JP3446935B2 - テープ切断圧着装置 - Google Patents

テープ切断圧着装置

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JP3446935B2 JP21843997A JP21843997A JP3446935B2 JP 3446935 B2 JP3446935 B2 JP 3446935B2 JP 21843997 A JP21843997 A JP 21843997A JP 21843997 A JP21843997 A JP 21843997A JP 3446935 B2 JP3446935 B2 JP 3446935B2
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文男 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープ切断圧着装置
に関し、特にスクラップレスと呼ばれるテープ切断方式
を用い、リードフレームのリード先端部の段差をなくす
ためにテープを貼着するテープ切断圧着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体リードフレームは形状が複
雑化し、またリード数とリード長が次第に増加してい
る。このリードフレームは、プレス加工またはエッチン
グ加工等で製造されているが、リードの製造時に生じた
上下段差が、後加工等に障害を及ぼすことがあった。
【0003】そこで、このリード先端部の上下段差やた
わみをなくすため、図3のように耐熱性でかつ熱伸縮性
のない絶縁テープ15を貼着する。従来、この絶縁テー
プ15の貼着には、図4のようにヒーター13で下面を
加熱されたリードフレーム11上に、絶縁テープ14
a、14bを切断または剪断して得たカットテープ15
a、15bを圧着していた。カットテープ15a、15
bは、リードフレーム11を伝わる熱により粘着性を増
し、リードフレーム11に圧着されることで、リードを
均一に保持するように働く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法には次の問題があった。
【0005】図5のように、テープ14を剪断によって
打ち抜くと、テープ材の収率が悪くコストアップとな
り、特に最近のテープ14の高品質化によって、該コス
トアップは深刻である。
【0006】一方図6のように、テープ14a、14b
の幅をカットテープ15a、15bの長さとし、幅方向
のみを切断する方法では、切断時にカットテープ15
a、15bの飛びが発生し、貼着精度が低下するという
問題があった。また、切断時のカットテープの飛びを防
止するため、特許第1979817号に見られるように
金型の切れ味を落とすという方法もあるが、ある種のテ
ープではバリ等の発生によって切断が不可能であった。
【0007】したがって本発明は、テープを無駄なく切
断し、リードフレーム上の所定の位置にカットテープを
貼着するテープ切断圧着装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】熱により粘着性の出るテ
ープを一定長のカットテープに切断するテープ切断機構
と、リードフレームを保持し、加熱するテープ圧着機構
と、カットテープの切断前に吸引を開始して、切断後に
吸着保持する吸引孔と該吸引孔から吸気する機構とを備
えたテープホルダーと、該テープホルダーを前記テープ
切断機構に接した位置と前記テープ圧着機構に接した位
置とを往復させる搬送機構とを有するテープ切断圧着装
置において、切断したカットテープをリードフレーム上
のリード間に貼着する。
【0009】また、前記テープ切断機構が、2つの前記
テープを向き合う方向に送り出すテープ送りローラー
と、テープの上側に固定されたダイと、テープの下側か
ら該ダイとでテープを切断するパンチと、該パンチを直
線往復運動させテープを切断するパンチ用シリンダーと
からなる。
【0010】さらに、前記テープホルダーが、吸引孔を
備え、前記テープ切断機構に接した位置に搬送された
時、前記テープホルダーは空気の吸引を開始し、該テー
プホルダーとパンチの間でテープを押さえながら切断
し、前記吸引孔により、一定長に切断された2つのカッ
トテープを吸着し、前記テープ圧着機構に接した位置に
搬送された時、2つの該カットテープをリードフレーム
に圧着する。
【0011】また、前記搬送機構が、モーターにより回
転し、先端部で上下に貫通する貫通孔を有する回転アー
ムと、該貫通孔に挿入し、上下にスライド可能に保持さ
れた軸部と該軸部の上部に固定した端部とを備え該軸部
の下部に前記テープホルダーを固定したテープホルダー
支持具と、前記軸部を囲み、端部と回転アームとの間に
配置した螺旋状のばねと、前記テープホルダーが前記テ
ープ切断機構に接した位置に搬送された時の前記端部の
上方で、動作端が前記端部を押し下げる位置に固定した
第1のシリンダーと、前記テープホルダーが前記テープ
圧着機構に接した位置に搬送されたときの前記端部の上
方で、動作端が前記端部を押し下げる位置に固定した第
2のシリンダーとからなる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面を基にして、本発明の
好ましい実施例を説明する。図1は、本発明のテープ切
断圧着装置の側面図である。
【0013】本発明のテープ切断圧着装置は、熱により
粘着性の出るテープ14a、14bを一定長のカットテ
ープ15a、15bに切断するテープ切断機構と、リー
ドフレーム11を保持し、加熱するテープ圧着機構と、
前記カットテープ15a、15bを切断と同時に吸着保
持する吸引孔4と該吸引孔4から吸気する機構とを備え
たテープホルダー5と、該テープホルダー5を前記テー
プ切断機構に接した位置と前記テープ圧着機構に接した
位置とを往復させる搬送機構とにより構成される。
【0014】テープ切断機構は次のように構成される。
2つの前記テープ14a、14bを向き合う方向に送り
出すテープ送りローラー3と、テープ14a、14bの
上側で固定されたダイと、テープ14a、14bの下側
から該ダイ2とでテープ14a、14bを切断するパン
チ1と、該パンチ1を直線往復運動させるパンチ用シリ
ンダー19とからなる。テープホルダー5は、2つの吸
引孔4を備え、該吸引孔4が2つのカットテープ15
a、15bにあたる位置に搬送され、一定長に切断され
た2つのカットテープ15a、15bを吸着する。
【0015】また、搬送機構は次のように構成される。
モーター8により回転し、先端部で上下に貫通する貫通
孔を有する回転アーム7と、該貫通孔に挿入し、上下に
スライド可能に保持された軸部22と該軸部22の上部
に固定した端部23とを備え該軸部22の下部にテープ
ホルダー5を固定したテープホルダー支持具と、前記軸
部22を囲み、端部23と回転アーム7との間に配置し
た螺旋状のばね6と、前記テープホルダー5が前記テー
プ切断機構に接した位置に搬送された時の前記端部23
の上方で、動作端が前記端部23を押し下げる位置に固
定した第1のシリンダー9と、前記テープホルダー5が
前記テープ圧着機構に接した位置に搬送された時の端部
23(点線で示す)の上方で、動作端が端部23を押し
下げる位置に固定した第2のシリンダー10とからな
る。
【0016】さらに、テープ圧着機構は次のように構成
される。レール12により保持されたリードフレーム1
1を、該リードフレーム11の下側よりヒーター13で
加熱する。前記テープホルダー5が前記テープ圧着機構
に接した位置に搬送された時、2つのカットテープ15
a、15bをリードフレーム11に圧着する。
【0017】リードフレーム11上でカットテープ15
a、15bを貼着する位置決めは、ダイ2とパンチ1の
形状および配置場所により設計して行う。
【0018】次に、図2に基づいて、実施例の1サイク
ルの工程について説明する。
【0019】モーター8を制御して、パンチ1の真上に
テープホルダー5を搬送する。
【0020】図2(a)のように、シリンダーがONし
テープホルダー5をダイ2の孔中に押し込み、同時にテ
ープ14a、14bがテープ送りローラー3によって、
所定の寸法だけ両側から送り込まれる。
【0021】次に、図2(b)のように、テープホルダ
ー5が空気の吸引を開始するとともに、パンチ1が上昇
し、シリンダーに押されたテープホルダー5との間でテ
ープ14a、14bを押さえながら、ずれが起こらない
ように切断し、テープホルダー5の吸引孔4にカットテ
ープ15a、15bを吸着する。
【0022】次に、図2(c)のように、シリンダーが
OFFし、カットテープ15a、15bを吸着したテー
プホルダー5が、ばね6によって上昇する。
【0023】モーター8を制御して、リードフレーム1
1上にテープホルダー5を搬送する。
【0024】次に、図2(d)のように、シリンダーが
ONし、テープホルダー5を下降させ、カットテープ1
5a、15bをリードフレーム11に一定時間押し続け
る。
【0025】最後に、図2(e)のように、テープホル
ダー5のテープ真空吸着を解除し、シリンダーがOFF
すると、ばね6によりテープホルダー5が上昇して、1
サイクルの工程が終了する。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によれば、ス
クラップレス方式でテープを切断するので、無駄がなく
テープを切断することができ、また、切断したカットテ
ープを吸着したままリードフレームの所定の位置に圧着
するので、飛びがなくカットテープを貼着することでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ切断圧着装置の側面図である。
【図2】テープ切断、テープ圧着の動作を示す要部断面
図である。
【図3】カットテープを貼着したリードフレームの平面
図である。
【図4】従来のテープ切断圧着装置の側面図である。
【図5】カットテープを打ち抜くテープの平面図であ
る。
【図6】スクラップレス方式で切断するテープの平面図
である。
【符号の説明】
1 パンチ 2 ダイ 3 テープ送りローラー 4 吸引孔 5 テープホルダー 6 ばね 7 回転アーム 8 モーター 9、10、19 シリンダー 11 リードフレーム 12 レール 13 ヒーター 14 テープ 15 カットテープ 20 パンチガイド 21 素材テープリール 22 テープホルダー支持具の軸部 23 テープホルダー支持具の端部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱により粘着性の出るテープを一定長の
    カットテープに切断するテープ切断機構と、リードフレ
    ームを保持し、加熱するテープ圧着機構と、カットテー
    プの切断前に吸引を開始して、切断後に吸着保持する吸
    引孔と該吸引孔から吸気する機構とを備えたテープホル
    ダーと、該テープホルダーを前記テープ切断機構に接し
    た位置と前記テープ圧着機構に接した位置とを往復させ
    る搬送機構とを有し、切断したカットテープをリードフ
    レーム上のリード間に貼着することを特徴とするテープ
    切断圧着装置。
  2. 【請求項2】 前記テープ切断機構が、2つの前記テー
    プを向き合う方向に送り出すテープ送りローラーと、テ
    ープの上側で固定されたダイと、テープの下側から該ダ
    イとでテープを切断するパンチと、該パンチを直線往復
    運動させテープを切断するパンチ用シリンダーとからな
    る請求項1に記載のテープ切断圧着装置。
  3. 【請求項3】 前記テープホルダーが、吸引孔を備え、
    前記テープ切断機構に接した位置に搬送された時、前記
    テープホルダーは空気の吸引を開始し、該テープホルダ
    ーとパンチの間でテープを押さえながら切断し、前記吸
    引孔により、一定長に切断された2つのカットテープを
    吸着し、前記テープ圧着機構に接した位置に搬送された
    時、2つの該カットテープをリードフレームに圧着する
    請求項1または2に記載のテープ切断圧着装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送機構が、モーターにより回転
    し、先端部で上下に貫通する貫通孔を有する回転アーム
    と、該貫通孔に挿入し、上下にスライド可能に保持され
    た軸部と該軸部の上部に固定した端部とを備え該軸部の
    下部に前記テープホルダーを固定したテープホルダー支
    持具と、前記軸部を囲み、端部と回転アームとの間に配
    置した螺旋状のばねと、前記テープホルダーが前記テー
    プ切断機構に接した位置に搬送された時の前記端部の上
    方で、動作端が前記端部を押し下げる位置に固定した第
    1のシリンダーと、前記テープホルダーが前記テープ圧
    着機構に接した位置に搬送された時の前記端部の上方
    で、動作端が前記端部を押し下げる位置に固定した第2
    のシリンダーとからなる請求項1から3のいずれかに記
    載のテープ切断圧着装置。
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