JP3446384B2 - プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法

Info

Publication number
JP3446384B2
JP3446384B2 JP09514295A JP9514295A JP3446384B2 JP 3446384 B2 JP3446384 B2 JP 3446384B2 JP 09514295 A JP09514295 A JP 09514295A JP 9514295 A JP9514295 A JP 9514295A JP 3446384 B2 JP3446384 B2 JP 3446384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
electrode
display device
discharge
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09514295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08292415A (ja
Inventor
友哉 谷野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP09514295A priority Critical patent/JP3446384B2/ja
Publication of JPH08292415A publication Critical patent/JPH08292415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3446384B2 publication Critical patent/JP3446384B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/133374Constructional arrangements; Manufacturing methods for displaying permanent signs or marks

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマアドレス表示
装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気光学セルとして液晶セルを用
いたマトリクスタイプの電気光学装置、例えば液晶表示
装置を高解像度化、高コントラスト化するための手段と
しては、各画素毎に薄膜トランジスタなどのスイッチン
グ素子を設け、これを線順次で駆動するアクティブマト
リクスアドレス方式が一般に知られている。
【0003】しかしながら、この場合、薄膜トランジス
タの様な半導体素子を基板上に多数設ける必要があり、
特に大面積化した時に製造歩留りが悪くなるという短所
がある。このため、最近、薄膜トランジスタなどがから
なるスイッチング素子に代えてプラズマ放電に基づくス
イッチを利用して電気光学セルを駆動するプラズマスイ
ッチを利用する方式が提唱されている。
【0004】図6は、従来のプラズマアドレス表示装置
100の断面構成図、図7は図6に示すプラズマアドレ
ス表示装置100の平面図である。図6に示すように、
プラズマアドレス表示装置100は、液晶セル1と、プ
ラズマセル2と、それらの間に介在する誘電体シート3
とを積層したフラットパネル構造をしている。液晶セル
1は、図6中紙面垂直方向に所定の間隔で設けられ左右
方向に延びた複数のデータ電極(行電極)5と、誘電体
シート3とデータ電極5との間に介在し、液晶が充填さ
れた液晶層6とを有する。
【0005】プラズマセル2は、ガラス基板7、プラズ
マ室12、列電極9K,9Aおよび絶縁層10で構成さ
れる。図6に示すガラス基板7の図中上には、列電極9
K,9Aと絶縁層10とを順に積んだ層が、紙面垂直方
向に延びたストライプ状のパターンで図中左右方向に所
定の間隔で形成してある。列電極9K,9Aは、双方と
もプラズマ室12内に露出している。
【0006】誘電体シート3、ガラス基板7、列電極9
K,9Aおよび絶縁層10によって個々に密閉されたプ
ラズマ室12には、イオン化可能なガスが封入してあ
る。このガスとしては、例えばヘリウム、ネオン、アル
ゴンあるいはこれらの混合ガスなどが使用される。プラ
ズマ室12内のガスは列電極9Kと列電極9Aとの電位
差に応じた電界によってイオン化され、直流放電(DC
放電)が発生させる。プラズマ室12は、図7に示すよ
うに、列電極9K,9Aに対応してストライプ状に設け
られ、各プラズマ室12に対応して画素13が規定され
る。
【0007】図6,8に示すような、プラズマアドレス
表示装置100では、列電極9K,9Aと絶縁層10と
を積層して形成していることから、各画素の開口率を向
上させることができる。
【0008】図8は、図6に示すプラズマアドレス表示
装置100の列電極の駆動部を説明するための図であ
る。図8に示すように、アノードドライバ40に共通し
て接続された複数の列電極9A1 〜9AN がアノード電
極として作用する。また、カソードドライバ41に接続
された複数の列電極9K1 〜9KN-1 がカソード電極と
して作用する。すなわち、プラズマアドレス表示装置1
00では、アノード電極とカソード電極とが交互に設け
られている。尚、図8に示すように、列電極9K1 〜9
KN-1 と列電極9A1 〜9AN とを対向 する側から引
き出すのは、電極抵抗による端部における電圧降下の影
響を低減させるためである。
【0009】次に、図8に示す列電極9Kk 〜9Kk+3
に印加されるカソード電圧およびデータ電極151 〜1
5m に印加されるデータ電圧DS1 〜DSm について説
明する。図9(A)〜(D)は連続する列電極9Kk 〜
9KK+3 にそれぞれ印加されるカソード電圧VKk 〜V
KK+3 を示しており、図9(E)は所定のデータ電極1
5に印加されるデータ電圧DSを示している。
【0010】列電極9Kk 〜9Kk+3 には、それぞれ1
フレーム毎に連続する各1水平期間(1H)内にアノー
ド電位と所定電位差のカソード電圧VKk 〜VKK+3 が
印加される。これにより、プラズマ放電を発生させるプ
ラズマ室12が行方向(垂直方向)に順次走査される。
また、データ電圧DSは、1水平期間毎および1フレー
ム毎にアノード電位に対して極性が反転され、液晶層1
6は交流駆動される。
【0011】以上の構成において、例えば、図6に示す
プラズマ室12に対応する列電極9Kと列電極9Aとの
間に所定の電圧が印加されると、列電極9Kおよび列電
極9Aがそれぞれカソードおよびアノードとして作用
し、プラズマ室12の部分のガスが選択的にイオン化さ
れてプラズマ放電が発生し、その内部は略アノード電位
に維持される。この状態で、データ電極5にデータ電圧
が印加されると、プラズマ室12に対応する画素13の
液晶層6に誘電体シート3を介してデータ電圧が書き込
まれる。プラズマ放電が終了すると、プラズマ室12は
浮遊電位となり、対応する画素13の液晶層6に書き込
まれた電圧は、次の書き込み期間(例えば1フレーム
後)まで保持される。この場合には、プラズマ室12は
サンプリングスイッチとして機能し、各画素13の液晶
層6および誘電体シート3はサンプリングキャパシタと
して機能する。
【0012】各画素の液晶層6対してデータ電極15か
ら書き込まれたデータ電圧によって液晶が動作すること
から画素単位で表示が行われる。従って、プラズマ放電
を発生させて列方向に並ぶ複数の画素の液晶層6にデー
タ電圧を書き込む一対のプラズマ室を行方向に順次走査
していくことで、二次元画像の表示を行うことができ
る。
【0013】上述したように、図6に示すプラズマアド
レス表示装置100では、プラズマ放電(DC放電)に
よって生成されたイオンおよび電子が誘電体シート3の
下面(プラズマセル2側の面)をチャージアップするこ
とでデータ電圧DSの書き込みが行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプラズマアドレス表示装置100では、プラズマ室1
2内に露出して形成してある列電極9Kと列電極9Aと
の間の電位差によって直流放電を発生させることから、
列電極9K,9Aの表面状態および構造上のバラツキが
放電状態に直接的に影響し、プラズマ室12の全域で均
一した放電電流密度を得ることができない場合があり、
画面全域で安定な表示を行うことが困難であった。
【0015】また、上述したプラズマアドレス表示装置
100では、列電極9K,9Aがプラズマ室12内に露
出していることから、放電が発生すると、その放電が助
長される。また、プラズマ室内のチャネル領域と直交す
る方向に流れる放電電流によって、チャネル領域と直交
する方向に電圧降下が生じ、放電が発生し難い部分が生
じる。そのため、画面全域において放電状態が異なり、
放電の局在化が生じてしまうという問題がある。
【0016】また、前述したプラズマアドレス表示装置
100では、列電極9K,9Aをプラズマ室12内に露
出させて、プラズマ室12内で直流放電を行うことか
ら、例えばプラズマ放電によって生成されたイオンおよ
び電子によるスパッタによって、断線および電極ショー
トが誘発されるおそれがあると共に、スパッタされた金
属が飛び散ることで透過率が低下するといった問題があ
る。さらに、直流放電によれば放電発光が持続され放電
時間が比較的長いため、放電光によるコントラスト低下
が生じるという問題もある。
【0017】本発明は、上述したような従来技術の問題
点に鑑みてなされ、プラズマ室内における放電状態を安
定化させ、安定な表示を画面全領域で得ることができる
プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、スパッタの発生
による電極の断線や電極ショートおよび金属の飛散によ
る透過率低下を防止することができるプラズマアドレス
表示装置を提供することを目的とする。さらに、また、
本発明は、放電光によるコントラストの低下を軽減でき
るプラズマアドレス表示装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
プラズマアドレス表示装置は、列方向にストライプ状に
形成された複数の第1の電極と、前記第1の電極と略直
交するように設けられ、データ電圧が印加される第2の
電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に介在
する電位設定用シートと、前記電位設定用シートと前記
第2の電極との間に介在し、前記電位設定用シートと前
記第2の電極との電位差によって駆動される電気光学材
料層と、前記第1の電極の電位と前記電位設定用シート
の電位との電位差によって放電可能な気体が封入してあ
り、前記第1の電極に対応して列方向にストライプ状に
設けられた複数のプラズマ室と、前記複数の第1の電極
のそれぞれの走査期間内に、対応するプラズマ室内の前
記気体を極性が異なる電界によって2回放電させるよう
に、前記第1の電極に電圧を印加する駆動手段とを有す
る。
【0019】また、本発明のプラズマアドレス表示装置
は、好ましくは、前記電位設定用シートは、誘電体シー
トである。
【0020】また、本発明のプラズマアドレス表示装置
は、好ましくは、前記プラズマ室における前記2回の放
電のうち2回目の放電で、前記電位設定用シートを介し
て前記電気光学材料層に対して、前記第2の電極のデー
タ電圧に応じた電圧を書き込む。
【0021】また、本発明のプラズマアドレス表示装置
は、好ましくは、前記第1の電極は、前記プラズマ室の
中央付近に位置するように、前記基板に形成してある。
【0022】また、本発明のプラズマアドレス表示装置
は、好ましくは、前記第1の電極は、前記プラズマ室を
規定する絶縁層に埋め込まれて形成してある。
【0023】さらに、本発明のプラズマアドレス表示装
置は、好ましくは、前記第1の電極は、前記基板に埋め
込まれて形成してある。
【0024】また、本発明のプラズマアドレス表示装置
の駆動方法は、前述したプラズマアドレス表示装置にお
いて、前記第1の電極に駆動パルス信号を印加し、前記
第2の電極に前記走査期間内において極性が反転しない
データ電圧を印加し、前記駆動パルス信号が基準電圧か
ら立ち下がったときに前記プラズマ室内に1回目の放電
を発生させ、前記駆動パルス信号が立ち上がったときに
前記プラスマ室内に2回目の放電を発生させる。
【0025】
【作用】本発明のプラズマアドレス表示装置およびその
駆動方法では、駆動手段によって、複数の第1の電極の
それぞれの走査期間内に、対応するプラズマ室内の前記
気体を極性が異なる電界によって2回放電させるよう
に、前記第1の電極に電圧が印加される。そのため、プ
ラズマ室内におけるプラズマ放電を高い確率で適切に発
生させることができる。このとき、前記2回の放電のう
ち2回目の放電で前記電位設定用シートを介して前記電
気光学材料層に対して書き込まれた第2の電極のデータ
電圧に応じた電圧が次のフレームまで維持される。
【0026】また、本発明のプラズマアドレス表示装置
では、第1の電極の走査期間内に、極性の異なる電界を
2回印加して2回放電を発生させることから、通常の直
流放電を行う場合に比べて、放電時間を短縮化すること
ができる。
【0027】また、本発明のプラズマアドレス表示装置
では、第1の電極と電位設定用シートの下面との間の電
位差によってプラズマ室で放電が発生する。そのため、
スパッタの発生が効果的に抑制される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例に係わるプラズマアド
レス表示装置について説明する。図1は、本実施例に係
わるプラズマアドレス表示装置21の断面構成図であ
る。図1に示すように、プラズマアドレス表示装置21
は、液晶セル31と、プラズマセル32と、それらの間
に介在する誘電体シート23とを積層したフラットパネ
ル構造をしている。液晶セル31は、図1中紙面垂直方
向に所定の間隔で設けられ左右方向に延びた複数のデー
タ電極(行電極)25と、電圧設定用シートとしての誘
電体シート23とデータ電極25との間に介在し、液晶
が充填された液晶層16とを有する。電圧設定用シート
としては、ガラス薄板などの誘電体シートが用いられ
る。
【0029】プラズマセル32は、ガラス基板27と、
ストライプ状に配設された列電極29、絶縁層30およ
びプラズマ室22とで構成される。ガラス基板27の上
には、図1中紙面垂直方向に延び、誘電体シート23に
達するストライプ状の絶縁層30が図中左右方向に所定
の間隔でスクリーン印刷などによって形成してある。ま
た、ガラス基板27の上には、各プラズマ室22内の中
央付近に位置するようにストライプ状の列電極29が形
成してある。
【0030】誘電体シート23、ガラス基板27、絶縁
層30および列電極29によって、個々に密閉されたプ
ラズマ室22には、イオン化可能なガスが封入してあ
る。このガスとしては、例えばヘリウム、ネオン、アル
ゴンあるいはこれらの混合ガスなどが使用される。
【0031】また、絶縁層30をスクリーン印刷により
形成する際に、ガラスペーストとして酸化シリコンSi
2 や窒化シリコンSi3 4 などを用いている。絶縁
層30は、例えば約「300V」の絶縁耐圧を持つよう
に、約20〜30μmの層厚を有する。また、列電極2
9をスクリーン印刷により形成する際に、ガラスペース
トとしてニッケルNiやアルミニウムAlなどを用いて
いる。
【0032】プラズマ表示装置21は、ガラス基板27
の表面に絶縁層30および列電極29をスクリーン印刷
で形成し、誘電体シート23と液晶層26とデータ電極
25との積層を張り合わせ、その後、液晶層26に液晶
を注入して製造される。
【0033】次に、図1に示すプラズマアドレス表示装
置21の駆動部の構成について説明する。図2は、プラ
ズマアドレス表示装置21の駆動部の平面側の構成図で
ある。液晶ドライバ51にはビデオデータDATAが供
給される。液晶ドライバ51からは、各水平期間毎にそ
れぞれのラインを構成する複数画素のデータ電圧DS1
〜DSm が同時に出力され、この複数画素のデータ電圧
DS1 〜DSm は、それぞれバッファ281 〜28m を
介して複数のデータ電極251 〜25m に供給される。
【0034】液晶ドライバ51の動作は、制御回路53
によって制御される。制御回路53には、ビデオデータ
DATAに対応した水平同期信号HDおよび垂直同期信
号VDが同期基準信号として供給される。また、制御回
路53によって列電極ドライバ54が制御される。
【0035】列電極ドライバ54は、列電極291 〜2
9n に後述する電圧パターンを持つ駆動パルス信号を供
給する。これにより、各水平同期期間毎に列電極291
〜29n に対応する一対のプラズマ室22にプラズマ放
電が順次発生し、列方向(水平方向)に並ぶ画素の図1
に示す液晶層26にデータ電圧DS1 〜DSm を書き込
む一対のプラズマ室22が行方向(垂直方向)に順次走
査されることになる。
【0036】次に、列電極29k 〜29k+2 に印加され
る駆動パルス信号PK 〜PK+2 およびデータ電極25に
印加されるデータ電圧DSについて説明する。図3
(A)〜(C)は連続する列電極29k 〜29K+2 にそ
れぞれ印加される駆動パルス信号PK 〜PK+2 を示して
おり、図3(D)は所定のデータ電極25に印加される
データ電圧DSを示している。
【0037】駆動パルス信号PK 〜PK+2 は、1フレー
ム毎に、アノード電位から立ち下がる1個のパルスを発
生し、順次1水平期間(1H)ずつ遅延した信号であ
る。これにより、プラズマ放電を発生させるプラズマ室
22が行方向(垂直方向)に順次走査される。また、デ
ータ電圧DSは、1水平期間毎および1フレーム毎にア
ノード電位に対して極性が反転され、これによって液晶
層16は交流駆動される。
【0038】以下、図3(A)に示す駆動パルス信号P
K と、図1に示すデータ電極25、誘電体シート23お
よび列電極29の電位との関係について説明する。図4
は、駆動パルス信号PK と、図1に示すデータ電極2
5、誘電体シート23および列電極29の電位との関係
を説明するための図である。図4(A)〜(D)はそれ
ぞれ図3に示す時刻t1〜t4における上記関係を示す
図である。図4(A)〜(D)において、「P1」,
「P2」および「P3」は、それぞれ図1に示すよう
に、データ電極25の位置、誘電体シート23の位置お
よび列電極29の位置を示す。
【0039】先ず、図3(A)に示すように、時刻t1
において、列電極29K に印加される駆動パルス信号P
K は、アノード電位である「0V」から「−300V」
に立ち下がる。このとき、図1に示す誘電体シート23
はチャージアップされておらず、図4(A)に示すよう
に、誘電体シート23の下面の電位はデータ電極25の
電位「80V」になっている。そのため、誘電体シート
23の下面の電位「80V」と列電極29K の電位「−
300V」との電位差に相当する電界がプラズマ室22
内に生じ、当該電界によって放電開始電圧を越えた時点
で、プラズマ室22内で1回目の放電が開始する。この
放電によって、プラズマ室22内の準安定原子が電子と
イオンに電離される。
【0040】そして、この電離された電子が誘電体シー
ト23の下面に向かって移動して誘電体シート23をチ
ャージアップし、一方イオンが列電極29K に向かって
移動する。これによって、プラズマ室22内の電界強度
が弱められ、当該電界が放電維持電圧を下回った時点で
1回目の放電が終了する。すなわち、プラズマ室22内
の放電は直流的には持続しなくなる。その後、さらに、
準安定原子から発せられるイオンによって誘電体シート
23がチャージアップされ、プラズマ室22内の電界を
打ち消されると、図4(B)に示すように、誘電体シー
ト23の電位は最終的には列電極29の駆動パルス信号
PK の電位「−300V」になる。
【0041】次に、図3(A)に示す時刻t3におい
て、列電極29の駆動パルス信号PKが、「−300
V」から基準電位「0V」に立ち上がると、図4(C)
に示すように誘電体シート23の下面と列電極29K と
の間に電位差が生じ、再び、プラズマ室22内の電界が
放電維持電圧を越える。このとき、誘電体シート23の
下面がカソードとなり、放電が開始する。そして、誘電
体シート23が前述した1回目の放電の場合と逆方向に
チャージアップされ、プラズマ室22内の電界が放電維
持電圧を下回った時点で2回目の放電が終了する。
【0042】そして、準安定原子から発生される電荷に
より、プラズマ室22内の電界が打ち消されるようにチ
ャージアップされ、図4(D)に示すように、最終的
に、データ電極25のデータ電圧DSに対応した電圧が
誘電体シート23に書き込まれ、この書き込み状態が次
のフレームまで維持される。
【0043】すなわち、プラズマアドレス表示装置21
では、プラズマ室22に極性の異なる電圧を2度印加す
ることで、プラズマ室22内に放電を2回発生させ、2
回目の放電において誘電体シート23に書き込まれたデ
ータ電極25のデータ電圧DSが次のフレームまで維持
される。
【0044】そのため、プラズマアドレス表示装置21
によれば、プラズマ室内において1回だけプラズマ放電
を発生させる従来のプラズマアドレス表示装置100に
比べて、プラズマ室22内におけるプラズマ放電を高い
確率で適切に発生させることができる。その結果、プラ
ズマ室22内の全域で均一した放電電流密度を得ること
ができ、画面全域で安定な表示を行うことができる。
【0045】また、プラズマアドレス表示装置21によ
れば、前述した通常の直流放電を行うプラズマアドレス
表示装置100に比べて、プラズマ室22における放電
時間を短縮化することができ、放電光による画面コント
ラストの低下を軽減できる。また、このように放電時間
を短縮化できることから、列電極29にスパッタが発生
することによる透過率低下およびコントラスト低下を抑
制できる。
【0046】また、プラズマアドレス表示装置21によ
れば、列電極29と誘電体シート23の下面との間の電
位差によってプラズマ室22内で放電が発生するため、
プラズマ放電によるスパッタの発生を防止でき、スパッ
タによる電極の断線およびショートを回避できる。
【0047】本発明は、上述した実施例には限定されな
い。例えば、本発明のプラズマアドレス表示装置は、図
5に示すように、プラズマ室22を規定するように誘電
体シート23とガラス基板27との間に形成された絶縁
層30に対して、プラズマ室22内に露出するように列
電極29を形成してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明のプラズマアドレス表示装置およ
びその駆動方法によれば、プラズマ室内におけるプラズ
マ放電を高い確率で適切に発生させることができる。そ
の結果、プラズマ室内の全域で均一した放電電流密度を
得ることができ、画面全域で安定な表示を行うことがで
きる。また、本発明のプラズマアドレス表示装置および
その駆動方法によれば、プラズマ室における放電時間を
短縮化することができ、放電光による画面コントラスト
の低下を軽減できる。また、このように放電時間を短縮
化できることから、電極にスパッタが発生することによ
る透過率低下およびコントラスト低下を抑制できる。ま
た、本発明のプラズマアドレス表示装置によれば、電極
と電位設定用シートの下面との間の電位差によってプラ
ズマ室内で放電が発生するため、プラズマ放電によるス
パッタの発生を防止でき、スパッタによる電極の断線お
よびショートを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるプラズマアドレス表示
装置の断面構成図である。
【図2】図1に示すプラズマアドレス表示装置の駆動部
の説明するための図である。
【図3】図1に示すプラズマアドレス表示装置の列電極
およびデータ電極に印加される信号を説明するための図
である。
【図4】駆動パルス信号と、図1に示すデータ電極、誘
電体シートおよび列電極の電位との関係を説明するため
の図である。
【図5】本発明のその他の実施例に係わるプラズマアド
レス表示装置の断面構成図である。
【図6】従来のプラズマアドレス表示装置の断面構成図
である。
【図7】図6に示すプラズマアドレス表示装置の平面側
の構成を説明するための図である。
【図8】図6に示すプラズマアドレス表示装置の駆動部
を説明するための図である。
【図9】図6に示すプラズマアドレス表示装置の列電極
およびデータ電極に印加される信号のタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
31… 液晶セル 32… プラズマセル 23… 誘電体シート 25… データ電極 26… 液晶層 27… ガラス基板 30… 絶縁層

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列方向にストライプ状に形成された複数の
    第1の電極と、 前記第1の電極と略直交するように設けられ、データ電
    圧が印加される第2の電極と、 前記第1の電極と前記第2の電極との間に介在する電位
    設定用シートと、 前記電位設定用シートと前記第2の電極との間に介在
    し、前記電位設定用シートと前記第2の電極との電位差
    によって駆動される電気光学材料層と、 前記第1の電極の電位と前記電位設定用シートの電位と
    の電位差によって放電可能な気体が封入してあり、前記
    第1の電極に対応して列方向にストライプ状に設けられ
    た複数のプラズマ室と、 前記複数の第1の電極のそれぞれの走査期間内に、対応
    するプラズマ室内の前記気体を極性が異なる電界によっ
    て2回放電させるように、前記第1の電極に電圧を印加
    する駆動手段とを有するプラズマアドレス表示装置。
  2. 【請求項2】前記電位設定用シートは、誘電体シートで
    ある請求項1に記載のプラズマアドレス表示装置。
  3. 【請求項3】前記プラズマ室における前記2回の放電の
    うち2回目の放電で、前記電位設定用シートを介して前
    記電気光学材料層に対して、前記第2の電極のデータ電
    圧に応じた電圧が書き込まれる請求項1または2に記載
    のプラズマアドレス表示装置。
  4. 【請求項4】前記第1の電極は、前記プラズマ室内の中
    央付近に露出するように形成してある請求項1〜3のい
    ずれかに記載のプラズマアドレス表示装置。
  5. 【請求項5】前記第1の電極は、前記プラズマ室を列方
    向に規定する絶縁層に埋め込まれて形成してある請求項
    1〜3のいずれかに記載のプラズマアドレス表示装置。
  6. 【請求項6】前記第1の電極は、前記プラズマ室に対し
    て前記電位設定用シートと対向する側に設けられた基板
    に埋め込まれて形成してある請求項1〜3のいずれかに
    記載のプラズマアドレス表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載するプラズ
    マアドレス表示装置の駆動方法において、 前記第1の電極に駆動パルス信号を印加し、 前記第2の電極に前記走査期間内において極性が反転し
    ないデータ電圧を印加し、 前記駆動パルス信号が基準電圧から立ち下がったときに
    前記プラズマ室内に1回目の放電を発生させ、前記駆動
    パルス信号が立ち上がったときに前記プラスマ室内に2
    回目の放電を発生させるプラズマアドレス表示装置の駆
    動方法。
JP09514295A 1995-04-20 1995-04-20 プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法 Expired - Lifetime JP3446384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09514295A JP3446384B2 (ja) 1995-04-20 1995-04-20 プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09514295A JP3446384B2 (ja) 1995-04-20 1995-04-20 プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08292415A JPH08292415A (ja) 1996-11-05
JP3446384B2 true JP3446384B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=14129560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09514295A Expired - Lifetime JP3446384B2 (ja) 1995-04-20 1995-04-20 プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3446384B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08292415A (ja) 1996-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050184930A1 (en) Structure and driving method of plasma display panel
KR100340972B1 (ko) 플라즈마어드레스표시장치
US5696523A (en) Plasma addressed display device
JP3319042B2 (ja) プラズマアドレス表示装置
US5903381A (en) Plasma addressed electro-optical display device
JP3446384B2 (ja) プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法
US5672208A (en) Plasma discharge apparatus
JP3600495B2 (ja) プラズマアドレス表示装置
JP3422721B2 (ja) プラズマアドレス表示装置
EP0698903B1 (en) Plasma discharge apparatus
JP2805584B2 (ja) プラズマ・アドレス表示装置
KR100810483B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법, 플라즈마디스플레이 패널 및 플라즈마 표시 장치
JP3430707B2 (ja) プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法
JPH10171414A (ja) 画像表示装置の初期エージング方法
JPH07295504A (ja) プラズマアドレス表示装置
JPH05119737A (ja) プラズマデイスプレイパネルの駆動方法
JPH07244268A (ja) プラズマアドレス液晶表示装置
JP3393419B2 (ja) プラズマアドレス表示装置
JP2002032060A (ja) プラズマアドレス表示装置及びその駆動方法
JP2001195036A (ja) プラズマアドレス表示装置及びその駆動方法
JPH06331969A (ja) プラズマアドレス液晶表示装置
JP2001125075A (ja) プラズマアドレス表示装置及びその駆動方法
JP2002040393A (ja) プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法
JPH09179105A (ja) プラズマアドレス方式表示素子及びその駆動装置
JPH09113882A (ja) プラズマアドレス表示装置とその駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term