JP3447120B2 - Mri装置 - Google Patents

Mri装置

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JP3447120B2
JP3447120B2 JP23877794A JP23877794A JP3447120B2 JP 3447120 B2 JP3447120 B2 JP 3447120B2 JP 23877794 A JP23877794 A JP 23877794A JP 23877794 A JP23877794 A JP 23877794A JP 3447120 B2 JP3447120 B2 JP 3447120B2
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清隆 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MR(Magnetic R
esonance)イメージング方法およびMRI(Magnetic R
esonance Imaging)装置に関する。さらに詳しくは、結
合水(boundwater)プロトンを選択的に飽和させるた
めに二項パルスを印加するMRイメージング方法および
MRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振幅が交互に正負反転する少なくとも2
つの部分からなり,各部分の時間・振幅積の絶対値の比
が二項係数になり,各部分の時間・振幅積の和が0にな
る二項パルスは、分子量の小さい体液などを構成する自
由水プロトン(free water)を励起せず,分子量の大き
い細胞膜などを構成する結合水プロトンを選択的に励起
し飽和させるために、データ収集用パルスシーケンスの
前に印加される。
【0003】図5は、従来の二項パルスを印加するMR
イメージング方法のパルスシーケンスの一例である。こ
のパルスシーケンスS’では、データ収集用パルスシー
ケンスDにより自由水プロトンからのNMR(Nuclear
Magnetic Resonance)信号を収集する前に、自由水プロ
トンの共鳴周波数foに等しい送信周波数fsを持つ二
項パルスR’αを印加している。
【0004】図6に示すように、上記二項パルスR’α
は、フリップ角α゜の励起パルスを1:−2:1に分割
した1・2・1パルスであり、振幅Cで時間幅τの部分
B1と,振幅−Cで時間幅2τの部分B2と,振幅Cで
時間幅τの部分B3との3つの部分からなっている。
【0005】図7に、人体における自由水プロトンのN
MRスペクトルSfと結合水プロトンのNMRスペクト
ルSbと上記二項パルスR’αの周波数スペクトルS
r’とを示す。自由水プロトンの共鳴周波数foに二項
パルスR’αの送信周波数fsを合せてあるため、自由
水プロトンのNMRスペクトルSfのピークが二項パル
スR’αの周波数スペクトルSr’の谷に一致する。そ
して、自由水プロトンのNMRスペクトルSfは比較的
狭い帯域であるため、自由水プロトンの大部分は二項パ
ルスR’αによって励起されない。一方、結合水プロト
ンのNMRスペクトルSbは比較的広い帯域であるた
め、二項パルスR’αによって励起されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の二項パルス
を印加するMRイメージング方法のパルスシーケンスで
は、自由水プロトンの共鳴周波数foに二項パルスR’
αの送信周波数fsを合せることにより、自由水プロト
ンのNMRスペクトルSfのピークが二項パルスR’α
の周波数スペクトルSr’の谷に一致するようにしてい
る。ところが、図7から判るように、人体における自由
水プロトンのNMRスペクトルSfは、脂肪等の成分に
影響されて、ピークに対して非対称になっている。すな
わち、周波数の低い側に偏っている。このため、図8に
示すように、周波数の低い側の部分Aに対応する自由水
プロトンが二項パルスR’αによって励起されてしま
い、自由水プロトンの信号強度が低下してしまう問題点
がある。そこで、この発明の目的は、自由水プロトンの
一部が二項パルスR’αによって励起されて信号強度が
低下してしまう問題点を解消できるようにしたMRイメ
ージング方法およびMRI装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、結合水プロトンを選択的に飽和させるために二項
パルスを印加するMRイメージング方法において、二項
パルスの送信周波数を自由水プロトンの共鳴周波数より
低くすることを特徴とするMRイメージング方法を提供
する。
【0008】第2の観点では、この発明は、結合水プロ
トンを選択的に飽和させるために二項パルスを印加する
MRI装置において、自由水プロトンの共鳴周波数より
低い送信周波数の二項パルスを印加するパルス印加手段
を具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
【0009】第3の観点では、この発明は、上記構成の
MRI装置において、二項パルスの送信周波数が、自由
水プロトンの共鳴周波数(fo)より100Hz〜20
0Hzの範囲内で低いことを特徴とするMRI装置を提
供する。
【0010】
【作用】上記第1の観点によるMRイメージング方法お
よび上記第2の観点によるMRI装置では、二項パルス
の送信周波数を自由水プロトンの共鳴周波数より低くし
た。先述のように、人体における自由水プロトンのNM
Rスペクトルは、共鳴周波数よりも周波数の低い側に偏
っているから、それに合せて二項パルスの送信周波数を
自由水プロトンの共鳴周波数より低くすれば、二項パル
スによって励起されてしまう自由水プロトンの部分が少
なくなる。従って、自由水プロトンの信号強度の低下を
防止できる。
【0011】上記第3の観点によるMRI装置では、二
項パルスの送信周波数が、自由水プロトンの共鳴周波数
より100Hz〜200Hzの範囲内で低い。この発明
の発明者の知見によれば、上記範囲内で二項パルスの送
信周波数を自由水プロトンの共鳴周波数より低くする
と、二項パルスによって励起される自由水プロトンの割
合が、通常、最も少なくなる。
【0012】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。図1は、この発明の一実施例のMR
I装置100のブロック図である。このMRI装置10
0において、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体
を挿入するための空間部分(孔)を有し、この空間部分
を取りまくようにして、被検体に一定の主磁場を印加す
る主磁場コイルと、勾配磁場を発生するための勾配磁場
コイル(勾配磁場コイルは、X,Y,Zの各軸のコイル
を備えている)と、被検体内のプロトンを励起するため
のRFパルスを印加する送信コイルと、被検体からのN
MR信号を検出する受信コイル等が配置されている。主
磁場コイル,勾配磁場コイル,送信コイルおよび受信コ
イルは、それぞれ主磁場電源2,勾配磁場駆動回路3,
RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続されてい
る。
【0013】シーケンス記憶回路8は、計算機7からの
指令に従い、スピン・ワープ法等のシーケンスに基づい
て、勾配磁場駆動回路3を操作し、前記マグネットアセ
ンブリ1の勾配磁場コイルから勾配磁場を発生させると
共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10か
らの高周波出力信号を所定タイミング・所定包絡線のパ
ルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力
増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した
後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイルに印加
し、目的の励起領域を選択励起する。
【0014】前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1
の受信コイルで検出された被検体からのNMR信号を増
幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、
RF発振回路10の出力を参照信号とし、前置増幅器5
からのNMR信号を位相検波して、A/D変換器11に
与える。A/D変換器11は、位相検波後のアナログ信
号をディジタル信号に変換して、計算機7に入力する。
計算機7は、A/D変換器11からのデジタル信号に対
する画像再構成演算を行い、目的の励起領域のイメージ
(プロトン密度像)を生成する。このイメージは、表示
装置6にて表示される。また、計算機7は、操作卓13
から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を受
け持つ。この発明のMRイメージング方法は、計算機
7,シーケンス記憶回路8,ゲート変調回路9,RF電
力増幅器4およびマグネットアセンブリ1の送信コイル
により実行される。すなわち、これらがパルス印加手段
に相当する。
【0015】図2は、この発明にかかる二項パルスを印
加するMRイメージング方法のパルスシーケンスの一実
施例である。このパルスシーケンスSでは、データ収集
用パルスシーケンスDにより自由水プロトンからのNM
R信号を収集する前に、自由水プロトンの共鳴周波数f
oよりもΔfだけ低い送信周波数fs(=fo−Δf)
を持つ二項パルスRαを印加している。この二項パルス
Rαを、オフレゾナンス(off resonance)二項パルス
という。送信周波数fsとして、図3に示すように、被
検体(人)のNMRスペクトルShのピークの20%を
与える周波数fa,fbの中間の周波数(fa+fb)
/2を設定してもよい。このとき、Δf=fo−(fa
+fb)/2である。また、Δfは、通常は100Hz
〜200Hzの範囲内である。上記二項パルスRαは、
例えば1・2・1パルスや,1・3・3・1パルスであ
る。
【0016】図4に、人体における自由水プロトンのN
MRスペクトルSfと結合水プロトンのNMRスペクト
ルSbと上記二項パルスRαの周波数スペクトルSrと
を示す。自由水プロトンの二項パルスRαによって励起
される部分Aa,Abが可及的に小さくなるように、二
項パルスRαの送信周波数fsを自由水プロトンの共鳴
周波数foより低くしてある。そして、自由水プロトン
のNMRスペクトルSfは比較的狭い帯域であるため、
自由水プロトンは二項パルスRαによってほとんど励起
されない。一方、結合水プロトンのNMRスペクトルS
bは比較的広い帯域であるため、二項パルスRαによっ
て励起される。
【0017】
【発明の効果】この発明のMRイメージング方法および
MRI装置によれば、自由水プロトンの一部が二項パル
スによって励起されて信号強度が低下してしまうことを
防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のMRI装置のブロック図
である。
【図2】この発明のMRイメージング方法を実施するた
めのパルスシーケンスの例示図である。
【図3】この発明にかかる二項パルスの送信周波数の決
定方法の一つを示す説明図である。
【図4】この発明の二項パルスの周波数スペクトルと人
体の自由水プロトンのNMRスペクトルおよび結合水プ
ロトンのNMRスペクトルの説明図である。
【図5】従来のMRイメージング方法を実施するための
パルスシーケンスの例示図である。
【図6】1・2.1パルスの例示図である。
【図7】従来の二項パルスの周波数スペクトルと人体の
自由水プロトンのNMRスペクトルおよび結合水プロト
ンのNMRスペクトルの説明図である。
【図8】従来の二項パルスによる自由水プロトンの部分
励起の説明図である。
【符号の説明】
100 MRI装置 1 マグネットアセンブリ 4 RF電力増幅器 7 計算機 8 シーケンスコントローラ 9 ゲート変調回路 10 RF発振回路 11 RF電力増幅器 13 操作卓 Rα 二項パルス fs 二項パルスの送信周波数 Sr 二項パルスの周波数スペクト
ル Sh 人のNMRスペクトル Sf 人の自由水プロトンのNMR
スペクトル Sb 人の結合水プロトンのNMR
スペクトル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合水プロトンを選択的に飽和させるた
    めに二項パルスを印加するMRI装置において、 自由水プロトンの共鳴周波数より低い送信周波数の二項
    パルスを印加するパルス印加手段を具備したことをを特
    徴とするMRI装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のMRI装置において、
    二項パルスの送信周波数が、自由水プロトンの共鳴周波
    数より100Hz〜200Hzの範囲内で低いことを特
    徴とするMRI装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のMRI装
    置において、二項パルスが、フリップ角α°の励起パル
    スを1:−2:1に分割した1・2・1パルスであるこ
    とを特徴とするMRI装置。
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