JP3446464B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP3446464B2
JP3446464B2 JP07643396A JP7643396A JP3446464B2 JP 3446464 B2 JP3446464 B2 JP 3446464B2 JP 07643396 A JP07643396 A JP 07643396A JP 7643396 A JP7643396 A JP 7643396A JP 3446464 B2 JP3446464 B2 JP 3446464B2
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centrifugal fan
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fan
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fuel tank
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下 泰 宮
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Suzuki Motor Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機関本体の上方に
燃料タンクを重ねて一体的に配置した内燃機関に係り、
特に、燃料タンクに対する燃料コックの相対的な位置を
改良した内燃機関に関する。 【0002】 【従来の技術】図4は、いわゆる開放型の発動機、発電
機として用いられるガソリンエンジンを示すものであ
る。この種の型式のエンジンでは、エンジン10、燃料
タンク11といったエンジンの各コンポーネントは、フ
レーム16によって保持されて全体としてひとつにユニ
ット化されている。 【0003】図4の従来例の場合、エンジン10は、フ
レーム16に架け渡した取付板にマウント部材17a、
17bを介して固定されている。燃料タンク11は、エ
ンジン10の直上を覆うようにフレーム16の上部にお
いてこれに取り付けられている。 【0004】このような開放型の内燃機関では、エンジ
ンの冷却には遠心ファンによる空冷方式が採用されてい
るものが多い。その場合、遠心ファンは、キャブレター
が設けられる側に配置されて、遠心ファンカバー12
は、エンジン10のクランクケースに一体的に取り付け
られるようになっている。また、この遠心ファンが設け
られる側には、燃料タンク11の底部から燃料コック1
5が垂設される。なお、13はリコイル、18は、フレ
ームに取り付けられるパネルを示す。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような発動機で
は、異なる馬力のエンジンを搭載するものでも、燃料タ
ンク11、フレーム16は共通のものが使用されること
が一般的である。このような場合、ファンカバー12と
燃料コック15との距離が接近するが、これらの間に
は、ある程度の間隔を確保していないと、振動により燃
料コック15がファンカバー12にあたるため、ある程
度の隙間をあけておくことを必要とする。そのために、
エンジンのサイズにもおのずと制限があり、大型化に限
界があった。 【0006】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、燃料コックとファンカバーの相
対的な位置によるエンジン大型化の制約をなくすように
した内燃機関を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、機関本体の上方に重ねて燃料タンクを
一体的に配置し、クランクケースの側方に遠心ファンと
これを覆うファンカバーを配置してなる内燃機関におい
て、前記遠心ファンを円周方向に囲む前記ファンカバー
の周壁の上部に、前記遠心ファンの外周との隙間が他の
部分に較べて狭くなる狭隘部を形成するように、前記遠
心ファン側に向って凹む凹部を形成し、前記燃料タンク
の底部から垂下する燃料コックを前記凹部の直上から凹
部に臨ませるように配置することを特徴とするものであ
る。 【0008】この発明によれば、ファンカバーの内部で
は、回転する遠心ファンから吹出される冷却風は、凹部
が風の回り止めになるスキュー部としての機能を営み、
大部分の冷却風はエンジンに向けて吹出されるため冷却
効率が向上する。また、燃料コックを凹部の直上から臨
ませるように配置しているので、凹部が逃げとなって、
燃料タンクのサイズはそのままにして、機関本体をファ
ンカバー側に引出すようにして大型化することができ
る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明による内燃機関の一
実施形態について添付の図面を参照して説明する。図1
乃至図3は、本発明の実施形態を示すもので、図4の従
来例とは、エンジン10の上に燃料タンク11を配置
し、これらをフレーム16を用いて保持し、エンジン1
0のクランクケースの側面にエンジン空冷用の遠心ファ
ンを取り付けるという基本的な構成は同じであり、同一
の構成要素には同一の参照符号を付してある。これらの
図のうち、図1は、遠心ファンのファンカバー12の断
面を表わした図で、図2は、内燃機関全体の側面図、図
3は、燃料タンク11の下にあるファンカバー12と、
燃料コック15,フレーム16との相対的な位置関係を
示す平面図である。 【0010】図1において、14は、ファンカバー12
の内部に収容されている遠心ファンを示し、この遠心フ
ァン14は、半径方向に流形の多数の羽根車を有するフ
ァンで、回転による遠心力効果により空気が半径方向に
吹出されて、その空気でエンジンのシリンダ部、クラン
クケースなど各所を冷却するようになっている。 【0011】遠心ファン14は、ファンカバー12の周
壁12aによって、遠心ファン14の外周との間にある
程度の隙間をあけるようにして周囲を取り囲まれてい
る。そして、ファンカバー12の周壁12aのうち、そ
の上の部分には、遠心ファン14側に凹む凹部20が形
成されている。この凹部20が形成されることによっ
て、遠心ファン14の外周との間の隙間が他の部分に較
べて狭くなる狭隘部13が形成されている。なお、この
凹部20の幅、深さは、後述するように燃料コック15
を臨ませるようにした場合に、振動等があっても燃料コ
ック15がファンカバー12に当らないようにある程度
の隙間を確保できるように設定するとよい。また、ファ
ンの軸方向に沿った凹部20の寸法については、後述す
るように、遠心ファン14から吹出される冷却風の回り
止め作用にとって十分なように設定される。 【0012】図2において、燃料タンク11の底から垂
設されている燃料コック15の取付位置は、ちょうど前
述したファンカバー12の凹部20の直上に位置し、燃
料タンク11の底面と、ファンカバー12の上面との間
のスペースとの関係で、燃料コック15の先端部は、凹
部20に臨入するようになっている。 【0013】ファンカバー12の内部では、回転する遠
心ファン14の遠心作用によって図1に矢印で示す方向
に吹出される冷却風は、凹部20が風の回り止めになる
スキュー部としての機能を営む結果、これが障害となっ
て遠心ファン14の回転方向に還流せずに、大部分の冷
却風はエンジン10に向けて吹出されるため冷却効率が
向上する。 【0014】また、燃料コック15をこのようなファン
カバー12の凹部20の直上から臨ませるように配置し
ているので、凹部20が逃げとなって、従来のように燃
料コック15とファンカバー12の端面との間のスペー
スをとらなくてもよい結果、燃料タンク11、フレーム
16のサイズはそのままにして、図3に示すように、フ
レーム16いっぱいまでエンジン10をファンカバー側
に引出すようにして大型化することができる。 【0015】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、遠心ファンを円周方向に囲む前記ファンカバ
ーの周壁の上部に、前記遠心ファンの外周との隙間が他
の部分に較べて狭くなる狭隘部を形成するように、前記
遠心ファン側に向って凹む凹部を形成し、前記燃料タン
クの底部から垂下する燃料コックを前記凹部の直上に臨
ませるように配置しているので、凹部が風の回り止めに
なるスキュー部としての機能を営み、冷却効率が向上す
ることに加えて、この凹部が逃げとなって、燃料タンク
のサイズはそのままにして、機関本体をファンカバー側
に引出すようにして大型化することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態による内燃機関の備える遠
心ファンのファンカバーを示す断面図。 【図2】本発明の一実施形態による内燃機関の側面図。 【図3】図2の内燃機関において、燃料タンクの下にあ
るファンカバーと燃料コックとの相対的な位置関係を示
す一部断面平面図。 【図4】機関本体の上に燃料タンクがフレームによって
一体的に保持されている従来の内燃機関の外観を示す斜
視図。 【符号の説明】 10 エンジン 11 燃料タンク 12 ファンカバー 12a 周壁 14 遠心ファン 15 燃料コック 16 フレーム 18 パネル 20 凹部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 1/02 F01P 5/02 F02B 67/00 F02M 37/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】機関本体の上方に重ねて燃料タンクを一体
    的に配置し、クランクケースの側方に遠心ファンとこれ
    を覆うファンカバーを配置してなる内燃機関において、 前記遠心ファンを円周方向に囲む前記ファンカバーの周
    壁の上部に、前記遠心ファンの外周との隙間が他の部分
    に較べて狭くなる狭隘部を形成するように、前記遠心フ
    ァン側に向って凹む凹部を形成し、前記燃料タンクの底
    部から垂下する燃料コックを前記凹部の直上から当該凹
    部に臨ませるように配置することを特徴とする内燃機
    関。
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