JP3449512B2 - バックアップ装置 - Google Patents

バックアップ装置

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JP3449512B2
JP3449512B2 JP03638996A JP3638996A JP3449512B2 JP 3449512 B2 JP3449512 B2 JP 3449512B2 JP 03638996 A JP03638996 A JP 03638996A JP 3638996 A JP3638996 A JP 3638996A JP 3449512 B2 JP3449512 B2 JP 3449512B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷の制御にかか
る通信データを通信ラインを介して送信する送信制御手
段を備えて成る送信側負荷制御ユニットと、制御情報を
受信して負荷を制御する受信制御手段を備えて成る受信
側負荷制御ユニットとが通信ラインに接続されて成るバ
ックアップ装置に関し、特に、自動車等の車両に搭載さ
れるヘッドランプやテールランプ等の灯火系の負荷の制
御にかかる通信データを通信ラインを介して送信する送
信制御手段を備えて成る送信側負荷制御ユニットと、制
御情報を受信して灯火系負荷を制御する受信制御手段を
備えて成る受信側負荷制御ユニットとが通信ラインに接
続されて成る灯火系通信制御システムにおいて前記負荷
をバックアップ制御の対象とするバックアップ装置に関
する。
【0002】本発明に係わる灯火系通信制御システム
バックアップ装置は、このようなバックアップ装置を自
動車等の車両に搭載されるヘッドランプやテールランプ
等の灯火系負荷のバックアップ制御に用いられる。
【0003】
【従来の技術】従来この種のバックアップ装置3、およ
びこれを用いた灯火系通信制御システム9としては、例
えば、図3に示すようなものがある。すなわち、従来技
術の灯火系通信制御システム9は、自動車等の車両に搭
載されるヘッドランプおよびヘッドランプリレー[L1
およびR1],[L2およびR2]やテールランプおよ
びテールリレー[L3およびR3]等の灯火系の負荷5
A,5B,5Cの制御にかかる通信データ6を通信ライ
ンを介して送信する送信制御手段2Aを備えて成る送信
側負荷制御ユニット(則ち、送信ノード)2と、制御情
報6を受信して負荷5A,5B,5Cを制御する受信制
御手段4A,4Bを備えて成る受信側負荷制御ユニット
(則ち、受信ノード)4とが通信ラインに接続されて構
成されていた。
【0004】さらにこのような灯火系通信制御システム
9にはバックアップ装置3が装置されており、送信側負
荷制御ユニット(送信ノード)2、受信側負荷制御ユニ
ット(受信ノード)4、または通信ライン等に故障や暴
走等の不具合が発生した場合でも、ライティングスイッ
チ1A,1B,1C,1D,1Eを送信側負荷制御ユニ
ット(送信ノード)2側から操作することによって、受
信側負荷制御ユニット(受信ノード)4の制御対象であ
るハイビームヘッドランプおよびハイビームヘッドラン
プリレー[L1およびR1]、ロービームヘッドランプ
およびロービームヘッドランプリレー[L2およびR
2]やテールランプおよびテールリレー[L3およびR
3]等の灯火系の負荷5A,5B,5Cの点灯および消
灯を直接制御すること(則ち、バックアップ制御)が可
能となっていた。
【0005】図3に示す灯火系通信制御システム9に
は、ハイビームヘッドランプ用のバックアップ装置3
A、ロービームヘッドランプ用のバックアップ装置3
B、テールランプ用のバックアップ装置3Cに3系統の
バックアップ装置3が示されている。
【0006】ハイビームヘッドランプ用のバックアップ
装置3Aでは、制御線を介してハイビームヘッドランプ
リレーR1と直接接続されたヘッドランプスイッチ(図
中HEAD LP SW)1Bおよびハイビームヘッド
ランプスイッチ(図中DIMHI SW)1Cを直接O
N/OFF制御することによって、ハイビーム灯火モー
ドの直接的な制御が可能となっていた。
【0007】同様に、ロービームヘッドランプ用のバッ
クアップ装置3Bでは、制御線を介してロービームヘッ
ドランプリレーR2と直接接続されたヘッドランプスイ
ッチ(図中HEAD LP SW)1Bおよびロービー
ムヘッドランプスイッチ(図中DIM LO SW)1
Dを直接ON/OFF制御することによって、ロービー
ム灯火モードの直接的な制御が可能となっていた。
【0008】また同様に、テールランプ用のバックアッ
プ装置3Cでは、制御線(電線)を介してテールリレー
R3と直接接続されたテールランプスイッチ(図中TA
ILLP SW)1Aを直接ON/OFF制御すること
によって、テールランプ灯火モードの直接的な制御が可
能となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のバックアップ装置、およびこれを用いた灯火
系通信制御システム9では、図3に示すように、バック
アップ制御の対象となる負荷(例えば、ヘッドランプL
1、ヘッドランプL2、テールランプL3等を対象とす
る灯火系の負荷5A,5B,5C)毎に、各々バックア
ップ装置3(例えば、ハイビームヘッドランプ用のバッ
クアップ装置3A、ロービームヘッドランプ用のバック
アップ装置3B、テールランプ用のバックアップ装置3
C)を設ける必要があるという問題点があった。
【0010】また、負荷とバックアップ装置3とを接続
するための制御線(電線)の本数の増加を引き起こし、
その結果、制御線(電線)を結束して成るワイヤーハー
ネスの重量増加およびコスト増加を引き起こすという問
題点があった。本発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、通信データに代えて負荷を直接
的に制御するマニュアルスイッチデータを生成するマニ
ュアルスイッチ手段を送信側負荷制御ユニットに装置す
るとともに、負荷の各々が接続されマニュアルスイッチ
データまたは通信データの何れか一方の信号を選択的に
用いて接続された負荷の各々を制御する負荷制御手段を
受信側負荷制御ユニットに装置することにより、バック
アップ制御の対象となる負荷毎に設けられていたバック
アップ装置を削減するとともに、制御線(電線)の本数
増加を防いでワイヤーハーネスの重量増加およびコスト
増加を防ぐことができる灯火系通信制御システムのバッ
クアップ装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、以下の各項に存する。 [1]項 請求項1に記載のバックアップ装置(11)は、テール
ランプスイッチ(11A)、ヘッドランプスイッチ(1
1B)、ハイビームヘッドランプスイッチ(11C)お
よびロービームヘッドランプスイッチ(11D)が接続
されており、これらのスイッチのON/OFFにより、
テールランプおよびそのON/OFF制御を行うテール
ランプリレー手段を備えて成るテールランプ負荷(30
C)、並びに、ヘッドランプおよびハイビーム灯火モー
ド若しくはロービーム灯火モードを選択可能であるとと
もにそのON/OFF制御を行うハイビームヘッドラン
プリレー手段R1若しくはロービームヘッドランプリレ
ー手段R2を備えて成るヘッドランプ負荷(30A,3
0B)の当該制御にかかる制御データを受けて制御にか
かる通信データを生成し、該生成した通信データ(16
a)を通信ラインを介して送信する送信制御手段(1
6)を備えて成る送信側負荷制御ユニット(18)と、
当該制御にかかる通信データを受信して前記負荷(30
A,30B,30C)を制御する受信制御手段(22)
を備えて成る受信側負荷制御ユニット(20)とが通信
ラインに接続されて成る灯火系通信制御システム(1
0)において前記負荷をバックアップ制御の対象とする
バックアップ装置(11)であって、前記送信側負荷制
御ユニットに装置され、前記ヘッドランプスイッチ(1
1B)のみの制御データに基づいて前記負荷を直接的に
制御するマニュアルスイッチデータ(14a)を生成
し、該生成したマニュアルスイッチデータ(14a)を
前記通信ラインと別個に前記受信制御手段との間に設け
た設けた一本のバックアップ用のワイヤーハーネスを介
して送信するマニュアルスイッチ手段(14)と、前記
受信側負荷制御ユニットに装置されるとともに、前記通
信データに基づいて、前記テールランプリレー手段、前
記ハイビームヘッドランプリレー手段および前記ロービ
ームヘッドランプリレー手段R2をON制御し、当該接
続された負 荷の各々を制御する負荷制御手段(24)と
を備え、前記負荷制御手段は、前記ヘッドランプスイッ
チのONにより生成され前記バックアップ用のワイヤー
ハーネスを介して受取る前記マニュアルスイッチデータ
に基づいて、OFF状態にあるときの前記テールランプ
リレー手段をON制御するとともに、前記ハイビームヘ
ッドランプリレー手段および前記ロービームヘッドラン
プリレー手段が共にOFF状態にあるときの前記ロービ
ームヘッドランプリレー手段をON制御する
【0012】マニュアルスイッチ手段(14)は、前述
した送信側負荷制御ユニット(18)に装置され、前述
したヘッドランプスイッチ(11B)のみの制御データ
に基づいて前述した負荷(30A,30B,30C)を
直接的に制御するマニュアルスイッチデータ(14a)
を生成し、この生成したマニュアルスイッチデータ(1
4a)を前述した通信ラインと別個に前述した受信制御
手段との間に設けた一本のバックアップ用のワイヤーハ
ーネスを介して送信することによって、バックアップ装
置(11)の制御線(電線)の本数増加を防いでワイヤ
ーハーネスの重量増加およびコスト増加を防ぐものであ
る。
【0013】負荷制御手段(24)は、前述した受信側
負荷制御ユニット(20)に装置され、前述した通信デ
ータに基づいて、前述したテールランプリレー手段、ハ
イビームヘッドランプリレー手段およびロービームヘッ
ドランプリレー手段R2をON制御し、接続された負荷
の各々を制御する前述したヘッドランプスイッチのON
により生成されバックアップ用のワイヤーハーネスを介
して受取る前述したマニュアルスイッチデータに基づい
て、前述したテールランプリレー手段がOFF状態にあ
るときのテールランプリレー手段をON制御するととも
に、前述したハイビームヘッドランプリレー手段および
ロービームヘッドランプリレー手段が共にOFF状態に
あるときの前述したロービームヘッドランプリレー手段
をON制御することによって、テールランプリレー手
段、ハイビームヘッドランプリレー手段およびロービー
ムヘッドランプリレー手段が通信データによりON制御
できないとき、ヘッドランプスイッチのONにより生成
されバックアップ用のワイヤーハーネスを介して受取る
マニュアルスイッチデータに基づいて負荷(30A,3
0B,30C)のバックアップ制御を行うことができる
ものである。
【0014】[2]項 請求項2に記載のバックアップ装置(11)は、前記負
荷制御手段(24)は、前記テールランプリレー手段R
3、前記ハイビームヘッドランプリレー手段R1および
前記ロービームヘッドランプリレー手段R2の各々に対
応して設けられ、前記通信データによる制御情報によっ
てONして対応するリレー手段をON制御するトランジ
スタ(Q3、Q5、Q4)と、前記ロービームヘッドラ
ンプリレー手段R2をON制御する前記トランジスタ
(Q4)と並列に接続され、前記ハイビームヘッドラン
プリレー手段R1をON制御する前記トランジスタ(Q
5)がON状態にあるときON不能状態にされると共
に、前記ロービームヘッドランプリレー手段R2をON
制御する前記トランジスタ(Q4)がOFFのとき前記
マニュアルスイッチデータ(14a)によってONして
前記ロービームヘッドランプリレー手段R2を前記制御
情報によってONする前記トランジスタ(Q4)に代わ
ってON制御するトランジスタ(Q2)とを有する
【0015】前述した負荷制御手段(24)において
通信データによる制御情報によってテールランプリレー
手段R3、ハイビームヘッドランプリレー手段R1およ
びロービームヘッドランプリレー手段R2の各々に対応
して設けられたトランジスタ(Q3,Q5,Q4)が、
通信データによる制御情報によってONして対応するリ
レー手段をON制御し、ロービームヘッドランプリレー
手段R2をON制御するトランジスタ(Q4)と並列に
接続されたトランジスタ(Q2)が、ハイビームヘッド
ランプリレー手段R1をON制御するトランジスタ(Q
5)がON状態にあるときON不能状態にされると共
に、該ON不能状態になくかつロービームヘッドランプ
リレー手段R2をON制御するトランジスタ(Q4)が
OFFのときに、マニュアルスイッチデータ(14a)
によってONしてロービームヘッドランプリレー手段R
2を制御情報によってONするトランジスタ(Q4)に
代わってON制御することによって、通信データ(16
a)によるハイビームヘッドランプリレー手段R1のO
N制御が行われるときは、ヘッドランプスイッチ(11
B)のONによりマニュアルスイッチデータ(14a)
が生成されていても、トランジスタ(Q2)がON不能
状態にされてロービームヘッドランプリレー手段R2が
ON制御されることがなくなるので、通信データ(16
a)による正常時の制御動作が損なわれることがなく、
前述した負荷(30A,30B,30C)を直接的に制
御(則ち、バックアップ制御)するマニュアルスイッチ
データ(14a)によるバックアップ制御を行う制御線
(電線)の本数増加を防いでワイヤーハーネスの重量増
加およびコスト増加を防ぐものである。
【0016】
【0017】[3]項 請求項3に記載の負荷制御手段(24)は、請求項2
記載のバックアップ装置(11)に用いるものであっ
て、前述したマニュアルスイッチデータによるトランジ
スタ(Q2)のONを遅延する遅延部を更に有すること
によって、通信データ(16a)によるハイビームヘッ
ドランプリレー手段R1のON制御が行われるときは、
ヘッドランプスイッチ(11B)のONによりマニュア
ルスイッチデータ(14a)が生成されていても、所定
時間(即ち、遅延時間)だけ、ロービームヘッドランプ
リレー手段R2をOFF状態に維持することで、マニュ
アルスイッチデータ(14a)がトランジスタ(Q2)
がONされてロービームヘッドランプリレー手段R2が
ON制御されることを確実に無くする制御を実現するこ
とができる
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】即ち、このような遅延部(26)を装置す
ることにより、ヘッドランプ負荷(30A,30B)が
ON状態においてハイビーム灯火モードが選択された正
常時に、ロービームの一瞬点灯する動作を発生すること
を無くすることができるようになることで、一本のバッ
クアップ用のワイヤーハーネスで結ばれた一系統のバッ
クアップ装置(11)によって、ヘッドランプとテール
ランプのバックアップ制御が可能とするものである。
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる
バックアップ装置(11)、およびこれを用いた灯火系
通信制御システム(10)の機能構成を示した機能ブロ
ック図である。図2は本発明の実施の形態にかかるバッ
クアップ装置(11)、およびこれを用いた灯火系通信
制御システム(10)の具体的構成を示した電気回路図
である。
【0029】始めに、図1を用いて、発明の実施の形態
のバックアップ装置(11)について説明する。バック
アップ装置(11)は、自動車等の車両に搭載されるヘ
ッドランプやテールランプ等の灯火系の少なくとも1つ
以上の負荷(30A,30B,30C)の制御にかかる
通信データ(16a)を通信ラインを介して送信する送
信制御手段(16)を備えて成る送信側負荷制御ユニッ
ト(18)と、このときの制御情報(16b)を受信し
て灯火系負荷(30A,30B,30C)を制御する受
信制御手段(22)を備えて成る少なくとも1つ以上の
受信側負荷制御ユニット(20)とが通信ラインに接続
されて成るバックアップ装置(11)であって、図1に
示すように、マニュアルスイッチ手段(14)と負荷制
御手段(24)とを備えて成る。
【0030】以下に、本発明の実施の形態のバックアッ
プ装置(11)を構成する構成要素の各々について説明
する。送信側負荷制御ユニット(18)における送信制
御手段(16)には、図2に示すように、灯火系負荷
(30A,30B,30C)のON/OFF制御を通信
ラインを介して実行するための各種のスイッチ(具体的
には、テールランプスイッチ(TAIL LP SW)
(11A)、ヘッドランプスイッチ(HEADLP S
W)(11B)、ハイビームヘッドランプスイッチ(D
IM HISW)(11C)、ロービームヘッドランプ
スイッチ(DIM LO SW)(11D)、パッシン
グスイッチ(PASSING SW)(11E))に接
続されている。
【0031】本発明の実施の形態の灯火系負荷(30
A)は、図2に示すように、ハイビームヘッドランプL
1とハイビームヘッドランプリレー手段R1とを備えて
成る。また灯火系負荷(30B)は、ロービームヘッド
ランプL2とロービームヘッドランプリレー手段R2と
を備えて成る。また灯火系負荷(30C)は、テールラ
ンプL3とテールランプリレー手段R3とを備えて成
る。
【0032】これらの各種のスイッチをONまたはOF
Fすることができる。これにより、灯火系負荷(30
A,30B,30C)の制御にかかる制御データを送信
制御手段(16)に与えることができる。送信制御手段
(16)は、制御データに基づいて灯火系負荷(30
A,30B,30C)の制御にかかる通信データ(16
a)を作成するとともに、この通信データ(16a)を
通信ラインを介して送信する(図2中に示すMUX D
ATA参照)。
【0033】通信ラインは、データを送受信するための
信号線の総称を意味するものであり、具体的には、同軸
ケーブルや光ファイバーケーブル等を用いることができ
る。本発明の実施の形態の送信制御手段(16)は、具
体的には、CPU(MPU,DRAM等の半導体記憶デ
バイス、通信インターフェース用のIC等から構成され
ている)やモデム手段を中心として構成されている。
【0034】通信ラインを介して送信制御手段(16)
に接続された受信側負荷制御ユニット(20)における
受信制御手段(22)は、図2に示すように、受信した
制御情報(16b)に基づいて灯火系負荷(30A,3
0B,30C)を制御することができるように、灯火系
負荷(30A,30B,30C)毎に電気的に独立して
接続されている。
【0035】本発明の実施の形態の受信制御手段(2
2)は、具体的には、CPU(MPU,DRAM等の半
導体記憶デバイス、通信インターフェース用のIC等か
ら構成されている)やモデム手段を中心として構成され
ている。具体的には、図2に示すように、灯火系負荷
(30A)はリレー駆動用のトランジスタQ5を介し
て、灯火系負荷(30B)はリレー駆動用のトランジス
タQ4を介して、灯火系負荷(30C)はリレー駆動用
のトランジスタQ3を介して、各々に電気的に独立して
受信制御手段(22)に接続されている。
【0036】本発明の実施の形態の受信制御手段(2
2)は、具体的には、CPU(MPU,DRAM等の半
導体記憶デバイス、通信インターフェース用のIC等か
ら構成されている)やモデム手段を中心として構成され
ている。次に、発明の実施の形態の多重化処理システム
内に設けられた場合のバックアップ装置(11)を説明
する。
【0037】また多重化処理システム内に設けられた場
合のバックアップ装置(11)は、多重化処理された通
信データ(16a)を多重通信するための通信ラインを
介して送信する送信制御手段(16)を備えて成り多重
化処理における主系である送信側負荷制御ユニット(1
8)と、このときの多重化処理された制御装置(16
b)を受信して負荷(30A,30B,30C)を制御
する受信制御手段(22)を備えて成り、このときの多
重化処理における従系である受信側負荷制御ユニット
(20)とが前述した通信ラインに接続されて成るバッ
クアップ装置(11)であって、マニュアルスイッチ手
段(14)と負荷制御手段(24)とを備えて成る。
【0038】図1を用いて更に詳しく、発明の実施の形
態のバックアップ装置(11)を説明する。多重化処理
システム内に設けられた場合の送信側負荷制御ユニット
(18)における送信制御手段(16)には、図2に示
すように、灯火系負荷(30A,30B,30C)の多
重化処理を用いたON/OFF制御を通信ライン(具体
的には、多重伝送ライン)を介して実行するための各種
のスイッチ(具体的には、テールランプスイッチ(TA
IL LP SW)(11A)、ヘッドランプスイッチ
(HEAD LP SW)(11B)、ハイビームヘッ
ドランプスイッチ(DIM HI SW)(11C)、
ロービームヘッドランプスイッチ(DIM LO S
W)(11D)、パッシングスイッチ(PASSING
SW)(11E))が接続されている。送信制御手段
(16)は、これらの各種のスイッチをONまたはOF
Fすることができる。
【0039】送信制御手段(16)を装置することによ
り、灯火系負荷(30A,30B,30C)の制御にか
かる制御データを送信制御手段(16)に与えることが
できる。送信制御手段(16)は、制御データに基づい
て灯火系負荷(30A,30B,30C)の制御にかか
る通信データ(16a)を作成するとともに、この通信
データ(16a)を多重化処理した後、通信ライン(多
重伝送ライン)を介して送信(多重通信)する(図2中
に示すMUX DATA参照)。
【0040】通信ライン(多重伝送ライン)は、多重化
処理されたデータを多重通信するための信号線の総称を
意味するものであり、具体的には、同軸ケーブルや光フ
ァイバーケーブル等を用いることができる。通信ライン
(多重伝送ライン)を介して多重化処理可能な送信制御
手段(16)に接続された受信側負荷制御ユニット(2
0)における受信制御手段(22)は、図2に示すよう
に、多重化処理された制御情報(16b)に基づいて灯
火系負荷(30A,30B,30C)を制御することが
できるように、灯火系負荷(30A,30B,30C)
毎に電気的に独立して接続されている。
【0041】本発明の実施の形態の受信制御手段(2
2)は、具体的には、CPU(MPU,DRAM等の半
導体記憶デバイス、通信インターフェース用のIC等か
ら構成されている)やモデム手段を中心として構成され
ている。なお、多重化処理可能な送信制御手段(16)
と各灯火系負荷(30A,30B,30C)との接続関
係は既に記載したものと同一なので省略する。
【0042】次に、図2を用いて、上記の2種類のバッ
クアップ装置(11)に設けられたマニュアルスイッチ
手段(14)について説明する。マニュアルスイッチ手
段(14)は、前述した送信側負荷制御ユニット(1
8)に装置され、前述した通信データ(16a)に代え
て前述した負荷(30A,30B,30C)を直接的に
制御するマニュアルスイッチデータ(14a)を生成す
ることができる。
【0043】このようなマニュアルスイッチ手段(1
4)を装置することにより、従来技術に比べてバックア
ップ装置(11)を削減するとともに、制御線(電線)
の本数増加を防いでワイヤーハーネスの重量増加および
コスト増加を防ぐことができる。具体的には、一本のバ
ックアップ用のワイヤーハーネスで結ばれた一系統のバ
ックアップ装置(11)によって、ヘッドランプとテー
ルランプのバックアップ制御が可能となる。
【0044】マニュアルスイッチ手段(14)は、送信
側負荷制御ユニット(18)、スレープ負荷制御ユニッ
ト(20)、または前述の通信ライン等に故障や暴走等
の不具合が発生した場合に、ヘッドランプスイッチ(H
EAD LP SW)(11B)のみを送信側負荷制御
ユニット(18)側から操作することができる。 この
ようなマニュアルスイッチ手段(14)を装置すること
により、受信側負荷制御ユニット(20)の制御対象で
ある灯火系の負荷(30A,30B,30C)の点灯お
よび消灯をヘッドランプスイッチ(11B)で直接制御
すること(即ち、バックアップ制御の一形態)を可能に
している。
【0045】ここで、直接的に制御とは、車両の搭乗者
(具体的には、運転者)が、送信側負荷制御ユニット
(18)、受信側負荷制御ユニット(20)、または前
述の通信ライン等に故障や暴走等の不具合が発生したこ
とによる灯火系の負荷(30A,30B,30C)の点
灯異常または消灯異常に遭遇した際に、スター負荷制御
ユニット(18)および受信側負荷制御ユニット(2
0)による負荷制御に優先して(即ち、通信データ(1
6a)に代えて)、搭乗者(運転者)自らが手動操作
(即ち、マニュアル操作)によって灯火系の負荷(30
A,30B,30C)の点灯または消灯を直接操作する
ことを可能とするバックアップ制御を意味する。
【0046】多重化処理システム内に設けられた場合の
マニュアルスイッチ手段(14)は、前述した送信側負
荷制御ユニット(18)に装置され、前述した多重化処
理された通信データ(16a)に代えて前述した負荷
(30A,30B,30C)を直接的に制御(即ち、バ
ックアップ制御の一形態)するマニュアルスイッチデー
タ(14a)を生成することができる。
【0047】このようなマニュアルスイッチ手段(1
4)を多重化処理システム内に装置することにより、異
常時にワイヤーハーネスを介して負荷(30A,30
B,30C)のバックアップ制御を行う従来技術に比べ
てバックアップ装置(11)を削減するとともに、制御
線(電線)の本数増加を防いでワイヤーハーネスの重量
増加およびコスト増加を防ぐことができる。具体的に
は、一本のバックアップ用のワイヤーハーネスで結ばれ
た一系統のバックアップ装置(11)によって、ヘッド
ランプとテールランプのバックアップ制御が可能とな
る。
【0048】なお、ここで述べた多重化処理における直
接的な制御(バックアップ制御の一形態)は、前述の直
接的な制御(バックアップ制御の一形態)と同一な意味
なので記載を省略する。マニュアルスイッチ手段(1
4)は、具体的には図2に示すように、テールランプリ
レー手段R3とトランジスタQ3との間に電気的に並列
に接続されたダイオードおよびこのダイオードに接続さ
れたヘッドランプスイッチ(HEAD LP SW)
(11B)が構成されている。
【0049】次に、図2を用いて、上記の2種類のバッ
クアップ装置(11)に設けられた負荷制御手段(2
4)について説明する。負荷制御手段(24)は、前述
した受信側負荷制御ユニット(20)に装置されるとと
もに前述した負荷(30A,30B,30C)の各々が
接続され、前述したマニュアルスイッチデータ(14
a)または前述した通信データ(16a)の何れか一方
の信号を選択的に用いてこのときの接続された負荷(3
0A,30B,30C)の各々を制御すること(即ち、
バックアップ制御の一形態)ができる。
【0050】このような負荷制御手段(24)を装置す
ることにより、異常時にワイヤーハーネスを介して負荷
(30A,30B,30C)の選択的なバックアップ制
御を行う従来技術に比べてバックアップ装置(11)を
削減するとともに、制御線(電線)の本数増加を防いで
ワイヤーハーネスの重量増加およびコスト増加を防ぐこ
とができる。具体的には、一本のバックアップ用のワイ
ヤーハーネスで結ばれた一系統のバックアップ装置(1
1)によって、ヘッドランプとテールランプのバックア
ップ制御が可能となる。
【0051】同様に、多重化処理システム内に設けられ
た場合の負荷制御手段(24)は、前述した負荷(30
A,30B,30C)の各々が接続され、前述したマニ
ュアルスイッチデータ(14a)または前述した多重化
処理された通信データ(16a)の何れか一方の信号を
選択的に用いてこのときの接続された負荷(30A,3
0B,30C)の各々を制御すること(即ち、バックア
ップ制御の一形態)もできる。
【0052】このように負荷制御手段(24)を装置す
ることにより、異常時にワイヤーハーネスを介して負荷
(30A,30B,30C)の選択的なバックアップ制
御を行う従来技術に比べてバックアップ装置(11)を
削減するとともに、制御線(電線)の本数増加を防いで
ワイヤーハーネスの重量増加およびコスト増加を防ぐこ
とができる。具体的には、一本のバックアップ用のワイ
ヤーハーネスで結ばれた一系統のバックアップ装置(1
1)によって、ヘッドランプとテールランプのバックア
ップ制御が可能となる。
【0053】更に具体的に、発明の実施の形態の負荷制
御手段(24)を説明する。上記の2種類の負荷制御手
段(24)は、前述した送信側負荷制御ユニット(1
8)または前述した受信側負荷制御ユニット(20)の
少なくとも何れか一方に前述した通信処理の異常が発生
したとき、前述したマニュアルスイッチデータ(14
a)を選択しこのときのマニュアルスイッチデータ(1
4a)を用いて(即ち、選択的に用いて)、負荷(30
A,30B,30C)の各々を制御すること(即ち、バ
ックアップ制御の一形態)ができる。
【0054】このような負荷制御手段(24)を装置す
ることにより、異常時にワイヤーハーネスを介して負荷
(30A,30B,30C)の選択的なバックアップ制
御を行う従来技術に比べてバックアップ装置(11)を
削減するとともに、制御線(電線)の本数増加を防いで
ワイヤーハーネスの重量増加およびコスト増加を防ぐこ
とができる。具体的には、一本のバックアップ用のワイ
ヤーハーネスで結ばれた一系統のバックアップ装置(1
1)によって、ヘッドランプとテールランプのバックア
ップ制御が可能となる。さらに上記の2種類の負荷制御
手段(24)は、前述した送信側負荷制御ユニット(1
8)および前述した受信側負荷制御ユニット(20)の
何れもが前述した通信処理を正常に実行しているとき
(即ち、正常動作中)、前述したマニュアルスイッチデ
ータ(14a)または前述した通信処理された通信デー
タ(16a)の何れか一方の信号を選択的に用いてこの
ときの接続された負荷(ハイビームヘッドランプ負荷3
0A、ロービームヘッドランプ負荷30B、テールラン
プ負荷30C)の各々を制御すること(即ち、バックア
ップ制御の一形態)も可能である。
【0055】本発明の実施の形態では、通常処理とし
て、送信側負荷制御ユニット(18)および受信側負荷
制御ユニット(20)の何れもが前述した通信処理を正
常に実行しているので(即ち、正常動作中なので)、前
述した通信処理(または多重化処理)された通信データ
(16a)を用いて(即ち、選択的に用いて)、このと
きの接続された灯火系負荷(ハイビームヘッドランプ負
荷30A、ロービームヘッドランプ負荷30B、テール
ランプ負荷30C)の各々を制御すること(即ち、バッ
クアップ制御の一形態)も可能としている。
【0056】このような負荷制御手段(24)を装置す
ることにより、正常時に通信処理(または多重化処理)
された通信データ(16a)を選択的に用いた制御が可
能となる。さらに異常時にワイヤーハーネスを介して負
荷(30A,30B,30C)の選択的なバックアップ
制御を行う従来技術に比べてバックアップ装置(11)
を削減するとともに、制御線(電線)の本数増加を防い
でワイヤーハーネスの重量増加およびコスト増加を防ぐ
ことができる。具体的には、一本のバックアップ用のワ
イヤーハーネスで結ばれた一系統のバックアップ装置
(11)によって、ヘッドランプとテールランプのバッ
クアップ制御が可能となる。
【0057】さらに上記の2種類の負荷制御手段(2
4)は、前述した送信側負荷制御ユニット(18)およ
び前述した受信側負荷制御ユニット(20)の何れもが
前述した通信処理を正常に実行しているとき、前述した
通信処理された通信データ(16a)を、前述したマニ
ュアルスイッチデータ(14a)よりも優先的に用いて
このときの接続された負荷(30A,30B,30C)
の各々を確実に制御すること(即ち、バックアップ制御
の一形態)もできるようにしている
【0058】
【0059】次に、図2を用いて、上記の2種類のバッ
クアップ装置(11)を用いた灯火系通信制御システム
(10)について説明する。発明の実施の形態の灯火系
通信制御システム(10)は、前述したバックアップ装
置(11)を自動車等の車両に搭載されるヘッドランプ
やテールランプ等の灯火系の負荷(30A,30B,3
0C)のバックアップ制御に用いた灯火系通信制御シス
テム(10)であって、図2に示すように、テールラン
プL3およびこれをON/OFF制御を行うテールラン
プリレー手段R3を備えて成るテールランプ負荷(30
C)、またはヘッドランプL1,L2およびハイビーム
灯火モード若しくはロービーム灯火モードを選択可能で
あるとともにON/OFF制御(即ち、バックアップ制
御の一形態)を行うハイビームヘッドランプリレー手段
R1若しくはロービームヘッドランプリレー手段R2を
備えて成るヘッドランプ負荷(30A,30B)をバッ
クアップ制御の対象とすることができる。
【0060】このような灯火系通信制御システム(1
0)により、ワイヤーハーネスを介して灯火系の負荷
(30A,30B,30C)のバックアップ制御を行う
装置を削減するとともに、制御線(電線)の本数増加を
防いでワイヤーハーネスの重量増加およびコスト増加を
防ぐことができる。具体的には、一本のバックアップ用
のワイヤーハーネスで結ばれた一系統のバックアップ装
置(11)によって、ヘッドランプとテールランプのバ
ックアップ制御が可能となる。
【0061】図2を用いて更に詳しく、発明の実施の形
態の灯火系通信制御システム(10)を説明する。本発
明の実施の形態の灯火系負荷(30A)は、図2に示す
ように、ハイビームヘッドランプL1とハイビームヘッ
ドランプリレー手段R1とを備えて成る。ハイビームヘ
ッドランプリレー手段R1は、駆動用電源+B(具体的
には、バッテリー電源)に接続され、さらにリレー端子
の一方がリレー駆動用のトランジスタQ5のコレクタに
接続され、リレー端子の他方がハイビームヘッドランプ
L1に接続されて成る。ハイビームヘッドランプL1の
端子の一方はリレー端子の他方に接続され、他方は接地
されている。
【0062】また灯火系負荷(30B)は、図2に示す
ように、ロービームヘッドランプL2とロービームヘッ
ドランプリレー手段R2とを備えて成る。ロービームヘ
ッドランプリレー手段R2は、駆動用電源+B(具体的
には、バッテリー電源)に接続され、さらにリレー端子
の一方がリレー駆動用のトランジスタQ4のコレクタに
接続され、リレー端子の他方がロービームヘッドランプ
L2に接続されて成る。ロービームヘッドランプL2の
端子の一方はリレー端子の他方に接続され、他方は接地
されている。
【0063】また灯火系負荷(30C)は、図2に示す
ように、テールランプL3とテールランプリレー手段R
3とを備えて成る。テールランプリレー手段R3は、駆
動用電源+B(具体的には、バッテリー電源)に接続さ
れ、さらにリレー端子の一方がリレー駆動用のトランジ
スタQ3のコレクタに接続され、リレー端子の他方がテ
ールランプL3に接続されて成る。テールランプL3の
端子の一方はリレー端子の他方に接続され、他方は接地
されている。
【0064】次に、灯火系通信制御システム(10)に
装置されたマニュアルスイッチ手段(14)について説
明する。灯火系通信制御システム(10)に装置された
場合の本発明の実施の形態のマニュアルスイッチ手段
(14)は、前述したテールランプ負荷(30C)の直
接的な制御で行うバックアップ制御を行うための前述し
たマニュアルスイッチデータ(14a)を生成すること
ができる。
【0065】このようなマニュアルスイッチ手段(1
4)を灯火系通信制御システム(10)に装置すること
により、受信側負荷制御ユニット(20)の制御対象で
あるテールランプ負荷(30C)およびヘッドランプ負
荷(30A,30B)うちのロービームヘッドランプL
の直接的な制御即ち、バックアップ制御の一形態)
を可能にしている。
【0066】ここで、直接的に制御とは、車両の搭乗者
(具体的には、運転者)が、送信側負荷制御ユニット
(18)、受信側負荷制御ユニット(20)、または前
述の通信ライン等に故障や暴走等の不具合が発生したこ
とによる灯火系の負荷(30A,30B,30C)の点
灯異常または消灯異常に遭遇した際に、送信側負荷制御
ユニット(18)および受信側負荷制御ユニット(2
0)による負荷制御に優先して(即ち、通信データ(1
6a)に代えて)、搭乗者(運転者)自らが手動操作
(即ち、マニュアル操作)によって灯火系の負荷(30
A,30B,30C)の点灯または消灯を直接操作する
こと可能とするバックアップ制御を意味する。
【0067】多重化処理システム内に設けられた場合の
マニュアルスイッチ手段(14)は、前述した送信側負
荷制御ユニット(18)に装置され、前述した多重化処
理された通信データ(16a)に代えて前述した負荷
(30A,30B,30C)を直接的に制御(即ち、バ
ックアップ制御の一形態)するマニュアルスイッチデー
タ(14a)を生成することができる。
【0068】これにより、異常時にワイヤーハーネスを
介して負荷(30A,30B,30C)のバックアップ
制御を行う従来技術に比べてバックアップ装置(11)
を削減するとともに、制御線(電線)の本数増加を防い
でワイヤーハーネスの重量増加およびコスト増加を防ぐ
ことができる。具体的には、一本のバックアップ用のワ
イヤーハーネスで結ばれた一系統のバックアップ装置
(11)によって、ヘッドランプとテールランプのバッ
クアップ制御が可能となる。
【0069】なお、ここで述べた多重化処理における直
接的な制御(バックアップ制御の一形態)は、前述の直
接的に制御(バックアップ制御の一形態)と同一な意味
なので記載を省略する。本発明の実施の形態のマニュア
ルスイッチ手段(14)は、具体的には図2に示すよう
に、テールランプリレー手段R3とトランジスタQ3と
の間に電気的に並列に接続されたダイオードおよびこの
ダイオードに接続されたヘッドランプスイッチ(HEA
D LP SW)(11B)から構成されている。
【0070】このようなマニュアルスイッチ手段(1
4)を装置することにより、ワイヤーハーネスを介して
ヘッドランプ負荷(30A,30B)やテールランプ負
荷(30C)のバックアップ制御を行う従来技術に比べ
てバックアップ装置(11)を削減するとともに、制御
線(電線)の本数増加を防いでワイヤーハーネスの重量
増加およびコスト増加を防ぐことができる。具体的に
は、一本のバックアップ用のワイヤーハーネスで結ばれ
た一系統のバックアップ装置(11)によって、ヘッド
ランプとテールランプおよびロービームヘッドランプ
バックアップ制御が可能となる。
【0071】次に、灯火系通信制御システム(10)に
装置された負荷制御手段(24)について説明する。灯
火系通信制御システム(10)に装置された場合の負荷
制御手段(24)は、前述した送信側負荷制御ユニット
(18)または前述した受信側負荷制御ユニット(2
0)の少なくとも何れか一方に前述した通信処理の異常
が発生したとき、前述したマニュアルスイッチデータ
(14a)を選択し、このときのマニュアルスイッチデ
ータ(14a)を用いた直接的な制御により、前述した
テールランプ負荷(30C)および前述したヘッドラン
プ負荷(30A,30B)のロービーム灯火モードをO
N/OFFするバックアップ制御を促すことができる。
【0072】なお、ここで述べた直接的な制御とは、車
両の搭乗者(具体的には、運転者)が、送信側負荷制御
ユニット(18)、受信側負荷制御ユニット(20)、
または前述の通信ライン等に故障や暴走等の不具合が発
生したことによる灯火系の負荷(30A,30B,30
C)の灯火異常または消灯異常に遭遇した際に、送信側
負荷制御ユニット(18)および受信側負荷制御ユニッ
ト(20)による負荷制御に代わって、搭乗者(運転
者)自らが手動操作(即ち、マニュアル操作によるマニ
ュアルスイッチデータ(14a))を選択し、これによ
って灯火系の負荷(30A,30B,30C)の点灯ま
たは消灯を直接操作することを可能とするバックアップ
制御を意味する。また、このような直接的な制御で行う
バックアップ制御とは、搭乗者(運転者)自らが手動操
作(即ち、マニュアル操作によるマニュアルスイッチデ
ータ(14a))を用いて行う、ロービームヘッドラン
プ負荷(30B)の制御とテールランプ負荷(30C)
のバックアップ制御を意味する。
【0073】このような負荷制御手段(24)を灯火系
通信制御システム(10)に装置することにより、異常
時にテールランプ負荷(30C)およびロービームヘッ
ドランプ負荷(30B)のバックアップ制御(即ち、テ
ールランプ負荷(30C)およびロービームヘッドラン
プ負荷(30B)の直接的な制御で行うバックアップ制
御)を行う灯火系通信制御システム(10)を実現でき
る。さらにこのような負荷制御手段(24)を装置する
ことにより、従来技術に比べてバックアップ装置(1
1)を削減するとともに、制御線(電線)の本数増加を
防いでワイヤーハーネスの重量増加およびコスト増加を
防ぐことがてきる。具体的には、一本のバックアップ用
のワイヤーハーネスで結ばれた一系統のバックアップ装
置(11)によって、ヘッドランプとテールランプのバ
ックアップ制御が可能となる。
【0074】次に、負荷制御手段(24)に装置された
遅延部(26)について説明する。遅延部(26)は、
前述した送信側負荷制御ユニット(18)および前述し
た受信側負荷制御ユニット(20)の何れもが前述した
通信処理を正常に実行しているとき(即ち、正常に制御
を実行しているとき)、前述した通信処理(または多重
化処理)された通信データ(16a)の方を、前述した
マニュアルスイッチ手段(14)を用いて生成したマニ
ュアルスイッチデータ(14a)よりも優先的に用いて
前述した灯火系の負荷(30A,30B,30C)の制
御を行うことができる。なお、灯火系の負荷(30A,
30B,30C)の直接的な制御を最優先で促すバック
アップ制御の意味は、前述したものと同様の主旨なので
記載を省略する。
【0075】さらに遅延部(26)は、前述したヘッド
ランプ負荷(30A,30B)がON状態においてハイ
ビーム灯火モードが選択された際にロービーム灯火モー
ドにおけるON/OFF制御を無効にすることができ
る。またこのような遅延部(26)は、さらに前述した
ヘッドランプ負荷(30A,30B)のハイビーム灯火
モードにおけるON制御をロービーム灯火モードにおけ
るON制御よりも優先的に行うことによって、ワイヤー
ハーネスを介してヘッドランプ負荷(30A,30B)
やテールランプ負荷(30C)のバックアップ制御を行
うこともできる。
【0076】具体的な遅延部(26)は、コンデンサー
と抵抗素子から成り時定数情報(具体的には、積分電圧
を用いた情報)を生成する時定数回路とこの時定数情報
を用いてトランジスタQ2のONを所定時間遅延させて
駆動する論理回路とから構成されている。トランジスタ
Q2は、ハイビームヘッドランプリレー手段R1をON
状態に駆動しているときはロービームヘッドランプリレ
ー手段R2をOFF状態とし、またハイビームヘッドラ
ンプリレー手段R1をOFF状態に駆動しているときは
ロービームヘッドランプリレー手段R2をON状態とす
る制御を行うことができる。
【0077】このような遅延機能を有する遅延部(2
6)とトランジスタQ2とを前述の論理回路により組み
合わせて機能させることにより、通信データ(16a)
に応じてハイビームヘッドランプリレー手段R1をON
状態にする制御を行う際に、所定時間(即ち、遅延時
間)だけ、ロービームヘッドランプリレー手段R2をO
FF状態に維持する制御を実現することができる。
【0078】即ち、このような遅延部(26)を装置す
ることにより、ヘッドランプ負荷(30A,30B)が
ON状態においてハイビーム灯火モードが選択された正
常時に、ロービームの一瞬点灯する動作を無くすること
ができる。また、一本のバックアップ用のワイヤーハー
ネスで結ばれた一系統のバックアップ装置(11)によ
って、ヘッドランプとテールランプのバックアップ制御
が可能となる。
【0079】
【発明の効果】本発明にかかるバックアップ装置によれ
ば、通信データに代えて負荷を直接的に制御するマニュ
アルスイッチデータを生成するマニュアルスイッチ手段
を送信側負荷制御ユニットに装置するとともに、負荷の
各々が接続されマニュアルスイッチデータまたは通信デ
ータの何れか一方の信号を選択的に用いて接続された負
荷の各々を制御する負荷制御手段を受信側負荷制御ユニ
ットに装置することにより、バックアップ制御の対象と
なる負荷毎に設けられていたバックアップ装置を削減す
ることができる。
【0080】さらに、制御線(電線)の本数増加を防ぐ
ことができ、その結果、ワイヤーハーネスの重量増加及
びコスト増加を防ぐことができる。即ち、一本のバック
アップ用のワイヤーハーネスで結ばれた一系統のバック
アップ装置によって、ヘッドランプとテールランプのバ
ックアップ制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるバックアップ装置、
およびこれを用いた灯火系通信制御システムの機能構成
を示した機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるバックアップ装
置、およびこれを用いた灯火系通信制御システムの具体
的構成を示した電気回路図である。
【図3】従来のバックアップ装置、およびこれを用いた
灯火系通信制御システムを示した電気回路図である。
【符号の説明】
10 灯火系通信制御システム 11 バックアップ装置 11A テールランプスイッチ(TAIL LP S
W) 11B ヘッドランプスイッチ(HEAD LP S
W) 11C ハイビームヘッドランプスイッチ(DIM
HI SW) 11D ロービームヘッドランプスイッチ(DIM
LO SW) 11E パッシングスイッチ(PASSING S
W) 14 マニュアルスイッチ手段 14a マニュアルスイッチデータ 16 送信制御手段 16a 通信データ 16b 制御情報 18 送信側負荷制御ユニット 20 受信側負荷制御ユニット 22 受信制御手段 24 負荷制御手段 26 遅延部 30A 負荷(または灯火系の負荷:ハイビームヘッ
ドランプ負荷) 30B 負荷(または灯火系の負荷:ロービームヘッ
ドランプ負荷) 30C 負荷(または灯火系の負荷:テールランプ負
荷) L1 ハイビームヘッドランプ R1 ハイビームヘッドランプリレー手段 L2 ロービームヘッドランプ R2 ロービームヘッドランプリレー手段 L3 テールランプ R3 テールランプリレー手段 Q1〜Q5:トランジスタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テールランプスイッチ、ヘッドランプス
    イッチ、ハイビームヘッドランプスイッチ、ロービーム
    ヘッドランプスイッチおよびパッシングスイッチが接続
    されており、これらのスイッチのON/OFFにより、
    テールランプおよびそのON/OFF制御を行うテール
    ランプリレー手段を備えて成るテールランプ負荷、並び
    に、ヘッドランプおよびハイビーム灯火モード若しくは
    ロービーム灯火モードを選択可能であるとともにそのO
    N/OFF制御を行うハイビームヘッドランプリレー手
    段若しくはロービームヘッドランプリレー手段を備えて
    成るヘッドランプ負荷の当該制御にかかる制御データを
    受けて制御にかかる通信データを生成し、該生成した通
    信データを通信ラインを介して送信する送信制御手段を
    備えて成る送信側負荷制御ユニットと、当該制御にかか
    る通信データを受信して前記負荷を制御する受信制御手
    段を備えて成る受信側負荷制御ユニットとが通信ライン
    に接続されて成る灯火系通信制御システムにおいて前記
    負荷をバックアップ制御の対象とするバックアップ装置
    であって、 前記送信側負荷制御ユニットに装置され、前記ヘッドラ
    ンプスイッチのみの制御データに基づいて前記負荷を直
    接的に制御するマニュアルスイッチデータを生成し、該
    生成したマニュアルスイッチデータを前記通信ラインと
    別個に前記受信制御手段との間に設けた設けた一本のバ
    ックアップ用のワイヤーハーネスを介して送信するマニ
    ュアルスイッチ手段と、 前記受信側負荷制御ユニットに装置されるとともに、前
    記通信データに基づいて、前記テールランプリレー手
    段、前記ハイビームヘッドランプリレー手段および前記
    ロービームヘッドランプリレー手段をON制御し、当該
    接続された負荷の各々を制御する負荷制御手段とを備
    え、 前記負荷制御手段は、前記前記ヘッドランプスイッチの
    ONにより生成され前記バックアップ用のワイヤーハー
    ネスを介して受取る前記マニュアルスイッチデータに基
    づいて、前記テールランプリレー手段がOFF状態にあ
    るときの前記テールランプリレー手段をON制御すると
    ともに、前記ハイビームヘッドランプリレー手段および
    前記ロービームヘッドランプリレー手段が共にOFF状
    態にあるときの前記ロービームヘッドランプリレー手段
    をON制御する ことを特徴とするバックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷制御手段は、前記テールランプ
    リレー手段、前記ハイビームヘッドランプリレー手段お
    よび前記ロービームヘッドランプリレー手段の各々に対
    応して設けられ、前記通信データによる制御情報によっ
    てONして対応するリレー手段をON制御するトランジ
    スタと、前記ロービームヘッドランプリレー手段をON
    制御する前記トランジスタと並列に接続され、前記ハイ
    ビームヘッドランプリレー手段をON制御する前記トラ
    ンジスタがON状態にあるときON不能状態にされると
    共に、前記ロービームヘッドランプリレー手段をON制
    御する前記トランジスタがOFFのときに前記マニュア
    ルスイッチデータによってONして前記ロービームヘッ
    ドランプリレー手段を前記制御情報によってONする前
    記トランジスタに代わってON制御するトランジスタと
    を有する ことを特徴とする請求項1記載のバックアップ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷制御手段は、前記マニュアル
    スイッチデータによる前記トランジスタのONを遅延す
    る遅延部を更に有することを特徴とする請求項2記載の
    バックアップ装置。
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