JP3366483B2 - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

Info

Publication number
JP3366483B2
JP3366483B2 JP05954095A JP5954095A JP3366483B2 JP 3366483 B2 JP3366483 B2 JP 3366483B2 JP 05954095 A JP05954095 A JP 05954095A JP 5954095 A JP5954095 A JP 5954095A JP 3366483 B2 JP3366483 B2 JP 3366483B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
ground
diode
resistor
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05954095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08256035A (ja
Inventor
濱野  宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP05954095A priority Critical patent/JP3366483B2/ja
Publication of JPH08256035A publication Critical patent/JPH08256035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3366483B2 publication Critical patent/JP3366483B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Networks Using Active Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルタ回路に関する。
このフィルタ回路は、多くの通信システム用電子回路に
用いられるバンドパスフィルタ回路である。例えば、光
通信システムにおける光受信機などにおいて、タイミン
グクロック信号を発生する増幅回路にバンドパスフィル
タを用い、増幅回路を狭帯域化することにより、誘電体
フィルタ等のタイミング成分抽出フィルタの不用サイド
モードを抑圧したり、回路雑音に起因するクロックジッ
タを抑圧することに用いられている。
【0002】
【従来の技術】従来、バンドパスフィルタは、コイルL
とコンデンサCを組み合わせた簡単なLC共振回路で構
成されることが多い。非常に狭帯域の誘電体フィルタな
どによる外付けフィルタへの対応も考えられるが、一般
的には他の電子回路に組み込め、簡単で安価な回路構成
となるような工夫が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したL
C共振回路においては、取り扱う信号が高速になるにつ
れ、LやCが集中定数として考えられないので浮遊リア
クタンスが付加され、このため十分なバンドパスフィル
タ特性が得られなくなる問題があった。
【0004】また、近年において、電子回路は集積回路
で実現されることがほとんどであるが、その場合、Lを
集積回路上に形成するのが困難であり、この結果、集積
回路上にバンドパスフィルタを構成することが困難であ
る問題があった。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、超高速信号領域においてバンドパスフィル
タ特性が実現でき、且つそれを集積回路上に構成するこ
とができるフィルタ回路を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に本発明のフィルタ
回路の原理図を示す。この図1に示すフィルタ回路は、
トランジスタTrと、信号の入力端子1とトランジスタ
Trのベース端との間に直列接続された第1及び第2コ
ンデンサ2及び3と、第1及び第2コンデンサ2及び3
間とトランジスタTrのエミッタ端との間に接続された
第1抵抗器4と、第2コンデンサ3及びトランジスタT
rのベース端間とアース5との間に接続された第2抵抗
器6と、トランジスタTrのコレクタ端とアース7との
間に接続された第3抵抗器8と、トランジスタTrのエ
ミッタ端とアース9との間に接続された定電流源10
と、トランジスタTrのコレクタ端及び第3抵抗器8間
に接続され、第3抵抗器8に発生する信号を出力する出
力端子11とを具備して構成されている。
【0007】
【作用】上述した本発明において、作用説明を判り易く
するため、上述構成におけるトランジスタTrのエミッ
タ端と定電流源10との間に他の出力端子12が接続さ
れた状態で説明する。出力端子11から信号を取り出せ
ばバンドパスフィルタとなり、出力端子12から信号を
取り出せばハイパスフィルタとなる。
【0008】第1コンデンサ2の静電容量をC1、第2
コンデンサ3の静電容量をC3、第1抵抗器4の抵抗値
をR1、第2抵抗器6の抵抗値をR2、第3抵抗器8の
抵抗値をR3とする。また、入力信号をVinとし、トラ
ンジスタTrのエミッタ端から出力される信号、即ち出
力端子12から出力される信号をVout(Hi-pass)とし、
第1コンデンサ2と第2コンデンサ3間の信号をVc と
すると、 但し、sは複素角周波数とする。
【0009】式及びより、Vout(Hi-pass)は、 となり、これは遮断周波数ω0 、及びQ値(以下Q)が
以下の式のハイパスフィルタであることを示す。
【0010】 これに対し、第3抵抗値8に発生する信号、即ち出力端
子11から出力される信号をVout(Band-pass)とする
と、 となる。従って、Vout(Band-pass)はVinに対して2次
のバンドパスフィルタ特性を持ち、その中心周波数ω0
とQ、及び透過周波数での振幅Vout は、 ω0(Band-pass)=ω0(Hi-pass) Q(Band-pass) =Q(Hi-pass) となる。
【0011】図1に示すフィルタ回路において、トラン
ジスタTrに適当な高周波トランジスタを用いた場合の
周波数特性のシミュレーション結果を図2に示す。但
し、図2は縦軸に利得を、横軸に周波数を取ったもので
あり、周波数軸は片対数目盛となっている。
【0012】また実線14が出力端子11から出力され
る信号Vout(Band-pass)の特性カーブであり、破線15
が出力端子12から出力される信号Vout(Hi-pass)の特
性カーブである。この結果から判るように、適用トラン
ジスタによっては、数10GHz程度までのバンドパス
フィルタ特性を得られることがわかる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図3は本発明の第1実施例によるフィルタ
回路の構成を示す回路図である。この図において図1に
示した本発明の原理図の各部に対応する部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0014】図3に示す第1実施例によるフィルタ回路
が、図1に示したフィルタ回路と異なる点は、抵抗器6
の代わりに、ダイオード17を接続し、コンデンサ3及
びトランジスタTrのベース端間とアース18との間に
可変直流電流源19を接続したことにある。但し、ダイ
オード17のカソード端がコンデンサ3及びトランジス
タTrのベース端間に接続され、アノード端がアース5
に接続されている。
【0015】このような構成において、可変直流電流源
19の電流値I2を変化させることによってダイオード
17の順バイアス電流が変化し、その抵抗値R2′が変
化する。
【0016】このような構成にしたのは、前述の「作
用」のところで説明した式及びと式とから分かる
ように、図1の抵抗器6の抵抗値R2を変化させれば、
出力端子11から出力される信号Vout(Band-pass)の振
幅を変えることなく、バンドパスフィルタ特性の透過周
波数を変化させることができるので、その抵抗値R2を
変化可能なようにすることを目的としたものである。
【0017】以上説明した第1実施例によれば、簡単な
回路構成でその透過周波数を変化させることが可能なバ
ンドパスフィルタを実現することができる。またコイル
を用いないので集積回路上にも容易に構成することがで
きる。
【0018】次に、第2実施例によるフィルタ回路の構
成を図4を参照して説明する。但し、図4に示す第2実
施例において図1に示した本発明の原理図の各部に対応
する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0019】図4に示す第2実施例によるフィルタ回路
は、図1に示したフィルタ回路と同接続構成要素である
入力端子1、コンデンサ2,3、抵抗器6、及びトラン
ジスタTrを用いると共に、これら要素以外に、ダイオ
ード21,22と可変直流電流源23とを用いて構成し
たものである。
【0020】ダイオード21は、カソード端がトランジ
スタTrのコレクタ端に接続され、アノード端がアース
7に接続されるように、コレクタ端とアース7との間に
接続されている。ダイオード22は、カソード端がコン
デンサC1及びC2間に接続され、アノード端がトラン
ジスタTrのエミッタ端に接続されるように、コンデン
サC1及びC2間とエミッタ端との間に接続されてい
る。また、可変直流電流源23がコンデンサC1及びC
2間とアース9との間に接続されている。
【0021】このような構成において、可変直流電流源
23の電流値I3を変化させることによって、ダイオー
ド21及び22の順バイアス電流が変化し、抵抗器6の
抵抗値R2とダイオード21の抵抗値R3′との比を一
定に保持したまま、ダイオード21,22の抵抗値R
3′,R4が変化する。
【0022】この動作においても、第1実施例で説明し
たと同様、出力端子11の出力信号Vout(Band-pass)の
振幅を変えることなく、透過周波数を変化させることが
できる。従って、第1実施例同様の効果を得ることがで
きる。
【0023】次に、第3実施例によるフィルタ回路の構
成を図5を参照して説明する。但し、図5に示す第3実
施例において図4に示した第2実施例の各部に対応する
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0024】図5に示す第3実施例によるフィルタ回路
が、図4に示したフィルタ回路と異なる点は、抵抗器6
の代わりに、ダイオード17を接続し、コンデンサ3及
びトランジスタTrのベース端間とアース18との間に
可変直流電流源19を接続したことにある。但し、ダイ
オード17のカソード端がコンデンサ3及びトランジス
タTrのベース端間に接続され、アノード端がアース5
に接続されている。
【0025】この構成は、図3に示した可変直流電流源
19及び図4に示した可変直流電流源23による透過周
波数の可変制御を複合したものであり、第1及び第2実
施例よりも更に広範囲で透過周波数を変化できるように
したものである。従って、第1又は第2実施例以上に透
過周波数を広範囲で変化させることができ、また第1実
施例同様、バンドパスフィルタ回路を集積回路上に容易
に構成することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超高速信号領域においてバンドパスフィルタ特性が実現
でき、且つそれを集積回路上に構成することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】図1に示すフィルタ回路の2つの出力端子から
出力される信号の周波数特性図である。
【図3】本発明の第1実施例によるフィルタ回路の構成
を示す回路図である。
【図4】本発明の第2実施例によるフィルタ回路の構成
を示す回路図である。
【図5】本発明の第3実施例によるフィルタ回路の構成
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 出力端子 2,3 コンデンサ 4,6,8 抵抗器 5,7,9 アース 10 定電流源 11 バンドパスフィルタ特性の信号が出力される出力
端子 12 ハイパスフィルタ特性の信号が出力される出力端
子 Tr トランジスタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/04 H03H 11/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタと、信号の入力端子と該ト
    ランジスタのベース端との間に直列接続された第1及び
    第2コンデンサと、該第1及び第2コンデンサ間と該ト
    ランジスタのエミッタ端との間に接続された第1抵抗器
    と、該第2コンデンサ及び該ベース端間とアースとの間
    に接続された第2抵抗器と、該トランジスタのコレクタ
    端とアースとの間に接続された第3抵抗器と、該エミッ
    タ端とアースとの間に接続された定電流源と、該コレク
    タ端及び該第3抵抗器間に接続され、該第3抵抗器に発
    生する信号を出力する出力端子とを具備したことを特徴
    とするフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 トランジスタと、信号の入力端子と該ト
    ランジスタのベース端との間に直列接続された第1及び
    第2コンデンサと、該第1及び第2コンデンサ間と該ト
    ランジスタのエミッタ端との間に接続された第1抵抗器
    と、該第2コンデンサ及び該ベース端間とアースとの間
    に接続されたダイオードと、該トランジスタのコレクタ
    端とアースとの間に接続された第2抵抗器と、該エミッ
    タ端とアースとの間に接続された定電流源と、該第2コ
    ンデンサ及び該ベース端間とアースとの間に接続された
    可変直流電流源と、該コレクタ端及び該第2抵抗器間に
    接続され、該第2抵抗器に発生する信号を出力する出力
    端子とを具備したことを特徴とするフィルタ回路。
  3. 【請求項3】 トランジスタと、信号の入力端子と該ト
    ランジスタのベース端との間に直列接続された第1及び
    第2コンデンサと、該第2コンデンサ及び該ベース端間
    とアースとの間に接続された第1抵抗器と、該トランジ
    スタのコレクタ端とアースとの間に接続された第1ダイ
    オードと、該第1及び第2コンデンサ間と該トランジス
    タのエミッタ端との間に接続された第2ダイオードと、
    該第1及び第2コンデンサ間とアースとの間に接続され
    た可変直流電流源と、該コレクタ端及び該第1ダイオー
    ド間に接続され、該第1ダイオードに発生する信号を出
    力する出力端子とを具備したことを特徴とするフィルタ
    回路。
  4. 【請求項4】 トランジスタと、信号の入力端子と該ト
    ランジスタのベース端との間に直列接続された第1及び
    第2コンデンサと、該第2コンデンサ及び該ベース端間
    とアースとの間に接続された第1ダイオードと、該トラ
    ンジスタのコレクタ端とアースとの間に接続された第2
    ダイオードと、該第1及び第2コンデンサ間と該トラン
    ジスタのエミッタ端との間に接続された第3ダイオード
    と、該第1及び第2コンデンサ間とアースとの間に接続
    された第1可変直流電流源と、該第2コンデンサ及び該
    ベース端間とアースとの間に接続された第2可変直流電
    流源と、該コレクタ端及び該第2ダイオード間に接続さ
    れ、該第2ダイオードに発生する信号を出力する出力端
    子とを具備したことを特徴とするフィルタ回路。
JP05954095A 1995-03-17 1995-03-17 フィルタ回路 Expired - Fee Related JP3366483B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05954095A JP3366483B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 フィルタ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05954095A JP3366483B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 フィルタ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08256035A JPH08256035A (ja) 1996-10-01
JP3366483B2 true JP3366483B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=13116206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05954095A Expired - Fee Related JP3366483B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 フィルタ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3366483B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015186013A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 住友電気工業株式会社 トランスインピーダンス増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08256035A (ja) 1996-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6344773B1 (en) Flexible monolithic continuous-time analog low-pass filter with minimal circuitry
JP3181588B2 (ja) ユニバーサルフィルタ
EP0435472B1 (en) Active filter
US5949295A (en) Integratable tunable resonant circuit for use in filters and oscillators
US3805183A (en) Dual bandwidth phase lock loop
US4189681A (en) Bandpass filter having low passband phase shift
JP3366483B2 (ja) フィルタ回路
US5264805A (en) Amplifier for limiter
US4315229A (en) Bandstop filters
US4303889A (en) Filter circuit
US4423394A (en) Multiple pole bandpass filter having monolithic crystal elements
US4994693A (en) Second order active filters
EP0663723B1 (en) Filter circuit
US6549066B1 (en) Efficient implementation of a complex filter with on chip resistor tuning
US5404587A (en) AFC circuit and IC of the same adapted for lower heterodyne conversion and upper heterodyne conversion
US3955150A (en) Active-R filter
US4268807A (en) Band-pass filter and gain stage
JP3136867B2 (ja) 可変同調バンドパスフィルタ
JP3178180B2 (ja) バンドパスフィルタおよびこれを用いた発振回路
JP3308352B2 (ja) 可変遅延回路
US3535649A (en) Active filters
JPS5937889B2 (ja) Pinダイオ−ドを用いた可変アツテネ−タ回路
JP3096210B2 (ja) 高周波可変イコライザ
JPS6010907A (ja) 位相シフト回路
JP2002198798A (ja) 出力回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021022

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees