JP3448893B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3448893B2 JP07779193A JP7779193A JP3448893B2 JP 3448893 B2 JP3448893 B2 JP 3448893B2 JP 07779193 A JP07779193 A JP 07779193A JP 7779193 A JP7779193 A JP 7779193A JP 3448893 B2 JP3448893 B2 JP 3448893B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、複数の楽音を同時に
発音することができる電子楽器に関する。 【0002】 【従来の技術】1つの鍵オンなどの単一の発音要求に対
して複数系列の楽音を同時に発音させることのできる電
子楽器が実用化されている。さらに、同時に発音された
楽音の混合比率を演奏操作によってリアルタイムに制御
できる電子楽器も提案されている。たとえば、複数系列
の楽音のミキシング量をエクスプレッションペダルによ
って制御するものがあった(特公昭53−46447
号)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方式は、図8に示すようにエクスプレッションペダルの
操作量に対して正の傾きの関数と負の傾きの関数を用い
て2個の楽音のレベルを制御しているのみであるため、
さまざまな形態の混合や切り換えを実現することができ
ず、特に、3系列以上の楽音の合成などには全く対応す
ることができなかった。 【0004】この発明は、制御操作子により複数楽音の
複雑な特性制御が可能な電子楽器を提供することを目的
とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、同時に楽音
信号の合成が可能な複数系列の楽音合成手段と、合成さ
れる楽音を制御する操作子であって、その操作量に応じ
た操作量データを出力する演奏用制御操作子と、前記操
作量データの増減に対する前記制御情報の変化曲線を、
前記複数系列の楽音合成手段ごとに各々任意に設定する
制御特性設定手段と、前記複数系列の楽音合成手段が合
成する楽音信号の特性を、前記演奏用制御操作子の操作
に応じて出力される操作量データと前記変化曲線とに基
づいて決定される制御情報によりそれぞれ独立して制御
する楽音制御手段と、を備えたことを特徴とする。 【0006】 【作用】この発明の電子楽器では、複数系列の楽音合成
手段が同時に楽音信号を合成することができる。この楽
音信号の合成は、例えば、1つの鍵操作に基づいて行わ
れる。一方、制御情報発生手段は、演奏用制御操作子が
出力する操作量データに基づいて各系列毎に独立した制
御情報を発生し、楽音制御手段がこの制御情報に基づい
て各系列の楽音の特性を制御する。制御対象となる楽音
の特性としては、例えば、発音レベルやビブラートやフ
ィルタのカットオフ周波数なとがある。さらに、制御特
性設定手段は、各系列の制御情報の操作量データの増減
に対する変化特性を各系列毎に任意に設定する。これら
の手段により、1つの演奏用制御操作子の操作で各系列
の楽音を任意・独立に制御することが可能になる。 【0007】 【実施例】図1はこの発明の実施例である電子楽器のブ
ロック図である。この電子楽器は、4つの発音系統(レ
イヤ)を備え、それぞれのレイヤに演奏データを入力す
るMIDIチャンネル(受付MIDIチャンネル)を独
立して指定することができる(全て同一のMIDIを指
定することもできる。)。4つのレイヤに全て同一の受
付MIDIチャンネルを指定した場合には、このチャン
ネルにアサインされている演奏操作子(鍵盤等)の1つ
の演奏操作(押鍵)に基づいて4つの楽音信号が同時に
合成される。以上の機能をマルチレイヤモードという。
一方、1系統(第1レイヤ)のみを機能させ1つの演奏
操作に基づいて必ず1つの楽音信号が合成されるように
設定することもできる。これをシングルレイヤモードと
いう。 【0008】また、この電子楽器はフットペダル,デー
タスライダ等の演奏用制御操作子(コントローラ)を備
えている。コントローラも演奏操作子と同様MIDIチ
ャンネルにアサインされている。コントローラが操作さ
れたとき、アサインされているMIDIチャンネルを受
付MIDIチャンネルとしているレイヤの楽音の特性が
リアルタイムに制御される。この実施例ではコントロー
ラのコントロール信号(操作量データ)に基づいて楽音
信号の合成レベル(減衰量ATT)が制御される。 【0009】さらに、各コントローラには、通常の操作
に加えて特殊操作用の操作子が併設されている。例え
ば、フットペダルの側面スイッチや、データスライダに
おいては近傍に設けられたスイッチなどである。これら
のスイッチのオン(特殊操作)を検出したとき、コント
ローラによる制御を一時無効にする。 【0010】図1において、CPU10がバス11を介
してROM12,RAM13,鍵盤インタフェース1
4,操作子インタフェース16,パネルインタフェース
17,MIDIインタフェース20および楽音合成回路
21に接続されている。ROM12にはこの電子楽器の
動作を制御する制御プログラムや楽音合成に必要な楽音
データ等が記憶されている。RAM13には演奏中に発
生したデータやEGバイアス波形などが記憶される。 【0011】鍵盤インタフェース14には鍵盤15が接
続されている。鍵盤15は5オクターブ程度の鍵盤であ
り、各鍵のオン/オフのほか押鍵速度(キーベロシティ
KV)等を検出することができる。操作子インタフェー
ス16にはフットペダル,データスライダなどの制御操
作子17が接続されている。制御操作子には上述の側面
スイッチ等の特殊操作用操作子が併設されている。パネ
ルインタフェース18には操作パネル19が接続されて
いる。操作パネル19にはLCDディスプレイや各種押
ボタンスイッチ等が設けられている。パネルインタフェ
ース18はディスプレイの表示制御や押ボタンスイッチ
のオン/オフの検出などを行う。MIDIインタフェー
ス20はMIDIコネクタを有している。MIDIコネ
クタには他の演奏装置(コントローラ)等が接続され
る。MIDIインタフェース20はMIDIのシリアル
伝送とバス11内のパラレル伝送の相互変換を行う。楽
音合成回路21は1つの発音指示に基づいて1または複
数系統の楽音信号を合成する。合成された楽音信号はサ
ウンドシステム22に出力される。サウンドシステム2
2はこの波形をアナログ信号に変換し増幅して出力す
る。 【0012】前記押ボタンスイッチには、音色設定スイ
ッチや後述のEGバイアス曲線設定スイッチ、および、
レイヤモード設定スイッチ等が含まれる。レイヤモード
スイッチをオンするごとにレイヤモードフラグLYR_
MODEが1/0に反転する。LYR_MODE=1の
ときは1つの演奏操作に基づいて4レイヤを同時に発音
することができる(マルチレイヤモード)。また、LY
R_MODE=0のときは1つの演奏操作に対して1音
のみが発音される(シングルレイヤモード)。 【0013】図2はEGバイアス曲線の例を示す図であ
る。EGバイアス曲線EGBは、横軸(X軸)がコント
ローラの操作量データCV、縦軸(Y軸)が、合成され
る楽音信号の合成レベル制御パラメータである減衰量
(バイアス値)ATTである。 【0014】減衰量ATTは最大値(上端)が0、最小
値(横軸)が∞である。EGBは4つのレイヤのそれぞ
れに独立して設定される。コントローラが操作されたと
き、その操作量データがそのコントローラが(MIDI
チャンネルを介して)アサインされているレイヤに入力
される。そのレイヤではこの操作量データでEGBを参
照し、このレイヤの楽音信号の減衰量ATTを決定す
る。この減衰量は楽音合成回路21に出力される。 【0015】この実施例では、EGBを折線で表現して
いる。同図(A)では、4点の座標(X,Y座標)を指
定することでEGBを決定している。また、同図(B)
では、EGBを台形として予め決定しておき、ATT=
∞(X軸)から0への立ち上がり座標とその傾き、およ
び、ATT=0から∞への立ち下がり座標とその傾きを
指定することがEGBを決定している。なお、同図
(A)の方式であれば、台形に限らず、任意の曲線(折
線)を設定することができる。 【0016】図3はこの電子楽器におけるアサイン方式
を説明する図である。4個のレイヤにはそれぞれ個別に
EGBが記憶されている。各レイヤ(第1レイヤ〜第4
レイヤ)はLYR_NO=1〜4で識別される。各レイ
ヤには音色等の楽音合成用データ,演奏データを入力す
るための受付MIDIチャンネル等のデータがセットさ
れる。一方、各MIDIチャンネルには、演奏操作子
(鍵盤等)や制御操作子(フットペダルやデータスライ
ダ等)がアサインされる。したがって、操作子はMID
Iチャンネルを介してレイヤにアサインされる。演奏操
作子の操作により、あるレイヤの発音が指定された場合
には、楽音合成回路21の複数の発音チャンネル(TC
H=1〜TCH_MAX)のなかからこの発音を受け持
つ発音チャンネルが割り当てられる。 【0017】図4〜図7は、同電子楽器の動作を示すフ
ローチャートである。 【0018】図4は全体動作を示すフローチャートであ
る。電源投入後n1でイニシャライズを行う。イニシャ
ライズとは、各レジスタのリセットやプリセットデータ
のセット等の動作である。こののち、オペレータの操作
を検出する(n2,n5,n8)。鍵盤スキャン(n
2)の結果、鍵イベントがあれば鍵盤処理を実行する
(n3→n4)。パネルスキャン(n5)の結果、押ボ
タンスイッチなどのイベントがあれば、対応するパネル
処理を実行する(n6→n7)。コントローラスキャン
(n8)の結果、コントローライベントがあればコント
ローラ処理を実行する(n9→n10)。こののち、そ
の他処理(n11)を実行する。その他処理とはメイン
ボリューム調節動作やMIDIインタフェーススキャン
動作等である。電源がオフされるまでn2〜n11の動
作を繰り返し実行する。 【0019】図5は鍵盤処理フローチャートを示す図で
ある。鍵盤処理においては、まず鍵イベントがあった鍵
のキーコード,鍵速度,鍵イベント,その鍵がアサイン
されているMIDIチャンネル番号を、KC,KV,K
EV,MCHの各レジスタに取り込む。通常、鍵盤は全
鍵域について1個のMIDIチャンネルにアサインされ
ている。 【0020】鍵イベントが鍵オン(KEV=KON)で
あるか否かを判断する(n21)。 【0021】鍵オンであればn22に進み、鍵オフであ
ればn38に進む。 【0022】n22ではレイヤモード(LYR_MOD
E)を判断する。レイヤモードがマルチレイヤモード
(LYR_MODE=1)であれば4つのレイヤの発音
処理を行うためn23〜n31の動作を実行する。レイ
ヤモードがシングルレイヤモード(LYR_MODE=
0)であれば第1レイヤ(LYR_NO=1)の発音処
理のみを行うためn32〜n37の動作を実行する。 【0023】n23以下の動作では、まず、レイヤナン
バLYR_NOを1にセットし(n23,n24)、こ
のレイヤの受付MIDIチャンネル番号LMC[LYR
_NO]とイベントのあった鍵のMIDIチャンネル番
号MCHとが一致するか否かを判断する(n25)。一
致する場合には、n26〜n30の動作を実行する。 【0024】不一致の場合には、今回の鍵イベントはこ
のレイヤには無関係であるためn31に進む。 【0025】n26ではこのレイヤの楽音信号を合成す
るための発音チャンネルを割り当てる。もし、全ての発
音チャンネルが割当済の場合には、最先に指定された楽
音を強制的に消音する等のトランケート処理を行う。割
り当てられたチャンネル番号をTCHレジスタにセット
する(n27)。以上の動作によって発音チャンネルT
CHにアサインされたキーコードKC,MIDIチャン
ネルMCH,レイヤナンバLYR_NOをキーコードレ
ジスタAKC[TCH],MIDIチャンネルレジスタ
AMC[TCH],レイヤナンバレジスタLYR[TC
H]にセットする(n28)。 【0026】つぎに、このレイヤのEGバイアス曲線E
GB[LYR_NO]を参照する。 【0027】すなわち、このレイヤの受付MIDIチャ
ンネルにアサインされているコントローラの操作量デー
タCV[MCH]を引数としてEGB[LYR_NO]
を参照し、減衰量ATTを割り出す(n29)。ここで
MCH=LMC[LYR_NO]である(n25参
照)。ただし、後述する特殊操作フラグSPECIAL
_F=1のときには、EGB[LYR_NO]を参照す
ることなく強制的にATT=0(最小値)に設定され
る。 【0028】以上の動作で決定された発音データ(キー
コードKC,鍵速度KV,キーオン信号KON,音色情
報TC[LYR_NO],減衰量ATT)を楽音合成回
路21に送信する(n30)。このデータの書き込みは
発音チャンネルTCHに対応するレジスタに対して行わ
れる。これにより、楽音合成回路21の発音チャンネル
TCHは楽音信号の合成を開始する。 【0029】レイヤナンバLYR_NO=1〜4につい
てn25〜n30の処理を繰り返し実行する(n31,
n24)。 【0030】一方、シングルレイヤモード(LYR_M
ODE=0)の場合には、第1レイヤの発音のみ行うた
め、LMC[1]=MCHであるか否かを判断する(n
32)。LMC[1]=MCHの場合にはn33以下の
動作を実行する。 【0031】n33ではこのレイヤの楽音信号を合成す
るための発音チャンネルを割り当てる。もし、発音チャ
ンネルの全てが割当済の場合には、最先に指定された楽
音を強制的に消音する等のトランケート処理を行う。割
り当てられたチャンネル番号をTCHレジスタにセット
する(n34)。さらに発音チャンネルTCHにアサイ
ンされたキーコードKC,MIDIチャンネルMCH,
レイヤナンバ[1]をキーコードレジスタAKC[TC
H],MIDIチャンネルレジスタAMC[TCH],
レイヤナンバレジスタLYR[TCH]にセットする
(n35)。 【0032】つぎに、EGB[1]を第1レイヤの受付
MIDIチャンネル(MCH)にアサインされているコ
ントローラの操作量データCV[MCH]で参照して減
衰量ATTを割り出す(n36)。ただしn29と同
様、特殊操作フラグSPECIAL_F=1のときはE
GB[1]を参照せずにATT=0に設定する。 【0033】以上の動作で決定された発音データ(キー
コードKC,鍵速度KV,キーオン信号KON,音色情
報TC[1],減衰量ATT)を発音チャンネルTCH
に対応するレジスタに書き込む(n37)。これによ
り、楽音合成回路21のTCHチャンネルは楽音信号の
合成を開始する。 【0034】また、キーイベントがキーオフ(KEV≠
KON)の場合にはn21→n38に進み、MIDIチ
ャンネルおよびキーコードの一致する(AMC[TC
H]=MCH and AKC[TCH]=KC)発音
チャンネルTCHを検索し、楽音合成回路21にキーオ
フ信号KOFFを送信する(n38)。この信号は該当
発音チャンネルTCHに対応するレジスタに書き込まれ
る。これにより、この発音チャンネルTCHは楽音の合
成を終了する。該当するチャンネルが複数ある場合には
全てについてこの動作を実行する。 【0035】4つのレイヤの全てを同一のMIDIチャ
ンネルにアサインしておくことにより、1個の鍵オンで
4種類の楽音を同時に発音することができる。 【0036】図6はコントローラ処理動作のフローチャ
ートである。まず、オペレータが特殊操作をしたか否か
をn40で判断する。特殊操作とは、上述のフットペダ
ルの側面スイッチやデータスライダ横の押ボタンスイッ
チをオンした場合などである。この動作および上記鍵盤
処理動作において、通常操作時には各レイヤの楽音レベ
ルをEGバイアスによって抑制し、特殊操作時にはEG
バイアスに拘わらず楽音レベルを抑制しない。通常操作
時はn41〜n50の動作を実行し、特殊操作時はn5
1〜n59の動作を実行する。 【0037】n41では特殊操作フラグSPECIAL
_Fに0をセットする。つぎにコントローラから入力さ
れたコントロール信号の値(操作量データ)をCVレジ
スタにセットし、このコントロール信号のMIDIチャ
ンネルをCMCレジスタにセットする(n42)。この
MIDIチャンネルに対応する操作量レジスタCV[C
MC]にCVの値をセットする(n43)。 【0038】n44以下の動作では、まず、発音チャン
ネルナンバTCHを1にセットし(n44,n45)、
この発音チャンネルに割り当てられているMIDIチャ
ンネル番号AMC[TCH]とイベントのあったコント
ローラのMIDIチャンネル番号CMCとが一致するか
否かを判断する(n46)。一致する場合には、n47
〜n49の動作を実行する。不一致の場合には、コント
ローライベントはこの発音チャンネルには無関係である
ためn50に進む。 【0039】n47ではこの発音チャンネルが合成して
いる楽音信号のレイヤALYR[TCH]をレイヤナン
バレジスタLYR_NOにセットする。つぎに、このレ
イヤのEGバイアス曲線EGB[LYR_NO]をさき
ほどセットしたコントローラの操作量データCV[CM
C]で参照して減衰量ATTを割り出す(n48)。 【0040】この動作で割り出された減衰量ATTを楽
音合成回路21に送信する(n49)。このデータが楽
音合成回路21の発音チャンネルTCHに入力されるこ
とにより、発音チャンネルTCHが合成する楽音信号の
レベルが変化する。 【0041】全ての発音チャンネルTCH=1〜TCH
_MAXについてn46〜n49動作を繰り返し実行す
る(n50,n45)。 【0042】これによって、発音中の楽音のレベルをペ
ダル等のコントローラ操作でリアルタイムに変更するこ
とができる。1つのコントローラがMIDIチャンネル
を介して複数のレイヤにアサインされている場合は、1
つの操作で同時に複数の楽音のレベルを制御することが
でき、EGBがそれぞれ独立した曲線であるため各楽音
の合成レベルの比率が複雑な変化をする。 【0043】なお、この鍵オン時の鍵速度データKVに
基づいても楽音信号の合成レベルが制御されるが、これ
は鍵イベント毎の制御である。 【0044】一方、特殊操作が検出された場合には、n
40からn51に進む。n51では特殊操作フラグSP
ECIAL_Fに1をセットする。つぎにこの特殊操作
の信号が入力されたMIDIチャンネルのナンバをCM
Cにセットする(n52)。 【0045】こののち、まず、発音チャンネルナンバT
CHを1にセットし(n53,n54)、この発音チャ
ンネルに割り当てられているMIDIチャンネル番号A
MC[TCH]と特殊操作信号が入力されたMIDIチ
ャンネル番号CMCとが一致するか否かを判断する(n
55)。一致する場合には、n56〜n58の動作を実
行する。不一致の場合にはn59に進む。 【0046】n56以下の動作では、この発音チャンネ
ルが合成している楽音信号のレイヤALYR[TCH]
をレイヤナンバレジスタLYR_NOにセットし(n5
6)、このレイヤの減衰量ATTを0に設定する(n5
7)。この減衰量ATTを発音チャンネルTCHに対応
するレジスタに書き込む(n58)。 【0047】全ての発音チャンネルTCH=1〜TCH
_MAXについてn55〜n58動作を繰り返し実行す
る(n50,n45)。 【0048】1つのコントローラがMIDIチャンネル
を介して複数のレイヤにアサインされている場合には、
特殊操作をすることにより全てのレイヤの減衰量を0し
て同じレベルで発音させることができる。 【0049】図7はパネル処理を示すフローチャートで
ある。操作パネルの押ボタンスイッチのオンイベントが
検出されるとこの動作が実行される(図1のn5〜n7
参照)。検出されたイベントの内容をn60で判断す
る。イベントの内容が音色や自動演奏などの設定動作で
あった場合にはn60→n61に進み、その操作に応じ
て楽器の設定(レジスタへのデータ設定)を行う。ま
た、図2に示すEGバイアス波形の設定の場合には、各
レイヤ毎に折線の頂点座標等の入力を受け付ける(n6
2)。さらに、各レイヤの受付MIDIチャンネル(L
MC)の設定であった場合には、入力された数値をLM
C[LYR_NO]にセットする(n63)。これらの
動作ののち、各種設定、EGBの設定に応じた画面の表
示を行う(n64)。 【0050】なお、この実施例ではEGバイアス曲線は
4点で折れる折線としたが、これに限定されるものでは
ない。たとえば、曲線を手書き入力するような方式を採
用することもできる。また、EGバイアス曲線による制
御対象は音量に限らない。例えば、フィルタのゲインや
カットオフ周波数、ビブラート、残響特性などを制御対
象とすることができる。すなわち、本発明はこれらのパ
ラメータを1操作で系列毎に独立に変化させることがで
きる点に特徴を有するものである。 【0051】 【発明の効果】この発明によれば、演奏用制御操作子の
操作量データに対応して発生される複数系列の制御情報
の変化特性が、各々任意に設定可能であり、この制御情
報にづいて楽音の特性が制御されるため、数楽音が
同時に発音している場合であっても、1つの演奏用制御
操作子を用いて前記複数の楽音をそれぞれ独立し制御
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例である電子楽器のブロック図 【図2】同電子楽器のEGバイアス曲線を示す図 【図3】同電子楽器の発音系統を説明する図 【図4】同電子楽器の動作を示すフローチャート(メイ
ン動作) 【図5】同電子楽器の動作を示すフローチャート(鍵処
理動作) 【図6】同電子楽器の動作を示すフローチャート(コン
トローラ処理動作) 【図7】同電子楽器の動作を示すフローチャート(パネ
ル処理動作) 【図8】従来の2楽音のミキシング特性を示す図

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 同時に楽音信号の合成が可能な複数系列
    の楽音合成手段と、 合成される楽音を制御する操作子であって、その操作量
    に応じた操作量データを出力する演奏用制御操作子と、 前記操作量データの増減に対する前記制御情報の変化
    を、前記複数系列の楽音合成手段ごとに各々任意に設
    定する制御特性設定手段と、 前記複数系列の楽音合成手段が合成する楽音信号の特性
    、前記演奏用制御操作子の操作に応じて出力される操
    作量データと前記変化曲線とに基づいて決定される制御
    情報によりそれぞれ独立して制御する楽音制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子楽器。
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