JP3448276B2 - 超音波センサー - Google Patents
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Description
前文の諸特徴を備えた特に車両用および車両室内用の超
音波センサーとその製造方法に関するものである。
ングが鉢形であり、そのカップ形ハウジングのベース内
側に圧電性素子が貼り付けられているので、カップ底部
の振動はその圧電性素子に伝わることができる。圧電性
素子の電極ははんだ付けあるいは溶接された導線を経て
外へ案内されているが、そのさい、カップ形ハウジング
は合成樹脂ないしはプラスチックの補助グラウチング
(Verbus)によって密封されている。この密封を通
り抜けて外へ案内された導線は、圧電性素子の振動挙動
とそれにより発せられる電流特性を評価できる電子機器
への接続に使われている。
導線の引張ひずみ軽減(Zugentlastung)
のためにカップ形ハウジングが補助グラウチングによっ
て密封されなければならないし、グラウチングを貫通す
る導線が補助グラウチングによって固定されているとい
う欠点がある。さらにこの種の公知のセンサーは、検出
される音波の発生(Darstellung)における
より高い感度と精度という要求を満たしていない。
は、単純でコスト上有利な組立であっても音波ないしは
超音波をより良好に検出し且つ電流応答(Stroma
ntwort)に変換するのに適している超音波センサ
ーを造り出すこと、そして、その種の超音波センサーの
製造方法を提示することである。この課題は本発明によ
り特許請求の範囲の請求項1と15の諸特徴をもって解
決される。
能に厳密に規定されている接触点は、圧電性素子の電極
とハウジングの中に定置固定できる接触装置との間に施
された太い導線接続(Dickdrahtbonde
n)によって、保証され得る。さらにこの種の接触点
は、圧電性素子における公知の接触点に比べて質量が少
ないのが有利である。これによって、圧電性素子におい
て圧電性素子の振動挙動に及ぼす影響をできるだけ少な
くするのに適している予め規定された点を、容易に再生
産可能に且つ高い精度で、接触点として使用することが
可能である。公知の接触方式に比べて結合点(Verb
indungspunkt)の質量が少ないために、本
発明による太い導線と結合点によって、質量のできるだ
け少ない変化、したがって圧電性素子の振動挙動が保証
され得る。
り、接続導線の引張ひずみ軽減を、公知の超音波センサ
ーの場合のようにそのためにハウジングベースの向かい
側に補助グラウチングを必要とすることなく、保証す
る。
従属的な請求事項から明らかになる。以下、図面に示さ
れた実施例を手がかりに本発明を説明することとする。
ングベース3と中空円筒形胴部5を備えたカップ形とい
うより缶形のハウジング1が設けられている。もちろん
この缶形は単に例示に過ぎず、その他の考えられ得る容
器形のハウジング、例えば、断面が円形ないしは多角形
である真直の壁部ないしは先細状に相互配置された壁部
を備え、真直のベースないしは傾いた平面で互いに位置
するベース並びに蓋を有することのできる中空立方形ハ
ウジングでもよい。
クとしてたいていは設計されているセンサー素子7がベ
ース3に定置式に導電状態で固定されている。構造が平
板コンデンサに似ているセンサー素子7はその下側に下
部電極が設けられており、該電極は、例えばアルミニウ
ムのような導電性材料でできているハウジング1とその
ように導電結合されている。センサー素子7の上側に
は、図示されていない下側に設けられた下部電極と平行
に配置される上部電極15が設けられている。しかし、
この種の円板形センサー素子の平板形状は、円形の平面
図ではなく、別の形状、例えば長円形、多角形などにす
ることもできる。そのさい上部電極15は、図示されて
いない下部電極と全く同様に、圧電性セラミック上に蒸
着させられた導電性層、例えば銀あるいは金の層によっ
て形成することができる。上部電極15は、太い導線接
続(Dickdrahtbonden)を介して、容器
内の相対式密封の区域に配置された接触装置9とは接触
面19で導電結合されている。同じく円板形の構造が可
能である接触装置9の上方には蓋11が配置されてお
り、該蓋は、ハウジング胴部5のうちフランジとして設
計された上部範囲によって接触装置の方向へ加圧される
ので、該接触装置9を、図6に詳しく示されているよう
なハウジング胴部の内壁部に施された真直の肩20に押
し当てる。蓋11の外側には、例えばソケット管(St
utzuen)としての構造が可能であるプラグ受け区
域13が設けられている。
であったり(図1)、例えば角の丸められた長方形(図
2)であり、高さは、その中に差し込めるプラグを十分
に機械的に固定するのに適している高さである。もちろ
んこの種のプラグ受け区域13にはノッチ要素または逆
ノッチ要素(Rast−oder Gegenrast
elemente)が施されていることも可能であり、
該要素は、差し込まれたプラグないしはそのプラグの逆
ノッチあるいはノッチとともに安定した(しかし分離可
能な)結合を保証する。図1で見て取れるようにプラグ
受け区域13の内部には接触装置9の第一接触ピン21
と第二接触ピン23が突き出ている。そのさい図2で見
て取れるように、ハウジングの縦軸の縦方向に垂直に上
向きに立っているそれらの接触ピン21および23は、
プラグ受け区域13の範囲において蓋11を、それらの
接触ピンの外周に合わせられたそれぞれの詳しく示され
てはいない切欠部分を介して貫通している。しかし、蓋
11にプラグ受け区域13の内周の全範囲に切欠部分が
あって、そのためプラグ受け区域13の下部密封が、接
触ピン21と23をその区域で取り囲む接触装置9の上
側の部分区域によって、形成されることも考えられ得
る。接触装置9のさらに別の接触のために接触装置9の
周縁範囲には、図5に詳しく示された切欠部分37が例
えば丸い穴の形で施されており、該切欠部分は、図6と
図7に示されているようにハウジング胴部5の肩に同じ
く縦軸方向に例えばボーリング穴22として形成された
切欠部分と心合わせになっている。第2図に示されてい
るように、ハウジング胴部5の肩の切欠部分にも嵌まり
込むリベット27を用いて、接触装置はその切欠部分を
介してさらに別の接触面でハウジングと導電結合され
る。
立てが個々の部品および連続の作業処置において示され
ている。図3には、互いに平行な接触ピン21と23を
備えた打抜きグリッド(Stanzgitter)31
が示されている。該接触ピンはブリッジ33を介して結
合されており、下方の三分の一のところで該接触ピンに
接して配置されている向き合った円セグメント32と3
4は、正反対の方向に略直角三角形の形で広がってい
る。四分の一円セグメント32には円周39の方向に開
いているU形の切欠部分35がある。円セグメント34
に接して円周39に沿って円環部分区域41が配置され
ている。
抜きグリッド31が示されている。その処置では接触ピ
ン21と23が打抜きグリッド31の平面から上へ垂直
に曲げられている。
り、プラスチックないしは合成樹脂による注型被覆(U
mgiesen)または射出被覆(Umspritze
n)、の後の図4による打抜きグリッド31が示されて
いる。こうして製造された接触装置9の平面図は、内部
に一体成形された打抜きグリッド31の範囲の外に切欠
部分25が空けられている円板形の平面図である。この
ように成立する切欠部分25の平面図は、その環状側が
厚みの均等な円環によって囲まれている1/2-月形かある
いはまた3/4-月形の平面図であり、そのさい真直の縁
は、本質的には、円セグメント32と34によってとい
うより、切欠部分25に面した側のその直線とその注型
被覆部によって形成される。さらに接触装置9には打抜
きグリッド31の切欠部分35と心合わせになっている
穴37がある。上に述べたように、この穴37によって
接触装置は この穴37と心合わせになるようにハウジ
ング胴部の肩に施された切欠部分22に嵌まり込むリベ
ット27を介して、導電結合され得る。
(Giesvorgang)の間に特殊工具によって分
離されるので、接触ピン23はもはや円セグメント32
と結合されているにすぎず、接触ピン21は円セグメン
ト34および環状周縁部分41と結合されている。もち
ろんブリッジ33の分離は注型工程の前または後でも行
うことができる。
に、センサー素子7の下部電極はハウジングベース3
(例えば導電性接着剤を用いる)とハウジング胴部5と
リベット27とを経て結合されており、該リベットの頭
部が打抜きグリッドの円セグメント32の切欠部分35
の範囲で電気的に接触する。これに対して接触ピン21
は、打抜きグリッド31を取り囲む注型樹脂層によって
ハウジング1とは隔離されている。接触ピン21はこの
ようにただ円セグメント34と、表面が部分範囲で接触
面19を成す環状部分周縁41とだけを経て、ボンディ
ング導線(Bonddraht)17による肉太導線ボ
ンディングを介して、センサー素子7の上部電極と導電
結合されている。センサーハウジング1内にはベース3
と肩20までの間ないしはその肩の上に配置された接触
装置9までの間のスペースに減衰発泡体29を入れてお
くことが可能である。その減衰発泡体29は一方におい
てセンサーの振動挙動を所望の仕方で変化させ(例え
ば、より広帯域、より少ない残振動、等々)、他方にお
いてボンディング導線17の位置安定化に役立つ。ボン
ディング導線17の望ましくない断裂とか折損の危険は
この方法で防止され得る。
説明する。センサー素子7がハウジング1のベース3に
接着させられた後、その次の作業処置で、接触装置9
が、ハウジング胴部5の内側の肩20に支えられなが
ら、該肩に施された切欠部分22と心合わせになってい
るボーリング穴37によって取り付けられる。その接着
は例えば導電性特殊接着剤を用いて行うことができる。
もっとも例えば瞬間接着剤(Sekundenkleb
er)のような非導電性接着剤を使用することもできる
が、この場合に接触は、接触されるべき表面のうちの少
なくとも一方の表面の粗さによる接触であって、大部分
非常に薄い接着層を部分的に突き出る粗い表面の高い個
所とか尖った個所を介して行われる接触である。続いて
あるいは同時に、接触装置9というよりその接触ピン2
3がリベット27を介してハウジング1と、したがって
センサー素子7の下部電極と導電結合される。引き続い
ての作業工程で接触装置9の接触面19がセンサー素子
7の上部電極15と太い導線で接続される。縦方向に見
て二つの平面を経ているこの接続は切欠部分25によっ
て可能になるのであり、該切欠部分を横切って接続装置
は事実、上部電極15に達することができる。このよう
にして接触ピン21は接続導線17を介してセンサー素
子の上部電極15と結合されている。
振動特性に所望の影響を与えるために減衰発泡体29を
組み込んだり、発泡させたりすることが可能である。接
触装置9の外部周囲より上に突き出ているハウジング胴
部5の周縁区域ないしは中空円筒区域の中に蓋11をは
め込んだ後、蓋11よりさらに上に突き出ているハウジ
ング胴部5の上部周縁区域を、プレス工具(Press
werkzeug)あるいは成形工具(Formwer
kzeug)を用いて、ハウジングの中心の方向に曲げ
る。図1で見て取れるフランジは、このようにして作ら
れ、該蓋を確実に固定的につかみ、頑丈な密封を形成し
ている。
受け範囲13と、そのプラグ受け範囲13の中に下から
突き出ている接触ピン21、23とによって、プラグ受
けが接触と一緒に形成される。したがってセンサーの接
続のためには図示されていないプラグをそのプラグ受け
の中に差し込んで、接触させることができる。
に逆転させて設計し、接触ピン21、23の代わりに接
触ブッシュ(Kontaktbuchse)を用いるこ
とも考えられ得る。全く同様に、プラグを中に差し込め
るソケット管としての受け区域13を、接続素子のソケ
ット管ないしは端部を押しかぶせることのできるプラグ
本体として設計することも考えられ得る。 [図面の簡単な説明]
図である。
部分破断面透視図である。
ドの透視図である。
透視図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 缶形ハウジング(1)と、ハウジングベ
ース(3)と、ハウジングベースと反対側のハウジング
の端と、電極と共にハウジングベース(3)上に配置さ
れたセンサー素子(7)とを備え、ハウジング(1)内
に定置固定された接触装置(9)がハウジングの端の区
域に配置されている、特に車両用および車両室内用の超
音波センサーにおいて、 該接触装置がハウジング(1)の縦軸(A)の方向に貫
通する切欠部分(25)を有し、該切欠部分の寸法は、
接続装置がハウジングベース(3)に配置されたセンサ
ー素子(7)の電極(15)に到達できるように選定さ
れており、接触装置(9)が少なくとも1つの接触点
(19)でセンサー素子(7)の少なくとも電極(1
5)と太い導線接続を介して導電結合されていることを
特徴とする超音波センサー。 - 【請求項2】 請求項1に記載の超音波センサーにおい
て、接触装置(9)がプレート(Platine)また
は打抜きグリッド(31)として設計されていることを
特徴とする超音波センサー。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の超音波センサ
ーにおいて、接触装置(9)が円板形の構造になってい
ることを特徴とする超音波センサー。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の超
音波センサーにおいて、ハウジングベース(3)への方
向に接触装置(9)がハウジング内側に設けられた肩
(20)で支えられていることを特徴とする超音波セン
サー。 - 【請求項5】 請求項4に記載の超音波センサーにおい
て、接触装置(9)が固定要素を介してハウジングに固
定されていることを特徴とする超音波センサー。 - 【請求項6】 請求項5に記載の超音波センサーにおい
て、固定要素が導電性材料でできたリベット(27)と
して設計されており、該リベットがハウジング(1)の
縦軸Aと平行な方向で接触装置(9)のさらに別の切欠
部分(37)と肩(20)に施された切欠部分(22)
とに嵌まり込むことを特徴とする超音波センサー。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の超
音波センサーにおいて、接触装置(9)がその外側に接
触素子を有することを特徴とする超音波センサー。 - 【請求項8】 請求項7に記載の超音波センサーにおい
て、接触素子が外へ向けられた接触ピン(21、23)
として設計されていることを特徴とする超音波センサ
ー。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の超
音波センサーにおいて、ハウジングの密封が、ハウジン
グ(1)の中の接触装置(9)上に組み込み可能な蓋
(11)としての構造であり、該蓋が、少なくともハウ
ジング胴部(5)のうち蓋(11)より上に突き出てい
て且つ該蓋の周囲より上で該蓋に向けて曲げられた部分
区域によってハウジング縦軸Aの方向の外への動きに抗
して固定されており、該蓋が逆方向に接触装置(9)へ
と加圧されることを特徴とする超音波センサー。 - 【請求項10】 請求項9に記載の超音波センサーにお
いて、該部分区域が周辺フランジ(43)として設計さ
れていることを特徴とする超音波センサー。 - 【請求項11】 請求項9または10に記載の超音波セ
ンサーにおいて、蓋(11)が接触素子の区域に切欠部
分を有することを特徴とする超音波センサー。 - 【請求項12】 請求項11に記載の超音波センサーに
おいて、該切欠部分を取り囲むプラグ受け区域(13)
が蓋(11)の外側に連結していることを特徴とする超
音波センサー。 - 【請求項13】 請求項12に記載の超音波センサーに
おいて、プラグ受け区域(13)がソケット管として設
計されていることを特徴とする超音波センサー。 - 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれかに記載
の超音波センサーを製造するための方法において、 a)センサー素子(7)をハウジング(1)の内部でハ
ウジングベース(3)に固定すること、 b)接触装置(9)を、ベース(3)と向き合っている
ハウジング開口部の区域に組み込んで、固定すること、 c)接触装置(9)の少なくとも一つの接触点(19)
とセンサー素子とを、接触装置に施された切欠部分(2
5)を通る太い導線接続により電気的に接続すること、 を特徴とする超音波センサー製造方法。 - 【請求項15】 請求項14に記載の超音波センサー製
造方法において、接触装置(9)が、プラスチック内に
一体成形された打抜きグリッド(31)として設計され
ていることを特徴とする超音波センサー製造方法。 - 【請求項16】 請求項14または15に記載の超音波
センサー製造方法において、接触装置(9)が少なくと
も1つの固定要素かまたは圧力ばめ(Pressit
z)によってハウジング(1)の中で機械的に定置保持
され、該ハウジングと導電結合されることを特徴とする
超音波センサー製造方法。 - 【請求項17】 請求項14ないし16のいずれかに記
載の超音波センサー製造方法において、ハウジングの密
封として接触装置(9)の上に蓋(11)が配置、固定
されることを特徴とする超音波センサー製造方法。 - 【請求項18】 請求項17に記載の超音波センサー製
造方法において、少なくともハウジング胴部(5)の部
分区域が、蓋(11)より上に突き出ていて、蓋(1
1)の外周より上で蓋の中心方向に内側へ曲げられるこ
とを特徴とする超音波センサー製造方法。 - 【請求項19】 請求項18に記載の超音波センサー製
造方法において、ハウジング胴部(5)が周囲を取り囲
む形で蓋(11)より上に周縁として突き出ており、そ
の周縁が成形工具を用いてフランジ(43)の形に蓋
(11)より上で蓋の中心方向に内側へ曲げられること
を特徴とする超音波センサー製造方法。 - 【請求項20】 請求項17ないし19のいずれかに記
載の超音波センサー製造方法において、接触装置(9)
と蓋(11)によってプラグ受けがプラグのために形成
されることを特徴とする超音波センサー製造方法。
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