JP3444433B2 - 回転位置検出装置 - Google Patents

回転位置検出装置

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JP3444433B2
JP3444433B2 JP29741593A JP29741593A JP3444433B2 JP 3444433 B2 JP3444433 B2 JP 3444433B2 JP 29741593 A JP29741593 A JP 29741593A JP 29741593 A JP29741593 A JP 29741593A JP 3444433 B2 JP3444433 B2 JP 3444433B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は回転位置検出装置に関
し、特に円盤状又はドラム状等の回転式情報記録媒体を
駆動する方式の情報記録再生装置において記録媒体の基
準となる回転位置を検出して所謂インデックス信号を発
生する回転位置検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、情報記録再生装置は広く使用され
ている。この情報記録再生装置において、情報記録の開
始及び終了位置を示すため、ディスク、ドラム等の1回
転につき1個のパルス信号からなる回転位置信号(イン
デックス信号)を発生する、回転位置検出装置が必要で
ある。例えば、フロッピーディスク装置においては、フ
ロッピーディスクの同心円状記録トラック上の情報記録
の開始及び終了位置を示すため、ディスクの1回転につ
き一個のパルス信号、いわゆるインデックス信号を発生
する回転位置検出装置が設けられている。この回転位置
検出装置は、パルス発生装置と波形処理回路とにより構
成されている。かかるフロッピーディスク装置におい
て、このパルス発生装置は、駆動モータがダイレクトド
ライブ型の場合このモータに組込まれている。このパル
ス発生装置ではダイレクトドライブ型スピンドルモータ
のロータの外周付近に1回転に一回のインデックス信号
を発生させるための磁石(インデックスマグネット)が
固定されており、ステータベースに磁気検出素子が固定
されている。 【0003】上記従来例において、磁気検出素子の出力
には、インデックスマグネットによる磁束に応じた信号
電圧の他に、モータの駆動磁極の漏洩磁束に応じた電圧
や磁気検出素子が持つ不平衡電圧(オフセット電圧)等
の誤差電圧が重畳されている。磁気検出素子の出力信号
を検出するための基準電圧はこの誤差電圧より大きく、
信号電圧より小さい値に設定する必要がある。しかし、
この信号電圧の振幅は、磁気検出素子の感度、磁気検出
素子とインデックスマグネットとのギャップ等の要因に
より各装置間で一定とはならない。このため、安定した
インデックス信号を発生させるには、個々の装置におい
て信号電圧の振幅又は基準電圧の調整が必要になり、そ
の調整機構のスペースのため装置が大きくなり、又、調
整機構の部品代や調整工数等に余計なコストがかかると
いう問題があった。 【0004】更に、前記磁気検出素子、インデックスマ
グネットには温度特性があり、これによる制約もあっ
た。例えば、この磁気検出素子にコストが安く、感度の
高いInSbホール素子を使用した場合、この素子の感
度の温度特性は略−2%/℃であることから安定動作温
度範囲が狭く、これを使用したフロッピーディスク装置
の使用温度範囲が制限されるという問題があった。 【0005】本発明者は、かかる問題を解決すべく、本
発明に先立って改良された回転位置検出装置を開発し、
特許出願している(特開平2−10569号公報)。こ
の技術によれば回転体に設けられたインデックス部と、
前記インデックス部に応じた信号を出力するインデック
ス信号検出手段と、前記インデックス信号検出手段の出
力信号の最大値に応じた信号を検出保持するピークホー
ルド手段と、前記ピークホールド手段の出力に応じて基
準信号を発生する基準信号発生手段と、前記インデック
ス信号検出手段の出力信号を前記基準信号と比較し回転
位置信号を出力する比較手段とが設けられている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−105
69号公報に示された回転位置検出装置におけるピーク
ホールド回路は、一度雑音信号などで信号振幅より高い
誤電位をホールドしてしまうと、電位が正常に戻るまで
に時間がかかり、この間誤ったインデックス信号を発生
してしまうという問題がある。従って本発明は信号電圧
や基準電圧の調整が不要で、使用可能温度範囲が広く、
かつ雑音信号等によって間違ったインデックス信号を発
生することのない回転位置検出装置を提供することを目
的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、所定の電気角間隔でマグネットの回転方
向に配されている第1乃至第3の磁気検出素子の出力信
号を演算処理しつつ比較する手段を設けている。 【0008】すなわち本発明によれば磁気記録ディスク
と一体になって回転し得るロータと、前記ロータに備え
られ全周にわたってNSが交番する磁極が備えられたリ
ング状のマグネットと、前記マグネットの交番する磁極
の一部に他の磁極と異なる強度を有するマーク磁極を備
え、前記マグネットの磁極に対向して直近を通過する磁
極に応じた検出電圧を出力し、前記マグネットの回転方
向に配列された第1乃至第3のホール素子と、前記検出
電圧に含まれる前記マーク磁極に対応する信号を弁別し
て回転位置基準信号を発生する位置信号発生回路とを備
え、前記マグネットの磁極は電動機の界磁磁極である回
転位置検出装置において、前記位置信号発生回路は、
記第1及び第2のホール素子から出力される第1及び第
2の検出電圧の波形を整形して、整形信号を出力する比
較器と、前記整形信号に応じて幅の狭いパルスを出力す
るパルス発生器と、前記パルスのタイミングにより前記
第3のホール素子から出力される第3の検出電圧をサン
プルホールドする手段と、前記手段によりサンプルホー
ルドされた電圧と前記第3の検出電圧とを演算処理しつ
つ比較して、前記マーク磁極に対応する信号に応じた前
記回転位置基準信号を出力する手段とを有していること
を特徴とする回転位置検出装置が提供される。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【実施例】以下図面と共に本発明の好ましい実施例につ
いて説明する。図1は本発明の回転位置検出装置の第1
の実施例のブロック図、図2は本発明の回転位置検出装
置を実現するホール素子界磁検出型無整流子電動機(以
下ホールモータという)の概略構造を示す分解斜視図、
図3は図1の回路の動作を示すタイミングチャート、図
4は図1のブロック図の内容を示す回路図である。 【0013】図1に従って説明すると、ホールモータは
三相であり、ロータ11にはリング状のマグネットが取
り付けられNSの交番磁極が備えられている。このうち
所定の単一の磁極11Aの最も磁力の強い部分の近傍の
磁力強度を弱めて他の磁力強度より低くなるようにする
マーク磁極12が配設されている。この最も磁力の強い
部分とは図示のように、この一つの磁極部分11Aの外
周よりの略中央部分である。ステータ10には3個のホ
ール素子2a、2b、2cが電気角で120度ずつの角
度間隔で、また電機子巻線13a、13b、13cも必
要な位置に配設されている。これらの部品は図示しない
駆動回路に接続されており、既知のホールモータの回転
原理により回転駆動される。 【0014】ロータ11の回転にともない各ホール素子
2a、2b、2cからは図3のa、b、cのように位相
が120度ずつずれた正弦波状の電圧が出力される。こ
れらは増幅回路16a、16b、16cによりそれぞれ
適宜増幅される。増幅回路16a、16b、16cの出
力電圧aa、bb、ccは入力電圧と振幅のみが異なる
ので図示省略する。なお、ホール素子の出力振幅が十分
であれば増幅は必ずしも必要ではないので、この場合は
増幅回路16a、16b、16cは不要である。マーク
磁極12がホール素子2aの直近を通過するとき、図3
のaに示すような凹状の変化が現れる。更に電気角で1
20度、240度それぞれずれた位置の他のホール素子
2b、2cの出力信号に対応する正弦波bb、ccを合
成回路17で例えば 【0015】 【数1】 d(t)=−0.4(b’(t)+c’(t)) (1) t:時間 【0016】の様に合成すれば、信号aaと同相で振幅
が0.8倍の信号dが得られる。ここで信号aaと信号
dとを比較器18で比較するとマーク磁極12に対応し
た部分の振幅が他の磁極の振幅の0.6倍であるとすれ
ば、この近傍では比較器18の出力信号はローレベルと
なり信号fの様な論理信号が得られる。また、比較器1
9で信号bbと信号ccを比較し信号aaと90度の位
相差を有する論理信号gが得られる。この信号gの立ち
上がりエッジで信号fを弁別回路20を用いて弁別する
と論理信号hが得られる。信号hは信号aのマーク磁極
12に応答する部分に対応してロータ11の一回転当り
1サイクル変化で、ロータ11の特定の回転角度位置で
変化が発生する。よって、信号hは、このホールモータ
によって駆動される記録媒体を用いる磁気記録再生装置
のインデックス信号として適している。ここで3つのホ
ール素子2a、2b、2cに同じ温度特性を有するもの
を選べば、温度変化でホール素子2a、2b、2cの出
力振幅が変化しても信号a、b、cが同率で変化するた
め、上記した弁別動作に支障を生ずることはない。 【0017】なお、信号hを例えば図示しないFG(モ
ータの速度検出用の周波数発電機)信号などのタイミン
グ安定度の高い信号で同期化するような手段を付加すれ
ば、よりタイミングの安定したインデックス信号とな
る。 【0018】図4は、図1のブロック内を詳細に示した
回路図でホール素子2a、2b、2cは直列に接続され
抵抗R1、R2によりバイアスが与えられ、それぞれ差
動出力が得られ、この差動出力はホールモータ駆動回路
15及び増幅回路16a、16b、16c、合成回路1
7、比較器18、19及び弁別回路20にて構成される
位置信号発生回路25に供給される。抵抗R3、R4、
R5とNPNトランジスタQ1は内部基準電圧Voを発
生する回路を構成しており、この基準電圧Voが位置信
号発生回路25に供給される。抵抗R6〜R10と、P
NPトランジスタQ2、Q3及びNPNトランジスタQ
4は差動増幅器とインバーターを有する演算増幅器を構
成し、NPNトランジスタQ4のコレクタに増幅出力a
aが現れる。抵抗R11〜R15とPNPトランジスタ
Q5、Q6及びNPNトランジスタQ7も同様の演算増
幅器を構成し、又、抵抗R16〜R20とPNPトラン
ジスタQ8、Q9とNPNトランジスタQ10も同様の
演算増幅器を構成している。従って、NPNトランジス
タQ7のコレクタに増幅出力bbが、NPNトランジス
タQ10のコレクタに増幅出力cc信号が現れる。 【0019】これらの各演算増幅器は図1の増幅回路1
6a、16b、16cに対応するものである。抵抗R2
1〜R24と、PNPトランジスタQ11、Q12及び
NPNトランジスタQ13は2つの増幅出力bb、cc
を合成して反転増幅する合成回路17を構成し、トラン
ジスタQ13のコレクタに信号dが現れる。抵抗R25
とPNPトランジスタQ14、Q15及びNPNトラン
ジスタQ16は比較器19を構成しており、NPNトラ
ンジスタQ16のコレクタには信号gが現れる。抵抗R
26とPNPトランジスタQ17、Q18及びNPNト
ランジスタQ19は比較器18を構成しており、NPN
トランジスタQ19のコレクタには信号fが現れる。信
号gはD−フリップフロップD−FFのT端子に与えら
れ、信号fはD−フリップフロップD−FFのD端子に
与えられる。このD−フリップフロップD−FFはT端
子のローレベル入力信号でD端子の入力論理を読み込
み、T端子への入力信号がハイレベルへ反転するときに
出力端子Qにこの論理レベルを出力するものであり、弁
別器20を構成している。したがって信号gの立ち上が
りエッジで信号fの論理レベルを保持し、信号hを得
る。 【0020】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図5は第2実施例のブロック図、図6は図5の回路
の動作を示すタイミングチャート、図7は図2のブロッ
クの内容を示す回路図である。 【0021】まず、ホール素子2aの出力信号aは増幅
回路16で適宜増幅され略正弦波状の波形信号aaとな
る。この信号aa中、マーク磁極に対応する部分の波高
値はマーク磁極のない磁極に対応する部分の例えば60
%程度のレベルになっている。増幅回路16は図7中の
抵抗R6〜R10とPNPトランジスタQ2、Q3及び
NPNトランジスタQ4で構成されており、NPNトラ
ンジスタQ4のコレクタに信号aaが現れる。ホール素
子2b、2cの出力信号は抵抗R11〜R17とPNP
トランジスタQ5、Q6及びNPNトランジスタQ9で
構成される比較器19aで整形されて矩形波信号dが各
トランジスタQ7、Q8、Q9の各々のコレクタに現れ
る。トランジスタQ8のコレクタ信号は抵抗R18〜R
21、PNPトランジスタQ10〜Q13及びNPNト
ランジスタQ22で構成されるパルス発生器21で信号
dの立ち上がりに応じて幅の狭いパルスfをトランジス
タQ22のコレクタに出力する。 【0022】図6の下方に示す詳細タイミングにあるよ
うにパルス信号fの発生により、信号dの立ち上がりが
コンデンサC1とダイオードD1を介してコンデンサC
1に接続されている電流源とにより傾斜波eとされる。
抵抗R19、R20、R21で分圧されて生成される2
つのしきい値と傾斜波eとがトランジスタQ10〜Q1
3で構成される2つの差動アンプで演算される。この動
作について説明すると、トランジスタQ10とQ13と
が共にON状態のときに電流が抵抗R18に流れ、トラ
ンジスタQ22をONとしパルスが出力される。まず傾
斜波eの電位が一番低いときにはトランジスタQ10、
Q12がONとなり、次に電位が上昇するとトランジス
タQ10、Q13がONになり、更に電位が上昇すると
トランジスタQ11、Q13がONとなる。すなわち傾
斜波eの電位が中間であるときにパルスが出力される。
抵抗R22、R23とトランジスタQ14〜Q18はサ
ンプルホールド回路22を構成しており、パルスfによ
りトランジスタQ14、Q15をパルス幅の期間導通状
態にして信号aaの、この瞬間の電位をコンデンサC2
に転送し、インピーダンス変換して出力する。 【0023】この結果、信号aaの波高値に相当する信
号gがトランジスタQ18のコレクタに現れる。抵抗R
24、R25は分圧を行い、信号gの例えば80%値を
得るようにしている。抵抗R26とPNPトランジスタ
Q19、Q20及びNPNトランジスタQ21は比較器
18aを構成しており信号aaと80%に分圧された信
号gを比較し、この結果、信号hがトランジスタQ21
のコレクタに現れる。更にD−フリップフロップD−F
Fで構成される弁別器20で信号hと信号dを弁別して
インデックス信号iを得る。 【0024】本実施例によれば電圧比較される2つの信
号aa、gはホール素子2aの出力信号から比例的に生
成されるから、温度変化などの要因で信号aの振幅が変
化しても比較信号の電位の上下に変化はなく、比較結果
に影響しない。また、サンプルタイミングや弁別のタイ
ミングも温度による影響を殆ど受けない。 【0025】また、従来の回路で用いられていたピーク
ホールドは一度雑音信号などで信号振幅より高い誤電位
をホールドすると、電位が正常に戻るまでに時間が掛か
り、この間誤ったインデックス信号を発生する問題が有
るが、本実施例によるシステムでは交番する信号の1サ
イクル毎にホールド電位を更新するため、この問題は解
消される。 【0026】次に本発明の第3実施例について説明す
る。図8は第3実施例のブロック図、図9は図8の回路
の動作を示すタイミングチャート、図10は図8のブロ
ックの内容を示す回路図である。抵抗R1〜R3とNP
NトランジスタQ1は内部基準電圧Voを生成する。ホ
ール素子2aの出力信号は抵抗R4〜R8とPNPトラ
ンジスタQ2、Q3及びNPNトランジスタ4で増幅さ
れ、その出力aaは微分器23と比較器19bに送られ
る。微分器23は抵抗R9、R10、コンデンサC1、
NPNトランジスタQ13で構成され、トランジスタQ
13のコレクタに微分信号dを出力する。比較器18b
は抵抗R11とPNPトランジスタQ7、Q8及びNP
NトランジスタQ9で構成され、信号dと基準電圧Vo
とを比較して信号eをトランジスタQ9のコレクタに出
力する。比較器19bは抵抗R12とPNPトランジス
タQ10、Q11及びNPNトランジスタQ12で構成
され信号aaと基準電圧Voとを比較して信号fをトラ
ンジスタQ12のコレクタに出力。弁別器20はD−フ
リップフロップD−FFで構成され、信号eの立ち上が
りエッジで信号fを読み込み、信号gをインデックス信
号として得る。ホール素子2aの信号は基準電圧Voを
基準に増幅されるから信号aa、dの中心値は常に基準
電圧Voであり、温度などで振幅が変化しても比較器の
出力に影響はなく、インデックス信号の検出に支障が生
じない。 【0027】上記第3実施例では微分器23を用いて、
信号aaを進相させる構成となっているが、信号aaを
積分器や遅延回路を用いて遅相させるようにしても同様
の効果がある。すなわち、ホール素子2aの出力信号a
又はその比例信号aaの位相を実質的に進ませるか又は
遅らせると共に、元の位相信号との間で演算することに
より、温度変化の影響を受けないで正確な弁別を行って
正しいインデックス信号を得ることが可能となる。 【0028】次に本発明の第4実施例について説明す
る。図11は第3実施例のブロック図、図12は図11
の回路の動作を示すタイミングチャート、図13は図1
1のブロックの内容を示す回路図である。抵抗R3〜R
5とNPNトランジスタQ1は内部基準電圧Voを生成
する。ホール素子2aの出力信号は抵抗R6〜R10と
PNPトランジスタQ2、Q3及びNPNトランジスタ
Q4で増幅され、コンデンサC1、ダイオードD1、D
2、抵抗R11〜R21及びトランジスタQ5〜Q20
で構成される自動振幅制御増幅回路24に供給される。
ダイオードD1、D2によりコンデンサC1に信号aa
の振幅がホールドされ、第1の可変ゲインアンプ(構成
要素:抵抗R11、R12、R13、トランジスタQ5
〜Q8)で増幅された後、基準レベルVsと比較器(構
成要素:抵抗R17、R18、トランジスタQ11、Q
12)で比較され、その出力をゲイン制御部(構成要
素:抵抗R14、R15、トランジスタQ9、Q10)
に帰還する。このため増幅結果が基準レベルVsと同じ
になる状態で安定する。また信号aaは第2の可変ゲイ
ンアンプ(構成要素:抵抗R19〜R21、トランジス
タQ13〜Q16、Q23)に供給され、第1の可変ゲ
インアンプと同じになるよう設定しているからこのアン
プの出力振幅は基準レベルVsに等しくなる。 【0029】すなわち温度変化などの要因で信号aaの
振幅が変化しても、第2の可変ゲインアンプの出力振幅
は変化しない。但し、図12の信号eのごとく正の半波
のみの出力であるが以後の動作に支障は無い。更に信号
eは、抵抗R17、R18で基準レベルVsの例えば8
0%値に設定された内部基準電圧Voと、比較器18c
(抵抗R22、トランジスタQ17〜Q19)で比較さ
れ信号gを出力する。一方、他のホール素子2b、2c
の出力信号は比較器19a(抵抗R23〜R27、トラ
ンジスタQ20〜Q22)で比較され、矩形波状の信号
hを出力する。D−フリップフロップD−FFで構成さ
れた弁別器20に信号g、hが供給され信号gの立ち上
がりエッジで信号hをラッチすると、インデックス信号
iが得られる。先にも述べたように信号aの振幅変化に
対してインデックス信号iの検出に支障が生じない。ま
た、ALC(自動レベル制御)回路に別の方法を用いる
こともできる。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は上記構成
を有するのでホールモータの駆動磁極のように回転にと
もなって交番する磁極の一部に他の磁極と異なる強度変
化を有するいわゆるマーク磁極を配設し、これを検出し
てインデックス信号として用いることでインデックス信
号発生のための専用のマグネットやセンサを不要とする
効果があり、スペースやコストの低減に大きな効果があ
る。また、マーク磁極を検出する場合にセンサの感度ば
らつきやその温度変化は、固定されたしきい値で検出す
るにはセンサの感度選別や使用温度範囲の制限を必要と
する問題があるが、ホール素子出力自身の信号の一部の
電位を基準にすることで、センサ出力の振幅の変化によ
る影響を受けずに検出を行うことができ、上記の問題が
解消される。また、同じ特性を有する別のセンサの出力
振幅の一部を用いることも同様な効果がある。更に、本
発明によれば所定のホール素子の出力信号がサンプルホ
ールドされると共に、同一のホール素子の出力信号とサ
ンプルホールドされた信号が比較されるので、両者は比
例関係にあり、温度変化の影響を受けることが少ない。 【0031】 【0032】 【0033】 【0034】上記各実施例で述べてきた検出回路はIC
化に適しており、IC化することでより大きな効果があ
るが、特に請求項1の場合は基本的に位置信号発生にコ
ンデンサを用いない構成なので、IC化したときに外付
け部品とICのピンを減らせるという特長もある。 【0035】更に、各実施例ではアナログ回路主体で信
号処理する構成を示したが、センサ出力信号をAD変換
してデジタル回路で処理することも可能であり、コンデ
ンサ等の外付け部品を減少させる効果もある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の回転位置検出装置の第1実施例のブロ
ック図である。 【図2】本発明の回転位置検出装置を実現するホール素
子界磁検出型無整流子電動機の概略構造を示す分解斜視
図である。 【図3】図1の回路の動作を示すタイミングチャートで
ある。 【図4】図1のブロック図の内容を示す回路図である。 【図5】本発明の回転位置検出装置の第2実施例のブロ
ック図である。 【図6】図5の回路の動作を示すタイミングチャートで
ある。 【図7】図5のブロック図の内容を示す回路図である。 【図8】本発明の回転位置検出装置の第3実施例のブロ
ック図である。 【図9】図8の回路の動作を示すタイミングチャートで
ある。 【図10】図8のブロック図の内容を示す回路図であ
る。 【図11】本発明の回転位置検出装置の第4実施例のブ
ロック図である。 【図12】図11の回路の動作を示すタイミングチャー
トである。 【図13】図11のブロック図の内容を示す回路図であ
る。 【符号の説明】 2a,2b,2c ホール素子 10 ステータ 11 ロータ 11A 所定磁極 12 マーク磁極 13a,13b,13c 電機子巻線 15 ホールモータ駆動回路 16,16a,16b,16c 増幅回路 17 合成回路(比較器18、19と共に請求項1の演
算処理しつつ比較する手段を構成する) 18,18a,18b,18c,19,19a,19b
比較器(比較器18aは請求項2の演算処理しつつ比
較する手段を構成する;比較器18b、19bは弁別回
路20と共に請求項3の演算処理する手段を構成する;
比較器18cは請求項4の比較する手段を構成する) 20 弁別回路 21 パルス発生器 22 サンプルホールド回路(サンプルホールドする手
段) 23 微分器(位相調整手段) 24 自動振幅制御増幅器 25 位置信号発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/08 G11B 19/06 501 H02P 6/16

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 磁気記録ディスクと一体になって回転し
    得るロータと、前記ロータに備えられ全周にわたってN
    Sが交番する磁極が備えられたリング状のマグネット
    と、前記マグネットの交番する磁極の一部に他の磁極と
    異なる強度を有するマーク磁極を備え、前記マグネット
    の磁極に対向して直近を通過する磁極に応じた検出電圧
    を出力し、前記マグネットの回転方向に配列された第1
    乃至第3のホール素子と、前記検出電圧に含まれる前記
    マーク磁極に対応する信号を弁別して回転位置基準信号
    を発生する位置信号発生回路とを備え、前記マグネット
    の磁極は電動機の界磁磁極である回転位置検出装置にお
    いて、前記位置信号発生回路は、 前記第1及び第2のホール素子から出力される第1及び
    第2の検出電圧の波形を整形して、整形信号を出力する
    比較器と、 前記整形信号に応じて幅の狭いパルスを出力するパルス
    発生器と、 前記パルスのタイミングにより前記第3のホール素子
    ら出力される第3の検出電圧をサンプルホールドする手
    段と、前記手段により サンプルホールドされた電圧と前記第3
    検出電圧とを演算処理しつつ比較して、前記マーク磁
    極に対応する信号に応じた前記回転位置基準信号を出力
    する手段とを有していることを特徴とする回転位置検出
    装置。
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