JP3444312B2 - 薬注制御装置 - Google Patents

薬注制御装置

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JP3444312B2 JP25586594A JP25586594A JP3444312B2 JP 3444312 B2 JP3444312 B2 JP 3444312B2 JP 25586594 A JP25586594 A JP 25586594A JP 25586594 A JP25586594 A JP 25586594A JP 3444312 B2 JP3444312 B2 JP 3444312B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、汚泥を含んだ原泥に添
加する凝集剤の薬注量を調整する脱水機の薬注制御装置
に関し、特に最適薬注率を決定して薬注制御を行う薬注
制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の薬注制御装置では、汚泥
を含む原泥を脱水機に供給する際に、給泥流量計を用い
て給泥量QWを、原泥濃度計を用いて原泥濃度SSを、
及び薬注流量計を用いて凝集剤の薬注量を計測し、上記
計測した給泥量QWと原泥濃度SSとから脱水機に供給
する固形物量TS=QW・SSを算出している。そし
て、上記算出された固形物量TSに対して、所定の比率
の薬注率、例えば凝集剤がカチオンポリマの場合には、
固形物量TSの0.2〜0.6%程度を設定し、上記薬
注率に応じて薬注ポンプへの出力信号(薬注量)を出力
する。この時に上記制御装置では、上記薬注ポンプへの
出力信号(薬注量)と、薬注流量計の計測値(薬注量)
とが一致するように上記薬注量を制御していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記薬注制
御装置では、脱水機に供給する固形物量当たりの薬注率
を人為的に設定していたが、上記薬注率は原泥の濃度に
よって変化するので、分離水の濁度を見ながら薬注率を
決めなければならず、上記薬注率の設定に経験が必要と
なるとともに繁雑さが伴うという問題点があった。さら
に、薬注率は汚泥の質や季節の温度変化、及び汚泥のP
H等の要因によっても変化していた。 【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、薬注率を人手を介さずに自動的に決定して、薬注量
を最適状態に制御することができる薬注制御装置を提供
することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、原泥に凝集剤を添加して脱水機で脱水
する脱水機の薬注制御装置において、前記原泥の濃度S
Sを検出する濃度計と、前記原泥の給泥量QWを検出す
る流量計と、前記原泥の給泥水温TWを検出する水温計
と、前記原泥の給泥PHを検出するPH計と、前記原泥
濃度、給泥水温及び給泥PHの各要因から求められる薬
注率の情報が予め設定されて記憶されている記憶部と、
前記濃度計と流量計で検出した原泥の濃度SS及び給泥
量QWとから原泥の固形物量TSを演算する第1の演算
部と、前記記憶部に記憶されている原泥濃度に対する薬
注率の情報R1と前記検出された各要因の値(原泥濃度
SS、給泥水温TW及び給泥PH)に基づいて、最適薬
注率Rを演算する第2の演算部と、前記演算された固形
物量TSと最適薬注率Rとに基づいて、前記凝集剤の薬
注量QCを決定する薬注量決定部とを備えた薬注制御装
置が提供される。 【0006】 【作用】第1の演算部で演算された固形物量TS=QW
・SSと、第2の演算部で演算された最適薬注率Rとか
ら、薬注量決定部が薬注量QC=TS・R/(凝集剤濃
度CC)を自動的に求め、最適薬注制御を行う。 【0007】 【実施例】本発明に係る薬注制御装置を図1乃至図4の
図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、予め簡単な
実験により求められる薬注率R1と、原泥濃度SS、原
泥PH及び原泥温度TWとの関係を示す図である。な
お、この実施例では、凝集剤に溶解濃度が0.4%のカ
チオンポリマを用いた場合を示し、薬注率とは、原泥中
の懸濁物質回収率が、例えば98%以上を示す最小の薬
注率を示すものとする。なお、図2,3では図1の薬注
率を基準とした相対的な薬注率算出係数を縦軸に表わし
てある。 【0008】図1の薬注率R1と原泥濃度SSとの関係
では、原泥濃度SSが低くなると、薬注率R1が大きく
なることを示している。すなわち、この図は接触頻度の
関係で、原泥濃度SSが低いと、カチオンポリマが多量
に必要になることを示している。図2の算出係数f1
(薬注率R1に対する補正係数)と原泥PHとの関係で
は、原泥PHが酸性の時には、係数f1が大きくなるこ
とを示している。すなわち、特に季節が夏場の時には、
汚泥が腐敗して原泥PHが酸性に傾くと、カチオンポリ
マが多量に必要になることを示している。 【0009】図3の算出係数f2(薬注率R1に対する補
正係数)と原泥温度TWとの関係では、水温が高くなる
と係数f2が小さくなることを示している。すなわち、
この図は水温に応じて原泥とカチオンポリマの反応速度
が変化するので、例えば水温が高い場合には反応速度が
速くなるからカチオンポリマの添加率が少なくなること
が分かる。本発明では以上の原泥濃度、給泥水温及び給
泥PHの各要因から求められた各薬注率から最適薬注率
Rを求める。例えば以上の説明から最適薬注率Rは次式
により求められる。 【0010】最適薬注率R=R1×f1×f2 この結果、例えば腐敗の進行は水温と大きく関係してい
るが、水温の上昇により、汚泥の腐敗が進むとPHが上
昇する。すなわち水温の上昇は薬注率減少、PH上昇は
薬注率増加となるが、それらを補正することにより最適
薬注率が求められる。 【0011】図4は、本発明に係る薬注制御装置の構成
の一例を示す構成図である。図において、原泥は原泥ピ
ット11に貯えられ、配管12に設置されたポンプ13
によって脱水機14に供給されている。上記配管12に
は、供給される原泥の給泥量QWを検出する流量計15
と、原泥濃度SSを検出する濃度計16と、給泥水温T
Wを検出する水温計17と、原泥の給泥PHを検出する
PH計18とが設置されている。 【0012】また、濃度CCの凝集剤であるカチオンポ
リマは、凝集剤槽19に貯えられて撹拌器20によって
撹拌されるとともに、薬注管21に設置された薬注ポン
プ22によって配管12を介して脱水機14に供給され
ている。上記薬注管21には、現在のカチオンポリマの
薬注量QC0を計測する薬剤流量計23が配設されてい
る。 【0013】脱水機14は凝集剤の添加された原泥を脱
水ケーキと脱水分離液とに分離する。流量計15と濃度
計16は、第1の演算部24と電気的に接続されてお
り、上記検出した給泥量QWと原泥濃度SSを上記第1
の演算部24に出力している。また、濃度計16は、第
2の演算部25と電気的に接続されており、上記検出し
た原泥濃度SSを上記第2の演算部25にも出力してい
る。水温計17とPH計18は、第2の演算部25と電
気的に接続されており、上記検出した給泥水温TWと給
泥PHを上記第2の演算部25に出力している。 【0014】第1の演算部24は、入力する給泥量QW
と原泥濃度SSとから固形物量TS=QW・SSを演算
し、その演算結果を薬注量決定部26に出力している。
第2の演算部25は、例えば図1〜3に示すような、原
泥濃度や給泥水温、給泥PHに対する薬注率の情報がテ
ーブル形式で記憶されている記憶部27と電気的に接続
されている。上記第2の演算部25は、入力する原泥濃
度SSに対する薬注率R1の情報を記憶部27から取り
込む。そして、上記第2の演算部25は、原泥濃度SS
に対する薬注率R1と給泥水温TWと給泥PHとに基づ
く薬注率補正係数f1,f2とから、最適薬注率RをR1
×f1×f2から演算し、その演算結果を薬注量決定部2
6に出力している。 【0015】薬注量決定部26は、薬注量QC0を検出
する薬剤流量計23及び薬注ポンプ22と電気的に接続
されている。上記薬注量決定部26は、入力する第1及
び第2の演算部24,25からの演算結果(固形物量T
Sと最適薬注率R)とから薬注量QC=TS・R/(凝
集剤濃度CC)を算出して、最適薬注量QCを決定す
る。そして、上記薬注量決定部26は、入力する薬注量
QC0が最適薬注量QCに一致するように上記薬注ポン
プ22に駆動制御信号を出力する。なお、上記凝集剤の
濃度CCは、凝集剤槽19中の実際の濃度に応じて予め
上記薬注量決定部26に設定されている。 【0016】従って、本実施例では薬注率が原泥の濃度
変化、季節の温度変化やPHの変化等の要因によって変
化することに鑑み、上記薬注率と各要因との関係を導い
て記憶し、検出した原泥濃度と給泥量より求めた固形物
量当たりに対する薬注量を上記関係を加味して決定する
ので人手を介さずに自動的に決定することができる。ま
た、本実施例では、最適薬注率を自動的に決定するの
で、凝集剤の注入に過不足がなくなり、薬注量を常に最
適状態に維持することが可能となる。 【0017】なお、本実施例では原泥濃度に対応する薬
注率R1を基準として、給泥水温及び給泥PHに対応す
る薬注率を補正係数として求めたが、勿論各々について
もR1同様の薬注率として求めても良い。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、原泥
に凝集剤を添加して脱水機で脱水する脱水機の薬注制御
装置において、前記原泥の濃度を検出する濃度計と、前
記原泥の給泥量を検出する流量計と、前記原泥の給泥水
温を検出する水温計と、前記原泥の給泥PHを検出する
PH計と、前記原泥濃度、給泥水温及び給泥PHの各要
因により求められる薬注率の情報が予め設定されて記憶
されている記憶部と、前記濃度計と流量計で検出した原
泥の濃度及び給泥量とから原泥の固形物量を演算する第
1の演算部と、前記記憶部に記憶されている薬注率の情
報と前記検出された各要因の値に基づいて、最適薬注率
を演算する第2の演算部と、前記演算された固形物量と
最適薬注率とに基づいて前記凝集剤の薬注量を決定する
薬注量決定部とを備えたので、薬注率を人手を介さずに
自動的に決定して、薬注量を最適状態に制御することが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】薬注率R1と原泥濃度SSとの関係を示す図で
ある。 【図2】薬注率補正係数f1と原泥PHとの関係を示す
図である。 【図3】薬注率補正係数f2と原泥温度TWとの関係を
示す図である。 【図4】本発明に係る薬注制御装置の構成の一例を示す
構成図である。 【符号の説明】 11 原泥ピット 14 脱水機 15 流量計 16 濃度計 17 水温計 18 PH計 19 凝集剤槽 22 薬注ポンプ 23 薬剤流量計 24 第1の演算部 25 第2の演算部 26 薬注量決定部 27 記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重見 弘毅 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗 田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−93160(JP,A) 特開 昭57−209614(JP,A) 特開 平6−115710(JP,A) 特開 平4−11905(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 21/00 - 21/30 C02F 11/00 - 21/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 原泥に凝集剤を添加して脱水機で脱水す
    る脱水機の薬注制御装置において、 前記原泥の濃度を検出する濃度計と、 前記原泥の給泥量を検出する流量計と、 前記原泥の給泥水温を検出する水温計と、 前記原泥の給泥PHを検出するPH計と、 前記原泥濃度、給泥水温及び給泥PHの各要因から求め
    られる薬注率の情報が予め設定されて記憶されている記
    憶部と、 前記濃度計と流量計で検出した原泥の濃度及び給泥量と
    から原泥の固形物量を演算する第1の演算部と、 前記記憶部に記憶されている薬注率の情報と前記検出さ
    れた各要因の値に基づいて、最適薬注率を演算する第2
    の演算部と、 前記演算された固形物量と最適薬注率とに基づいて前記
    凝集剤の薬注量を決定する薬注量決定部とを備えたこと
    を特徴とする薬注制御装置。
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