JP3028566U - 半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造装置

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JP3028566U
JP3028566U JP1996002153U JP215396U JP3028566U JP 3028566 U JP3028566 U JP 3028566U JP 1996002153 U JP1996002153 U JP 1996002153U JP 215396 U JP215396 U JP 215396U JP 3028566 U JP3028566 U JP 3028566U
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昭夫 中村
芳春 中富
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トーソク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の歩留り低下を招くことなく、同一の製
造ラインに設置するダイボンダにおけるリードフレーム
の位置認識機構や搬送機構を簡素化でき、しかも製造ラ
インの距離を短くすることができるワイヤボンダを提供
する。 【解決手段】 長尺状のリードフレームを扱う半導体装
置の製造ラインに設置されるワイヤボンダである。ボン
ディングアーム4の下流側にカット部3を設け、カット
部3に、搬送路に配設した下刃、及びそれと対をなす上
刃を設ける。上刃を、双方の刃先が同一平面上にて互い
に交差する方向にそれぞれ延在した状態のままで下刃と
重なるよう駆動し、搬送路の一側側からリードフレーム
を切断させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、半導体装置の製造ラインを構成する半導体装置の製造装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体チップをボンディングするリードフレームには、型抜き形成され た短冊状のものと、リールに巻き取られた長尺状のものとの2種類があり、後者 は、主に製造効率を高めることを目的として用いられている。図11に、長尺状 のリードフレームを用いた半導体装置の製造ラインの一部を示す。
【0003】 以下、簡単に説明すると、製造ラインには、ワークのパスラインLが一致する アンコイラー101、切断装置102、ダイボンダ103、ワイヤボンダ104 が順に配置されている。かかる製造ラインにおいて、アンコイラー101は、予 めリール105に巻き取られた長尺状のリードフレーム106をほぐすとともに 、バッファーAを介して切断装置102に供給する。切断装置102はカット部 107によって供給されたリードフレーム106を所定の長さにカットした後、 順次ダイボンダ103へ搬送する。ダイボンダ103は、搬送された短冊状リー ドフレーム106に半導体チップをボンディングした後、順次ワイヤボンダ10 4に搬送する。ワイヤボンダ104は、搬送された短冊状のリードフレーム10 6と半導体チップとの間にワイヤボンディングを行う。
【0004】 また、切断装置102、ダイボンダ103、ワイヤボンダ104の各装置には マガジン用エレベーション108がそれぞれ設けられており、他の装置へ送る以 前のワークを着脱可能なマガジンに順次収容するとともに、予めワークが収容さ れたマガジンを装着できるようになっている。そして、ワイヤボンディングが終 了したワークは、前記マガジンを介して次のモールド工程に送られることとなる 。
【0005】 また、前述した切断装置102のカット部107にあっては、例えば図12に 示すようなプレス型のカット機構によりリードフレーム106を切断している。 すなわち、カット部107には、リードフレーム106の搬送路(図ではパスラ インLに一致する)を構成するブロック111に埋設された下刃112と、搬送 路の側部に立設されたガイドバー113、ガイドバー113に昇降自在に支持さ れたホルダブロック114、ホルダブロック114を昇降駆動するエアシリンダ 115、ホルダブロック114に装着されるとともに前記下刃112と互いに対 をなす上刃116が設けられている。そして、エアシリンダ115を作動させて ホルダブロック114、つまり上刃116を下降させることにより、搬送路を横 断する上刃116と下刃112との双方の刃先がリードフレームの両面に線接し た状態にて、前述したアンコイラー101から供給されたリードフレーム106 を切断するようになっている。
【0006】 なお、前記ホルダブロック114には、スライドピン117を介して上下に移 動自在に支持され、かつスプリング118により常時下方に付勢された押え板1 19が設けられている。そして、リードフレーム106の切断時には、上刃11 6に先行して押え板119がリードフレーム106に当接し、それをブロック1 11に押さえ付けるようになっている。また、ブロック111には、スプリング 120により所定位置に付勢され、ブロック111と共に搬送路を形成する上刃 逃げ121が収容されており、リードフレーム106の切断時には上刃116の 当接に伴い上刃逃げ121が後退してブロック111内に没入し、上刃116を ブロック111内に逃がすようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した製造ラインにおいては、ダイボンダ103、ワイヤボ ンダ104が短冊状に切断されたリードフレームにダイボンディング、ワイヤボ ンディングを施す構成であるため、ダイボンダ103、ワイヤボンダ104にお けるリードフレームの位置認識機構や搬送機構が、短冊状のリードフレームを扱 う単体機と同様に複雑であった。また、製造ラインには、長尺状のリードフレー ム106を切断する切断装置102が不可欠となっており、短冊状のリードフレ ームを扱う場合と比較し製造ラインの距離が長くなるという問題があった。
【0008】 こうしたことから、切断装置102をワイヤボンダ104の下流側に設置する ことが考えられているが、前述した切断装置102を用いた場合には、カット部 107における切断機構がプレス型あるため、リードフレーム106の切断時に それに加わる衝撃が大きい。このため、切断時にボンディング後のワイヤに変形 等が生じ、その結果、後のモールド工程においてワイヤが断線したりすることに より、製品の歩留りが低下するといった新たな問題の発生が懸念される。しかも 、切断装置102をワイヤボンダ104の下流側に設置した場合においても、短 冊状のリードフレームを扱う場合と比較して製造ラインの距離が長くなるという 問題が依然として残るというものであった。
【0009】 本考案はかかる従来の課題に鑑みなされたものであって、製品の歩留り低下を 招くことなく、同一の製造ラインに設置するダイボンダにおけるリードフレーム の位置認識機構や搬送機構を簡素化することができ、しかも製造ラインの距離を 短くすることができる半導体装置の製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案にあっては、長尺状のリードフレームを扱う 半導体装置の製造ラインに設置される一方、チップのボンディングされた前記リ ードフレームを上流側から供給される搬送路と、該搬送路に供給された前記リー ドフレームに対しワイヤボンディングを施すボンディングアームとを備えた半導 体装置の製造装置において、前記ボンディングアームの下流側に位置して前記搬 送路に設けられた下刃と、該下刃と対をなす上刃とを有し、該上刃と前記下刃の 双方の刃先が前記搬送路を横断する方向に延在する一方、前記上刃が前記双方の 刃先が同一平面上にて互いに交差する方向にそれぞれ延在した状態を維持されつ つ前記下刃と重なるよう駆動されるカット部が設けられたものとした。
【0011】 かかる構成において、搬送路にその上流側から供給されたリードフレームは、 ボンディングヘッドによりワイヤボンディングを施された後、カット部の上刃と 下刃とによりワイヤボンダ内の搬送路上にて短冊状に切断される。このため、長 尺状のリードフレームを扱う製造ラインにおいては切断装置が不要となる。しか も、カット部がリードフレームを切断するとき、リードフレームは、互いに同一 平面上にて交差する上刃の刃先と下刃の刃先とにより搬送路の一側側から挟み切 られることとなる。このため、上刃と下刃の双方の刃先がリードフレームの両面 に線接した状態でそれを切断するプレス型のものと異なり、切断に際してリード フレームに加わる衝撃が小さい。
【0012】 これに加え、本考案の半導体装置の製造装置においては、前記上刃と前記下刃 のうちの一方側に、他方側に常時当接するガイド部が設けられたものとした。か かる構成では、リードフレームの切断時に上刃が下刃から離間する方向へ逃げる ことを防止するべく、切断に際して上刃を下刃に向けて押圧する場合であっても 、上刃の刃先が下刃の刃先と重なることを防止できる。
【0013】 また、前記上刃に当接して前記上刃における前記下刃から離間する水平方向へ の移動を阻止する位置規制部材が設けられた半導体装置の製造装置とした。かか る構成では、上刃は位置規制部材により下刃から離間する水平方向への移動を阻 止されていることから、リードフレームの切断時には、上刃が下刃から離間する 水平方向へ逃げることがなく、上刃と下刃の双方の刃先が常に同一面上に位置し た状態を維持される。
【0014】 また、前記位置規制部材を、前記上刃と前記下刃とが重なる方向へ変位させる 調整手段が設けられた半導体装置の製造装置とした。かかる構成では、調整手段 により位置規制部材を変位させると、上刃に対する押圧部材の押圧力が変化し、 それに伴い上刃と下刃とが接する圧力が変化する。従って、上刃や下刃の取付誤 差等に起因して、上刃と下刃とが接する圧力が大きすぎたり、小さすぎたりする ような場合には、調整手段によって両者が接する圧力を良好な圧力に調整するこ とができる。
【0015】 また、前記上刃が、前記下刃の刃先が延在する方向の一端側に位置する回動中 心を有したホルダの自由端部側に取り付けられたワイヤボンダとした。かかる構 成では、ホルダに対する上刃の取付角度を変更すれば、ホルダの回動中心から上 刃までの距離に規制されることなく、リードフレームの切断時に変化する下刃の 刃先に対する上刃の刃先の傾き角度を、リードフレームの切断に適した角度の範 囲内とすることができる。
【0016】 また、前記上刃が、前記ホルダの回動中心に近接する側が上向いた状態で前記 ホルダに取り付けられた半導体装置の製造装置とした。かかる構成では、リード フレームの切断時に変化する下刃に対する上刃の傾き角度の変化の度合が小さく なる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図にしたがって説明する。すなわち図1は、半 導体装置の製造ラインの一部を示す図であって、この製造ラインには、図9に示 したものと同一のアンコイラー101と、ダイボンダ131、及び本考案に係る ワイヤボンダ1が、ワークのパスラインLを一致させて順に配置されている。ア ンコイラー101には、リール105に巻き取られた長尺状のリードフレーム1 06が装着されている。また、リードフレーム106の先端側は、アンコイラー 101、ダイボンダ131、ワイヤボンダ1の各装置間にバッファーAを確保さ れつつ、アンコイラー101からダイボンダ131、ワイヤボンダ1へと供給さ れている。
【0018】 一方、前記ワイヤボンダ1には、ワークのパスラインLに沿って、ボンディン グ部2とカット部3とが設けられている。図1及び図2に示すように、ボンディ ング部2には、その先端部がリードフレーム106が供給される搬送路Hの上方 に延出したボンディングアーム4と、ボンディングアーム4の先端部(具体的に はキャピラリー)に挿通されたワイヤの先端を溶解させるためのトーチ5とを備 えたボンディングヘッド6が設けられている。ボンディングヘッド6はXYテー ブルに支持されることにより水平方向へ移動可能であり、また、ボンディングア ーム4はその先端部がZ軸方向へ揺動可能となっている。そして、図示しない駆 動機構によりボンディングヘッド6が移動しつつボンディングアーム4が揺動す ることによって、ダイボンダ131によりチップのボンディングされたリードフ レーム106にワイヤボンディングを施すことができるようになっている。
【0019】 また、ボンディング部2には、ボンディングアーム4の上方に位置して認識用 カメラ7が設けられており、認識用カメラ7と、それが接続された図示しない制 御装置とによって、搬送路Hを搬送するリードフレーム106の位置を確認する ための位置認識機構が構成されている。なお、ワイヤボンダ1には、搬送路Hの 上流側に位置して前述したバッファーAを確保するための保持部材8が設けられ るとともに、その搬送路Hの両側部にはリードフレーム106を間欠的に移動さ せるための搬送機構9が設けられている(詳細は図示せず)。
【0020】 他方、前記カット部3はワイヤボンダ1の本体に支持されたベースプレート1 2を中心としてユニット化されている。すなわち図4及び図5に示すように、ベ ースプレート12には、長尺状のリードフレームの一端側が供給されてくる上流 側イ(図5で左側)に位置する上流側ワークガイド13と、その下流側ロ(図5 で右側)に位置する下流側ワークガイド14とが設けられている。双方のワーク ガイド13,14にそれぞれ溝13a,14aが形成されており、かかる溝13 a,14aによってボンディング部2の下流側における搬送路Hの一部が形成さ れている。ベースプレート12には、一端が搬送路Hの一方の側部に位置し、他 端部が上流側ワークガイド13と下流側ワークガイド14との間に位置する下刃 ホルダ15が設けられている。下刃ホルダ15の他端部には、搬送路Hを横断す る板状の下刃16が取り付けられている。下刃16の上面は前述した上流側ワー クガイド13の溝13aの底と面一となっており、下刃16の裏面側上縁には刃 先16aが設定されている。
【0021】 また、前記下刃ガイド15の一端部には、上刃ホルダ17の一端がジョイント ネジ18を介して回動自在に支持されている。上刃ホルダ17は下刃ホルダ15 に平行しており、その回動中心Oは下刃16の刃先16aの延長線上に位置して いる。ジョイントネジ17の他端側すなわち自由端部側には下刃16と対をなす 上刃19が取り付けられている。上刃19は図6(a)、図6(b)に示すよう に略矩形状の板材からなり、その下縁両端部には、前記下刃6に常時当接するガ イド部20,20が一体形成されている。両ガイド部20,20間には、搬送路 Hを横断する方向に延在し、かつ下刃16の刃先16aと同一平面上に位置する 刃先19aが設定されている。上刃19は、上刃ホルダ17の回動中心Oに離間 する側が上向くように傾けた状態で上刃ホルダ17に取り付けられており、これ により、双方の刃先16a,19aが同一平面上にて互いに交差する方向に延在 した状態となっている。
【0022】 一方、図2においては図示省略したが、ベースプレート12には4本の支柱2 1・・・を介してシリンダプレート22が設けられている。シリンダプレート2 2は前記下刃ホルダ15及び上刃ホルダ17の上方に位置しており、シリンダプ レート22には前記上刃ホルダ17の自由端部の直上に第1のエアシリンダ23 が設けられている。第1のエアシリンダ23の駆動ロッド24は第1のジョイン ト25を介して上刃ホルダ17の自由端部に連結されている。第1のジョイント 25は、駆動ロッド24側に固定された二山ジョイント26と、上刃ホルダ17 側に固定された一山ジョイント27とによって構成されている。二山ジョイント 26には上刃ホルダ17の延在方向に長尺の長穴26aが設けられており、その 長穴26aには一山ジョイント27の有するピン27aが長手方向に移動自在に 遊挿されている。これにより、第1のエアシリンダ23の前記駆動ロッド24が 進退すると、上刃ホルダ17の自由端部が上下方向に回動するとともに、上刃1 9が、上刃19の刃先19aと下刃16の刃先16aとが同一平面上にて互いに 交差する方向にそれぞれ延在した状態を維持されつつ下刃16と重なるよう駆動 される。
【0023】 また、シリンダプレート22には第2のエアシリンダ28が設けられている。 第2のエアシリンダ28の駆動ロッドには第2のジョイント30を介してワーク 押え31が設けられている。これにより、第2のエアシリンダ28の駆動ロッド 29が進退するとワーク押え31が上下に作動するとともに、下方に移動したと き、ワーク押え31がリードフレーム106を上流側ワークガイド13に押え付 けて固定するようになっている。なお、前述した第1のエアシリンダ23及び第 2のエアシリンダ28の動作は、前記搬送機構9によるリードフレーム106の 送り動作と連動するよう制御されている。
【0024】 一方、図7及び図8に示すように搬送路Hの他方の側部には、前記上刃19の 位置を規制するための位置決め機構Cが、前記上刃ホルダ17の自由端部側に位 置して設けられている(図2においては省略)。位置決め機構Cは、ベースプレ ート12に、リードフレームの切断時において上刃19と下刃16とが重なる方 向へ移動可能に設けられた移動ブロック32と、移動ブロック32に回転自在に 軸支されたローラ33と、ベースプレート2に固定された調整ブロック34と、 調整ブロック34に双方向への回転操作を可能に設けられた位置決めボルト35 とによって構成されている。前記ローラ33の周面は上刃19に当接しており、 これにより上刃19における下刃から離間する水平方向への移動が阻止されてい る。また、前記位置決めボルト35の先端側は移動ブロック32に対してその移 動方向に螺合されており、これにより、位置決めボルト35が螺進方向または螺 退方向へ回転操作されると、移動ブロック32が移動し、ローラ33が上刃19 と下刃16とが重なる方向へ変位するようになっている。
【0025】 さらに、ワイヤボンダ1には、カット部3の下流側に位置してマガジンエレベ ーション10が設けられており、カット部3を通過したリードフレーム106を 着脱自在なマガジンに順次収容するとともに、マガジンを介して後のモールド工 程へ送られるようになっている。
【0026】 以上の構成からなるワイヤボンダ1においては、ダイボンダ131を通過した 後のリードフレーム106が搬送路Hの上流側から供給されると、前記ボンディ ング部2のボンディングヘッド6が駆動して、チップがボンディングされたリー ドフレーム106にワイヤボンディングが施される。しかる後、かかるリードフ レーム106が一定距離移動されると、前記カット部2の上刃19が前述したよ うに駆動され、上刃19と下刃16とによって前記リードフレーム106が短冊 状に切断される。そして、切断されたリードフレームがマガジンエレベーション 10のマガジンに順次収容される。
【0027】 このように、前述したワイヤボンダ1においては、ワイヤボンディングが施さ れたリードフレーム106をワイヤボンダ1内の搬送路H上にて短冊状に切断で きるため、長尺状のリードフレームを扱う製造ラインにおいては切断装置が不要 となる。よって、長尺状のリードフレームを扱う製造ラインにおいて従来は不可 欠となっていた切断装置を廃止することができ、その結果、製造ラインの距離を 短くすることが可能となる。
【0028】 また、リードフレーム106をワイヤボンダ1内の搬送路H上にて切断するた め、ワイヤボンディングを施すときと、リードフレーム106を切断するときに は、同一の位置認識機構によりリードフレーム106の位置決め不良を監視させ ることができる。よって、従来例で示した製造ラインのようにワイヤボンダと切 断装置と併用する場合に比べ、製造ラインに要する設備コストを低下させること ができる。同時に、同一の製造ラインに設置されるダイボンダ131は、長尺状 のリードフレーム106に対してダイボンディングを施す構造を備えたものであ るため、ダイボンダ131におけるリードフレーム106の位置認識機構や搬送 機構を簡単なものとすることができる。これによっても、製造ラインに要する設 備コストを低下させることができる。
【0029】 しかも、カット部2がリードフレーム106を切断するとき、リードフレーム 106は、互いに同一平面上にて交差する上刃19の刃先19aと下刃16の刃 先16aとにより搬送路Hの一側側から挟み切られることとなる。このため、従 来例で既説した切断装置102のカット部107のようなプレス型のものと異な り、切断に際してリードフレーム106に加わる衝撃が小さい。このため、切断 時の衝撃によりワイヤのボンディング形状が変形することがなく、前記変形に起 因して、後のモールド工程にてワイヤが断線する等の不具合の発生を未然に防止 することができる。よって、ワイヤボンディング後にリードフレーム106を切 断したとしても製品の歩留りの低下を回避することが可能となる。
【0030】 なお、本実施の形態においては、上刃19が、下刃16の刃先16aが延在す る方向の一端側に位置する軸、すなわち上刃ホルダ17の回動中心Oを中心に回 動されるものを示したが、上刃19が単に上下方向に駆動されるものであっても 、前述した効果を奏することが可能である。
【0031】 また、前記カット部2においては、上刃19の位置を規制するための位置ぎめ 機構Cが設けられており、上刃19が、ローラ33により下刃16から離間する 水平方向への移動を規制されている。このため、リードフレーム106を切断す るときには、上刃19が下刃16から離間する水平方向へ逃げることがなく、双 方の刃先16a,19aが常に同一平面上に位置する状態を維持される。よって 、上刃19の前記逃げに起因してリードフレーム106の切断部分に変形が生じ ることを未然に防止することができる。なお、前記ローラ33に代えて、上刃1 9に当接して上刃19における下刃16から離間する水平方向への移動を阻止す る他の位置規制部材を設けるようにしてもよい。
【0032】 また、位置決めボルト35を操作して、ローラ33を、上刃19と下刃16と が重なる方向へ変位させると、上刃19に対するローラ33の押圧力が変化し、 それに伴い上刃19と下刃16とが接する圧力が変化する。従って、上刃19や 下刃16の取付誤差等に起因して、両者が接する圧力が大きすぎたり、小さすぎ たりするような場合には、位置決めボルト35を回転操作することにより、両者 が接する圧力を良好な圧力に調整することができる。よって、上刃19や下刃1 6の取付誤差等に起因してリードフレームの切断部分に変形が生じることを未然 に防止することができる。なお、前述した移動ブロック32、調整ブロック34 、位置決めボルト35に代えて、前記ローラ33や他の位置規制部材を、リード フレーム106の切断時に上刃19と下刃16とが重なる方向へ変位させる他の 調整手段を設けるようにしてもよい。
【0033】 また、前記上刃19には、下刃16に常時当接するガイド部20,20が設け られていることから、前記ローラ33によって、リードフレーム106の切断時 に上刃19が下刃16から離間する方向へ逃げることを防止するべく上刃19を 押圧させたとしても、上刃19の刃先19aが下刃16の刃先16aに重なるこ とがない。よって、切断時に双方の刃先16a,19aが水平方向に重なったり 交差したりすることにより、リードフレームの切断部分に変形が生じることを未 然に防止することができる。同時に、双方の刃先16a,19aが摩耗する度合 を低く押えることができ、その結果、装置の維持コストを下げることができる。 殊に、本実施の形態に示したもののように、上刃19が、下刃16の刃先16a が延在する方向の一端側に位置する軸、すなわち上刃ホルダ17の回動中心Oを 中心に回動される場合にあっては、かかる効果が極めて大である。
【0034】 なお、本実施の形態においては、上刃19側にガイド部20,20が設けられ たものを示したが、下刃16側にガイド部20,20に相当する部分が設けられ た構成であっても、前述した効果を奏することが可能である。
【0035】 また、上刃19が、下刃16の刃先16aが延在する方向の一端側に位置する 回動中心Oを有した上刃ホルダ17の自由端部側に取り付けられたものであるた め、上刃ホルダ17に対する上刃19の取付角度を変更すれば、上刃ホルダ17 の回動中心から上刃17までの距離に規制されることなく、リードフレーム10 6の切断時に変化する下刃16の刃先16aに対する上刃19の刃先19aの傾 き角度を、リードフレーム106の切断に適した角度の範囲内とすることができ る。よって、上刃ホルダ17が長さの制約を受ける場合であっても、切断時に変 化する上刃19の刃先19aにおける前記傾き角度を適した角度の範囲内とする ことができ、ワイヤボンダ1における設計の自由度が広い。
【0036】 他方、図9は、本考案の他の実施の形態を示す図であって、前述したカット部 3のように、上刃19が、下刃16の刃先16aが延在する方向の一端側に位置 する回動中心Oを有した上刃ホルダ17の自由端部側に取り付けられた構成にお いては、図示したように、上刃19を、その刃先19aの回動中心Oに近接する 側が上向くように、上刃ホルダ17に傾けた状態で取り付けてもよい。かかる構 成では、リードフレーム106の切断時に変化する下刃16の刃先16aに対す る上刃19の刃先19aの傾き角度θの変化の度合が小さくなる。よって、図4 に示したもののように、上刃19を、その刃先19aの回動中心Oに離間する側 が上向くように、上刃ホルダ17に傾けた状態で取り付ける場合に比べ、上刃ホ ルダ17に対する上刃19の取付角度の設定が容易となる。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の半導体装置の製造装置においては、ボンディン グヘッドの下流側に位置して、搬送路に設けられた下刃と、下方に向かい駆動さ れ下刃と共にリードフレームを切断する上刃とを有したカット部を設け、ワイヤ ボンディングを施されたリードフレームをワイヤボンダ内の搬送路上にて短冊状 に切断するようにした。よって、長尺状のリードフレームを扱う製造ラインにお いて従来は不可欠となっていた切断装置を廃止することができ、その結果、製造 ラインの距離を短くすることが可能となる。
【0038】 また、リードフレームをワイヤボンダ内の搬送路上にて切断するため、ワイヤ ボンディング及び切断を行う際におけるリードフレームの位置決め不良を、同一 の位置認識機構により監視させることができる。よって、ワイヤボンダと切断装 置と併用する場合に比べ、製造ラインに要する設備コストを低下させることがで きる。同時に、同一の製造ラインに設置されるダイボンダは、長尺状のリードフ レームに対してダイボンディングを施す構造を備えたものであればよいことから 、かかるダイボンダにおけるリードフレームの位置認識機構や搬送機構を簡単な ものとすることができる。これによっても、製造ラインに要する設備コストを低 下させることができる。
【0039】 しかも、カット部がリードフレームを切断するとき、リードフレームが上刃と 下刃の双方の刃先により搬送路の一側側から挟み切られ、リードフレームに加わ る衝撃がプレス型のもに比べて小さくなることから、切断時の衝撃に伴うワイヤ のボンディング形状の変形に起因し、後のモールド工程にてワイヤが断線する等 の不具合が発生することを未然に防止することができる。よって、ワイヤボンデ ィング後にリードフレームを切断することにより予想される製品の歩留りの低下 を回避することが可能となる。
【0040】 これに加え、本考案の半導体装置の製造装置においては、上刃と下刃のうちの 一方側に、他方側に常時当接するガイド部を設け、リードフレームの切断時に上 刃が下刃から離間する方向へ逃げることを防止するべく、前記切断に際して上刃 を下刃に向けて押圧する場合であっても、上刃の刃先が下刃の刃先と重なること が防止できるようにした。よって、前記場合においては、上刃の刃先と下刃の刃 先とが重なることによりリードフレームの切断部分に変形が生じることを未然に 防止することができる。同時に、両者の刃先が摩耗する度合を低く押えることが でき、その結果、装置の維持コストを下げることができる。殊に、前記上刃が、 刃先が延在する方向の一端側に位置する軸を中心に回動されるものにあっては、 かかる効果が極めて大である。
【0041】 また、上刃に当接して上刃における下刃から離間する水平方向への移動を阻止 する位置規制部材を設け、リードフレームの切断時には、上刃が下刃から離間す る水平方向へ逃げることがなく、上刃と下刃の双方の刃先が常に同一面上に位置 した状態を維持されるようにした。よって、リードフレームの切断時における上 刃の逃げに起因してリードフレームの切断部分に変形が生じることを未然に防止 することができる。
【0042】 また、位置規制部材を、上刃と下刃とが重なる方向へ変位させる調整手段を設 け、上刃や下刃に存在する取付誤差等に起因し、両者間の圧力が大きすぎたり、 小さすぎたりするような場合には、調整手段によって両者が接する圧力を良好な 圧力に調整することができるようにした。よって、上刃や下刃の取付誤差等に起 因してリードフレームの切断部分に変形が生じることを未然に防止することがで きる。
【0043】 また、上刃を、下刃の刃先が延在する方向の一端側に位置する回動中心を有し たホルダの自由端部側に取り付け、ホルダに対する上刃の取付角度を変更すれば 、ホルダの回動中心から上刃までの距離に規制されることなく、リードフレーム の切断時に変化する下刃の刃先に対する上刃の刃先の傾き角度を、リードフレー ムの切断に適した角度の範囲内とすることができるようにした。よって、半導体 装置の製造装置における設計の自由度が広がる。
【0044】 また、上刃を、刃先の前記回動中心に近接する側が上向いた状態で前記ホルダ に取り付け、リードフレームの切断時に変化する、下刃に対する上刃の傾き角度 の変化の度合が小さくなるようにした。よって、ホルダに対する上刃の取付角度 の設定が容易となる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す半導体装置の製造
ラインの構成図である。
【図2】図1のワイヤボンダを示す正面図である。
【図3】同ワイヤボンダを示す一部を省略した平面図で
ある。
【図4】ワイヤボンダのカット部を示す側面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】カット部に設けられた上刃を示す図であって、
(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面
図である。
【図7】支柱を切断した状態におけるカット部の平面図
である。
【図8】カット部における切断機構を示す一部断面図で
ある。
【図9】本考案の他の実施の形態を示すリードフレーム
を切断する以前におけるカット部の要部側面図である。
【図10】同他の実施の形態を示すリードフレームを切
断した後におけるカット部の要部側面図である。
【図11】半導体装置の製造ラインの一部を示す構成図
である。
【図12】図11に示した切断装置の切断機構を示す図
であって、(a)は正面図、(b)はリードフレームの
搬送方向上流側からみた側面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤボンダ 2 ボンディング部 3 カット部 6 ボンディングヘッド 16 下刃 16a (下刃)の刃先 17 上刃ホルダ 19 上刃 19a (上刃)の刃先 20 ガイド部 106 リードフレーム 131 ダイボンダ H 搬送路 O (上刃ホルダの)回動中心

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のリードフレームを扱う半導体装
    置の製造ラインに設置される一方、チップのボンディン
    グされた前記リードフレームを上流側から供給される搬
    送路と、該搬送路に供給された前記リードフレームに対
    しワイヤボンディングを施すボンディングアームとを備
    えた半導体装置の製造装置において、 前記ボンディングアームの下流側に位置して前記搬送路
    に設けられた下刃と、該下刃と対をなす上刃とを有し、
    該上刃と前記下刃の双方の刃先が前記搬送路を横断する
    方向に延在する一方、前記上刃が前記双方の刃先が同一
    平面上にて互いに交差する方向にそれぞれ延在した状態
    を維持されつつ前記下刃と重なるよう駆動されるカット
    部が設けられたことを特徴とする半導体装置の製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記上刃と前記下刃のうちの一方側に、
    他方側に常時当接するガイド部が設けられたことを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記上刃に当接して前記上刃における前
    記下刃から離間する水平方向への移動を阻止する位置規
    制部材が設けられたことを特徴とする請求項2記載の半
    導体装置の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記位置規制部材を、前記上刃と前記下
    刃とが重なる方向へ変位させる調整手段が設けられたこ
    とを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記上刃が、前記下刃の刃先が延在する
    方向の一端側に位置する回動中心を有したホルダの自由
    端部側に取り付けられたことを特徴とする請求項4記載
    の半導体装置の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記上刃が、前記ホルダの回動中心に近
    接する側が上向いた状態で前記ホルダに取り付けられた
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造装
    置。
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