JP3443170B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP3443170B2
JP3443170B2 JP14913794A JP14913794A JP3443170B2 JP 3443170 B2 JP3443170 B2 JP 3443170B2 JP 14913794 A JP14913794 A JP 14913794A JP 14913794 A JP14913794 A JP 14913794A JP 3443170 B2 JP3443170 B2 JP 3443170B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ装置に関
し、特に光ディスク装置の光源として用いられる半導体
レーザ装置や、ディスクで変調された反射光を受光し変
調信号を出力する機能をもつホログラムレーザ型半導体
レーザ装置、LD励起固体レーザ、或は変位測定器やポ
インタとして使用される半導体レーザ装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について、図(a)及び
(b)を参照して説明する。図(a)及び(b)はそ
れぞれ、従来例による半導体レーザ装置の斜視図及びそ
の斜視図をY−Z軸を含む平面で切断した断面図であ
る。この従来例は、光軸を中心として円形状のステムを
有する構造例を示している。
【0003】図(a)及び(b)に示すように、この
半導体レーザ装置は、ステム101上に、半導体レーザ
チップ102と光出力検出用受光素子103(以下、受
光素子と記す)とが、略直角をなす位置に配置されてい
る。そして、受光素子103は、そのキャリア拡散面1
04が、半導体レーザチップ102の後方から出射され
る光105に対向するように配置されている。つまり、
受光素子103は半導体レーザチップ102の後方から
出射した光105をモニターして半導体レーザチップ1
02の光出力を検出するためのものである。半導体レー
ザチップ102の前面からはレーザ光106が出射され
る。
【0004】また、図中、107は受光素子103の電
気信号を出力する電極、108は半導体レーザチップ1
02の電極である。109、110はリード端子であ
り、それぞれリード端子109が半導体レーザチップ1
02に、またリード端子110が受光素子103の電極
107に金線111によって接続されている。ステム1
01の大きさは、その直径が例えばφ5.6mmであ
る。
【0005】図10(a)及び(b)はそれぞれ、他の
従来例による半導体レーザ装置の斜視図及びそのY−Z
軸を含む平面で切断した断面図である。
【0006】図10(a)及び(b)に示すように、樹
脂パッケージ201内に設けられた金属板202上にS
iサブマウント203が配置されている。そして、Si
サブマウント203の端部上面には半導体レーザチップ
204が搭載され、また、他端方向には光検出用受光素
子205(以下、受光素子205と記す)が設けられて
いる。ここで、受光素子205と半導体レーザチップ2
04との位置関係は、半導体レーザチップ204の後面
から出射されたモニター光207の内の斜線部の光20
7’のみが受光素子205に入射する構造となってい
る。
【0007】一方、半導体レーザチップ204の前面か
らY方向へ出射した光208は、プリズム206で反射
されZ方向に立ちあげられる。
【0008】図中、209は受光素子205のキャリア
の拡散面、210は受光素子205の電気信号を出力す
る電極、211は半導体レーザチップ204に設けられ
た電極、212〜215はリード端子で、リード端子2
12は金属板202に接続されアースされている。
【0009】また、受光素子205の電極210とリー
ド端子214間、及び半導体レーザチップ204の電極
211とリード端子213間が、金線216によってワ
イヤボンディングされている。また、リード端子215
は電気的に浮いた状態となっている。
【0010】樹脂パッケージ201の大きさは、例えば
φ8.2mm×t4.8mm程度である。また、図
び図10ともに、受光素子の拡散層の深さは約1μm程
度である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図に示し
た従来例においては、半導体レーザチップ102の電極
108を含む面と、受光素子103の電極107を含む
面とが略直角の方向に配置されている。このため、製造
時において、以下のような不都合が生じる。
【0012】即ち、半導体レーザチップ102の電極1
08とリード端子109間のワイヤボンディングは、キ
ャピラリをY軸方向から電極108とリード端子109
とに近付けて行う必要がある。一方、受光素子103の
電極107とリード端子110間のワイヤボンディング
はキャピラリをZ軸方向から近付けて行わなければなら
ない。
【0013】つまり、一旦装置をある位置にセットした
状態のままでは、一方のワイヤボンディングしかでき
ず、結局、半導体レーザチップ102のワイヤボンディ
ング時と受光素子103のワイヤボンディング時では、
装置全体をそれぞれのワイヤボンディングに必要な向き
に回転させるという作業が必要であった。
【0014】これに対して、図10に示す従来例におい
ては、半導体レーザチップ204の電極211を含む面
と受光素子205の電極210を含む面とは平行となる
構造であり、ワイヤボンディング時にはいづれもキャピ
ラリをZ軸方向から近付ければよくえ、ワイヤボンディ
ングの作業性に関する限り、図のような問題はない。
しかし、図10の従来例は以下に示すような問題点があ
る。
【0015】つまり、図10の構造では、受光素子20
5がSiサブマウント203に形成される一方、同じS
iサブマウント203上に受光素子205と水平方向に
半導体レーザチップ201がダイボンドされているの
で、図10(b)からも明らかなように、受光素子20
5は半導体レーザチップ204の後面から出射されるモ
ニター光207の一部の光207’しか受光できない。
従って、受光素子205が出力する電気信号は非常に小
さいレベルとなってしまう。
【0016】これに対して、受光素子205の出力を大
きくする方法として、受光素子205の拡散面209を
図中、A方向に拡大することも考えられるが、これは即
ち、Siサブマウント203及び樹脂パッケージ201
の外形を大きくすることにつながる。受光素子205の
出力を大きくすることは、レーザチップのAPC(Au
tomatic Power Contorol)動作
にとって望ましいが、そのためにパッケージの外形を大
きくすることは、半導体レーザ装置の小型化とトレード
オフの関係にあり問題点が残る。
【0017】そこで、本発明の目的は、ワイヤボンディ
ング作業時、キャピラリの接近方向を変える等の操作が
不要で、しかも受光素子の出力を大きくできるととも
に、装置全体の小型化を図れる半導体レーザ装置を実現
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、半導体レーザチップと、該半導体レーザ
チップのレーザ光出射面に対向する端面から出射される
光をモニターして前記半導体レーザチップの光出力を検
出する受光素子と、を少なくとも備えた半導体レーザ装
置において、前記半導体レーザチップから出射されるモ
ニター光を、前記受光素子のキャリア拡散面と直交する
側面部で受光すると共に、前記受光素子の拡散層の深さ
を10μm以上とし、且つ、前記受光素子の側面と前記
拡散層間の距離を50μm程度としてなり、前記受光素
子は、側面が微細な凹凸構造であり、前記半導体レーザ
チップとの距離が300〜500μmであることを特徴
とする。また、前記拡散面は、受光素子の電極を形成す
るのに充分な広さであることを特徴とする。
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】上記したように、半導体レーザチップのモニタ
ー光は受光素子のキャリア拡散面と直交する方向の側面
で受光するようにしているので、半導体レーザチップ及
び受光素子の両素子を同一実装面に平行にダイボンドで
きる。従って、従来であれば、両素子が互いに直角方向
に設置されているが故に、各素子のワイヤボンディング
の際にそれぞれ別方向からキャピラリを近接させる必要
のある場合があったが、本発明では同一方向からキャピ
ラリを近付けてワイヤボンディングすれば良いので、従
来のような手間が不要となる。
【0022】また、モニター光の受光は受光素子の側面
で行うので、受光素子のキャリア拡散面の面積は電極を
設ける分のみあれば良く、従来に比べ格段の小型化が図
れる(約1/5)。また、この際、このままの構造であ
れば、従来に比べ受光素子の出力が十分得られないが、
本発明ではこれを解消し、さらに大きな出力が得られる
構造を供している。
【0023】即ち、キャリア拡散層の深さを従来よりも
深く、10倍以上10μm以上に設け、受光素子の側
面と拡散層間の距離を50μm程度とする。これによ
り、側面方向からモニター光が入射する構造であって
も、光電変換効率を向上できAPC回路を駆動できる程
度の十分な光出力が得られる。
【0024】
【0025】
【実施例】本発明の一実施例について、図1を参照して
説明する。
【0026】図1(a)乃至(c)はそれぞれ、本実施
例による半導体レーザ装置の外観斜視図、要部断面図及
び半導体レーザチップの拡散部拡大図である。
【0027】本実施例の大きな特徴は、半導体レーザチ
ップの後面から出射される光(モニター光)が受光素子
の側面(キャリアの拡散面と垂直な面)に入射される構
造とした点と、受光素子の拡散を深くした点にある。以
下、図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1(a)に示すように、リードフレーム
型樹脂モールドパッケージ1(以下、単にパッケージ1
と記す)内に設けた金属板2(後述するリード端子に一
体)上に、ステム3及びレーザ光立ち上げプリズム4
(以下、単にプリズム4と記す)を配している。そし
て、ステム3上に半導体レーザチップ5及び受光素子6
をダイボンドしている。
【0029】ここで、半導体レーザチップ5の後面から
のモニター光15は受光素子6の側面に入射するよう配
置されている。また、半導体レーザチップ5の前面から
の出射光16はプリズム4の斜面に当たるよう配置され
ている。
【0030】また、7乃至10は外部接続用のリード端
子であり、半導体レーザチップ5はリード端子7に、受
光素子6はリード端子9にそれぞれ金線11によってワ
イヤボンディングされている。金属板2はリード端子8
と一体的に形成されている。リード端子10は電気的に
浮いた状態となっている。
【0031】なお、受光素子6は本発明に特定の特殊な
素子ではなく、一般的な構造のものでよい。例えば、拡
散面表面キャリア濃度については以下のようである。
1)SiのN型基板にB(ボロン)拡散する場合、10
18〜1019個/cm2、2)SiのP型基板にP(リ
ン)拡散する場合、1019〜1020個/cm2となる。
また、基板の濃度は一般的に1014〜1015個/cm2
である。
【0032】次に、半導体レーザチップ5と受光素子6
の位置関係について、図1(b)を参照して詳細に説明
する。図1(b)において、12は半導体レーザチップ
5上の電極、13は受光素子6におけるキャリアの拡散
層、14は受光素子6の電気信号出力用の電極である。
なお、金線11は省略している。図1(a)でも説明し
たように、半導体レーザチップ5の後面からのモニター
光15は、受光素子6の側面(キャリアの拡散面と垂直
な面)に入射される構造としている。半導体レーザチッ
プ5の前面から出射される光16はプリズム4で反射し
て上方に立ちあげられる。
【0033】この構造においては、拡散面13は電極1
4を形成するに充分な広さがあれば良いので、図1
(b)におけるaの長さを従来に比べて約1/5以下、
100μm程度とすることができる。従って、特に半導
体レーザチップ5及び受光素子6を結ぶ方向の距離を短
縮でき、半導体レーザ装置としての小型化を図れる。
【0034】ところで、上記のように半導体レーザチッ
プ5からの光を受光素子6の拡散面に対して垂直な面で
受光すると、単にその構造のままでは従来に比して出力
電気信号のレベルが小さくなる。これに対して、本実施
例は下記のような構造としているので十分な出力信号が
得られる。
【0035】即ち、本実施例においては、受光素子6の
拡散層の深さfを通常の受光素子の10倍以上深く拡散
するようにしている。ここではf=10μmとした。こ
のような構造によって、光電変換に寄与するキャリア密
度を約10倍にできる。
【0036】また、受光素子6の側面と拡散層13’間
の距離bを従来構造の1/2以下、50μm程度として
いる。このように側面−拡散層13’間を狭くすること
によって、側面に入射したモニター光は容易に拡散層1
3’に到達し、有効な光電変換が行われるので光出力を
より向上できる。
【0037】ところで、拡散層13’の深さfを深くす
るには拡散時間を長くする等のプロセスによって実現で
きるが、拡散層13’を深くすればするほど、拡散層1
3’の形状が変化する。図1(c)に受光素子6の拡散
部の拡大図を示している。図1(c)に示すように、拡
散層13’はバスタブ型に拡散する特徴があるため、拡
散層深さ1に対して0.8の長さ分だけ拡散面13が広
がる。従って、実際の拡散層深さを決定する際には、こ
のバスタブ型の広がりを考慮して設計する必要がある。
ここでは、f=10μmとして各部の寸法を示してい
る。
【0038】また、半導体レーザチップ5と受光素子6
間の距離cは、300〜500μmとしている。従来の
ように、半導体レーザチップのモニター光を受光素子の
キャリア拡散面で受光する構造においては、半導体レー
ザチップ−受光素子間の距離は約1mmであった。これ
に対して両素子間の距離をより短くできるのは以下のよ
うな理由による。
【0039】即ち、一般にキャリア拡散面は鏡面に近
く、このため従来構造にあって両素子間の距離が短い
と、半導体レーザチップからのモニター光は受光素子面
で反射して再度半導体レーザチップに入射し、この結果
発振が不安定になるという問題があった。このため、従
来は1mm程度の距離を置いていた。
【0040】これに対して、本実施例の場合、モニター
光は受光素子6の側面に入射する訳であるが、この受光
素子6の側面は通常ダイシングカットによって切断され
た面であるので、その表面は微細な凹凸構造となってい
る。従って、キャリア拡散面のような鏡面ではないの
で、その面には光が入射し易くなっている。このため、
上述の距離まで近接することができる。
【0041】このように、半導体レーザチップ5からの
モニター光15は近接した位置の受光素子6で受光でき
るので、さらに光電変換の効率を向上できる。
【0042】上記図1に示した構造の半導体レーザ装置
においては、レーザ出力5mW時において、受光素子の
出力電流は0.02mAを得た。これにより、半導体レ
ーザ装置をAPC駆動できた。また、試作では、直径φ
5.0mm、厚さt2.8mmの外形寸法を実現した。
従来構造においては、直径φ8.2mm、厚さt4.8
mmであったので、かなりの小型化を図れた。
【0043】なお、図2は半導体レーザのAPC駆動回
路の一例を示した回路図である。
【0044】図1と同一機能部分には同一記号を付して
いる。点線部20がAPC駆動回路部であり、受光素子
6が半導体レーザチップ5のモニター光15を受光する
ことによって、半導体レーザチップ5の光出力を検出
し、一定出力を維持するように制御する。
【0045】以上のように、本実施例によれば、半導体
レーザチップ5からの光を受光素子6の拡散面13に対
して垂直な側面で受光する構造とし小型化を実現できる
一方、半導体レーザ装置をAPC駆動するのに十分な高
出力電気信号も得ることができる。
【0046】図3は本発明の他の実施例による半導体レ
ーザ装置の斜視図である。本実施例は、図1に示した半
導体レーザチップと受光素子の配置関係を、円形型金属
アイレット型ステムを使用した半導体レーザ装置に適用
したものである。
【0047】図3に示すように、円形金属板20上に設
けられたステム21上に半導体レーザチップ22及び受
光素子23が搭載されている。24はプリズム、25乃
至27はリード端子であり、リード端子25と半導体レ
ーザチップ22、リード端子27と受光素子23がそれ
ぞれ金線24でワイヤボンディングされている。リード
端子26はステム21と一体となっている。半導体レー
ザチップ22、受光素子23、プリズム24の位置関係
については、図1と同じであるので説明は省略する。
【0048】上記構造によれば、半導体レーザチップ2
2及び受光素子23のワイヤボンディングの際、キャピ
ラリはZ方向より近付けるだけでよく、図の従来例の
ように各素子のワイヤボンディング毎に装置の位置を変
更するといった繁雑な工程がない。
【0049】また、この半導体レーザ装置においては、
レーザ出力5mW時において、受光素子の出力は0.0
2mAを得た。これにより、半導体レーザ装置をAPC
駆動できる。また、この半導体レーザ装置の直径はφ
4.5である。従来構造の、例えば図7に示した装置の
直径はφ5.6であり、従来例に比較して小型化が図れ
た。
【0050】図4は本発明のさらに他の実施例による半
導体レーザ装置の断面図である。なお、ここでは、半導
体レーザチップと受光素子の位置関係のみを拡大図にて
説明する。
【0051】一般に、半導体レーザチップの発光点は、
該チップのダイボンド面から極めて近い位置にある。特
に、活性層下型(Thin−Cap型)半導体レーザチ
ップでは、ダイボンド面から1〜10μmの位置に発光
点がある。このような半導体レーザチップを用いる場合
には、これに対向する受光素子の内部の光電変換に寄与
する領域が、ダイボンド面に近接した位置にある方が、
光電変換効率が良く、受光素子の出力信号レベルが大き
くなる。
【0052】本実施例では上記のような点を考慮し、キ
ャリアの拡散面側をステムにダイボンドしたものであ
る。具体的には、図4に示すようにステム30上にダイ
ボンド面から2μmの位置に発光点がある活性層下(T
hin−Cap型)の半導体レーザチップ31と、これ
に対向する受光素子32を搭載している。そして、この
受光素子32はキャリアの拡散層33側をステム30に
対してダイボンドしている。ここで、拡散層33の厚み
を約10μmとしている。
【0053】図5に図4の受光素子32のステム30へ
のボンディング状態を示す。なお、受光素子32の大き
さを相対的に大きく描いている。
【0054】図4及び図5中、34はSiO2膜で、受
光素子32の半導体基板35とステム30とが電気的に
接触しないようにするための絶縁膜である。その他の受
光素子32の側面とキャリア拡散層33間の距離、拡散
面の広さ、半導体レーザチップ31と受光素子32間の
距離等は図1および図2の実施例と同じである。また、
36はモニター光、37は半導体レーザチップ31の前
方から出射されるレーザ光、38は受光素子32の上面
電極、39は受光素子32の拡散層33の拡散面全面に
形成した電極である。
【0055】上記構造による半導体レーザ装置は、レー
ザ出力5mW時において、受光素子32の出力電流は
0.05mAが得られ、APC駆動ができた。
【0056】ところで、図4及び図5に示した受光素子
32の拡散層の深さfは、半導体レーザチップ31の発
光点−ステム30間の距離程度かそれ以上とすることに
より、受光素子32の側面が半導体レーザチップ31か
らの光を確実に受光することができ、光電変換効率を十
分確保できる。
【0057】従って、例えば図6に示すように、半導体
レーザチップ40の発光点の位置がダイボンド面から5
0μmの位置にある場合には、これに対する受光素子4
1の拡散層の深さfもやはり約50μm程度とするのが
望ましい。図6において、受光素子41の側面からキャ
リア拡散層42までの距離、拡散層42の拡散面の広
さ、半導体レーザチップ40と受光素子41間の距離等
は図1乃至図5の実施例と同じである。また、図4と同
一機能部分には同一記号を付している。
【0058】図6の実施例においては、レーザ出力5m
W時において、受光素子の出力電流は0.07mAを得
た。
【0059】図7は本発明のさらに他の実施例の断面図
である。ここでも、半導体レーザチップと受光素子のみ
を取り上げて説明する。図6に示すように、セラミック
ヒート型基板50(以下、単に基板50と記す)上に半
導体レーザチップ51と受光素子52とが搭載されてい
る。半導体レーザチップ51の光が受光素子52の側面
(キャリア拡散面と垂直方向の面)に入射される点、及
びキャリアの拡散面側をダイボンドする点は図4乃至図
6の実施例と同じである。なお、図8に受光素子52を
基板50に搭載する状態を示している。ここでは、受光
素子52を相対的に大きく描いている。
【0060】本実施例の特徴は、基板50に、受光素子
52のアノード、カソードと電気的に接続するようなパ
ターン53、54を形成し、これによって受光素子52
の電気信号を取り出すよう構成した点にある。図中、5
5はSiO2等の膜で、この膜55が回路パターン33
及び34で挟まれた基板50の部分に対向するように受
光素子52が搭載される。電極56と回路パターン54
が、また電極57と回路パターン53がそれぞれ接触し
ないように絶縁する絶縁膜である。なお、58は受光素
子52の拡散層、59は上面電極、60、61は半導体
レーザチップ51の下面電極、62は上面電極、63は
モニター光、64は前面からのレーザ光、65はワイヤ
である。
【0061】本実施例によれば、基板50上に設けられ
た電極から受光素子52の出力電気信号を取り出すこと
ができ、受光素子52のワイヤボンディングが不要とな
る効果が得られる。
【0062】なお、この構造は図1に示したリードフレ
ーム型樹脂モールドパッケージ及び図3に示した金属ア
イレット型ステムのいづれの場合にも適用できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体レ
ーザ装置においては、半導体レーザチップのモニター光
は受光素子の側面で受光するようにしているので、両素
子を同一実装面に平行にダイボンドできる。従って、従
来であれば、両素子が互いに直角方向に設置されている
が故に、各素子のワイヤボンディングの際にそれぞれ別
方向からキャピラリを近接させる必要のある場合があっ
たが、本発明では同一方向からキャピラリを近付けてワ
イヤボンディングすれば良いので、従来のような手間が
不要となる。
【0064】また、モニター光の受光は受光素子の側面
で行うので、受光素子のキャリア拡散面の面積は電極を
設ける分のみあれば良く、従来に比べ格段の小型化が図
れる(約1/5)。また、この際、このままの構造であ
れば、従来に比べ受光素子の出力が十分得られないが、
本発明ではこれを解消する構造を供している。
【0065】即ち、受光素子のキャリア拡散面が上方に
あり、その反対面がダイボンドされている構造において
は、キャリア拡散層の深さを従来よりも深く、10倍以
10μm以上に設け、受光素子の側面と拡散層間の
距離を50μm程度とする。これにより、側面方向から
モニター光が入射する構造であっても、光電変換効率を
向上できAPC回路を駆動できる程度の十分な光出力が
得られる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(c)はそれぞれ、本発明の一実施
例による半導体レーザ装置の斜視図、断面図及び受光素
子の部分拡大図である。
【図2】APC駆動回路の一例の回路図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【図5】図4の実施例の素子搭載状態を示す図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【図8】図7の実施例の素子搭載状態を示す図である。
【図9】(a)及び(b)はそれぞれ、従来例による半
導体レーザ装置の斜視図および断面図である。
【図10】(a)及び(b)はそれぞれ、他の従来例に
よる半導体レーザ装置の斜視図および断面図である。
【符号の説明】
3 ステム(実装面) 5 半導体レーザチップ 6 受光素子
フロントページの続き (72)発明者 市川 英樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 増井 克栄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−105985(JP,A) 実開 昭59−93157(JP,U) 米国特許4358676(US,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザチップと、該半導体レーザ
    チップのレーザ光出射面に対向する端面から出射される
    光をモニターして前記半導体レーザチップの光出力を検
    出する受光素子と、を少なくとも備えた半導体レーザ装
    置において、 前記半導体レーザチップから出射されるモニター光を、
    前記受光素子のキャリア拡散面と直交する側面で受光す
    ると共に、前記 受光素子の拡散層の深さを10μm以上とし、且
    つ、前記受光素子の側面と前記拡散層間の距離を50μ
    m程度としてなり、前記 受光素子は、側面微細な凹凸構造であり、前記半
    導体レーザチップとの距離が300〜500μmである
    ことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記拡散面は、受光素子の電極を形成す
    るのに充分な広さであることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体レーザ装置。
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