JP3448054B2 - 船舶の駆動機関を作動するための制御システム - Google Patents

船舶の駆動機関を作動するための制御システム

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JP3448054B2
JP3448054B2 JP50324193A JP50324193A JP3448054B2 JP 3448054 B2 JP3448054 B2 JP 3448054B2 JP 50324193 A JP50324193 A JP 50324193A JP 50324193 A JP50324193 A JP 50324193A JP 3448054 B2 JP3448054 B2 JP 3448054B2
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ギュンター ロート
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    • B63H23/02Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements with mechanical gearing
    • B63H2023/0291Trolling gears, i.e. mechanical power transmissions comprising controlled slip clutches, e.g. for low speed propulsion

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般に船舶の駆動機関を作動するための制御
システムに関する。この駆動機関は前進及び逆進用に調
整可能な少なくとも一個のクラッチを有する伝動装置を
介してスクリュー軸を駆動する少なくとも一個のエンジ
ンを使用している。エンジンの回転速度、又はクラッチ
のスリップ率を変更できるための制御及びセンサ装置が
備えられている。更に、船舶の操縦士が少なくとも一個
の制御レバーを操作することによって船舶の進行方向と
速度とを調整できる。制御手段を有する少なくとも一つ
の制御ステーションが備えられている。制御システムは
更に、駆動機関の所望の動作状態を保持するために、入
力及び出力信号を処理するための制御用電子機器を利用
している。
駆動機関を動作するための公知の制御システムの場合
は、所定の動作モードをプリセットできる動作モード選
択装置が備えられている。どの動作モードがプリセット
されるかに応じて、制御ステーションの制御レバーには
特定の機能が割当てられる。巡航モード(クルーズ)が
選択された場合は、クラッチは前進用に閉じられる。所
定の巡航速度を調整するために、制御レバーによってエ
ンジンの回転速度が変更される。動作モード選択装置に
よって緩速進行モード(トローリング)がプリセットさ
れた場合は、制御レバーに割当てられた機能が変化す
る。このモードが選択されている限りは、エンジンは所
定の、均一な回転速度で駆動される。進行速度は制御レ
バーを介して伝動装置のクラッチのスリップ率の数値が
選択されることによって変更される。クラッチのスリッ
プ率を介してスクリュー軸の回転速度が変更される。公
知の制御システムは入力及び出力装置と、表示装置と、
制御及びセンサ装置とが接続された制御用電子機器を使
用している。公知の制御システムの場合、トロール又は
巡航モードでの方向転換は方向/回転速度レバーを適宜
に動かすことによって行うことができる。方向転換は自
動的に周期化された手順で制御機器によって行われる。
巡航モードからトローリング・モードに切換える場合
は、エンジンは回転速度を回転速度調整器によってプリ
セットされた回転速度に低減する。トローリング・モー
ドから巡航モードへと切換える場合は、エンジンの回転
速度はアイドリング回転速度の方向に切換わり、クラッ
チが完全に噛合い、そこでエンジンの回転速度が制御レ
バー位置まで高められる。(ドイツ特許出願公開第39
07 841号第12段16〜33行) 上記の制御システムの場合、船舶の操縦士は自動的に
周期化された手順によって、手動操作をする必要はなく
なるものの、そこで提案されている手順では実際には、
トローリング・モードから巡航モードへの、又はその逆
への切換えの際に船舶の時間特性を全体として左右でき
ない。
従って本発明の目的は、船舶の操縦士が船舶の時間特
性を特定の方法で変更する少なくとも一つの転換補助手
段を利用することによって、切換えの際に船舶の反応に
目的的に作用を及ぼすことにある。その場合に先ず第1
に、特にスクリュー軸の回転速度が低い接岸又は方向転
換の操作の際に、反応時間を改善する必要がある。
本発明の目的は、駆動機関の一つの動作モード(トロ
ーリング)ではクラッチが進行方向の切換え後に完全に
閉じられ、制御信号が制御用電子機器へと伝送されるこ
とによって、クラッチの調整されたスリップ動作への切
換えにより加速段階が終了する構成によって解決され
る。この解決方法は船舶の操縦士による選択キーの操作
によって制御ステーションに呼び出される手動式転換補
助装置に関するものである。トローリング・モードでの
接岸又は方向転換装置では、クラッチは走行方向の切換
えの後に先ず完全に閉じられる。それによって船舶はそ
の時点でのエンジン回転速度に対応する推進力で加速さ
れる。船舶の操縦士は加速段階を船舶の充分な反応によ
って終了できる。実施例では、加速段階の終了は操舵ス
イッチ(制御レバー)の調整運動と連動している。船舶
の操縦士は通常は“加速終了”の際に制御レバーを“駆
動回転速度の低減”の方向に調整することで反応する。
このような反応は、加速段階をトローリング回転速度を
僅かに元に戻すことで終了させることによって活用され
る。そこで制御用電子機器はクラッチをスリップ状態に
調整された動作に切換え、それによってトローリング動
作が自動的に調整される。制御用電子機器はクラッチが
熱の過負荷から防護されるようにスリップ状態のクラッ
チと連動する。
本発明の目的の別の解決方法は、駆動機関の一つの動
作モード(トローリング)ではクラッチが進行方向の切
換え後に完全に閉じられ、クラッチが閉じた状態で制御
信号が制御用電子機器へと伝送されることによって、ス
クリュー軸の回転速度がトローリング用回転速度に調整
されることによって、加速段階が終了する構成によって
解決される。この場合、制御用電子機器用の制御信号が
船舶の速度から導出されることが有利である。所望の船
舶速度に達すると、制御信号が生成され、ないし制御用
電子機器に供給される。好適な解決方法では、船舶の目
標速度が例えば制御スイッチによってプリセットされ
る。適宜の計測素子によって船舶の速度が計測され、制
御信号が目標値/現在値の比較によって導出される。そ
の場合、水に対する船舶の相対速度、又は地上に対する
船舶の絶対速度が基準にされる。最初の可能性は例えば
海難時の救助の際に有利であり、後者は固定された施設
の領域で活用される。このような提案によって、転換補
助手段を備える場合はこれを自動化することができる。
最後に上記の目的の別の解決方法は、駆動機関の一つ
の動作モード(トローリング)では、プリセットされた
トローリング用回転速度と回転方向とがスクリュー軸で
調整されるまでクラッチが閉じられ、スクリューがター
ビンとして作動できる遷移領域で制御用電子機器がスク
リュー軸の回転速度を一定に保持できる構成にある。こ
の解決方法では、プリセットされたトローリング用回転
速度と回転方向が自動的にスクリューと調整される。引
き続いて制御用電子機器は、転換行程の際にスクリュー
が遷移領域がタージンとして駆動されることができると
いうことを考慮に入れつつ、制御及びセンサ手段を用い
てスクリューの回転速度を一定に保持する。この転換補
助手段は前述の通り自動化することができ、且つ、特に
船舶の速度をゆっくりと上昇させる必要がある操縦の際
に特に適している。
制御システムの好適な構成では、制御ステーションは
所望の転換手順をプリセットするための手段を利用して
いる。この手段は例えば好ましくは発光キーとして構成
された選択スイッチから成ることができる。キーを操作
することによって、特定の転換手順をプリセットするこ
とができ、この手順はその後、船舶の接岸又は方向転換
の際に半自動的、又は全自動的に開始される。冒頭に述
べた、手動的に開始される転換補助手段の場合は、制御
レバーがトローリング回転速度を調整するために短時間
だけ操作される。この調整の際に負の調整勾配が生ず
る。
エンジンの回転速度を巡航モードに調整するための制
御レバーを介して進行速度を選択するための制御システ
ムの有利な構成は、緩速進行用に許容されるエンジンの
回転速度用に調整可能である制御レバーの運動経路の領
域内で、緩速進行モード用の目標値と回転速度の調整の
重複が行われることである。この重複とは、この領域で
エンジン回転数の変更の代わりに、又は変更を補足し
て、スクリュー軸の回転速度の変更、すなわちトローリ
ング回転速度の変更が優先的に行われることを意味して
いる。この重複は好適に公知の電気的手段で達成され
る。
経済的且つ環境になじむ駆動のために、緩速進行モー
ド用のプリセットされたスクリュー軸回転速度に自動的
に所定のエンジン回転速度を相関させることが有利であ
る。トローリング回転速度とエンジン回転速度とのこの
ような相関は、エンジンの特定の動作パラメタに応じて
行うことができる。このパラメタとは例えば、燃費、排
ガスの成分又はその他の特定値である。
次に本発明の実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説
明する。
第1図は制御システムの概略図である。
第2図及び第3図は転換補助手段の周期図である。
第4図、第5図及び第6図は制御レバーの揺動角に応
じた種々の回転速度グラフである。
第7図は負の調整勾配が生成される制御レバーの概略
図である。
第1図には、船舶の駆動機関を動作するため制御シス
テムの大幅に簡略化した概略図を示している。駆動機関
は少なくとも一個のエンジン1を有し、その駆動軸2は
伝動装置3と連結されている。伝動装置3の内部には互
いに噛合って連結された歯車(詳細には図示せず)が配
設されている。更に、少なくとも一個のクラッチ4が備
えられている。クラッチ4は3つの切換え状態で動作可
能である。クラッチは完全に開放されるか、完全に閉鎖
される。更にクラッチは調整されたスリップ動作状態で
も動作できる。このクラッチ4は油圧式に作動可能な、
湿式ディスク・クラッチであることが好ましい。クラッ
チの圧力調整器5を用いてクラッチ4のスリップ率を調
整することができる。伝動装置3からスクリュー軸6で
示した駆動軸がスクリュー7に延びている。
エンジン1の駆動軸2の回転速度は回転速度センサ8
によって検知することができる。別の回転速度センサ9
がスクリュー軸の回転速度を検知するためにスクリュー
軸6に取付けられている。
進行方向調整器10によって伝動装置3が前進又は逆進
状態に切換えられる。温度センサ11はクラッチ4の動作
温度を監視する。
回転速度センサ8、9と、クラッチの圧力調整器5
と、進行方向調整器10とは電子制御装置12と連結されて
いる。伝動装置3はセンサ及び制御手段8、9、11並び
に5及び10と共にモジュール13として統合できる。
電子制御装置は電線14を経て制御ステーション15に接
続されている。線14には船舶の速度センサ18の接続線
と、システム・プラグ17用の接続線とが接合しており、
前記システム・プラグは必要に応じてシステム診断用機
器と接続することができる。
制御ステーション15は一連の制御、切換え及び調整素
子を備えている。詳細に述べると、これらの素子は進行
方向の命令発生器18と、緩速進行モード(トローリング
・モード)でのスクリュー軸6回転速度の目標値設定器
19と、船舶の操縦士に駆動機関の正常な動作を表示する
制御ランプ20と、正常の動作との偏差が生じた場合にそ
の旨の信号を発進する警報ランプ21、22である。作動ス
イッチ23は、動作モード“緩速進行”(トローリング)
を選択する役割を果たし、更に転換補助手段をプリセッ
トするための別の作動スイッチ24も備えられている。キ
ー25は非常スイッチであり、キー26によって電流の接続
及び遮断が行われる。
本発明の重要な特徴は、船舶の操縦士が緩速進行モー
ド、すなわちトローリング運行で(作動スイッチ23が操
作される)、転換補助手段を使用できることにある。作
動スイッチ24を用いて、船舶の操縦士は、必要性に応じ
て所定の転換補助手段をプリセットすることができる。
プリセットされた転換補助手段は、電子制御機器12が所
定の制御信号を伝送すると起動される。
第2図に示した周期図は、半自動的に進行する転換補
助手段の作用を示している。船舶は例えば900U/分の所
定のエンジン回転速度で駆動される。先ず、伝動装置3
が逆ギヤに切換えられる。(上から2番目の図)船舶は
緩速進行モードで100U/分のスクリュー回転速度で移動
する。クラッチ4は調整された、スリップ動作状態で動
作する。すなわち、クラッチには薄層パケット間の相対
運動を可能にする特定のクラッチ圧が加えられる。(上
から4番目の図を参照。)スクリュー軸の回転速度は10
0U/分であるトローリング目標回転速度の絶対値と対応
する。正負の符号は逆方向への進行であるため負であ
る。船舶は例えば3ノットの逆進速度で移動する。逆進
から方向を逆転する場合には、伝動装置はニュートラル
位置を経て前進方向に切換えられる。(上から2番目の
図)クラッチ圧は伝動装置のニュートラル位置で完全に
除去される。前進方向への切換えとともにクラッチは完
全に閉じられるので、クラッチ圧は迅速にその最大値に
達する。(上から4番目の図を参照)スクリュー軸の回
転速度は上昇し始め、本実施例では400U/分でその最大
値に達する。この回転速度値は当該のエンジン回転数と
ギヤ変速比とによって左右される。船舶の速度は遅くな
り、ゼロを通過して、前進方向に上昇し始める。(最も
下の図を参照) クラッチが完全に閉じると共に、船舶は様々な影響、
例えばエンジンの回転速度、クラッチ圧、電流状態等に
よって左右される実際のスクリュー軸回転速度で加速さ
れる。船舶の操縦士は船舶の反応を観察する。船舶の反
応が充分であるものと操縦士が判断すると即座に、操縦
士は以下に記載するようにして加速段階を終了する。
トローリングの目標回転速度を調整する制御レバー27
を短期間だけ、調整された目標回転速度を低減する方向
に調整する。この短期間の戻しで、負の調整勾配が生
じ、これが制御機器12に伝送される。この制御信号は制
御機器12によって、加速段階が終了するべきであるとし
て解釈される。調整されたトローリングの目標回転速度
の短期間の戻しは(上から3番目の図)、そうではない
場合には直線的に延びているトローリングの目標回転速
度の特性曲線に湾曲部が見られることによって概略的に
示される。制御用電子機器が制御信号を受信すると直ち
に、クラッチ圧は、それがトローリング目標回転速度も
しくはスクリュー軸の回転速度、もしくは船舶の所望速
度に対応する値に低減される。
転換補助手段の作用は第2図の下の図に示されてい
る。前進方向に切換えた後、及び船舶の速度がゼロから
動いた後に、船舶の速度は、操縦士が制御信号の発生に
よって前述のように加速段階を終了するまで、比較的急
速に前進方向に上昇する。このような時間特性は、下の
図に太い実線で示してある。これに対して点線28は転換
補助手段を備えていない船舶の時間特性を示している。
比較的大幅に遅い時点で前進方向での船舶速度に達する
ことが明白である。
前述の転換補助手段と共に活用される別の転換補助手
段は、トローリング動作において、クラッチ4が前進方
向に切換えた後ですぐに完全に閉じられることである。
それによって、船舶は選択されたエンジン回転速度と比
例する推進力で加速される。システム力学を考慮しつつ
船舶が所望の速度に達すると即座に、制御機器12はクラ
ッチの閉鎖によって加速を中断し、目標速度に達するま
でトローリング回転速度をスクリュー軸回転速度に適応
するように調整する。速度の計測は前述のセンサ16が行
う。第1の転換補助手段とは異なり、この種類の転換補
助手段は自動化されている。
第3図に示した図には、転換補助手段の第3の可能性
が示されている。上から4番目の図から、前進方向への
切換えの際にクラッチ4は先ず、プリセットされたトロ
ーリング回転速度と回転方向がスクリュー軸6と適応す
るように調整されるまで閉じられることが判る。制御用
電子機器12はスクリュー7に作用するタービンの駆動モ
ーメントに抗して、スクリュー軸の回転速度をも一定に
保つ。このような転換補助手段は、例えば曳航の際に望
ましいように、ゆっくりとした速度上昇が必要である航
法で進行する必要がある場合に特に有利である。
作動スイッチ24によって転換補助手段をダイアル合わ
せし、もしくはプリセットすることができる。本発明に
従った制御システムは、転換補助手段全体を所望どうり
に利用できる場合に特にフレキシブルに活用できる。こ
のような場合は、船舶の操縦士は、作動スイッチ24を介
して全部で3つ利用できる転換補助手段4のうちの一つ
をプリセットすることができる。船舶の駆動機関はこの
場合、どんな状況での実際の条件にも適応できる。
第4図ないし第6図に示したグラフから、制御レバー
の揺動角に応じた回転速度の状態を参照することができ
る。第4図に示したグラフは2つの制御レバーを有する
カバー・スイッチに基づくものである。第1のこの制御
レバーによって、特定の進行方向と、特定のエンジン回
転速度をプリセットすることができる。もう一つの制御
レバーによって特定の目標トローリング回転速度を調整
できる。
第4図〜第6図のグラフにおいて、横軸は制御レバー
の角度位置を示し、縦軸はスクリュー軸の回転速度を示
し、“R"は逆進を示し、“N"はニュートラル(中立位
置)を示し、“V"は前進を示している。
第5図のグラフは、1つの制御レバーを有する制御装
置に関するものである。前記制御レバーによって、船舶
の特定の進行方向と、エンジンの特定の回転速度とを予
め設定することができる。エンジンの回転速度をトロー
リング駆動に適応するように設定することができる領域
において、トローリングモードにおけるエンジンの回転
速度の目標値の調整は、自動的に行われるように構成さ
れている。駆動がトローリングモード(緩速進行モー
ド)にある前記領域は、点線31で示されている。トロー
リングモードにおけるスクリュー軸の最低回転速度は、
エンジンの回転速度が最低になる状態に合わせて設定す
るのが有利である。次に、トローリングモードにおいて
可能なスクリュー軸の最大回転速度は、エンジンの回転
速度が、トローリングモードにおいて可能な最大回転速
度になるように制御装置によって設定されたときに達成
される。
第6図のグラフは、1つの制御レバー、又は、2つの
制御レバーを有する制御装置に関するものである。巡航
モードの間、1つの制御レバーを用いて、或いは、2つ
の制御レバーを用いて(点線で示す)、進行方向が切り
換えられ、エンジンの回転速度が調整される。トローリ
ングの動作の間、1つの制御レバーを用いて(点線で示
す)、エンジンの回転速度を、トローリングモードにお
けるスクリュー軸の回転速度に合わせるように設定する
ことが可能である。電子制御装置12、又は、別のエンジ
ン用電子機器によって、トローリングモードにおいて、
エンジン又は伝動装置の特定の動作パラメータに依存す
るエンジンの回転速度を、スクリュー軸の所定回転速度
に合わせるように構成されている。前記動作パラメータ
は、例えば、燃料消費、クラッチの熱応力、排気ガスの
排出量のような特性値である。
第7図にはトローリング回転速度を調整できる制御レ
バー27又は制御スイッチを概略的に示している。制御レ
バー27は2つの終端位置(例えば0%及び100%)の間
を揺動可能である。終端位置(0%)に接したセクター
29では、制御レバー27は例えば圧縮ばね30の力のような
抵抗に抗してのみ更に低減する方向に揺動可能である。
このような措置によって、制御レバー27が、トローリン
グ目標回転速度をそこから更に低減することが不可能で
ある終端位置にある場合にも、負の調整勾配を生ずるこ
とが可能になる。前述の措置によって、システムの確実
性が高められる。
発明の効果 以上説明したように、船舶の操縦士が緩速進行モー
ド、すなわちトローリング運行で転換補助手段を使用す
ることによって、トローリング・モードから巡航モード
への、又はその逆への切換えの際に船舶の時間特性を全
体として制御できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲーベル クリシュトフ ドイツ連邦共和国 デー7997 インメン シュタット メールスブルゲル ストラ ーセ 1 (72)発明者 フォス トーマス ドイツ連邦共和国 デー7992 テットナ ング 1 セント フーベルト ストラ ーセ 11 (72)発明者 マウレル ゲルハルト ドイツ連邦共和国 デー7990 フリート リッヒシャフェン アイリンゲル スト ラーセ 75 (72)発明者 ブライヒ マンフレット ドイツ連邦共和国 デー7990 フリート リッヒシャフェン フレッシェンストラ ーセ 1 (72)発明者 アウエル ライムント ドイツ連邦共和国 デー7991 エリスキ ルヒ マリーンストラーセ 57 (72)発明者 ブリンク ペーター ドイツ連邦共和国 デー7772 ウールデ ィンゲン ミュールホッフェン 1 ウ ンテレス リート 14 (72)発明者 ロート ギュンター ドイツ連邦共和国 デー7778 マルクド ルフ アム スポルトプラッツ 3 (56)参考文献 特開 昭61−218838(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 21/22 B63H 23/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船舶の駆動機関を作動するための制御シス
    テムであって、 前進用の少なくとも一個の制御可能なクラッチ(4)、
    及び、逆進用の一個の制御可能なクラッチ(5)を有す
    る伝動装置(3)を介して、スクリュー軸(6)を駆動
    する少なくとも一個のエンジン(1)と、 少なくとも前記スクリュー軸の回転速度、及び、前記エ
    ンジンの回転速度を検知するためのセンサ手段と、 前記エンジンの回転速度、及び、前記クラッチのスリッ
    プ率を制御するためのエンジン・クラッチ制御手段
    (5、8、9、10、11、12、16、17、27)とを備え、 さらに、制御切換え調整手段(18〜26)を有する少なく
    とも一つの制御ステーション(15)を備え、 前記エンジン・クラッチ制御手段は、少なくとも一個の
    制御レバー(27)を有しており、前記制御レバー(27)
    を作動させることによって船舶の移動方向および速度を
    調整するように構成され、 更に、前記制御ステーション及び前記センサ手段から入
    力される信号を処理し、かつ、前記エンジンの回転速度
    及び前記クラッチ(4)のスリップ率を制御するために
    前記エンジン・クラッチ制御手段に信号を出力するため
    の信号処理制御手段(12)とを備え、 前記制御システムは、前記駆動機関のトローリングモー
    ドにおいて前記制御システムを作動させている間、選択
    的に切り換えて前記船舶の移動方向を逆転させるための
    転換補助手段をプリセットすることができるように構成
    され、 移動方向を切り換えるために前記制御レバー(27)を作
    動させたとき、前記信号処理制御手段(12)は、前記制
    御切換え調整手段(18〜26)に信号を出力して、切り換
    えた移動方向に対応して前記クラッチ(4又は5)を完
    全に閉じ、したがって、前記切り換えられたクラッチ
    (4又は5)にスリップはなく、加速段階の間、前記ス
    クリュー軸は、前記切り換えた方向に最高の回転速度で
    駆動され、 前記制御システムは、前記切り換えた方向において前記
    船舶が所定速度に達したことを示す制御信号を出力して
    前記信号処理制御手段(12)に前記制御信号を伝送する
    ための手段を備え、前記制御信号を受信したとき、前記
    信号処理制御手段(12)は、前記制御切換え調整手段
    (18〜26)に信号を出力し、前記切り換えられたクラッ
    チ(4又は5)を調整されたスリップ動作に切り換え、
    これにより、前記スクリュー軸の回転速度を低減させる
    ことによって、加速段階を終了させるように構成され
    る、 ことを特徴とする制御システム。
  2. 【請求項2】船舶の駆動機関を作動するための制御シス
    テムであって、 前進用の少なくとも一個の制御可能なクラッチ(4)、
    及び、逆進用の一個の制御可能なクラッチ(5)を有す
    る伝動装置(3)を介して、スクリュー軸(6)を駆動
    する少なくとも一個のエンジン(1)と、 少なくともスクリュー軸の回転速度、及び、エンジンの
    回転速度を検知するためのセンサ手段と、 エンジンの速度、及び、前記クラッチのスリップ率を制
    御するためのエンジン・クラッチ制御手段(5、8、
    9、10、11、12、16、17、27)とを備え、 さらに、制御切換え調整手段(18〜26)を有する少なく
    とも一つの制御ステーション(15)を備え、 前記エンジン・クラッチ制御手段は、少なくとも一個の
    制御レバー(27)を有しており、前記制御レバー(27)
    を作動させることによって船舶の移動方向および速度を
    調整するように構成され、 前記制御ステーション及び前記センサ手段から入力され
    る信号を処理し、かつ、エンジンの回転速度及び前記ク
    ラッチ(4)のスリップ率を制御するために前記制御切
    換え調整手段(18〜26)に信号を出力するための信号処
    理制御手段(12)とを備え、 前記駆動機関の一つの動作モード(緩速モード、又は、
    トローリングモード)において、移動方向を切り換えた
    後に、前記クラッチ(4)を完全に閉じ、前記クラッチ
    (4)が閉じた状態で、前記船舶が所定速度に達したこ
    とを示す制御信号を前記信号処理制御手段(12)に伝送
    して、前記スクリュー軸(6)の回転速度を、トローリ
    ングモードにおける前記スクリュー軸(6)の回転速度
    に設定することにより、加速段階が終了するように構成
    される、 ことを特徴とする制御システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の制御システムであ
    って、前記駆動機関のトローリングモードにおいて前記
    制御システムを作動させている間、選択的に切り換えて
    前記船舶の移動方向を逆転させるための転換補助手段を
    プリセットする手段(24)を備えることを特徴とする制
    御システム。
  4. 【請求項4】進行速度を選択するために、2つの終端位
    置の間で揺動可能な少なくとも一個の制御レバー(27)
    を有し、かつ、少なくとも一つの制御ステーション(1
    5)を備えた請求項1に記載の制御システムであって、
    前記制御レバー(27)の前記2つの終端位置のうちの一
    つの終端位置に隣接した前記制御レバー(27)の揺動領
    域において、前記制御レバー(27)に抵抗力が加えられ
    るように構成されていることを特徴とする制御システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の制御システムであって、
    前記エンジンの回転速度を選択的に調整するための付加
    された制御レバーを更に備え、前記付加された制御レバ
    ーの第1の範囲において、前記エンジンの回転速度をト
    ローリングモードに適応する回転速度に調整することが
    でき、前記付加された制御レバーの前記第1の範囲にお
    いて、前記駆動機関がトローリングモードで動作するよ
    うに、前記スクリュー軸の回転速度は調整されることを
    特徴とする制御システム。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の制御システムであって、
    トローリングモードにおいて、前記信号処理制御手段
    (12)は、前記エンジンの動作パラメータに依存する前
    記エンジンの回転速度を、前記スクリュー軸の所定回転
    速度に自動的に合わせるように構成されていることを特
    徴とする制御システム。
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