JP3448395B2 - 皮膚洗浄料 - Google Patents

皮膚洗浄料

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JP3448395B2
JP3448395B2 JP14815195A JP14815195A JP3448395B2 JP 3448395 B2 JP3448395 B2 JP 3448395B2 JP 14815195 A JP14815195 A JP 14815195A JP 14815195 A JP14815195 A JP 14815195A JP 3448395 B2 JP3448395 B2 JP 3448395B2
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岳 北島
恵子 小畑
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ポーラ化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に敏感肌等の感受性
に優れた皮膚に対しても安全性の高い皮膚洗浄料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】洗浄料は、皮膚上の汚れ、余剰の皮脂、
その他老廃物や不要となったメークアップ化粧料等を除
去し、皮膚を清浄に保つ目的で使用されており、一般的
に界面活性剤が主成分となっている。これら界面活性剤
の中でもその洗浄力の強さから、脂肪酸石鹸が主成分と
して汎用される事が多い。
【0003】これらの洗浄料は日常的に使用されるもの
であり、又近年の洗顔、洗浄時間の短縮、化粧ステップ
の短縮の要請から洗浄料への界面活性剤の配合量は増加
する傾向にある。一方使用者にとっては、界面活性剤の
刺激による肌荒れ等の軽度の皮膚障害が問題となってお
り、特に敏感肌体質の使用者には重要な問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な状況に鑑みてなされたものであって、その目的は皮膚
刺激性を低減した洗浄料を提供する事を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】こうした現状を鑑み、鋭
意研究を行った結果、本発明者らは洗浄料の皮膚に対す
る刺激性の原因として洗浄料中の界面活性剤の皮膚への
吸着が一因となっている事、又これらの界面活性剤中で
も高級脂肪酸石鹸が皮膚中に吸着、蓄積され、皮膚蛋白
の変性を促進し、肌荒れ、ひび割れ、アカギレ等の比較
的重篤な皮膚障害をもたらす危険が高まる事を見いだし
た。本発明者らはこの知見に基づき、洗浄料の主成分と
して使用されることの多い高級脂肪酸石鹸の皮膚への吸
着を抑制する手段について、更に研究を重ねた結果、洗
浄料中に特定の界面活性剤とコレステロールとを配合す
る事により、脂肪酸石鹸類の皮膚への吸着を妨害する事
が出来、皮膚への安全性の高い洗浄料を提供できる事、
又この効果は更に二酸化チタンを添加する事により、よ
り増強される事を見いだし、本発明を完成させるに至っ
たものである。
【0006】即ち本発明は、脂肪酸石鹸を含有する洗浄
料において特定の界面活性剤とコレステロールとを配合
してなる皮膚洗浄料である。
【0007】以下、本発明の皮膚洗浄料について詳細に
説明する。
【0008】本発明の皮膚洗浄料に適用されるコレステ
ロールと併用される特定の界面活性剤としてはポリグ
リセリルポリオキシブチレンアルキルエーテルが挙げら
高級脂肪酸石鹸の皮膚への吸着を妨害する効果が高
く好ましいものである。この効果は、更に二酸化チタン
を配合する事により、増強される。
【0009】本発明使用される界面活性剤であるポリ
グリセリルポリオキシブチレンアルキルエーテルは、下
記一般式(1)で示される。
【0010】
【化1】 RO(C48O)X(C35(OH)O)YH ……(1) (式中、Rは炭素数8〜36の直鎖状、分岐状のアルキ
ル基又はアルケニル基を表し、Xは1〜60の整数を示
し、Yは3〜60の整数を示す。)
【0011】また、本発明の皮膚洗浄料には、本発明の
効果を妨げない範囲で、通常皮膚洗浄料に使用されるグ
リセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレング
リコール、ジフロピレングリコール、ジグリセリン等の
多価アルコール類、流動パラフィン、高級アルコール、
植物油、動物油等の油分、アルキル硫酸エステル塩、ア
ルキル燐酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、N−ア
ルキル−N,N−ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキ
ルジメチルアミンオキサイド等の両性界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、増粘剤、保湿剤、防腐剤、殺菌剤、紫
外線吸収剤、キレート剤、酸化防止剤、香料等の成分を
配合することが出来る。
【0012】本発明の皮膚洗浄料に配合される特定の界
面活性剤の配合量は0.1〜50重量%、コレステロー
ルの配合量は0.1〜10重量%であり、且つ特定の界
面活性剤とコレステロールとの合計量は高級脂肪酸石鹸
100重量部に対して1重量部以上配合される事が好ま
しい。この配合量及び高級脂肪酸との配合比より少ない
と高級脂肪酸石鹸の皮膚への吸着を充分妨害できず、
又、この範囲を越えて配合しても吸着防止効果の有効な
増強は認められない。
【0013】これら、脂肪酸石鹸を主成分とする洗浄料
に配合される特定の界面活性剤及びコレステロールの配
合量は、洗浄料の洗浄機能の程度、使用性を勘案して適
宜上記範囲内で選択すると良い。
【0014】以下に本発明の皮膚洗浄料の実施例及び実
験例を示して、本発明を更に詳細に説明する。
【0015】
【実施例及び比較例】表1〜3に記載の配合組成よりな
る洗浄料を調整し、その高級脂肪酸石鹸の吸着防止効果
確認試験、実使用テストによる評価を実施した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】実施例及び比較例の洗浄料を用いて、高級
脂肪酸石鹸の皮膚吸着量の測定実験を行った。
【0019】<実験例1> 上記実施例1〜10及び比較例1〜8の皮膚洗浄料を蒸
留水で希釈し、10重量%溶液の洗浄液とした。健常皮
膚を有する20〜30才の男女の前腕屈側部を微温湯に
て清拭した後、蒸留水で洗浄し、充分自然乾燥させた。
その後、直径4cmの円筒状の抽出分析用カップを上記
前腕屈側部に密着させ、円筒部内に37℃に加温した洗
浄液を5ml滴下し、ガラス棒にて洗浄液を5分間攪拌
し、前腕屈側部を充分洗浄した。洗浄操作後、洗浄部位
を蒸留水で充分洗い流し、自然乾燥させた。これら被験
部への脂肪酸石鹸の残留吸着量を測定するため、洗浄部
位に1mlのアセトンを滴下して残留吸着した脂肪酸石
鹸を抽出し、該当する脂肪酸メチルエステルに変換した
後、ガスクロマトグラフィーによって定量分析した。以
上の実験は、温度23℃、相対湿度50%の条件下で実
施した。なお、被験部位に関しては、実験前の1週間は
市販洗浄料及びスキンケア製品等の香粧品類の使用は禁
止し、水、微温湯による洗浄のみを許可した。結果を表
に示す。
【0020】
【表3】
【0021】<実験例2> 健常皮膚を有する18〜35才の男女を被験者として実
施例1,8及び比較例1〜4の皮膚洗浄料を用いて1週
間の使用テストを行い、使用感についてアンケート及び
面接調査を実施した。泡立ち、汚れ落ちの評価について
は、使用者に悪い=0点、やや悪い=1点、普通=2
点、やや良い=3点、良い=4点として採点してもら
い、各項目での平均点が0点以上1点未満の時は×、1
点以上2点未満の時は△、2点以上3点未満の時は○、
3点以上4点以下の時は◎と評価した。つっぱり、きし
み、ぬめり、肌荒れの評価については、使用者に感じな
い=0点、ほとんど感じない=1点、やや感じる=2
点、感じる=3点、強く感じる=4点として採点しても
らい、各項目での平均点が0点以上1点未満の時は◎、
1点以上2点未満の時は○、2点以上3点未満の時は
△、3点以上4点以下の時は×と評価した。得られた評
価結果を表に示す。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、脂肪酸石鹸を主成分と
する洗浄料を日常使用しても、皮膚内部への脂肪酸石鹸
の残留、蓄積が少なく、肌荒れ等の皮膚トラブルを起こ
しにくい洗浄料を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−56648(JP,A) 特開 平6−211644(JP,A) 特開 平1−294797(JP,A) 特開 平8−12547(JP,A) 特表 平8−511962(JP,A) 特表 平9−511248(JP,A) 特表 平7−508752(JP,A) 国際公開94/001084(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/02 A61K 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪酸カリ石鹸を含有する洗浄料におい
    て、下記一般式(1)で示されるポリグリセリルポリオ
    キシブチレンアルキルエーテルのうちから選択される少
    なくとも一種又は二種以上の界面活性剤を0.1〜50
    重量%配合すると共に、コレステロールを0.1〜10
    重量%配合し、且つ脂肪酸石鹸100重量部に対して上
    記界面活性剤とコレステロールとを合計で1重量部以上
    配合することを特徴とする皮膚洗浄料。 RO(C48O)X(C35(OH)O)YH・・・
    (1) (式中、Rは炭素数8〜36の直鎖状、分岐状のアルキ
    ル基又はアルケニル基を表し、Xは1〜60の整数を示
    し、Yは3〜60の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 更に酸化チタンを0.1〜10重量%配
    合する事を特徴とする請求項1に記載の皮膚洗浄料。
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