JP3444864B2 - 超低周波信号処理回路 - Google Patents
超低周波信号処理回路Info
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Description
応できる出力容量拡大回路と、その回路を適用した超低
周波信号処理回路に関する。
技術等の急速な進歩に伴い、能動RCフィルタに関し
て、その高周波化の技術は大いに進展することとなっ
た。しかし、その一方において、超低周波帯のための能
動RCフィルタはあまり開発されていない。
周波数の音が、低周波騒音として問題になってきてい
る。人の可聴域より低い周波数、例えば、1〜20Hz
程度の音が、家のガラス窓や戸、障子等に振動を与え、
この物理的影響の他に、圧迫感、振動感等の心理的影
響、頭痛等の生理的影響、睡眠妨害といった被害が出て
いる。
に、低周波音に関する測定方法が、ISOで定められ、
また低周波音専用の測定機器が販売されている。また、
従来、超低周波帯の電波は、一般にはほとんど電波とし
て認識されていない。しかし、ラジオやテレビの電波帯
では、減衰が大きく実用にならない海中や地中でも、超
低周波の磁場成分は存在できることから、海底通信、資
源探査、海中物体探査、地震予知、地質調査等につい
て、超低周波帯の電波の利用分野が広がりつつある。
号を利用するには、超低周波数の信号処理をしようとし
た場合、大きなRC時定数を必要とする回路構成とせざ
るをえない。ここで、例えば、図16に示されるよう
な、オペアンプを用いたミラー積分回路を例にして超低
周波化を説明する。
入力端子1に入力される入力電圧V iを積分した出力電
圧VOを出力端子2から出力する。そのために、入力端
子1とオペアンプOPの反転端子との間に抵抗R1を接
続し、オペアンプOPの反転端子と出力端子2との間に
コンデンサCを接続している。帰還抵抗R2は、積分回
路の直流バイアスを安定にするためのものである。
(s)は T(s)=−(R2/R1)/(1+sCR2) となり、その積分特性の周波数下限となる折点周波数ω
Lは、 ωL=1/CR2 である。ここで、この積分回路において、超低周波動作
を行わせようとすると、周波数ωLを低くするために大
きなCR2と、大きな積分定数のために大きなCR 1とを
必要とすることが分かる。
抵抗R1及びR2の抵抗値のいずれも大きくした方がより
超低周波化になる。そこで、抵抗の抵抗値を大きくする
手段として、出力抵抗値の拡大を目指した高出力抵抗回
路が提案されている。この回路構成を、図17(a)に
示す。この高出力抵抗回路では、入力端子1と出力端子
2との間に抵抗R1と抵抗R3の直列体を接続し、この直
列体の中間接続点に抵抗R2の一端を接続する。そし
て、抵抗R2の他端をオペアンプOPの反転入力と出力
に接続し、オペアンプOPの非反転入力に出力端子2を
接続する。
示された高出力抵抗回路の等価回路を図17(b)に示
す。ここにおいて、出力端子2から見た出力インピーダ
ンスZOは、 ZO=R1+R2+R1R3/R2 と表せる。この出力インピーダンスZOを表す式から分
かるように、高出力抵抗回路の出力インピーダンスを高
くするには、抵抗R1、R2及びR3の抵抗値を、R1>R
2、R3>R2とすればよい。
るために、図16に示したミラー積分回路における抵抗
R1及びR2を図17(b)の高出力抵抗回路で置き換
え、各抵抗の抵抗値を拡大して該抵抗R1及びR2を大き
な抵抗値としただけでは、超低周波化には対応すること
ができない。そのため、積分回路のもう一つの要素であ
るコンデンサCの容量値も大きくせざるを得ない。
際、オペアンプOPと抵抗については集積化が容易であ
るが、コンデンサCについては集積回路に組み込むこと
に限界がある。コンデンサの容量値を大きくすること
は、コンデンサ本体の大きさが増すことを意味し、大き
な形状のコンデンサを集積回路に外付けすることにな
る。このように、超低周波に対応できる積分回路の小型
化・集積化には問題がある。
したが、コンデンサを含む信号処理回路、例えば、フィ
ルタ、発振回路等でも、同様に、超低周波化においてコ
ンデンサ本体の大きさが増し、小型化・集積化を図るこ
とに問題が生じている。そのため、本発明は、超低周波
信号処理回路に合うコンデンサの大きさとなるように、
コンデンサの容量値をできるだけ小さなものを用いて、
実質的に出力容量を拡大できる出力容量拡大回路を提供
し、該出力容量拡大回路を適用して超低周波信号処理回
路の小型化・集積化を図ることを目的とする。
め、本発明では、入力端子と出力端子とが備えられ、前
記出力端子と、帰還抵抗を有するオペアンプの出力との
間に接続されたコンデンサと、前記出力端子と、前記オ
ペアンプの入力との間に接続された利得を有するバッフ
ァアンプとを含む出力容量拡大回路において、前記バッ
ファアンプと前記オペアンプの反転入力との間に第1抵
抗を挿入し、前記オペアンプの反転入力に第2抵抗を介
して前記入力端子を接続し、前記オペアンプの非反転入
力を接地するようにして、前記出力端子において前記コ
ンデンサの容量を拡大した出力容量とするようにした。
ものとして、入力端子と出力端子とが備え、前記入力端
子に非反転入力が接続され、第1帰還抵抗を有する第1
オペアンプと、前記第1オペアンプの出力に非反転入力
が接続され、第2帰還抵抗を有する第2オペアンプと、
前記第2オペアンプの出力と前記出力端子との間に接続
されたコンデンサと、前記出力端子と、前記第1オペア
ンプの反転入力に接続され、利得を有する第1バッファ
アンプと、前記出力端子と、前記第2オペアンプの反転
入力に接続され、利得を有する第2バッファアンプとを
有し、前記第1バッファアンプと前記第1オペアンプの
反転入力との間に第1抵抗を挿入し、前記第2バッファ
アンプと前記第2オペアンプの反転入力との間に第2抵
抗を挿入するようにした。そして、前記第1バッファア
ンプと前記第2バッファアンプとを共通にした。
超低周波信号処理回路を構成する超低周波ローパスフィ
ルタ回路、超低周波バンドパスフィルタ回路、超低周波
発振回路に含まれるコンデンサに適用した。
回路に適用できる出力容量拡大回路に関わる実施形態に
ついて図を参照しながら説明する。図1(a)に、出力
容量拡大回路の具体的な回路例を示した。同図の出力容
量拡大回路は、オペアンプOP、正相バッファアンプ
B、コンデンサC1、そして抵抗R1、R2、R3で構成さ
れている。出力容量拡大回路の出力端子2とオペアンプ
OPの出力との間にコンデンサC1を接続し、該回路の
入力端子1とオペアンプOPの反転入力との間に抵抗R
1を接続した。抵抗R2は、オペアンプOPの出力と反転
入力との間に接続された帰還抵抗である。
オペアンプOPの反転入力との間に、バッファアンプB
と抵抗R3とを直列にして接続した。ここでは、オペア
ンプOPの非反転入力は、接地される。この様な回路構
成にすることにより、出力電圧VOがバッファアンプB
を通じて、オペアンプOPの反転入力に印加され、出力
端子2にオペアンプOPによって利得倍された信号が出
力される。よって、ミラー効果により、接地容量が拡大
されたものとなる。
的なものと仮定する。そして、バッファアンプBの利得
をKとする。そこで、出力容量拡大回路の入力電流をI
i、出力電流をIOとすると、出力容量拡大回路の入力電
圧Viと出力電圧VOは、次のように表せる。 Vi=R1・Ii VO=−Vi(R2/R1)/(1+KR2/R3)+IO/
sC1(1+KR2/R3) 図1(a)に示した出力容量拡大回路の等価回路を図1
(b)に示した。これから、出力容量拡大回路の出力ア
ドミッタンスYOは、 YO=jωC1(1+KR2/R3) となる。この様に、出力アドミッタンスYOは、コンデ
ンサの容量値C1の(1+KR2/R3)倍となることを
示しており、KR2の大きさをR3の値より遥かに大きな
ものと設定すると、さらに大きな出力容量を得ることが
できる。
代わりに、図1(a)の出力容量拡大回路を用いること
により、抵抗R2、R3の抵抗値と、バッファアンプの利
得Kの大きさを調整するだけで、該積分回路の時定数に
必要なコンデンサCの容量値の大きさに比較して、出力
容量拡大回路におけるコンデンサC1の容量値を、1/
(1+KR2/R3)倍に小さくできる。
と、バッファアンプの利得Kの大きさは、出力容量拡大
回路を集積化するときに調整できるものであり、外付け
のコンデンサは小さい容量のもので済むことから、出力
容量拡大回路自体の大きさを大幅に小さくすることがで
きる。次に、図1(a)に示された出力容量拡大回路を
超低周波信号処理回路に適用した具体例を説明する。
ッファアンプB1を付加した能動RCバンドパスフィル
タ回路を示した。入力端子1と出力端子2との間で、オ
ペアンプOP、バッファアンプB1、コンデンサC1及
びC2、そして抵抗R、R1及びR2により、該フィルタ
回路が構成されている。図2に示されるようなバンドパ
スフィルタ回路において、コンデンサC1に図1(a)
図示の出力容量拡大回路を、そして、抵抗R2につい
て、図17に図示の高出力抵抗回路を適用することとし
た。図3に、出力容量拡大回路と高出力抵抗回路とを適
用したバンドパスフィルタ回路の構成を示した。
アンプOP2が、図2のバッファアンプB1に、そして
オペアンプOP3が、図2のオペアンプOPにそれぞれ
対応している。該バンドパスフィルタ回路における出力
容量拡大回路Yは、オペアンプOP1とオペアンプOP
2、コンデンサC1、抵抗R1〜R3、R6及びR7で構成
されている。ここで、出力容量拡大回路Yのバッファア
ンプBとバンドパスフィルタ回路のバッファアンプB1
とは、オペアンプOP2で共通になっている。
さ、直流バイアス設定に長時間を要することの改善のた
めに挿入されている。さらに、コンデンサCS1及びCS2
は、寄生発振を防止するために接続されている。ここ
で、図3に示されたバンドパスフィルタ回路の構成要素
を、例えば、抵抗について、R1=R4a=R4c=R5a=
R5b=100kΩ、R2=150kΩ、R3=2.8k
Ω、R4b=1kΩ、R6=10kΩ、R7=5kΩ、そし
てR=500kΩとする。また、コンデンサについて
は、C1=10nF、C2=18nF、そしてCS1=CS2
=150pFとする。
数特性を図4に示した。この様に構成要素の値を設定す
ると、中心周波数f0=1.1Hz、Q=5が得られ、
極めて低い中心周波数f0の能動RCバンドパスフィル
タ回路を構成することができ、極めて低い中心周波数f
0であるにも関わらず、コンデンサC1の容量値を小さく
することができ、バンドパスフィルタ回路自体の小型化
を図ることができる。ここでは、出力容量拡大回路Yの
適用例をバンドパスフィルタ回路で説明したが、これに
限らず、他の超低周波信号処理回路にも適用できるもの
である。
拡大回路について説明してきたが、この出力容量拡大回
路では、図1(b)の等価回路に示されるように、入力
に対して出力側の等価電源が逆相で表われる。この位相
反転があるため、この出力容量拡大回路を超低周波信号
処理回路に適用することができない場合が発生する。例
えば、ミラー積分回路のように、非接地のコンデンサを
通しての信号に位相反転があってはならない場合等であ
る。
非接地のコンデンサ接続を含む超低周波信号処理回路に
も適用できるようにした。図5(a)に、出力容量拡大
回路の変形例を示した。図5(a)に示された出力容量
拡大回路は、図1(a)に示された出力容量拡大回路の
回路構成を基本としている。ただ、大きく異なるところ
は、図5(a)の出力容量拡大回路では、オペアンプO
Pの非反転入力に入力信号が印加されることである。
では、バッファアンプBの出力を抵抗R3経由でオペア
ンプOPの反転入力に印加していたが、図5(a)の出
力容量拡大回路では、バッファアンプBの出力を抵抗R
1経由でオペアンプOPの反転入力に印加している。図
5(a)の出力容量拡大回路について、図1(a)の場
合と同様にして、その等価回路を作成すると、図5
(b)に図示のようになる。
Vi/(1+KR2/R1) となる。よって、出力容量拡大回路の出力アドミッタン
スYOは、 YO=jωC1(1+KR2/R1) となり、その出力容量は、コンデンサC1の容量を(1
+KR2/R1)倍したものになる。
換が正相であるため、複数の出力容量拡大回路を用いて
多重化を図ることができる。2つの出力容量拡大回路を
多重化した場合を、図6に示した。各出力容量拡大回路
が有するコンデンサC1は共通化され、第1出力容量拡
大回路のオペアンプOP1の出力を、第2出力容量拡大
回路のオペアンプOP2の非反転入力に印加するように
してある。
電圧VOは、
量拡大回路を多重化することにより、図6の2重化の場
合、その出力容量は、R2/R1とR4/R3の積の形で、
より大きく拡大される。図6の多重出力容量拡大回路で
は、出力容量拡大回路が有するバッファアンプB1及び
B2が、それぞれ個別に接続されていたが、これらのバ
ッファアンプを共通化することもできる。その多重出力
容量拡大回路の例を、図7に示した。
アンプB1及びB2を共通化してバッファアンプBとし
た以外は図6の場合と同様であり、その出力容量の拡大
も同じである。次に、図16に示された積分回路に、図
17の高出力抵抗回路とともに、図5(a)の出力容量
拡大回路を適用した場合を図8に示した。
R2を高出力抵抗回路に、そして該積分回路のコンデン
サCを出力容量拡大回路に置き換えている。高出力抵抗
回路は、オペアンプOP3、抵抗R21、R22、R23で構
成されている。一方、出力容量拡大回路は、オペアンプ
OP2、コンデンサC1、抵抗R3及びR4で構成され、
バッファアンプBについては、高出力抵抗回路のオペア
ンプOP3の非反転入力から出力までを利用し、アンプ
を共通化している。
路において、例えば、抵抗をR1a=R1b=R21=R22=
R3=100kΩ、R4=R1c=R23=1kΩに設定した
場合の周波数特性を、図9に示した。該周波数特性は、
コンデンサC1の容量値が150pF、300pF及び
1000pFである3ケースについて示しており、1H
z以下のしゃ断周波数fLを実現している。なお、高出
力抵抗回路の出力抵抗は、10MΩとなっている。
次ローパスフィルタ回路に適用した場合について説明す
る。ここで、3次ローパスフィルタ回路として、図10
(a)に示されるような両側終端3次LCローパスフィ
ルタ回路を取り上げる。この回路を構成する各要素の値
は、抵抗について、R1=R2=100kΩ、コンデンサ
について、C1=C2=0.2823μF、インダクタン
スについて、L=1.939kHとなっている。
Cローパスフィルタ回路をリープフロッグ構成で表す
と、図10(b)に示されるようになる。そこで、この
リープフロッグ構成で表せるローパスフィルタ回路に図
5(a)の出力容量拡大回路を適用して、超低周波3次
ローパスフィルタ回路を実現した。その超低周波3次ロ
ーパスフィルタ回路を図11に示した。この回路におい
ては、図8に示した、出力容量拡大回路と高出力抵抗回
路によるミラー積分回路を基本とし、第1乃至第3積分
回路から構成されている。
は、オペアンプOP1で構成され、その帰還抵抗を、オ
ペアンプOP3、抵抗R2a、R2b及びR2cによる高出力
抵抗回路で構成し、また積分回路としてのコンデンサ
を、オペアンプOP2、コンデンサC1、抵抗R3及びR
4、さらに、高出力抵抗回路のオペアンプOP3の非反
転入力から出力までを利用したバッファンプからなる出
力容量拡大回路で構成している。第2及び第3積分回路
も同様の構成になっている。
ィルタ回路の各構成要素について、例えば、抵抗につい
て、R1=R5=R8=R12=R15=500kΩ、R2a=
R16a=63kΩ、R2b=R16b=10kΩ、R2c=R3
=R17=R16c=60kΩ、R4=R10=R18=1kΩ、
R6=R7=R13=R14=100kΩ、R9a=150k
Ω、R9c=160kΩ、R9b=0.7kΩ、R11=50
kΩとし、コンデンサについて、C1=C3=941p
F、C2=775.6pFとした。オペアンプOP1、
OP2及びOP3には、GB=5MHzのものを使用し
た。
ルタ回路の周波数特性は、図12に示される。なお、同
図中において、特性の通過域の部分を特に拡大して表示
している。この周波数特性から、しゃ断周波数が10H
z以下であるローパスフィルタ回路を実現できたことを
示している。そして、コンデンサに着目してみると、プ
ロトタイプである図10(a)に示した両側終端LCロ
ーパスフィルタ回路の容量値が0.2823μFである
のに対し、第1乃至第3積分回路のコンデンサの容量値
は、941pF及び775.6pFであるので、使用す
るコンデンサの大きさを大幅に小型化できたことが分か
る。
タ回路において、図11に示すミラー積分回路に適用し
た出力容量拡大回路を更に図6、7のように多重化する
ことにより、使用するコンデンサの容量値を小さくで
き、超低周波ローパスフィルタ回路のさらなる小型化・
集積化を可能とする。以上では、図5(a)の出力容量
拡大回路を、フィルタ回路を形成する回路要素に適用し
た超低周波信号処理回路の例を説明したが、次に、その
出力容量拡大回路を超低周波発振回路にも適用できるこ
とを示す。
るが、ここでは、超低周波発振回路の例として、図13
に示されるターマン形発振回路で説明する。ターマン形
発振回路は、オペアンプOP、抵抗R1乃至R4、コンデ
ンサC1及びC2から構成され、オペアンプOPの出力に
接続された出力端子2から、発振出力信号VOが取り出
される。
ち、コンデンサC1及びC2について、出力容量拡大回路
を適用した場合を図14に示した。ただ、コンデンサC
1は非接地形で接続されているので、コンデンサC1に
は、図5(a)の出力容量拡大回路を採用し、コンデン
サC2は接地形で接続されているので、コンデンサC2に
は、図5(a)の出力容量拡大回路を採用し、接地形で
接続している。
について、R1=30MΩ、R2=10MΩ、R3=7k
Ω、R4=R5=R7=1kΩ、R6=100kΩ、R8=
50kΩとし、コンデンサについて、C1=100p
F、C2=200pFとしている。この様に構成要素の
値を設定した場合について、図14の超低周波発振回路
の発振状況を図15に示した。ここで示された発振信号
は、周波数f≒1.085Hzとなっている。これか
ら、ターマン形発振回路に出力容量拡大回路を適用する
ことにより、超低周波発振回路におけるコンデンサを小
さい容量値のもので済み、超低周波発振回路自体の形状
を小型化することができる。
小さい容量のコンデンサを組み込むだけで、出力容量を
大幅に拡大できるので、超低周波信号を処理する回路の
小型化・集積化を図ることができる。これまで説明して
きたように、フィルタ回路、発振回路を取り上げてきた
が、それ以外の信号処理回路においても、超低周波信号
のみならず、回路を小型化・集積化する際に、上述の出
力容量拡大回路を適用することができる。
うコンデンサの容量値となるように、コンデンサの容量
値をできるだけ小さなものを用いて、実質的に出力容量
を拡大できる出力容量拡大回路を提供でき、該出力容量
拡大回路を適用することにより超低周波信号処理回路の
小型化・集積化を図ることができる。
の等価回路を示す図である。
基本構成を示す図である。
ドパスフィルタ回路の構成を示す図である。
である。
等価回路を示す図である。
図である。
を示す図である。
分回路の構成を示す図である。
である。
成とリープフロッグ構成を示す図である。
(b)の3次ローパスフィルタ回路の構成を示す図であ
る。
特性を示す図である。
る。
超低周波発振回路の構成を示す図である。
図である。
る。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 入力端子と出力端子とが備えられ、 前記出力端子と、帰還抵抗を有するオペアンプの出力と
の間に接続されたコンデンサと、 前記出力端子と、前記オペアンプの入力との間に接続さ
れた利得を有するバッファアンプとを含む出力容量拡大
回路において、前記バッファアンプと前記オペアンプの反転入力との間
に第1抵抗を挿入し、 前記オペアンプの反転入力に第2抵抗を介して前記入力
端子を接続し、前記オペアンプの非反転入力を接地した
ことを特徴とする 出力容量拡大回路。 - 【請求項2】 入力端子と出力端子とが備えられた出力
容量拡大回路であって、 前記入力端子に非反転入力が接続され、第1帰還抵抗を
有する第1オペアンプと、 前記第1オペアンプの出力に非反転入力が接続され、第
2帰還抵抗を有する第2オペアンプと、 前記第2オペアンプの出力と前記出力端子との間に接続
されたコンデンサと、 前記出力端子と前記第1オペアンプの反転入力に接続さ
れ、利得を有する第1バッファアンプと、 前記出力端子と前記第2オペアンプの反転入力に接続さ
れ、利得を有する第2バッファアンプとを有し、 前記第1バッファアンプと前記第1オペアンプの反転入
力との間に第1抵抗を挿入し、 前記第2バッファアンプと前記第2オペアンプの反転入
力との間に第2抵抗を挿入したことを特徴とする 出力容
量拡大回路。 - 【請求項3】 前記第1バッファアンプと前記第2バッ
ファアンプとを共通にしたことを特徴とする請求項2に
記載の出力容量拡大回路。 - 【請求項4】 超低周波ローパスフィルタ回路を有する
超低周波信号処理回路であって、 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の出力容量拡大回
路を前記超低周波ローパスフィルタ回路のコンデンサに
適用した超低周波信号処理回路。 - 【請求項5】 超低周波バンドパスフィルタ回路を有す
る超低周波信号処理回路であって、 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の出力容量拡大回
路を前記超低周波バンドパスフィルタ回路のコンデンサ
に適用した超低周波信号処理回路。 - 【請求項6】 超低周波発振回路を有する超低周波信号
処理回路であって、 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の出力容量拡大回
路を前記超低周波発振回路のコンデンサに適用した超低
周波信号処理回路。
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