JP3448875B2 - 薬剤徐放性樹脂組成物 - Google Patents

薬剤徐放性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬剤徐放性の樹脂組成
物に関し、さらに詳しくは、揮散性薬剤の放出速度を制
御させた薬剤徐放性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、揮散性の防虫剤、殺虫剤、防カビ
剤、香料、殺菌剤、昆虫忌避剤、動物忌避剤を徐放化す
る手段として、特開昭56−73009号公報に提案さ
れているような熱可塑性樹脂にこれらの薬剤を混練また
は含浸させたのちにフィルム、シート、繊維等に成形す
る、あるいは熱可塑性樹脂を上述の成形品とした後にこ
れら薬剤を含浸させたものより、薬剤を放出させる方法
が知られている。また、薬剤の放出速度を調節する方法
としては、特開昭50−76233号公報に提案されて
いるような、異種の熱可塑性樹脂を組み合わす方法ある
いは特開昭59−84811号公報に提案されているよ
うに形状を変化させる方法などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蒸気圧
の比較的高い薬剤を用いた場合、これら薬剤の樹脂中か
らの放出は非常に速く、前述の方法を用いても薬剤の放
出速度を適宜調節することは難しい。また、最終製品の
形態により成形品の形状が制限される場合や、熱可塑性
樹脂の種類が制限される場合、薬剤の放出速度を調節す
ることは困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、蒸気圧の
比較的高い薬剤の放出速度を調節する技術について鋭意
検討を続けてきた結果、熱可塑性樹脂に結晶性の低分子
化合物を適当な量加熱溶融により加えて成形することに
より、薬剤の放出を著しく抑制することを見いだし、種
々検討の結果本発明に至った。すなわち、本発明は、熱
可塑性樹脂100重量部に対し、20℃における蒸気圧
1×10-5〜1×10-1mmHgの薬剤0.001〜5
0重量部と下記式(I)で示されるフェノール系化合物
とを配合せしめた樹脂組成物であり、該フェノール系化
合物が結晶として、該樹脂組成物中に0.5〜30%存
在することを特徴とする徐放性に優れた薬剤徐放性樹脂
組成物を提供するものである。
【化2】 (式中、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル
基を示し、Xは、同一または相異なり、低級アルキルで
置換されていてもよいシクロアルキル基または炭素数1
〜4のアルキル基を示し、nは1または2を示す。2個
のYはそれぞれOHまたはアクリロイルオキシ基を示
し、少なくとも一方のYはOHである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹
脂があげられ、ガラス転移点が23℃未満のものが好ま
しく、加工性の点から分岐低密度ポリエチレン、エチレ
ンと炭素数4〜12のα─オレフィンとの共重合体であ
る線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチ
レンおよび/またはブテン─1、とプロピレンとの共重
合体、酢酸ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸エ
ステル、とエチレンとの共重合体が好ましく、これらを
混合して用いてもよい。特に、エチレンとメチルメタア
クリル酸との共重合体が、加工性ならびにフェノール系
化合物との相溶性の観点からより好ましい。
【0006】本発明の薬剤徐放性樹脂組成物が薬剤の放
出を抑制するのは、フェノール系化合物が、樹脂の分子
運動を抑制したり、揮散性薬剤の移動を抑制するためで
あると推測される。本発明に用いられるフェノール系化
合物は、20℃における蒸気圧が1×10 -6mmHg以
下のものが好ましい。
【0007】また、本発明において用いられるフェノー
ル系化合物としては、分子量が300〜450で室温に
おいて結晶性のフェノール系化合物が好ましい。
【0008】このようなフェノール系化合物としては、
例えば、2、2’−メチレンビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェノール);2、2’−メチレンビス(4−
エチル−6−t−ブチルフェノール);4、4’−メチ
レンビス(2、6−ジ−t−ブチルフェノール);2−
t−ブチル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−
2’−ヒドロキシベンジル)4−メチルフェニルアクリ
レート;2、2’−メチレンビス(4−メチル−6−シ
クロヘキシルフェノール);2、2’−ジヒドロキシ−
3、3’−ジ(o−メチルシクロヘキシル)−5、5’
−ジメチルジフェニルメタン;2、2’−エチリデンビ
ス(4、6−ジ−t−ブチルフェノール);2、2’−
ブチリデンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル);4、4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t
−ブチルフェノール)等が挙げられる。これらは1種ま
たは2種以上の混合物として用いることができる。
【0009】フェノール系化合物の含有量は、該化合物
の樹脂中での結晶化性能により異なるが、通常、熱可塑
性樹脂100重量部に対して1〜50重量部の範囲であ
り、1重量部未満の場合は樹脂と相溶して結晶として存
在せず、50重量部を超える場合は樹脂の加工性が低下
する。
【0010】また、フェノール系化合物が樹脂中で結晶
化する場合に、その結晶量は、薬剤徐放性樹脂組成物中
に、通常、0.5〜30%の範囲であり、この範囲外で
は、薬剤の放出速度を抑制する効果が低くなる。
【0011】本発明において薬剤として用いる化合物
は、その20℃に於ける、蒸気圧が通常、1×10-5
mHg〜1×10-1mmHgの範囲のものであり、20
℃における蒸気圧が1×10-5mmHg未満の場合は、
放出量が少なくなり、1×10 -1mmHgを超える場合
は放出量が多くなり不適当である。
【0012】本発明において用いられる20℃における
蒸気圧1×10-5〜1×10-1mmHgの薬剤として
は、公知の防虫剤、殺虫剤、防かび剤、殺菌剤、香料、
忌避剤の中から任意に選択して用いることができるが、
具体例を例示すれば、1−エチニル−2−メチル−2−
ペンテニル−クリサンスメ−ト、O、O−ジメチル−O
−4−ニトロ−m−トリルホスホロチオエート、N、N
−ジエチルトルアミド、デヒドロ酢酸、4−イソプロピ
ル−m−クレゾール、オルトフェニルフェノール、パラ
クロルメタキシレノール、クレゾール、レゾルシン等が
挙げられ、これらの薬剤は単独あるいは2種以上を組み
合わせて用いることができる。
【0013】20℃における蒸気圧1×10-5〜1×1
-1mmHgの薬剤の含有量は、熱可塑性樹脂100重
量部に対し、通常、0.001〜50重量部の範囲であ
る。
【0014】本発明の薬剤徐放性樹脂組成物には、目的
を損なうことのない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、滑剤、抗ブロッキング剤、顔料、造核
剤等を適宜併用することができる。また、本発明の薬剤
徐放性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂と薬剤およびフェノ
ール系化合物さらに必要に応じて酸化防止剤や抗ブロッ
キング剤などとをロール型またはバンバリー型の混練機
または押出機などを用いる通常の方法で溶融混練するこ
とにより製造することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の薬剤徐放性樹脂組成物は、揮散
性の薬剤の放出速度を長期にわたってコントロールする
ことができ、特に、蒸気圧の高い薬剤のディスペンサー
として非常に有用である。
【0016】
【実施例】次に本発明について実施例をあげて説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例
および比較例に示した各薬剤の残存率は、放出試験にお
いて一定期間後の樹脂内部の各薬剤の残存濃度を、アセ
トンを溶剤としたソックスレー抽出器により抽出した後
ガスクロマトグラフィーにより定量し、次式により算出
したものである。
【0017】
【数1】
【0018】また、実施例および比較例に示したフェノ
ール系化合物の結晶量はX線回折法により求めた。 実施例1 熱可塑性樹脂として、アクリフトWH202(住友化学
工業(株)製、エチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、メタクリル酸含量6.54mol%)100重量部
に対し、薬剤として20℃の蒸気圧が6×10-4mmH
gのベーパースリン(住友化学工業(株)製、1−エチ
ニル−2−メチル−2−ペンテニル−クリサンスメー
ト)11重量部、フェノール系化合物として20℃にお
ける蒸気圧1×10-8mmHgのフェノール系酸化防止
剤スミライザーMDP−S(住友化学工業(株)製、
2、2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、分子量340)20重量部をバンバリー
ミキサーにて140℃で溶融混練し、樹脂組成物を得
た。この組成物をプレス成形し、厚さ0.5mmのシー
トを得た。このシート中でのスミライザーMDP−Sの
結晶量は組成物中7wt%であった。このシートを60
℃のオーブン中に吊り下げ、放出試験を行い、一定時間
後のベーパースリンの残存率を調べた。結果は表1に示
す様に、非常に徐放性に優れていた。
【0019】実施例2 スミライザーMDP−Sの配合量を28重量部とした以
外は、実施例1と同様に行い、スミライザーMDP−S
の結晶量が組成物中12wt%のシートを得た。 結果
は表1に示す様に、非常に徐放性に優れていた。
【0020】実施例3 スミライザーMDP−Sの配合量を48重量部とした以
外は、実施例1と同様に行い、スミライザーMDP−S
の結晶量が組成物中24wt%のシートを得た。 結果
は表1に示す様に、非常に徐放性に優れていた。また、
20℃における放出試験を行った結果、表2に示す様
に、非常に徐放性に優れていた。
【0021】比較例1 スミライザーMDP−Sを加えない以外は、実施例1と
同様に行った。結果は表1に示す様に薬剤の放出が非常
に速く、十分な徐放効果が得られなかった。また、20
℃における放出試験を行った結果、表2に示す様に、薬
剤の放出が速く、十分な徐放効果が得られなかった。
【0022】比較例2 スミライザーMDP−Sの配合量を6重量部とした以外
は、実施例1と同様に行い、スミライザーMDP−Sの
結晶が存在しないシートを得た。結果は表1に示す様に
薬剤の放出が非常に速く、十分な徐放効果が得られなか
った。また、20℃における放出試験を行った結果、表
2に示す様に、薬剤の放出が速く、十分な徐放効果が得
られなかった。
【0023】比較例3 スミライザーMDP−Sの配合量を74重量部とした以
外は実施例1と同様に行い、スミライザーMDP−Sの
結晶量が組成物中35wt%のシートを得た。結果は表
1に示す様に薬剤の放出が速く、十分な徐放効果が得ら
れなかった。
【0024】実施例4 スミライザーMDP−Sの代わりに、2、2’−メチレ
ンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)を2
8重量部配合した以外は実施例1と同様に行った。この
シート中での2、2’−メチレンビス(4−エチル−6
−t−ブチルフェノール)の結晶量は組成物中11wt
%であった。結果は表3に示す様に、非常に徐放性に優
れていた。
【0025】実施例5 スミライザーMDP−Sの代わりに、4、4’−メチレ
ンビス(2、6−ジ−t−ブチルフェノール)を28重
量部配合した以外は実施例1と同様に行った。このシー
ト中での4、4’−メチレンビス(2、6−ジ−t−ブ
チルフェノール)の結晶量は組成物中10wt%であっ
た。結果は表3に示す様に、非常に徐放性に優れてい
た。
【0026】実施例6 熱可塑性樹脂として、アクリフトWH202(住友化学
工業(株)製)100重量部に対し、薬剤として20℃
の蒸気圧が2×10-2mmHgのフレサイドS(住友製
薬(株)製、4−イソプロピル−m−クレゾール)11
重量部、フェノール系化合物として酸化防止剤スミライ
ザーMDP−S(住友化学工業(株)製)20重量部を
バンバリーミキサーにて140℃で溶融混練し、樹脂組
成物を得た。この組成物をプレス成形し、厚さ0.5m
mのシートを得た。このシート中でのスミライザーMD
P−Sの結晶量は組成物中7wt%であった。このシー
トを60℃のオーブン中に吊り下げ、放出試験を行い、
一定時間後のフレサイドSの残存率を調べた。結果は表
4に示す様に、非常に徐放性に優れていた。
【0027】実施例7 スミライザーMDP−Sの配合量を28重量部とした以
外は、実施例6と同様に行い、スミライザーMDP−S
の結晶量が組成物中12wt%のシートを得た。 結果
は表4に示す様に、非常に徐放性に優れていた。
【0028】実施例8 スミライザーMDP−Sの配合量を48重量部とした以
外は、実施例6と同様に行い、スミライザーMDP−S
の結晶量が組成物中24wt%のシートを得た。 結果
は表4に示す様に、非常に徐放性に優れていた。
【0029】比較例4 スミライザーMDP−Sを加えない以外は、実施例6と
同様に行った。結果は表4に示す様に薬剤の放出が速
く、十分な徐放効果が得られなかった。
【0030】比較例5 スミライザーMDP−Sの配合量を6重量部とした以外
は、実施例6と同様に行い、スミライザーMDP−Sの
結晶が存在しないシートを得た。結果は表4に示す様に
薬剤の放出が速く、十分な徐放効果が得られなかった。
【0031】比較例6 スミライザーMDP−Sの配合量を74重量部とした以
外は実施例6と同様に行い、スミライザーMDP−Sの
結晶量が組成物中35wt%のシートを得た。結果は表
4に示す様に薬剤の放出が速く、十分な徐放効果が得ら
れなかった。
【0032】実施例9 熱可塑性樹脂として、アクリフトWH202(住友化学
工業(製))100重量部に対し、薬剤として20℃の
蒸気圧が2×10-2mmHgのデヒドロ酢酸11重量
部、フェノール系化合物として酸化防止剤スミライザー
MDP−S(住友化学工業(株)製)20重量部をバン
バリーミキサーにて140℃で溶融混練し、樹脂組成物
を得た。この組成物をプレス成形し、厚さ0.5mmの
シートを得た。このシート中でのでのスミライザーMD
P−Sの結晶量は組成物中7wt%であった。このシー
トを60℃のオーブン中に吊り下げ、放出試験を行い、
一定時間後のデヒドロ酢酸の残存率を調べた。結果は表
5に示す様に、非常に徐放性に優れていた。
【0033】実施例10 スミライザーMDP−Sの配合量を28重量部とした以
外は、実施例9と同様に行い、スミライザーMDP−S
の結晶量が組成物中12wt%のシートを得た。結果は
表5に示す様に、非常に徐放性に優れていた。
【0034】実施例11 スミライザーMDP−Sの配合量を48重量部とした以
外は、実施例9と同様に行い、スミライザーMDP−S
の結晶量が組成物中24wt%のシートを得た。結果は
表5に示す様に、非常に徐放性に優れていた。
【0035】比較例7 スミライザーMDP−Sを加えない以外は、実施例9と
同様に行った。結果は表5に示す様に薬剤の放出が速
く、十分な徐放効果が得られなかった。
【0036】比較例8 スミライザーMDP−Sの配合量を6重量部とした以外
は、実施例9と同様に行い、スミライザーMDP−Sの
結晶が存在しないシートを得た。結果は表5に示す様に
薬剤の放出が速く、十分な徐放効果が得られなかった。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/10 A61K 47/10 47/32 47/32 A61L 9/01 A61L 9/01 B32B 27/18 B32B 27/18 C11B 9/00 C11B 9/00 (56)参考文献 特開 平2−121957(JP,A) 特開 平3−200704(JP,A) 特開 平3−287505(JP,A) 特開 平2−191201(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/18 102 A01N 25/10 A01N 25/34 A61K 7/46 A61K 31/05 A61K 47/10 A61K 47/32 A61L 9/01 C11B 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂100重量部に対し、20℃
    における蒸気圧1×10-5〜1×10-1mmHgの薬剤
    0.001〜50重量部と下記式(I)で示されるフェ
    ノール系化合物とを配合せしめた樹脂組成物であり、該
    フェノール系化合物が結晶として、該樹脂組成物中に
    0.5〜30%存在することを特徴とする薬剤徐放性樹
    脂組成物。 【化1】 (式中、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル
    基を示し、Xは、同一または相異なり、低級アルキルで
    置換されていてもよいシクロアルキル基または炭素数1
    〜4のアルキル基を示し、nは1または2を示す。2個
    のYはそれぞれOHまたはアクリロイルオキシ基を示
    し、少なくとも一方のYはOHである。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂で
    ある請求項1記載の薬剤徐放性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン系樹脂が、分岐低密度ポリ
    エチレン、エチレンと炭素数4〜12のα─オレフィン
    との共重合体である線状低密度ポリエチレン、高密度ポ
    リエチレン、エチレンおよび/またはブテン─1、とプ
    ロピレンとの共重合体、酢酸ビニルおよび/または(メ
    タ)アクリル酸エステル、とエチレンとの共重合体、あ
    るいは、これらの混合物である請求項2記載の薬剤徐放
    性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】20℃における蒸気圧1×10-5〜1×1
    -1mmHgの薬剤が、防虫剤、殺虫剤、防かび剤、香
    料、殺菌剤、忌避剤の1種または2種以上の混合物であ
    る請求項1記載の薬剤徐放性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】20℃における蒸気圧1×10-5〜1×1
    -1mmHgの薬剤が、1−エチニル−2−メチル−2
    −ペンテニル−クリサンスメ−ト、O、O−ジメチル−
    O−4−ニトロ−m−トリルホスホロチオエート、N、
    N−ジエチルトルアミド、デヒドロ酢酸、4−イソプロ
    ピル−m−クレゾール、オルトフェニルフェノール、パ
    ラクロルメタキシレノール、クレゾール、レゾルシン、
    またはこれらの混合物である請求項1記載の薬剤徐放性
    樹脂組成物。
  6. 【請求項6】フェノール系化合物の分子量が、300〜
    450である請求項1記載の薬剤徐放性樹脂組成物。
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