JP3447833B2 - 整髪剤組成物 - Google Patents

整髪剤組成物

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JP3447833B2 JP03068895A JP3068895A JP3447833B2 JP 3447833 B2 JP3447833 B2 JP 3447833B2 JP 03068895 A JP03068895 A JP 03068895A JP 3068895 A JP3068895 A JP 3068895A JP 3447833 B2 JP3447833 B2 JP 3447833B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は整髪剤組成物に関し、更
に詳細には、ヘアスタイルの作り易さと保持力に優れ、
ぱさつきや白い粉ふきを抑えることができる整髪剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヘアスタイルを整える際、湿っ
た髪や乾いた髪をくせづけるために、ヘアドライヤーで
ブローする事が行われている。この時、くせづけをし易
くしたり、セットの持続力を高めるため、皮膜形成樹脂
を配合したセットフォーム等が使用されている。
【0003】しかしながら、従来の整髪剤に使用されて
いる皮膜形成樹脂は、毛髪が乾燥してしまうと樹脂が固
化し、それ以上手直しができなくなり、望み通りのセッ
トが難しく、また固化した皮膜形成樹脂を破壊すること
から、ヘアスタイルが持続し難く、白い粉ふき(フレー
キング)が発生し、それに伴うぱさつき感があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ヘアスタイルの作り易さと保持力に優れ、ぱさつき
や白い粉ふきを抑制する整髪剤組成物を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、特定のアクリル系又
はメタクリル系共重合体と特定範囲の重量平均分子量と
融点を有した樹脂を組合わせれば、ヘアスタイルの作り
易さと保持力に優れ、ぱさつきや白い粉ふきを抑制する
整髪剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)(a)〜(d)のモノマーから得られる共重合
体、 (a)次式(1)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1 は水素又はメチル基、R2
びR3 は独立的に水素又は炭素数4〜12のアルキル基
であるか、又はR2 とR3 が隣接する窒素原子と共に形
成した環を表わす)で表わされるアクリルアミド系又は
メタクリルアミド系モノマー30〜80重量%; (b)次式(2)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1 は水素又はメチル基、R4
炭素数1〜4のアルキル基を表わす)で表わされるアク
リル酸エステル系又はメタクリル酸エステル系モノマー
5〜45重量%; (c)次式(3)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R1 は水素又はメチル基、R5
炭素数2〜3のアルキレン基、R6 及びR7 は独立的に
メチル基又はエチル基を表わし、aは0又は1を表わ
す)で表わされる第三級アミノ基を有するアクリル酸エ
ステル系若しくはメタクリル酸エステル系モノマー及び
/又はアクリルアミド系若しくはメタクリルアミド系モ
ノマー2〜30重量%;及び (d)次式(4)
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R1 は水素又はメチル基、R8
びR9 は独立的に炭素数2〜4のアルキレン基、R10
水素又はメチル基、b及びcは独立的に0〜50の整数
を表わし、但しb及びcは同時に0とはならない)で表
わされるアクリル酸エステル系又はメタクリル酸エステ
ル系モノマー0〜30重量%; (B)活性水素を2個有する有機化合物にエチレンオキ
シドを含有するアルキレンオキシドを付加重合せしめた
ポリアルキレンオキシド化合物と多価カルボン酸、その
無水物若しくはその低級アルキルエステル又はジイソシ
アネートとの反応生成物である重量平均分子量5万以
上、融点40〜100℃の樹脂を含有することを特徴と
する整髪剤組成物を提供するものである。
【0015】本発明で用いられるアクリル系又はメタク
リル系共重合体は、皮膜形成樹脂であり、前述の(a)
〜(d)のモノマー成分を共重合させることにより得ら
れる。
【0016】このようなモノマーのうち、(a)成分、
即ち式(1)で表わされるモノマーとしては、例えば、
(メタ)アクリルアミド(アクリルアミド及びメタクリ
ルアミドの総称を意味する。以下、同様にアクリル酸残
基CH2=CH-CO-とメタクリル酸残基CH2=C(CH3)-CO-の総称
として(メタ)アクリルと称する。)、N−n−ブチル
(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アク
リルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、N
−ラウリル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロ
イルモルホリン等を挙げることができる。これらのう
ち、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−オク
チル(メタ)アクリルアミド、N−ラウリル(メタ)ア
クリルアミドが好ましい。これらは1種又は2種以上を
組合わせて共重合体構成モノマー全体の30〜80重量
%、好ましくは40〜70重量%用いられる。
【0017】(b)成分、即ち式(2)で表わされるモ
ノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル等を挙げることができ
る。これらは1種又は2種以上を組合わせて共重合体構
成モノマー全体の5〜45重量%、好ましくは10〜4
0重量%用いられる。
【0018】(c)成分、即ち式(3)で表わされるモ
ノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸−N,N
−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸−N,N
−ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸−N,N
−ジメチルアミノプロピル、N,N−ジメチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミド等を挙げることができ
る。これらは1種又は2種以上を組合わせて共重合体構
成モノマー全体の2〜30重量%、好ましくは10〜2
0重量%用いられる。
【0019】(d)成分、即ち式(4)で表わされるモ
ノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、ポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メト
キシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート等を挙げることができる。これらは1種又は
2種以上を組合わせて共重合体構成モノマー全体の0〜
30重量%、好ましくは5〜15重量%用いられる。
【0020】これらのモノマー(1)〜(4)の共重合
反応は、例えばラジカル重合開始剤の存在下、公知の重
合法、例えばバルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法、
乳化重合法等により製造することができ、特に溶液重合
法で共重合させることが有利である。また、適宜、本発
明の効果を損わない範囲で他のモノマーを添加して共重
合させてもよい。
【0021】溶液重合法で用いる溶剤としては、水混和
性有機溶剤、あるいはそのような有機溶剤と水との混合
溶剤を使用することができ、この場合に有機溶剤は1種
又は2種以上を混合して用いてもよい。水混和性有機溶
剤の例としては、炭素数1〜3の脂肪族アルコール(例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール)、ケト
ン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エーテ
ル(例えば、テトラヒドロフラン、グライム、ジグライ
ム、ジオキサン)等を挙げることができ、特に、メタノ
ール、エタノール、アセトン又はこれらと水との混合物
が好ましい。
【0022】共重合反応に使用できるラジカル重合開始
剤としては、アゾ化合物、例えば2,2′−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(4−メト
キシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−
2,2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)、1,1′−アゾビス
(1−シクロヘキサンカルボニトリル)等が好適であ
る。また、有機過酸化物、例えば、t−ブチルペルオク
トアート、ジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペル
オキシド、ジベンゾイルペルオキシド等も使用すること
ができる。このような有機過酸化物を使用する場合に
は、上述のモノマー(3)の第三級アミノ基とレドック
ス反応を起こす可能性があるため、40℃以下の低温で
反応を制御しつつ行う。重合開始剤の使用量は、一般に
モノマー混合物に対して0.001〜2.0モル%が好
ましく、0.01〜1.0モル%がより好ましい。
【0023】重合に際して、モノマーや重合開始剤の仕
込み方法としては、モノマー混合物及び重合開始剤を全
量仕込んだ後加熱してもよいし、各モノマー及び/又は
重合開始剤を適宜滴下することにより、あるいは分割し
て仕込みつつ加熱してもよい。
【0024】共重合温度は、使用する重合開始剤、モノ
マー、溶剤等の種類により適宜選定されるが、通常30
〜100℃、好ましくは50〜90℃である。また、そ
の共重合の雰囲気は、窒素等の不活性ガス雰囲気とする
ことができる。
【0025】共重合反応をさせた後、その反応液から再
沈殿あるいは溶剤留去等の公知の方法により共重合体を
単離することができる。得られた共重合体から未反応モ
ノマーを除去する方法は、再沈殿を繰り返すこと、膜分
離、クロマトグラフ法、抽出等の公知の方法によること
ができる。こうして得られた共重合体の分子量は、重合
条件の選択により重量平均分子量1,000〜1,00
0,000(ゲル濾過クロマトグラフィー(ポリスチレ
ン換算)による分子量)の範囲で制御できる。本発明の
整髪剤組成物に使用する共重合体としては、重量平均分
子量10,000〜500,000のものが好ましく、
重量平均分子量20,000〜200,000のものが
特に好ましい。
【0026】共重合体としては上述のようにして得られ
たものをそのまま使用することができるが、無機酸又は
有機酸を用いて第三級アミノ基を中和したものも使用す
ることができる。ここで、中和に使用できる無機酸とし
ては、塩酸、硫酸、リン酸等を挙げることができ、有機
酸としては、酢酸、グリコール酸、乳酸、クエン酸、マ
レイン酸、リンゴ酸等を挙げることができる。
【0027】これらの共重合体は、1種又は2種以上を
組合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜2
0重量%(以下、単に%で示す)配合するのが好まし
く、特に0.5〜10%、更に0.5〜5%配合する
と、適正なセット保持力が得られるので好ましい。
【0028】本発明で用いられる成分(B)としては、
重量平均分子量5万以上、融点40〜100℃の樹脂で
あれば特に制限されず、いかなる方法で製造されたもの
でもよく、例えば特公平6−27053号公報に記載さ
れているように、活性水素基を2個有する有機化合物に
エチレンオキシドを含有するアルキレンオキシドを付加
重合せしめたポリアルキレンオキシド化合物と多価カル
ボン酸、その無水物若しくはその低級アルキルエステル
又はジイソシアネートとの反応で得られるものを使用す
ることができる。
【0029】ここで用いられるポリアルキレンオキシド
化合物において、活性水素基を2個有する有機化合物と
しては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、アニリン等を用いることができる。
【0030】上記活性水素基を2個有する有機化合物に
付加重合せしめるエチレンオキシドを含有するアルキレ
ンオキシドとしては、エチレンオキシド単独又はエチレ
ンオキシドを含有するアルキレンオキシドである。エチ
レンオキシド以外のアルキレンオキシドとしては炭素数
3〜30のものであり、例えばプロピレンオキシド、ブ
チレンオキシド、スチレンオキシド、α−オレフィンエ
ポキシド又はグリシジルエーテル類を用いることができ
る。
【0031】ここで炭素数3〜30のアルキレンオキシ
ドの含有量は任意であるが、エチレンオキシドの含有量
が全アルキレンオキシドに対して70〜100%とする
のが好ましい。
【0032】アルキレンオキシドの付加重合は公知の方
法に従って行うことができ、また、エチレンオキシドと
他のアルキレンオキシドの付加方法は混合によるもの、
ブロックで重合するものなど適宜選択できる。
【0033】得られるポリアルキレンオキシド化合物の
重量平均分子量は100以上、特に2000以上が好ま
しい。
【0034】次にこのポリアルキレンオキシド化合物と
多価カルボン酸、その無水物若しくはその低級アルキル
エステル又はジイソシアネートを反応させる。
【0035】多価カルボン酸としては、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、セバシン酸、ダイマー酸、ピ
ロメリット酸等が挙げられる。多価カルボン酸の無水物
としては上記に挙げたカルボン酸の各々の無水物を用い
ることができる。
【0036】低級アルキルエステルとしては一価又は多
価のメチルエステル、若しくはエチルエステル等を用い
ることができ、例えばジメチルテレフタレート、ジメチ
ルフタレート、ジメチルイソフタレート、ジエチルセバ
ケート、ピロメリット酸テトラメチル等を用いることが
できる。
【0037】ポリアルキレンオキシド化合物と多価カル
ボン酸、その無水物又はその低級アルキルエステルとの
重合反応における原料割合は、重合反応物の重量平均分
子量が5万以上となるような割合であればいかなる割合
でもよい。重合反応は、120〜250℃、10-4〜1
0Torrで行うことが好ましい。
【0038】また、ジイソシアネートとしては、トリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4′
−メチレン−ビス−(シクロヘキシルイソシアネート)
等を用いることができる。
【0039】ポリアルキレンオキシド化合物とジイソシ
アネートとのウレタン化反応は特に制限されず、例えば
NCO/OH当量比0.5〜1.5の範囲で混合し、8
0〜150℃、1〜5時間行うことが好ましい。
【0040】本発明における成分(B)としては、ポリ
エチレングリコールとジメチルテレフタレートとのポリ
エステル化反応物、ポリエチレングリコールの無水ピロ
メリット酸による縮合物、ポリブチレングリコールのエ
チレンオキシド付加物にテレフタル酸を結合剤としてポ
リエステル化したもの及びビスフェノールA、エチレン
オキシド、プロピレンオキシドのブロック付加重合体と
ヘキサメチレンジイソシアネートとのウレタン化物を用
いることが特に好ましい。
【0041】成分(B)の反応生成物は、重量平均分子
量が5万以上、好ましくは10万〜30万である。5万
未満では、皮膜強度が弱く、セット性に劣る。また、融
点は40〜100℃、好ましくは50〜80℃である。
40℃未満では、べたつき感が残り、100℃を超えて
もドライヤーによる使用温度範囲を超えるため無意味で
ある。
【0042】成分(B)の樹脂は、1種又は2種以上を
組合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜2
0%配合するのが好ましく、特に0.5〜10%、更に
1〜5%配合すると、良好な熱応答性と感触が得られる
ので好ましい。
【0043】また、成分(A)と成分(B)の配合比
は、重量比で1/10〜3/1が好ましく、特に1/5
〜2/1であると、良好な熱応答性とセット力が得られ
るので好ましい。
【0044】本発明の整髪剤組成物には、前記成分のほ
か、界面活性剤を配合することができ、アニオン性、ノ
ニオン性、両性又はカチオン性のいずれの界面活性剤も
使用することができる。これらのうち、特にノニオン性
界面活性剤が好ましく、具体的には、例えばポリオキシ
エチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンオキシプロピレンセチルエーテル等の
ポリオキシアルキレン付加アルキルエーテル類が挙げら
れる。これらの界面活性剤を配合する場合には、全組成
中に0.01〜5%配合するのが好ましい。
【0045】また、本発明の整髪剤組成物には、化粧品
原料として一般に使用される成分、例えばスクワラン、
流動パラフィンのような炭素数8〜40の直鎖又は分岐
鎖状の炭化水素油、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、ア
ボガド油、オリーブ油等のグリセライド類;ミツロウ、
鯨ロウ、ラノリン、カルナバロウ等のロウ類;セチルア
ルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソ
ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、プ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリ
セリン、エタノール等のアルコール類;ミリスチン酸イ
ソプロピル、ラウリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキ
シル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコ
ール、オレイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキ
サデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル
類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アミノ変
性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等
のシリコーン誘導体;カラギーナン、ローカストビーン
ガム、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等
の多糖系増粘剤;メチルパラベン、エチルパラベン等の
パラベン類;その他香料、色素、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、植物抽出エキス等を、本発明の効果を損わない範
囲で適宜配合することができる。
【0046】本発明の整髪剤組成物は、通常の方法に従
って製造することができる。また、エアゾール、非エア
ゾールのいずれの形態にもすることができ、ヘアフォー
ム、ヘアジェル、ヘアスプレー、セットローション、ヘ
アクリーム、ポンプミスト等の剤型とすることができ
る。
【0047】なお、本発明の整髪剤組成物をエアゾール
とする場合には、噴射剤とともに耐圧密閉容器に封入す
ればよいが、ここで用いられる噴射剤としては、通常用
いられる液化ガス、圧縮ガス等であればよく、具体的に
はジメチルエーテル、液化石油ガス、窒素ガス、炭酸ガ
ス等が挙げられる。フォーム状製品とする場合には、こ
れらの噴射剤のうち、液化石油ガス、ジメチルエーテル
が好ましく、これらを全組成中に3〜30%、特に5〜
20%配合するのが好ましい。
【0048】スプレー状製品とする場合において、ジメ
チルエーテル、液化石油ガス等の液化ガスを用いる場合
には、これらを全組成中に10〜70%、特に20〜6
0%配合するのが好ましく、窒素ガス、炭酸ガス等の圧
縮ガスを用いる場合には、これらを全組成中に0.01
〜5%、特に0.1〜3%配合するのが好ましい。
【0049】
【発明の効果】本発明の整髪剤組成物は、ヘアスタイル
の作り易さと保持力に優れ、しかもぱさつきや白い粉ふ
きを抑えることができる。
【0050】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0051】参考例1 (メタ)アクリル系共重合体1の合成:還流冷却器、滴
下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び攪拌装置を取り
付けた四つ口フラスコ内にエタノール100重量部を入
れ、60℃に加熱した。一方、N−t−ブチルアクリル
アミド52%、エチルアクリレート18%、N,N−ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミド20%及びメトキ
シポリエチレングリコール(PEG400)メタクリレ
ート10%からなるモノマー混合物100重量部とエタ
ノール200重量部と更に必要に応じて水とからモノマ
ー溶液を調製した。また、重合開始剤として2,2′−
アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)を全モ
ノマーに対して0.26モル%となるようにエタノール
33重量部に溶解して重合開始剤溶液を調製した。そし
て、このモノマー溶液と重合開始剤溶液とを前述の60
℃に加熱したエタノール中に1.5時間かけて窒素雰囲
気下にて同時に滴下し、更に8時間60℃を維持し、反
応させた。その後、水にて再沈殿により精製し、80
℃、20mmHgにて12時間真空乾燥させた。これによ
り、平均分子量104300(テトラヒドロフラン溶液
でのGPC:ポリスチレン換算)の共重合体1を得た。
【0052】参考例2 (メタ)アクリル系共重合体2の合成:モノマー混合物
をN−t−ブチルアクリルアミド65%、n−ブチルア
クリレート15%、N,N−ジエチルアミノエチルメタ
クリレート10%及びメトキシポリエチレングリコール
(PEG400)メタクリレート10%とした以外は、
参考例1と同様の方法に従い、共重合体2を得た。
【0053】参考例3 (メタ)アクリル系共重合体3の合成:モノマー混合物
をN−t−ブチルアクリルアミド55%、エチルアクリ
レート25%、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリ
レート10%及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート
10%とした以外は、参考例1と同様の方法に従い共重
合体3を得た。
【0054】参考例4 (メタ)アクリル系共重合体4の合成:モノマー混合物
をN−t−ブチルアクリルアミド52%、n−ブチルア
クリレート24%、N,N−ジメチルアミノプロピルア
クリルアミド14%及び2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート10%とした以外は、参考例1と同様の方法に従
い共重合体4を得た。
【0055】実施例1、2 表1に示す組成の整髪剤組成物(ポンプ式ヘアスプレー
剤)を常法により製造した。得られた組成物について、
ヘアスタイルの作り易さ、ヘアスタイルの保持力、ぱさ
つきのなさ、フレーキングの発生を評価した。結果を表
1に示す。
【0056】〔評価方法〕専門女性パネル10名により
以下の方法で官能評価を行った。毛髪を付けた人頭モデ
ル(ウィッグ)を標準シャンプーで洗髪したのち、タオ
ルで水気をとる。恒温、恒湿度(20℃,65%RH)
下、評価サンプルと表1に記載の対照品を、ウィッグの
左右に各々噴射し、ブロー整髪する。この時のヘアスタ
イルの作り易さ、整髪後のぱさつきのなさ、フレーキン
グの発生を評価した。また、上記処理のウィッグを高湿
度(20℃,98%RH)下に静置し、ヘアスタイルの
保持力を評価した。評価は対照品で処理した場合を比較
基準とした。
【0057】(ヘアスタイルの作り易さ) ○:対照に比べ作り易いとした者が7名以上。 △:対照に比べ作り易いとした者が4〜6名。 ×:対照に比べ作り易いとした者が0〜3名。
【0058】(ぱさつきのなさ) ○:対照に比べぱさつきがないとした者が7名以上。 △:対照に比べぱさつきがないとした者が4〜6名。 ×:対照に比べぱさつきがないとした者が0〜3名。
【0059】(フレーキングの発生) ○:対照に比べフレーキングが発生しないとした者が7
名以上。 △:対照に比べフレーキングが発生しないとした者が4
〜6名。 ×:対照に比べフレーキングが発生しないとした者が0
〜3名。
【0060】(スタイルの保持力) ○:対照に比べスタイル保持力があるとした者が7名以
上。 △:対照に比べスタイル保持力があるとした者が4〜6
名。 ×:対照に比べスタイル保持力があるとした者が0〜3
名。
【0061】
【表1】
【0062】実施例3 以下に示す組成のポンプ式ヘアスプレー剤を常法により
製造した。
【表2】 (成分) (%) 高分子量化合物*3(分子量12万,融点56℃) 0.5 共重合体2 1.0 プロピレングリコール 0.5 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2 乳酸(90%) 0.02 エタノール 10.0 精製水 バランス 100.0 *3 パオゲンEP-15(第一工業製薬社製)
【0063】実施例4 以下に示す組成のヘアフォーム剤を常法により製造し
た。
【表3】 (成分) (%) 高分子量化合物*4(分子量60万〜80万,融点66℃) 0.5 共重合体3 1.0 ポリオキシエチレン(23E.O.)ラウリルエーテル*5 0.5 ポリオキシエチレン(30E.O.)ヘキサデシルエーテル 0.5 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2 ジステアリン酸ポリエチレングリコール(250E.O.) 0.3 乳酸(90%) 0.05 エタノール 5.0 精製水 バランス 噴射剤(LPG 4.0kg/cm2 ,20℃) 10.0 100.0 *4 アルコックスE-45(明成化学工業社製) *5 エマルゲン123P(花王社製)
【0064】実施例5 以下に示す組成のヘアフォーム剤を常法により製造し
た。
【表4】 (成分) (%) 高分子量化合物*6(分子量12万,融点56℃) 5.0 共重合体4 1.0 ポリオキシエチレンアルキルエーテル*7 0.5 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.1 高重合シリコーン・軽質流動イソパラフィン混合物*8 0.5 リン酸(75%) 0.01 プロピレングリコール 0.2 エタノール 10.0 精製水 バランス 100.0 *6 パオゲンEP-15(第一工業製薬社製) *7 ソフタノール90(日本触媒社製) *8 BY25-320(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
【0065】実施例6 以下に示す組成のヘアスプレー剤を常法により製造し
た。
【表5】 (成分) (%) 高分子量化合物*9(分子量12万,融点56℃) 1.0 共重合体4 2.0 PEG600 1.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1 香料 0.1 リン酸(75%) 0.02 エタノール 15.0 精製水 バランス 噴射剤(DME) 40.0 100.0 *9 パオゲンPP-15(第一工業製薬社製)
【0066】実施例7 以下に示す組成のヘアローション剤を常法により製造し
た。
【表6】 (成分) (%) 高分子量化合物*10(分子量60万〜80万,融点60℃) 2.0 共重合体1 1.0 α−モノイソステアリルグリセリルエーテル 0.2 ポリオキシエチレン(23E.O.)ラウリルエーテル*11 0.1 グリセリン 0.3 乳酸(90%) 0.02 香料 0.1 エタノール 5.0 精製水 バランス 100.0 *10 アルコックスE-45(明成化学工業社製) *11 エマルゲン123P(花王社製)
【0067】実施例3〜7の組成物について、実施例1
と同様な評価を行ったところ、いずれの組成物も、ヘア
スタイルの作り易さ、保持力、ぱさつきのなさ、フレー
キングの発生で「○」の評価であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−9344(JP,A) 特開 平2−180911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)(a)〜(d)のモノマーから得られる共重合
    体、 (a)次式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素又はメチル基、R2 及びR3 は独立
    的に水素又は炭素数4〜12のアルキル基であるか、又
    はR2 とR3 が隣接する窒素原子と共に形成した環を表
    わす)で表わされるアクリルアミド系又はメタクリルア
    ミド系モノマー30〜80重量%; (b)次式(2) 【化2】 (式中、R1 は水素又はメチル基、R4 は炭素数1〜4
    のアルキル基を表わす)で表わされるアクリル酸エステ
    ル系又はメタクリル酸エステル系モノマー5〜45重量
    %; (c)次式(3) 【化3】 (式中、R1 は水素又はメチル基、R5 は炭素数2〜3
    のアルキレン基、R6 及びR7 は独立的にメチル基又は
    エチル基を表わし、aは0又は1を表わす)で表わされ
    る第三級アミノ基を有するアクリル酸エステル系若しく
    はメタクリル酸エステル系モノマー及び/又はアクリル
    アミド系若しくはメタクリルアミド系モノマー2〜30
    重量%;及び (d)次式(4) 【化4】 (式中、R1 は水素又はメチル基、R8 及びR9 は独立
    的に炭素数2〜4のアルキレン基、R10は水素又はメチ
    ル基、b及びcは独立的に0〜50の整数を表わし、但
    しb及びcは同時に0とはならない)で表わされるアク
    リル酸エステル系又はメタクリル酸エステル系モノマー
    0〜30重量%; (B)活性水素を2個有する有機化合物にエチレンオキ
    シドを含有するアルキレンオキシドを付加重合せしめた
    ポリアルキレンオキシド化合物と多価カルボン酸、その
    無水物若しくはその低級アルキルエステル又はジイソシ
    アネートとの反応生成物である重量平均分子量5万以
    上、融点40〜100℃の樹脂を含有することを特徴と
    する整髪剤組成物。
  2. 【請求項2】 成分(A)と成分(B)の重量比が1/
    10〜3/1である請求項記載の整髪剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に、界面活性剤を含有する請求項1又
    は2記載の整髪剤組成物。
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