JP3447823B2 - デジタル放送受信方法 - Google Patents

デジタル放送受信方法

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JP3447823B2 JP27811894A JP27811894A JP3447823B2 JP 3447823 B2 JP3447823 B2 JP 3447823B2 JP 27811894 A JP27811894 A JP 27811894A JP 27811894 A JP27811894 A JP 27811894A JP 3447823 B2 JP3447823 B2 JP 3447823B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル放送受信方法に
係わり、特に音声信号をデジタル化し、該デジタルデー
タを位相変調して空間に放射し、受信機で放射信号を受
信復調するデジタル放送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号をデジタル化して直列データと
し、該直列データを例えば2ビットづつ分け、各2ビッ
トの1、0の組合せでそれぞれ周波数が異なるN個のキ
ャリアを4相PSK変調し、各変調信号を周波数多重し
て送信局より送出し、受信機で該周波数多重された位相
変調信号を受信、復調して音声出力するデジタルオーデ
ィオ放送(DAB:Degital Audio Broadcast)が提案さ
れ欧州等において実用化に向けて検討されている。
【0003】このDAB方式は、選択性フェージングの
影響を少なくするために、情報をパラレルに分けて多数
のキャリアを用いて変調を行ない(周波数インターリー
ブ)、いずれかのキャリアがフェージングを受けても全
体として影響を少なくする方法であり、基本的に周波数
分割多重(FDM:Frequency Division Multiplex)方
式である。ところで、単なるFDMの場合にはスペクト
ラムのオーバラップを避けるためにキャリアの間隔を十
分に取らなければならなくなり、周波数利用効率があま
り良くない。そこで、OFDM(Orthogonal Frequency
Division Multiplex)方式が提案されている。このOF
DMの場合は各キャリアが直交条件を満たすように配置
され、スペクトラムのオーバラップを許しており周波数
利用効率が良い上に、変調器、復調器でIDFT(Inve
rse Discrete Fourier Transform:離散フーリエ逆変
換)、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリ
エ変換)操作を利用することができハードウェアを非常
に簡素化できる利点がある。
【0004】(a) OFDM方式によるデジタルオーディ
オ放送の原理 図14はデジタルオーディオ放送の送信機の原理的構成
図である。1は伝送速度fs(=2/Δt)で入力され
る直列データd(n)(a(0),b(0),a(1),b(1),・
・・)を2Nビットの並列データに変換するシリアルパ
ラレル変換器(S/P変換器)、20〜2N-1はN個のキ
ャリア乗算部で、2×Nビットの並列データを2ビット
づつのN組a(0),b(0);a(1),b(1);・・・;a(N
-1),b(N-1)に分け、各組の第1ビットa(0),a(1),
・・a(N-1)に周波数がf0〜fN-1のキャリア(cosω
nt)を乗算し、第2ビットb(0),b(1),・・b(N-1)に
周波数f0〜fN-1のキャリア(−sinωnt)を乗算するも
の、3は各組のキャリア乗算部の出力信号a(n)cosω
nt,−b(n)sinωnt(n=0〜N-1)を合成すると共に周
波数多重して信号D(t)を送出する周波数多重化部(M
UX)である。
【0005】周波数多重化部3で各組のキャリア乗算部
の出力信号を合成することにより、各組の2ビットの
1,0の組合せでそれぞれ周波数f0〜fN-1のキャリア
を4相PSK変調したことになり、周波数多重化部3の
出力D(t)は D(t)=Σ{a(n)cosωnt−b(n)sinωnt} (n=0〜N-
1) となる。尚、各キャリアの周波数間隔をΔfとすれば、
(n+1)番目のキャリア周波数fnは fn=f0+nΔf となり、2ビットデータの伝送時間をΔt(伝送速度f
s=2/Δt)とすれば、周波数間隔Δfは Δf=1/NΔt となる。
【0006】図15は周波数多重化部3の機能説明図で
あり、Δf間隔のN個の各キャリアf0〜fN-1を2ビッ
トづつのN組のデータa(0),b(0);a(1),b(1);・
・・;a(N-1),b(N-1)で4φPSK変調し、各変調信
号を周波数多重して伝送する。図16はシンボルの説明
図であり、2×Nビットで1シンボルが構成され、1シ
ンボルの時間長をTsとすれば、 Ts=NΔt Δf=1/Ts となる。1シンボル(2×Nビット)毎に上記4φPS
K変調及び変調信号の周波数多重が行なわれて周波数多
重信号D(t)が順次送信される。
【0007】図17はデジタルオーディオ放送の受信機
の原理的構成図である。40〜4N-1はN個のキャリア乗
算部で、受信信号D(t)に周波数f0〜fN-1のキャリア
(cosωnt,−sinωnt,n=0〜N-1)をそれぞれ乗算する
もの、50〜5N-1は各乗算部の出力を積分してデータを
復調する積分器、6は2×Nビットの並列データを直列
データに変換するパラレルシリアル変換器(P/S変換
器)である。各積分器50〜5N-1は入力信号D(t)に対
して次式
【数1】 の演算を行なって、データa(0),b(0);a(1),b
(1);・・・;a(N-1),b(N-1)を復調する。
【0008】(b) DFTを用いたOFDM変復調方式 ところで、以上よりOFDMのベースバンド信号D(t)
を発生するためにはN個の4φPSK変調器が必要にな
り、又復調するにもN個の4φPSK復調器が必要にな
る。Nが大きくなると(実際に欧州のDAB方式ではN
=192(モード1)、N=384(モード2)、N=
1536(モード3)が提案されている)実用的でな
い。そこで、次にDFTを用いて変復調を簡単に行なう
方法について説明する。
【0009】(b-1) 変調部の構成 OFDMのベースバンド信号は
【数2】 と表される。d(k)=a(k)+jb(k)とすれば、(1)式は
【数3】 と表わされる。ここで、*は複素数を意味し、R[ ]は
[ ]の実数部を表わす。
【0010】
【数4】 であるから、(3)式よりD(t)は(2)式で表わされること
は明らかである。(2)式において、t=mΔtとする
と、
【数5】 となる。ここで、D(m)はd(k)のIDFT(離散フーリ
エ逆変換)の実数部になっていることに注目されたい。
D(m)をΔt毎にD(0),D(1),・・・D(N-1)として出
力すると図18に示すようになる。この信号は(2)式を
Δt毎にサンプリングしたものに他ならない。従って、
図19(a)に示す周波数特性と図19(b)に示すインパル
ス特性を備えた理想フィルタを通すと(2)式と同じもの
が得られる。
【0011】以上のことから、変調器としては入力デー
タd(k)(複素)をIDFTして、その実数部D(0)からD
(N-1)までをΔt毎に出力し、理想フィルタを通せば変調
波(ベースバンド信号)が得られることになる。図20は
かかる点に着目して構成した送信機の要部構成図であ
る。11は2ビットづつのN組のデータa(k),b(k)(k
=0〜N)で複素表現した入力データd(k)に離散フーリエ
逆変換を施すIDFT部、12aはIDFT部から出力
される実数部をアナログに変換するDA変換器、13a
は理想フィルタ、14aは理想フィルタ出力D(t)にcos
ωctを乗算して周波数変換する乗算部である。
【0012】(b-2) 復調部の構成 受信周波数変換において、D(t)のみが得られた場合2
N点のサンプリングをしなければ原情報を取り出すこと
ができない。これは、D(t)がN点IDFTの実数部だ
けになっているためである。又、図21(a),(b)に示す
ようにサンプリング定理からも明らかである。サンプリ
ング定理によれば帯域N・Δfの信号は1/2・N・Δf
の周波数でサンプリングしなければならない。 1/2・N・Δf=Δt/2 であるから、Δt間隔でなくΔt/2間隔でサンプリン
グしなければならない。このため、Ts区間(N・Δt)
において2N点のサンプリングが必要になる。しかし、
実数部D(t)と虚数部I(t)が得られた場合は次に示すよ
うにN点のサンプリングで原信号を取り出すことができ
る。受信周波数変換後の複素ベースバンド信号を(5)式
に示す。
【0013】
【数6】 右辺実数部、虚数部はそれぞれ伝送路、雑音によってD
(t),I(t)が変形したもので、理想的な伝送路ではD
(t),I(t)に等しくなる。
【0014】
【数7】 (6)式をmΔt(m=0,1,2,・・・N-1)でサンプリングす
れば、
【数8】 とすれば、(7)式は
【数9】 従って、d(k)は(8)式のDFTで次のように得られる。
【0015】
【数10】 これより原信号d(k)の推定値が得られる。尚、参考ま
でにDFT,IDFTの関係式は以下のようになる。
【0016】
【数11】 以上から、受信信号S(t)を周波数変換して得られた複
素ベースバンド信号をローパスフィルタを介してデジタ
ルに変換し、DFT部でDFTを施せば原信号d(k)の
推定値が得られる。図22はかかる点に着目して構成し
た受信機の要部構成図であり、15は周波数変換部、1
6a,16bはローパスフィルタ、17a,17bはA
D変換器、18はDFT部である。
【0017】(c) 送信側周波数変換 D(t),I(t)を用いた直交平衡変調方式は図23に示
すように、SSB方式に用いられる周波数変換方式と同
じである。図中11はIDFT部、12a,12bはA
D変換器、13a,13bはローパスフィルタ、14は
周波数変換部であり、cosωct,sinωctを乗算する乗算
器14a,14b及び乗算器出力を合成して出力するハ
イブリッド回路14cで構成されている。
【0018】周波数変換部14の出力信号S(t)は
【数12】 となり、下側波帯を含まない。従って、両側波帯方式に
比べ、帯域は1/2になり、伝送効率が向上する。
【0019】(d) 受信側周波数変換方式 図24はcosωct,sinωctによる直交周波数変換部の構
成図である。15aは受信信号s(t)((11)式参照)に次
式で示す雑音信号n(t) n(t)=nc(k)cos2π(fc+fk)t-ns(k)sin2π(fc+
k)t を加えて信号r(t)を出力する加算器(字際には存在し
ない)、15bはバンドパスフィルタ、15c,15d
はバンドパスフィルタ出力にcosωct,−sinωctを乗算
する乗算部である。振幅減衰や雑音がなく、しかも位相
遅れの無い理想的な伝送路では、r(t)=s(t)となる。
以下では、r(t)=s(t)として説明する。この直交周波
数変換部の出力信号D′(t),I′(t)はそれぞれ次式
【数13】 により表現される。尚、(12),(13)式において2fc
項は無視している。この(12),(13)式は送信側複素ベー
スバンド信号を表わす(3)式の実数部と虚数部にそれぞ
れ一致している。従って、前に述べたようにN点サンプ
リングDFT演算することにより現信号を取り出すこと
ができる。
【0020】(e) 差動符号化 (d)において、受信側周波数変換方式について説明した
が、OFDM方式において送信ローカル周波数ωcに同
期した受信ローカル周波数を作り出すことは非常に困難
である。又、受信ローカル周波数に周波数誤差があった
場合(非同期の場合)、復調ベクトルの回転という結果
になり絶対位相による復調は困難である。そのため、送
信側で絶対位相で情報を表わす代わりに位相回転の大き
さで情報を表わすようにする。このことを差動符号化と
いい、若干の周波数誤差があっても復調が可能となる。
【0021】(e-1) 差動符号器 図25は送信側差動符号器の説明図であり、差動符号器
21の論理式は
【数14】 である。差動符号器21は
【数15】 で複素表現されたデータDl(k)を上記論理式でdl(k)に
変換するものである。
【0022】差動符号は、(1) [Al(k),Bl(k)]=
(1,1)の場合、
【数16】 となり、(14)式に代入すると
【数17】 となり、位相変化しない。
【0023】(2) [Al(k),Bl(k)]=(-1,-1)の場
合は
【数18】 となり、位相反転、すなわち、πシフトする。
【0024】(3) [Al(k),Bl(k)]=(1,-1)の場
合は
【数19】 となり時計方向にπ/2シフトする。
【0025】(4) [Al(k),Bl(k)]=(-1,1)の場
合は
【数20】 となり反時計方向にπ/2シフトする。
【0026】(e-2) 差動復号器 (14)式より、次式
【数21】 が得られる。差動復号器22は図26に示すようにデー
タdl(k)を(15)式の論理式に従ってDl(k)に変換するも
のである。従って、差動符号器の前記(1)〜(4)に対応し
て以下の(1)〜(4)の差動復号結果を出力する。
【0027】
【数22】 (f) 送信系、受信系のブロック 以上より、OFDM方式によるデジタルオーディオ放送
における送信系及び受信系は図27(a),(b)に示す構成
となる。尚、送信系の周波数変換部14において、14
dは周波数fcのcos信号(cosωct)を出力する発振器、
14eは該cos信号を−900移相して-sinωctを出力す
る移相器である。又、受信系の周波数変換部15におい
て、15eは周波数fcのcos信号(cosωct)を出力する
発振器、15fは該cos信号を−900移相して-sinωct
を出力する移相器である。送信系のcos波、sin波(キャ
リア)を送信ローカル信号、受信系のcos波、sin波を受
信ローカル信号という。送信側では、1シンボルを2ビ
ットづつN組に分け、各組の第1データを実数部、第2
データを虚数部として差動符号化し、差動符号の実数
部、虚数部を順次フーリエ逆変換部11に入力し、該フ
ーリエ逆変換部から出力される実数部、虚数部をアナロ
グ信号に変換し、それぞれに送信ローカル周波数fcの
cos波、sin波を乗算し、乗算結果を合成して空間に放射
する。受信側では、空間に放射された信号を受信し、受
信信号に受信ローカル周波数のcos波、sin波を乗算し、
それぞれの乗算結果をデジタルに変換後フーリエ変換部
18に入力し、該フーリエ変換部から出力される実数
部、虚数部を差動復号化して原データである第1デー
タ、第2データとして順次出力する。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】以上のOFDM方式に
よるデジタルオーディオ放送方式において、受信ローカ
ル周波数と送信ローカル周波数fcとの間に、周波数ず
れが生じると正確な復調ができなくなる。このため、送
信ローカル信号に同期し、しかも、周波数ずれのない受
信ローカル信号を生成する必要がある。以上から本発明
の第1の目的は、送信ローカル信号と受信ローカル信号
間の周波数ずれをなくし正確な復調ができるデジタル放
送受信方法を提供することである。本発明の第2の目的
は、送信ローカル信号と受信ローカル信号間の周波数ず
れに応じた信号を検出し、該検出信号に基づいて周波数
ずれをなくすようにしたデジタル放送受信方法を提供す
ることである。本発明の第3の目的は、Δf以上の周波
数ずれがあった場合、第1の補正方法により周波数ずれ
をΔf/2以下にし、しかる後、第2の補正方法により
Δf/2以下の周波数ずれを補正するようにしたデジタ
ル放送受信方法を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明の第1
の態様によれば、送信ローカル信号の周波数と受信ロー
カル信号の周波数とのずれが大きい場合、フーリエ変換
部から出力される実数部と虚数部を成分とするベクトル
の大きさを1シンボル区間にわたって加算し、加算結果
が設定値となるように周波数制御信号を出力して前記周
波数ずれを小さくし、周波数ずれが小さくなった場合、
フーリエ変換部から出力される実数部と虚数部を成分と
するベクトルを4乗したものと、1つ前のシンボルの対
応するベクトルを4乗したものとのベクトル外積を演算
し、該ベクトル外積の位相角を1/4して得られる信号
に基づいて受信ローカル周波数を制御する周波数制御信
号を出力することにより達成される。上記目的は本発明
の第2の態様によれば、送信ローカル信号の周波数と受
信ローカル信号の周波数とのずれが大きい場合、フーリ
エ変換部から出力される実数部と虚数部を成分とするベ
クトルの大きさを1シンボル区間にわたって加算し、加
算結果が設定値となるように周波数制御信号を出力して
前記周波数ずれを小さくし、周波数ずれが小さくなった
場合、フーリエ変換部から出力される実数部と虚数部を
成分とするベクトルの位相角を4倍し、しかる後、該位
相角を1/4して得られた位相角ψ1と1つ前のシンボ
ルの対応するベクトルの位相角を4倍し、しかる後、該
位相角を1/4して得られた位相角ψ2との位相差を求
め、該位相差を1シンボル区間にわたって加算した値を
用いて受信ローカル周波数を制御する周波数制御信号を
出力する、ことにより達成される。上記目的は本発明の
第3の態様によれば、送信ローカル信号の周波数と受信
ローカル信号の周波数とのずれが大きい場合、所定数の
シンボルで構成されるフレームに挿入された位相基準シ
ンボルをサンプリングしてフーリエ変換して得られるk
番目と(k+1)番目の2つのキャリア成分を用いて求めた
第1のベクトルをR1(k)とし、該フーリエ変換時刻にお
ける既知の位相基準シンボルのk番目と(k+1)番目の2つ
のキャリア成分を用いて求めた第2のベクトルをE1(k)
とし、R1(k−τ)とE1(k)間の相関値(k=1〜N:Nは
キャリア数)を演算し、該相関値が最大となるようなτ
を求め、該τに応じた周波数制御信号を出力して前記周
波数ずれを小さくし、周波数ずれが小さくなった場合、
フーリエ変換部から出力される実数部と虚数部を成分と
するベクトルを4乗したものと、1つ前のシンボルの対
応するベクトルを4乗したものとのベクトル外積を演算
し、該ベクトル外積の位相角を1/4して得られる信号
に基づいて受信ローカル周波数を制御する周波数制御信
号を出力する、ことにより達成される。上記目的は本発
明の第4の態様によれば、送信ローカル信号の周波数と
受信ローカル信号の周波数とのずれが大きい場合、所定
数のシンボルで構成されるフレームに挿入された位相基
準シンボルをサンプリングしてフーリエ変換して得られ
るk番目と(k+1)番目の2つのキャリア成分を用いて求め
た第1のベクトルをR1(k)とし、該フーリエ変換時刻に
おける既知の位相基準シンボルのk番目と(k+1)番目の2
つのキャリア成分を用いて求めた第2のベクトルをE
1(k)とし、R1(k−τ)とE1(k)間の相関値(k=1〜N:
Nはキャリア数)を演算し、該相関値が最大となるよう
なτを求め、該τに応じた周波数制御信号を出力して前
記周波数ずれを小さくし、周波数ずれが小さくなった場
合、フーリエ変換部から出力される実数部と虚数部を成
分とするベクトルの位相角を4倍し、しかる後、該位相
角を1/4して得られた位相角ψ1と1つ前のシンボル
の対応するベクトルの位相角を4倍し、しかる後、該位
相角を1/4して得られた位相角ψ2との位相差を求
め、該位相差を1シンボル区間にわたって加算した値を
用いて受信ローカル周波数を制御する周波数制御信号を
出力する、ことにより達成される。
【0030】
【0031】
【作用】周波数ずれ補正は以下のように行なう。 周波数ずれが小さい場合 フーリエ変換部から出力される実数部と虚数部を成分と
するベクトルを4乗したものと、1つ前のシンボルの対
応するベクトルを4乗したものとのベクトル外積を演算
し、該ベクトル外積の位相角を1/4して得られる信号
を1シンボル区間加算し、加算結果を周波数制御信号と
して出力し、あるいは、M個の各シンボル区間における
前記加算結果の平均値を周波数制御信号として出力し、
受信ローカル周波数を制御する。このようにすれば、Δ
f/2(Δfはサブキャリアの周波数間隔)以下の周波
数ずれを補正することができる。周波数ずれが小さい場
合の別の方法は、フーリエ変換部から出力される実数部
と虚数部を成分とするベクトルの位相角を4倍し、しか
る後、該位相角を1/4して得られた位相角ψ1と1つ
前のシンボルの対応するベクトルの位相角を4倍し、し
かる後、該位相角を1/4して得られた位相角ψ2との
位相差を求め、該位相差を1シンボル区間にわたって加
算した値、あるいは、M個のシンボル区間における前記
加算値の平均値を用いて周波数制御信号を発生して受信
ローカル周波数を制御する。このようにしても、Δf/
2(Δfはサブキャリアの周波数間隔)以下の周波数ず
れを補正することができる。
【0032】周波数ずれが大きい場合 前記周波数ずれが大きい場合には、フーリエ変換部から
出力される実数部と虚数部を成分とするベクトルの大き
さを1シンボル区間にわたって加算し、加算結果が設定
値となるように受信ローカル周波数を制御して周波数ず
れを小さくし、周波数ずれが小さくなった場合には、前
記の方法により周波数ずれを補正する。このようにす
れば、周波数ずれがΔf以上であっても、正しく周波数
ずれを補正でき正確な復調が可能となる。又、別の方法
としては、送信ローカル信号の周波数と受信ローカル信
号の周波数とのずれが大きい場合、所定数のシンボルで
構成されるフレームに挿入された位相基準シンボルをサ
ンプリングしてフーリエ変換して得られるk番目と(k+1)
番目の2つのキャリア成分を用いて求めた第1のベクト
ルをR1(k)とし、該フーリエ変換時刻における既知の位
相基準シンボルのk番目と(k+1)番目の2つのキャリア成
分を用いて求めた第2のベクトルをE1(k)とし、R1(k−
τ)とE1(k)間の相関値(k=1〜N:Nはキャリア数)
を演算し、該相関値が最大となるようなτを求め、該τ
に応じた周波数制御信号を出力して前記周波数ずれを小
さくし、周波数ずれが小さくなった場合には、前記の
方法により周波数ずれを補正する。このようにすれば、
周波数ずれがΔf以上であっても、正しく周波数ずれを
補正でき正確な復調が可能となる。
【0033】
【実施例】
(A) 本発明の原理 (a) 受信側直交周波数変換器の一般的数学表現 デジタル放送受信機における受信側直交周波数変換器は
図1に示すように受信信号r(t)に乗算器15c,15
dで受信ローカル信号(cos波、sin波)を乗算する。受
信ローカル周波数と送信ローカル周波数fc間の周波数
ずれをfa、位相ずれをΔθとすると、各乗算部出力は
以下のようになる。
【0034】
【数23】 (19)式はOFDM信号のあるシンボル区間の信号を表わ
したものである。
【0035】これを一般的に全シンボル区間で表現する
【数24】 (20)式をシンボル区間lにおいてmΔtでサンプリング
すれば(m=0,1,2,・・・N-1)
【数25】 となる。
【0036】この結果、(1) fa=0,Δθ=0の場合
(周波数ずれ及び位相ずれが無い場合)には、
【数26】 となる。
【0037】(2) fa=0の場合(位相ずれのみの場
合)には、
【数27】 となる。
【0038】(3) Δθ=0の場合(周波数ずれのみの場
合)には、
【数28】 となる。
【0039】(b)周波数ずれが無い場合(fa=0) (24)式より、
【数29】 となり、上式をDFT(離散フーリエ変換)すると、
【数30】 となり、dl(k)でなくdl(k)exp(-jΔθ)が得られる。
l(k)はlシンボル区間においてk番目のキャリアを変
調してQPSKを作り出すベースバンド信号となってお
り、図2に示すように4つのベクトルのいずれかにな
る。尚、各ベクトルはいかのように表現できる。
【0040】
【数31】 しかし、(26)式で示すdl(k)exp(-jΔθ) が得られた場
合は、図3に示すようにdl(k)が複素平面上のどの位置
にいてもΔθだけ位相がずれる。ここで、dl(k)exp(-j
Δθ)というベクトルの変調信号の影響をなくすために
4逓倍(4乗)を行なう。
【0041】
【数32】 従って、受信ローカル信号に周波数ずれが無い場合はd
l(k)exp(-jΔθ)を4逓倍することにより、図4に示す
ように1つのベクトルに縮退することができる。隣接シ
ンボルにおけるdl(k)とd1+1(k)を考えた場合、各々の
ベクトルを4逓倍し、そのベクトルの外積をとると、
【数33】 となる。つまり、隣接シンボルにおけるdl(k)とd
1+1(k)において、その4逓倍したものの外積をとると周
波数ずれが無い場合(位相ずれはあっても良い)、0に
なることを意味している。逆に周波数ずれがあった場合
は外積が0とならないことが予想され、外積の出力をA
FC電圧(Auto Frequency Conntrol Voltage)として使
用できる可能性を示している。
【0042】(c) 周波数ずれがある場合(fa≠0) (c-1) 外積制御 (25)式のフーリエ変換を行なっても、dl(k)がdl(k)ex
p{-j2π(lN+m)fa/N・Δf}と変化しているためd′l(k)と
なる。次のシンボル区間(l+1)で(25)式のフーリエ
変換を行なうと、dl+1(k)がdl+1(k)exp{-j2π((l+1)N
+m)fa/N・Δf}と変化しているためd′l+1(k)となる。
d′l(k)とd′l+1(k)の位相差Δθ(図5参照)は
【数34】 従って、d′l(k)とd′l+1(k)をそれぞれ4逓倍してベ
クトルの外積を演算すると、
【数35】 となる。
【0043】以上より、隣接シンボル区間における復調
シンボル[d′l(k)]4と[d′l+1(k)]4(k=0〜N-
1)の外積を求めることにより周波数誤差に比例するsin
(2π(4fa/Δf))を求めることができる。従って、
【数36】 を制御電圧として受信ローカル信号を発生するVCO
(電圧制御発振器)に加えることによりAFC制御が可
能となり、周波数ずれをなくすことができる。実際に
は、4逓倍した後、4分周することにより周波数誤差に
比例する制御電圧sin(2πfa/Δf)を求める。
【0044】制御電圧の極性が周波数誤差の極性と一致
する限界は −π<2πfa/Δf<π |fa|<Δf/2 である。尚、ΔfはOFDMにおけるサブキャリア周波
数の間隔である。fa=Δfとなった場合は、sin2π=
0となりFalse Lockの状態になり、Δfの整数倍離れた
周波数にロックする。従って、外積を利用したこのAF
C制御ではΔf/2以内の周波数離れに対して周波数の
引込みが可能である。それ以上離れた周波数の引込みに
は別の手段が必要になる。外積を利用したループの場合
はローカル周波数の最大ずれはOFDMの各キャリアの
周波数間隔Δfの1/2以下に押えなければならない。
このことはモード1で考えた場合、Δf=1KHzであるた
め±500Hz以下にしなければならないことを意味する。
【0045】以上、要約すれば、P<1/2(但し、P
Δf=fa)の場合には、DABフレームの中のシンボル
区間lの離散フーリエ変換DFT出力d1′(k)とシンボ
ル区間(1+1)の離散フーリエ変換DFT出力d1+1′(k)
をそれぞれ4逓倍してベクトル外積すなわち、d1′(k)
とd1+1′(k)の位相差を求める。この外積の位相角を1
/4にすることによりsin(2πfa/Δf)という周波数誤
差に比例する出力を得、これを制御電圧としてAFC回
路のVCOに加える。
【0046】(c-2) 位相差演算制御 外積制御では(29)式の外積演算により位相差に応じた信
号を発生しているが、個々のベクトルd1′(k),
1+1′(k)の位相ψ1(k),ψ2(k)を求め、次式 Δθ=ψ1(k)−ψ2(k) により位相差Δθを求めることができる。この場合、
変調信号の影響をなくすためにd1′(k),d1+1′(k)の
位相角を4倍し、しかる後1/4にし、位相ψ1(k),ψ2
(k)を求める。その後、両ベクトルの位相差Δ1θ(k)=
ψ1(k)−ψ2(k)=2πΔP+θn(k)を求める。つい
で、k=0〜N-1に対してΔθ1(k)を求め、その平均値を次
【数37】 により求める。
【0047】しかる後、l,l+1区間で求めたΔP
をΔP1とすれば、
【数38】 と表される。毎シンボルのΔP1を計算し、Mシンボル
区間にわたって移動平均をとる。すなわち、次式
【数39】 を求め、これを周波数制御信号として出力してVCOに
印加する。
【0048】(d) 周波数ずれがΔf以上ある場合 (d-1) 振幅制御 受信波及び受信ローカル信号(誤差なし、誤差あり)の
スペクトラムは図6に示す関係になっている。fa=P
Δfとし、かつ、
【数40】 となる。上式をmΔtでサンプリングすれば、換言すれ
ば(25)式においてfa=PΔfとすれば
【数41】 となる。
【0049】(33),(34)式を比較して見ると、d1(k)の情
報はfkの周波数で運ばれるはずであったが、実際はf
k-Pの周波数で運ばれていることが判る。すなわち、P
Δfだけ周波数がシフトしているため、情報とそれに関
する周波数も対応が図7に示すようにPだけずれること
になる。(33)式にはもはやfN-1-Pより上の周波数成
分、すなわち、fN-P,fN+1-P,・・・fN-1の成分は
存在しない。(33)式をフーリエ変換すると次式
【数42】 となり、d′(k)とd(k)の対応関係は以下のようにな
る。
【0050】(1)Pが正の場合は d′(0)=d(P) d′(1)=d(P+1) ・・・ d′(N-1-P)=d(N-1) d′(N-P)=0 d′(N+1-P)=0 ・・・ d′(N-1)=0 となり、P個の成分が0となる。又、(2)Pが負の場合
は d′(0)=0 d′(1)=0 ・・・ d′(-P)=0 d′(1-P)=d(0) d′(2-P)=d(0) ・・・ d′(N-3)=d(N-4+P) d′(N-2)=d(N-3+P) d′(N-1)=d(N-2+P) となり、同様にP個の成分が0となる。
【0051】AFCの制御信号についてはd′1(k)(k=0
〜N-1)の中で成分が0となっているものの個数を求め、
極性を加味して個数に比例した制御電圧をVCOに加え
れば良い。尚、受信信号に雑音が加わっており、必ずし
もd′1(k)=0とならず、判別が困難になる場合には、
複数のシンボル間における平均を求めることにより雑音
による影響を小さくする。
【0052】(d-2) 相関制御 以上は振幅に基づいてAFC制御する場合であるが、隣
接シンボル間の相関をとってAFC制御電圧を発生する
ようにもできる。相関制御においては、DABフレーム
の中の同期チャネル(synchronous channel)に含まれる
位相基準シンボル(PRS:Phase Reference Symbol)を
利用する。図8はDABフレームの説明図である。DA
Bフレームの先頭部分は同期チャネルと称され、ヌル信
号部分NULLと位相基準シンボル部分PRSとで構成
され、ヌル信号部分NULLの後にはマルチパスの影響
を軽減するために62μsのガードインターバルGITが
設けられている。同期チャネルの後には所定数のシンボ
ルが配列される。
【0053】ヌル信号部分NULLはフレームの先頭を
エンベロープ検波により見つけるために設けられてい
る。位相基準シンボル部分PRSは差動復号のためのリ
ファレンス信号であり、毎フレーム固定の固有パターン
(既知)が送られて来る。PRSウインドウはヌル信号
部分NULLを検出し、それを基準にPRS部分に相当
すると思われる時間位置に設けられたウインドウであ
り、又、DFTウインドウはシンボル毎のDFT演算の
タイミングを示すものである。
【0054】ヌル信号部分NULLを検出し、それを基
準にPRS部分の時間位置にPRSウインドウを設け、
その中を時間サンプリングしてDFT(離散フーリエ変
換)処理を行なってd1′(k+1)を求め、次式 R1(k)=d1′(k+1)/d1′(k) によりR1(k)を演算する。ついで、位相基準シンボルP
RSの既知ベクトルd1(k+1),d1(k)を用いて次式 E1(k)=d1(k+1)/d1(k) によりE1(k)を求め、R1(k)とE1(k)との相関を取るこ
とによってずれの大きさを測定する。ただし、R1(k)は
キャリアに位相誤差(Δθ)がある場合は、時間的にずれ
るだけでなくexp(−jΔθ)の位相回転も受けている
ので、位相角も変えながらE1(k)との相関をとりその最
大値を検出する。相関値R(τ,m)は次式
【数43】 で表わされる。従って、(36)式の相関値R(τ,m)が
最大値となる(τmax,mmax)を求めれば、 その時のτma
xが正であれば受信ローカル周波数がΔf×τmax高いこ
とを意味し、負であれば、その逆である。
【0055】(e) AFC(自動周波数制御)の方針 以上より、送信ローカル信号と受信ローカル信号間に周
波数ずれが存在する場合、AFC制御としては粗調整
と、精調整の2段階制御が必要である。 (e-1) 第1ステップ(粗調整) 周波数ずれの粗調整を振幅制御あるいは相関制御により
行なう。 ・振幅制御 離散フーリエ変換DFTの出力であるd1′(k)(k=0〜N-
1)の振幅を計算し、1シンボルの平均値を求め、スレッ
ショールド値と比較し、その差がゼロなるように周波数
制御電圧を発生し、該周波数制御電圧でVCOを制御す
る。これにより、周波数ずれは1/2以下になる。 ・相関制御 DABフレームの中の位相基準シンボル部分PRSをD
FTしてd1′(k)を求め、ついで、R1(k)=d1′(k+1)
/d1′(k)を演算して固定パターンE1(k)=d1(k+1)/d
1(k)との相関を演算する。しかる後、(36)式で定義した
相関値R(τ,m)を最大にするτmaxを求め、Δf×
τmaxだけ周波数を制御する。以上の制御により、周波
数ずれは1/2以下になる。
【0056】(e-2) 第2ステップ(精調整) ・外積制御 DABフレームの中のシンボル区間lの離散フーリエ変
換DFT出力d1′(k)とシンボル区間(1+1)の離散フー
リエ変換DFT出力d1+1′(k)をそれぞれ4逓倍してベ
クトルの外積を求める。すなわち、
【数44】 を求める。この外積の位相角を1/4にすることにより
sin(2πfa/Δf)という周波数誤差に比例する出力を
得、これを制御電圧としてAFC回路のVCOに加え
る。従って、制御信号はシンボル区間毎に発生する。こ
れを直接VCOに加えても良いが図9に示すようにMこ
のシンボルにおける平均を求め、該平均値をVCOに加
えるようにしても良い。図9において、311〜31M
外積を1シンボル期間遅延する遅延部、32は各外積の
総和を演算する演算部、33は総和をMで除算して1シ
ンボルの平均値(AFC制御信号)を出力する除算部で
ある。
【0057】・位相差演算制御 d1′(k),d1+1′(k)の位相角を4倍し、しかる後1/
4にし、位相ψ1(k),ψ2(k)を求める。その後、両ベク
トルの位相差Δ1θ(k)=ψ1(k)−ψ2(k)=2πΔP+θ
n(k)を求める。ついで、k=0〜N-1に対してΔθ1(k)を求
め、その平均値を求める。しかる後、l,l+1区間で
求めたΔPをΔP1とすれば、(31)式によりΔP1を演算
し、毎シンボルのΔP1を計算し、Mシンボル区間にわ
たって(32)式により移動平均をとる。これを周波数制御
信号として出力してVCOに印加する。
【0058】(B)本発明の実施例 (a) 第1実施例 図10は本発明の第1実施例における受信機の要部構成
図である。図中、51はアンテナ、52はキャリア周波
数成分を通過するバンドパスフィルタ、53はAGC用
のゲイン可変アンプ、54は周波数変換部であり、54
aは周波数fc′の受信ローカル信号を発生するVC
O、54bは−900移相器、54cは受信信号に受信
ローカル周波数fc′のcos波を乗算する乗算器、54c
は受信信号に受信ローカル周波数fc′の-sin波を乗算
する乗算器である。55a,55bはAD変換器、57
は受信電力演算部であり、AGC制御を行なうもの、5
8はDA変換器、61はAD変換器55a,55bから
出力される実数部、虚数部を入力されて離散フーリエ変
換処理を行なうDFT部、62はDFTウインドウ位置
制御信号発生部であり、ヌル信号部分NULLを検出し
てDFTウインドウ(図8参照)を発生すると共に、D
FT出力に基づいて該DFTウインドウの位置を制御す
る信号を出力するもの、63は差動符号化された複素デ
ータを原データに復号する差動復号器、64は周波数制
御信号発生部である。
【0059】周波数制御信号発生部64において、71
はP補正信号発生部であり、周波数ずれをP・Δfとす
る時、該周波数ずれが大きい場合(P≧1の場合)前述
の粗調整制御を行なうもの、72はΔP補正信号発生部
であり、周波数ずれが小さい場合(P<1/2の場合)
前述の精調整制御を行なうもの、73は各補正信号発生
部から出力されるP補正信号、ΔP補正信号を合成して
周波数制御信号FCを出力する合成部である。図11は
周波数制御信号発生部におけるP補正信号発生部71と
ΔP補正信号発生部72の詳細構成図である。P補正信
号発生部71としては振幅制御により補正信号を出力す
る場合が示され、ΔP補正信号発生部72としては外積
制御により補正信号を出力場合が示されている。
【0060】P補正信号発生部71において、71aは
サブキャリア振幅演算部であり、各シンボルの各時間位
置kにおける離散フーリエ変換DFTの出力である
1′(k)(k=0〜N-1)の振幅|d1′(k)|を演算し、該振
幅を1シンボル区間にわたって加算するもの、71bは
Mシンボルの振幅平均値A(k)を演算するサブキャリア
振幅平均値演算部、71cは振幅平均値A(k)とスレッ
ショールドレベルを比較するスレッショールドレベル判
定部、71dはスレッショールドレベルとの差が零とな
るようにP補正信号(周波数制御信号)を出力する補正
信号発生部である。ΔP補正信号発生部72において、
72aは4逓倍部であり、DABフレームの中のシンボ
ル区間lのDFT出力d1′(k)とシンボル区間(1+1)の
DFT出力d1+1′(k)をそれぞれ4逓倍する4逓倍部、
72bは4逓倍したベクトルの外積を演算する外積演算
部、72cは外積の位相角を1/4にする分周して周波
数誤差faに応じたsin(2πfa/Δf)に比例する信号を出
力する分周部、72は該信号を補正信号として出力する
補正信号発生部である。
【0061】まず、サブキャリア振幅演算部71aで離
散フーリエ変換DFTの出力であるd1′(k)(k=0〜N-1)
の振幅を計算すると共に、1シンボル区間に渡って該振
幅を加算する。ついで、サブキャリア振幅平均値演算部
71bでMシンボルの平均値を求め、スレッショールド
レベル判定部71cでスレッショールド値と比較する。
補正信号発生部71dは比較結果に応じて差がゼロにな
るようにP補正信号を発生し、該補正信号でVCO54
aの発振周波数を制御し、周波数ずれをP<1/2以下
にする。周波数ずれがP<1/2以下なれば、4逓倍部
72aにおいて、DABフレームの中のシンボル区間l
のDFT出力d1′(k)とシンボル区間(1+1)のDFT出
力d1+1′(k)をそれぞれ4逓倍し、外積演算部72bで
そのベクトル外積を演算する。分周部72cは外積の位
相角を1/4してsin(2πfa/Δf)に応じた周波数誤差
信号を出力する。補正信号発生部72dは分周部出力が
零となるようにΔP補正信号を発生し、これを周波数制
御電圧としてVCO54aに加える。この補正信号はシ
ンボル区間毎に発生してVCOに加えられる。尚、Mシ
ンボルにおける平均値を演算してVCOに入力するよう
に構成することもできる。
【0062】(b) P補正信号発生部の別の構成 以上では、P補正信号発生部を振幅制御法に基づいて構
成したが、相関制御法に基づいて構成することもでき
る。図12はかかる相関制御法によるP補正信号発生部
の構成図である。図中、81は相関制御により周波数制
御信号を出力するP補正信号発生部、81aは第1の位
相差演算部であり、位相基準シンボル部分PRSをDF
Tして得られたd1′(k),d1′(k+1)を用いてR1(k)=
1′(k+1)/d1′(k)を演算するもの、81bは第2の
位相差演算部であり、位相基準シンボルPRSの既知の
1(k)とd1(k+1)を用いてE1(k)=d1(k+1)/d1(k)を
演算するもの、81cは(36)式により相関値R(τ、
m)を演算する相関値演算部、81dは相関値が最大と
なる(τmax,mmax)を求める最大値検出部、81eは相
関値が最大となるτmaxに応じたP補正信号(周波数制
御信号)を出力してVCO54aの発振周波数を制御す
る補正信号発生部である。
【0063】まず、第1の位相制御部81aは、DAB
フレームの中の位相基準シンボル部分PRSをDFTし
て得られたd1′(k)を用いて、R1(k)=d1′(k+1)/
1′(k)を演算し、第2の位相制御部81bは位相基準
シンボルPRSの既知のd1(k)とd1(k+1)を用いてE
1(k)=d1(k+1)/d1(k)を演算する。ついで、相関演算
部81cは(36)式に基づいて相関値R(τ、m)を演算
し、最大値検出部81dは相関値が最大となる(τmax,
mmax)を求める。補正信号発生部81eはτmaxを用い
てP補正信号(周波数制御信号)を出力してVCO54
aの発振周波数を制御する。以上の制御により、周波数
ずれは減少しP<1/2になる。
【0064】(C)本発明の第2の実施例 図13は本発明の第2実施例における受信機の要部構成
図であり、図11の第1実施例と同一部分には同一符号
を付している。第2実施例において第1実施例と異なる
のはΔP補正信号発生部の構成である。第1実施例では
外積演算制御により位相差に応じた信号を発生するよう
に構成したが、第2実施例ではベクトルの位相を求め、
その差により位相差を求めるように構成している。82
は位相差演算制御によるΔP補正信号発生部である。8
2aは4逓倍部で、d1′(k),d1+1′(k)の位相角を4
倍し、しかる後1/4にして位相ψ1(k),ψ2(k)を求
め、位相差Δ1θ(k)(=ψ1(k)−ψ2(k))を演算するも
の、82bは(30)式に基づいて位相差の1シンボル区間
の平均値を演算する平均値演算部、82cは(31)式によ
りΔP1を演算する演算部、82dはMシンボル区間に
わたって(32)式により移動平均を演算し、該移動平均を
ΔP補正信号として出力してVCO54aに印加する複
数シンボル間平均値演算部である。
【0065】4逓倍部82aは、DFT部61から出力
されるd1′(k),d1+1′(k)の位相角を4倍し、しかる
後1/4にして位相ψ1(k),ψ2(k)を求め、位相差Δ1θ
(k)(=ψ1(k)−ψ2(k))を演算する。平均値演算部8
2bは(30)式に基づいて位相差の1シンボル間の平均値
を演算し、演算部82cは(31)式によりΔP1を演算す
る。複数シンボル間平均値演算部82dは(32)式により
Mシンボル区間の移動平均を演算し、該移動平均をΔP
補正信号として出力してVCO54aに印加する。
【0066】(D)変形例 (a) 変形例1 以上より、周波数ずれがΔf以上(P≧1)の場合に
は、P補正信号発生部を振幅制御、相関制御の2つの方
法により構成できる。又、周波数ずれがΔf/2以下
(P<1/2)の場合には、ΔP補正信号発生部を外積
制御、位相差演算制御の2つの方法により構成できる。
従って、第1実施例(図11)では周波数制御信号発生
部62を振幅制御、外積制御に基づいて構成し、第2実
施例(図13)では、周波数制御信号発生部62を振幅
制御、位相差演算制御に基づいて構成しているが、振
幅制御、外積制御、振幅制御、位相差演算制御、相
関制御、外積制御、相関制御、位相差演算制御の組合
せで任意に周波数制御信号発生部を構成することができ
る。
【0067】(b) 変形例2 以上では、1シンボルを2ビットづつN組(a(k),b
(k)、k=0〜N-1)に分け、各組の第1データを実数
部、第2データを虚数部として順次フーリエ逆変換部に
入力し、該フーリエ逆変換部から出力される実数部、虚
数部をアナログ信号に変換し、それぞれにキャリア周波
数fcのcos波、sin波を乗算し、乗算結果を合成してな
る位相変調波を空間に放射し、空間に放射された位相変
調信号を受信し、受信信号に前記キャリア周波数のcos
波、sin波を乗算し、それぞれの乗算結果をデジタルに
変換後フーリエ変換部に入力し、該フーリエ変換部から
出力される実数部、虚数部を前記第1データ、第2デー
タとして出力するデジタル放送受信方法について説明し
た。そして、以上ではa(k)=±1,b(k)=±1の4φ
位相変調の場合について説明した。しかし、a(k)=±
1,b(k)=0とする2φ位相変調、a(k)=±0.5、±
1.5,b(k)=±0.5、±1.5の16QAM変調する場合に
も本発明は適用できるものである。以上、本発明を実施
例により説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本
発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこ
れらを排除するものではない。
【0068】
【発明の効果】以上本発明によれば、周波数ずれが小さ
い場合、フーリエ変換部から出力される実数部と虚数部
を成分とするベクトルを4乗したものと、1つ前のシン
ボルの対応するベクトルを4乗したものとのベクトル外
積を演算し、該ベクトル外積の位相角を1/4して得ら
れる信号を1シンボル区間加算し、加算結果を周波数制
御信号として出力し、あるいは、M個の各シンボル区間
における前記加算結果の平均値を周波数制御信号として
出力し、受信ローカル周波数を制御するようにしたから
でΔf/2(Δfはサブキャリアの周波数間隔)以下の
周波数ずれを正しく補正することができる。
【0069】更に、本発明によれば、周波数ずれが小さ
い場合、フーリエ変換部から出力される実数部と虚数部
を成分とするベクトルの位相角を4倍し、しかる後、該
位相角を1/4して得られた位相角ψ1と1つ前のシン
ボルの対応するベクトルの位相角を4倍し、しかる後、
該位相角を1/4して得られた位相角ψ2との位相差を
求め、該位相差を1シンボル区間にわたって加算した
値、あるいは、M個のシンボル区間における前記加算値
の平均値を用いて周波数制御信号を発生して受信ローカ
ル周波数を制御するように構成したから、Δf/2(Δ
fはサブキャリアの周波数間隔)以下の周波数ずれを正
しく補正することができる。
【0070】又、本発明によれば、周波数ずれが大きい
場合、フーリエ変換部から出力される実数部と虚数部を
成分とするベクトルの大きさを1シンボル区間にわたっ
て加算し、加算結果が設定値となるように受信ローカル
周波数を制御して周波数ずれを小さくし、周波数ずれが
小さくなった場合には、周波数ずれが小さい場合の補正
方法により該周波数ずれを補正するように構成したか
ら、周波数ずれがΔf以上であっても、正しく周波数ず
れを補正でき正確な復調が可能となる。更に、本発明に
よれば、周波数ずれが大きい場合、フレームに挿入され
た既知の位相基準シンボルをフーリエ変換して得られる
実数部と虚数部を成分とするベクトルを用いて求めた第
1のベクトルと、該フーリエ変換時刻における位相基準
シンボルの既知ベクトルを用いて求めた第2のベクトル
間の相関値を演算し、該相関値が最大となるように受信
ローカル周波数を制御して周波数ずれを小さくし、周波
数ずれが小さくなった場合には、周波数ずれが小さい場
合の補正方法により該周波数ずれを補正するように構成
したから、周波数ずれがΔf以上であっても、正しく周
波数ずれを補正でき正確な復調が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受信側直交周波数変換器である。
【図2】d1(k)の複素平面上でのベクトル表示例であ
る。
【図3】位相ずれΔθがある場合のベクトル説明図であ
る。
【図4】4逓倍後のベクトル説明図である。
【図5】d1′(k)とd1+1′(k)の位相差Δθの説明図で
ある。
【図6】受信波、受信ローカル信号のスペクトラム説明
図である。
【図7】PΔfの周波数ずれが存在する場合のd1(k)と
周波数の関係図である。
【図8】DABフレームの説明図である。
【図9】外積平均値演算部の構成図である。
【図10】第1実施例における受信機の要部構成図であ
る。
【図11】周波数制御信号発生部の構成図である。
【図12】相関制御法に基づいたP補正信号発生部の構
成図である。
【図13】第2実施例における周波数制御信号発生部の
構成図である。
【図14】デジタルオーディオ放送の送信機の原理的構
成図である。
【図15】周波数多重化部の機能説明図である。
【図16】シンボル説明図である。
【図17】デジタルオーディオ放送の受信機の原理的構
成図である。
【図18】D(m)の説明図である。
【図19】理想フィルタの特性図である。
【図20】IDFTを用いた送信機の要部構成図であ
る。
【図21】サンプリング定理説明図である。
【図22】DFTを用いた受信機の要部構成図である。
【図23】直交平衡変調方式の構成図である。
【図24】直交周波数変換方式の構成図である。
【図25】差動符号器の説明図である。
【図26】差動復号器の構成図である。
【図27】送信計、受信系の構成図である。
【符号の説明】
54・・周波数変換部 54a・・電圧可変発振器(VCO) 54c,54d・・乗算器 61・・DFT部 64・・周波数制御信号発生部 71・・P補正信号発生部 72・・ΔP補正信号発生部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−188776(JP,A) 特開 平5−344172(JP,A) 特開 平5−236042(JP,A) 特開 昭60−52146(JP,A) 特表 平6−501357(JP,A) 特表 平10−508158(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04J 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1シンボルを2ビットづつN組に分け、
    各組の第1データを実数部、第2データを虚数部として
    順次フーリエ逆変換部に入力し、該フーリエ逆変換部か
    ら出力される実数部、虚数部をアナログ信号に変換し、
    それぞれにキャリア周波数fcのcos波、sin波(送信ロ
    ーカル信号)を乗算し、乗算結果を合成して空間に放射
    し、空間に放射された信号を受信し、受信信号に前記キ
    ャリア周波数のcos波、sin波(受信ローカル信号)を乗
    算し、それぞれの乗算結果をデジタルに変換後フーリエ
    変換部に入力し、該フーリエ変換部から出力される実数
    部、虚数部を前記第1データ、第2データとして出力す
    るデジタル放送受信方法において、 送信ローカル信号の周波数と受信ローカル信号の周波数
    とのずれが大きい場合、フーリエ変換部から出力される
    実数部と虚数部を成分とするベクトルの大きさを1シン
    ボル区間にわたって加算し、加算結果が設定値となるよ
    うに周波数制御信号を出力して前記周波数ずれを小さく
    し、 周波数ずれが小さくなった場合、フーリエ変換部から出
    力される実数部と虚数部を成分とするベクトルを4乗し
    たものと、1つ前のシンボルの対応するベクトルを4乗
    したものとのベクトル外積を演算し、該ベクトル外積の
    位相角を1/4して得られる信号に基づいて受信ローカ
    ル周波数を制御する周波数制御信号を出力する、 ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  2. 【請求項2】 1シンボルを2ビットづつN組に分け、
    各組の第1データを実数部、第2データを虚数部として
    順次フーリエ逆変換部に入力し、該フーリエ逆変換部か
    ら出力される実数部、虚数部をアナログ信号に変換し、
    それぞれにキャリア周波数fcのcos波、sin波(送信ロ
    ーカル信号)を乗算し、乗算結果を合成して空間に放射
    し、空間に放射された信号を受信し、受信信号に前記キ
    ャリア周波数のcos波、sin波(受信ローカル信号)を乗
    算し、それぞれの乗算結果をデジタルに変換後フーリエ
    変換部に入力し、該フーリエ変換部から出力される実数
    部、虚数部を前記第1データ、第2データとして出力す
    るデジタル放送受信方法において、 送信ローカル信号の周波数と受信ローカル信号の周波数
    とのずれが大きい場合、フーリエ変換部から出力される
    実数部と虚数部を成分とするベクトルの大きさを1シン
    ボル区間にわたって加算し、加算結果が設定値となるよ
    うに周波数制御信号を出力して前記周波数ずれを小さく
    し、 周波数ずれが小さくなった場合、フーリエ変換部から出
    力される実数部と虚数部を成分とするベクトルの位相角
    を4倍し、しかる後、該位相角を1/4して得られた位
    相角ψ1と1つ前のシンボルの対応するベクトルの位相
    角を4倍し、しかる後、該位相角を1/4して得られた
    位相角ψ2との位相差を求め、該位相差を1シンボル区
    間にわたって加算した値を用いて受信ローカル周波数を
    制御する周波数制御信号を出力する、 ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  3. 【請求項3】 1シンボルを2ビットづつN組に分け、
    各組の第1データを実数部、第2データを虚数部として
    順次フーリエ逆変換部に入力し、該フーリエ逆変換部か
    ら出力される実数部、虚数部をアナログ信号に変換し、
    それぞれにキャリア周波数fcのcos波、sin波(送信ロ
    ーカル信号)を乗算し、乗算結果を合成して空間に放射
    し、空間に放射された信号を受信し、受信信号に前記キ
    ャリア周波数のcos波、sin波(受信ローカル信号)を乗
    算し、それぞれの乗算結果をデジタルに変換後フーリエ
    変換部に入力し、該フーリエ変換部から出力される実数
    部、虚数部を前記第1データ、第2データとして出力す
    るデジタル放送受信方法において、 送信ローカル信号の周波数と受信ローカル信号の周波数
    とのずれが大きい場合、所定数のシンボルで構成される
    フレームに挿入された位相基準シンボルをサンプリング
    してフーリエ変換して得られるk番目と(k+1)番目の2つ
    のキャリア成分を用いて求めた第1のベクトルをR1(k)
    とし、該フーリエ変換時刻における既知の位相基準シン
    ボルのk番目と(k+1)番目の2つのキャリア成分を用いて
    求めた第2のベクトルをE1(k)とし、R1(k−τ)とE
    1(k)間の相関値(k=1〜N:Nはキャリア数)を演算
    し、該相関値が最大となるようなτを求め、該τに応じ
    た周波数制御信号を出力して前記周波数ずれを小さく
    し、 周波数ずれが小さくなった場合、フーリエ変換部から出
    力される実数部と虚数部を成分とするベクトルを4乗し
    たものと、1つ前のシンボルの対応するベクトルを4乗
    したものとのベクトル外積を演算し、該ベクトル外積の
    位相角を1/4して得られる信号に基づいて受信ローカ
    ル周波数を制御する周波数制御信号を出力する、 ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  4. 【請求項4】 1シンボルを2ビットづつN組に分け、
    各組の第1データを実数部、第2データを虚数部として
    順次フーリエ逆変換部に入力し、該フーリエ逆変換部か
    ら出力される実数部、虚数部をアナログ信号に変換し、
    それぞれにキャリア周波数fcのcos波、sin波(送信ロ
    ーカル信号)を乗算し、乗算結果を合成して空間に放射
    し、空間に放射された信号を受信し、受信信号に前記キ
    ャリア周波数のcos波、sin波(受信ローカル信号)を乗
    算し、それぞれの乗算結果をデジタルに変換後フーリエ
    変換部に入力し、該フーリエ変換部から出力される実数
    部、虚数部を前記第1データ、第2データとして出力す
    るデジタル放送受信方法において、 送信ローカル信号の周波数と受信ローカル信号の周波数
    とのずれが大きい場合、所定数のシンボルで構成される
    フレームに挿入された位相基準シンボルをサンプリング
    してフーリエ変換して得られるk番目と(k+1)番目の2つ
    のキャリア成分を用いて求めた第1のベクトルをR1(k)
    とし、該フーリエ変換時刻における既知の位相基準シン
    ボルのk番目と(k+1)番目の2つのキャリア成分を用いて
    求めた第2のベクトルをE1(k)とし、R1(k−τ)とE
    1(k)間の相関値(k=1〜N:Nはキャリア数)を演算
    し、該相関値が最大となるようなτを求め、該τに応じ
    た周波数制御信号を出力して前記周波数ずれを小さく
    し、 周波数ずれが小さくなった場合、フーリエ変換部から出
    力される実数部と虚数部を成分とするベクトルの位相角
    を4倍し、しかる後、該位相角を1/4して得られた位
    相角ψ1と1つ前のシンボルの対応するベクトルの位相
    角を4倍し、しかる後、該位相角を1/4して得られた
    位相角ψ2との位相差を求め、該位相差を1シンボル区
    間にわたって加算した値を用いて受信ローカル周波数を
    制御する周波数制御信号を出力する、 ことを特徴とするデジタル放送受信方法。
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