JP3443815B2 - カレット製造機 - Google Patents

カレット製造機

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JP3443815B2 JP25918299A JP25918299A JP3443815B2 JP 3443815 B2 JP3443815 B2 JP 3443815B2 JP 25918299 A JP25918299 A JP 25918299A JP 25918299 A JP25918299 A JP 25918299A JP 3443815 B2 JP3443815 B2 JP 3443815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はカレット製造機、
詳しくは、ガラスなどの被破砕物を破砕して、粒体また
は粉体のカレットを製造するカレット製造機に関する。 【0002】 【従来の技術】使用後のガラスビンなどのガラス製品
(被破砕物)は、破砕されて、再利用されることがあ
る。再利用に際しては、まずガラス製品を破砕して粒体
または粉体のカレットを作製する。次にこれを溶かし、
型入れして別のガラス製品を製造する。その他の用途と
しては、このカレットをセメントに混合したり、アスフ
ァルトに混合したり、水耕栽培用の浄化槽用のガラス玉
などとして利用している。 【0003】従来、カレット製造機として、例えば特開
平9−225334号公報に記載されたものなどが知ら
れている。この従来の製造機は、多数のカレット落下孔
が穿設された目合板が水平に設けられ、この目合板上
で、外周に多数の破砕突起が配設された円筒状のクラッ
シャローラが、目合板の半径方向に沿った水平な自転シ
ャフトの回りを自転しながら、目合板の中央部に立設さ
れた公転シャフトを中心にして、駆動モータによって公
転(周回)する装置である。カレット製造時には、ふる
いの役目をする目合板上でクラッシャローラによりガラ
ス製品が破砕される。その際、クラッシャローラの外周
の突起により、目合板上のガラス製品が踏みつぶされな
がら破砕されていく。これにより、目合板を通過した一
定粒度のカレットが得られる。この結果、ガラス製品を
効率的に粒状に破砕し、その処理能力を高めることがで
きる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術によるカレット製造にあっては、ローラ軸線の全
長にわたってその断面積が一定である円筒状のクラッシ
ャローラが、目合板の半径方向に延びた自転シャフトを
中心に自転しながら、目合板上で公転シャフトを中心に
公転することで、ローラ外周の多数の突起によりガラス
製品を破砕していく。この際、目合板の半径方向にロー
ラ軸線を揃えたままで、この目合板上を転動するクラッ
シャローラは、そのローラ軸線上の公転シャフト側の端
部が、目合板上の比較的回転半径の小さな仮想円上を転
動することとなり、この公転シャフト側の端部の角速度
は比較的おそくなる。一方、そのローラ軸線上の公転シ
ャフト側とは反対側の端部が、目合板上の比較的回転半
径の大きな仮想円上を転動するので、この部分の角速度
は比較的はやくなる。すなわち、その断面積がローラ軸
線の全長で一定である円筒形状のクラッシャローラの外
周面の、ローラ軸線に沿った異なる位置で、角速度に差
が生じてしまう。その結果、前記高速回転側のローラ端
部の損耗が他の部分よりはげしくなり、このクラッシャ
ローラの耐久性が低下するといった問題が発生してい
た。 【0005】また、目合板に形成されたカレット落下孔
は、破砕時の荷重によりその孔形成部に磨耗および変形
が生じやすい。さらに、この孔内にガラス粒がつまって
目詰まりを起こす場合もある。このようなとき、従来機
では、目合板全体を交換する必要があった。交換される
目合板は、直径1.5〜3m、厚さ12mm前後の金属
板である。よって、その交換作業が危険でつらい作業と
なっていた。しかも、高価な目合板をまるごと1枚交換
するため、目合板のメンテナンスにかかるコストが高く
なっていた。しかも、従来のカレット製造機の目合板
は、その直径が上述したように大径であった。これによ
り、カレット製造時、カレット落下孔を通過したカレッ
トは、目合板の下方に確保された広いカレットの回収空
間に散在していた。そのため、カレットを回収するとき
には、作業者がスコップなどでカレットを機外へ掻き出
さす必要があり、手間がかかって作業性が低下するとい
う問題点があった。 【0006】 【発明の目的】そこで、この発明は、クラッシャローラ
の耐久性を高めることができるカレット製造機を提供す
ることを、その目的としている。また、この発明は、目
合板のメンテナンス作業の容易化が図れ、しかもこの目
合板のメンテナンスコストを低減させることができると
ともに、処理能力の増大、および安定した品質の維持が
図れるカレット製造機を提供することを、その目的とし
ている。さらに、この発明は、製造されたカレットの回
収作業が容易なカレット製造機を提供することを、その
目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、所定粒度まで破砕されたカレットが落下する多数の
カレット落下孔が穿設された目合板上で、ローラ外周面
にガラスを破砕する多数の破砕突起が配設されたクラッ
シャローラが、前記目合板の半径方向に沿った水平な自
転シャフトの回りを自転しながら、前記目合板の中心部
に立設された公転シャフトを中心にして公転するカレッ
ト製造機において、前記目合板にプラグ孔が穿設され、
該プラグ孔に、前記カレット落下孔を有する蓋プラグが
着脱自在に装着されたカレット製造機である。 【0008】被破砕物の大きさ、種類などは限定されな
い。例えば、その種類としては、ガラスビン,ガラス容
器,窓ガラスなどの各種のガラス製品が挙げられる。そ
の他、陶器,タイルなどのセラミック製品,各種の鉱物
などが挙げられる。これら以外にも、硬くて砕きにくい
塊であれば適用することができる。カレットの粒径は限
定されない。ただし、通常は6mm,8mmである。カ
レット落下孔の形状、口径、大きさ、形成数は限定され
ない。このうち、カレット落下孔の口径は、製造される
カレットの粒径に対応して変更される。通常は6mm,
8mmである。目合板の素材、形状、大きさ、厚さなど
は限定されない。破砕時にクラッシャローラによって加
えられる粉砕圧に耐えられればよい。例えば、素材とし
ては硬い鋼板などが好ましい。またその形状は、通常、
平面視して円形である。しかし、平面視して三角形以上
の多角形でもよい。さらに、目合板の直径は、通常1〜
3mである。 【0009】この目合板は1枚板でもよいし、複数に分
割されたものを1枚につなぎ合わせたものでもよい。こ
れらの事項は、請求項2および請求項3にも該当する。
円錐台であるクラッシャローラの外周面のテーパ角は限
定されない。ただし、このクラッシャローラの外周面上
の各点の角速度が、このローラ公転中、常時、そのロー
ラ軸線が目合板の半径方向に合致している状態を円滑に
保持しつづけられる速度となるようなテーパ角が好まし
い。通常は10〜50度である。なお、このテーパ角
は、目合板の半径に応じて増減する。公転シャフトおよ
びクラッシャローラの連結部分には、このローラが自転
シャフトの軸線を通る垂直面内で回動自在になるような
可撓軸を介在させた方が好ましい。これは、破砕する被
破砕物の投入量に応じて、または、破砕の進行によって
嵩がめべりしていく被破砕物の量に応じてローラを上下
動させるためである。【0010】 このプラグ孔の形状、大きさ、形成数など
は限定されない。通常のプラグ孔の形状は平面視して円
形であるものの、この他にも例えば、それぞれ平面視し
て、楕円形,三角形以上の多角形,任意の形状であって
もよい。また、1枚の目合板に穿設されるプラグ孔の形
成数は、1つでもよいし、2つ以上でもよい。ただし、
通常は目合板が大判であることから、その形成数は数十
個を超える。蓋プラグの素材、形状、大きさ、使用総数
などは限定されない。このうち、素材は目合板と同一素
材でもよいし、これより高強度の素材(例えば炭素含有
量が高い鋼材)などを使用することができる。また、蓋
プラグの形状、大きさおよび使用総数などは、前記プラ
グ孔の形状、大きさおよび形成数に応じて変更すること
ができる。【0011】 受皿板の素材、形状、大きさなどは限定さ
れない。また1枚板でもよいし、複数に分割されたもの
を、互いに突き合わせて1枚にしたものでもよい。受皿
板上におけるカレット排出口の形成個数、形成位置など
は限定されない。形成個数は1つでも複数でもよい。受
皿板の大きさ、形状なども任意である。カレット回収手
段は限定されない。例えば、駆動部により受皿板上を移
動するスクレーパ式のものでもよいし、負圧発生装置を
有するバキューム式のものでもよいし、圧縮空気発生装
置を有する圧縮空気を利用した空気圧送式のものなどで
もよい。【0012】 【作用】請求項1の発明によれば、目合板上でクラッシ
ャローラを自転公転させることにより、目合板とローラ
外周面との間に挟まった被破砕物が破砕される。この
際、クラッシャローラが所定のテーパ角を有する円錐台
であるので、従来の円筒ローラに比べて、ローラ外周面
上の各点の角速度が、ローラ公転中、目合板の半径方向
にローラ軸線が合致する状態を円滑に保持可能な速度と
同じか、またはこれに近づく。その結果、クラッシャロ
ーラの外周面上の各部分における損耗の偏りの度合いが
小さくなる。よって、クラッシャローラの耐久性を高め
ることができる。その後、所定粒径まで破砕された被破
砕物は、カレットとなって、ふるいの役目をはたす目合
板のカレット落下孔から落下して、回収される。【0013】 また、目合板に穿設されたプラグ孔に 、カ
レット落下孔を有する蓋プラグを着脱自在に装着する。
これにより、例えば、カレット落下孔の形成部が、破砕
時の荷重により磨耗したり変形したりした場合や、カレ
ット落下孔にガラス粒がつまって目詰まりを起こしたよ
うな場合に、従来のように目合板全体を交換しなくて
も、蓋プラグだけを部分的に交換することができる。こ
れにより、目合板のメンテナンス作業の容易化が図れ、
しかもこの目合板のメンテナンスコストを低減させるこ
とができる。しかも、破砕処理の処理能力を増大させる
ことができ、さらには安定した品質を長期にわたって維
持することもできる。【0014】 さらに、目合板のカレット落下孔を通過し
たカレットは、いったん受皿板上に落下し、その後、カ
レット回収手段により回収されてカレット排出口まで移
動させられ、カレット排出口からまとめて外部へと排出
される。これにより、製造されたカレットの回収作業を
容易にすることができる。【0015】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例に係る
カレット製造機を説明する。図1は、この発明の一実施
例に係るカレット製造機の縦断面図である。図2は、こ
の発明の一実施例に係るカレット製造機の要部横断面図
である。図3は、この発明の一実施例に係るクラッシャ
ローラの正面図である。図4は、この発明の一実施例に
係る部分目合板を示す拡大平面図である。図5は、図4
中のS5−S5断面図である。図6は、この発明の一実
施例に係る蓋プラグの拡大断面図である。図7は、この
発明の一実施例に係る蓋プラグの拡大平面図である。 【0016】図1において、10はこの発明の一実施例
に係るカレット製造機であり、このカレット製造機10
は、ガラス製品(被破砕物)を破砕して、粒体または粉
体のカレットを製造する装置である。図1および図2に
示すように、このカレット製造機10は、主に、ベース
となる架台11と、この架台11の高さ方向の中間部に
水平配置されて、製造されたカレットを落下させる多数
のカレット落下孔12(図6参照)がマトリクス状に配
置された平面視して円環状の目合板13と、この目合板
13上を自転公転することで、目合板13上に投下され
たガラス製品(被破砕物)を破砕するクラッシャローラ
14と、クラッシャローラ14を公転させる公転モータ
15と、目合板13の下方近傍に水平配置されて、カレ
ット落下孔12から落ちたカレットを受ける平面視して
円環状の受皿板16と、この受皿板16上に落下したカ
レットをスクレーパ17によってかき集めて、受皿板1
6の一部に形成されたカレット排出口16aまで移動さ
せるカレット回収手段18とを備えている。以下、各構
成部品を詳細に説明する。【0017】 架台11は上面が開口された円筒容器状の
台であり、この架台11の上縁に、架台11と略同じ半
径の外周枠19が立設されている。架台11の中央部内
には、キャスタ付きの台車20が配置されている。この
台車20上には、出力シャフトを上方に向けた公転モー
タ15が搭載されている。また、台車20の外周部に
は、この公転モータ15を囲むように、ロッドを上方へ
向けているシリンダ式の支持部材21が複数本立設され
ている。各ロッドは、減速機ケーシング22の下部に連
結されている。また、公転モータ15の出力シャフト側
の端部には、上面が開口された円筒容器状の減速機ケー
シング22が固着されている。この減速機ケーシング2
2の上縁のフランジには、前記外周枠19に対する内周
枠23が固着されている。これらの内,外周枠19,2
3間に形成された円環状の空間は、その下側開口部が円
環状の受皿板16により塞がれている。具体的には、
内,外周枠19,23の各下側のフランジ間に、この受
皿板16の内,外周部がボルト締結されている。一方、
この円環状の空間の上側開口部は、同じく円環状をした
前記目合板13によって塞がれている。具体的には、
内,外周枠19,23の各上側のフランジ間に、この目
合板13の内,外周部がボルト締結されている。目合板
13の直径は約1.6mである。【0018】 また、外周枠19の外周面の上部および内
周枠23の内周面の上部には、目合板13のカレット落
下孔12を通過して落下したカレットを受皿板16の板
幅方向の中間部へ集める、各円環状の外周側シュート1
9aと内周側シュート23aとが配設されている。受皿
板16の一部に形成されたカレット排出口16aの形成
部下面には、カレットの排出フード24が固着されてい
る。なお、この排出フード24の下端には、カレットを
機外へ導く排出ダクト(図示せず)の一端部が連結され
ることになる。また、内,外周枠19,23間の円環状
の空間下部には、前記カレット回収手段18が配設され
ている。【0019】 このカレット回収手段18は、架台11の
中心部を中心にして60度ごとに配置される6本のスク
レーパ17と、各スクレーパ17の一端部が固着され
て、外周枠19の内周面に沿って周回自在な外周リング
25と、各スクレーパ17の他端部が固着されて、内周
枠23の外周面に沿って周回自在な内周リング26と、
外周リング25の外周面に押し付けられる駆動ローラ2
7と、この駆動ローラ27を回転させる回収モータ28
とを有している。前記各スクレーパ17は、これらの
内,外周リング25,26間において、それぞれの板長
さ方向を、リング中心を中心とした半径方向に揃えて、
リング周方向へ60度ごとに固着されている。【0020】 これらの内,外周リング25,26は、対
応する内,外周枠19,23のそれぞれ対峙する側の面
において、周方向に所定ピッチで上下に対配置された多
数個の小径ローラ30によって水平周回自在になってい
る。具体的には、外周リング25の外周面から突出した
環状のフランジ25aと、内周リング26の内周面から
突出した環状のフランジ26aとが、それぞれ小径ロー
ラ30により挟持された状態で周回自在となっている。
回収モータ28により駆動ローラ27を回転させると、
内,外周リング25,26を介して、各スクレーパ17
および各ガイド板29がこのリング中心を中心にして水
平状態で周回する。【0021】 前記公転モータ15の出力シャフトには、
減速機ケーシング22内に収納されたサイクロ減速機3
1が連結されている。また、前記内周枠23の上側のフ
ランジの内周部分上には、上下一対のベアリング33を
介して、軸線が上下方向へ延びた公転シャフト34の下
部を軸支する軸受32が立設されている。この公転シャ
フト34は、サイクロ減速機31により減速された公転
モータ15の出力シャフトの回転力により回転させられ
る。この軸受32は、破砕中のガラス粉が軸受隙間に入
り込まないように、蓋35およびテーパ付きの軸受カバ
ー36により覆われている。公転シャフト34の上部に
は、環状の取り付け金筒37が固着されており、この取
り付け金筒37には、前記クラッシャローラ14と、こ
のクラッシャローラ14によるガラス製品の破砕がしや
すいように、破砕前のガラス製品を目合板13の板幅の
中間部へ寄せ集めて整列させるガイド構造体38とが連
結されている。ガイド構造体38は、取り付け金筒37
に元部が固着された長尺な水平アーム39を有してい
る。この水平アーム39の元部および先端部には、それ
ぞれ目合板13の板幅の中間部へ寄せ集める一対のガイ
ド板40が垂設されており、また、水平アーム39の中
間部にあって、両ガイド板40の中間位置にはガラス製
品をならしたり、整列させたりするT字形の整列板41
が垂設されている。なお、公転シャフト34の上端には
円錐キャップ42が取り付けられている。【0022】 前記クラッシャローラ14は、公転シャフ
ト34側の端からその反対側の端に向かって徐々に拡径
化した円錐台を有する鉄製のローラである。このクラッ
シャローラ14は重量300kgであり、短尺リンク4
3を介して、取り付け金筒37に、垂直面内で回動自在
に取り付けられている。この一実施例でのクラッシャロ
ーラ14の外周面のテーパ角は約15度である。この角
度に設定することで、クラッシャローラ14の外周面上
の各点における角速度が、ローラ公転中、目合板13の
半径方向にローラ軸線が合致する状態を円滑に保持する
ことができる速度と略等しくなる。【0023】 クラッシャローラ14は、短尺リング43
の先端部にピン連結された自転シャフト44を中心にし
て回転する。自転シャフト44には、一対のベアリング
45を介して、円筒状の厚肉な胴部46が外嵌されてい
る。この胴部46には、スリーブ47を介して、ガラス
製品を破砕する多数の破砕突起48が千鳥足状に配列さ
れている。なお、これらの破砕突起48は、その外観が
円錐台状になって、破砕筒49と一体化されている。こ
のスリーブ47の一端部には、クラッシャローラ14の
小径側の端板47aが一体形成されている。一方、この
小径側とは反対側のクラッシャローラ14の端部には、
大径な端板50がボルト締結されている。また、破砕突
起48は、筒軸線を中心とした周方向へ30度ごとに配
置されている(図3参照)。公転モータ15の出力シャ
フトの回転力は、サイクロ減速機31を介して公転シャ
フト34へ減速されて伝達され、公転シャフト34が回
転することで、クラッシャローラ14およびガイド構造
体38が目合板13上を水平回転する。【0024】 次に、図2,図4〜図7を参照して目合板
13を詳細に説明する。図2,図4,図5に示すよう
に、目合板13は、周方向に60度の角度で分断された
6枚の扇形の部分目合板13Aにより構成されている。
部分目合板13Aの外周部の両端付近上には、取り扱い
やすいように一対の把手51が配設されている。部分目
合板13Aには、直径50mmの多数のプラグ孔13a
がマトリクス状に穿設されている。各プラグ孔13aの
下部内周面には内ねじが切られていて、この内ねじに螺
合される外ねじ52aが外周面に形成された蓋プラグ5
2が、着脱自在に螺着できるようになっている。図6お
よび図7に示すように、この蓋プラグ52は円筒状のプ
ラグであり、蓋プラグ52の上蓋52bには、前記多数
のカレット落下孔12がマトリクス状に穿設されてい
る。これらのカレット落下孔12の直径は9mmであ
る。【0025】 なお、図1において、53は、目合板1
3、クラッシャローラ14およびガイド構造体38を上
方から覆うフード、54は、軸受カバー36に対して目
合板13の外周部上に配置されて、目合板13上に投下
されたガラス製品をこの板幅中央部側へガイドする傾斜
ガイド板、55は、下部管体の作業出入り口である。ま
た、図2において、57は、スクレーパ17とこれに隣
接するスクレーパ17との中間位置に配された比較的薄
肉な板である。【0026】 次に、この一実施例に係るカレット製造機
10の作動を説明する。図1に示すように、目合板13
上に廃棄処分されるガラス製品を投下し、その後、サイ
クロ減速機31を介して、公転モータ15により公転シ
ャフト34を回転させると、この目合板13上で、クラ
ッシャローラ14とガイド構造体38とが水平周回され
る。特に、このクラッシャローラ14は、公転シャフト
34を中心に公転するとともに、自転シャフト44を中
心にして自転しながら目合板13上を公転する。これに
より、まず目合板13上のガラス製品が、ガイド構造体
38のガイド板40および整列板41により、この目合
板13の板幅の中間部に帯状に寄せ集められていく。そ
の後、この集められたガラス製品は重いクラッシャロー
ラ14によって連続的に踏みつぶされながら破砕され
る。その結果、粒度6mm以下のカレットが得られる。
得られたカレットは、ふるいの役目をはたす目合板13
のカレット落下孔12から受皿板16上に落下する。そ
れから、この受皿板16上に落下したカレットは、回収
モータ28により、公転シャフト34を中心にして水平
周回される6枚のスクレーパ17によって、カレット排
出口16aまで移動させられる。そして、ここから排出
フード24を経て外部へ排出される。このように、受皿
板16上のカレットをスクレーパ17によって一箇所に
掻き集め、その後、これらをまとめて外部へ排出するよ
うにしたので、製造されたカレットの回収作業を容易に
することができる。【0027】 なお、ガラス製品を破砕する際、クラッシ
ャローラ14の形状が、上述したテーパ角を有する円錐
台としたので、ローラ公転中、このクラッシャローラ1
4の外周面上の各点における角速度が、目合板13の半
径方向にローラ軸線が合致する状態を円滑に保持するこ
とができる速度と略等しくなる。このため、長期間使用
しても、従来の円筒形状を有するクラッシャローラに比
べて、クラッシャローラ14の外周面上の各部分におけ
る損耗の偏りの度合いが小さくなる。すなわち、この一
実施例のクラッシャローラ14では、その外観形状を上
述したテーパ角を有する円錐台としたので、このローラ
14の公転シャフト34側の小径な端部がこの目合板1
3上の比較的回転半径の小さな仮想円上を転動する際の
角速度と、このローラ14の公転シャフト34側とは反
対側の大径な端部が目合板13上の比較的回転半径の大
きな仮想円上を転動する際の角速度とが、略等しくな
る。 【0028】これにより、従来、クラッシャローラが円
筒形状であるために生じていた問題点、具体的には公転
シャフト側のローラ端部の角速度に比べて、これとは反
対側のローラ端部の角速度が比較的はやくなり、この比
較的高速回転となるローラ端部の損耗が他の部分に比べ
てはげしくなって、クラッシャローラの耐久性が低下す
るといった問題が解消される。その結果、クラッシャロ
ーラ14の耐久性を高めることができる。なお、このク
ラッシャローラ14の外周面に、耐磨耗性を有する素材
を肉盛り形成してもよい。また、目合板13に穿設され
たプラグ孔13aに、カレット落下孔12を有する蓋プ
ラグ52を着脱自在に螺着するようにしたので、仮に、
カレット落下孔12の形成部が、破砕時の荷重によって
磨耗したり変形したりした際、または、カレット落下孔
12にカレットなどのガラス粒が目詰まりした際には、
従来機のように目合板全体を交換する必要がなくなる。
すなわち、その交換は、通常、蓋プラグ52という部分
的な交換だけで済む。その結果、目合板13のメンテナ
ンス作業の容易化が図れる。しかも、この目合板13の
メンテナンスコストを低減させることもできる。 【0029】さらに、部分目合板13Aにおいて、比較
的広範囲で変形、目詰まりなどが発生した場合には、部
分目合板13Aごと交換することができる。この場合で
も、目合板13全体を交換することに比べれば、交換作
業の作業性およびメンテナンスコストを低減させること
ができる。しかも、破砕処理の処理能力を増大させるこ
とができるとともに、安定した品質を長期にわたって維
持することもできる。そして、このクラッシャローラ1
4の場合には、このローラ14が、短尺リンク43を介
して垂直面内で回動自在になっているので、クラッシャ
ローラ14が目合板13上を転動しながらガラス製品を
破砕する際に、目合板13上に投入された当時のガラス
製品の量、および、破砕の進行にともなって目減りして
いくガラス製品の量に応じながら、常時、この破砕を円
滑に行っていくことができる。【0030】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、クラッシャロ
ーラの形状を、このローラの公転シャフト側の端からそ
の反対側の端に向かって徐々に拡径化する円錐台とした
ので、クラッシャローラの外周面上の各部分における損
耗の偏りの度合いが小さくなり、このローラの耐久性を
高めることができる。また、合板にプラグ孔が穿設さ
れ、このプラグ孔に、カレット落下孔を有する蓋プラグ
を着脱自在に装着させるようにしたので、目合板のメン
テナンス作業が容易になり、さらに目合板のメンテナン
スコストを低減させることができるとともに、その処理
能力の増大および安定した品質を長期にわたって維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例に係るカレット製造機の縦
断面図である。 【図2】この発明の一実施例に係るカレット製造機の要
部横断面図である。 【図3】この発明の一実施例に係るクラッシャローラの
正面図である。 【図4】この発明の一実施例に係る部分目合板を示す拡
大平面図である。 【図5】図4中のS5−S5断面図である。 【図6】この発明の一実施例に係る蓋プラグの拡大断面
図である。 【図7】この発明の一実施例に係る蓋プラグの拡大平面
図である。 【符号の説明】 10 カレット製造機、12 カレット落下孔、13
目合板、13a プラグ孔、14 クラッシャローラ、
16 受皿板、16a カレット排出口、18 カレッ
ト回収手段、34 公転シャフト、44 自転シャフ
ト、48 破砕突起、52 蓋プラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−137620(JP,A) 特開 平9−225334(JP,A) 特開 昭57−144044(JP,A) 特開 平11−207201(JP,A) 実開 昭47−30064(JP,U) 実公 昭7−4781(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 15/00 - 15/16 B02C 19/00 - 25/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】【請求項1】 所定粒度まで破砕されたカレットが落下
    する多数のカレット落下孔が穿設された目合板上で、ロ
    ーラ外周面に被破砕物を破砕する多数の破砕突起が配設
    されたクラッシャローラが、前記目合板の半径方向に沿
    った水平な自転シャフトの回りを自転しながら、前記目
    合板の中心部に立設された公転シャフトを中心にして公
    転するカレット製造機において、 前記目合板にプラグ孔が穿設され、該プラグ孔に、前記
    カレット落下孔を有する蓋プラグが着脱自在に装着され
    たカレット製造機。
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