダーを媒体上に設置し、図6に示
されるようなCSSパターンに基づいて行ったものであ
る。本測定に用いたヘッドは、IBM3370タイプの
インライン型ヘッドであり、ヘッドスライダー材質はA
2 3 −TiC、ヘッド荷重が6.5gfのものであ
る。また、本試験はクリーン清浄度100、室温は22
℃、湿度は42%RHの実験環境下で行った。ここで
は、各CSS回数毎に図7に示されるようなスライダー
浮上曲線を測定し、その曲線上における摩擦力の最大値
をモニターし、その摩擦力をヘッド荷重で徐した値(動
摩擦係数)が1.0を越えたところをCSS耐久回数と
して定義した。また、実施例中CSS耐久回数が30,
000回を越える場合は、>30,000と記述してあ
る。
【0038】その結果、表3に示すように0.55≦β
≦0.985の範囲でかつtc が0.4λLFi 以上とな
る領域でCSS耐久回数が10,000回を上回ってい
ることが示されている。
【0039】
【表3】
【0040】これは、平均膜厚のみによる従来の評価に
加え、潤滑剤を保護層上にクラスター状に存在させ、か
つ潤滑剤の表面被覆率(β)および潤滑剤の平均高さ
(tc)というパラメータでその存在状態を定量的に規
定し、そしてその存在状態を最適化することで良好な潤
滑効果が得られるという、本発明の効果を実証してい
る。
【0041】上記に規定した範囲では、ヘッドスライダ
ーと保護層の直接的な接触摺動が緩和され、かつ余剰の
潤滑剤が媒体上に存在していないことにより、良好な潤
滑特性が得られていることが推定される。また前記範囲
外では、この良好な滑性機能を発現することが困難であ
る、すなわち表面被覆率およびクラスター高さが低い領
域では、ヘッドスライダー/保護層間の直接的な接触頻
度が多くなり、媒体が損傷し易くなってしまうこと、表
面被覆率が0.985を越えるところでは、余剰の潤滑
剤がHDIにおけるスティクションを誘発させ易くして
しまうことが推測される。
【0042】以上のように、本実施例では、ハードディ
スクの潤滑特性を、潤滑剤の平均高さ(tc )及び表面
被覆率(β)を求めることにより高精度に評価すること
ができた。
【0043】また、本実施例においては、保護層上に潤
滑層を形成する前に、保護層を洗浄した後、加熱を行う
ことにより、保護層上の不要な付着物の存在を低減さ
せ、かつ保護層上に付着する水分を蒸発させ、その存在
量を少なくすることができるので、潤滑剤の高さ
(tc )が比較的均一なものが得られ、潤滑性能に優れ
た磁気記録媒体を得ることができた。図8及び図9はそ
れぞれ、実施例に記載の方法で洗浄及び加熱処理を行っ
た場合及び行わなかった場合のln{1+(A・ILFi
/IPFj )}とl/sinθの関係を示す。このよう
に、プロットした点の曲線からのばらつきがディスク洗
浄及びディスク加熱したものの方が、しないものに比べ
て小さい。すなわち、本発明の磁気記録媒体の評価方法
で見る限りにおいてもクラスター形状、そして分布状態
が比較的均一になっている。この際の洗浄は、一般的に
行われる超音波洗浄等が好ましく、また、加熱処理は、
50〜300℃程度で5〜60分行うことが好ましい。
【0044】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではない。
【0045】磁気記録媒体の非磁性基板として、例えば
ガラス基板、アルミ合金基板、カーボン基板、Si基
板、プラスチック基板、セラミックス基板を用いること
ができる。
【0046】磁性層としては、例えばCo系磁性膜(C
oNiCr,CoCrTa,CoPtCr,CoCrP
tB等)、Fe系磁性膜(FeC,FeN等)を用いる
ことができる。
【0047】保護層としては、例えばカーボン、酸化物
(SiO2 ,ZrO2 ,TiO2 ,CrO2 ,Al2
3 ,Cr2 3 ,In2 3 ,SnO2 )、炭化物(S
iC,TiC等)、窒化物(cBN,C3 4 ,Si3
4 ,TiN等)を用いることができる。
【0048】また下地層としては、例えばCr,Ti,
CrV等を用いることができる。
【0049】また、本実施例では、ハードディスクの例
を上げたが、フロッピーディスク、磁気テープ等の他の
磁気記録媒体にも本発明は適用することができる。
【0050】また、潤滑剤としては、両末端に極性基を
有する潤滑剤を用いると、保護層との密着性が良いこと
から好ましい。その際、両末端の極性基として、ピペロ
ニル基に限らず、カルボキシル基、水酸基等、他の極性
基を有する潤滑剤を用いてもよいことはいうまでもな
い。さらに、潤滑層の保護層上への形成方法としては、
上記実施例のようなディップコート法の他に、スピンコ
ート法等によっても形成することができる。
【0051】また、保護層上のクラスター(島)状の潤
滑剤とは、必ずしも図4において模式的に示したものの
ように真上から見たときに円形となるものであるとは限
らず、潤滑剤分子の集合体であって、あらゆる幾何学的
な形状をとることができる。
【0052】また、本発明においては、X線光電子分光
装置(XPS)を用いた評価を行ったが、前述したよう
な潤滑剤のクラスター形状(平均高さ)そして表面被覆
率を規定できる評価方法の適用を排除するものではな
い。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、潤滑層を構成するクラ
スター状潤滑剤の表面被覆率および平均高さを所定値に
規定することにより耐久性の優れた磁気記録媒体が提供
された。
【0054】また本発明によれば、このような耐久性の
優れた磁気記録媒体を製造することができる方法が提供
された。
【0055】また本発明によれば、保護層上における潤
滑剤の存在状態を定量的に、的確に捉えることができ、
磁気記録媒体の潤滑特性の高精度で信頼性の高い評価を
行うことができる方法が提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜45の磁気記録媒体の部分断面図。
【図2】潤滑剤評価における光電子分光評価手法の概念
図。
【図3】l/sinθとln{1+(A・ILFi /I
PFj )}の関係を計算した結果の一例図。
【図4】潤滑剤のクラスターモデルの概念図。
【図5】表面被覆率(β)の規定方法を示す図。
【図6】CSS耐久試験時のCSSパターン図。
【図7】ヘッドスライダー浮上時(CSS操作時)に観
察される摩擦係数のディスク回転時間に対する変化(ス
ライダー浮上曲線)図。
【図8】潤滑層形成前にディスク洗浄及びディスク加熱
を行ったものについてのl/sinθとln{1+(A
・ILFi /IPFj )}の関係図。
【図9】潤滑層形成前にディスク洗浄及びディスク加熱
を行わなかったものについてのl/sinθとln{1
+(A・ILFi /IPFj )}の関係図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 メカニカルテクスチャー 3 下地層 4 磁性層 5 保護層 6 潤滑層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−204215(JP,A) 特開 平2−247516(JP,A) 特開 昭62−267924(JP,A) 特開 平2−263314(JP,A) 特開 平4−67430(JP,A) 特開 平1−204215(JP,A) 特開 平4−168622(JP,A) 特開 平4−40625(JP,A) 特開 平5−54378(JP,A) 特開 平7−14157(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に、磁性層、保護層が形成
    され、該保護層の上に潤滑剤が島状に点在した潤滑層が
    形成され、潤滑層と保護層とが同一の元素を含有する
    気記録媒体であって、前記潤滑剤が両末端に極性基を有
    するPFPE(パーフルオロポリエーテル)からなり、
    前記潤滑剤が前記保護層表面を被覆する割合(表面被覆
    率β)が0.55〜0.985であり、かつ前記潤滑層
    における潤滑剤の平均高さ(t)が、潤滑剤を構成す
    る元素から放出された光電子の潤滑剤中での減衰長さの
    0.4倍以上であることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 潤滑剤の表面被覆率(β)および潤滑剤
    の平均高さ(t)がX線光電子分光法を用いて測定さ
    れたものである、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記表面被覆率(β)が0.60〜0.
    98であり、前記平均高さ(t)が、潤滑剤を構成す
    る元素から放出された光電子の潤滑剤中での減衰長さの
    0.41〜0.84倍であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の磁気記録媒体。
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