JP3444657B2 - ロータコアとシャフトとの締結方法 - Google Patents

ロータコアとシャフトとの締結方法

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JP3444657B2 JP13848594A JP13848594A JP3444657B2 JP 3444657 B2 JP3444657 B2 JP 3444657B2 JP 13848594 A JP13848594 A JP 13848594A JP 13848594 A JP13848594 A JP 13848594A JP 3444657 B2 JP3444657 B2 JP 3444657B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電動機のロータコアと
シャフトとを互いに一体に締結するための締結方法に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の締結方法としては、ロー
タコアを加熱膨張させてこのロータコアの中心孔にシャ
フトを挿通配置して焼ばめする方法や、ロータコアとシ
ャフトとを接着剤にて締結する方法が採用されている。 【0003】しかし、従来より用いられている焼ばめに
よる締結方法では、ロータコアの加熱工程を要するため
締結作業が煩雑である上に、加熱炉等の設備を必要とす
るため設備費が高くなるという不具合がある。 【0004】また、接着剤による締結方法では、加熱硬
化或いは硬化時間の工程を必要とし、場合によっては接
着剤の拭き取りのための手作業を行なう必要があり、作
業性が悪いという不具合がある。さらに、接着剤の取扱
い時には臭気があるため作業環境が良くないという問題
点もある。また、接着剤を用いてロータコアとシャフト
とを締結してなるロータを組み込んだ製品の品質につい
ては、接着剤の強度や耐環境性に関する信頼性の点で問
題があるのが実状である。 【0005】そこで、このような不具合を解消するため
に、従来より種々の提案がなされている。その例として
は、特開平4−178131号公報や実開昭55−13
3041号公報に示されるものがある。 【0006】特開平4−178131号で提案されてい
るロータコアとシャフトとの締結方法は、ロータコアの
中心孔近くにロータの長さ方向に沿って複数の孔を設
け、これらの孔にピン部材をそれぞれ圧入することによ
りロータコアをシャフトに締結するようにした方法であ
る。また、実開昭55−133041号で提案されてい
る小型回転電機のロータは、ロータコアの中心孔にはめ
込んだシャフトカラー内にシャフトを圧入することによ
り、このシャフトカラーを介してロータコアをシャフト
に装着するようにしたものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来の圧入による締結方法では、圧入装置(プレス
設備)を必要とし、この圧入装置によりロータコアの複
数の孔にピンを大きな圧力にて圧入し、或いはシャフト
を大きな圧力にて圧入するので、圧入後にシャフトの振
れ(シャフト曲がり)を生じるおそれが多分にある。こ
のため、圧入操作後に振れの有無の検査工程を必要とす
る等の問題点がある。特に、長尺のシャフトをロータコ
アに圧入する場合には、振れの問題が顕著に生じること
となる。 【0008】また、ロータコアの複数の孔にピンを圧入
する場合には、締結作業の前にロータコアに複数の孔を
形成するための穴開け作業を予め行なければならないた
め作業が面倒である上に、圧入用の複数のピンを必要と
するため部品点数が多くなるという不具合がある。 【0009】本発明は、このような種々の問題点を解消
するためになされたものであって、その目的は、ロータ
コアとシャフトとの締結作業を接着剤や圧入装置等を用
いることなく極めて容易にかつ能率良く迅速に行なうこ
とができ、しかもシャフトの振れ(シャフト曲がり)を
生じるおそれがないようなロータコアとシャフトとの締
結方法を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、ロータコアとこのロータコアの中心
孔に挿通されるシャフトとの間に、前記シャフトの材質
よりも軟質の非磁性体から成るカラー部材を介在せし
め、前記カラー部材の端面に刃物を押しつけて前記カラ
ー部材の端面の近傍部分を前記カラー部材の外径及び内
径方向に広がり変形させることにより、前記ロータコア
とシャフトとを互いに締結するようにしている。 【0011】本発明の一実施形態では、前記カラー部材
を、非磁性材料のステンレス又はプラスチック製として
いる。 【0012】 【作用】ロータコアとシャフトとの間に介在されるカラ
ー部材の端面を刃物で変形させると、この端面の近傍部
分が径方向に広がり、カラー部材の端面の外周面がロー
タコアの中心孔の内周面に圧着されると共に、カラー部
材の端面の内周面がシャフトの外周面に圧着されること
となる。その結果、ロータコア,カラー部材及びシャフ
トは三者一体の状態で互いに締結される。 【0013】また、非磁性体から成るカラー部材を用い
ることにより、各積層鉄板間の絶縁性が高められ、鉄損
の低下が図られる。 【0014】 【実施例】以下、本発明の一実施例について図1及び図
2を参照して説明する。 【0015】図1及び図2は、本発明に係る締結方法を
適用して得られる電動機のロータ1の構造を示すもので
あって、同図において、2は多数の鉄板を積層して成る
ロータコア、3はこのロータコア2の中心部に同軸状に
締結されたシャフト、4はロータコア2とシャフト3と
の間に介在されたカラー部材である。 【0016】本例において用いられるカラー部材4はシ
ャフト3の材質よりも軟質の材料から成るものであり、
非磁性材料のステンレス又はプラスチック製(非磁性体
製)のものである。そして、このカラー部材4の外周面
4aの径はロータコア2の中心孔2aの内径に対応し、
かつ、その内周面4bの径はシャフト3の外径に対応す
るように設定されている。 【0017】かくして、カラー部材4は、ロータコア2
の中心孔2a内に挿入配置されると共に、カラー部材4
の内周面4b内にシャフト3が貫通配置されるようにな
っている。すなわち、ロータコア2とシャフト3との間
にカラー部材4がこれらの両部材2,3に密着した状態
で装着され、この状態の下でカラー部材4がこれらの両
部材2,3と共に三者一体に結合されるように構成され
ている。 【0018】これらの3つの部材2,3,4を一体に締
結するに当たっては、ロータコア2とシャフト3との間
にカラー部材4を介在させた後に、図1に示す如くこの
カラー部材4の一端面4cに鋭利な刃物5を押しつけて
傷を付けるようにする。これにより、カラー部材4の一
端面4cの近傍部分の外周面4aが外径方向に変形され
ると共に、その一端面4cの近傍部分の内周面4bが内
径方向に変形される。このような一端面4cの近傍部分
の外径及び内径方向の広がり変形に伴い、カラー部材4
の端面4cの近傍部分がロータコア2及びシャフト3の
両部材にそれぞれ圧着されて一体に締結される。 【0019】なお、この締結作業はカラー部材4の一端
面4cのみについて行なうようにしてもよいが、カラー
部材4の他端面4dについても同様に行なうようにすれ
ば締結強度のより一層の向上を図ることが可能である。 【0020】このような本例の締結方法によれば、鋭利
な刃物5による簡単な作業によりロータコア2とシャフ
ト3とをカラー部材4を介して一体に締結することがで
きる。しかも、本例によれば、カラー部材4として非磁
性体(例えば、ステンレスやプラスチック等)を用いる
ようにしたので、ロータコア2を構成する各積層鉄板間
の絶縁性を高めることができ、鉄損を少なくすることが
できる。 【0021】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、カラー部材4の端面4c,4dを変形させ
るための手段としては、鋭利な刃物5を用いる必要は必
ずしもなく、カラー部材4の端面4c,4dを容易に変
形させることができるものなら鋭利なものでなくてもよ
い。また、刃物5としては、鋭角のエッヂを有するナイ
フ状のものの他、くさび部材やポンチ等の各種の部材を
適宜に使用可能であり、後者の場合にはくさび部材等を
前記端面4c,4dに当てがって適度な打撃を加えるよ
うにすればよい。 【0022】 【発明の効果】以上の如く、本発明は、ロータコアとこ
のロータコアの中心孔に挿通されるシャフトとの間に
前記シャフトの材質よりも軟質の非磁性体から成るカラ
ー部材を介在せしめ、前記カラー部材の端面に刃物を押
しつけて前記カラー部材の端面の近傍部分を前記カラー
部材の外径及び内径方向に広がり変形させることによ
り、前記ロータコアとシャフトとを互いに締結するよう
にしたものであるから、特別な圧入装置や締結治具を要
することなく、刃物をカラー部材の端面に押しつけるだ
けの極めて簡単な作業にて、ロータコアとシャフトとの
締結を能率良く迅速に行なうことができる。また、上述
の如く特別な圧入装置や締結治具が不要なため、高額な
設備費を必要とせず、しかも圧入ピン用の孔をロータコ
アに予め形成したり圧入ピンを用意したりする必要がな
いため、作業工数及び部品点数が少なくて済むという利
点がある。 【0023】一方、ロータコアとシャフトとの締結を接
着剤にて行なうようにした場合に比べて、本発明にかか
る締結方法は機械的な締結方法なので、締結強度の信頼
性が高く、しかも、作業環境性が良いという利点があ
る。 【0024】さらに、本発明に係る締結方法によれば、
締結のための圧着力をカラー部材の端面を刃物による作
業にて変形させることにより得るようにしているので、
前記圧着力の程度はシャフト曲がり(ロータコアの中心
軸に対するシャフトの曲がり)を生じるほどに過大とな
ることがない。従って、圧入装置を用いた場合のように
過大な圧着力が加えられてシャフトに傷を生じてしまっ
たり、特に長尺のシャフトに顕著な曲がり(振れ)を生
じてしまうような不具合の発生を回避することができ
る。 【0025】また、本発明では、カラー部材の材質を非
磁性体としたことにより、ロータコアの各積層鉄板間の
絶縁性が高められて鉄損を少なく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るロータコアとシャフトとの締結方
法を説明するためのものであって、ロータの上半分を断
面にそして下半分を側面図として示した図面である。 【図2】上述のロータの正面図である。 【符号の説明】 1 ロータ 2 ロータコア 2a 中心孔 3 シャフト 3a 外周面 4 カラー部材 4a 外周面 4b 内周面 4c,4d 端面 5 刃物
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/28 - 1/30

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ロータコアとこのロータコアの中心孔に
    挿通されるシャフトとの間に、前記シャフトの材質より
    も軟質の非磁性体から成るカラー部材を介在せしめ、前
    記カラー部材の端面に刃物を押しつけて前記カラー部材
    の端面の近傍部分を前記カラー部材の外径及び内径方向
    に広がり変形させることにより、前記ロータコアとシャ
    フトとを互いに締結するようにしたことを特徴とするロ
    ータコアとシャフトとの締結方法。
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