JP3448009B2 - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

Info

Publication number
JP3448009B2
JP3448009B2 JP2000109143A JP2000109143A JP3448009B2 JP 3448009 B2 JP3448009 B2 JP 3448009B2 JP 2000109143 A JP2000109143 A JP 2000109143A JP 2000109143 A JP2000109143 A JP 2000109143A JP 3448009 B2 JP3448009 B2 JP 3448009B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
cleaning
closed
lid
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000109143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001286834A (ja
Inventor
洋一郎 渡辺
Original Assignee
株式会社ワールド機工
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ワールド機工 filed Critical 株式会社ワールド機工
Priority to JP2000109143A priority Critical patent/JP3448009B2/ja
Publication of JP2001286834A publication Critical patent/JP2001286834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3448009B2 publication Critical patent/JP3448009B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄剤を使用して
ワークの洗浄を行なう洗浄装置に係り、特に洗浄剤のロ
スの低い洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の1槽式超音波洗浄装置を示
す。1槽式超音波洗浄装置は、密閉容器1と、ストレー
ジタンク2と、蒸気発生タンク3とから主に構成され
る。蓋体4を開けてワークWを密閉容器1内に入れる。
ストレージタンク2を含む循環系6を使って洗浄剤の液
体5を密閉容器1内に供給させる。超音波振動子7を作
動させて、超音波による浸漬洗浄を行なう。浸漬洗浄
後、密閉容器1内への循環供給を停止して洗浄剤の液体
5を抜き取り、代りに蒸気発生タンク3から密閉容器1
内に洗浄剤の蒸気8を連続供給して蒸気洗浄を行なう。
この蒸気洗浄器、密閉容器1の上部の冷却パイプ9に冷
媒を流して、上昇してくる蒸気8を冷却、凝縮して外部
に排出させる。蒸気洗浄後に蒸気の供給を停止し、密閉
容器1内において洗浄済みワークWの乾燥を行う。この
乾燥で洗浄が終了する。
【0003】このように、密閉容器1内で浸漬洗浄、蒸
気洗浄、乾燥の全てを連続して行うことで、環境汚染の
少ない状態に保持できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浸漬洗
浄時は、ワークWを入れて蓋体4を閉めて大気圧状態に
ある密閉容器1内に洗浄剤の液体5を供給するので、密
閉容器1内の上部空間10のガス圧が上昇する。また、
浸漬洗浄に引き続き行なう蒸発洗浄時も、密閉状態の密
閉容器1内に蒸気を供給するため、密閉容器1の上部空
間10のガス圧が上昇する。特に、蒸気洗浄時は、冷却
パイプ9による冷却により蒸気ゾーンを一定レベルに抑
えているものの、蒸気圧をコントロールするのが難し
く、ガス圧が密閉容器1の密閉を維持できる限界を超え
ることが多くなる。ガス圧が密閉容器1の限界圧を超え
ると、蓋体4の隙間から、洗浄剤が漏れしてしまう。洗
浄剤が漏れると、外部環境が汚染されるため好ましくな
い。また洗浄剤の消費量が増大するため経済的でない。
特に、洗浄剤として比較的安価なものではなく、高価で
洗浄効果の高いものを用いると、僅かな洗浄剤の漏洩に
よっても大きな損失を蒙ることになる。
【0005】このような洗浄剤の漏洩を防止するために
は、密閉容器1の上部開口と蓋体4との間に設けるOリ
ング又はシール60を多重にするか、または上部開口に
対する蓋体4のロックハンドル11による締付力を更に
強固にするか、またはこれらの両方を行なうか等の対策
が考えられる。しかし、そのような対策には限界があ
り、結局、洗浄剤の漏洩を有効に防止することはできな
かった。
【0006】本発明の課題は、上述した従来技術の問題
点を解消して、洗浄剤の漏洩ロスを可及的に低減して、
より環境に優しく、安全で経済性の高い洗浄装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、洗浄剤を
使用してワークの洗浄を密閉容器中で行なう洗浄装置に
おいて、前記密閉容器と連通され、前記密閉容器内のガ
スの圧力に応じて、前記密閉容器との間で前記ガスのや
り取りをする密閉タンクを設けた洗浄装置である。
【0008】ワークの洗浄中、密閉容器内のガス圧が変
動する。このガス圧の変動に応じて、密閉容器と密閉系
との間でガスのやり取りがなされる。このやり取りによ
って、密閉容器内のガス圧が調整されるので、密閉容器
内の圧力上昇が抑制される。したがって、密閉容器内の
圧力上昇に起因して密閉容器からガスが漏れることがな
い。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
密閉タンクは、上部が開口し内部に前記ガスとは反応し
ない不活性液体が貯められる下容器と、前記不活性液体
上に浮上支持されて前記下容器の上部開口を塞ぐ蓋容器
とを有し、前記蓋容器と前記密閉容器とが連通され、前
記蓋容器内に溜まるガスのガス圧及び前記不活性液体が
与える浮力と、前記蓋容器の重力とがバランスして前記
蓋容器が浮上支持されるものである洗浄装置である。
【0010】密閉タンクに、いわゆる浮き屋根式貯蔵タ
ンクを用いて、浮き屋根としての蓋容器を密閉容器内の
圧力変動に応じて昇降するようにしたので、構造が簡単
で、複雑な制御系を必要とせずに、密閉容器内の圧力を
自動調整できる。
【0011】第3の発明は、上部開口が蓋体によって密
閉され、内部空間でワークの洗浄を行なう密閉容器と、
前記密閉容器に浸漬洗浄を行なうための洗浄剤を液体で
循環供給する液体供給手段と、前記密閉容器に、蒸気洗
浄を行なうために、前記液体に代えて前記洗浄剤を蒸気
で連続供給する蒸気供給手段と、前記蒸気洗浄時に、前
記密閉容器内を上昇してくる前記蒸気を冷却して捕捉さ
せる冷却手段と、前記冷却手段により捕捉されて凝縮し
た前記洗浄剤の蒸気を前記溶剤供給手段に戻す排液管
と、前記浸漬洗浄および前記蒸気洗浄時に、前記密閉容
器内の上部空間に溜まるガスを給排するための密閉タン
クと、前記密閉タンクと前記密閉容器内の上部空間とを
連通するガス給排管とを備える。
【0012】前記密閉タンクは、上部が開口し内部に前
記ガスとは反応しない不活性液体が貯められる下容器
と、前記不活性液体上に浮上支持されて前記下容器の上
部開口を塞ぐ蓋容器とを有し、前記蓋容器と前記密閉容
器とが連通され、前記蓋容器内に溜まるガスのガス圧及
び前記不活性液体が与える浮力と、前記蓋容器の重力と
がバランスして前記蓋容器が浮上支持されるものである
ことを特徴とする洗浄装置である。
【0013】密閉容器内のガス圧が上がると、ガスの一
部はガス給排管を介して密閉タンクに流れるため密閉容
器内のガス圧が下がる。密閉タンクに流れたガスの一部
は蓋容器を押し上げる。反対に、密閉容器内のガス圧が
下がると、蓋容器が降下し、蓋容器内のガスがガス給排
管を介して密閉容器内に流れて、密閉容器内のガス圧を
上げる。これにより浸漬洗浄および蒸気洗浄時、密閉容
器内の圧力は、密閉容器内に供給される洗浄剤の量に係
わらず、常に一定に調整され、密閉容器内のガス圧が過
度に上昇することがなくなる。したがって、密閉容器の
蓋体の気密を破って、洗浄剤が外部環境に漏れることが
なくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。実施の形態の洗浄装置は、構造が簡単な1
槽式となっており、洗浄剤を使用して内部空間に形成さ
れる洗浄槽でワークWを洗浄、乾燥させる密閉容器1を
有する。使用する洗浄剤は、例えばHFC、HCFC、
HFE等である。
【0015】この密閉容器1は、上部開口を覆う蓋体4
を有した密閉構造タイプをしている。蓋体4はロックハ
ンドル11によって開閉できる。蓋体4の開閉により密
閉容器1に対してワークWを出し入れする。ワークWは
密閉容器1内に設けた一対の回転ローラ12で回転支持
される回転バスケット13内に収容され、洗浄中、必要
に応じて回転させる。
【0016】密閉容器1の内底に超音波振動子7を設け
て、洗浄剤の液体5中に浸漬したワークWを超音波洗浄
できるようにしてある。タンク3内の洗浄剤の液体5の
液位は光電センサ61で検知する。
【0017】密閉容器1に供給する洗浄剤の液体5を濾
過して再生使用するために、密閉容器1の外に循環系6
を接続する。循環系6は、密閉容器1、密閉容器1の底
部にドレンバルブ14を介して接続された排出管15、
排出管15から排出される洗浄剤の液体5を貯めるスト
レージタンク2、ストレージタンク2に接続した吸引管
16、吸引管16の途中に設けたバルブ17およびスト
レーナ18、吸引管16を介してストレージタンク2か
ら洗浄剤の液体5を吸引するポンプ19、ポンプ19に
接続された吐出管20、吐出管20の途中に設けた逆止
弁21およびフィルタ22L、ポンプ19から吐出され
る洗浄剤の液体5をフィルタ22を介して密閉容器1の
側面に接続された溶剤供給管23、溶剤供給管23の途
中に設けられたバルブ24、25で構成される。
【0018】前記供給管23の取付け箇所よりも上方の
密閉容器1の側面に、気液分離器62を介して排液管2
6が接続され、オーバーフロー、または冷却により凝縮
した密閉容器1内の洗浄剤の液体5をバルブ27を介し
てストレージタンク2に戻すようになっている。前記ス
トレージタンク2内にヒータ28が設けられ、タンク2
内に貯められる洗浄剤を沸点より低いが室温より高い所
定温度に加熱する。タンク2内の洗浄剤の液体5の液面
は、上限フロート29、下限フロート30によって監視
される。
【0019】密閉容器1の上部の内周に巻回した冷却パ
イプ9が設けられる。浸漬洗浄後に行なう蒸気洗浄時
に、冷却パイプ9に冷媒を流して、密閉容器1の下部よ
り上昇して来る洗浄剤の蒸気8を冷却して凝縮させ、液
体状態で密閉容器1の外へ排出できるようになってい
る。密閉容器1の内周の冷却パイプ9の下側に樋31が
設けられる。この樋31に凝縮して溜まった洗浄剤の液
体5が、前述した排液管26を通してストレージタンク
2に集められる。ストレージタンク2では洗浄剤の液体
5の汚染がひどくなると、バルブ32を介してドレンパ
イプ33より抜き取る。
【0020】前記供給管23の取付け箇所よりも下方の
密閉容器1の側面に、密閉容器1内に蒸気8を供給する
ための溶剤蒸気供給管34が接続される。密閉容器1内
に貯めた洗浄剤の液体5を全部抜き取った後に、溶剤蒸
気供給管34と連通した密閉容器1内に設けた蒸気ノズ
ル35から蒸気8を供給する。溶剤蒸気供給管34はバ
ルブ36を介して蒸気発生タンク3に接続される。この
蒸気発生タンク3の洗浄剤は、前述した循環系6のフィ
ルタ22に接続された溶剤供給管23から分岐された分
岐供給管37から補給されるようになっている。蒸気発
生タンク3内には、ヒータ38が設けられ、タンク3内
に貯められる洗浄剤を沸点温度に加熱して蒸発させる。
タンク3内の洗浄剤の液面は、上限フロート39、下限
フロート40で監視される。また、タンク3内の洗浄剤
の汚れは光電センサ41で検知する。洗浄剤の汚染がひ
どくなると、バルブ42を介してドレンパイプ43より
抜き取る。
【0021】密閉容器1の上部に、上部空間10に溜ま
るガスを出し入れするガス給排管44が接続される。ガ
スは大気や洗浄剤のガスである。ガス給排管44は密閉
容器1の外に設けられた密閉タンク50に接続される。
密閉タンク50は、浮き屋根式貯蔵タンクで構成され
る。前記ガスと反応しない水などの不活性液体45が貯
められた上部の開口した下容器52と、この下容器52
の開口を覆う蓋容器51とから構成される。蓋容器51
は所定の重量を持ち、下容器52の開口に嵌め込まれて
不活性液体45上に浮いている。前記ガス給排管44は
蓋容器51内に導かれて、蓋容器51内にガス46が溜
まるようになっている。蓋容器51内の空間に溜まるガ
ス圧及び不活性液体45が与える浮力と、蓋容器51の
重力とがバランスしてちょうど蓋容器51が不活性液体
45上に浮上支持される。密閉容器1内の圧力の変動に
応じて、蓋容器51内に溜まるガス量が変化して、蓋容
器51が上下動して、密閉容器1内を一定の圧力に保持
する。不活性液体45は、バルブ47を介してドレンパ
イプ48より抜き取る。
【0022】以上のように構成された洗浄装置を使っ
て、バスケットセット、槽への液入れ、超音波洗浄、蒸
気洗浄、乾燥、完了という洗浄工程を行なう。ここでの
洗浄目的は、主に脱脂(油脂、フラックス、ワックスな
ど有機物の排除)と無機物(砂、石、金属粉)の排除で
ある。また洗浄対象となるワークは電子部品、機械部品
などをはじめとした種々なものが対象となる。
【0023】まず、密閉容器1の蓋体4を開けてワーク
Wを入れたバスケット13を回転ローラ12の上に回転
自在にセットする。セット後、蓋体4をロックハンドル
11で密閉する。このとき密閉容器1内は空気が入った
ままであるから大気圧状態にある。ポンプ19を使って
ストレージタンク2から密閉容器1内に前記所定温度の
洗浄剤の液体5を循環供給して、密閉容器1内の下部空
間55を洗浄剤の液体5で満たし、ワークWを洗浄剤の
液体5に浸漬する。このとき、密閉容器1内の空気が洗
浄剤の液体5によって押し上げられるため、密閉容器1
内の圧力が上昇する。超音波振動子7、回転ローラ12
を作動して、超音波によるワークWの浸漬洗浄を行な
う。浸漬洗浄が終わったら、超音波振動子7を止める。
溶剤供給管23のバルブ25を閉め、排出管15のドレ
ンバルブ14を開け、密閉容器1内の洗浄剤の液体5を
排出管15を介してストレージタンク2に抜き取り、ド
レンバルブ14を閉じる。このとき、密閉容器1内は圧
力が下降して、大気圧以下になる。
【0024】つぎに蒸気洗浄を行なう。バルブ36を開
けて、蒸気発生タンク3から沸点温度の洗浄剤の蒸気8
を溶剤蒸気供給管34を介して密閉容器1内に供給す
る。このとき密閉容器1内は再び大気圧以上の圧力に増
大する。また、冷却パイプ9に冷媒を流して密閉容器1
内の上部空間10を冷却する。この冷却により、密閉容
器1内の下部空間55から上がって来た蒸気が冷却され
て凝縮し、樋31に集められる。樋31に集められた洗
浄剤は気液分離器62、排液管26を介してストレージ
タンク2に回収される。密閉容器1内の下部空間55を
常に蒸気で満たすために、蒸気発生タンク3からの蒸気
の供給は、蒸発洗浄中、継続する。継続させるための蒸
気循環系は、蒸気発生タンク3→溶剤蒸気供給管34→
密閉容器1→排液管26→ストレージタンク2→分岐供
給管37→蒸気発生タンク3となる。
【0025】このように浸漬洗浄中、ストレージタンク
2から密閉容器1内への洗浄剤の液体5が供給され、そ
の供給量が変動するため、密閉容器1内の上部空間10
内のガス圧が絶えず変動することになる。また、蒸気洗
浄中、蒸気発生タンク3から密閉容器1内への蒸気供給
が継続するため、密閉容器1内の蒸気量が変動し、冷却
パイプ9により蒸気の上昇を抑えている密閉容器1内の
上部空間10では、その上部空間10内のガス圧が絶え
ず変動することになる。
【0026】密閉容器1内のガス圧が上がると、ガスの
一部はガス給排管44を介して密閉タンク50に流れる
ため密閉容器1内のガス圧が下がる。密閉タンク50に
流れたガスは密閉タンク50の蓋容器51を押し上げ
て、蓋容器51をバランスさせる。反対に、密閉容器1
内のガス圧が下がると、バランスを取るため蓋容器51
が降下し、蓋容器51内のガスがガス給排管44を介し
て密閉容器1内に流れて、密閉容器1内のガス圧を上げ
る。これにより蒸気洗浄時、密閉容器1内の圧力は、密
閉容器1内に供給される蒸発量に係わらず、常に一定に
調整され、密閉容器1内のガス圧が過度に上昇すること
がなくなる。したがって、密閉容器1の蓋体4の気密を
破って、洗浄剤及びその蒸気が漏れることがなくなる。
【0027】蒸気洗浄が終わったら、溶剤蒸気供給管3
4のバルブ36を閉じて、密閉容器1内への蒸気の供給
を断つ。蒸気洗浄中、沸点温度の蒸気を連続して浴びて
いたワークWは発熱しているので、密閉容器1内に放置
しておくことにより、自己熱で自然に乾燥していく。こ
のとき、密閉容器1内の残留蒸気は冷却パイプ9により
冷却され、凝縮して排液管26より排出される。
【0028】上述したように密閉容器と密閉タンクとが
ガス給排管で接続されているので、密閉容器内のガス圧
が変動しても、ガス圧の変動を抑制するように、蓋容器
が自動的に上下動して密閉容器と密閉タンク間でガスの
やり取りがなされる。したがって、密閉容器内のガス圧
は常に一定になるため、ガス圧が高くなりすぎて密閉容
器の密閉を破って密閉容器からガスが漏洩するようなこ
とがなくなる。その結果、外部環境が安全で、環境汚染
の無い状態に保持できる。また、洗浄剤が外部に漏れる
おそれがないので資源の有効利用が図れる。そして、高
価な洗浄剤を使用しても、漏洩による損失を蒙ることが
ない。例えば、現在知られている公知で最も高価なHF
C系又はHFE系の洗浄剤を使う場合、僅かな漏洩でも
大幅なコスト増になってしまうが、漏洩の生じる従来例
と比べて、月のランニングコストが数十分の一〜数百分
の一に低減する。また、蒸気が漏れないので、蒸発系洗
浄剤の使用も可能である。
【0029】また、密閉タンクをガス給排管を介して密
閉容器に取り付けるだけの簡単な構造で、密閉容器内の
ガス圧が変動しても、ガスの漏洩を有効に防止すること
ができ、不必要な密閉構造を蓋に要求することがなくな
る。密閉容器1の上部開口に対する蓋体4のロックハン
ドル11による締付力も従来の1/10から1/20で
済み、密閉構造を簡素化できる。
【0030】また、密閉タンクは、密閉容器のような強
固な構造を要求されず、いわゆる浮き屋根式貯蔵タンク
で構成できるので、構成が簡単であり、しかも不活性液
体は水などの安価な液体で良いので、非常に経済的であ
る。
【0031】更に、密閉容器内の圧力の調整は、蓋容器
が上下動することで自動的に行なわれるので、複雑な制
御系を必要としない。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、密閉容器に密閉タンク
を接続することにより、密閉容器内の圧力変動を抑制で
き、ガス圧の上昇による洗浄剤漏れを防止できる。した
がって、洗浄剤のロスが少なく、より環境に優しく、経
済性の高い洗浄が可能となる。また、密閉タンクを密閉
容器に連通するという簡単な構成により、密閉容器のガ
ス圧の調整を自動的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態による洗浄装置の概略構成図であ
る。
【図2】従来例による洗浄装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 ストレージタンク(溶剤供給手段) 3 蒸気発生タンク(蒸気供給手段) 4 蓋体 5 洗浄剤の液体 7 超音波振動子 8 洗浄剤の蒸気 9 冷却パイプ(冷却手段) 44 ガス給排管 50 密閉タンク 51 蓋容器 52 下容器 55 密閉容器の下部空間 W ワーク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄剤を使用してワークの洗浄を密閉容器
    中で行なう洗浄装置において、前記密閉容器と連通さ
    れ、前記密閉容器内のガスの圧力に応じて、前記密閉容
    器との間で前記ガスのやり取りをする密閉タンクを設け
    た洗浄装置において、 前記密閉タンクは、上部が開口し内部に前記ガスとは反
    応しない不活性液体が貯められる下容器と、前記不活性
    液体上に浮上支持されて前記下容器の上部開口を塞ぐ蓋
    容器とを有し、前記蓋容器と前記密閉容器とが連通さ
    れ、前記蓋容器内に溜まるガスのガス圧及び前記不活性
    液体が与える浮力と、前記蓋容器の重力とがバランスし
    て前記蓋容器が浮上支持されるものである洗浄装置。
  2. 【請求項2】上部開口が蓋体によって密閉され、内部空
    間でワークの洗浄を行なう密閉容器と、 前記密閉容器に浸漬洗浄を行なうための洗浄剤を液体で
    循環供給する液体供給手段と、 前記密閉容器に、蒸気洗浄を行なうために、前記液体に
    代えて前記蒸発系洗浄剤を蒸気で連続供給する蒸気供給
    手段と、 前記蒸気洗浄時に、前記密閉容器内を上昇してくる前記
    蒸気を冷却して捕捉させる冷却手段と、 前記冷却手段により捕捉されて凝縮した前記蒸発系洗浄
    剤の蒸気を前記溶剤供給手段に戻す排液管と、 前記浸漬洗浄および前記蒸気洗浄時に、前記密閉容器内
    の上部空間に溜まるガスを給排するための密閉タンク
    と、 前記密閉タンクと前記密閉容器内の上部空間とを連通す
    るガス給排管とを備え、 前記密閉タンクは、上部が開口し内部に前記ガスとは反
    応しない不活性液体が貯められる下容器と、前記不活性
    液体上に浮上支持されて前記下容器の上部開口を塞ぐ蓋
    容器とを有し、前記蓋容器と前記密閉容器とが連通さ
    れ、前記蓋容器内に溜まるガスのガス圧及び前記不活性
    液体が与える浮力と、前記蓋容器の重力と がバランスし
    て前記蓋容器が浮上支持されるものであることを特徴と
    する洗浄装置。
JP2000109143A 2000-04-11 2000-04-11 洗浄装置 Expired - Fee Related JP3448009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109143A JP3448009B2 (ja) 2000-04-11 2000-04-11 洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109143A JP3448009B2 (ja) 2000-04-11 2000-04-11 洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001286834A JP2001286834A (ja) 2001-10-16
JP3448009B2 true JP3448009B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=18621876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000109143A Expired - Fee Related JP3448009B2 (ja) 2000-04-11 2000-04-11 洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3448009B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101364248B1 (ko) 2013-10-10 2014-02-17 드림열처리 주식회사 폐수 재활용 세척장치
CN107309203B (zh) * 2017-08-09 2023-03-17 安庆市新城防腐清洗有限公司 密闭式清洗箱及其自清洗方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001286834A (ja) 2001-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970007621B1 (ko) 유기용제를 이용하는 세척방법 및 장치
KR970003672B1 (ko) 세정 및 건조방법과 거품억제장치를 포함하는 세정 및 건조장치
US5653820A (en) Method for cleaning metal articles and removing water from metal articles
JP4272193B2 (ja) 部品洗浄乾燥方法、及び部品洗浄乾燥装置
KR100771285B1 (ko) 황산리사이클장치
JP3307429B2 (ja) 真空洗浄・乾燥方法および装置
JP3448009B2 (ja) 洗浄装置
US6260390B1 (en) Dry cleaning process using rotating basket agitation
JP2012077350A (ja) 密閉型洗浄装置及び洗浄方法
JPH07227581A (ja) 真空洗浄・乾燥方法及び装置
JP3788588B2 (ja) 部品洗浄乾燥方法
JP2015085222A (ja) 物品の洗浄方法および洗浄システム
JPH064953Y2 (ja) 有機溶剤を用いる洗浄装置
JP4921229B2 (ja) 洗浄装置
JP4369887B2 (ja) 超音波洗浄方法および超音波洗浄装置
JPH1071370A (ja) 完全密閉式洗浄装置
JPS634638B2 (ja)
JP5129911B2 (ja) 水分除去装置
JP2636319B2 (ja) 有機溶剤を用いる洗浄装置に於ける有機溶剤蒸気の回収方法
CA2019578C (en) Cleaning method and system using a solvent
JP2003039029A (ja) 洗浄装置
JP6927827B2 (ja) 洗浄装置
JP3184672B2 (ja) 金属品洗浄方法及び金属品洗浄装置
JP3818876B2 (ja) 乾燥装置
JP6320969B2 (ja) 洗浄液蒸留再生装置、及び、部品洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees