JP3444126B2 - 固体撮像素子およびこれを備えた画像読取装置 - Google Patents

固体撮像素子およびこれを備えた画像読取装置

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JP3444126B2 JP00176297A JP176297A JP3444126B2 JP 3444126 B2 JP3444126 B2 JP 3444126B2 JP 00176297 A JP00176297 A JP 00176297A JP 176297 A JP176297 A JP 176297A JP 3444126 B2 JP3444126 B2 JP 3444126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子およ
びこれを備えた画像読取装置に関し、特にカラー画像を
読み取るカラー方式の固体撮像素子およびこれを備えた
カラーイメージスキャナやデジタルカラー複写機等のカ
ラー画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像読取装置には、1チップ上に
R(赤),G(緑),B(青)の3色の感光画素列を持
つ3ライン型カラーイメージセンサが広く用いられてい
る。このタイプのカラーイメージセンサを備えたカラー
画像読取装置の構成の概略を図6に示す。
【0003】図6において、原稿台ガラス101上に載
置される原稿100の画像情報を、ランプ等の光源10
2からの照射光に基づく反射光として得る。この原稿画
像情報を、縮小結像光学系を構成する結像レンズ103
により3ライン型カラーイメージセンサ104の撮像面
上に縮小投影することで、1ライン分の主走査画像情報
の読取りを行うとともに、全反射ミラー105や半反射
ミラー106,107等の光学系移動手段によって機械
的に結像画像とセンサ104の位置関係を変化させるこ
とで、副走査方向の読取りを順次行っている。
【0004】図7は、3ライン型カラーイメージセンサ
の構成の概略を示す平面図である。図7において、R,
G,Bの各感光画素列111R,111G,111B
は、等ピッチで順次配列された複数の感光画素112
R,112G,112Bによって構成され、1ライン分
から12ライン分程度の間隔を隔てて同一平面上に形成
されている。各感光画素列111R,111G,111
B上には、それぞれ異なる色情報を読み取るように、光
学像を色成分において選択的に通過させるカラーフィル
タ(図示せず)がオンチップにて形成されている。
【0005】感光画素列111R,111G,111B
の各々の両側には、転送レジスタ113Ro,113R
e,113Go,113Ge,113Bo,113Be
が配置されている。また、感光画素列111Rと転送レ
ジスタ113Ro,113Reの間にはシフトゲート1
14Ro,114Reが、感光画素列111Gと転送レ
ジスタ113Go,113Geの間にはシフトゲート1
14Go,114Geが、感光画素列111Bと転送レ
ジスタ113Bo,113Beの間にはシフトゲート1
14Bo,114Beがそれぞれ設けられている。
【0006】シフトゲート114Roは感光画素列11
1R内の奇数(odd)画素の信号電荷を転送レジスタ
113Roにシフトし、シフトゲート114Reは偶数
(even)画素の信号電荷を転送レジスタ113Re
にシフトする。同様にして、シフトゲート114Go,
114Geは感光画素列111Gの奇数画素,偶数画素
の各信号電荷を転送レジスタ113Go,113Ge
に、シフトゲート114Bo,114Beは感光画素列
111Bの奇数画素,偶数画素の各信号電荷を転送レジ
スタ113Bo,113Beにそれぞれシフトする。転
送レジスタ113Ro,113Re,113Go,11
3Ge,113Bo,113Beは、感光画素列111
R,111G,111Bの各々の奇数画素の信号電荷と
偶数画素の信号電荷を並行して水平転送する。
【0007】原稿画像情報は、上記構成のカラーイメー
ジセンサのチップ平面上に先述した縮小結像光学系によ
って結像され、各色毎に各感光画素列111R,111
G,111Bによって読み取られるが、縮小結像光学系
の倍率色収差の存在により、色毎にそれぞれ異なる倍率
で像を読み取ることになり、後の3色の情報を合成する
段階においてカラーレジストレーション(以下、カラー
レジと略称する)ずれの問題を引き起こす原因となる。
ここに、倍率色収差とは、レンズの収差において、1つ
の色の像と他の色の像の結像倍率の違いによる画像サイ
ズの差を言う。
【0008】近年、読取り画像の高密度化が進むにつれ
て、読取りセンサの画素ピッチが小さくなってきてお
り、このカラーレジずれの問題がますます大きな問題と
なってきている。現状、この倍率色収差の低減に充分に
気を使った設計を行っても、通常、画像読取装置に使わ
れる6〜8枚組程度の構成での結像レンズの設計におい
ては、0.2画素程度の倍率色収差が残ってしまう。ま
た、構成枚数を増やすことは、レンズ系組立時の調整誤
差の原因となるし、異常分散硝材を使用して色収差を低
減しようとした場合にも、像面湾曲などの他の収差が悪
化する問題が生じる。さらに、これらの色収差対策は、
結像レンズのコストアップに繋がる。
【0009】結像レンズの倍率色収差の存在は、原稿中
の黒文字を読み取った際に、読み取り画像の黒文字のエ
ッジ部が色づいてしまうという現象に繋がり、カラー画
像データ中の黒文字をそれと認識できず、デジタルカラ
ー複写機等のカラー画像読取装置として認識エラーの原
因となる。この0.2画素の倍率色収差という量は、R
GB系の読取画像データを画像処理部でL* * *
の読取画像データに変換し、色度座標データa* *
面上でグレイ基準(a* =0,b* =0)からの距離c
* (c* =(a*2+b*21/2 :最も鮮やかな色で10
0に相当)に換算した場合に20弱に相当し、黒文字認
識性能を向上する際のネックになる。
【0010】このカラーレジずれを防止する方法とし
て、従来、様々な方法が提案されている。その一従来技
術として、図8に示すように、3ライン型カラーイメー
ジセンサ121を、そのセンサ面の垂線が光軸Oに対し
て結像レンズ122による倍率色収差に応じて傾くよう
にして配置することによって色毎の光路長を変化させ、
結像倍率を補正するという方式が提案されている(例え
ば、特開平6−6516号公報参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結像レ
ンズの倍率色収差による色毎の像倍率は必ずしも感光画
素列111R,111G,111Bの各色の配列に応じ
て比例関係になるとは限らないことから、上述した従来
技術のように、3ライン型カラーイメージセンサ121
を、そのセンサ面を光軸Oに対して傾けて配置すると、
中心の感光画素列(本例では、Gの感光画素列111
G)に対して両側の感光画素列111R,111Bの倍
率色収差を独立に調整することができないという問題が
あった。
【0012】また、近年、読取走査時の振動に対する許
容度を増すために、感光画素列111R,111G,1
11B相互間の距離を1〜4ライン間隔程度に縮める構
造になってきている。この場合には、例えば中央の感光
画素列の像倍率を基準に他の感光画素列の像倍率の±
0.2画素の調整をするためにもセンサを大きく傾ける
必要が生じたり、感光画素列相互間の距離が画素ピッチ
の整数分で無くなり、ライン遅延による副走査方向のレ
ジ合わせが困難になるなどの問題があった。
【0013】また、他の従来技術として、図9に示すよ
うに、3ライン型カラーイメージセンサの構造におい
て、3つの感光画素列131,132,133の各々の
画素の配列を別々の画素ピッチP1,P2,P3で作る
ことで、倍率色収差に対応するという方法も提案されて
いる(例えば、特開平7−58908号公報参照)。し
かしながら、3ライン型カラーイメージセンサにおい
て、各感光画素列131,132,133毎に別々の画
素ピッチで画素を配列することは、隣接する感光画素列
との位置関係や構造が異なることになり、センサ内の配
線の引き回しが困難かつ複雑になるという問題があり、
しかも他チャンネルからの誘導ノイズが混入し易いとい
う点でも不利である。
【0014】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、結像レンズに起因す
る倍率色収差を簡単な構成で補正可能な固体撮像素子、
さらにはカラーレジ精度の高い高画質の画像読取りを可
能とした画像読取装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像素
子は、縮小結像光学系を構成する倍率色収差を発生する
結像レンズを通して入射する光を光電変換する感光画素
が順次配列されてなり、各々等ピッチで配列されたR,
G,Bの感光画素列と、前記感光画素の配列方向に対し
て垂直な副走査方向に集光作用を持たないマイクロレン
ズが、前記R,G,Bの感光画素列の各々に対応して副
走査方向に配列されてなり、少なくとも1つの感光画素
列に対応して配列されたマイクロレンズが対応する感光
画素列の各感光画素に対して入射光の入射角に対応して
前記感光画素の配列方向に色の結像倍率に応じてシフト
して配置されたマイクロレンズアレイと、前記R,G,
の感光画素列に対応して設けられ、前記マイクロレン
ズアレイの各マイクロレンズによって集光された入射光
を色成分において選択的に通過させるカラーフィルタと
を備えた構成となっている。
【0016】上記構成の固体撮像素子において、少なく
とも1つの感光画素列に対応して配列されたマイクロレ
ンズが、R,G,Bの感光画素列の対応する感光画素列
の各感光画素に対して入射光の入射角に対応して感光画
素の配列方向に色の結像倍率に応じてシフトして配置さ
れていると、結像レンズを通して入射する光の色毎にそ
の入射角が異なる場合であっても、各色に対して常に同
じ入射条件で入射光が感光画素列上に画素単位で集光さ
れる。
【0017】本発明による画像読取装置は、縮小結像光
学系を構成する倍率色収差を発生する結像レンズと、こ
の結像レンズを通して入射する光を光電変換する感光画
素が主走査方向に配列された上記構成の固体撮像素子
と、原稿を光学的に副走査方向に走査しつつその画像光
を固体撮像素子の撮像面上に投影する光学系とを備えて
いる。
【0018】上記構成の画像読取装置において、光学系
の結像レンズを通して固体撮像素子の撮像面上に結像さ
れる画像光が、結像レンズの倍率色収差によって各色毎
に倍率が異なる場合であっても、各色に対応するマイク
ロレンズアレイによって各色に対して常に同じ入射条件
が与えられることになり、全ての色光が同一倍率で読み
取られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態を示す概略平面図、図2はその要部(マイクロレ
ンズアレイ)を概念的に示す斜視図である。
【0020】図1および図2において、R,G,Bの各
感光画素列11R,11G,11Bは、入射光を光電変
換するフォトダイオード等の光電変換素子からなる複数
の感光画素12R,12G,12Bが等ピッチで順次配
列されることによって構成され、入射光を色成分におい
て選択的に通過させる、即ち異なる光透過特性を有する
カラーフィルタ(図示せず)が受光面上にオンチップに
て形成されることにより、各々、赤色光、緑色光、青色
光に対する感度を有する3ライン型カラーイメージセン
サの構造となっている。
【0021】このカラーイメージセンサにおいて、単位
感光画素12R,12G,12Bの各々は、その配列方
向(主走査方向)に対して垂直な方向(副走査方向)の
寸法が例えば8μmであり、主走査方向には、各画素間
に感光アパーチャ(口径)を制限するチャネルストッパ
ー(図示せず)を介して有効感光画素が例えば8μmピ
ッチで7500画素並んでいる。各感光画素列11R,
11G,11Bは、例えば64μmの間隔を隔てて並列
に配置されている。なお、ここに示した数値は一例に過
ぎず、これに限定されるものではない。また、図1に
は、簡単のため、各感光画素列11R,11G,11B
が33画素分の場合を示している。
【0022】各感光画素列11R,11G,11Bにお
いて、オンチップカラーフィルタの上方には、各々の感
光画素12R,12G,12Bに対し、副走査方向に集
光作用(集光率)を持たないシリンドリカル形状のマイ
クロレンズ13R,13G,13Bが、主走査方向に直
交するように配列されてなるマイクロレンズアレイ14
R,14G,14Bがオンチップにて形成されている。
【0023】ここで、図2から特に明らかなように、各
マイクロレンズアレイ14R,14G,14Bのうち、
G,Bの各感光画素列11B,11G上においては、全
ての感光画素12B,12Gに対して、各感光画素12
B,12Gの主走査方向のピッチと同一の8μmのピッ
チで各感光画素12B,12Gの真上に配置されてい
る。これに対し、Rの感光画素列11R上においては、
マイクロレンズアレイ14Rを形成するときの各マイク
ロレンズ13Rの主走査方向のピッチを、主走査方向の
位置ごとに変えた構成を採っている。
【0024】すなわち、一例として、Rの感光画素列1
1Rの各感光画素12Rを主走査方向において複数画素
ずつ、例えば7500画素の感光画素列において90画
素ずつ領域分けし、90画素に一回の割合で主走査方向
のピッチを7.9μmとすることで、感光画素列11R
の中央(図中、一点鎖線O)を基準に、左右それぞれ
外側にいくに連れて感光画素12R上のマイクロレンズ
13Rの主走査方向の中心が感光画素列11Rの中央よ
りに縮まるようにマイクロレンズアレイ14Rが形成さ
れている。
【0025】ところで、マイクロレンズと感光画素との
相対位置関係により、感光画素列11R,11G,11
Bの撮像面(以下、センサ面と称する)上への結像位置
関係を相対的に調整することができる。すなわち、図3
に示すように、マイクロレンズの作用により、センサ面
結像光束が集光されて蜜になる箇所と粗となる箇所
が存在する。この光束が粗となる部分が感光画素間の境
界に当たる範囲では、図3の(a)→(b)→(c)に
示すように、マイクロレンズと感光画素との相対位置関
係を変えることで、結像光束のうちのどの部分が図示の
3つの感光画素の中央に入射するかを調整できる。
【0026】このマイクロレンズのシフト量と入射光線
のずれの関係を図4に示す。もし、マイクロレンズの特
性が入射光線を完全に1点に集光するものとすれば、図
4に一点鎖線で示すように、マイクロレンズのシフト量
と入射光線のずれ量は等しくなり、±0.5画素以上ず
らした場合には、位相が一回りする周期的な特性となっ
ている。マイクロレンズの形成条件によっては、センサ
面上の集光状態がブロードとなり、マイクロレンズのシ
フト量に対する入射光線のずれ量の変化率は小さくな
る。
【0027】マイクロレンズの主走査方向のずれ量と、
対応する感光画素に入射する光線の範囲のずれ量は、マ
イクロレンズの形成条件によって変化する。マイクロレ
ンズの特性を決定するパラメータとしては、感光画素表
面からのマイクロレンズの高さ、レンズ表面の曲率、レ
ンズ形成材料の光学屈折率等がある。ここでは、マイク
ロレンズのピッチ補正量の設計をし易くするために、図
3に示すように、マイクロレンズの主走査方向のずれ量
に対し、対応する感光画素に入射する光線の範囲のずれ
量が半分になるように、感光画素表面からのマイクロレ
ンズの高さ、レンズ表面の曲率、レンズ形成材料の光学
屈折率を設定した。
【0028】このようにして設計されたマイクロレンズ
アレイにおいて、マイクロレンズの主走査方向のシフト
量と、対応する感光画素に入射する光線の範囲のずれ量
との関係は、図4に実線で示したようになる。ここで
は、マイクロレンズの主走査方向のシフト量を感光画素
の中心線を基準に±0.4画素分以内と設定することに
より、ほぼ正比例の関係で対応する感光画素に入射する
光線の範囲のずれ量を調整することが可能である。
【0029】これに対し、本実施形態に係る3ライン型
カラーイメージセンサを、図6に示す如き構成の画像読
取装置のイメージセンサ104として用いた場合につい
て考える。ここで用いる結像レンズ103は、図5に示
すように、赤色光の結像倍率が緑色光/青色光の結像倍
率に対して1.00007倍である。したがって、図1
において、感光画素列11R,11G,11Bの主走査
方向の中央Oを基準にし、緑色光/青色光の結像倍率に
対して光学系を調整した場合、Rの感光画素列11R上
では、中央の感光画素から3750画素分、即ち30m
m(=8μm×3750)離れた最も外側の感光画素上
では約2.1μmだけ外側に結像位置のずれが生じる。
【0030】ここで、先述したように、Rの感光画素列
11R上においてマイクロレンズ13Rのピッチは90
画素に一回の割合で7.9μmとしているため、マイク
ロレンズ13Rの位置は中央の感光画素から3750画
素分だけ離れた最も外側の感光画素上では4.1μm
(≒0.1μm×(3750/90)回)分だけ内側に
ずれている。このことにより、Rの感光画素列11Rの
各感光画素12Rに入射する結像光の倍率色収差量であ
る約2.1μm分の拡がりを内側に補正することが可能
となる。
【0031】ただし、本実施形態の場合には、マイクロ
レンズのピッチ補正は90画素に一回の割合としている
ため、Rの感光画素列11Rのすべての感光画素12R
に対するピッチ補正量は必ずしも最適化されてはいな
い。しかしながら、ピッチ補正量の最適値からのずれは
最大でも単位補正量である0.1μmの1/2の0.0
5μmであり、そのずれ補正の効果はさらにその半分の
0.025μmであり、画素ピッチ8μmに対して極め
て微小であるため問題とはならない。
【0032】上述したように、3ライン型カラーイメー
ジセンサを読取りセンサとして用いたカラー画像読取装
置において、R,G,Bの感光画素列11R,11G,
11Bの各カラーフィルタの上方にマイクロレンズアレ
イ14R,14G,14Bを配置し、これらマイクロレ
ンズアレイ14R,14G,14Bのうち、例えばマイ
クロレンズアレイ14Rのマイクロレンズ13Rを、対
応する感光画素12Rに対して入射光の入射角に対応し
て主走査方向にシフトしたことで、結像レンズの倍率色
収差を精密に補正できる。
【0033】すなわち、結像レンズを通してイメージセ
ンサ上に結像される画像光が、結像レンズの倍率色収差
によって各色毎に異なる場合においても、対応する感光
画素に対して主走査方向にシフトされたマイクロレンズ
の位置補正作用により、全ての色の画像光を同一倍率で
読み取ることができる。これにより、例えば、小さい黒
文字や黒細線等を誤って色文字や色細線と読み違えるこ
とがなくなり、画像読取りの精度が向上する。
【0034】また、マイクロレンズアレイ14R,14
G,14Bの各マイクロレンズ13R,13G,13B
を、副走査方向に集光作用(集光率)を持たないシリン
ドリカル形状としたことで、マイクロレンズを具備して
いない従来のイメージセンサの場合と副走査方向の結像
倍率が同一になるので、マイクロレンズを具備したこと
に伴う不具合は発生しない。すなわち、マイクロレンズ
を具備したことによって、読み取られる画像の副走査方
向の解像度が劣化することはない。
【0035】なお、上記実施形態では、結像レンズの特
性に合わせ、Rの感光画素列11R上のみのマイクロレ
ンズ13Rのピッチを画素ピッチに対してシフトさせる
ことにより、結像レンズの倍率色収差を補正できるよう
にしたが、結像レンズの設計によっては、赤色光、緑色
光、青色光の全ての結像倍率が異なる場合もあり、この
場合には、例えば緑色光の結像倍率を基準とし、R,B
の感光画素列11R,11B上のマイクロレンズ13
R,13Bのピッチを、各々の結像倍率に応じて内側あ
るいは外側にシフトさせることにより、R,G,B3色
の読取り倍率を一致させることができる。
【0036】また、上記実施形態では、感光画素列の各
感光画素を主走査方向において複数画素ずつ領域分け
し、マイクロレンズのピッチのシフト量を、一定間隔毎
に一定量だけずらすように設定しているが、必ずしもこ
の限りではなく、結像レンズの特性に合わせ、異なる間
隔毎に一定量あるいは異なる量のマイクロレンズのピッ
チシフトを行うことによっても、色収差を補正すること
が可能である。
【0037】さらに、上記実施形態においては、R,
G,Bの感光画素列11R,11G,11Bの全てに対
してマイクロレンズアレイ14R,14G,14Bを配
する構成としたが、これらマイクロレンズアレイ14
R,14G,14Bは結像倍率を補正するためのもので
あることから、結像倍率を補正する必要がない感光画素
列に対しては、マイクロレンズアレイを省略することも
可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による固体
撮像素子においては、R,G,Bの感光画素列の少なく
とも1つに対応して配列されたマイクロレンズを、対応
する感光画素列の各感光画素に対してその配列方向にお
いて入射光の入射角に対応して色の結像倍率に応じて
フトして配置したことで、結像レンズを通して入射する
光の色毎にその入射角が異なる場合であっても、各色に
対して常に同じ入射条件で入射光を感光画素列上に集光
できるので、ピッチが異なるマイクロレンズアレイを形
成するという簡単な構成でカラー画像読取りの精度を向
上できる。
【0039】また、本発明による画像読取装置において
は、上記固体撮像素子を読取りセンサとして用いたこと
で、光学系の結像レンズを通して固体撮像素子の撮像面
上に結像される画像光が、結像レンズの倍率色収差によ
って各色毎に倍率が異なる場合であっても、マイクロレ
ンズアレイの各マイクロレンズによって結像レンズの倍
率色収差を精密に補正することができるため、カラーレ
ジ精度の高い高画質の画像読取りが可能となる。しか
も、結像レンズ単体の色収差の補正精度の許容量が大き
くなることから、レンズに用いる硝材の自由度が増し、
レンズの構成枚数を削減できるため、装置の低コスト化
に寄与できることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す概略平面図であ
る。
【図2】 マイクロレンズアレイを概念的に示す斜視図
である。
【図3】 マイクロレンズの作用を説明する図である。
【図4】 マイクロレンズのシフト量と、対応する感光
画素に入射する光線のずれ量との関係を示す図である。
【図5】 結像レンズの倍率色収差を説明する図であ
る。
【図6】 カラー画像読取装置の一例を示す概略構成図
である。
【図7】 3ライン型カラーイメージセンサの構成の概
略を示す平面図である。
【図8】 一従来技術を示す構成図である。
【図9】 他の従来技術を示す構成図である。
【符号の説明】
11R,11G,11B 感光画素列 12R,12G,12B 感光画素 13R,13G,13B マイクロレンズ 14R,14G,14B マイクロレンズアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/028

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮小結像光学系を構成する倍率色収差を
    発生する結像レンズを通して入射する光を光電変換する
    感光画素が順次配列されてなり、各々等ピッチで配列さ
    れたR(赤),G(緑),B(青)の感光画素列と、前記感光画素の配列方向に対して垂直な副走査方向に集
    光作用を持たないマイクロレンズが、前記R,G,Bの
    感光画素列の各々に対応して副走査方向に配列されてな
    り、 少なくとも1つの感光画素列に対応して配列された
    マイクロレンズが対応する感光画素列の各感光画素に対
    して入射光の入射角に対応して前記感光画素の配列方向
    色の結像倍率に応じてシフトして配置されたマイクロ
    レンズアレイと、 前記R,G,Bの感光画素列に対応して設けられ、前記
    マイクロレンズアレイの各マイクロレンズによって集光
    された入射光を色成分において選択的に通過させるカ
    ーフィルタとを備えることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記R,G,Bの感光画素列の感光画素
    と前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズとの相対
    位置が調整可能であることを特徴とする請求項1記載の
    固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 縮小結像光学系を構成する倍率色収差を
    発生する結像レンズと、 前記結像レンズを通して入射する光を光電変換する感光
    画素が主走査方向に配列された請求項1記載の固体撮像
    素子と、 原稿を光学的に副走査方向に走査しつつその画像光を前
    記固体撮像素子の撮像面上に投影する光学系とを備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
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