JP3449509B2 - エピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents
エピタキシャルウェーハの製造方法Info
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Description
ェーハの製造方法、詳しくはエピタキシャル層表面の平
坦度を高めたエピタキシャルウェーハの製造方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】シリコンウェーハの表面粗さは酸化膜耐
圧特性等に影響を及ぼすことが知られている。また、S
OI構造のウェーハを張り合わせで作製する際にも、シ
リコンウェーハの表面粗さが大きく影響する。近年、エ
ピタキシャルウェーハを各種デバイスの作製に用いるこ
とが多くなり、その表面平坦度が問題となってきた。 【0003】従来のエピタキシャルウェーハの製造方法
にあっては、反応室を所定の圧力下で高温度に保持して
例えばSiH2Cl2ガスを流し、シリコンウェーハ鏡面
上にエピタキシャル層を所定の厚さに成長させていた。
この成長温度は例えば1000℃以上であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエピタキシャルウェーハの製造方法にあって
は、高温成長させたエピタキシャル層表面の平坦度が悪
いという課題があった。すなわち、1000℃以上の高
温でのエピタキシャル成長させたエピタキシャル層表面
の平坦度はRa値で0.05nm程度であった(AFM
測定値)。また、このエピタキシャルウェーハはパーテ
ィクルカウンタで測定したヘイズレベルが高いという欠
点を有していた(パーティクルカウンタ「サーフスキャ
ン」での測定)。このヘイズレベルが高いとその表面粗
さが悪化する傾向となる。 【0005】また、従来は、このようにしてエピタキシ
ャル成長させた後、このエピタキシャル層表面をSC1
液(NH4OH/H2O2/H2O)で洗浄し、さらに、H
Cl液で洗浄していた。パーティクルおよび重金属を除
去するためである。ところが、この一連の洗浄の結果、
エピタキシャル層表面の平坦度をさらに悪化させてい
た。したがって、これらの結果、エピタキシャルウェー
ハ自体の電気特性等を悪化させ、また、張り合わせ等に
不利であった。 【0006】 【発明の目的】そこで、この発明は、平坦なエピタキシ
ャル面を得ることができるエピタキシャルウェーハの製
造方法を提供することを、その目的としている。また、
この発明は、電気特性が良好となるエピタキシャルウェ
ーハを製造することを、その目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シリコンウェーハの表面にシリコン層をエピタキシ
ャル成長させたエピタキシャルウェーハの製造方法にお
いて、エピタキシャル成長によりシリコン層を形成した
後、このシリコン層表面をHCl液のみで洗浄したエピ
タキシャルウェーハの製造方法である。 【0008】 【作用】請求項1に記載の発明によれば、エピタキシャ
ル成長後の洗浄をHCl液のみで行うことにより、その
表面の平坦性を維持することができる。よって、その電
気的特性・結晶性などを良好に保持することができる。
なお、エピタキシャル成長温度を低温化することによ
り、エピタキシャル層表面の平坦度をミラー面のそれに
近似させることができる。したがって、従来に比較して
エピタキシャル層表面の平坦度を高めることができ、そ
のヘイズレベルをも低下させることができる。よって、
結晶性を劣化させずに(結晶欠陥を発生させずに)、そ
の電気的特性を高く維持することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図1、図2には、この発明
の一実施例に係るエピタキシャル成長での成長温度とパ
ーティクルカウンタでのヘイズレベルとの関係、その成
長温度と平坦度(原子間力顕微鏡AFMの測定値)との
関係をそれぞれ示している。図1に示すように、100
0℃以上の温度でH2アニール処理を施したシリコンウ
ェーハPWの鏡面上に、所定温度で所定時間だけエピタ
キシャル成長させた場合について、それぞれのエピタキ
シャルウェーハのヘイズレベルを公知のパーティクルカ
ウンタ「サーフスキャン」で測定した。この場合、CZ
シリコンウェーハPW(エピタキシャル無し)のヘイズ
レベルは0.24ppmであった。このときの反応ガス
としてはジクロールシランガス(SiH2Cl2)を用
い、例えば80Torrで一定時間保持してエピタキシ
ャル成長させた。この図からわかるように、従来の10
00℃または1100℃でのエピタキシャル成長に比較
して、この発明方法である800℃、850℃、900
℃での成長の場合は、ヘイズレベルが明らかに低下して
いる。ヘイズレベルの低下は表面粗さの改善を示してい
る。この低温でのエピタキシャル成長での反応室の圧力
は、例えば100Torr以下とすることで結晶欠陥等
の発生を防止することができる。 【0010】図2には各成長温度でエピタキシャル成長
させた場合のエピタキシャル層表面の平坦度をAFM測
定でのRa値で示している。上記800℃の成長面で
は、0.031nmである。これに対して1000℃
(比較例)では0.051nmである。このように低温
度でのエピタキシャル成長によりエピタキシャル層表面
の平坦度は改善されることは明らかである。 【0011】図3にはこの発明の他の実施例としてエピ
タキシャル成長後の洗浄条件とその表面平坦度との関係
を示している。この実施例では、洗浄条件と表面平坦度
との関係を明らかにしている。すなわち、エピタキシャ
ル成長後(As epi)のAFM測定値に対して、S
C1(standard cleaning 1)液で
の洗浄、HCl液での洗浄を連続して行った場合のそれ
は、各温度(エピタキシャル成長温度が1080℃、8
00℃)でRa値が高くなっている。これに対して、こ
の実施例で示すエピタキシャル後の洗浄条件をHCl液
でのみ行った場合は、Ra値はAs epiの場合とほ
ぼ同じである。例えば1080℃ではHC1のみのRa
値は0.055nm、800℃では0.037nmであ
る。また、As epiのそれは、1080℃で0.0
50nm、800℃では0.031nmである。 【0012】図4にはこのような条件で洗浄した場合の
TDDB(Time Dependent Diele
ctric Breakdown)特性を示している。
この実施例に係る「HCl洗浄のみ」の場合が、従来の
「SC1洗浄+HCl洗浄」の場合よりもQBDが改善さ
れている。このようにエピタキシャルウェーハの電気的
特性も改善されることとなる。 【0013】 【発明の効果】この発明によれば、エピタキシャルウェ
ーハのエピタキシャル面の平坦度を高めることができ
る。よって、エピタキシャルウェーハの電気的特性、結
晶性を良好に保つことができる。デバイスプロセスでの
収率などに好影響を与えることができる。
ーハの製造方法によるエピタキシャル成長温度とパーテ
ィクルカウンタのヘイズレベルとの関係を示すグラフで
ある。 【図2】この発明の一実施例に係るエピタキシャルウェ
ーハの製造方法によるエピタキシャル成長温度と平坦度
との関係を示すグラフである。 【図3】この発明の他の実施例に係るエピタキシャルウ
ェーハの製造方法による成長後の洗浄と平坦度との関係
を示すグラフである。 【図4】この発明の他の実施例に係るエピタキシャルウ
ェーハの製造方法によるエピタキシャル成長後の処理の
違いによるTDDB特性を示すグラフである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シリコンウェーハの表面にシリコン層を
エピタキシャル成長させたエピタキシャルウェーハの製
造方法において、 エピタキシャル成長によりシリコン層を形成した後、こ
のシリコン層表面をHCl液のみで洗浄したエピタキシ
ャルウェーハの製造方法。
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JP24094895A JP3449509B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | エピタキシャルウェーハの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24094895A JP3449509B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | エピタキシャルウェーハの製造方法 |
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ID=17067041
Family Applications (1)
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JP24094895A Expired - Fee Related JP3449509B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | エピタキシャルウェーハの製造方法 |
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- 1995-08-25 JP JP24094895A patent/JP3449509B2/ja not_active Expired - Fee Related
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