JP3430707B2 - プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

プラズマアドレス表示装置およびその駆動方法

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JP3430707B2 JP11202995A JP11202995A JP3430707B2 JP 3430707 B2 JP3430707 B2 JP 3430707B2 JP 11202995 A JP11202995 A JP 11202995A JP 11202995 A JP11202995 A JP 11202995A JP 3430707 B2 JP3430707 B2 JP 3430707B2
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    • G02OPTICS
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気光学材料層を有す
る電気光学表示セルと、走査用スイッチとなるプラズマ
セルとが、誘電体シートを介して積層されてなるプラズ
マアドレス表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気光学表示セルとプラズマセル
とが誘電体シートを介して積層されてなるプラズマアド
レス表示装置が提案されている。図16および図17
は、提案されているプラズマアドレス表示装置100の
構成例を示している。
【0003】同図において、プラズマアドレス表示装置
100は、電気光学表示セル1と、プラズマセル2と、
それら両者の間に介在する誘電体シート3とを積層した
フラットパネル構造を有する。誘電体シート3は、薄板
ガラス等で構成される。その誘電体シート3は表示セル
1を駆動するためにできるだけ薄くする必要があり、例
えば50μm程度の板厚を有するように形成される。
【0004】表示セル1は、上側のガラス基板(上側基
板)4を用いて構成される。上側基板4の内側主面に
は、透明導電材料からなると共に行方向(垂直方向)に
延びる複数の行電極(データ電極)5が、行方向に沿っ
て所定の間隔を保持して列方向(水平方向)に並列的に
形成される。上側基板4はスペーサ6(図17参照)に
よって所定の間隙を保持した状態で誘電体シート3に接
合される。上側基板4および誘電体シート3の間隙に
は、電気光学材料としての液晶が充填されて液晶層7が
形成される。ここで、上側基板4および誘電体シート3
の間隙の寸法は例えば4〜10μmとされ、表示面全体
に亘って均一に保たれる。
【0005】一方、プラズマセル2は、下側の透明なガ
ラス基板(下側基板)8を用いて構成される。下側基板
8の内側主面には、プラズマ電極を構成する列方向に延
びる複数のアノード電極9Aおよびカソード電極9Kが
交互に所定の間隔を保持して行方向に並列的に形成され
る。また、アノード電極9Aおよびカソード電極9Kの
各上面のほぼ中央部には、それぞれ電極に沿って延在す
るように所定幅の隔壁10が形成される。そして、各隔
壁10の頂部は誘電体シート3の下面に当接され、下側
基板8および誘電体シート3の間隙の寸法が一定に保持
される。
【0006】また、下側基板8の周辺部にはその周辺部
に沿って低融点ガラス等を使用したフリットシール材1
1が配設され、下側基板8と誘電体シート3とが気密的
に接合される。下側基板8および誘電体シート3の間隙
には、イオン化可能(放電可能)なガスが封入される。
【0007】下側基板8および誘電体シート3の間隙に
は、各隔壁10で分離された列方向に延びる複数の放電
チャネル(空間)12が行方向に並列的に形成される。
すなわち、放電チャネル12はデータ電極5と直交する
ように形成される。各データ電極5は列駆動単位とな
る。また、後述するように各アノード電極9Aが共通に
接続されてアノード電圧が供給されるため、各カソード
電極9Kの両側に位置する一対の放電チャネル12が行
駆動単位となる。そして、両者の交差部にはそれぞれ図
18に示すように画素13が規定される。
【0008】以上の構成において、所定の一対の放電チ
ャネル12に対応するアノード電極9Aとカソード電極
9Kとの間に所定電圧が印加されると、その一対の放電
チャネル12の部分のガスが選択的にイオン化されてプ
ラズマ放電が発生し、その内部は略アノード電位に維持
される。この状態で、データ電極5に順次データ電圧が
印加されると、プラズマ放電が発生した一対の放電チャ
ネル12に対応して列方向に並ぶ複数の画素13の液晶
層7に、誘電体シート3を介してデータ電圧が書き込ま
れる。プラズマ放電が終了すると、放電チャネル12は
浮遊電位となり、各画素13の液晶層7に書き込まれた
データ電圧は、誘電体シート3の作用により、次の書き
込み期間(例えば1フレーム後)まで保持される。この
場合、放電チャネル12はサンプリングスイッチとして
機能すると共に、各画素13の液晶層7および/または
誘電体シート3はサンプリングキャパシタとして機能す
る。
【0009】各画素13の液晶層7に書き込まれたデー
タ電圧によって液晶が動作することから、画素単位で表
示が行われる。したがって、上述したようにプラズマ放
電を発生させて列方向に並ぶ複数の画素13の液晶層7
にデータ電圧を書き込む一対の放電チャネル12を行方
向に順次走査していくことで、二次元画像の表示を行う
ことができる。
【0010】図19は、上述したプラズマアドレス表示
装置100の回路構成を示している。この図19におい
て、図16および図17と対応する部分には同一符号を
付して示している。21は液晶ドライバであり、この液
晶ドライバ21にはビデオデータ(DATA)が供給さ
れる。液晶ドライバ21からは各水平期間毎にそれぞれ
のラインを構成する複数画素のデータ電圧DS1 〜DS
m が同時に出力され、この複数画素のデータ電圧DS1
〜DSm はそれぞれバッファ221 〜22m を介して複
数のデータ電極51 〜5m に供給される。
【0011】なお、液晶ドライバ21の動作は制御回路
23によって制御される。制御回路23には、ビデオデ
ータ(DATA)に対応した水平同期信号HDおよび垂直
同期信号VDが同期基準信号として供給される。また、
この制御回路23によって、後述するアノードドライバ
24およびカソードドライバ25の動作も制御されてい
る。
【0012】24はアノードドライバである。このアノ
ードドライバ24より共通に接続された複数のアノード
電極9A1 〜9An に基準電圧としてのアノード電圧V
Aが供給される。また、25はカソードドライバであ
る。各水平期間毎にカソードドライバ25より複数のカ
ソード電極9K1 〜9Kn-1 に順次アノード電位と所定
電位差のカソード電圧VK1 〜VKn-1 が供給される。
これにより、各水平期間毎にカソード電極9K1 〜9K
n-1 に対応する一対の放電チャネル12にプラズマ放電
が順次発生し、したがって列方向(水平方向)に並ぶ複
数の画素13の液晶層7にデータ電圧DS1 〜DSm
書き込む一対の放電チャネル12が行方向(垂直方向)
に順次走査されることになる。
【0013】ここで、カソード電極9Kに印加されるカ
ソード電圧およびデータ電極5に印加されるデータ電圧
DSについて説明する。図20(A)〜(D)は、連続
するカソード電極9Ka 〜9Ka+3 にそれぞれ印加され
るカソード電圧VKa 〜VK a+3 を示しており、同図
(E)は所定のデータ電極5に印加されるデータ電圧D
Sを示している。カソード電極9Ka 〜9Ka+3 には、
それぞれ1フレーム毎に連続する各1水平期間(1H)
内にアノード電位と所定電位差のカソード電圧VKa
VKa+3 が印加される。これにより、プラズマ放電を発
生させる放電チャネル12が行方向(垂直方向)に順次
走査される。また、データ電圧DSは、1水平期間毎お
よび1フレーム毎にアノード電位に対して極性が反転さ
れ、液晶層7は交流駆動される。液晶層7を交流駆動す
るのは、液晶の劣化を防止するためである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したプラズマアド
レス表示装置100においては、プラズマ放電(DC放
電)によって生成されたイオンおよび/または電子が、
誘電体シート3の下面(プラズマセル2側の面)をチャ
ージアップすることでデータ電圧DSの書き込みが行わ
れる。このようにDC放電によって書き込みが行われる
ものにあっては、プラズマ電極(アノード電極9A、カ
ソード電極9K)の表面状態、放電電流による電圧降
下、構造上のばらつき、データ電極電位等の影響で、原
理的に放電チャネル全域で均一な放電電流密度を得るこ
とが難しく、画面全域で安定な表示を得ることが困難で
あった。
【0015】例えば、DC放電によれば、放電発生部分
は正帰還によって、いっそう放電し易くなるため、放電
の局在化が発生する。また、放電電流による電圧降下に
よって、放電が部分的に起こり難くなる。また、データ
電圧DSが放電駆動電圧としてのカソード電圧とアノー
ド電位(基準電位)に対して同じ極性となる場合には、
放電チャネル12内の電界が弱くなって放電が抑制され
る。
【0016】また、アノード電極9Aおよびカソード電
極9Kは誘電体で覆われていないため、例えばプラズマ
放電によって生成されたイオンおよび/または電子によ
ってスパッタされて断線するおそれがあると共に、スパ
ッタされた金属が飛び散り、誘電体シートあるいは基板
に付着することから透過率が低下する。さらに、DC放
電によれば放電発光が持続されるので、放電光によって
コントラストが低下する。
【0017】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、安定な表示を画面全域で得ることができるプラズマ
アドレス表示装置を提供することを目的とする。また、
本発明は、電極がスパッタされることを抑制し、電極の
断線や、金属の飛散による透過率低下を防止し得るプラ
ズマアドレス表示装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、放電光によるコントラストの低下を軽減
し得るプラズマアドレス表示装置を提供することも目的
とする。さらに、本発明は、放電駆動電圧を低く設定す
ることができるプラズマアドレス表示装置を提供するこ
とも目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るプラズマアドレス表示装置は、列方向
にストライプ状に設けられ、放電可能な気体が封入して
ある複数の放電チャネルを有するプラズマセルと、前記
各放電チャネル側に位置する面には誘電体層が形成して
あり、当該放電チャネル毎に列方向に相互に絶縁されて
設けられ、前記放電チャネル内で放電を行なう第1およ
び第2の列電極と、前記プラズマセルに隣接して積層す
るように設けられた表示セルと、前記表示セル内に平面
方向に配置された電気光学材料層と、前記電気光学材料
層と前記放電チャネルとの間に平面方向に配置される誘
電体シートと、前記電気光学材料層を挟んで前記誘電体
シートと反対側に設けられ、前記第1および第2の列電
極と略直交する方向に略平行に配置された複数の行電極
と、前記各放電チャネル内に少なくとも一部が露出する
ように設けられ、前記放電チャネルに基準電位を供給す
る基準電極と、前記第1および第2の列電極が前記基準
電位に対して相互に逆極性の電位となるように前記第1
および第2の列電極と前記基準電極とに電圧を印加し、
前記誘電体層を介して前記放電チャネル内に交流プラズ
マ放電を発生させる駆動制御手段とを有する。なお、本
発明において、行方向および列方向は、相対的な概念で
あり、相互に略直角な二次元方向である。
【0019】本発明に係るプラズマアドレス表示装置
駆動制御手段としては、前記行電極にデータ電圧を印加
するデータ電圧手段と、前記第1および第2の列電極に
駆動パルスを印加する駆動パルス印加手段と、前記基準
電極に前記基準電位を供給する基準電極ドライバとを
することが好ましく、前記基準電極ドライバにより前記
基準電極に前記基準電位を供給し、前記駆動パルス印加
手段によって、前記基準電位に対して相互に逆極性の電
圧を前記放電チャネル毎に形成された前記第1および第
2の列電極に印加して各放電チャネルを走査し、特定の
放電チャネルにて選択的に放電を生じさせ、この放電チ
ャネルでの放電をスイッチとして、各画素に相当する
光学材料層および誘電体シートに、前記データ電圧手
段によって前記データ電圧を印加し、前記誘電体シート
により、所定時間の間、前記電気光学材料層に対してデ
ータ電圧に対応する電圧の印加を保持するようになって
いる。
【0020】本発明に係るプラズマアドレス表示装置
は、前記各放電チャネルには、第1列電極と第2列電極
とが配置され、前記駆動制御手段は、プラズマ放電を発
生させるべき放電チャネルを選択する際に、放電チャネ
ル毎に存在する一方の第1列電極に印加する第1駆動パ
ルスと、他方の第2列電極に印加する第2駆動パルスと
が、前記基準電位に対して相互に逆極性となるように
当該第1駆動パルスおよび第2駆動パルスを前記第1列
電極および第2列電極に印加する電極駆動手段をさらに
有することが好ましい。
【0021】前記電極駆動手段が、プラズマ放電を発生
させるべき放電チャネル以外の1以上の非選択放電チャ
ネルに存在する一方の第1列電極にも、プラズマ放電を
発生させるべき選択放電チャネルに存在する一方の第1
列電極と共通する第1駆動パルスを、前記基準電位を
準として印加し、前記共通の第1駆動パルスが印加され
た非選択放電チャネルに存在する他方の第2列電極に
は、選択放電チャネルに存在する他方の第2列電極に印
加される第2駆動パルスとは異なる信号電圧を、前記基
電位を基準として前記第1駆動パルスとは逆極性とな
るように印加するようになっていることが好ましい。第
1駆動パルスの絶対値と第2駆動パルスの絶対値との和
が、最低放電開始電圧以上であり、いずれかのパルス単
独では放電開始電圧以下となる。このように構成すれ
ば、いわゆるマルチプレックス駆動が可能になり、駆動
ドライバ中の駆動素子の数を削減することができる。
【0022】前記各放電チャネル毎に存在する二以上の
列電極の各放電チャネル側に位置する面には、誘電体層
が形成してあることが好ましい。誘電体層は、たとえば
酸化シリコンなどで構成され、スクリーン印刷法あるい
は電着法などで形成される。前記各放電チャネル毎に存
在する二以上の列電極は、前記放電チャネルの下面で、
略同一平面状に並列して絶縁状態で配置することができ
る。
【0023】前記各放電チャネル毎に存在する前記第1
および第2の列電極は、相互に絶縁状態で積層して配置
することもできる。前記基準電極は、前記第1および第
2の列電極の上に絶縁状態で積層して配置することもで
きる。
【0024】前記基準電極は、透明材料で構成され、前
第1および第2の列電極と略直交する方向に連続的に
形成され、前記第1および第2の列電極の放電チャネル
側上方で、これら列電極の放電チャネル側上方の一部が
開くような形状を有しても良い。たとえば、基準電極
は、ストライプ状に形成することができる。または、基
準電極は、多数の開口部を有する透明膜で構成すること
もできる。
【0025】前記各放電チャネル毎に存在する前記第1
および第2の列電極のうちの少なくとも1の列電極は、
前記放電チャネルを区画する隔壁内に埋め込まれても良
い。この場合において、前記隔壁が誘電体材料で構成さ
れることが好ましい。また、前記基準電極は、放電チャ
ネルの下面に形成された透明導電膜で構成することもで
きる。
【0026】前記基準電極は、当該基準電極の一部が放
電チャネル内に露出するように、前記隔壁の一部を構成
するように配置することもできる。前記誘電体シート
は、ガラス薄板などのシートで構成することが好まし
い。
【0027】前記誘電体シートの前記放電チャネル側に
位置する面には、保護層を形成することができる。前記
第1および第2の列電極の放電チャネル側に位置する面
に、保護層を形成することもできる。保護層は、たとえ
ばMgO等で構成される。本発明に係るプラズマアドレ
ス表示装置の駆動方法は、前記した本発明に係るプラズ
マアドレス表示装置を駆動する方法であって、前記基準
電極に基準電位を供給する工程と、前記第1および第2
の列電極に駆動パルスを印加する工程と、前記行電極に
データ電圧を印加する工程とを有し、前記基準電位に対
して相互に逆極性の電圧を、前記放電チャネル毎に形成
された第1および第2の列電極に印加して各放電チャネ
ルを走査し、特定の放電チャネルにて選択的に放電を生
じさせ、この放電チャネルでの放電をスイッチとして、
各画素に相当する電気光学材料層および誘電体シート
に、前記データ電圧を印加し、前記誘電体シートによ
り、所定時間の間、前記電気光学材料層に対してデータ
電圧に対応する電圧の印加を保持することを特徴とす
る。
【0028】前記各放電チャネルには、第1列電極と第
2列電極とを配置し、プラズマ放電を発生させるべき放
電チャネルを選択する際に、放電チャネル毎に存在する
一方の第1列電極に印加される第1駆動パルスと、他方
の第2列電極に印加される第2駆動パルスとを、前記基
電位に対して相互に逆極性となるように印加すること
が好ましい。
【0029】プラズマ放電を発生させるべき放電チャネ
ル以外の1以上の非選択放電チャネルに存在する一方の
第1列電極にも、プラズマ放電を発生させるべき選択放
電チャネルに存在する一方の第1列電極と共通する同じ
第1駆動パルスを、前記基準電位を基準として印加し、
前記共通の第1駆動パルスが印加された非選択放電チャ
ネルに存在する他方の第2列電極には、選択放電チャネ
ルに存在する他方の第2列電極に印加される第2駆動パ
ルスとは異なる信号電圧を、前記基準電位を基準として
前記第1駆動パルスとは逆極性になるように印加する駆
動方法が好ましい。
【0030】
【作用】本発明に係るプラズマアドレス表示装置では、
前記放電チャネル毎に設けられる複数の列電極に印加さ
れる駆動パルス電圧に応じて、各放電チャネルを走査
し、特定の放電チャネルにて放電を生じさせる。その結
果、放電チャネルの電位は、放電チャネルに露出してい
る基準電極の電位となる。したがって、この放電チャネ
ルでの放電をスイッチとして、各画素に相当する光学材
料層および誘電体シートに、データ電圧を印加し、誘電
シートにより、所定時間の間、光学材料層に対してデ
ータ電圧に対応する電圧の印加を保持する。所定時間の
間とは、たとえば1フレームの間である。すなわち、本
発明では、列電極に所定の電圧を印し、放電チャネル
を順次放電させ、放電時に、行電極から各画素に相当す
る光学材料層および誘電体シートにデータ電圧を印
し、その電圧を、たとえば1フレームの間保持する。そ
の結果、1フレームの間には、たとえば液晶などの光学
材料層に印加される電圧が保持され、良好な二次元画像
を得ることができる。
【0031】特に本発明では、列電極が放電チャネルに
露出せず、交流(AC)プラズマ放電によってデータ電
圧の書き込みが行われるため、チャージアップが完了す
れば、その部分は放電することがなく、放電は持続しな
い。そのため、放電の局存化が起こらないと共に、放電
電流による電圧降下によって放電が部分的に起こりにく
くなることもない。したがって、放電チャネル全域で均
一な放電電流密度を得ることが容易であり、画面全域で
安定な表示を得ることが可能となる。また、放電が持続
しないため、放電発光によるコントラストの低下も軽減
し得る。
【0032】また、本発明では、プラズマ放電を発生さ
せるべき放電チャネル以外の1以上の非選択放電チャネ
ルに存在する一方の第1列電極にも、プラズマ放電を発
生させるべき選択放電チャネルに存在する一方の第1列
電極と共通する第1駆動パルスを印加し、前記共通の第
1駆動パルスが印加された非選択放電チャネルに存在す
る他方の第2列電極には、選択放電チャネルに存在する
他方の第2列電極に印加される第2駆動パルスとは異な
る信号電圧を印加することで、いわゆるマルチプレクス
駆動が可能となる。その前提として、第1駆動パルスの
絶対値と第2駆動パルスの絶対値との和が、最低放電開
始電圧以上であり、いずれかのパルス単独では放電開始
電圧以下となる。このように構成すれば、複数の放電チ
ャネルに存在する第1列電極に同一の第1駆動パルスを
印加することが可能になる。また、同一の第1駆動パル
スが印加される各放電チャネルに存在する第2列電極に
印加される第2駆動パルス相互を異ならせることを条件
に、他種類の第1駆動パルスが印加される各放電チャネ
ルに存在する第2列電極に印加する第2駆動パルス相互
を、共通させることができる。その結果、放電チャネル
の数をLとすれば、列電極の駆動ドライバ中の駆動素子
の数を、L1/2 ×2に減らすことができる。
【0033】さらに、本発明では、誘電体シートの放電
チャネル側に位置する面に保護層を形成することで、プ
ラズマ放電による誘電体シートの経時的な劣化による放
電開始電圧の上昇を抑制し得ると共に、積極的に放電開
始電圧を低くすることが可能となる。
【0034】さらにまた、本発明では、列電極の放電チ
ャネル側に位置する面に誘電体層を設けることで、プラ
ズマ放電によって生成されたイオンおよび/または電子
によって列電極がスパッタされにくくなり、電極の断線
を抑制することが可能となる。また、スパッタされても
金属が飛び散ることがなく、透過率の低下を防止し得
る。
【0035】さらに本発明では、列電極の放電チャネル
側に位置する面に誘電体層を設け、その誘電体層の放電
チャネル側に位置する面に保護層を付加することで、プ
ラズマ放電による誘電体層の経時的な劣化による放電開
始電圧の上昇を抑制し得ると共に、積極的に放電開始電
圧を低くすることが可能となる。
【0036】本発明において、列電極を、放電チャネル
を区画する隔壁内に埋め込むことで、列電極による遮光
がなくなり、開口率を向上させることができる。この場
合において、基準電極を、放電チャネルを区画する隔壁
の一部を構成するように形成することで、基準電極を透
明にすることなく、さらに開口率を上げることができ
る。
【0037】本発明において、列電極を、誘電体層で覆
い、この誘電体層の上に基準電極を放電チャネルに露出
するように積層して設けることで、これらを積層しない
で設けた場合に比較して、開口率を向上させることがで
きる。本発明では、列電極の上方で、しかも放電チャネ
ルの下面に基準電極を平面状に設けることもできる。こ
の場合には、開口率を上げる観点から、基準電極は、透
明であることが好ましい。また、この場合において、基
準電極が、列電極の上方を全て覆ってしまうと、基準電
極がシールドとなり、放電チャネルでの放電ができなく
なるので、基準電極は、ストライプ状透明膜あるいは多
数の開口部を有する透明膜などで構成することが必要で
ある。
【0038】基準電極を放電チャネルの下面に平面状に
設けることで、基準電極としての機能が向上する。
【0039】
【実施例】以下、本発明に係るプラズマアドレス表示装
置を、図面に示す実施例に基づき、詳細に説明する。第1実施例 図1,2に示すように、本実施例に係るプラズマアドレ
ス表示装置200は、電気光学表示セル201と、プラ
ズマセル2Nと、それら両者の間に介在する電位設定シ
ートとしての誘電体シート3とを積層したフラットパネ
ル構造を有する。誘電体シート3は、薄板ガラス等で構
成される。その誘電体シート3は、表示セル1を駆動す
るためにできるだけ薄くする必要があり、例えば50μ
m程度の板厚を有するように形成される。
【0040】表示セル201は、上側の透明なガラス基
板(上側基板)4を用いて構成される。上側基板4の内
側主面には、透明導電材料からなると共に行方向(垂直
方向)に延びる複数の行電極(データ電極)5が、行方
向に沿って所定の間隔を保持して列方向(水平方向)に
並列的に形成される。上側基板4はスペーサ6(図2参
照)によって所定の間隙を保持した状態で誘電体シート
3に接合される。上側基板4および誘電体シート3の間
隙には、電気光学材料としての液晶が充填されて液晶層
7が形成される。ここで、上側基板4および誘電体シー
ト3の間隙の寸法は例えば4〜10μmとされ、表示面
全体に亘って均一に保たれる。なお、電気光学材料とし
ては液晶以外のものを使用することもできる。
【0041】一方、プラズマセル2Nは、下側のガラス
基板(下側基板)8を用いて構成される。この下側基板
8の内側主面には、後述する放電チャネル12のそれぞ
れに対応して列方向に延びる複数の第1列電極31およ
び第2列電極33が行方向に並列的に形成される。これ
ら列電極31,33は、たとえばNiなどで構成され、
たとえばスクリーン印刷によりストライプ状に形成され
る。これら第1列電極31および第2列電極33は、相
互に絶縁され、これらの放電チャネル側面は、誘電体層
32で覆われている。誘電体層32としては、たとえば
酸化シリコンなどが用いられる。
【0042】各誘電体層32の表面には、図示省略して
あるが、MgO等からなる透明な保護層を形成しても良
い。また、誘電体シート3のプラズマセル2N側の面に
もMgO等からなる透明な保護層を形成しても良い。ま
た、下側基板8上には、列方向に延びる複数の隔壁10
が行方向に並列的に形成される。各隔壁10の頂部は誘
電体シート3の下面に当接され、誘電体シート3および
下側基板8の間隙の寸法が一定に保持される。隔壁10
は、たとえばスクリーン印刷法により形成され、主成分
はガラスなどの絶縁材で構成される。
【0043】図2に示すように、下側基板8の周辺部に
は、その周辺部に沿って低融点ガラス等を使用したフリ
ットシール材11が配設され、下側基板8と誘電体シー
ト3とが気密的に接合される。保護層同士の間隙には、
イオン化可能(放電可能)なガスが封入される。封入さ
れるガスとしては、例えばヘリウム、ネオン、アルゴン
あるいはこれらの混合気体等が使用される。
【0044】保護層同士の間隙には、各隔壁10で分離
された列方向に延びる複数の放電チャネル(空間)12
が行方向に並列的に形成される。上述したように、各放
電チャネル12毎に形成される第1列電極31および第
2列電極33は、放電チャネル12の下面に、列方向に
沿って、行方向では並列するように形成される。また、
各放電チャネル12内の下側基板8上には、それぞれ放
電チャネル12に沿って延在するように基準電極35が
形成される。この基準電極35は、図示する実施例で
は、各放電チャネル12毎に単一に形成されるが、複数
形成しても良い。本実施例では、基準電極35は、IT
O膜などの透明な導電膜で構成しても良い。また、列電
極31,33も、透明な導電膜で構成することもでき
る。
【0045】放電チャネル12は、行電極5と直交する
ように形成される。この場合、各データ電極5は列駆動
単位となると共に、各放電チャネル12は行駆動単位と
なる。そして、両者の交差部にはそれぞれ図3に示すよ
うに画素13が規定される。図4は、上述したプラズマ
アドレス表示装置200の回路構成を示している。この
図4において、図19と対応する部分には同一符号を付
して示している。本発明における駆動制御手段は、図4
に示す液晶ドライバ21と、列電極ドライバ42と、基
準電極ドライバ41と、制御回路23とを含んでいる。
21は液晶ドライバ(行電極ドライバ)であり、この液
晶ドライバ21にはビデオデータ(DATA)が供給さ
れる。液晶ドライバ21からは各水平期間毎に、それぞ
れのラインを構成する複数画素のデータ電圧DS1 〜D
m が同時に出力され、この複数画素のデータ電圧DS
1 〜DSm は、それぞれバッファ221 〜22m を介し
て複数のデータ電極51 〜5m に印加される。
【0046】なお、液晶ドライバ21の動作は、制御回
路23によって制御される。制御回路23が、本発明に
おける電極駆動手段の一実施態様である。制御回路23
には、ビデオデータ(DATA)に対応した水平同期信
号HDおよび垂直同期信号VDが同期基準信号として供
給される。また、この制御回路23によって、後述する
基準電極ドライバ41および列電極ドライバ42も制御
されている。
【0047】41は基準電極ドライバである。この基準
電極ドライバ41より共通に接続された複数の基準電極
351 〜35n に基準電圧Vref が供給される。また、
42は列電極ドライバである。この列電極ドライバ42
により、複数の第1列電極311 〜31n には、それぞ
れ第1駆動パルスが印加され、複数の第2列電極33 1
〜33n には、それぞれ第2駆動パルスが印加される。
第1駆動パルスおよび第2駆動パルスについては、後述
する図8,9を用いて説明する。
【0048】データ電圧DS1 〜DSm は、それぞれ基
準電圧Vref に対して1フレーム毎に極性が反転され
る。図1,2に示す液晶層7に加わる電圧を1フレーム
毎に反転させ、液晶を交流駆動し、液晶の劣化を防止す
るためである。次に、本実施例に係るプラズマアドレス
表示装置200において、特定の放電チャネル12内
で、選択的に放電させるための方法の一例について、図
5〜7に基づき説明する。
【0049】図5は1画素に相当する放電チャネル12
の要部断面を示す。図6は図5に示す第1列電極31お
よび第2列電極33に印加される駆動パルスの波形図で
ある。図7(A)〜(D)は図6に示す〜に示す時
点での放電チャネル内の電位状態を示す概略図である。
【0050】図6に示すように、図5に示す第1列電極
31と第2列電極とに、それぞれ第1駆動パルスP1
第2駆動パルスP2 とを印加する。これら駆動パルスP
1 ,P2 は、図5に示す基準電極35の基準電位Vref
に対して、相互に逆極性であり、それらの電位の絶対値
の和V1 +V2 (V1 とV2 とは相互に等しいかまたは
異なっている)が、図5に示す放電チャネル12内での
放電開始電圧よりも大きく設定してある。また、これら
駆動パルスP1 ,P2 の電位V1 ,V2 は、単独では、
図5に示す放電チャネル12内での放電開始電圧よりも
小さい。
【0051】初期状態では、図5に示す誘電体層32に
はチャージアップされていないとする。図6に示すよう
に、駆動パルスP1 ,P2 を印加すると、図6に示す
の時点では、放電チャネル12内の電位状態は、図7
(A)に示す状態となる。なお、データ電極である行電
極5には、データ電圧Dsが印加されているとする。列
電極31,33に、それぞれV1 ,−V2 が印加される
と、それぞれの電極31,33に対応する誘電体層32
の表面51,53の電位は、それぞれV1 ,−V 2 とな
る。これらの表面電位差V1 +V2 が放電開始電圧を超
えると、放電チャネル12内でプラズマ放電が発生す
る。プラズマ放電により発生したイオンおよび/または
電子は、放電チャネル内電界によって、誘電体層32の
表面51,53に達し、電界を打ち消すようにその表面
をチャージアップする。表面51,53の電位差が、放
電維持電圧を下回った時点で、プラズマ放電は自動的に
終了する。ただし、準安定原子の寿命は数μsec〜数十
μsecあり、それから生成されるイオンおよび/または
電子により、チャネル表面電位が、基準電極35の基準
電位Vref に等しくなる方向にチャージアップする。こ
れは図6に示すの時点、すなわち図7(B)に示す状
態である。
【0052】その後、図6に示すの時点で、列電極3
1,33に印加される電位が基準電位Vref に戻った時
点で、図7(C)に示すように、誘電体層32の表面5
1,53の電位は、誘電体層32に蓄積された電荷によ
り、それぞれ−V1 ,V2 となり、再び放電開始電圧を
越え、再度プラズマ放電を開始し、表面51,53に逆
方向にチャージアップする。前記と同様にして、プラズ
マ放電が終了し、最終的には、図6に示すの時点で、
図7(D)に示すように、チャネル12内は基準電位V
ref になる。ここで、誘電体層32の表面51,53
は、初期状態に戻るが、誘電体シート3の表面には、D
s−Vref の電位が書き込まれ、次フレームまで保持さ
れる。すなわち、特定画素の液晶層7には、プラズマ放
電が終了しても、次フレームでのプラズマ放電まで、デ
ータ電圧Ds−Vref を液晶層7と誘電体シート3とで
分圧した所定の電圧が保持され続ける。
【0053】以上のような動作により、特定の放電チャ
ネル12にプラズマ放電を発生させる。次に、プラズマ
放電を発生させるべき放電チャネル12を順次走査する
ための駆動方法(マルチプレックス駆動)の一例につい
て、主として図4,8,9に基づき説明する。
【0054】図4に示す第1列電極311 〜31n 中の
特定の第1電極31k 〜31k+5 と、第2列電極331
〜33n 中の特定の第2列電極33k 〜33k+5 とを考
え、これらに、図8,9に示すように、第1駆動パルス
P1-1 ,P1-2 と、第2駆動パルスP2-1 〜P2-3 を加
える。第1駆動パルスP1-1 ,P1-2 は、基準電位V
ref に対して電位高さV1 の連続する3つのパルス(2
または4以上でもよい)を有する駆動パルスである。第
2駆動パルスP2-1 〜P2-3 は、基準電位Vref に対し
て電位高さ−V2 の単一パルスを、第1駆動パルスにお
ける電位高さV1 の連続する3つのパルスの合計間隔以
上の間隔で有する駆動パルスである。
【0055】駆動パルスP1-1 ,P1-2 と駆動パルスP2
-1 〜P2-3 とは、基準電極35の基準電位Vref に対
して、相互に逆極性であり、それらの電位の絶対値の和
1 +V2 (V1 とV2 とは相互に等しいかまたは異な
っている)が、放電チャネル12内での放電開始電圧よ
りも大きく設定してある。また、これら駆動パルスの電
位V1 ,V2 は、単独では、放電チャネル12内での放
電開始電圧よりも小さい。
【0056】図8,9に示す例では、第1列電極31k
〜31k+2 において、共通する第1駆動パルスP1-1
印加し、第1列電極31k+3 〜31k+5 において、共通
する第1駆動パルスP1-2 を印加する。また、共通する
第1駆動パルスP1-1,P1-2 が印加される第2列電極3
k 〜33k+2 または33k+3 〜33k+5には、相互に
異なる第2駆動パルスP2-1 〜P2-3 が印加され、結果
的に、第2列電極33k と第2列電極33k+3 では、共
通する第2駆動パルスP2-1が印加される。また、第2
列電極33k+1 と第2列電極33k+4 では、共通する第
2駆動パルスP2-2 が印加され、第2列電極33k+2
第2列電極33k+5では、共通する第2駆動パルスP2-3
が印加される。
【0057】本実施例では、第1駆動パルスと第2駆動
パルスとが重なった部分(図8,9において星印部)
で、図6に示す状態となり、前述したように、プラズマ
放電が発生する。すなわち、本実施例に係る駆動方法で
は、共通化されたより少ない駆動パルスを用いて、順
次、プラズマ放電させる第1列電極と第2列電極の対を
走査していくことが可能になる。その結果、いわゆるマ
ルチプレックス駆動が可能になり、図4に示す駆動ドラ
イバとしての列電極ドライバ42中の駆動素子の数を削
減することができる。放電チャネル12がL個の場合に
は、列電極ドライバ42中の駆動素子の数は、最大で、
1/2 ×2個に削減することができる。
【0058】このように本実施例においては、ACプラ
ズマ放電によってデータ電圧DSの書き込みが行われ、
チャージアップが完了すればその部分は放電することが
なく、放電は持続しない。そのため、放電の局存化が起
こらないと共に、放電電流による電圧降下によって放電
が部分的に起こりにくくなることもない。したがって、
放電チャネル12の全域で均一な放電電流密度を得るこ
とができ、画面全域で安定な表示を得ることができる。
また、放電が持続しないため、放電発光によるコントラ
ストの低下も軽減できる。
【0059】また、本実施例では、列電極31,33を
覆うように誘電体層32が設けられるため、プラズマ放
電によって生成されたイオンおよび/または電子によっ
て列電極31,33がスパッタされにくくなり、列電極
31,33の断線を抑制できる。また、スパッタされて
も列電極31,33を構成する金属が飛び散ることがな
く、透過率の低下を防止することができる。
【0060】また、誘電体シート3および誘電体層32
の放電チャネル12側の面に保護層を付加すれば、プラ
ズマ放電による誘電体シート3および誘電体層32の経
時的劣化による放電開始電圧の上昇を抑制できると共
に、積極的に放電開始電圧を低くできる利点がある。
【0061】
【0062】第2実施例 次に、本発明の他の実施例について説明する。図10に
示すように、本実施例に係るプラズマアドレス表示装置
では、下側基板8の上に形成した第1列電極31aの上
に、誘電体層32aを介して第2列電極33aを積層
し、これらを誘電体層32aで覆っている。基準電極3
5aは、誘電体層32aの近くに隣接して下側基板8上
に放電チャネル12内に露出するように形成してある。
【0063】列電極31a,33aおよび基準電極35
aの材質に関しては、前記第1実施例と同様である。本
実施例のその他の構成は、前記第1実施例と同様であ
る。本実施例に係るプラズマアドレス表示装置は、前記
第1実施例のものと同様な作用を有する上に、さらに次
の作用を有する。
【0064】すなわち、放電チャネル12内で、第1列
電極31aと第2列電極33aとが誘電体層32aを介
して絶縁して積層してあるので、放電チャネル12内で
光が透過する(液晶層7に対して垂直方向に透過する)
部分の面積を大きくすることができ、開口率を上げるこ
とができる。基準電極35aをITO膜などの透明電極
で構成すれば、さらに開口率を向上させることができ
る。また、基準電極35aを遮光性の材質であって低抵
抗の材質のもの(たとえばニッケルまたはニッケル合
金)で構成する場合には、放電チャネル12内の一方の
隔壁10に近接して設けることが好ましい。視野角の改
善を図ることができるからである。なお、基準電極35
aの幅が、放電チャネル12の幅に比較して小さい場合
でも、放電チャネル12内での放電後に、放電チャネル
12内の電位を基準電極の電位に均一に設定することが
できることは、本発明者の実験により確認されている。
【0065】第3実施例 図11に示すように、本実施例に係るプラズマアドレス
表示装置は、図10に示す実施例の変形例であり、誘電
体層32bの上に、基準電極35bが形成してある。
【0066】すなわち、下側基板8の上に形成した第1
列電極31bの上に、誘電体層32bを介して第2列電
極33bを積層し、これらを誘電体層32bで覆ってい
る。基準電極35bは、誘電体層32bの上に、放電チ
ャネル12内に露出するように形成してある。
【0067】列電極31b,33bおよび基準電極35
bの材質に関しては、前記第2実施例と同様である。本
実施例のその他の構成は、前記第2実施例と同様であ
る。本実施例に係るプラズマアドレス表示装置は、前記
第2実施例のものと比較し、さらに開口率を上げること
ができる。
【0068】第4実施例 図12に示すように、本実施例に係るプラズマアドレス
表示装置は、図11に示す実施例の変形例であり、誘電
体層32cおよび下側基板8の上に、平面状の基準電極
35cが形成してある。
【0069】本実施例では、下側基板8の上に形成した
第1列電極31cの上に、誘電体層32cを介して第2
列電極33cを積層し、これらを誘電体層32cで覆っ
ている。基準電極35cは、図13(A)に示すよう
に、列電極31c,33cと略直交するように、所定間
隔でストライプ状に形成してある。本実施例では、基準
電極35cは透明電極膜で構成され、隔壁10の下方に
も位置するように、平面状に配置される。基準電極35
cを、放電チャネルの下方全面に形成しなかったのは、
全面を覆ってしまうと、基準電極35cが列電極31
c,33cのシールドとなり、放電チャネル12でのA
C放電ができなくなるからである。
【0070】なお、本実施例の変形例として、図13
(B)に示すように、平面状の基準電極35c’を、所
定間隔またはピッチで、開口部40(たとえば円形、そ
の他の形状)を形成した透明導電膜で構成しても良い。
この開口部40を形成することで、列電極31c,33
cの放電チャネル側上方で、これら列電極31c,33
cの放電チャネル側上方の一部が開くことになる。
【0071】列電極31c,33cの材質に関しては、
前記第2実施例と同様である。本実施例のその他の構成
は、前記第2実施例と同様である。本実施例に係るプラ
ズマアドレス表示装置は、前記第2実施例のものと比較
し、さらに開口率を上げることができる。
【0072】第5実施例 本実施例に係るプラズマアドレス表示装置では、図14
(A)に示すように、隔壁10の内部に、第1列電極3
1dと第2列電極33dとを埋め込んで形成してある。
隔壁10は、ガラスを主成分とする誘電体材料で構成さ
れる。第1,第2列電極31d,33dを埋め込んで形
成するには、隔壁10をスクリーン印刷などで積層して
形成する場合に、隔壁形成用スクリーン印刷の途中で、
列電極31d,33dを形成するためのスクリーン印刷
を行えば良い。またはその他の手段を採用することがで
きる。
【0073】また、本実施例では、放電チャネル12を
構成する一方の隔壁10の近くに、好ましくは隔壁10
に当接するように基準電極35dが形成してある。列電
極31dおよび基準電極35dの材質などは前記第1実
施例と同様である。本実施例のその他の構成は、前記第
1実施例と同様である。
【0074】本実施例に係るプラズマアドレス表示装置
は、前記第1実施例のものと同様な作用を有する上に、
図10〜12に示す実施例に比較しても、開口率がさら
に向上する。第6実施例 次に、本発明のさらにその他の実施例について説明す
る。
【0075】図14(B)に示すように、本実施例に係
るプラズマアドレス表示装置では、隔壁10の内部に、
列電極31e,33eを埋め込んで形成してある点で前
記第5実施例と同様である。本実施例では、基準電極3
5eを、透明導電膜で構成し、下側基板8の略全面に形
成してある。隔壁10は、基準電極35eの上に形成さ
れる。
【0076】列電極31e,33eの材質に関しては、
前記第5実施例と同様である。本実施例のその他の構成
は、前記第5実施例と同様である。本実施例に係るプラ
ズマアドレス表示装置は、前記第5実施例のものと同様
な作用を有する上に、さらに次の作用を有する。
【0077】すなわち、放電チャネル12内では、透明
材料のみが存在し、開口率がさらに向上する。また、基
準電極35eが放電チャネル12の下面全面に形成され
るので、基準電極35eの抵抗が低くなり、電圧降下が
少なくなる。第7実施例 図14(C)に示すように、本実施例に係るプラズマア
ドレス表示装置は、図14(A)に示す第5実施例の変
形例であり、基準電極35fが、隔壁10の一部を構成
し、基準電極35fの両端が放電チャネル12に露出す
るように形成してある。本実施例では、隔壁10の低部
に、基準電極35fが形成してある。
【0078】列電極31f,33fは、前記第5実施例
と同様に、隔壁10内に埋め込んで形成してある。列電
極31f,33fの材質に関しては、前記第5実施例と
同様である。本実施例のその他の構成は、前記第5実施
例と同様である。本実施例に係るプラズマアドレス表示
装置は、前記第5実施例のものと同様な作用を有する上
に、さらに次の作用を有する。
【0079】すなわち、放電チャネル12内では、電極
が何等配置されず、開口率がさらに向上する。第8実施例 図15(D)に示すように、本実施例に係るプラズマア
ドレス表示装置は、図14(C)に示す第7実施例の変
形例であり、基準電極35gが、隔壁10の一部を構成
し、基準電極35gの両端が放電チャネル12に露出す
るように形成してある。本実施例では、隔壁10内に埋
め込まれた列電極31g,33gの上に、絶縁して、基
準電極35gが形成してある。
【0080】列電極31g,33gの材質に関しては、
前記第7実施例と同様である。本実施例のその他の構成
は、前記第5実施例と同様である。本実施例に係るプラ
ズマアドレス表示装置は、前記第7実施例のものと同様
な作用を有する。
【0081】第9実施例 図15(E)に示すように、本実施例に係るプラズマア
ドレス表示装置は、図14(C)に示す第7実施例の変
形例であり、基準電極35hが、隔壁10の一部を構成
し、基準電極35hの両端が放電チャネル12に露出す
るように形成してある。本実施例では、隔壁10内に埋
め込まれた列電極31h,33hの間に、絶縁して、基
準電極35hが形成してある。
【0082】列電極31h,33hの材質に関しては、
前記第7実施例と同様である。本実施例のその他の構成
は、前記第5実施例と同様である。本実施例に係るプラ
ズマアドレス表示装置は、前記第7実施例のものと同様
な作用を有する。
【0083】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。たとえば、第1列電極31,31a〜31
hおよび第2列電極33,33a〜33hの少なくとも
いずれかは、下側基板8の上に形成した後、下側基板の
全面を誘電体層で覆うように形成し、その誘電体層の表
面に、必要に応じて保護層を形成するように構成するこ
ともできる。また、本発明では、二以上の列電極を各放
電チャネル12内に配置しても良い。
【0084】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、列電極が放電チャネルに露出せず、交流(AC)プ
ラズマ放電によってデータ電圧の書き込みが行われるた
め、チャージアップが完了すれば、その部分は放電する
ことがなく、放電は持続しない。そのため、放電の局存
化が起こらないと共に、放電電流による電圧降下によっ
て放電が部分的に起こりにくくなることもない。したが
って、放電チャネル全域で均一な放電電流密度を得るこ
とが容易であり、画面全域で安定な表示を得ることが可
能となる。また、放電が持続しないため、放電発光によ
るコントラストの低下も軽減し得る。
【0085】また、本発明では、プラズマ放電を発生さ
せるべき放電チャネル以外の1以上の非選択放電チャネ
ルに存在する一方の第1列電極にも、プラズマ放電を発
生させるべき選択放電チャネルに存在する一方の第1列
電極と共通する第1駆動パルスを印加し、前記共通の第
1駆動パルスが印加された非選択放電チャネルに存在す
る他方の第2列電極には、選択放電チャネルに存在する
他方の第2列電極に印加される第2駆動パルスとは異な
る信号電圧を印加することで、いわゆるマルチプレクス
駆動が可能となる。その結果、放電チャネルの数をLと
すれば、列電極の駆動ドライバ中の駆動素子の数を、最
大でL1/2 ×2に減らすことができる。
【0086】さらに、本発明では、誘電体シートなどで
構成される電位設定シートの放電チャネル側に位置する
面に保護層を形成することで、プラズマ放電による電位
設定シートの経時的な劣化による放電開始電圧の上昇を
抑制し得ると共に、積極的に放電開始電圧を低くするこ
とが可能となる。
【0087】さらにまた、本発明では、列電極の放電チ
ャネル側に位置する面に誘電体層を設けることで、プラ
ズマ放電によって生成されたイオンおよび/または電子
によって列電極がスパッタされにくくなり、電極の断線
を抑制することが可能となる。また、スパッタされても
金属が飛び散ることがなく、透過率の低下を防止し得
る。
【0088】さらに本発明では、列電極の放電チャネル
側に位置する面に誘電体層を設け、その誘電体層の放電
チャネル側に位置する面に保護層を付加することで、プ
ラズマ放電による誘電体層の経時的な劣化による放電開
始電圧の上昇を抑制し得ると共に、積極的に放電開始電
圧を低くすることが可能となる。
【0089】本発明において、列電極を、放電チャネル
を区画する隔壁内に埋め込むことで、列電極による遮光
がなくなり、開口率を向上させることができる。この場
合において、基準電極を、放電チャネルを区画する隔壁
の一部を構成するように形成することで、基準電極を透
明にすることなく、さらに開口率を上げることができ
る。
【0090】本発明において、列電極を、誘電体層で覆
い、この誘電体層の上に基準電極を放電チャネルに露出
するように積層して設けることで、これらを積層しない
で設けた場合に比較して、開口率を向上させることがで
きる。本発明では、列電極の上方で、しかも放電チャネ
ルの下面に基準電極を平面状に設けることもできる。こ
の場合には、開口率を上げる観点から、基準電極は、透
明であることが好ましい。また、この場合において、基
準電極が、列電極の上方を全て覆ってしまうと、基準電
極がシールドとなり、放電チャネルでの放電ができなく
なるので、基準電極は、ストライプ状透明膜あるいは多
数の開口部を有する透明膜などで構成することが好まし
い。
【0091】基準電極を放電チャネルの下面に平面状に
設けることで、基準電極としての機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るプラズマアドレ
ス表示装置の要部概略断面斜視図である。
【図2】図2は図1に示すプラズマアドレス表示装置の
要部概略断面図である。
【図3】図3は図1,2に示す実施例の行電極、列電
極、基準電極等の配列を示す図である。
【図4】図4は本実施例に係るプラズマアドレス表示装
置の駆動回路構成を示す図である。
【図5】図5は本実施例における1つの放電チャネルの
部分を拡大して示した断面図である。
【図6】図6は図5に示す第1列電極31および第2列
電極33に印加される駆動パルスの波形図である。
【図7】図7(A)〜(D)は図6に示す〜に示す
時点での放電チャネル内の電位状態を示す概略図であ
る。
【図8】図8(A)〜(C)はマルチプレックス駆動の
一例を示す駆動パルスの波形図である。
【図9】図8(D)〜(F)はマルチプレックス駆動の
一例を示す駆動パルスの波形図である。
【図10】図10は本発明の他の実施例に係るプラズマ
アドレス表示装置の要部断面図である。
【図11】図11は本発明のさらにその他の実施例に係
るプラズマアドレス表示装置の要部断面図である。
【図12】図12は本発明のさらにその他の実施例に係
るプラズマアドレス表示装置の要部断面図である。
【図13】図13(A),(B)は図12のXIII−XIII
線に沿う要部断面図である。
【図14】図14(A)〜(C)は本発明のさらにその
他の実施例に係るプラズマアドレス表示装置の要部断面
図である。
【図15】図15(D),(E)は本発明のさらにその
他の実施例に係るプラズマアドレス表示装置の要部断面
図である。
【図16】図16は提案されているプラズマアドレス表
示装置の要部概略斜視図である。
【図17】図17は図16のプラズマアドレス表示装置
の要部概略断面図である。
【図18】図18は、図16に示すプラズマアドレス表
示装置のデータ電極、プラズマ電極、放電チャネルの配
列を示す図である。
【図19】図19は従来のプラズマアドレス表示装置の
回路構成を示す図である。
【図20】図20は従来例におけるカソード電圧、デー
タ電圧の変化を示す波形図である。
【符号の説明】
201 電気光学表示セル 2N プラズマセル 3 誘電体シート 4 上側のガラス基板(上側基板) 5,51 〜5m 行電極 7 液晶層 8 下側のガラス基板(下側基板) 10 隔壁 12 放電チャネル 13 画素 21 液晶ドライバ 23 制御回路 31,311 〜31n,31a〜31h 第1列電極 32 誘電体層 35,351 〜35n ,35a〜35h 基準電極 40 開口部 41 基準電極ドライバ 42 列電極ドライバ 200 プラズマアドレス表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−72519(JP,A) 特開 平5−264979(JP,A) 特開 平6−289809(JP,A) 特開 平6−342149(JP,A) 特開 平5−297361(JP,A) 特開 平4−265932(JP,A) 特開 平5−134242(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1333 G02F 1/133 G02F 1/1343

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列方向にストライプ状に設けられ、放電
    可能な気体が封入してある複数の放電チャネルを有する
    プラズマセルと、前記各放電チャネル側に位置する面には誘電体層が形成
    してあり、当該 放電チャネル毎に列方向に相互に絶縁さ
    れて設けられ、前記放電チャネル内で放電を行なう第1
    および第2の列電極と、 前記プラズマセルに隣接して積層するように設けられた
    表示セルと、 前記表示セル内に平面方向に配置された電気光学材料層
    と、 前記電気光学材料層と前記放電チャネルとの間に平面方
    向に配置される誘電体シートと、 前記電気光学材料層を挟んで前記誘電体シートと反対側
    に設けられ、前記第1および第2の列電極と略直交する
    方向に略平行に配置された複数の行電極と、 前記各放電チャネル内に少なくとも一部が露出するよう
    に設けられ、前記放電チャネルに基準電位を供給する基
    準電極と 前記第1および第2の列電極が前記基準電位に対して相
    互に逆極性の電位となるように前記第1および第2の列
    電極と前記基準電極とに電圧を印加し、前記誘電体層を
    介して前記放電チャネル内に交流プラズマ放電を発生さ
    せる駆動制御手段と を有するプラズマアドレス表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記駆動制御手段は、 前記行電極にデータ電圧を印加するデータ電圧手段と、 前記列電極に駆動パルスを印加する駆動パルス印加手段
    前記基準電極に前記基準電位を供給する基準電極ドライ
    バと 有し、前記基準電極ドライバにより前記基準電極に前記基準電
    位を供給し、前記駆動パルス印加手段によって、前記基
    準電位に対して相互に逆極性の電圧を 前記放電チャネル
    毎に形成された前記第1および第2の列電極に印加して
    各放電チャネルを走査し、特定の放電チャネルにて選択
    的に放電を生じさせ、この放電チャネルでの放電をスイ
    ッチとして、各画素に相当する電気光学材料層および誘
    電体シートに、前記データ電圧手段によって前記データ
    電圧を印加し、前記誘電体シートにより、所定時間の
    間、前記電気光学材料層に対してデータ電圧に対応する
    電圧の印加を保持する請求項1に記載のプラズマアドレ
    ス表示装置。
  3. 【請求項3】 前記各放電チャネルには、第1列電極と
    第2列電極とが配置され、前記駆動制御手段は、 プラズマ放電を発生させるべき放電チャネルを選択する
    際に、放電チャネル毎に存在する一方の第1列電極に印
    する第1駆動パルスと、他方の第2列電極に印加する
    第2駆動パルスとが、前記基準電位に対して相互に逆極
    性となるように、当該第1駆動パルスおよび第2駆動パ
    ルスを前記第1列電極および第2列電極に印加する電極
    駆動手段をさらに有する請求項2に記載のプラズマアド
    レス表示装置。
  4. 【請求項4】 前記電極駆動手段が、プラズマ放電を発
    生させるべき放電チャネル以外の1以上の非選択放電チ
    ャネルに存在する一方の第1列電極にも、プラズマ放電
    を発生させるべき選択放電チャネルに存在する一方の第
    1列電極と共通する第1駆動パルスを、前記基準電位を
    基準として印加し、前記共通の第1駆動パルスが印加さ
    れた非選択放電チャネルに存在する他方の第2列電極に
    は、選択放電チャネルに存在する他方の第2列電極に印
    加される第2駆動パルスとは異なる信号電圧を、前記基
    電位を基準として前記第1駆動パルスとは逆極性とな
    るように印加する請求項3に記載のプラズマアドレス表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記各放電チャネル毎に存在する第1お
    よび第2の列電極が、前記放電チャネルの下面で、略同
    一平面状に並列して絶縁状態で配置される請求項1〜
    のいずれかに記載のプラズマアドレス表示装置。
  6. 【請求項6】 前記各放電チャネル毎に存在する第1お
    よび第2の列電極が、相互に絶縁状態で積層して配置さ
    れる請求項1〜のいずれかに記載のプラズマアドレス
    表示装置。
  7. 【請求項7】 前記基準電極が前記第1および第2の列
    電極の上に絶縁状態で積層して配置される請求項に記
    載のプラズマアドレス表示装置。
  8. 【請求項8】 前記基準電極が、透明材料で構成され、
    前記第1および第2の列電極と略直交する方向に連続的
    に形成され、前記列電極の放電チャネル側上方で、これ
    ら列電極の放電チャネル側上方の一部が開くような形状
    を有する請求項に記載のプラズマアドレス表示装置。
  9. 【請求項9】 前記基準電極が、ストライプ状に形成さ
    れる請求項に記載のプラズマアドレス表示装置。
  10. 【請求項10】 前記基準電極が、多数の開口部を有す
    る透明膜で構成される請求項に記載のプラズマアドレ
    ス表示装置。
  11. 【請求項11】 前記各放電チャネル毎に存在する第1
    および第2の列電極のうちの少なくとも1の列電極が、
    前記放電チャネルを区画する隔壁内に埋め込まれている
    請求項1〜のいずれかに記載のプラズマアドレス表示
    装置。
  12. 【請求項12】 前記隔壁が誘電体材料で構成され、前
    記基準電極が、放電チャネルの下面に形成された透明導
    電膜である請求項11に記載のプラズマアドレス表示装
    置。
  13. 【請求項13】 前記基準電極が、当該基準電極の一部
    が放電チャネル内に露出するように、前記隔壁の一部を
    構成するように配置される請求項11に記載のプラズマ
    アドレス表示装置。
  14. 【請求項14】 前記誘電体シートの前記放電チャネル
    側に位置する面には、保護層が形成してある請求項1〜
    13のいずれかに記載のプラズマアドレス表示装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の列電極の放電チ
    ャネル側に位置する面には、保護層が形成してある請求
    項1〜14のいずれかに記載のプラズマアドレス表示装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載のプラズマアドレス表
    示装置の駆動方法であって、前記基準電極に基準電位を供給する工程と、 前記第1および第2の列電極に駆動パルスを印加する工
    程と、 前記行電極にデータ電圧を印加する工程とを有し、前記基準電位に対して相互に逆極性の電圧を、 前記放電
    チャネル毎に形成された第1および第2の列電極に印加
    して各放電チャネルを走査し、特定の放電チャネルにて
    選択的に放電を生じさせ、この放電チャネルでの放電を
    スイッチとして、各画素に相当する電気光学材料層およ
    び誘電体シートに、前記データ電圧を印加し、前記誘電
    体シートにより、所定時間の間、前記電気光学材料層に
    対してデータ電圧に対応する電圧の印加を保持するプラ
    ズマアドレス表示装置の駆動方法。
  17. 【請求項17】 前記各放電チャネルには、第1列電極
    と第2列電極とを配置し、プラズマ放電を発生させるべ
    き放電チャネルを選択する際に、放電チャネル毎に存在
    する一方の第1列電極に印加される第1駆動パルスと、
    他方の第2列電極に印加される第2駆動パルスとを、前
    記基準電位に対して相互に逆極性となるように印加する
    ことを特徴とする請求項16に記載のプラズマアドレス
    表示装置の駆動方法。
  18. 【請求項18】 プラズマ放電を発生させるべき放電チ
    ャネル以外の1以上の非選択放電チャネルに存在する一
    方の第1列電極にも、プラズマ放電を発生させるべき選
    択放電チャネルに存在する一方の第1列電極と共通する
    同じ第1駆動パルスを、前記基準電位を基準として印加
    し、前記共通の第1駆動パルスが印加された非選択放電
    チャネルに存在する他方の第2列電極には、選択放電チ
    ャネルに存在する他方の第2列電極に印加される第2駆
    動パルスとは異なる信号電圧を、前記基準電位を基準と
    して前記第1駆動パルスとは逆極性になるように印加す
    る請求項17に記載のプラズマアドレス表示装置の駆動
    方法。
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